JPH0539219A - 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃の不調の発泡性h2ブロツカー製剤による治療 - Google Patents

胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃の不調の発泡性h2ブロツカー製剤による治療

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JPH0539219A
JPH0539219A JP3349874A JP34987491A JPH0539219A JP H0539219 A JPH0539219 A JP H0539219A JP 3349874 A JP3349874 A JP 3349874A JP 34987491 A JP34987491 A JP 34987491A JP H0539219 A JPH0539219 A JP H0539219A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃不
調を有するヒトを治療する方法であって、 a 水溶性H2ブロッカーと発泡性供給系よりなる組成
物を水に溶解し、 b 該ヒトに該溶液を経口投与する ことよりなる方法、及びそのための組成物。 【効果】 投与した組成物が活動性十二指腸潰瘍につい
て処方される用量の約25%より少ない量のH2ブロッ
カーしか含まない場合でも、速やかで、約1〜約3時間
の連続した軽減が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】ヒスタミンH2受容体ブロッキング剤
(本発明ではH2ブロッカーと称する)はヒスタミンH2
受容体の拮抗物質として作用する一群の薬物である。H
2ブロッカーは最近、米国で、活動性十二指腸潰瘍等の
医学症状、及びゾリンガー・エリソン症候群(Zoll
inger−Ellison Syndrome)、全
身肥満細胞症等の病理学的過分泌症状の治療用処方薬と
して販売されている。いくつかのH2ブロッカーは逆流
食道炎の予防的処置についても認可されている。H2
ロッカーは胃酸分泌を抑制する有効な手段である。かか
る化合物は一般に摂取後1−2時間の遅延した開始、及
び長い作用期間を有する。しかしながら、これらの医学
的症状は、長い期間に亘って、胃酸分泌の著しい抑制を
必要とするほど厳しいものであると考えられる。
【0002】アルカ・セルツァー(ALKA−SELT
ZERR)発泡性錠剤[ミレス社(Miles In
c.)、エルカート、インジアナ、米国]等の発泡性製
剤は胃酸を中和することによって制酸剤として機能する
ことが知られている。これらの製剤は溶液として投与さ
れ、速やかな開始と短い持続を有する。
【0003】スミス、クライン及びフレンチ(Smit
h,Kline及びFrench)に譲渡された米国特
許4,824,664は、クエン酸と少なくとも化学量論
量の炭酸または重炭酸アルカリ金属を用いて製造した発
泡性H2ブロッカー製剤を開示している。その明細書
は、一般に、H2ブロッカーは胃・十二指腸粘膜の潰瘍
(ulcerations)(十二指腸潰瘍、良性胃潰
瘍、再発性胃潰瘍及び手術後消化性潰瘍)、消化性食道
炎、食道、胃または十二指腸の潰瘍形成(ulcera
tions)またはびらんに起因する出血、及びゾリン
ガー・エリソン症候群の治療に有用であると記述してい
る。重炭酸アルカリ金属を含有する発泡性組成物はH2
拮抗剤の生物学的利用能を変化させないが、その吸収を
加速するであろうことも記載されている。シメジン(c
imetidine)800mgを含有する錠剤(発泡
性及び古典的錠剤製剤)を患者に投与し、血漿レベルが
監視された。該発明の発泡性組成物が特に良好な貯蔵安
定性、補足的制酸能力(complementary
antacid potential)によって特徴づ
けられ、かなりの量の、水酸化アルミニウムもしくはマ
グネシウムまたは炭酸もしくは重炭酸アルカリ金属もし
くはアルカリ土類金属等の制酸剤を含有することができ
たことが記述されている。実施例においては、シメチジ
ン100mgを含有する発泡錠剤を用いて安定性が測定
された。
【0004】グラクソ(Glaxo)に譲渡された英国
出願GB2,219,940Aは発泡性カップルとしてア
ルカリ性炭酸もしくは重炭酸塩及びもっぱらクエン酸モ
ノアルカリ金属の使用をベースにした、ラニチジン(r
anitidine)もしくはその許容性塩の特定の発
泡性製剤を開示している。ラニチジンは、胃の酸度を低
下させるのが有利である症状の治療に広く用いられる有
能なヒスタミンH2拮抗剤であると述べられている。十
二指腸及び胃の潰瘍形成、逆流食道炎、ゾリンガー・エ
リソン症候群等の症状が記述されている。手術操作にお
いて及びヒスタミンが既知の伝達物質であるアレルギー
及び炎症症状の治療においてもラニチジンを予防的に用
い得ることが記述されている。’940願は、「本発明
の発泡性組成物において用いられる、好ましくは生理的
に許容される塩の形態の、ラニチジンの量は投薬単位あ
たり、例えば50−600mg、好ましくは50−50
0mg、より好ましくは150−300mgの範囲であ
ると述べている。実施例は錠剤あたりラニチジン150
mg及び300mgの使用を開示している。
【0005】The Physicians’ Des
k Reforence(内科医の卓上参考図書)(P
DR)、44版、1990(103頁、コラム1、適応
症及び用法)はザンタック(ラニチジン)を活動性十二
指腸潰瘍の短期間治療、十二指腸潰瘍の維持療法、病理
学的過分泌症状の治療、活動性良性胃潰瘍の短期間治
療、及び胃食道逆流病の治療に用い得ることを記述して
いる。
【0006】H2ブロッカーと共の発泡性供給系の使用
が、胸やけ、胃痛または胃酸過多と関連した胃不調症状
の軽減のための自己投薬法のために適当な投薬形態を与
えるという認識は今日までなかった。
【0007】
【発明の概要】本発明は胸やけ、胃痛または胃酸過多と
関連した胃不調を有するヒトを治療する方法であって、
水溶性H2ブロッカーと発泡性供給系よりなる組成物を
水に溶解し、ついで該溶液をヒトに経口投与して、約1
〜約3時間の速やかで連続した軽減を与えることよりな
る方法を提供する。かかるヒトを治療するための組成物
であって、十二指腸潰瘍の1日に2回の治療用に処方さ
れた用量の約25%より少ない量の水溶性H2ブロッカ
ー、及び発泡性供給系よりなり、水に溶解し、経口投与
した際に、約1〜約3時間の速やかで連続した軽減を与
える組成物も提供される。
【0008】
【発明の詳しい開示】発泡性供給系と水溶性H2ブロッ
カーの組合わせが、発泡性H2ブロッカー製剤の投与が
妥当な時間(1〜3時間)の制酸作用の連続を与える相
乗作用を示すことが今や見い出された。発泡性供給系
(efferrescent delivery sy
stem)(クエン酸塩/重炭酸塩溶液)の速やかな作
用及び短い持続及びH2ブロッカー単独の投与によるず
っと遅延した作用及び長い持続の代りに、発泡性H2
ロッカーの溶液は、予期せざることに、胃内容物のpH
を速やかに上げ、約1−約3時間、上昇したpHを維持
する。さらに、発泡性H2ブロッカー製剤の使用によ
り、H2ブロッカーの用量を、十二指腸潰瘍の1日に2
回の治療に対し通常処方される用量に比し、大巾に減ず
ることができることが見い出された。
【0009】発泡性供給系の使用により、薬物動力学及
び薬力学が変化し、H2ブロッカーの抗分泌作用の開始
の時間にかなりの減少が見られ、また同時に発泡供給系
は能力を高め、H2ブロッカーの(作用の総括的持続性
が高められる。結果として、活動性(active)十
二指腸潰瘍の治療のために現在1日に2回指示されるH
2ブロッカー用量の約25%より少なくしか必要しない
製剤が提供される。かかる製剤は、胸やけ、胃痛及び胃
酸過多に関連した胃不調の、自己投薬需要家による、治
療のための、医師の処方不要の、使用に特に好適であ
る。
【0010】これらの知見は予期せざるものであり、い
くつかの理由から重要である。H2ブロッカーは胃酸分
泌を抑制し、かかる分泌の長い停止を要する、活動性十
二指腸潰瘍等の医学症状に対し処方される。H2ブロッ
カーによる胃酸分泌の抑制は、理論的には、胸やけ、胃
痛(sour stomach)または胃酸過多に関連
した胃不調(upset stomach)を軽減す
る。しかしながら、H2ブロッカーの作用の開始は、一
般に、摂取後1〜2時間(またはさらに長く)遅れるの
で、かかる投薬は、妥当な時間枠内に、胃不調の症状を
溶解しないであろう。さらに、H2ブロッカーの現在推
賞されている用量での作用の持続は、胸やけ、胃痛また
は胃酸過多に起因する胃不調の、短い、自己制約的症状
を緩解するのに必要とされるよりはるかに長い。
【0011】従って、H2ブロッカーが胸やけ、胃痛ま
たは胃酸過多に関連した胃不調の治療用の、医師の処方
不要の(OTC)製品として、特に十二指腸潰瘍及び他
の病理学的分泌過多症状の治療に広く用いられる処方用
量レベルで、特に有利であることを予想させる根拠はな
かった。胸やけ、胃痛または胃酸過多と関連した胃不調
の治療に適当な、低作用量のH2ブロッカーを、作用の
より早い開始及びより短く、しかし連続的な持続で供給
することが今や可能となった。本発明はかかる胃不調の
症状を速やかに軽減する薬物供給手段であって、需要家
による自己投薬に必要な持続を与える手段を提供する。
【0012】ヒスタミンH2受容体をブロックすること
によって胃酸分泌を抑制するべく作用するいずれの水溶
性または水可溶化性化合物をも用いることができる。制
限を意味しない、適当なH2ブロッカーは、市販化合物
としてのシナチジン[スミスクライン・ビーチャム(S
mithKline Beecham)によって販売さ
れているタガメット(TAGAMETR)]、ファモチ
ジン(famotidine)[シャープ・アンド・ド
ーナ(Sharp & Dohme)によって販売され
ているペプシド(PEPCIDR)]、ニザチジン(n
izatidine)[イーライ・リリー(Eli L
illy)によって販売されているアキシッド(AXI
R)]、並びに文献に報告された他の化合物としての
エチンチジン(etintidine)、ラピチジン
(lupitidine)、ミフェンチジン(mife
ntidine)、ニペロチジン(niperotid
ine)、ロキサチジン(roxatidine)、サ
フォチジン(sufotidine)、テュバチジン
(tuvatidine)及びザルチジン(zalti
dine)を包含する。
【0013】「発泡性供給系」なる句は当分野で周知の
二成分発泡系、例えば重炭酸アルカリ金属とクエン酸を
意味する。該供給系は周知の技術によって製剤化して目
的とするANCを得る。有用な発泡供給系は約3〜約4
0mEqの酸中和容量(ANC)を有することができ
る。好ましいANCは約4〜約32mEqである。
【0014】発泡性H2ブロッカー製剤には、当分野で
周知の錠剤化や味のために必要とされるが望ましい他の
成分も包含させ得る。
【0015】発泡供給系と活動性十二指腸潰瘍の1日に
2回の治療のために指示される用量の約25%より少な
いH2ブロッカーを含有する組成物は胸やけ、胃痛また
は胃酸過多と関連した胃不調の軽減のための自己投薬用
に適当である。減じられた用量は個々人が服用するかも
知れない他の薬とH2ブロッカーとの好ましくない相互
作用の可能性も減じるであろう。
【0016】例示のために、米国内で処方薬として市販
されている4つのH2ブロッカーを、活動性十二指腸潰
瘍の1日に2回の治療に適した経口投与レベルと共に下
記に示す。
【0017】 シメチジン 400mg ラニチジン 150mg ニザチジン 150mg ファモチジン 20mg 発泡性供給系で投与すると、上記に指示されたH2ブロ
ッカーの用量は下記の値より低くすることができる。
【0018】 (発泡性)シメチジン 100mg (発泡性)ラニチジン 37.5mg (発泡性)ニザチジン 37.5mg (発泡性)ファモチジン 5mg 好ましい用量は、活動性十二指腸潰瘍の1日に2回の治
療についての現在の処方用量の約5〜20%、より好ま
しくは10〜20%である。
【0019】他のH2ブロッカーも、十二指腸潰瘍の1
日に2回の治療の推賞治療用量が一旦確立されると、約
同じ比率の用量で用いることができる。
【0020】製剤は小製(a sachet)[ばらの
(loose)、顆粒化した粉末]または錠剤の形態で
提供できる。発泡性製剤の1回の用量として通常2錠が
考えられ、従って上記の低いH2ブロッカー用量を2つ
の錠剤の間で配分することができる。
【0021】発泡性投薬形態のH2ブロッカーの上記指
示量は、胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃不調
の症状の治療のために投与した場合の、これらの化合物
の作用の持続、開始及び効能の最適範囲を表す。かかる
発泡性製剤は、これらの症状の速やかな軽減及び長い間
に亘っての、約1〜3時間に亘っての軽減のために需要
者によって自己投薬され得る。
【0022】発泡供給系(発泡性カップル)の酸中和容
量(ANC)を、約4−32mEqの最適範囲(4−3
2のANC)内で、変化させることによって、及びH2
ブロッカーの用量を約25%と5%の間で変化させるこ
とによって、種々の程度の制酸能力及び作用持続を有す
る製剤であって、他方、作用の速やかな開始、連続した
制酸作用及び大巾に減少した用量を維持する製剤が提供
される。
【0023】胃フィステルを有するイヌでの前臨床研究
(実施例参照)は、発泡性供給系が、H2ブロッカーに
共通な、作用の遅い開始、高い用量レベル及び作用の長
い持続の問題を克服する、H2ブロッカー投与の効率の
良い輸送手段(vehicle)を提供することを、明
確に示している。(2つの別個に投与した場合に予想さ
れる)発泡性供給系の制酸剤作用に関連したpHの速や
かな上昇及びH2ブロッカーからのはるかに遅いpHの
上昇の代りに、発泡性H2ブロッカー製剤は酸性中和容
量の連続性を提供する。発泡性製剤では、発泡性基剤の
短時間(30分)の効果とH2ブロッカーのより長い開
始時間(2時間)が本質的に組み合わされて、発泡性供
給系の制酸活性とH2ブロッカー活性の作用の開始との
間のギャップが、予期せざることに、一体となって連続
作用を与える単一効果に帰結する。かかる組成物の制酸
連続性は制酸剤についてのOTC集成(monogra
ph)で必要とされる3.5より上の胃pHを維持でき
る。本組成物は、活動性十二指腸潰瘍等の医学症状に対
して現在処方されるよりはるかに減少した用量のH2
ロッカーを用いて、殆ど即時の作用開始及び一般に約3
時間より長くない作用持続を与える。本供給系は、胸や
け、胃痛または胃酸過多に関連した胃不調の通常の発生
の速やかなかつ連続した軽減を、不必要な過度の薬物適
用なしに、与えるのに十分である。
【0024】上記のことは発泡供給系をH2ブロッカー
と組み合わせることによって、胸やけ、胃痛または胃酸
過多に関連した胃不調の治療に対し、明らかな有利性を
有する製品プロフィールが生成することを示している。
【0025】以下の実施例はフィスルを形成したイヌの
胃pHに対するラニチジン発泡性製剤の効果を示す。同
様な予備研究をファモチジン及びシナチジンを用いて行
い、同様の知見を得た。実施例及び図面は本発明の1つ
の態様を示すが、特許請求の範囲によってのみ定義され
る本発明の適用可能性を制限するものではない。
【0026】
【実施例】被検体として11〜16匹のイヌを用いて研
究を行った。胃pHを下げ、時間(分)に対する「胃不
調」の発生(attack)中ヒトの胃の酸度に似せる
ため、ジミプリット(dimiprit)で処理した、
胃フィステルを有するイヌについてデータを集めた。制
酸剤を投与しないときにpH約1.5の胃酸度を維持す
るに十分な量のジミプリットを、本研究において、静脈
内点滴(infusion)によってすべてのイヌに与
えた。この処理及びpHは図に示すすべての実験で行わ
れている。問題の組成物をこの背景pHに対する胃pH
への効果について試験した。
【0027】H2ブロッカーと組み合わせた発泡供給形
態が、H2ブロッカーを単独で投与する場合よりはるか
に低いH2ブロッカー用量で目的とする制酸効果を達成
するという仮定を試験した。胃フィステルを有するイヌ
を用いるモデル系に、発泡供給系なしに0.3mg/k
gのラニチジンを投与して得られたデータを図1に示
す。0.3mg/kgの投与が、活動性十二指腸潰瘍を
有するヒトの治療に用いられるラニチジンの通常の処方
用量の約20%に匹敵することを知ることは重要であ
る。図1は発泡供給系なしに投与されたこの低いラニチ
ジン用量が胃pHに影響を与えないことを示している。
しかしながら、この「有効でない」用量のラニチジンを
発泡供給系と組み合わせて投与する場合には、ラニチジ
ンの動力学が大巾に変化して、ラニチジンの抗分泌作用
の増加した効能の速やかな開始が招来し、その結果、H
2ブロッカーの発泡性製剤は速やかで連続した制酸作用
を示す(図2、3及び4)。それによる効果は、発泡性
基剤単独の投与または発泡性基剤なしの0.3mg/k
gのラニチジンの投与によって観察されるよりも、より
大きな効能及びより長く、連続した作用持続である。異
なるANC(8mEq・黒三角形、16mEq・黒四角
及び32mEq・黒ダイヤモンド)の発泡性がカップル
の組合わせを用いてデータを集め、それぞれ図2、3及
び4に示す。これらのデータは製剤のANCを変えるこ
とによって組合わせの持続及び効能が影響を受けること
を示している。
【0028】胃フィステルを有するイヌに対する(ヒス
タミン作動薬である)ジミプリットの投与は、胃不調症
状の発現中、正常人の胃酸分泌よりはるかに過剰に胃酸
分泌を刺激する。作用の持続は、イヌのモデルにおいて
観察される胃不調症状の発現よりヒトの胃不調症状の発
現において、はるかに長い(1〜3時間)。これはヒト
ではジミプリットで処理したイヌで見られる酸度の最高
レベルが生じないからである。
【0029】本発明の特徴及び態様は以下の通りであ
る。
【0030】1.胃の不調を有するヒトを治療する方法
であって、 a 水溶性H2ブロッカーと発泡性供給系よりなる組成
物を水に溶解し、 b 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃の不調を
有するヒトに該溶液を経口投与して、約1〜約3時間の
速やかで連続した軽減を与える 工程よりなる方法。
【0031】2.H2ブロッカーがラニチジン、ファモ
チジン、シメチジンまたはニザチジンよりなる群から選
ばれる上記1の方法。
【0032】3.発泡性供給系の中和容量が約3ミリ当
量と約40ミリ当量の間である上記1の方法。
【0033】4.組成物が、活動性十二指腸潰瘍の1日
に2回の治療用に指示された用量の約25%より少ない
2ブロッカー量を含有する上記1の方法。
【0034】5.組成物が、活動性十二指腸潰瘍の1日
に2回の治療用に処方される用量の約5%と約20%の
間のH2ブロッカー量を含有する上記4の方法。
【0035】6.H2ブロッカーがラニチジン、ファモ
チジン、シメチジンまたはニザチジンよりなる群から選
ばれる上記4の方法。
【0036】7.発泡性供給系の酸中和容量が約3ミリ
当量と約40ミリ当量の間である上記4の方法。
【0037】8.胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連し
た胃の不調を有するヒトを治療するための組成物であっ
て、 a 活動性十二指腸潰瘍の1日に2回の治療用に処方さ
れる用量の約25%より少ない量の水溶性H2ブロッカ
ー、及び b 発泡性供給系 よりなり、水に溶解し、ヒトに経口投与した際に、約1
〜約3時間の速やかで連続した軽減を与える組成物。
【0038】9.H2ブロッカーの量が、十二指腸潰瘍
の1日に2回の治療に対して処方される用量の約5%と
約20%の間である上記8の組成物。
【0039】10.H2ブロッカーがラニチジン、ファ
モチジン、シメチジンまたはニザチジンよりなる群から
選ばれる上記8の組成物。
【0040】11.発泡性供給系の酸中和容量が約3ミ
リ当量と約40ミリ当量の間である上記8の組成物。
【0041】12.錠剤形態にある上記8の組成物。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジミプリットで処理した、胃フィステルを有す
るイヌの胃pHに対する、発泡性供給系+0.3mg/
kgラニチジンの影響を投与後の時間(分)に対して示
す。ジミプリットで予備処理され、水を供給されたイヌ
の胃内容物の平均pHについてのデータ(白丸)及びラ
ニチジン0.3mg/kg単独を供給した場合のデータ
(黒丸)を示す。
【図2】異なる酸中和容量[8mEq黒三角形]を有す
る発泡性成分との組合わせにおいてラニチジン0.3m
g/kgを供給する場合のデータを示すものである。
【図3】異なる酸中和容量[16mEq黒四角]を有す
る発泡性成分との組合わせにおいてラニチジン0.3m
g/kgを供給する場合のデータを示すものである。
【図4】異なる酸中和容量[32mEq黒ダイヤモン
ド]を有する発泡性成分との組合わせにおいてラニチジ
ン0.3mg/kgを供給する場合のデータを示すもの
である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胃の不調を有するヒトを治療する方法で
    あって、 a 水溶性H2ブロッカーと発泡性供給系よりなる組成
    物を水に溶解し、 b 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃の不調を
    有するヒトに該溶液を経口投与して、約1〜約3時間の
    速やかで連続した軽減を与える 工程よりなる方法。
  2. 【請求項2】 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した
    胃の不調を有するヒトを治療するための組成物であっ
    て、 a 活動性十二指腸潰瘍の1日に2回の治療用に処方さ
    れる用量の約25%より少ない量の水溶性H2ブロッカ
    ー、及び b 発泡性供給系 よりなり、水に溶解し、ヒトに経口投与した際に、約1
    〜約3時間の速やかで連続した軽減を与える組成物。
JP3349874A 1990-12-21 1991-12-10 胸やけ、胃痛または胃酸過多に関連した胃の不調の発泡性h2ブロツカー製剤による治療 Pending JPH0539219A (ja)

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