JPH053884B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は補償形測定器のためのサーボ装置であ
つて、支持体が設けられており、この支持体に調
整モータ、ポジシヨンセンサ、連結部材を備えた
調整軸、調整モータと調整軸とを結合させる減速
伝動装置が配置されている形式のものに関する。

従来の技術 例えばタコグラフのような記録式の測定器で有
利に使用される補償測定法においては公知のよう
に、制御装置から供給される測定目標値と、表示
された実際値とが連続的に比較され、それが一致
しない場合には、補償測定回路の増幅器の出力が
零となるまで実際値と、補償を行う比較データと
が修正され又は後調整される。このサーボプロセ
スのために一般的には直流式の調整モータが用い
られ、この調整モータは適切な伝動装置を介して
同時に、一方では記録部材又は表示部材において
実際値を調節し、他方では例えばポテンシオメー
タを操作する。このポテンシオメータの実際値に
比例する出力電圧が測定回路の比較部へフイード
バツクされる。この場合の調整モータに後接続さ
れた伝動装置の役目は、適切な減速比によつて調
整モータの調整回転を、そのつどの測定値のため
に規定された、指針及び記録部材の振幅に適合せ
しめると共に、該伝動装置を、記録に要する力に
よる調整モータの負荷の軽減のためにトルク変換
器としても作用させることにある。

従来はこのようなサーボ装置の各構成部材を、
測定器内にそう入可能な支持体に保持せしめ、そ
れによつてこのサーボ装置が測定器から独立して
操作可能及び検査可能な構成ユニツトを形成する
ことは知られているが、しかしこの場合にはサー
ボ装置の所要ペース及び組立て経費が、測定デー
タ処理のために役立つ補償測定回路とは対照的に
極めて大きい。

発明が解決しようとする問題点 本発明は前記の公知技術をふまえ、構成ユニツ
ト及び機能ユニツトの使用分野の拡大及び互換性
の向上、さらには取付けの機械化を可能ならしめ
ると共に測定器全高の減少、延いては個々の機能
ユニツトのコンパクト化という一般的な要求をも
とに、上記形式のサーボ装置を改良し、取付けス
ペースに関して最適でありかつ大量生産可能にす
るこにある。

問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決した本発明の要旨は支持体
の一方の側に複数の歯車から成る減速伝動装置が
配置されており、支持体のこの側にはさらに、支
持体に結合されるカバーが配置されており、支持
体の他方の側に調整モータが固定されており、調
整軸に、アクセス可能な連結部材が配置されてお
り、ポジシヨンセンサの複数の抵抗路が調整軸に
対して同軸的に配置されており、減速伝動装置の
歯車のうち調整軸に配置された歯車に、複数の抵
抗路を摺動橋絡する橋絡形摺動子が固定されてい
ることにある。

本発明の基本となつた思想は、サーボ装置の徹
底した小型化と取付けスペース縮小化とにおい
て、調整軸がその上に取付けられた連結部材と共
に最終的に最大の構造長さを有する構成部材を形
成することである。これは調整軸に大きなトルク
が作用しまた、伝達正確さのために極めて摩擦が
少なくかつ遊びのない（即ち小さな製造誤差も甘
受しない）可及的に長い軸受の形成が望まれてい
る故に有利である。従つて調整軸の長さが、サー
ボ装置の他の全構成部材を受容すべきスペースの
高さを規定することになる。

実施態様 本発明による他の有利な実施態様は、特許請求
の範囲の従属項に記載された通りである。

実施例 第１図の原理図に示されたように全取付けスペ
ース０内には、支持体１に該支持体１に結合され
たカバー２によつて閉鎖された平形の伝動装置室
３が、またモータ室４と調整軸の軸受室５とが設
けられている。室６は、サーボ装置に内蔵された
ポジシヨンセンサのためのものである。符号７は
モータ軸、符号８は調整軸を示している。調整軸
８上には調整部材又は連結部材９が配置されてお
り、別の言い方をすれば該調整軸８は連結部材９
の支承のためにも役立つている。

第２図の断面図から分かるように、サーボ装置
の全構成部材は支持体１に間接又は直接に支承又
は保持されており、またカバー２は支持体１と係
止結合可能となつている。この係止結合のために
支持体１の周壁１０の外面には複数の突起１１が
配置されている。自らのつば１３によつて支持体
１内に位置決めされて装着された調整モータ１２
を軸線方向で保持するために、支持体１に一体成
形された係止鉤部１４，１５が役立つている。こ
のサーボ装置の伝動装置は、モータ軸７上に固定
されたピニオン１６と、該ピニオン１６にかみ合
つた平歯車１７を含む一体の平歯車対１７／１８
と、平歯車１８とかみ合つた別の平歯車対１９／
２０と、平歯車２０にかみ合つて調整８軸８上に
固定された平歯車２１とを備えた減速伝動装置と
して形成されている。支持体１内に固定された軸
２２，２３は、平歯車１８，１９を介して互いに
作用接続された歯車対１７／１８及び歯車対１
９／２０のための支承軸として役立ち、またカバ
ー２はこれら歯車が軸線方向で滑落するのを阻止
するために役立つている。

更に第２図から分かるように、調整軸８は、支
持体１に一体成形された軸受付加部内にそう入さ
れた適当な長さの軸受スリーブ２４内に支承され
ている。また調整軸８上に固定された連結部材９
には、例えば記録部材の支持体を駆動すべき歯部
２５が形成されており、また位置決め用の切下げ
部２６と連行スリツト２７とが指針のための連結
部として形成されている。

位置に比例して電気量に変換するポジシヨンセ
ンサが図示の例では調整軸８に同軸的にかつ直接
に配属されている。このために支持体１にはプレ
ート２８が係止可能に結合されており（少なくと
も３つの係止鉤部の内の１つが符号２９で示され
ている）、このプレート２８上には導電性のプラ
スチツク材料から成る平らな抵抗路３０，３１が
載着されている。タツプとしては、調整軸８上に
配設された平歯車２１に適切な方法で取付けられ
た橋絡形摺動子３２が役立つており、この橋絡形
摺動子３２にはそれぞれ各抵抗路３０，３１に配
属された図示されていない摺動子ばねユニツトが
形成されている。更に第３図から分かるように図
示のサーボ装置の限界位置は、平歯車２１に一体
成形されたセグメント３３によつて規定されてお
り、このセグメントは固定的に支持体１に配置さ
れたピン３４，３５と協働している。プレート２
８を貫通し抵抗路３０，３１と導電結合されたコ
ンタクトピン３６，３７，３８は抵抗路３０，３
１と補償測定回路との間の図示されていない接続
線の接続のために役立つ。支持体１の壁部１０内
のスリツト状の開口３９は、カバー２の載着状態
においてこの各接続線の引張負荷を軽減するよう
な案内が生じるよに形成されている。支持体１に
一体成形され貫通開口を有する付加部４０，４１
は、当該のサーボ装置を適当なねじによつて例え
ば取付けプレート４２に固定するために役立つ。
この場合つば４３がサーボ装置の位置決めのため
に役立つ。また支持体１に形成された種々の面
（１部分のみを図示）、例えば環状面４４が当接面
として形成されている。しかしこれに対して支持
体を、サーボ装置が取付けプレート４２又は測定
器の適切なケーシング部材に係止されるように形
成することも考えられる。

第４図の実施例では、調整軸８の軸受愛個所に
軸受スリーブ４５が配設されており、また他の軸
受個所４６が直接に支持体１に形成されており、
更に抵抗路３０，３１が支持体１上に直接に配設
されているか又はこの抵抗路を支持するシートが
支持体１上に固定されている。

発明の効果 本発明によれば前述の各課題が解決されて、必
要構成部品の点数が少なくなりかつ所要取付けス
ペースも小さくなりしかも大量生産可能となるだ
けでなく、容易に取付け可能な平形の構造ユニツ
トが形成され、この構造ユニツトは多用な応用が
可能であり、また防塵的に密閉されているので、
特定の測定及び記録器械に依存しないサーボ装置
として市販可能である。

また本発明の効果は更に、個々の構成部材が多
重機能を有するように形成され、従来の多層状の
構造及び取付け兼確保手段を用いての個々の取付
け作業が不要となつていることであり、更にポジ
シヨンセンサをサーボ装置内に所望通りに内蔵す
るために、調整軸の高精度の軸受を使用可能なこ
とである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
１図はサーボ装置の種々の構成ユニツトのために
設けられたスペースの配置原理図、第２図は本発
明によるサーボ装置の有利な１実施例を示す断面
図、第３図は第２図の装置をカバーを外した状態
で上から見た平面図、第４図は本発明によるサー
ボ装置の特にポジシヨンセンサに関する変化実施
例を示す断面図である。 ０……取付けスペース、１……支持体、２……
カバー、３……伝動装置室、４……モータ室、５
……調整軸の軸受室、６……室、７……モータ
軸、８……調整軸、９……連結部材、１０……壁
部、１１……突起、１２……調整モータ、１３，
４３……つば、１４，１５，２９……係止鉤部、
１６……ピニオン、１７，１８，１９，２０，２
１……平歯車、２２，２３……軸、２４……軸受
付加部、２５……歯部、２６……位置決め用の切
下げ部、２７……連行スリツト、２８……プレー
ト、３０，３１……抵抗路、３２……橋絡形摺動
子、３３……セグメント、３４，３５……ピン、
３６，３７，３８……コンタクトピン、３９……
開口、４０，４１……付加部、４２……取付けプ
レート、４４……環状面、４５……軸受スリー
ブ、４６……軸受個所。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 補償形測定器のためのサーボ装置であつて、
   支持体が設けられており、この支持体に調整モー
   タ、ポジシヨンセンサ、連結部材を備えた調整
   軸、調整モータと調整軸とを結合させる減速伝動
   装置が配置されている形式のものにおいて、支持
   体１の一方の側に複数の歯車１６，１７，１８，
   １９，２０，２１から成る減速伝動装置が配置さ
   れており、支持体１のこの側にはさらに、支持体
   １に結合されるカバー２が配置されており、支持
   体１の他方の側に調整モータ１２が固定されてお
   り、調整軸８に、アクセス可能な連結部材９が配
   置されており、ポジシヨンセンサの複数の抵抗路
   ３０，３１が調整軸８に対して同軸的に配置され
   ており、減速伝動装置の歯車のうち調整軸８に配
   置された歯車２１に、複数の抵抗路３０，３１を
   摺動橋絡する橋絡形摺動子３２が固定されている
   ことを特徴とする補償形測定器のためのサーボ装
   置。 ２ 前記抵抗路３０，３１が、支持体１に付着可
   能なシート上に配置されている特許請求の範囲第
   １項記載のサーボ装置。 ３ 支持体１に係止結合されたカバー２が、支持
   体１に固定された軸２２，２３上で回転する歯車
   対１７，１８；１９，２０のための軸方向の安全
   部材として役立つている特許請求の範囲第１項記
   載のサーボ装置。 ４ 支持体１の、減速伝動装置を設けた側とは逆
   の側に位置決め手段４３及び当接面４４が形成さ
   れている特許請求の範囲第１項記載のサーボ装
   置。