JPH0539627A

JPH0539627A - 脱臭装置

Info

Publication number: JPH0539627A
Application number: JP19645091A
Authority: JP
Inventors: Teruo Yamamoto; 照夫山本; Tomohide Matsumoto; 朋秀松本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-08-06
Filing date: 1991-08-06
Publication date: 1993-02-19

Abstract

(57)【要約】【目的】メンテナンスが不要な脱臭装置を実現する。【構成】脱臭対象に水を噴霧するように設置された噴
霧ノズル７と、噴霧ノズル７による霧の飛散を規制する
送風機１５とが設けられている。これによって脱臭対象
に霧を噴霧して悪臭成分を水に溶解させる。また同時に
周囲に飛散する霧を送風機１５により規制して必要な領
域だけを効果的に脱臭する。さらに、水に芳香剤、洗浄
剤を混入させて、快い使用感や清潔さを保つ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は脱臭装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の脱臭装置は図４に示すように、風
路１中に送風機２と活性炭などの脱臭剤３を備え、吸い
込み口４を便器５の滞留水６に臨ませるように構成され
ている。

【０００３】そして上記脱臭装置は、排便時に便器５内
にて発生する悪臭を含む空気を吸い込んで、脱臭剤３を
通過させることにより、脱臭をおこなう。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、つぎのような課題があった。１．空気中の埃を吸い込んで脱臭剤３に付着し、空気が
通過しなくなって脱臭効果を発揮しなくなる。２．したがって、定期的に埃を除去する必要があり、煩
わしい。３．一定の使用期間を過ぎると脱臭剤３の効果がなくな
る。

【０００５】つまり、脱臭効果を維持するためには、脱
臭剤３の定期的な清掃や交換といったメンテナンスが不
可欠である。しかし、家庭での使用においては実行され
ない場合も多く、脱臭効果が得られなくなるばかりか、
付着した埃により不衛生になるという不都合もあった。
さらに、この種の脱臭装置は送風機を用いた強制対流方
式であるため、騒音が大きいという課題もあった。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、煩わ
しいメンテナンスを必要としない脱臭装置を実現するこ
とを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、脱臭対象に水を噴霧するように設置された
噴霧手段と、前記噴霧手段による霧の飛散を規制する送
風手段とを設けたものである。噴霧手段は、噴霧ノズ
ル、超音波式霧化手段、気化式霧化手段のいずれかと、
水供給手段とからなる。

【０００８】また、水供給手段は、水に芳香剤や洗浄剤
を混入させる芳香剤添加手段、洗浄剤添加手段を有す
る。

【０００９】

【作用】本発明は上記構成によって、脱臭したい対象に
向けて霧化された水を噴霧することにより悪臭成分を水
に溶解する。また、周囲に飛散する霧を送風手段により
規制して必要な領域だけを効率的に脱臭する。さらに周
囲に飛散して濡らしたくないところは濡らさないように
規制する。

【００１０】また、水に芳香剤を混入させて、使用者の
好みの香りを付加したり、洗浄液の混入により、たとえ
ば便器など脱臭対象の置かれた容器を洗浄する。

【００１１】

【実施例】以下本発明の実施例を図１〜図２を参照して
説明する。

【００１２】図１において、便器５の後方から便器５内
の留水６を臨む位置に噴霧ノズル７が設けられ、噴霧ノ
ズル７への圧力水供給手段として水配管８と、この水配
管８の途中に水栓９を有し、水配管８の端部は水道管１
０に連結されている。便座１１と便器５の間には着座検
知手段としてリミットスイッチ１２と、非使用時に便座
１１と便器５の距離を確保するスプリング１３が設けら
れている。さらに、リミットスイッチ１２の信号によ
り、水栓９の開閉を制御する制御装置１４を設けてい
る。また、送風手段としては、噴霧ノズル７の上側に近
接して送風機１５が設けられている。この送風機１５は
制御装置１４により噴霧と連動して運転される。

【００１３】図２は制御のブロック図を示し、リミット
スイッチ１２からの信号が制御装置１４に入力され、水
栓９および送風機１５に対して動作信号を出力する構成
としている。

【００１４】上記構成において、使用者が排便のために
着座すると、体重によりスプリング１３が押し縮められ
てリミットスイッチ１２の接点が入り、これを制御装置
１４が判断して水栓９を開けるとともに送風機１５の運
転が開始される。そして、圧力のかかった水が噴霧ノズ
ル７に供給され、便器５内の留水６に対してほぼ便が落
ちる位置を中心に霧状の水が吹き出される。これによ
り、排便中の便の周囲を霧状の水で覆うことができるの
で、便から生ずる悪臭成分を噴霧水中に溶解させて便器
５内の留水６中に落とす。このとき、噴霧された水は一
部舞い上がって、周囲に飛散しようとするが、噴霧ノズ
ル７の上側に設けられた送風機１５から吹き出される風
によって下方に押し戻され、使用者に付着することはな
い。そして、溶解しきれない悪臭成分も留水６に吹き付
けられることによって留水６中に直接溶解する。また、
留水６中に落ちた便でも水面上に出ている部分がある場
合は臭気が強いが、本実施例の構成であれば噴霧水が留
水６面を覆うので、臭気が発生しない。

【００１５】排便が終了して使用者が立ち上がるとリミ
ットスイッチ１２の接点が開き、制御装置１４は水栓９
を閉める信号と送風機１５の運転を停止する信号を発し
て脱臭運転を止める。なお、脱臭運転は、リミットスイ
ッチ１２の接点が開いてから、一定時間遅延させて停止
するような制御装置１４でもよい。

【００１６】したがって、本実施例は排便時の着座を検
地し、噴霧水を使って排便中の便から生ずる悪臭成分を
効果的に留水６中に溶解させるものであり、このとき使
用者に霧が付着しないように噴霧水の周囲への飛散を防
いで、不快感を与えない。そして、水を使用するので、
活性炭などの脱臭剤を使用する場合の課題であった挨拶
の除去や交換というメンテナンスが全く不要になるとい
う効果がある。

【００１７】図３は他の実施例を示し、水配管８を便座
１１の下部を通して噴霧ノズル７を便座前方に設置した
ものである。

【００１８】この実施例の構成によれば、便座１１に着
座したときにできる左右の大腿間の隙間から洩れる臭気
を遮断することができるので、第１の実施例よりも構成
は複雑となるが臭気を除去する性能はより高くなるとい
う効果がある。送風機１５は便座後方に設けて、舞い上
がろうとする霧を下方に向ける構成を示すが、第１の実
施例のように、噴霧ノズル７の上側に設けてもよい。

【００１９】さら、図示していないが、さらに他の実施
例として、水に芳香剤を混入させる手段を用いれば、好
みの香りで快い使用感を得ることができる。また、洗浄
剤を混入させる手段を採用すれば、使用の度に便器５を
清潔に保つことができるという効果が得られる。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように本発明の脱臭装置
は、次の効果を有する。１．脱臭対象に水を噴霧するように設置された噴霧手段
と、この噴霧手段による霧の飛散を規制する送風手段と
で構成され、水の脱臭効果を利用するので、従来のよう
に脱臭剤を使用する場合の交換や付着した挨の清掃とい
ったメンテナンスが不要となる。２．脱臭対象に霧を噴霧して悪臭成分を水に溶解させる
とともに周囲に飛散する霧を送風手段により規制するの
で、必要な領域だけを効率的に脱臭できる。３．水に芳香剤や洗浄剤を混入させて、さらに快い使用
感を得たり、脱臭対象が入れられた容器などを清潔に保
つこともできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における脱臭装置の断面図

【図２】同装置の制御ブロック図

【図３】本発明の他の実施例における脱臭装置の断面図

【図４】従来の脱臭装置の断面図

【符号の説明】

５便器７噴霧ノズル８水配管９水栓１４制御装置１５送風機

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】脱臭対象に水を噴霧するように設置された
噴霧手段と、前記噴霧の飛散を規制する送風手段とから
なる脱臭装置。
【請求項２】噴霧手段は、噴霧ノズルと、前記噴霧ノズ
ルに圧力水を供給する水供給手段とからなる請求項１記
載の脱臭装置。
【請求項３】噴霧手段は、超音波式霧化手段と、前記超
音波式霧化手段へ水を供給する水供給手段とからなる請
求項１記載の脱臭装置。
【請求項４】噴霧手段は、気化式霧化手段と、前記気化
式霧化手段へ水を供給する水供給手段とからなる請求項
１記載の脱臭装置。
【請求項５】水供給手段は、水に芳香剤を混入する芳香
剤添加手段を有する請求項２または請求項４記載の脱臭
装置。
【請求項６】水供給手段は、水に洗浄剤を混入する洗浄
剤添加手段を有する請求項２または請求項４記載の脱臭
装置。