JPH0538862A - 薄板部材の送り機構及びその送り方法 - Google Patents

薄板部材の送り機構及びその送り方法

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JPH0538862A
JPH0538862A JP19526391A JP19526391A JPH0538862A JP H0538862 A JPH0538862 A JP H0538862A JP 19526391 A JP19526391 A JP 19526391A JP 19526391 A JP19526391 A JP 19526391A JP H0538862 A JPH0538862 A JP H0538862A
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JP
Japan
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thin plate
plate member
pressing member
bending vibration
pressing
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Application number
JP19526391A
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English (en)
Inventor
Tomoki Kato
知己 加藤
Takeshi Takemoto
武 竹本
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙を確実に送る信頼性が高く、コンパクトな
紙送りを実現することが可能な薄板部材の送り機構及び
その送り方法を提供する。 【構成】 屈曲振動部材1を設け、この屈曲振動部材1
の屈曲振動により搬送される薄板部材2を設け、この薄
板部材2の挿入される挿入口A側を固定保持する第1押
え部材3を設け、薄板部材2の排出される排出口B側を
固定保持する第2押え部材4を設け、屈曲振動部材1を
屈曲振動させると共に第1押え部材3と第2押え部材4
とを適宜に駆動制御させる薄板部材搬送制御手段を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、ファクシミ
リ、PPC等における紙送り機構として用いられる薄板
部材の送り機構及びその送り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタ等に用いられる紙送り機
構としては種々のものが考案されており、例えば、特開
昭59−214679号公報や特開昭60−44439
号公報等に開示されているものがある。前者の送り機構
は、2個の圧電素子を駆動制御させることにより楕円運
動をしている部材に、搬送用の紙を接触させることによ
り送る機構となっている。また、後者の送り機構は、圧
電素子を駆動制御させることにより進行波が発生してい
る部材に、搬送用の紙を接触させることにより送る機構
となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、プリンタ、ファ
クシミリ等の紙送りは、ローラを用いる方式が主流とな
っているが、紙の搬送距離が長くなったり、搬送経路が
複雑になると、ローラを多く必要とするため、紙送り機
構のサイズが大きくなってしまう。そこで、前述した2
つの従来例のような紙送り機構を利用することが考えら
れているが、これらの機構はいずれも紙と振動部材との
摩擦力のみによって、紙を送ろうとしているために、そ
の摩擦力の作用する両者の間の滑りにその紙送り機構の
性能が左右されてしまうことになる。従って、そのよう
な滑りが生じることによって、送り速度のムラが生じた
り、効率が低下したりしてしまうことになる。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、屈曲振動部材を設け、この屈曲振動部材の屈曲振動
により搬送される薄板部材を設け、この薄板部材の挿入
される挿入口側を固定保持する第1押え部材を設け、薄
板部材の排出される排出口側を固定保持する第2押え部
材を設け、屈曲振動部材を屈曲振動させると共に第1押
え部材と前記第2押え部材とを適宜に駆動制御させる薄
板部材搬送制御手段を設けた。
【0005】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、屈曲振動部材をくし歯状に形成した。
【0006】請求項3記載の発明では、第2押え部材に
より薄板部材を排出口側にて固定保持し、この固定保持
した状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置
面を凸形状に形成し、その凸形状の状態で第1押え部材
により前記薄板部材を挿入口側にて固定保持すると共に
前記第2押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈
曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面と反対側の
面が平面状となるように形成することにより前記薄板部
材を前記第1押え部材から第2押え部材の方向に移動さ
せるようにした。
【0007】請求項4記載の発明では、第1押え部材に
より薄板部材を挿入口側にて固定保持し、この固定保持
した状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置
面を凹形状に形成し、その凹形状の状態で第2押え部材
により前記薄板部材を排出口側にて固定保持すると共に
前記第1押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈
曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面側が平面状
となるように形成することにより前記薄板部材を前記第
1押え部材から第2押え部材の方向に移動させるように
した。
【0008】請求項5記載の発明では、第2押え部材に
より薄板部材を排出口側にて固定保持し、この固定保持
した状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置
面を凸形状に形成し、その凸形状の状態で第1押え部材
により前記薄板部材を挿入口側にて固定保持すると共に
前記第2押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈
曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面と反対側の
面が平面状となるように形成し、第1押え部材により薄
板部材を挿入口側にて固定保持し、この固定保持した状
態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面を凹
形状に形成し、その凹形状の状態で第2押え部材により
前記薄板部材を排出口側にて固定保持すると共に前記第
1押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈曲振動
部材を駆動させ前記薄板部材の配置面側が平面状となる
ように形成することにより前記薄板部材を前記第1押え
部材から第2押え部材の方向に移動させるようにした。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明においては、薄板部材を搬
送する機構は単に屈曲振動部材と第1及び第2押え部材
とにより構成されているため、薄型でコンパクト化した
単純な装置を提供することができる。
【0010】請求項2記載の発明においては、屈曲振動
部材をくし歯状に形成することにより、屈曲振動部材の
薄板部材との接触部分の変位を一段と大きくすることが
可能となり、これにより薄板部材の送り速度を大きくす
ることができる。
【0011】請求項3,4,5記載の発明においては、
薄板部材を第1及び第2押え部材を用いて確実に固定保
持しながら薄板部材を送ることができるため、信頼性の
高い送り機構を実現することが可能となる。
【0012】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1〜図4に基づい
て説明する。本実施例の具体的な説明に入る前に、ま
ず、薄板部材の送り機構の基本的な構成及びその動作原
理を図1及び図2に基づいて述べる。本装置は、図1に
示すように、屈曲振動部材1と、この屈曲振動部材1の
屈曲振動により搬送される薄板部材としての紙2と、こ
の薄板部材の挿入される挿入口Aの側を固定保持する第
1押え部材3と、前記紙2の排出される排出口Bの側を
固定保持する第2押え部材4と、前記屈曲振動部材1を
屈曲振動させると共に前記第1押え部材3と前記第2押
え部材4とを適宜に駆動制御させる図示しない薄板部材
搬送制御手段とにより構成されている。
【0013】このような構成において、薄板部材搬送制
御手段を用いて紙送り機構の基本的な動作原理を図2
(a)〜(g)に基づいて説明する。ここでは、紙2を
矢印X方向に送る場合について考える。まず、第2押え
部材4により紙2を排出口Bの側にて固定保持する
(a)。次に、この固定保持した状態で、屈曲振動部材
1を駆動させ、紙2の配置面を凸形状に形成する
(b)。これにより、屈曲振動部材1の厚みのために、
紙2の自由端が屈曲振動部材1の挿入口Aの端よりもX
方向にずれることになる。次に、その屈曲振動部材1の
凸形状の状態で、第1押え部材3を駆動して紙2を挿入
口Aの側にて固定保持すると共に、第2押え部材4を紙
2から離間させて解放させる(c)。次に、屈曲振動部
材1を駆動させ、紙2の配置面と反対側の面が平面状と
なるように形成する(d)。これにより、屈曲振動部材
1は屈曲していない元の状態に戻り、紙2はX方向に送
られていることがわかる。
【0014】また、このような動作に引き続いて、以下
に述べるような一連の動作を行う。すなわち、第1押え
部材3により紙2を挿入口Aの側にて固定保持した状態
で、屈曲振動部材1を駆動させ、紙2の配置面側を凹形
状に形成する(e)。このような屈曲による屈曲振動部
材1の厚みのために、紙2の自由端がその屈曲振動部材
1の排出口Bの端よりもX方向に相対的にずれる。次
に、その屈曲振動部材1の凹形状の状態で、第2押え部
材4を駆動して紙2を排出口Bの側にて固定保持すると
共に、前記第1押え部材3を紙2から離間させて解放さ
せる(f)。次に、屈曲振動部材1を駆動させ、紙2の
配置面側が平面状となるように形成する(g)。これに
より、屈曲振動部材1は屈曲していない元の状態に戻
り、紙2はX方向に送られることになる。
【0015】従って、上述したような(a)〜(d)の
動作、さらには、(d)〜(g)の動作、或いは、
(a)〜(g)までの一連の動作を繰り返して行うこと
により、紙2をX方向に送ることが可能となる。この場
合、紙2を搬送する機構は、単に屈曲振動部材1と、第
1押え部材3と、第2押え部材4とにより構成されてい
るため、薄型でコンパクト化した装置を得ることができ
ることになる。しかも、紙2を第1押え部材3と第2押
え部材4とをを用いて、確実に固定保持しながら送るこ
とができるため、信頼性の高い送り機構を実現すること
が可能となる。
【0016】次に、本実施例の具体的な構成例を図3及
び図4に基づいて説明する。本装置は、図3に示すよう
に、弾性部材5を用い、この弾性部材5の裏面側にはこ
れを屈曲させるための圧電板6が取付けられている。こ
の場合、弾性部材5と圧電板6とは、屈曲振動部材をな
している。また、弾性部材5の挿入口Aの側には第1押
え部材としての第1電極7が設けられ、弾性部材5の排
出口Bの側には第2押え部材としての第2電極8が設け
られている。さらに、ここでも前述したような図示しな
い薄板部材搬送制御手段が設けられている。なお、弾性
部材5はその両端部で支持台9に固定されている。
【0017】このような構成において、紙2をX方向に
移動させる方法を図4(a)〜(g)に基づいて述べ
る。まず、第2電極8に電荷を発生させる(a)。これ
により、第2電極8付近の紙2には逆極性の電荷が誘導
されるため、排出口B付近の紙2は静電力によって弾性
部材5に固定保持される。次に、この状態で、圧電板6
に電圧を印加しP方向に収縮させる(b)。圧電板6と
弾性部材5とは固着されているため、その圧電板6の収
縮によって弾性部材5が屈曲すると、その弾性部材5の
厚さのために、紙2の自由端が弾性部材5の挿入口Aの
端よりX方向にずれる。次に、第1電極7に電荷を与え
て紙2の挿入口Aの側を静電力によって固定した後、第
2電極8の電荷を除去して紙2の排出口Bの側を解放す
る(c)。次に、その状態で、圧電板6の電圧印加を解
除して、弾性部材5を元の屈曲していない状態に戻す
(d)。これにより(a)の初期の状態と比べてわかる
ように、紙2はX方向に送られたことがわかる。
【0018】さらに続けて、圧電板6に(b)、(c)
とは逆極性の電圧を印加するとQ方向に伸長するため、
その圧電板6と固着された弾性部材5も屈曲する。この
屈曲による弾性部材5の厚みのために、紙2の自由端が
弾性部材5の排出口Bの端よりX方向にずれる(e)。
次に、第2電極8に電荷を発生させて、静電力により紙
2を弾性部材5に固定した後、第1電極7から電荷を除
去して静電力をなくし、紙2の挿入口Aの側を解放する
(f)。次に、その状態で、圧電板6の電圧印加を解除
して、弾性部材5を元の屈曲していない状態に戻す
(g)。これにより紙2は、X方向に(d)よりもさら
に送られたことになる。従って、(a)〜(d)の動
作、さらには、(d)〜(g)の動作、或いは、(a)
〜(g)までの一連の動作を繰り返して行うことによ
り、紙2をX方向に送ることが可能となる。
【0019】次に、本発明の第二の実施例を図5に基づ
いて説明する。ここでは、弾性部材5の挿入口Aの側の
紙2を挾む第1電極7と相対した位置に第3電極10が
配置され、また、排出口Bの側の紙2を挾む第2電極8
と相対した位置に第4電極11が配置されている。第3
電極10及び第4電極11は、その上部からバネ12に
より付勢されており、そのバネ12はその一端が固定板
13に固定されている。これにより、第1押え部材は第
1電極7と第3電極10とよりなり、第2押え部材は第
2電極8と第4電極11とよりなっている。
【0020】このような構成において、送り機構の動作
は前述した第二の実施例と同じ動作と考えられるが、こ
こでは紙2を弾性部材5に固定する機構に特徴がある。
すなわち、第1電極7と第3電極10との間、及び、第
2電極8と第4電極11との間で電圧を印加することに
より静電力を発生させ、相対した電極間にて紙2を挾み
つけ、これにより紙2を弾性部材5に固定しながらX方
向に移動させることができるものである。また、このよ
うにバネ12を用いることにより、紙2と弾性部材5と
の間のギャップをなくすことができる。
【0021】次に、本発明の第三の実施例を図6に基づ
いて説明する。ここでは、弾性部材5の挿入口Aの側に
は第1永久磁石14が設けられ、排出口Bの側には第2
永久磁石15が設けられている。挿入口Aの側の紙2を
挾む第1永久磁石14と相対した位置には第1電磁石1
6が配置され、また、排出口Bの側の紙2を挾む第2永
久磁石15と相対した位置には第2電磁石17が配置さ
れている。これにより第1押え部材は第1永久磁石14
と第1電磁石16とよりなり、第2押え部材は第2永久
磁石15と第2電磁石17とよりなっている。
【0022】このような構成において、弾性部材5中に
設けられている第1永久磁石14及び第2永久磁石15
と、バネ12に支持されている第1電磁石16及び第2
電磁石17との間で、吸引力及び反発力を用いて紙2と
弾性部材5とを固定したり解放したりすることにより、
紙2をX方向に移動させることができる。
【0023】次に、本発明の第四の実施例を図7に基づ
いて説明する。ここでは、弾性部材5の挿入口Aの側に
第1押え部材としての第1積層圧電素子18が配置さ
れ、弾性部材5の排出口Bの側に第2押え部材としての
第2積層圧電素子19が配置されている。これら第1及
び第2積層圧電素子18,19の一端は固定板13に固
定されている。なお、弾性部材5中には、前述したよう
な電極7,8や永久磁石14,15は設けられていな
い。
【0024】このような構成において、紙2を固定する
動作を2個の積層圧電素子18,19を用いて行うこと
により、紙2をX方向に移動させることができる。ま
た、この場合、圧電材料のみを使用しているため、高周
波駆動が可能となる。
【0025】次に、本発明の第五の実施例を図8及び図
9に基づいて説明する。ここでは、弾性部材5の挿入口
Aの側には第1押え部材としての第1電極7が設けら
れ、弾性部材5の排出口Bの側には第2押え部材として
の第2電極8が設けられている。さらに、図8に示すよ
うに、弾性部材5の裏面側の一部に接触して積層圧電素
子20が取付けられている。この積層圧電素子20は、
弾性部材5に固定されていてもいなくてもよい。この場
合、弾性部材5と積層圧電素子20とは、屈曲振動部材
を構成している。なお、積層圧電素子20は、前述した
各実施例の圧電板6に代わるものである。
【0026】このような構成において、弾性部材5の屈
曲動作を積層圧電素子20を用いて行うものであるが、
動作原理としては圧電板6を用いた場合と何ら変わるも
のではなく、X方向に紙2を移動させることができる。
【0027】また、積層圧電素子20は、図9に示すよ
うに、X方向に沿って弾性部材5の一端と接触させたよ
うな構成としても同様な効果を得ることができる。
【0028】次に、本発明の第六の実施例を図10に基
づいて説明する。ここでは、弾性部材5の挿入口Aの側
に第1押え部材としての第1電極7を設け、弾性部材5
の排出口Bの側に第2押え部材としての第2電極8を設
けている他に、圧電板6が弾性部材5の両面側に固定さ
れているものである。
【0029】このような構成において、弾性部材5の屈
曲動作はこれを挾んだ2枚の圧電板6を用いて行わせる
ことができ、これにより紙2をX方向に移動させること
ができる。また、このように圧電板6を2枚用いること
により、1枚の圧電板6に印加される電圧は小さくて済
むようになる。
【0030】次に、本発明の第七の実施例を図11に基
づいて説明する。ここでは、弾性部材5の紙2との接触
面はくし歯状に形成されており、挿入口A及び排出口B
付近には孔21,22が形成されている。弾性部材5の
裏面側の孔21,22の位置には、栓23の固着された
第1圧電板24、第2圧電板25が配設されている。ま
た、弾性部材5の裏面側には、積層圧電素子20が接触
或いは固定されている。この場合、孔21と栓23と第
1圧電板24とは第1押え部材をなしており、孔22と
栓23と第2圧電板25とは第2押え部材をなしてい
る。
【0031】このような構成において、弾性部材5は前
述した第五の実施例と同様な原理により屈曲動作を行う
が、ここでは、紙2の弾性部材5への固定を空気の圧力
変化を利用して行うものである。具体的には、図12に
示すように、第1及び第2圧電板24,25に電圧を印
加することによりその変形に応じて栓23が屈曲するた
め、(a)(b)に示すような凹凸の状態を作り出すこ
とができる。すなわち、(a)の状態の時には孔21,
22の中が負圧となるため紙2は弾性部材5に固定さ
れ、(b)の状態の時には孔21,22の中が正圧とな
るため紙2が弾性部材5から解放される。また、このよ
うな圧力変化を確実に利用するための方法として、図1
3に示すように、孔21,22にピストン26を嵌合さ
せ、このピストン26に積層圧電素子27を取付け、こ
の積層圧電素子27を固定具28に固定することにより
圧力変化を行わせることができる。
【0032】最後に、弾性部材5をくし歯状に形成した
場合の効果を図14に基づいて説明する。本方式による
紙送り機構は、弾性部材5が厚いほど紙2の送り量が多
くなり、送り速度が増大する。しかし、単に、厚く形成
してしまうと、屈曲しにくくなってしまう。そこで、く
し歯状に形成することにより、(b)(c)に示すよう
に、凸又は凹状に屈曲する部分は薄いため大きく屈曲
し、くし歯先端の変位も大きくとれる。従って、このよ
うにくし歯構造を利用することにより、弾性部材5の屈
曲変形を一段と有効に紙送り機構の駆動に変換すること
ができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、屈曲振動部材を
設け、この屈曲振動部材の屈曲振動により搬送される薄
板部材を設け、この薄板部材の挿入される挿入口側を固
定保持する第1押え部材を設け、薄板部材の排出される
排出口側を固定保持する第2押え部材を設け、屈曲振動
部材を屈曲振動させると共に第1押え部材と前記第2押
え部材とを適宜に駆動制御させる薄板部材搬送制御手段
を設けたので、このように薄板部材を搬送する機構は単
に屈曲振動部材と第1及び第2押え部材とにより構成さ
れているため、薄型でコンパクト化した単純な装置を提
供することができるものである。
【0034】請求項2記載の発明は、屈曲振動部材をく
し歯状に形成したので、屈曲振動部材の薄板部材との接
触部分の変位を一段と大きくすることが可能となり、こ
れにより薄板部材の送り速度を大きくすることができる
ものである。
【0035】請求項3記載の発明は、第2押え部材によ
り薄板部材を排出口側にて固定保持し、この固定保持し
た状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面
を凸形状に形成し、その凸形状の状態で第1押え部材に
より前記薄板部材を挿入口側にて固定保持すると共に前
記第2押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈曲
振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面と反対側の面
が平面状となるように形成することにより前記薄板部材
を前記第1押え部材から第2押え部材の方向に移動させ
るようにしたので、薄板部材を第1及び第2押え部材を
用いて確実に固定保持しながら薄板部材を送ることが可
能なため、信頼性の高い送り機構を実現することができ
るものである。
【0036】請求項4記載の発明は、第1押え部材によ
り薄板部材を挿入口側にて固定保持し、この固定保持し
た状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面
を凹形状に形成し、その凹形状の状態で第2押え部材に
より前記薄板部材を排出口側にて固定保持すると共に前
記第1押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈曲
振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面側が平面状と
なるように形成することにより前記薄板部材を前記第1
押え部材から第2押え部材の方向に移動させるようにし
たので、請求項3記載の発明と同様な効果を得ることが
できるものである。
【0037】請求項5記載の発明は、第2押え部材によ
り薄板部材を排出口側にて固定保持し、この固定保持し
た状態で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面
を凸形状に形成し、その凸形状の状態で第1押え部材に
より前記薄板部材を挿入口側にて固定保持すると共に前
記第2押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈曲
振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面と反対側の面
が平面状となるように形成し、第1押え部材により薄板
部材を挿入口側にて固定保持し、この固定保持した状態
で屈曲振動部材を駆動させ前記薄板部材の配置面を凹形
状に形成し、その凹形状の状態で第2押え部材により前
記薄板部材を排出口側にて固定保持すると共に前記第1
押え部材を前記薄板部材から離間させ、前記屈曲振動部
材を駆動させ前記薄板部材の配置面側が平面状となるよ
うに形成することにより前記薄板部材を前記第1押え部
材から第2押え部材の方向に移動させるようにしたの
で、請求項3記載の発明と同様な効果を得ることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例である薄板部材の送り機
構の基本的な構成を示す側面図である。
【図2】薄板部材の送り方法の基本的な動作説明を示す
説明図である。
【図3】薄板部材の送り機構の様子を示す側面図であ
る。
【図4】薄板部材の送り方法の動作説明を示す説明図で
ある。
【図5】本発明の第二の実施例を示す側面図である。
【図6】本発明の第三の実施例を示す側面図である。
【図7】本発明の第四の実施例を示す側面図である。
【図8】本発明の第五の実施例を示す側面図である。
【図9】図8の変形例を示す側面図である。
【図10】本発明の第六の実施例を示す側面図である。
【図11】本発明の第七の実施例を示す側面図である。
【図12】(a)は圧電板が凹状に変形している様子を
示す側面図、(b)は圧電板が凸状に変形している様子
を示す側面図である。
【図13】積層圧電素子を用いて孔内の圧力変化を行わ
せる様子を示す側面図である。
【図14】弾性部材をくし歯状に形成した場合の変形前
後の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 屈曲振動部材 2 薄板部材 3 第1押え部材 4 第2押え部材 5,6 屈曲振動部材 7 第1押え部材 8 第2押え部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屈曲振動部材と、この屈曲振動部材の屈
    曲振動により搬送される薄板部材と、この薄板部材の挿
    入される挿入口側を固定保持する第1押え部材と、前記
    薄板部材の排出される排出口側を固定保持する第2押え
    部材と、前記屈曲振動部材を屈曲振動させると共に前記
    第1押え部材と前記第2押え部材とを適宜に駆動制御さ
    せる薄板部材搬送制御手段とよりなることを特徴とする
    薄板部材の送り機構。
  2. 【請求項2】 屈曲振動部材をくし歯状に形成したこと
    を特徴とする請求項1記載の薄板部材の送り機構。
  3. 【請求項3】 第2押え部材により薄板部材を排出口側
    にて固定保持し、この固定保持した状態で屈曲振動部材
    を駆動させ前記薄板部材の配置面を凸形状に形成し、そ
    の凸形状の状態で第1押え部材により前記薄板部材を挿
    入口側にて固定保持すると共に前記第2押え部材を前記
    薄板部材から離間させ、前記屈曲振動部材を駆動させ前
    記薄板部材の配置面と反対側の面が平面状となるように
    形成することにより前記薄板部材を前記第1押え部材か
    ら第2押え部材の方向に移動させることを特徴とする薄
    板部材の送り方法。
  4. 【請求項4】 第1押え部材により薄板部材を挿入口側
    にて固定保持し、この固定保持した状態で屈曲振動部材
    を駆動させ前記薄板部材の配置面を凹形状に形成し、そ
    の凹形状の状態で第2押え部材により前記薄板部材を排
    出口側にて固定保持すると共に前記第1押え部材を前記
    薄板部材から離間させ、前記屈曲振動部材を駆動させ前
    記薄板部材の配置面側が平面状となるように形成するこ
    とにより前記薄板部材を前記第1押え部材から第2押え
    部材の方向に移動させることを特徴とする薄板部材の送
    り方法。
  5. 【請求項5】 第2押え部材により薄板部材を排出口側
    にて固定保持し、この固定保持した状態で屈曲振動部材
    を駆動させ前記薄板部材の配置面を凸形状に形成し、そ
    の凸形状の状態で第1押え部材により前記薄板部材を挿
    入口側にて固定保持すると共に前記第2押え部材を前記
    薄板部材から離間させ、前記屈曲振動部材を駆動させ前
    記薄板部材の配置面と反対側の面が平面状となるように
    形成し、第1押え部材により薄板部材を挿入口側にて固
    定保持し、この固定保持した状態で屈曲振動部材を駆動
    させ前記薄板部材の配置面を凹形状に形成し、その凹形
    状の状態で第2押え部材により前記薄板部材を排出口側
    にて固定保持すると共に前記第1押え部材を前記薄板部
    材から離間させ、前記屈曲振動部材を駆動させ前記薄板
    部材の配置面側が平面状となるように形成することによ
    り前記薄板部材を前記第1押え部材から第2押え部材の
    方向に移動させることを特徴とする薄板部材の送り方
    法。
JP19526391A 1991-08-05 1991-08-05 薄板部材の送り機構及びその送り方法 Pending JPH0538862A (ja)

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