JPH0538719A - 成形用粒状ポリアリーレンサルフアイド樹脂材料及びその凝着防止法 - Google Patents

成形用粒状ポリアリーレンサルフアイド樹脂材料及びその凝着防止法

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JPH0538719A JP19657991A JP19657991A JPH0538719A JP H0538719 A JPH0538719 A JP H0538719A JP 19657991 A JP19657991 A JP 19657991A JP 19657991 A JP19657991 A JP 19657991A JP H0538719 A JPH0538719 A JP H0538719A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結晶性PAS樹脂からなる成形用ペレットの
スティッキング現象を解消し、成形時その他における乾
燥、熱処理等の取扱を円滑、容易ならしめ作業性を向上
させる。 【構成】 粒状結晶性ポリアリーレンサルファイド樹脂
の乾燥又は加熱処理を行うにあたり、予め、その加熱処
理温度より10℃以上高い融点を有し、100 メッシュ篩
(ASTM)を、その98%以上が通過する粒径の粉体を、粒
状ポリアリーレンサルファイド樹脂又はその組成物の表
面に0.01〜5重量%付着被覆させることを特徴とする成
形用粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂材料の凝着防
止法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形用粒状の結晶性ポリ
アリーレンサルファイド樹脂材料に関し、高温下で乾燥
等の熱処理を行うに際し、樹脂材料粒子が凝着(スティ
ッキング)を生じることなく円滑に流動し、取扱い容易
なポリアリーレンサルファイド樹脂材料及びその凝着防
止法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
成形用樹脂材料の製造は、樹脂又はその組成物を押出機
にて溶融混練し、ダイの細孔よりストランド状に押出
し、冷却水浴中を通して固化し、これを切断して成形用
ペレットとするか、或いは押出した後直ちにダイ表面で
回転刃にてカットし粒状物として水中に浸漬し、急冷却
後脱水して成形用に供されており、何れにしても溶融樹
脂を水中で急冷却するのが一般的であるが、この間の水
温又は浸漬時間、更にはその後の処理等は厳密に管理さ
れることはなく、又、管理するとしても作業性に重点が
おかれ、例えば高温ペレットによる取扱い難さを避ける
ため極力冷却を強化したり、ストランドの場合途中切断
を避けるため固化を促進すべく急冷に心がけるのが一般
的で、樹脂温度としては70℃以下まで極めて短時間に冷
却するのが常識的であり一般的である。しかるにかかる
通常の方法で製造された成形用の結晶性ポリアリーレン
サルファイド(以後PASと略称)樹脂材料(ペレッ
ト)は、成形等のため一定の温度以上で予備乾燥を行う
と粒子同士が凝着し、粒子の流動性が悪くなり、乾燥機
等からの排出が困難となる場合が多い。例えば成形機の
ホッパードライヤーで乾燥中にブリッジを形成し、甚だ
しい場合には“おこし”状に凝集して粒子の流動が停止
し(以後、この粒子間凝着をスティッキングという)、
成形機への供給が停止する等の不都合が生じ、成形作業
に少なからず支障を生じる。かかる現象は、結晶性PA
S樹脂は一般に成形前に予熱又は予備乾燥を必要とする
ため、乾燥機や成形時に使用される高温のホッパーにお
いて特に著しく発生する。乾燥温度を低レベル、例えば
100 ℃以下に保てば、かかるスティッキング現象は少な
いが、かかる低温では乾燥に長時間を要するのみなら
ず、特にPAS樹脂は成形品とした場合の品質上、予め
少なくとも100 ℃以上、一般には 110〜150 ℃で予備乾
燥をして成形することが重要なため、粒子のスティッキ
ング現象は避け難く作業上大きな支障を来す。又、乾燥
時に常に振動又は攪拌を行えばかかる問題は避けられる
が、そのためには設備を要し経済上好ましくない。又、
乾燥以外にも例えば高温でペレット袋による堆積又はサ
イロ貯蔵等を行う場合は同様にこの現象を生じ、作業上
問題があった。本発明は結晶性PAS樹脂からなる成形
用ペレットのかかるスティッキング現象を解消し、成形
時その他における乾燥、熱処理等に際し円滑に流動し、
その取扱を容易ならしめることを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは成形用結晶
性PAS樹脂材料のかかる問題を解決するため鋭意検討
した結果、結晶性PAS樹脂は特にかかる高温時のステ
ィッキング現象が著しく、これは充分固化したもので
も、前記の如き通常のペレット調製方法、条件(溶融樹
脂の急冷、固化、カット)では発生し易いが、以下の方
法により解決できることを見出し、高温下でもスティッ
キングを生ずることなく円滑に取り扱う方法を得るに至
った。即ち、本発明は粒状結晶性ポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂の乾燥又は加熱処理を行うにあたり、予め、
その加熱処理温度より10℃以上高い融点を有し、100 メ
ッシュ篩(ASTM)を、その98%以上が通過する粒径の粉
体を、粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂又はその組
成物の表面に0.01〜5重量%付着被覆させることを特徴
とする成形用粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂材料
の凝着防止法、及び加熱時に凝着を生じない粒状結晶性
ポリアリーレンサルファイド樹脂材料に関するものであ
る。
【0004】先ず、本発明の対象とする成形用PAS樹
脂材料は、主として繰り返し-(-Ar-S-)-(但しArはアリ
ーレン基)で構成された本来結晶性を有するポリアリー
レンサルファイド樹脂又はその組成物である。アリーレ
ン基(-Ar-)としては、例えば、p−フェニレン基、m
−フェニレン基、o−フェニレン基、置換フェニレン基
(但し置換基はアルキル基、好ましくはC1〜C5のアルキ
ル基又はフェニル基)、p,p'−ジフェニレンスルホンサ
ルファイド基、p,p'−ビフェニレンサルファイド基、p,
p'−ジフェニレンエーテルサルファイド基、p,p'−ジフ
ェニレンカルボニルサルファイド基、ナフタレンサルフ
ァイド基などが挙げられる。この場合、前記のアリーレ
ン基から構成されるアリーレンサルファイド基の中で、
同一の繰り返し単位を用いたホモポリマーが好ましく、
又、20モル%以下の異種繰り返し単位を含んだコポリマ
ーでも結晶性を有するものであれば本発明の対象とな
り、有効である。ホモポリマーとしては、アリーレン基
としてp−フェニレン基を用いた、p−フェニレンサル
ファイド基を繰り返し単位とする実質上線状のものに対
して本発明は特に有効である。又、コポリマーとして
は、前記のアリーレン基からなるアリーレンサルファイ
ド基の中で、相異なる2種以上の組み合わせが使用でき
るが、中でもp−フェニレンサルファイド基を主とし、
20モル%以下のm−フェニレンサルファイド基を含むも
のにも有効である。かかるコポリマーとしてはランダム
コホリマーでもよく、又、ブロックコポリマーでもよ
い。又、本発明に使用する結晶性PAS樹脂は、比較的
低分子量の線状ポリマーを酸化架橋又は熱架橋により溶
融粘度を上昇させたポリマーにも有効であるが、2官能
性モノマーの反応によって得られる実質的に線状構造の
高分子量ポリマーの場合に特に有効である。本発明の結
晶性PAS樹脂としては、前記のポリマーの他に、モノ
マーの一部分として3個以上の官能基を有するモノマー
を混合使用して重合した分岐又は架橋PAS樹脂、又は
これを前記の線状ポリマーにブレンドした配合樹脂でも
結晶性を有するものである限り対象となり有効である。
又、結晶性PAS樹脂以外に補助的に少量の他の熱可塑
性樹脂を含有したものであってもよい。
【0005】更に本発明の対象とする樹脂材料は、上記
の如き結晶性PAS樹脂に、繊維状、粉粒状、板状、中
空状等の充填剤を配合した組成物に対しても有効であ
る。例えば、繊維状充填剤としては、ガラス繊維、アス
ベスト繊維、カーボン繊維、シリカ繊維、シリカ・アル
ミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊
維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、更にステンレス、ア
ルミニウム、チタン、銅、真鍮等の金属の繊維状物など
の無機質繊維状物質が挙げられる。特に代表的な繊維状
充填剤は、ガラス繊維又はカーボン繊維である。尚、ポ
リアミド、フッ素樹脂、アクリル樹脂などの高融点有機
質繊維状物質も使用することができる。一方、粉粒状充
填剤としては、カーボンブラック、シリカ、石英粉末、
ガラスビーズ、ガラス粉、硅酸カルシウム、硅酸アルミ
ニウム、カオリン、タルク、クレー、硅藻土、ウォラス
トナイトの如き硅酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸化亜
鉛、アルミナの如き金属の酸化物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシウムの如き金属の炭酸塩、硫酸カルシウム、
硫酸バリウムの如き金属の硫酸塩、その他炭化硅素、窒
化硅素、窒化硼素、各種金属粉末等が挙げられる。板状
充填剤としては、マイカ、ガラスフレーク、各種金属箔
等が挙げられる。又、中空状充填剤としては、シラスバ
ルーン、金属バルーン、ガラスバルーン等が挙げられ
る。かかる充填剤の配合量は特に限定するものではない
が、結晶性PAS樹脂成分100 重量部に対し、250 重量
部以下の場合に本発明は有効である。
【0006】尚、本発明の対象となるPAS樹脂組成物
には、必要に応じ難燃剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、
滑剤、離型剤、核剤、発泡剤、架橋剤、着色剤等の添加
剤を加えて溶融混練したものであってもよい。
【0007】尚、上記添加物はPAS樹脂と共に溶融混
練して樹脂内部に分散させ樹脂材料自体の物性を変化さ
せるためのものであり、以下に示す本発明の粒状成形材
料の表面に付着被覆してスティッキング防止を図る粉体
とはその使用目的が異なる。
【0008】本発明は上記の如きPAS樹脂又はその組
成物からなる成形用粒状物の表面に、特定の温度以上の
融点を有し、100 メッシュ篩(ASTM)をその98%以上が
通過する粒径の粉体を、粒状PAS樹脂又はその組成物
に対し、0.01〜5重量%加え、その表面に付着被覆させ
ることを特徴とするものである。かかる目的で使用する
粉体の融点はその乾燥等加熱処理温度より少なくとも10
℃以上高い融点のものである。これは乾燥等加熱処理の
温度に於てそれ自身が軟化し粘着しないための条件であ
り、一般には150 ℃以上であることが好ましい。PAS
樹脂の乾燥温度としては成形品の品質上少なくとも100
℃以上、一般には110〜150 ℃が望ましく、特に110 ℃
以上の温度においてスティッキング現象が生じ易いこと
に基づくものである。一方、その粒径は98%以上が100
メッシュ(ASTM)を通過のもので、好ましくは140 メッ
シュ通過のものである。粒径が過大であると成形品の表
面の平滑性を害し、又、PAS樹脂粒子表面への均一付
着を行い難くなり好ましくない。又、PAS樹脂粒子の
表面に付着させる粉体の添加量は粒状PAS樹脂又はそ
の組成物に対し0.01〜5重量%、好ましくは0.02〜3重
量%である。この添加量が過小であると本発明の目的と
するスティッキング防止の効果が得られず、又、過大で
あるとPAS樹脂成形品の物性に悪影響をもらたすこと
があり、又、余剰の粉体が分離局在し、成形品中に不均
一に存在したり、粉塵発生の原因ともなり好ましくな
い。本発明による粉体の添加法は特に限定しないが、少
なくとも乾燥又は他の熱処理前に均一にPAS樹脂粒子
の表面に付着させることが必要であり、このためにはP
AS樹脂粒子に加えて均一に混合すればよく、ペレット
調製後、乾燥等の加熱処理前の任意の時期にブレンダー
等を用いて添加混合してもよく、又輸送中等の任意の場
所で連続的に添加して輸送等の移動過程を利用して混合
付着させてもよい。本発明で用いる粉体は本発明の目的
を阻害しない限り、PAS樹脂表面に均一に付着させる
ための助剤を併用してもよいが、何れにしても高温下で
それ自身が粘着するものは当然好ましくない。斯かる目
的で使用される粉体としては、前記の条件を満足するも
のであれば、無機物、有機物、更には乾燥温度において
安定な熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂粉末等を用いるこ
とができる。即ち、無機物としてはPAS樹脂組成物と
して先に示した粉粒状充填剤と同じもの又は類似の物質
が、前記の融点、粒度の条件を満足する限り使用でき
る。また有機物としても前記の条件を満足するものであ
れば有効であり、例えばN−ラウリル−DL−アスパラ
ギン酸−β−ラウリルエステル等の脂肪酸エステル、N
−ラウロイル−L−リジン、N−ステアロイル−L−リ
ジン等の脂肪酸アミド、ステアリン酸、12−ヒドロキシ
ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール酸等脂肪酸のリ
チウム、ナトリウム、カルシウム及びバリウム塩、12−
ヒドロキシステアリン酸のマグネシウム、亜鉛等の金属
塩、メラミン又はその誘導体等が挙げられる。又、粉体
としては特定の熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂も前記の
条件を満足する限り使用できる。例えば高融点のポリア
ミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリオレフィ
ン類、ABS、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニ
レンサルファイド、ポリスルホン、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルケトン、ポリイミド、フェノール樹
脂、メラミン樹脂などが挙げられる。但し、熱可塑性樹
脂はそれ自体が乾燥温度で粘着性を示さない安定なもの
であることが肝要で、特に高融点の非晶性熱可塑性樹
脂、或は一旦熱処理して充分結晶化した結晶性熱可塑性
樹脂の粉体が好ましい。PAS樹脂自体の粉体でも、充
分結晶化したものはスティッキング現象を示さないの
で、予め熱処理等により充分結晶化したものであれば樹
脂基材と同種のPAS樹脂粉体であっても本発明の目的
に使用することが出来る。この場合は基体樹脂と同一で
あるため異種物質を付着させる場合に比べて成形品に混
入されても、その物性等に及ぼす影響がない利点を有す
る。これらの粉体はPAS樹脂材料を成形した後の成形
品の物性、用途、コスト等を勘案し、適当な物質を選定
すればよい。
【0009】
【発明の効果】以上の説明及び実施例により明らかなよ
うに、本発明の如く、成形用粒状PAS樹脂材料の表面
に特定の粉体を付着させることにより、乾燥等の加熱処
理によって生じる樹脂同志の凝着を防ぎ、乾燥等の加熱
処理に於いて、粒子同士の凝集により流動性が阻害され
ることなく円滑に取扱うことが出来る。
【0010】
【実施例】以下に実施例を挙げて具体的に本発明を説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0011】実施例1〜25、比較例1 ポリp−フェニレンサルファイド(呉羽化学工業(株)
製フォートロンKPS)(PPS)に合計約1重量%の安
定剤、滑剤等の有機物添加剤を配合し、2軸押出機にて
溶融混練し、ダイ(290 ℃)より押出したストランド
を、室温の水浴中に通し、急冷、固化し、直ちにカッタ
ーで切断してペレットを調製した。このペレットに表
1、2に示す粉体を添加、ブレンダーにてよく混合して
その表面に付着させた後、以下の方法で乾燥時のスティ
ッキング性の評価を行った。結果を表1、2に示す。
尚、スティッキング性の評価は、試験用ペレットを500c
c のステンレス製ビーカの上端まで入れ、140 ℃にて3
時間乾燥した後、ビーカーを徐々に傾けて内容ペレット
の排出状況を観察し、スティッキングの有無を判定した
(図1、図2参照)。スティッキング現象を生じる場合
は、図1の如くペレット同士が固着し崩れないのに対
し、スティッキング現象を生じない場合には図2の如く
ペレット同士の固着はなく、円滑に流動し、凝集塊を留
めないことでわかる。尚、この簡易判定法は、実際の成
形時のホッパードライヤーでのスティッキングと極めて
よい相関関係が確認されている。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】実施例26〜50、比較例2 前記と同じPPS樹脂60重量%とガラス繊維40重量%を
予めブレンダーにて混合後、二軸押出機へ供給し、溶融
混練してダイ(290 ℃)より押出したストランドを、室
温の水浴中に通し、急冷固化し直ちにカッターで切断し
てガラス入PAS樹脂組成物ペレットを調製した。この
ペレットに前実施例と同じ粉体を添加し、混合して表面
に付着させた後、前記と同様にスティッキング性の評価
を行った。結果は前記実施例、比較例と同様であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】ペレットのスティッキング試験後のスティッキ
ング現象を示す状況図である(比較例)。
【図2】ペレットのスティッキング試験後のスティッキ
ング現象を生じない形態を示す状況図である(実施
例)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状結晶性ポリアリーレンサルファイド
    樹脂の乾燥又は加熱処理を行うにあたり、予め、その加
    熱処理温度より10℃以上高い融点を有し、100 メッシュ
    篩(ASTM)を、その98%以上が通過する粒径の粉体を、
    粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂又はその組成物の
    表面に0.01〜5重量%付着被覆させることを特徴とする
    成形用粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂材料の凝着
    防止法。
  2. 【請求項2】 粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂表
    面に付着させる粉体が、シリカ、ガラス粉、金属酸化
    物、無機酸塩の少なくとも一種よりなる無機物である請
    求項1記載の凝着防止法。
  3. 【請求項3】 粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂表
    面に付着させる粉体が、脂肪酸アミド、脂肪酸金属塩、
    脂肪酸エステル、メラミン又はその誘導体の少なくとも
    一種よりなる有機物である請求項1記載の凝着防止法。
  4. 【請求項4】 粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂表
    面に付着させる粉体が、熱硬化性樹脂、非晶性熱可塑性
    樹脂、結晶化した結晶性熱可塑性樹脂の少なくとも一種
    よりなる樹脂である請求項1記載の凝着防止法。
  5. 【請求項5】 粒状ポリアリーレンサルファイド樹脂の
    表面に、融点150 ℃以上を有し、100 メッシュ篩(AST
    M)をその98%以上が通過する粒径の粉体を、粒状ポリ
    アリーレンサルファイド樹脂又はその組成物に対し0.01
    〜5重量%付着被覆させてなる加熱時に凝着を生じない
    粒状結晶性ポリアリーレンサルファイド樹脂材料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9918417B2 (en) 2014-08-12 2018-03-13 Tatsuta Electric Wire & Cable Co., Ltd. Shield wire

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JPH01288408A (ja) * 1988-05-17 1989-11-20 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd 樹脂ペレットの製造方法

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