JPH0517986A

JPH0517986A - 脱臭装置

Info

Publication number: JPH0517986A
Application number: JP17102691A
Authority: JP
Inventors: Teruo Yamamoto; 照夫山本
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1991-07-11
Filing date: 1991-07-11
Publication date: 1993-01-26

Abstract

(57)【要約】【目的】本発明は排便時の臭気の脱臭装置に関するも
ので、メンテナンスが不要な脱臭装置を実現することを
目的としたものである。【構成】便座１１への着座を検知するリミットスイッ
チ１２と、便器内の留水６の方向へ水を噴霧するように
設置された噴霧ノズル７と、前記噴霧ノズル７への圧力
水供給手段としての水配管８と、前記リミットスイッチ
１２の出力にもとづき前記噴霧ノズル７への圧力水の供
給制御をおこなう制御装置１４とを設けてある。使用者
が排便のために着座すると、それを検知して噴霧ノズル
７への水配管８に設けた水栓９を開けて噴霧ノズル７に
水が供給され、ほぼ便が落ちる位置を中心として便器の
留水に対し、霧状に水がかけられる。このとき便が霧に
おおわれることにより、悪臭の拡散が抑制されるととも
に、悪臭成分が水に溶解して、便器内の留水中に落ち
る。さらに、噴霧によって下方への気流が生じるので自
然対流による悪臭の上昇が抑えられる。また、水に芳香
剤、洗浄剤を混入させて、快い使用感や清潔さを保つ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は排便時の臭気の脱臭装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の脱臭装置は図４に示すように、風
路１中に送風機２と活性炭などの脱臭剤３を備え、吸い
込み口４を便器５の留水６に臨ませるように構成されて
いる。

【０００３】そして上記脱臭装置は、排便時に便器５内
にて発生する悪臭を含む空気を吸い込んで、脱臭剤３を
通過させることにより、脱臭をおこなう。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、つぎのような課題があった。１．空気中の埃を吸い込んで脱臭剤３に付着し、空気が
通過しなくなって脱臭効果を発揮しなくなる。２．したがって、定期的に埃を除去する必要があり、煩
わしい。３．一定の使用期間を過ぎると脱臭剤３の効果がなくな
る。

【０００５】つまり、脱臭効果を維持するためには、脱
臭剤３の定期的な清掃や交換といったメンテナンスが不
可欠である。しかし、家庭での使用においては実行され
ない場合も多く、脱臭効果が得られなくなるばかりか、
付着した埃により不衛生になるという不都合もあった。
さらに、この種の脱臭装置は送風機を用いた強制対流方
式であるため、騒音が大きいという課題もあった。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、煩わ
しいメンテナンスを必要としない脱臭装置を実現するこ
とを目的としたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、便座への着座を検知する着座検知手段と、
便器内の留水の方向へ水を噴霧するように設置された噴
霧ノズルと、前記噴霧ノズルへの圧力水供給手段と、前
記着座検知手段からの信号にもとづき前記噴霧ノズルへ
圧力水供給手段を介して圧力水を供給するよう制御する
制御装置とを設けた構成としてある。

【０００８】また、他の構成として、圧力水供給手段
は、水に芳香剤や洗浄剤を混入させる芳香剤添加手段、
又は洗浄剤添加手段を有する。

【０００９】

【作用】本発明は上記構成によって、使用者が排便のた
めに着座すると、それを検知して貯水タンクと噴霧ノズ
ル間のポンプを始動させる、あるいは水道管など圧力の
かかった水供給源と噴霧ノズルの間の水栓を開くなどの
噴霧ノズルへの圧力水供給手段により噴霧ノズルに水が
供給され、ほぼ便が落ちる位置を中心として便器の留水
に対し、霧状に水がかけられる。このとき便が霧におお
われることにより、悪臭の拡散が抑制されるとともに、
悪臭成分が水に溶解して、便器内の留水中に落ちる。さ
らに、噴霧によって下方への気流が生じるので自然対流
による悪臭の上昇が抑えられる。また、水に芳香剤を混
入させて、使用者の好みの香りの付加したり、洗浄液の
混入により、水洗の度に便器を洗浄する。

【００１０】

【実施例】以下本発明の実施例を図１〜図２を参照して
説明する。

【００１１】図１において、便器５の後方から便器５内
の留水６を臨む位置に噴霧ノズル７が設けられ、噴霧ノ
ズル７への圧力水供給手段として水配管８と、この水配
管８の途中に水栓９を有し、水配管８の端部は水道管１
０に連結されている。便座１１と便器５の間には着座検
知手段としてリミットスイッチ１２と、非使用時に便座
１１と便器５の距離を確保するスプリング１３が設けら
れている。さらに、リミットスイッチ１２の信号によ
り、水栓９の開閉を制御する制御装置１４を設けてい
る。

【００１２】図２は制御のブロック図を示し、リミット
スイッチ１２からの信号が制御装置１４に入力され、水
栓９に対して動作信号を出力する構成としている。

【００１３】上記構成において、使用者が排便のために
着座すると、体重によりスプリング１３が押し縮められ
てリミットスイッチ１２の接点が入り、これを制御装置
１４が判断して水栓９を開ける。そして、圧力のかかっ
た水が噴霧ノズル７に供給され、便器５内の留水６に対
してほぼ便が落ちる位置を中心に霧状の水が吹き出され
る。これにより、排便中の便の周囲を霧状の水で覆うこ
とができるので、便から生ずる悪臭成分を噴霧水中に溶
解させて便器５内の留水６中に落とす。このとき、溶解
しきれない悪臭成分も留水６に吹き付けられることによ
って留水６中に直接溶解する。また、留水６中に落ちた
便でも水面上に出ている部分がある場合は臭気が強い
が、本実施例の構成であれば噴霧水が留水６面を覆うの
で、臭気が発生しない。

【００１４】排便が終了して使用者が立ち上がるとリミ
ットスイッチ１２の接点が開き、制御装置１４は水栓９
を閉める信号を発して水を止める。

【００１５】したがって、本実施例は排便時の着座を検
知し、噴霧水を使って排便中の便から生ずる悪臭成分を
効果的に留水６中に溶解させてしまうことができるとと
もに、活性炭などの脱臭剤を使用する場合の課題であっ
た埃の除去や交換というメンテナンスが全く不要になる
という効果がある。さらに、送風機を用いる構成に比べ
ると耳ざわりな騒音が大幅に軽減される効果もあり、使
用にあたって不快感を生じさせることがない。

【００１６】図３は他の実施例を示し、水配管８を便座
１１の下部を通して噴霧ノズル７を便座前方に設置した
ものである。

【００１７】この実施例の構成によれば、便座１１に着
座したときにできる左右の大腿間の隙間から洩れる臭気
を遮断することができるので、第１の実施例よりも構成
は複雑となるが臭気を除去する性能はより高くなるとい
う効果がある。

【００１８】さらに、図示しないが、他の実施例とし
て、水に芳香剤を混入させる手段を用いれば、好みの香
りで快い使用感を得ることができる。また、洗浄剤を混
入させる手段を採用すれば、使用の度に便器５を清潔に
保つことができるという効果が得られる。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように本発明の脱臭装置
は、使用者の着座を検知して水の噴霧を開始し、排便中
の便から生じる悪臭成分をその水中に溶解させることに
より、脱臭効果を得るものなので、活性炭などの脱臭剤
を使用する場合の課題であった清掃、交換など日常の使
用に際してのメンテナンスが不要である、埃がたまらず
衛生的であるといった効果を有する。さらに、送風機を
用いないので、騒音が小さく、使用にあたっての不快感
を軽減できるという効果もある。

【００２０】また、水に芳香剤や洗浄剤を混入させれ
ば、さらに快い使用感を得たり、便器を常に清潔に保っ
たりすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における脱臭装置の構成図

【図２】図１の脱臭装置の制御ブロック図

【図３】本発明の他の実施例における脱臭装置の構成図

【図４】従来の脱臭装置の断面図

【符号の説明】

５便器７噴霧ノズル８水配管９水栓１１便座１２着座検知手段としてのリミットスイッチ１４制御装置

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便座への着座を検知する着座検知手段と、
便器内の留水の方向へ水を噴霧するように設置された噴
霧ノズルと、前記噴霧ノズルへの圧力水供給手段と、便
座への着座時に前記着座検知手段からの信号にもとづき
前記噴霧ノズルへ圧力水供給手段を介して圧力水を供給
するよう制御する制御装置とからなる脱臭装置。
【請求項２】圧力水供給手段は、水に芳香剤を混入させ
る芳香剤添加手段を有する請求項１記載の脱臭装置。
【請求項３】圧力水供給手段は、水に洗浄剤を混入させ
る洗浄剤添加手段を有する請求項１記載の脱臭装置。