JPH0539300A - タンパク質およびその遺伝子 - Google Patents

タンパク質およびその遺伝子

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JPH0539300A
JPH0539300A JP2324888A JP32488890A JPH0539300A JP H0539300 A JPH0539300 A JP H0539300A JP 2324888 A JP2324888 A JP 2324888A JP 32488890 A JP32488890 A JP 32488890A JP H0539300 A JPH0539300 A JP H0539300A
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芳之 金井
Keiji Miura
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Yasukazu Tanuma
靖一 田沼
Yoshikazu Kurosawa
良和 黒沢
Akira Awaya
昭 粟屋
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Abstract

(57)【要約】 電子出願以前の出願であるので 要約・選択図及び出願人の識別信号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ヒト、動物等生体に由来する、DNA 等核酸類と結合する活性を持つタンパク質及びそ の遺伝子、又それらを調製・製造する方法に関す る。
更に本発明は、細胞のDNA等核酸類の産生異 常、DNA等核酸類に対する抗体の産生異常、細胞 死に伴うDNA等核酸類の漏出等々の現象を伴うヒ ト及び動物の各種疾患、即ちリウマチ、自己免疫 疾患、免疫不全症、各種感染症、遺伝子疾患、代 謝性疾患、癌等の診断及び治療に有用な前記タン パク質に対する抗体及びその製造方法に関する。
(従来技術) 自己免疫疾患等の病態、病因を明らかにし、そ の診断・治療法の研究を行うため、自己免疫病マ ウス等の疾患モデル動物が重用されている。
例えばNZBマウス、NZB/WF1マウス、MRL/lマ ウス、MRL/nマウス、BXSBマウス等は全身性エリ テマトーデス(systemic lupus erythemato sus,SLE)のモデル動物とされて、広く研究の対 象となっている。
MRL/lマウスは10週齢頃から著明なリンパ節腫 脹をきたし、SELに特徴的な抗二本鎖(ds)DNA抗 体等、抗DNA抗体を中心とする自己抗体の異常産 生が見られ、高頻度に腎炎を発症する。
Prud′hommeらは、MRL/lマウスの産生するこれ らの自己抗体は、腫脹したリンパ節中に存在する T細胞の産生する抗原特異的ヘルパー因子 (L-BCDF)によるとの報告を行った(Prud′homme, G.T.et al:J.Exp. Med.,157,730,1983)。
これを機にL-BCDFの分子的解明のため、多くの 研究グループがL-BCDF産生T細胞株の樹立を試み たが、T細胞のみにその産生の源を求めたグルー プは、すべてL-BCDF様分化因子産生株の樹立には 成功していない。
本発明者らは、先に独自にMRL/lマウスの腫脹 リンパ節全細胞集団から、抗DNA抗体産生を増強 する因子を産生・放出するリンパ系株化細胞KML1 細胞を樹立し、特許出願した(特開昭62-870 90)。そしてKML1細胞由来のKML1-7細胞をSEL病 態の晩期発症モデルMRL/nマウスに移植すること によって、早期発症モデルMRL/lマウスと同程度 の抗dsDNA抗体の増強産生を行わしめること、そ していずれのモデルでも早期にSLE病態を発症す ることを明らかにした(Kanai,Y.et al, Immunol.Lett.,24,49,1990)。
他方、遺伝子DNAに結合し、遺伝上方の発現を 調節、制御するDNA結合タンパク質が知られてき た(Mitchell,P.J.& Tjian,R.,Science,245, 137,1989及びJohnson,P.F.& McKnigith,S. L.,Annu.Rev.Biochem.,58,799,1989)。
又、細胞の死、細胞死に於けるDNA等核酸の漏 出の現象も知られてきた(apoptosis)。この場 合、細胞から放出されるDNAは、ヌクレオソーム を単位とする約120塩基対の倍数の大きさをして おり、それはSLE患者血液中に見られるDNAの性 質と一致している(Wyllie,A.H.et al,J. Pathol.,142,67,1984及びBell,D.A.et al,J. Clin.Invest.,85,1487,1990)。
又繊維芽細胞(fibroblast)において、細胞は1 回分裂するとDNAは1000ヌクレオチドずつ短く なってゆくとの報告もある(Harley,C.B.et al, Nature,345,458,1990)。
(発明が解決しようとする課題) 上記のようなDNAに関する種々の知見を考え て、本発明者らは、自己免疫疾患MRL/lマウス由 来のKML1-7細胞が産生・放出する抗DNA抗体産生 を増強する因子(以下、「増強因子」という) は、生体で産生される過剰、あるいは当座用をな さないDNAと反応し、免疫機構を借りた何らかの 処理を行う機能、役割を持つ物質ではないかと想 到し、インターフェロン類が繊維芽細胞のみなら ずリンパ系細胞からも産生されるのと同様に、増 強因子は単にリンパ系細胞のみならず、普遍的に 他の臓器の細胞からも産生される物質ではないか と推定した。
そこで、まずは該増強因子タンパク質の分離・ 精製そして同定及びその遺伝子をクローニング し、その構造を明らかにすること、さらに該遺伝 子を組み換えた大腸菌等が該増強因子タンパク質 を発現させることが本発明の課題であると考え た。
そして、増強因子を高度に精製すべく鋭意研究 を進めた結果、高純度の増強因子を得ることので きる方法、及びそのアミノ酸配列の部分構造を決 定できる手法を確立するに至り、得られたアミノ 酸配列に対応する合成オリゴヌクレオチドプライ マーを作製し、PCRによってKML1-7細胞のcDNAを 鋳型にしてDNAプローブを作製した。
そして、KML1-7細胞より作製したcDNAライブラ リーから、本DNAプローブを用いてプラークハイ ブリダイゼーションを行うことによって、陽性ク ローンを選別し、該増強因子をコードするDNA断 片を含む全長2.2K塩基のcDNAを得、更にBluescri pt SKM13+にリクローニングして、DNAのシーク エンシングを行った。ついで、得られた全長2.2K 塩基のcDNAを適当な発現ベクターを用いて大腸菌 等に組み換え、天然の本増強因子と同等以上の活 性を有する増強因子タンパク質を発現させること に成功した。また本増強因子タンパク質を動物に 免疫し、抗体の作製にも到達した。
又、MRL/lマウスのリンパ系細胞以外の正常マ ウスの他の臓器において、増強因子が発現して いることを本発明者らは見出し、ゲノムDNAから 上記cDNAをプローブにして遺伝子をクローニング することにも成功した。
更に、ヒト褐色細胞種(Pheochromocytoma) cDNAライブラリーから、MRL/lマウスよりクロー ニングした増強因子タンパク質遺伝子を含むDNA 断片をプローブとして用いて、ヒト型の増強因子 遺伝子をクローニングし、これら増強因子タンパ ク質がDNA結合タンパク質であることを明らかに し、本発明を完成した。
本発明の第1の目的は、MRL/lマウスKML1-7細 胞が産生する抗DNA抗体産生を増強する増強因子 を分離・精製する技術及び増強因子をコードする 遺伝子のクローニングに必要な技術を提供するこ とにある。
本発明の第2の目的は、MRL/lマウスKML1-7細 胞の増強因子のアミノ酸配列及び増強因子遺伝子 のDNA塩基配列を明らかにし、増強因子遺伝子を 構成するDNAあるいはその一部断片DNAをプロー ブとして、MRL/lマウスの各種臓器、更に他の自 己免疫疾患マウス、自己免疫疾患動物、正常動 物、健常人、SLE、MCTD等々の自己免疫疾患患者 の免疫担当細胞を有する組織、リンパ系細胞、及 び各種臓器、血液、体液中の増強因子ないし増強 因子様物質をコードする遺伝子を検出、取得でき る方法を提供することにある。
本発明の第3の目的は、各種動物の本増強因子 あるいは本増強因子様因子、たとえばマウス増強 因子、ヒト増強因子、ヒト増強因子様因子をコ ードする遺伝子を各種細胞、微生物等で発現させ て、増強因子ないし増強因子様因子を量的に生産 する方法を提供することにある。
本発明の第4の目的は、増強因子ないし増強因 子様因子に対するポリクローナル抗体、モノクロ ーナル抗体を調整する方法を提供することにあ る。
本発明の第5の目的は、マウス等動物、ヒトの 増強因子、増強因子様因子を用いた、生体中の増 強因子、増強因子様因子に対する抗体を測定する 方法またマウス等動物、ヒトの増強因子、増強因 子様因子に対する抗体を用いた増強因子、増強因 子様因子の測定方法、及びマウス等動物、ヒトの 増強因子遺伝子、増強因子様因子遺伝子を用いた 各種疾患の診断、治療のために必要な技術を提供 することにある。
(課題を解決する為の手段) 本発明者らは、上記第1の目的の達成のため に、先ず抗DNA IgG抗体産生増強因子(増強因 子)の分離、精製を企てるべく大量のKML1-7細胞 を培養した。
KML1-7細胞を完全培地下、フラスコ内でコンフ ルエントになるまで培養し、しかる後により容量 の大きなフラスコ内で培養を続け、その後KML1-7 細胞を遠心操作等で集め、ハイメディウム606等 の無血清培地に浮遊させた。細胞濃度は0.5〜5× 107/mlがよく、好適には1〜3×107/mlがよい。
ついで、大型フラスコに本細胞を入れ、前記の 細胞濃度で炭酸ガス培養器内で2〜5日間、好ま しくは3日間培養を行った。その後、たとえば 3000回転、15分遠心により培養上清を集め、直ち にセリンプロテアーゼ阻害剤PMSFを0.5mMになる ように加えた。
しかる後、ステリベックスフィルター等でろ過 し、続いてPM-10等の限外ろ過膜で200〜250倍 に濃縮した。培養上清を集めた時と同様に、遠 心、無菌ろ過を行い、この段階で各フラスコの培 養上清を集め、10〜20lを1バッチとして、その 後の精製行程に進んだ。
即ち、後に実施例1において詳述するように、 増強因子含有該培養上清をDEAE-セファデックス A-50等の陰イオン交換樹脂へ吸着させ、然る後に NaCl等の塩を加えた緩衝液で、担体に吸着した増 強因子をバッチ方式にあるいはカラム操作で溶出し た。又、AcA54カラム等の分子篩でゲルろ過も 行った。
更に、ヘパリン等を担持したアフィニティカラ ムを用いて精製を進め、最後にPhenyl 5PWRP等の 逆相カラムを用いたHPLCで増強因子を精製、単離 することができた。精製の程度は1200〜1500倍で あった。
このような方法及び当業者の利用し得る類似の 方法を用いて、精製、分離りた本増強因子をSDS 加ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)に て分析し、その純度を銀染色等で調べた。
又、増強因子をSDS-PAGEにかけ、得られた単一 ピークをPhast Gel等にかけ等電点を調べた。
増強因子の各精製過程ごとに、精製標品をMRL/ lマウスの脾細胞浮遊液に加え4日間培養し、上 清中の抗DNA抗体産生量を測定することにより、 及び該精製標品をss DNAでプライムした正常Balb /cマウス脾細胞浮遊液に加え、5〜7日間培養 し、ss DNAをコートしたSRBCをターゲットとした プラークフォーミング細胞(PFC)を算定すること により、そのタンパク質重量あたりの比活性上昇 を調べた。
第1図に示すように抗DNA抗体価は、加えた無 血清培地培養上清の容量に依存して上昇した。
増強因子を得るために、5%牛胎児血清 -Dulbecco′s modified Eagle medium[DMEM]で KML1-7細胞を培養した場合、増強因子が40% (vol/vol)で抗DNA抗体を抑制する傾向があるの に対して、無血清培地で得た増強因子は、なお抗 DNA IgG抗体価を上昇せしめる活性があることか ら、無血清培地はKML1-7細胞の大量培養による増 強因子の単離精製に好適あることがわかる。
DEAE-セファデックスA-50に増強因子を吸着さ せる際、最初は0.3M Nacl含有緩衝液でバッチ式 に溶出を行うのが好ましい。
しかる後、AcA54カラム等に増強因子をチャー ジし、ゲルろ過し、各画分の増強活性をPFCで調 べると、第2図に示すように、増強因子は約30 KDaの分子量を示した。
ついでDEAE-セファデックスA-50カラムにか け、増強因子を更に精製する際、第3図に示すよ うに増強因子は0.2〜0.3M NaClの塩濃度で溶出さ れることがわかる。
増強因子画分を含むそれ以降の溶出画分には、 A260の吸収が多いことから、増強因子がある種の 核酸(DNA)と複合体を形成している可能性が示唆 される。
増強因子を含む画分を更に濃縮、透析した後、 ヘパリンセファロースカラムにチャージしたが、 全A280単位はカラムに吸着せず、通過した。
このことは、増強因子が糖タンパク質でないこ とを示唆するものと考えられる。次に、この活性 画分をPhenyl 5PWRPにインジェクトし、HPLCを行 い、第4図に示すように約50%のアセトニトリル で溶出される単一の鋭いピークを得ることができ た。第4図に示すようにSDS-PAGEでは、本増強因 子は約55KDaの単一分子(p55タンパク質)であ ることが示された。又、等電点(PI)はPhast Gel で5.8であることがわかった。前記のようにAcA5 4カラムでの本増強因子の溶出位置から、第2図 に示すように本増強因子は見かけ上約30KDaの分 子量であったが、前述及び後述するように本増強 因子がDNAと結合することによつて、本来の分子 量約55KDaの位置とは異なる所に溶出されたと考 えられる。以上の精製過程をまとめて別紙表に示 す。
in vitroで抗DNA抗体を選択的に上昇させる本 増強因子は単純タンパク質(p55)であり、その全 アミノ酸配列を決定した。本タンパク質は、N末 端がブロツクされていることがわかったので、リ ジルエンドペプチダーゼによって得られたペプチ ドから、その部分的一次構造を決定するステップ を踏んだ。この部分一次構造から考えられるDNA を化学合成し、これをプローブとして、それとハ イブリダイズするKML1-7細胞由来のcDNAクローン の単離を行った。
即ち、HPLCを用いて精製し、更に乾燥させたタ ンパク質標品を8M尿素に溶解し、ついでトリス-H C1(pH9.0)緩衝液を加え、しかる後Achromobac ter protease I 即ち、リジルエンドペプチダーゼ で一夜分解後、その分解物をsynchropack RP-8カ ラムを用いてHPLCにより分離した。
得られた2つのペプチド断片について、 Applied Biosystem 470A on-line 120A PTHアミ ノ酸アナライザーでアミノ酸配列を決定した。
ペプチド断片1はQFEHLDPQNQETFEAIDLEL、ペプ チド断片2はLSQELDFVSHNVRTKであった。
この20アミノ酸残基からなるペプチド断片1に ついて、その両端に位置する7アミノ酸(QFEHLDP 及びEAIDLEL)をコートできる20塩基からなる2種 類のプライマー(N及びC)を合成した。
これらは、 プライマーN:5′CA(AG)TT(TC)GA(AG)CA(TC)CT (CG)GA(TC)CC3′ プライマーC:5′AG(CT)TC(CG)AG(GA)TC(GA)CT (GA)GC(CT)TC3′ である。上記の2種の塩基配列において、() 内は2つの塩基の何れか一方を示し、たとえば (AG)、(TC))等はそれぞれAまたはG、T又はCである ことを示す。
KML1-7細胞より調製したmRNAより逆転写酵素で cDNAを作製し、そのcDNAを鋳型としてプライマー N及びCを用いてPCR法にて増幅した。アクリル アミドゲルで分離後、60塩基近傍を分取し、再び PCR 法で増幅させた。ポリヌクレオチドキナーゼ と[γ-32p]ATPで末端を標識し、アクリルアミド ゲルで分離し、59塩基対の部分を単離した。再再 度PCR法で59塩基対の部分を増幅させた。
尚、プライマーとしては、プライマーとしての 機能を損なわない範囲で、これらのプライマーの 塩基配列の一部を変換した塩基配列、若干の塩基 を増減させた塩基配列、あるいはそれらの組み合 わせからなる塩基配列を有するオリゴヌクレオチ ドも本発明に含まれる。
又、ペプチド断片1由来のプライマー及びペプ チド断片2由来のプライマーを用いてPCRを行 い、遺伝子を増幅することもできる。
次に増幅されたPCR産物をBluescript SKM13+ ベクターにクローン化した。DNA塩基配列を決定 したところフラグメント1に相当するアミノ酸を コードできるDNAが確認された(2カ所、第5図 の146番目のアミノ酸がHであり、EとHの discrepancyが存在した。及びあとの塩基配列決 定の際に、151番目のアミノ酸がRであり、Iと Rのdiscrepancyが存在することが示され た。)。この59塩基からなるオリゴヌクレオチド を合成し、末端を32pで標識してそれをプローブ にしてKML1-7mRNAに対してノザンハイブリダイ ゼーションを行うと、2.2K塩基のところにバンド が同定された。
この59塩基は 5′AG(CT)TC(CG)AG(GA)TC(GA)AT(GA)GC(CT)TCA AACGTGTGCTGGTTCTGAGG(GA)TC(CG)AG(GA) TG(CT)TC(GA)AA(CT)TG3′あるいは 5′AG(CT)TC(GG)AG(GA)TC(GA)CT(GA)GC(CT)TCA AACGTGTGCTGGTTCTGAGG(GA)TC(CG)AG(GA) TG(CT)TC(GA)AA(CT)TG3′あるいは 5′AG(CT)TC(CG)AG(GA)TC(GA)CG(GA)GC(CT)TCA AACGTGTGCTGGTTCTGAGG(GA)TC(CG)AG(GA) TG(CT)TC(GA)AA(CT)TG3′ である。
他方、KML1-7細胞から常法により調製したmRNA より、cDNA合成キット(例えばAmersham社製、 Pharmaxia社製,Bethesda Research社製、Boehringer-M
annheim社製等)を用いて、cDNAラ イブラリーを作製しておき、上記59塩基のDNA断 片をプローブとして、プラークハイブリダイゼ ーシヨンでクーロンを選別、単離した。更に上記 と同様にBluescript SKM13+でリクローニングを 行い(SK-cDNA),DNAの塩基配列を決定した。
第5図に一部の塩基配列及び対応するアミノ酸配 列を示す。
第5図のアミノ酸配列中にペプチド断片1及び 2に相当する構造が見られる。第5図に示す塩基 配列は、下流側に3′末端にポリA部分を含む全 長2156塩基からなる塩基配列である。その中にA TGに始まり、TAAで終わる455アミノ酸をコードで きるオープンリーディングフレーム(open readin g frame)が存在した。この455アミノ酸からなる 単純蛋白質には、N末端に疎水性アミノ酸に富ん だリーダーペプチドと考えられる領域が存在し た。その根拠は、リーダーペプチドに見られる共 通性がPerlmanらの論文(D.Perlmand et al:J. Mol.Biol.,167,391-409,1983),Blobelらの 論文(G.Blobel et al:J.Cell.Biol.,67,8 35-851,1975),Walterらの論文(P.Walter et al:J.Cell.Biol.,91,545-550および551-56 5,1981)等から次のように列挙でき、それら条件 が本増強因子p55にもきわめてよく該当すると考 え得るからである。即ち共通性として 1 リーダーペプチドの中央部分に12個前後の アミノ酸からなる疎水性コアが存在する。
2 疎水性コアの直前に正に荷電したアミノ酸 (LysまたはArg)が存在する。
3 コア部分に続いてβ−turnを決定する配列 がある。
4 リーダーペプチドのC末端には側鎖の短い アミノ酸(Ala,Gly,Ser,Cys,Thr)が存 在する。
等があり、p55について見ると MPTSVPRGAPFLLLPPLMLSAVLA VPVDRであり、 疎水正コア 切断部位 これら4つの条件を満たすと判断できる。
本増強因子p55は26番目のバリン(V)をN末端 とする430残基のアミノ酸が分泌されるタンパク 質と考えられる。このバリンを1番とした時、3 21番目から363番目にかけて7個のロイシン(L) が7アミノ酸ごとに繰り返されるロイシンジッパ ー構造が観察される。ついで本増強因子タンパク 質の性質を明らかにするために大腸菌等で遺伝子 発現により、タンパク質の生産を行った。N末端 付近に相当するプライマー 85′GCTGCCATGGCAGTGCCCGTGGA
CCGC3′あるいは 5′GCTGTGCTGGCAGTGCCCGTGGACCGC3′あるいは 5′GTGCCCGTGGACCGCGCAGCACCTCCT3′などを用いる とよい。) とBluescript SKM13+中のT7RNAポリメラーゼプ ライマー(5′AATACGACTCACTATAG3′)とを用いて、 上記SX-cDNAを鋳型にしてPCRを行ない、増幅さ れたDNAをNcoIで消化後、アガロースゲル電気 泳動で上記2.2K塩基のDNA断片を得た。これをLe rnerによって開発されたベクターλLcl(Lerner vctor λ Lcl;Science,246,1275-1280,19 89参照)に挿入し、大腸菌にトランスフォームし た。
Lerner vector λ Lclには、Pel Bリーダーペ プチドがあり、そのC末端にNcoI切断部位があ るる。p55のリーダーペプチドのC末端はPel Bの ものとは違うため、23残基目のVal 24残基目の LeuをそれぞれAla,Metで、しかもNcoI切断部 位になるような塩基配列にして、合成プライマ ー(N-term 27mer)を作成した。N-term 27merとT7 プライマー(シークエンスを使うもの)を用い、 Bluescript SKM13+にp55cDNAがクローニングさ れているDNA(10ng)を鋳型にして、PCR(94℃ 1分 ,55℃2分,72℃ 3分を20サイクル)で増幅後Nc o Iで切断し、約1.9kbの断片をλLclのNco I 切断部位にクローニングした。これにより発現し た産物のN末端は、順にVal,Pro,Valであるこ とが確かめられた。第5図に、このをPCR用いた p55cDNAのLerner vectorへのリクローニング の方策を示す。本増強因子タンパク質を大腸菌以 外の酵母、枯草金当の微生物、あるいは動物細胞 で発現させる場合には、それに応じたベクターを 、用いる必要がある。大腸菌で本増強因子タンパク 質を生産することに本発明者らは成功し、本発明 を完成した。
本発明によつてマウスより分離、精製され、更 に大腸菌等で遺伝子発現された本増強因子タンパ ク質は次のような性質を持っていることが明らか にされた。
KML1-7細胞培養中に培養液に出現する DNA(K-DNA)に結合し、ゲルシフトを起こす性質が ある。
MRL/lマウス、脾臓のB細胞画分に直接働き 細胞増殖活性を上げる。
MRL/lマウス脾臓のB細胞画分に直接働き、 IgG型の抗DNA抗体誘導を促進する。
抗DNA抗体とK-DNAの結合をcompetitiveに 阻害する。
そこで本増強因子p55タンパク質は、DNA結合 能を有し、MRL/lマウス中で抗DNA抗体誘導を促 進する性質があるという意味で、Iupus-accelera ting DNA binding protein (LAD)と名づけた。
なお大腸菌で生産された本増強因子p55のアミ ノ酸配列を、シアノジェンブロマイド(BrCN)によ る切断個所など4個所につき決定したところ、DN A塩基配列から予想されるアミノ酸はその結果と 一致することが確認された。
即ちシアノジェンブロマイドによるp55の加水 分解は、70%のギ酸中1mlに20mgのシアノジェン ブロマイドを含む溶液中に、p55を溶解し、37℃ で一夜反応させる。次にこの反応物を乾固し、そ のペレットを水に溶解し、しかる後SDS-PAGEを 行なった。この際TEFCO WIDE PAGE miniなどの装 置を用いることができる。さらに反応産物中の各切 断断片をPaul Matsudairaの方法(J.Biol.Chem .,262,10035-10038)に従い、ウェスタンブロッ ティングを行ない、ついで前記のApplied Biosys tem 470A on-line 120A PTHアミノ酸アナライザ ーでアミノ酸配列を決定した(第5図)。
他方p55のC末端付近のアミノ酸配列も決定し た。即ちp55を8M尿素に溶解し、TPCK処理トリプ シンを加え、37℃で一夜加水分解し、しかる後反 応液に100mMのジイソプロピルフルオロホスフェ ートを加え、更に10%の酢酸を加えた。ついでこ の反応液をアンヒドロトリプシン アガロース カラム(タカラ社製)にかけ加水分解ペプチド断 片を分離した。非吸着画分をブロッティング装置 (Marysol KS-8451)で、20V 4時間、4℃,PVDF メンブイレイン(MilliporeR社製)にブロットし た。非吸着画分にはC末端の最初のペプチド断片 だけではなく、他に2つのペプチド断片が混在し ていることがわかった。シークエンシングを行う と、前記のロイシンジッパーよりC末端側の3つ のペプチド断片の存在が確認でき、塩基配列から 推定されるアミノ酸配列と一致することが明らか になった(第5図)。
LAD mRNAは、KML1-7細胞内で発現し、LADタン パク質が分泌されているが、このLDA遺伝子の発 現は、Balb/c正常マウスの腎臓でも起こっている ことを発明者らは予期していたとおり見出した。
また脾臓では本LAD蛋白質は少量の発現が見られ た。
これらの知見から、MRL/lマウスにおいてはS LEと直接関係していると考えられる本LDAタンパ ク質は、正常マウスでは、何らかのapoptosis等 細胞死で生ずるDNAの免疫系による処理に関与し ていることをが推察される。
更にマウスから単離されたp55タンパク質cDNA クローンをプローブにして、ヒト褐色細胞腫(phe ochromocytoma)のcDNAライブラリーをスクリーニ ングしてヒトLAD遺伝子のcDNAクローンも得、そ の塩基配列及びアミノ酸配列を決定した。その構 造はマウスと非常に相同性が高いことが本発明に よって明らかにされた(第7及び8図)。
即ちヒトのp55タンパク質遺伝子を含む第24番 目の塩基から第1596番目の塩基までのDNA断片の 塩基配列と、マウスp55LADタンパク質遺伝子を 含む第3番目の塩基から第1553番目の塩基までの DNA断片の塩基配列とは約90%の高い相同性があ ることが明らかにされた。またヒトp55タンパク 質とマウスp55タンパク質の上記塩基配列に対応 するアミノ酸配列は、ヒトでは460アミノ酸残基 よりなり、マウスでは455アミノ酸基よりなる こと、ヒト−マウスのそのアミノ酸残基相同性 (percent identity)は約87%、またそのアミノ酸 残基相似性(percent similarity)は約93%である ことが確認された。
本発明により、マウスより分離、精製されある いはその遺伝子がクローニングされ、さらに大腸 菌等で発現・生産され、アミノ酸配列が明らかに された本増強因子タンパク質(LAD)は、このタ ンパク質を抗原として、生体中に産生・存在する 本増強因子に対する抗体を測定するための、測定 用抗原タンパク質として使用できる。またポリク ローナル抗体、モノクローナル抗体作製用の抗原 として利用できる。そしてこれらポリクローナル 抗体、モノクローナル抗体を用いて、RIA,EIA, あるいはFIA等の測定系によって、例えば自己免 疫疾患患者および動物の血中、組織中の本増強因 子タンパク質の定量を行うことができ、それに よって各種疾患の病態を把握、診断することが可 能となる。また自己免疫疾患患者および動物等の 治療に、本ポリクローナル抗体、モノクローナル 抗体は適応できる。
更に本発明によって、マウスLADと相同性の高 いヒトのタンパク質も同定された。このヒトタン パク質を用いて、ウマウサギ等のポリクローナル 抗体、マウスのモノクローナル抗体、更にヒト型 のモノクローナル抗体を取得することにより、ヒ トの自己免疫疾患、免疫不全症、代謝性疾患、遺 伝疾患、癌等の診断、治療を行うことができる。
一方また本発明によってマウスおよびヒトから 単離された、p55タンパク質遺伝子DNA断片また はその一部のDNA断片、あるいはp55タンパク質 遺伝子を含むより大きなDNA断片をプローブとし て用い、ヒト及び各種動植物、微生物類のp55タ ンパク質と同様の機能を有するか又は有しないタ ンパク質類をコードする遺伝子DNA断片、あるい は該遺伝子を含むより大きなDNA断片を、ハイブ リダイゼーシヨン法により単離することが可能と なった。
更にまた、本発明によつて明らかにされたヒト 及びマウスのp55タンパク質遺伝子の塩基配列の 任意の一部を選択して、PCR用のDNAプライマ ーを合成して、該プライマーを用いて未知の、各 種動植物、微生物類の遺伝子を増幅合成、単離す ることも可能となった。これらの技術も本発明の 範囲に包含される。
以下本発明を実施例をもって詳細に説明する が、本発明はこれらに限定されない。
(実施例1) (a)KML−7細胞培養上清の大量採取 先ず25cm2フラスコ(コーニング、25100)に て完全培地5%牛胎児血清(fetal bovine serum,以 下FBS)、2mMグルタミン、10mMヘペス、ペニシリ ン100U/ml、ストレプトマイシン100μg/ml、 50μM2-ME(メリカプトエタノール)を含む Dulbecco′s modified Eagle medium [DMEM]) (FBS-DMEM)下で,KML1-7細胞を培養し、コンフル エント(〜106/ml)とした。次に、75cm2フラス コ(コーニング、25110)で拡大培養した。つい でKML1-7細胞を遠心にて集め、無血清培地(ハ イメディム606、コージン)に浮遊させた(4× 106cells/32ml)。次に60mlのハイメディウム を含む大型フラスコ(156502,ヌンク)に各々 1ml(1.25×107cells)を浮遊させ、CO2インキュ ベーター(5% CO2,37℃)中で3日間培養した。
次に3,000回転、15分の遠心で培養上清を集め、 直ちにセリンプロテアーゼ阻害剤PMSFを0.5mM になるように加えた後、ステリベックス フィル ター(0.22ミクロン)にてろ過し、続いて限外ろ 過膜、PM-10を用いて約200〜250倍に濃縮した。
培養上清を集めたときと同様に遠心・無菌ろ過を 行ない、この段階で幾つかのバッチを集め、次の 精製ステップに進んだ。
(b)ゲルろ過法によるDNA抗体産生増強因子の 分離 100〜150倍に濃縮した培養上清2mlを2.0×55 cmのAcA54カラム[(50mM Tris/100mM NaCl緩衝 液)(pH8.0)…以下A液と略記する)にて平衡化 したもの]にかけ2mllずつ採取し、増強活性画 分の溶出部位を決定した。
(c)陰イオン交換カラムクロマトグラフィーに よる増強因子の分離 先ずDEAE-sephadex A-50をA液にて平衡化した 後、1×14cmのカラムを作製し、これに(b)で得ら れた活性画分をチャージし、A液にてカラムを洗 浄し、A280が0.1以下になった時点で、増強活性 画分をA液中のNaClが100mMから600mMになるよ うに濃度勾配をかけて分離、溶出した。
(d)増強因子のヘパリンカラム処理 (c)にて得られた増強物質を含む画分をA液にて 活性化したヘパリンカラム(1×10cm)にチャージ し、増強物質のヘパリンへの吸着性の有無をA280 によって調べた。
(e)増強因子のHPLCによる分離精製 0.05%トリフルオロ酢酸と7%のアセトニトリ ルを含む溶液にて逆相カラムPhenyl 5PWRPを平衡 化した後、(d)にて行ったヘパリンカラム処理増強 物資をインジェクトした後、7%アセトニトリルで 溶出後、70%までのアセトニトリル濃度勾配にて 増強物質の単離を行なった。
(f)SDS-PAGE (e)によって得られた単一ピークをSDS加12%ポ リアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)にて 分析し、その純度を銀染色にて調べた。
(g)等電点分画 (e)で得られた単一ピークPhast Gel (IEF 3〜9Gel set)にかけ等電点を調べた。
(h)増強因子活性測定のための反応系 (1)(2)MRL/lマウス脾細胞浮遊液を用いる反応系 4〜6月齢のMRL/lマウスの脾細胞をHank′s Balanced Salt Solution(以下HBSSと略記す る。)中で単一浮遊細胞とした後、5%FBS-DMEMに て2×106cells/mlに調製し、増強因子を含む 検体を加え48穴のクラスターデッシュで4日間培 養し、その上清中の抗DNA抗体を以下に述べる方 法にて測定した。
(2)(2)正常マウスの脾細胞浮遊液を用いる反応系 雌10週齢のBALB/cをあらかじめssDNAでプラ イムし、5〜7日後に脾細胞をHBSSで単一浮遊 細胞とし、(h)-(l)と同様に培養した後、ssDNAを コートしたSRBCターゲットとしたプラークフォ ーミング細胞(以下PECと略記する。)(後述) を算定した。
(i)増強活性測定法 ELISA法 イムロンNo.1ポリスチレン製の96穴のプレート を16時間殺菌燈にさらした後、直ちに1μg/ml の一本鎖(ss)DNA(仔牛胸線由来)を50μl加 え、室温で2時間孵置した。次に5% FBSを0.05% のTween 20を含むTris緩衝液(25mM Tris, 140mM NaCl,pH7.4)にてDNAの未吸着部位を遮 断し、抗原付着プレートとした。(h)-(l)で得られ た培養上清を非働化した後、抗原付着プレートに 50μlを加え、型の如く抗原に結合した抗体をクラ ス別にアルカリフォスファターゼ標準二次抗体で 測定した。
(2)PFC クロミウムクロライド法でSRBCにssDNAをコ ートし、カニンガムの方法で抗ssDNAPFCを算定 した。この系で最大PFCの50%を与える増強活性 を1単位とし、検体の活性を綜合単位で表示し た。
(実施例2) (a)増強因子タンパク質のアミノ酸配列シーク エンシング HPLCを用いて精製し、更に乾燥させたp55タン パク質標品7μgを、50μlの8M尿素に溶解し、 37℃で15分保温し、ついで50mMのトリス-HCL緩 衝液(PH9.0)150μlを加え、しかる後 Achromobacter proteaseI即ち、リジルエンドペ プチダーゼ(Masaki,T.et al;Argic.Biol. Chem.,42,1443,1978)を10ng加え37℃で一夜 分解した。その分解物をSynchropack RP-8カラム を用いてHPLC(Waters 490)を行い、トロフルオロ 酢酸−アセトニトリル(0-60%の濃度勾配)系で 分離した。得られた2つのペプチド断片について 、Applied Biosystem 470A on-line 120A PTHア ミノ酸アナライザーでアミノ酸配列を決定した。
ペプチド断片1はQFEHLDPQNQETFEAIDLEL、ペプチ ド断片2はLSQELDFVSHNVRTKであった。
(b)PCR増幅用プライマーの合成 ペプチド1について、その両端に位置する7ア ミノ酸(QFEHLDP及びEAIDLEL)をコードできる20塩 基からなる2種類のプライマーN及びCを公知の 常法を用いて合成した。
プライマーN:5′CA(AG)TT(TC)GA(AG)CA(TC)CT (CG)GA(TC)CC3′ プライマーC:5′AG(CT)TC(CG)AG(GA)TC(GA)CT (GA)GC(CT)TC3′ (c)KML1-7細胞のcDNAライブラリー作製 KML1-7細胞よりChirguinらの方法(Chirguin,J. J.et al; Biochemistry,18,5294,1979)に従 い、全RNAをグアニジンイソチオシアナートーセ シウムクロリドを使った方法で調製した。
poly(A)+RNAはAviv & Lederの方法(Abib,H et al;J.Mol.Biol.,134,743,1972)に従って oligo(dT)セルロースカラムを数回通して精製し た。poly(A)+RNA0.5μg、5×MMLV緩衝液(0.25M トリス−塩酸、pH8.3,0.375M塩化カリウム、15mM 塩化マグネシウム、50mMジチオスレイトール)、 10mMdNTPs(dATP,dGTP,dCTP,dTTP)及びoligo(dT) プライマーを水に加え、Strata Gene cDNA合成 キットを用いてcDNAを合成した。このcDNAを分別 してλgt11アームにライゲーションした。cDNAと λgt11アームからラムダファージパッケージング 抽出液(ギガパックゴールドII−ストラタジーン 社製)を使用してリコンビナントファージのライ ブラリーを作製した。
(d)PCR増幅 Perkin Elmer Cetus社のDNA Thermal Cyclerを 使用して、PCRを行った。増幅条件はdenatureに 94℃1分→annealingに37℃2分→extensionに 72℃30秒で40サイクル行い、反応液にエタノール を加え増幅DNAを沈殿させた。
(e)DNAの精製 (d)得たDNAをバッファーにとかし、10%ポ リアクリルアミドゲルを用いた電気泳動にかけ (PAGE)、60塩基近傍のゲルを切り出し、200μl のTE緩衝液を加え、時々振とうしDNAを溶出させ た。
(f)再PCR (e)で得たDNAを再度、(d)と同様にしてPCR 増幅した。
(g)DNAの精製 (e)と同様にPAGEを行い、(e)同様60塩基近傍 のゲルを切り出し、200μlのTE緩衝液を加え、 DNAを溶出させた。そしてフェノールとエーテル で処理し、その後DNAをエタノールで沈とのせ た。このエタノールペレットを10μlのTE緩衝液 に溶解し、ポリヌクレオチドキナーゼと [γ-32p]ATPでDNA末端を標識化した。
ついでシークエンスゲルでPAGEを行い、59塩基 対のゲル部分を単離し、200μlのTE緩衝液に溶 出した。
(h)再再度PCR (g)で得たDNA溶液を用いて、再再度PCRを 行った。
(i)DNAプローブの精製 (h)で得たPCR産物をPAGEで分離し、主要バン ドを400μlのTE緩衝液に溶出した。(g)と同様 にフェノールとエーテルで処理し、その後DNAを エタノールで沈殿させた。DNAペレットを10μl のTE緩衝液に溶かした。
(j)DNAプローブの塩基配列決定 (i)で得たDNAを常法によりBluescript SKM13+にligateして、一本鎖DNAを調製し、ジデ オキシ法でシークエンシングを行った。
(k)アマーシャムcDNA合成キットによるcDNAラ イブラリー作製 (c)で得たPoly(A)+RNA5μgを逆転写酵素に より、第1cDNAを合成した。ついでDNAポリメ ラーゼIとRNaseHを用いて第22cDNAを合成した。
そしてT4DNAポリメラーゼで処理し、さらに EcoRIメチラーゼで処理した。EcoRIリンカーを cDNAにligateし、その後EcoRIで水解した。この cDNAをセファデックスG-150でゲルろ過して分別 しλgt10アームにライゲーションした。ついで ラムダファージパッケージング抽出液を使用して リコンビナントファージライブラリーを作製し た。
(1)59塩基プローブによるプラークハイブリ ダイゼーション (j)の結果に基づき、5′AG(CT)TC(CG)AG(GA)TC (GA)AT(GA)GC(CT)TCAAACGTGTGCTGGTTCTGAGG(GA)T C(CG)AG(GA)TG(CT)TC(GA)AA(CT)TG3′の配列をも つDNAプローブを合成した。
(k)で得たcDNAライブラリーから、このプロー ブを用いてプラークハイブリダイゼーションを行 い、陽性クローンを選別し、増殖させ、 Bluescript SKM13+にリクローニングし (SK-cDNA)、DNAのシークエンシングを行った。
そして3′末端にポリA部分を含む2159塩基の配列 が決定された。図5に塩基配列を示すが、ATGに 始まり、TAAで終る455アミノ酸をコードできる open readeing frameが存在することが明らかに なった。対応するアミノ酸配列も示す。
(実施例3) 本増強因子タンパク質(p55,LAD)の大腸菌での 生産 (a)実施例2の(1)で得たSK-cDNAを鋳型とし て、p55タンパク質のN末端付近に相当する27 merのオリゴヌクオレチド(第6図)をプライマ ーとして合成し、これとBluescript SKM13+中の T7 RNAポリメラーゼプライマー(5′AATACGAC
TCACT ATAG3′)とを組合わせPCRを行なった。94℃1 分→55℃2分→72℃3分の反応を20サイクル 行い、PCR産物を得た。これをフェノールとエ ーテルで処理し、次にエタノールでDNAを沈殿さ せた。DNAペレットを20μlのTE緩衝液に溶か し、Ncolで消化後、アガロース電気泳動を行な い、2.2K塩基のバンドを切り出し、10μlのTE緩 衝液に溶出した。この2.2KのDNA断片をLernerベ クターλLclにligateし、大腸菌XL1-blueにトラ ンスフォームした。この大腸菌Mp55 cDNA(XL1- blue/λLcl-cDNA)[通商産業省工業技術院微生 物工業技術研究所に、ブタペスト条約に基いて寄 託されている(寄託番号:FERMBP-3170寄託日 :平成2年11月22日)。]をLB-Amp培地(アンピ シリンを50mg/μl含有)中、30℃で培養、増殖さ せた。
培養液の650nmにおけるO.D.が0.5の時に、イ ソプロピル−β−D−チオガラクトピラノシド (IPTG)を最終濃度が1mMになるように培養液に加 え、更に4時間培養を続けた。ついで4℃で 5000G,10分遠心し、集菌して得られた菌体ペレ ットを0.2Mトリス-HC1,pH8.0,0.5mM EDTAお よび0.5M庶糖を含むTES緩衝液(もとの培養液 1lあたり20ml量)に再度懸濁した。ついでこ の菌体懸濁液に、水で1:4に希釈したTES緩 衝液を加えて浸透圧破壊し、氷上で30分静置した 。その後、この懸濁液を10,000G 10分遠心し、 上清を分取した。この上清は、もとの培養液1 lあたり、本増強因子p55タンパク質10mgが含有 されていた。
(b)本増強因子p55のアミノ酸配列の確認のため の一部シークエンシング………シアノジェンブロ マイドによる切断 乾固したp55タンパク質10μgを70%のギ酸1 ml中に20mgのシアノジェンブロマイドを含む溶 液50mlに溶解し、37℃で一夜反応させた。次にこ の反応物を乾固し、そのペレットを10μlの水に 溶解し、しかる後SDS-PAGEをTEFCO WIDE PAGE miniを用いて行なった。前記のPaul Matsudaira の方法に従い、ウェスタンブロッティングを行な い、更にApplied Biosystem 470A on-line 120APTHにア
ミノ酸アナライザーでアミノ酸配列を決定 した(第5図)。
(c)p55のトリプシン分解によるアミノ酸配列確 認 p55乾燥原末100μgを8Mの尿素溶液25μlに溶 解し、37℃で15分溶解した。これに0.1M NH4HCO3 溶液75μlを加え、更にTPCK処理トリプシン1 μgを加え、37℃で一夜加水分解した。その後こ の反応液に100mMのジイソプロピルフルオロホス フェート1μlを加え、更に10%の酢酸5μlを 加えた。ついでこの反応液を1mlの量のアンヒ ドロトリプシンアガロースカラム(タカラ社製) にかけ、加水分解ペプチド断片を分離した。非吸 着画分をブロッティング装置(Marysol KS- 8451)で,4℃,20V,4時間,PVDFメンブレイン (MilliporeR社)にブロットした。非吸着画分に はC末端の最初のペプチド断片だけでなく、他に 2つのペプチド断片が混在していることがわかっ た。シークエンシングを行なうと、前記のロイシ ンジッパーよりC末端側の3つのペプチド断片の 存在が確認でき、塩基配列から推定されるアミノ 酸配列と一致することが明らかになった(第5 図)。
(実施例4) 実施例2および3で得たp55タンパク質 300μgを500mMトリス-HCl,100mM Naclおよび 0.5mM PMSFを含むpH8.0の緩衝液0.5mlに溶解 し、これと同量のフロイントの完全アジュバント を混ぜ合わせ、water in oilの状態になるまで充 分混和した。ニュージーランド白色雌性ウサギ後 肢の四指の足蹠計8ケ所に、このエマルジョンを 計1ml膨疹を形成するように注射し、免疫した。
3週間後に、フロイントの不完全アジュバントを 含む同量の抗原エマルジョンを背部4ケ所に注射 した。10日後に採血し、抗体価を測定した。その 後全採血し、抗血清を得た。p55タンパク質に対 するポリクローナル抗体を含む本抗血清は、KML1 -7細胞培養上清の抗DNA抗体産生増強作用を完全 に阻止した。また、細胞をよく染色した。
(実施例5) 実施例2および3で得たp55タンパク質とフロ イントの完全アジュバンドとを実施例4と同様に して、等量ずつ混ぜ合わせ、Lewisラットに免疫 し、脾臓細胞を採取し、マウスミエローマ細胞と 細胞融合し、ハイブリドーマを作製し、しかる後 p55に対するモノクローナル抗体を得た。
(実施例6) 実施例2の(1)で得た2.2K塩基のcDNAの塩酸配 列をもとに、実施例3の(a)で作製した2.2KのDNA 断片をプローブとして、同じく正常Balb/cマウス 腎臓のゲノムDNAをスクリーニングした。そして この正常Balb/cマウスからも、本プローブとハイ ブリダイズする遺伝子をクローニングすることが できた。
(実施例7) 実施例2の(1)で得た2.2K塩基のcDNAの塩酸配 列をもとに、実施例3の(a)で作製した2.2Kの DNA断片をプローブとして、ヒト褐色細胞腫 (Pheochromocytoma)のcDNAライブラリーをスク リーニングした。マウスp55タンパク質に対応す るヒトLADをコードするヒトcDNAクローンを得 た。その塩基配列を決定したところ、マウスcDNA と相同性がきわめて高く、また対応するアミノ酸 配列の相同性もきわめて高かった(第7及び8 図)。
以上の記載中及び図面におけるアミノ酸配列で のアルファベットは、以下のアミノ酸をそれぞれ 示す。
A:Ala C:Cys D:Asp E:Glu F:Phe G:Gly H:His I:Ile K:Lys L:Leu M:Met N:Asn P:Pro Q:Gln R:Arg S:Ser T:Thr V:Val W:Trp Y:Tyr (発明の効果) 本発明によって、抗DNA抗体産生を増強する DNA結合タンパク質の存在を、単にMRL/lマウス KML1-7細胞からだけでなく、広く自己免疫疾患動 物のみならず正常動物の組織・細胞内に存在する ことが明らかにされた。更に本増強因子をコード する遺伝子がクローニングされ、大腸菌等に組み 換えられ、遺伝子発現が行われ、増強因子タンパ ク質を生産することが可能となった。そしてこの タンパク質を抗原として用い、生体中に産生・存 在する本増強因子に対する抗体を測定することが 可能となった。またこのタンパク質を抗原として 動物に免疫することにより、あるいはinvitroで ポリクロナール抗体、モノクロナール抗体の製造 も可能となり、これらの抗体を用いて前記DNA結 合タンパク質の定量を行うことが可能となった。
このようにしてかつ自己免疫疾患患者及び動物 等の病態の把握、診断、更には治療に本p55タン パク質あるいはこれに対する抗体を使用すること ができることになる。
特に、モノクロナール抗体は、ヒトの自己免疫 性疾患、免疫不全症、代謝性疾患、遺伝疾患、癌 等の診断、治療に応用できる。
このように、本願発明は、単に生物科学、基礎 医学上の基礎的研究に資するだけでなく、臨床医 学上の診断、治療にも利用できる点で、本発明の 意義は画期的である。
【図面の簡単な説明】
第1図: 先願KML1-7細胞の無血清培地培養 上清の添加容量と抗DNA抗体産性増 強活性との関係を示すグラフであ る。 第2図: AcA54カラムに本増強因子含有画 分をチャージし、ゲルろ過により更 に精製を進めた際の各画分の増強因 子によるPFC活性を示すグラフであ る。 第3図: 第2図に示す本増強因子含有画分 をDEAE-セファデックスA-50カラム にかけ、更にNaClを含む緩衝液によ り溶出する際の、各画分のNaClの濃 度とPFC活性ならびにタンパク質濃 度および核酸濃度との関係を示すグ ラフである。 第4図: 第3図に示す本増強因子含有画分 をPhenyl 5 PWRPにインジェクト し、HPLCを行い、アセトニトリル (CHCNぴえか溶出する際、本増強因子 の溶出位置と各画分のアセトニトリ ルの濃度を示すグラフ、及び本増強因 子の分子量を求めた電気泳動パター ンを示す。 第5図: 本願発明の実施例において得られ た本増強因子をコードするマウス遺 伝子を含むDNA断片の塩基配列及び これに対応するアミノ酸配列を示 す。 第6図: 本増強因子p55cDNAのPCRを用 いたLerner vectorへのリクローニ ングの方策を示す。 第7図: 本願発明の実施例において得られ た本増強因子をコードするヒト遺伝 子を含むDNA断片の塩基配列(上 段)とマウス遺伝子を含むDNA断片 の塩基配列(下段)との比較図であ る。図中(Q)は共通であることを示 す。 第8図: 本増強因子のヒトアミノ酸配列(上 段)とマウスアミノ酸配列(下段) との比較図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 39/395 ADD N 8413−4C ADU N 8413−4C C12N 5/20 15/06 15/12 C12P 21/00 A 8214−4B C 8214−4B 21/08 8214−4B C12Q 1/68 A 8114−4B G01N 33/53 M 8310−2J D 8310−2J 33/577 B 9015−2J //(C12P 21/00 C12R 1:19) (C12P 21/00 C12R 1:91) (C12P 21/08 C12R 1:91) 8828−4B C12N 15/00 A (72)発明者 三浦 惠二 愛知県名古屋市緑区太子1丁目141 (72)発明者 田沼 靖一 東京都八王子市小門町1―10 (72)発明者 黒沢 良和 愛知県名古屋市名東区扇町1―39 (72)発明者 粟屋 昭 神奈川県横浜市戸塚区矢部町1541

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体組織・細胞由来であり、抗DNA抗
    体産生 を増強し、かつDNAと結合するタンパク質。
  2. 【請求項2】 生体組織・細胞が、自己免疫疾患動物の
    組織 ・細胞であることを特徴とする特許請求の範囲(1) 記載のDNA結合タンパク質。
  3. 【請求項3】 生体組織・細胞がヒト及びマウスの臓
    器、臓 器由来細胞あるいはリンパ系細胞であることを特 徴とする特許請求の範囲(2)記載のDNA結合タンパ ク質。
  4. 【請求項4】 生体組織・細胞が、MRL/lマウスのリン
    パ系 細胞由来のKLM1-7細胞株であることを特徴とする 特許請求の範囲(3)記載のDNA結合タンパク質。
  5. 【請求項5】 DNA結合タンパク質がMRL/lマウスのリン
    パ 系細胞のKLM1-7細胞株由来の抗DNA抗体生産生増強 因子であるタンパク質と相同性の高いヒト由来で あることを特徴とする特許請求の範囲(3)記載のDN A結合タンパク質。
  6. 【請求項6】 生体組織・細胞由来であり、抗DNA抗体
    産生 を増強し、DNAと結合するタンパク質のアミノ酸 配列に対応してコードする塩基配列を有する遺伝 子。
  7. 【請求項7】 特許請求の範囲(6)記載の遺伝子を含むD
    NA断 片。
  8. 【請求項8】 中に含まれている遺伝子が特許請求の範
    囲(4) 記載のマウス由来のDNA結合タンパク質をコード することを特徴とする特許請求の範囲(7)のDNA断 片。
  9. 【請求項9】 中に含まれている遺伝子が特許請求の範
    囲(5) 記載のヒト由来のDNA結合タンパク質をコードす することを特徴とする特許請求の範囲(7)のDNA断 片。
  10. 【請求項10】 KML1-7細胞株を血清存在下、コンフル
    エント になるまで培養した後、無血清培地で大量に培養 した培養上清を濃縮し、陰イオン交換樹脂に吸着 し、0.2M以上の食塩を加えて、溶出される画分を 精製することを特徴とする特許請求の範囲(1)記載 のDNA結合タンパク質の製造方法。
  11. 【請求項11】 特許請求の範囲(7)記載のDNA断片をプ
    ローブ として用い、プラークハイブリダイゼーションを 行った結果、これに対して、ハイブリダイズして くることによって得られる対象となる遺伝子を含 むDNA断片。
  12. 【請求項12】 特許請求の範囲(7)記載のDNA断片をプ
    ローブ として用い、プラークハイブリダイゼーションを 行なった結果、これに対して、ハイブリダイズし てくることを利用することによる対象となる遺伝 子を含むDNA断片を製造する方法。
  13. 【請求項13】 プローブとして特許請求の範囲(8)記
    載のDNA 断片を選択し、特許請求の範囲(5)記載のヒト由来 のDNA結合タンパク質をコードする特許請求の範 囲(9)記載のDNA断片を得る特許請求の範囲(12)記載 の製造方法。
  14. 【請求項14】 プローブとして特許請求の範囲(9)記
    載のDNA 断片を選択し、特許請求の範囲(4)記載のマウス由 来のDNA結合タンパク質をコードする特許請求の 範囲(8)記載のDNA断片を得る特許請求の範囲(12)記 載の製造方法。
  15. 【請求項15】 特許請求の範囲(6)記載の遺伝子をプ
    ローブと して、プラークハイブリダイゼーションを行うこ とによつて対象となる遺伝子をクローニングする 方法。
  16. 【請求項16】 特許請求の範囲(6)記載の遺伝子とし
    て特許請 求の範囲(5)記載のヒト由来のDNA結合タンパク質 をコードする遺伝子を選択することを特徴とする 特許請求の範囲(15)記載の方法。
  17. 【請求項17】 特許請求の範囲(6)記載の遺伝子とし
    て特許請 求の範囲(4)記載のマウス由来のDNA結合タンパク 質をコードする遺伝子を選択することを特徴とす る特許請求の範囲(15)記載の方法。
  18. 【請求項18】 特許請求の範囲(4)記載のDNA結合タン
    パク質 をコードする特許請求の範囲(6)記載の遺伝子又は 特許請求の範囲(7)記載のDNA断片を組み換えた各 種の細胞、大腸菌、酵母などの微生物において発 現させることを特徴とする特許請求の範囲(4)記載 のDNA結合タンパク質を製造する方法。
  19. 【請求項19】 特許請求の範囲(1)記載のDNA結合タン
    パク質 を抗原として用い、これによって生体中に存在す る該DNA結合タンパク質に対する抗体の存在量を 測定する方法。
  20. 【請求項20】 特許請求の範囲(1)記載のDNA結合タン
    パク質 を抗原として動物に免疫することによってえられ る害動物の抗体。
  21. 【請求項21】 DNA結合タンパク質として特許請求の
    範囲 (4)、又は同(5)記載のDNA結合タンパク質を選択す ることを特徴とする特許請求の範囲(20)記載の抗 体。
  22. 【請求項22】 抗体がポリクロナール抗体であること
    を特 徴とする特許請求の範囲(20)記載の抗体。
  23. 【請求項23】 抗体がモノクロナール抗体であること
    を特 徴とする特許請求の範囲(20)記載の抗体。
  24. 【請求項24】 特許請求の範囲(1)記載のDNA結合タン
    パク を抗原として動物に免疫にすることによって得ら れる該動物の抗体調製・製造方法。
  25. 【請求項25】 特許請求の範囲(20)記載の抗体を用い
    て、RI A,EIA又はFIA等の測定を行うことによって、動 物の血液、体液、組織におけるDNA結合タンパク 質の量を測定する方法。
  26. 【請求項26】 抗体としてポリクロナール抗体又はモ
    ノク ロナール抗体を選択することを特徴とする特許請 求の範囲(25)記載の測定方法。
  27. 【請求項27】 特許請求の範囲(20)記載の抗体を用い
    た特許 請求の範囲(1)記載のDNA結合タンパク質の過剰生 成に伴う疾患に対する治療剤。
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