JPH0538856U - 計器用変流器 - Google Patents

計器用変流器

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Publication number
JPH0538856U
JPH0538856U JP8504091U JP8504091U JPH0538856U JP H0538856 U JPH0538856 U JP H0538856U JP 8504091 U JP8504091 U JP 8504091U JP 8504091 U JP8504091 U JP 8504091U JP H0538856 U JPH0538856 U JP H0538856U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
tan
measurement
primary coil
current transformer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8504091U
Other languages
English (en)
Inventor
貞則 剱持
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】tanδ測定用の端子を接地するのを忘れて通
電を開始した場合に1次コイルの絶縁部で絶縁破壊が生
じるのを防止する。 【構成】1次コイル4を、複数の絶縁層と電極層との積
層体からなる絶縁部により被覆する。絶縁部の最内側の
電極層401を高圧電極として1次コイルに接続し、電
極層401よりも外側に設けられたtanδ測定用電極
層403をブッシング端子7に接続する。更に電極層4
03を絶縁層を介して覆う常時接地電極層404を設け
て、常時接地電極層404を容器3内で接地する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、絶縁媒体として絶縁油を用いた計器用変流器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
油入りの計器用変流器においては、絶縁の劣化の状態を判定するために、1次 コイルの絶縁部のtanδを測定することが行われている。そのためこの種の変 流器では、1次コイルを覆う絶縁部の外側に設けられている電極層をtanδ測 定用電極とし、この電極をタンクに取り付けたtanδ測定用のブッシング端子 にリード線を介して接続している。
【0003】 図2は従来のこの種の変流器の構造を示したもので、同図において1は金属製 のタンク、2はタンク1の上部に取り付けられた碍管であり、タンク1及び碍管 2により変流器の容器3が構成されている。容器3内には1次コイル4と2次コ イル5とからなる変流器本体6が絶縁油とともに収納されている。
【0004】 1次コイル4は、平角導体またはパイプ状導体等からなっていて、1ないし数 ターンを形成するように成形されたリング状部4Aと該リング状部の両端から上 方に立上る立上り部4Bとにより、全体がアイボルト形を呈するように構成され ている。この1次コイル4は、リング状部4Aをタンク1内に位置させ、立上り 部4Bを碍管2内に位置させた状態で容器内に収納されている。1次コイル4の 立上り部の両端(1次コイルの両端)につながる1次端子4C1,4C2が碍管2の 上部から外部に導出されている。
【0005】 1次コイルを構成する導体は樹脂製のケースやクラフトテープ等からなる複数 の絶縁層と金属箔からなる電極層401〜403との積層体からなる絶縁部によ り被覆され、該絶縁部の最内側の電極層401が高圧電極として1次コイルと導 電位に保たれて電界の緩和が図られている。また中間の電極層402(この中間 電極が複数設けられる場合もある。)の上端及び最外側の電極層403の上端に はそれぞれシールドリング402a及び403aが取り付けられている。そして 最外側の電極層403がtanδ測定用兼接地電極層として、タンク1の側壁を 貫通させて取り付けたブッシング端子7に、リード線8を介して接続され、ブッ シング端子7の外端部とタンク1との間が接地導体9により接続されている。 2次コイル5は、1次コイル4のリング状部と鎖交するように配置された環状の 鉄心にトロイダル状にコイルを分布巻きしたもので、タンク1内に適宜の手段に より固定されている。
【0006】 上記の変流器において、1次導体4の絶縁部のtanδを測定する場合には、 1次端子4C1及び4C2を系統から切り離して接地導体9を取り外す。そして、ブ ッシング端子7をtanδ測定用端子とし、該ブッシング端子と1次端子4C1ま たは4C2との間に測定用の電圧を印加して絶縁部のtanδを測定する。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
従来の変流器では、tanδの測定を行うブッシング端子7が接地端子を兼ね ていたため、tanδの測定後、万一接地導体を取り付けるのを忘れて通電を開 始すると、最外側の電極層に高電圧が誘起して絶縁破壊が生じる危険があった。 本考案の目的は、tanδ測定用の端子を接地するのを忘れて通電を開始した 場合でも絶縁破壊が生じることがないようにした計器用変流器を提供することに ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、複数の絶縁層と電極層との積層体からなる絶縁部により被覆された 1次コイルと、1次コイルと鎖交する鉄心に巻回された2次コイルとからなる変 流器本体を絶縁油とともに容器内に収納して、絶縁部の1つの電極層をtanδ 測定用電極層としてブッシング端子に接続した計器用変流器に係わるもので、本 考案においては、tanδ測定用電極層を外側から絶縁層を介して覆う常時接地 電極層を設けて、該常時接地電極層を容器内で接地するようにした。
【0009】
【作用】
上記のように、tanδ測定用電極層の外側に常時接地電極層を設けて、該電 極層を常時接地した状態に保つようにすると、万一tanδ測定用端子に接地導 体を取り付けるのを忘れて通電を開始した場合でも、tanδ測定用電極層に高 電圧が誘起することはない。従って接地導体の取付ミスにより1次コイルの絶縁 部で絶縁破壊が生じるおそれを無くすことができ、信頼性を高めることができる 。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の実施例を示したもので、図2の各部と同等の部分にはそれぞれ 同一の符号を付してある。本実施例では、1次コイル4の絶縁部に設けられたt anδ測定用電極層403の外側に更に絶縁層を介して電極層を設け、この電極 層を常時接地電極層404とする。この電極層404の上端にはシールドリング 404aを取り付けておく。常時接地電極層404はタンク1内に設けられた接 地電極10にリード線11を通して接続しておく。電極層403と404との間 の絶縁層の厚みは、tanδ測定用の電圧に耐え得るように設定しておく。その 他の点は従来の変流器と同様である。
【0011】 上記の変流器において、tanδの測定は、接地導体9を取り外して、ブッシ ング端子7と接地間に測定用の電圧を印加することにより行う。この場合変流器 全体のtanδを測定することになるが、絶縁の劣化を判定するにはこれで十分 である。このtanδの測定の際に、1次端子4C1及び4C2は系統から切り離す 必要がない。
【0012】 tanδの測定が終了した後、ブッシング端子7を接地導体9により接地する が、本考案においては、tanδ測定用電極層403の外側に更に常時接地電極 層404を設けて、この電極層を接地してあるため、万一ブッシング端子7の接 地を忘れても、tanδ測定用電極層403に高電圧が誘起することはない。
【0013】 上記の実施例では、1次コイルがアイボルト形に構成される場合を例にとった が、1次コイルがヘアピン形に構成される場合にも本考案を適用することができ る。
【0014】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、tanδ測定用電極層の外側に常時接地電極 層を設けて、該電極層を常時接地した状態に保つようにしたので、tanδ測定 用端子に接地導体を取り付けるのを忘れて通電を開始した場合に、tanδ測定 用電極層に高電圧が誘起して絶縁破壊が生じるのを防ぐことができ、変流器の信 頼性を高めることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成を概略的に示した構成図
である。
【図2】従来の変流器の構成を概略的に示した構成図で
ある。
【符号の説明】
1…タンク、2…碍管、3…容器、4…1次コイル、4
01…高圧電極層、403…tanδ測定用電極層、4
04…常時接地電極層、7…tanδ測定用ブッシング
端子、8,11…リード線、10…接地端子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1次コイル及び該1次コイルと鎖交する鉄
    心に巻回された2次コイルからなる変流器本体を絶縁油
    とともに容器内に収納してなり、 前記1次コイルは複数の絶縁層と電極層との積層体から
    なる絶縁部により被覆され、 前記複数の電極層の内の最内側の電極層が高圧電極とし
    て前記1次コイルに接続され、 前記高圧電極よりも外側の1つの電極層が、tanδ測
    定用電極層として、前記容器を貫通させて取り付けられ
    たtanδ測定用のブッシング端子にリード線を通して
    接続され、 前記ブッシング端子は常時は容器外で取り外し可能な接
    地導体を通して接地される計器用変流器において、 前記tanδ測定用電極層を外側から絶縁層を介して覆
    う常時接地電極層が設けられ、 前記常時接地電極層が前記容器内で接地されていること
    を特徴とする計器用変流器。
JP8504091U 1991-10-18 1991-10-18 計器用変流器 Withdrawn JPH0538856U (ja)

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JP8504091U JPH0538856U (ja) 1991-10-18 1991-10-18 計器用変流器

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Publication Number Publication Date
JPH0538856U true JPH0538856U (ja) 1993-05-25

Family

ID=13847578

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JP8504091U Withdrawn JPH0538856U (ja) 1991-10-18 1991-10-18 計器用変流器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107545998A (zh) * 2017-10-27 2018-01-05 江苏思源赫兹互感器有限公司 一种隔离变压器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107545998A (zh) * 2017-10-27 2018-01-05 江苏思源赫兹互感器有限公司 一种隔离变压器
CN107545998B (zh) * 2017-10-27 2024-02-23 江苏思源赫兹互感器有限公司 一种隔离变压器

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Legal Events

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A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208