JPH0538662A - 倣い制御装置 - Google Patents

倣い制御装置

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JPH0538662A
JPH0538662A JP3193786A JP19378691A JPH0538662A JP H0538662 A JPH0538662 A JP H0538662A JP 3193786 A JP3193786 A JP 3193786A JP 19378691 A JP19378691 A JP 19378691A JP H0538662 A JPH0538662 A JP H0538662A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は倣い制御装置に関し、未知の形状曲
面を有する対象物に対して、例えば、グラインダ作業、
バリ取り作業、研磨作業等を行う場合においても、正確
にある一定の押圧力で倣い動作を行う倣い制御装置を提
供することを目的としている。 【構成】 複数部材を互いに揺動自在に支持して関節部
を形成し、所定の制御対象を操作する操作手段、位置制
御手段、力制御手段を有する第1、及び第2のアーム
と、該各アームの有する該各位置制御手段、及び各力制
御手段にそれぞれ発行すべき制御指令を生成する制御指
令生成手段とを備えた倣い制御装置であって、前記2つ
のアームのうち、先行動作する第1のアームにより倣い
対象となる対象物の表面形状を測定し、該測定の結果情
報に基づいて、後に動作する第2のアームによる実作業
を行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、倣い制御装置に係り、
詳しくは、例えば、グラインダ作業、バリ取り作業、研
磨作業等の作業の自動化の分野に用いて好適な、対象物
の表面に沿って制御対象を倣い動作させて加工等を行う
倣い作業のための倣い制御装置に関する。
【0002】近年、曲面を有する対象物体の表面に沿っ
て制御対象を倣い動作させることにより、例えば、グラ
インダ作業、バリ取り作業、研磨作業等の作業を行う倣
い制御装置が数多く開発されている。しかし、例えば、
図13に示すように、倣い対象となる対象物の表面形状
が曲面で構成されている場合、アームの先端を一定した
圧力で押し付けて接触を保つ制御は難しい。
【0003】そこで、アームの先端を対象物に対して予
め設定された圧力で正確に押圧する倣い制御装置が要求
される。
【0004】
【従来の技術】従来のこの種の倣い制御装置としては、
例えば、図11に示すようなブロック構成のものがあ
る。この倣い制御装置は、大別して、位置制御手段1、
力制御手段2、制御指令生成手段である制御指令生成部
3から構成され、位置制御手段1は位置検出部4、及び
位置制御部5から、力制御手段2は力検出部6、及び力
制御部7から構成されている。なお、8は操作部、9は
スカラ型ロボットのアームである。
【0005】スカラ型ロボットの制御装置は、倣い作業
等を容易に行うために、位置と力とのハイブリッド制御
装置を備えている。位置と力とのハイブリッド制御は、
図12に示すように、位置制御部5と力制御部7とによ
る制御であり、位置制御部5は、転置直交変換行列(R
T )演算部10、選択行列(I−Sf )演算部11、直
交変換行列(R)演算部12、位置フィードバックゲイ
ン(Cp )13から構成され、力制御部7は、転置直交
行列(RT )演算部14、選択行列(Sf )演算部1
5、直交変換行列(R)演算部16、力フィードバック
ゲイン(Cf )17から構成されている。
【0006】以上の構成において、まず、位置検出部4
によって制御対象であるアーム9の位置や姿勢が検出さ
れ、アーム9の位置や姿勢の情報が位置制御部5に出力
される。位置制御部5では、位置検出部4からの情報に
基づいて各演算部(転置直交変換行列演算部10、選択
行列演算部11、直交変換行列演算部12、位置フィー
ドバックゲイン13)により、アーム9の位置制御が行
われる。
【0007】また、同様に、力検出部6によって制御対
象であるアーム9が受ける力も検出されるとともに、検
出した力の情報が力制御部7に出力され、力検出部6か
らの情報に基づいて各演算部(転置直交行列演算部1
4、選択行列演算部15、直交変換行列演算部16、力
フィードバックゲイン17)により、アーム9の力制御
が行われる。
【0008】すなわち、位置制御部5によってアーム9
の先端が対象物Mに接触するまでのロボットの位置移動
や、接触した後の力の制御方向、及び制御方向に直交す
る方向への位置移動を行うための操作指令が操作部8に
送られて、ロボットが制御され、力制御部7によって、
制御対象であるアームの先端に取り付けられた力検出部
6(6軸力覚センサ)で検出されたアームの先端と対象
物Mとの接触力Fを、所定の設定力にするように操作部
8へ操作指令が送られ、アーム9が制御される。
【0009】ここで、力制御ロボットで倣い作業をする
場合、図13に示すように、アーム9の先端と対象物M
との接触点P1 における対象物表面の法線方向と一致す
る、押しつけ方向ベクトルnと、倣いをしながら移動す
る移動方向ベクトルoで決定される倣い座標系(OW
W W W )との各情報を制御指令生成部3に与える
必要があり、予め対象物Mの表面状態の情報がない場
合、アーム9を対象物Mに接触させ、アーム9の先端位
置、及び対象物Mから受ける反力から実時間で倣い座標
系を作成していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の倣い制御装置にあっては、アーム9の先端位
置、及び対象物Mから受ける反力から倣い座標系を作成
するという構成となっていたため、以下に述べるような
問題点があった。すなわち、倣い作業の例として、例え
ば、グラインダ作業、バリ取り作業、研磨作業等の作業
のように、手先効果器の刃先が対象物Mにくい込むよう
なことのある作業を行う場合、手先効果器の刃先が対象
物Mにくい込むときに生じる切削力や、抵抗等のため
に、アーム9と対象物Mに生じる接触力を正確に得るこ
とが困難である場合があり、このため、アーム9の先端
を対象物Mに対して予め設定された圧力で正確に押圧す
るという倣い動作精度が悪化することによって加工精度
が悪化するという問題点があった。
【0011】[目的]そこで本発明は、未知の形状曲面
を有する対象物に対して、例えば、グラインダ作業、バ
リ取り作業、研磨作業等を行う場合においても、正確に
ある一定の押圧力で倣い動作を行う倣い制御装置を提供
することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明による倣い制御装
置は上記目的達成のため、複数部材を互いに揺動自在に
支持して関節部を形成し、所定の制御対象を操作する操
作手段、並びに該制御対象の位置や姿勢を検出し、検出
した位置情報に基づいて該制御対象の位置を制御する位
置制御手段、及び該制御対象が受ける力を検出し、検出
した力情報に基づいて該制御対象によって外部に及ぼす
力を制御する力制御手段を有する第1、及び第2のアー
ムと、該各アームの有する該各位置制御手段、及び各力
制御手段にそれぞれ発行すべき制御指令を生成する制御
指令生成手段とを備えた倣い制御装置であって、前記2
つのアームのうち、先行動作する第1のアームにより倣
い対象となる対象物の表面形状を測定し、該測定の結果
情報に基づいて、後に動作する第2のアームによる実作
業を行うように構成している。
【0013】この場合、前記第1のアームと前記対象物
との接触点、及び該接触点に対応する作業座標系を記憶
する倣い座標系記録部を設け、該第1のアームから前記
第2のアームに結果情報を受け渡す際、該第2のアーム
が該第1のアームの通過した位置に達した時点で、前記
倣い座標系記録部に記憶された情報を該第1のアームか
ら前記第2のアームに転送するように構成することは有
効である。
【0014】
【作用】本発明では、位置と力との制御が行われる2つ
のアームのうち、先行動作する第1のアームにより倣い
対象となる対象物の表面形状が測定され、該測定の結果
情報に基づいて、後に動作する第2のアームによる実作
業が行われる。すなわち、未知の形状曲面を有する対象
物に対して、例えば、グラインダ作業、バリ取り作業、
研磨作業等を行う場合においても、対象物に対して予め
設定された圧力で正確にアームの先端が押圧され、一定
した押圧力で倣い動作がなされる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜8は本発明に係る倣い制御装置の一実施例を示す図
である。図1は本実施例の装置外観を示す図であり、図
2は本実施例の全体構成を示すブロック図である。
【0016】まず、構成を説明する。なお、図1,2に
おいて、図11,13に示した従来例に付された番号と
同一番号は同一部分を示す。本実施例の倣い制御装置
は、2台のロボット、すなわち、先行動作する形状測定
用のアーム9a(第1のアーム)と、本動作用のアーム
9b(第2のアーム)との2本のアーム9を有し、アー
ム9aを対象物Mの表面形状を測定するために使用する
とともに、アーム9bを実作業を行うために使用し、各
アーム9a,9bを、表面形状を検出するものと、実作
業を行うものとに分離することによって、作業精度の向
上を図るものである。
【0017】なお、図1中、18はプローブ、19は手
先効果器であり、図2中、20は法線ベクトル算出部、
21は移動方向ベクトル算出部、22は倣い座標系記憶
部である。図3〜5は図2の詳細を示すブロック図であ
る。図3〜5に示すように、位置検出部4a,4bは、
それぞれエンコーダ&カウンタ23a,23b、タコメ
ータ24a,24bから構成され、力検出部6a,6b
は、それぞれ力覚センサ25a,25b、及び力覚セン
サ25a,25bで検出した力をプローブ18、または
手先効果器19の座標系からロボットの基準座標系へ変
換する座標変換部26a,26bから構成されている。
【0018】操作部8a,8bは、それぞれサーボモー
タ27a,27b、パワーアンプ28a,28b、D/
Aコンバータ29a,29b、補償器30a,30bか
ら構成されている。ちなみに、力制御部7a,7bは力
制御動作時に、力検出部6a,6bにより検出された力
0 、設定力(力指令Fr)、及び力制御パラメータに
基づいて力制御方向の速度指令信号Vf を発するもので
あり、位置制御部5a,5bは位置検出部4a,4bで
検出された位置X0 、設定位置(位置指令Xr )、及び
位置制御パラメータに基づいて速度指令信号Vp を発す
るものである。
【0019】なお、31a,31bは加算部であり、位
置制御部5a,5b、及び力制御部7a,7bから出力
された速度についての加算を行うものである。32a,
32bは逆ヤコビ変換部であり、加算部31a,31b
で加算された速度をアーム9a,9bの各関節の角速度
に変換するものである。座標変換部33a,33bで
は、位置検出部4a,4bで検出されたアーム9a,9
bの関節角θs を基準座標系での位置X0 に変換するも
のである。
【0020】制御指令生成部3では、アーム9a、9b
の位置、及びロボット先端と対象物Mとの間で生じた接
触力を検出し、 位置指令Xr 、及び位置制御パラメータの転送、 力指令Fr 、及び力制御パラメータの転送、 現在位置X0 の受信、 現在時刻の接触力F0 の受信、 を行うものであり、オペレータが与えた作業シーケン
ス、現在の位置、接触力にしたがって、位置指令Xr
力指令Fr 、制御パラメータを位置制御部5a,5b、
及び力制御部7a,7bへそれぞれ出力するものであ
る。
【0021】位置制御部5a,5bの具体的構成は、図
12の従来例に示すように、転置直交変換行列(RT
演算部10、選択行列(I−Sf )演算部11、直交行
列(R)演算部12、位置フィードバックゲイン
(Cp )演算部13とからなり、一方、力制御部7a,
7bは転置直交変換行列(RT )演算部14と、選択行
列(Sf )演算部15、直交行列(R)演算部16、力
フィードバックゲイン(Cr )演算部17とから構成さ
れている。なお、符号部分は偏差部である。
【0022】次に作用を説明する。ベクトルn、o、a
を用いてロボット基準座標系(Xo 、YO 、Zo )から
倣い座標系(Xw w w )への座標変換する直交座標
変換行列Rは、次のように表される。 図1に示すように、倣い座標系(Xw w w )のX
w 方向を力制御方向、Y w 、Zw 方向を位置制御方向と
すると、選択行列演算部11,15の選択行列Sf は、 で与えられる。
【0023】力フィードバックゲインCr は、基準座標
系に関して、 で与えれる。
【0024】また、位置フィードバックゲインCp は同
様にして、 で与えられる。
【0025】図1に示すように、形状測定用のアーム9
aは、プローブ18と対象物Mとの接触点OW で倣い座
標系を設定しながら対象物Mの表面を倣うものであり、
本動作用のアーム9bは、手先効果器19に取り付けら
れた各種の作業用具によって対象物Mの表面に対して、
例えば、グラインダ作業、バリ取り作業、研磨作業等を
行うものである。
【0026】ここで、倣い座標系OW −XW W
W は、図1に示すように、対象物Mに対するアーム9の
先端部の位置・姿勢により決定される座標であり、ベク
トルnA ,oA ,aA はそれぞれ倣い座標系の座標軸X
W ,YW,ZW についての単位ベクトルである。すなわ
ち、ベクトルnA は対象物Mへ力を加える時の押し付け
方向を示し、対象物Mの表面の法線ベクトルと同じ方向
であり、ベクトルoA はベクトルnA と直交関係にあ
り、倣い動作時のアーム9の先端の移動方向を示す。
【0027】ベクトルaA は、ベクトルnA ,oA に直
交するように定められており、 aA =nA ×oA で与えられる。ベクトルnA ,oA ,aA の基準座標系
O O O についての成分表示を行うと、 nA =(nx y z T A =(ox y z T となる。ただし、Tは転置行列を示す。
【0028】なお、倣い座標OW −XW W W 、及び
単位ベクトルnB ,oB ,aB は、実作業を行うアーム
9bについても同様に定められる。次に、曲面を有する
対象物Mと倣い座標との関係を図13に基づいて説明す
る。ロボットは、対象物Mのある面上で倣い動作を行っ
ており、このとき、倣い座標系は図1の位置P1 のよう
に与えられているものとし、ベクトルnは面に垂直であ
り、ベクトルo,aは接平面上にあるものとする。
【0029】ロボットが倣い動作を行ってベクトルoの
方向へ移動すると、位置P2 に達した点で、ロボットと
対象物Mの接点での面の法線方向が位置P1 での押しつ
け方向nと一致しなくなる。面の法線方向と押しつけ方
向nが一致しないと、対象物Mに対して発生する押しつ
け力が設定した値からずれるため、正確な力を発生する
ためには、位置P1 の倣い座標系を位置P2 の倣い座標
系に切り換える必要がある。
【0030】こうした倣い座標系を変更するか否かを判
断するための条件として、(1)一定時間経過したと
き、(2)対象物Mから受ける反力が設定力からある程
度以上ずれたとき、(3)ロボットが一定距離を移動し
たとき、等があげられるが、以下の説明では、(1)の
条件にしたがって、倣い座標を変更するものとする。こ
の場合、上記(2),または(3)の条件でも、基本的
な原理は(1)と同一である。
【0031】本実施例では、形状測定用のアーム9aで
測定した対象物Mり表面データを蓄え、この蓄えられた
データを、実作業を行うアーム9bが参照しながら倣い
作業を実行するように全体を制御する。なお、図9は設
定力算出方向を説明するための図であり、同図(a)は
手先効果器19が対象物Mから受ける反力Fと、力覚セ
ンサ座標系OS −XS S S の関係を示した図、同図
(b)は目標力Fr を示す図である。
【0032】図10は形状測定用のアーム9aで倣い動
作を行う際の倣い座標系とロボットの軌道の関係を示し
たものであり、各点における倣い座標系を説明するため
の図である。図6〜8は本実施例の動作例を示すフロー
チャートであり、以下、2台のロボットで曲面を有する
対象物Mへ倣い作業を行うための制御方法を説明する。 〔1〕アームの倣い座標系の算出(図6参照) 図10に示す、始点PB での倣い座標系の算出方法につ
いて説明する。
【0033】(1)始点での法線ベクトルの算出 始点PB での法線ベクトルnA は以下に示すようにして
求められる。まず、力覚センサ6a,6bでは、反力F
のXS 、YS 、ZS 方向のそれぞれの分力fX ,fY
Z が検出され(以下、力覚センサの検出するトルク成
分についての説明は省略する)、反力 SFがベクトル表
示されると(Sは力覚センサ座標系OS −XS S S
で記述されていることを示す)、 S F=(fX Y Z T となる。
【0034】力覚センサ座標系で表した単位法線ベクト
SA は、 SFと逆向きのベクトルであり、成分表示
すると、
【0035】
【数1】
【0036】である。次に、法線ベクトル SA を基準
座標系で表してみる。力覚センサ座標系の各座標軸
S ,YS ,ZS の基準座標軸系に対する単位ベクトル
OS OS OS とし(Oは基準座標系で記述
されていることを示す)、成分表示すると、 Os =(nSxSySzT OS =(oSxSySzT OS =(aSxSySzT となる。
【0037】このとき、力覚センサ座標系から基準座標
系への座標変換行列 OS は、 OS =( Os OS OS ) で与えられ、基準座標系で表した法線ベクトル OA
座標変換行列 OS を用いて、 OA OS SA となる。
【0038】法線ベクトルは、図2に示す法線ベクトル
算出部20で算出され、始点以外の他の接触点での法線
ベクトルの算出も同様の操作で行われる。 (2)始点での移動方向ベクトルの算出 次に、オペレータが与えた移動方向ベクトルoOPと、求
めた法線ベクトル O A を用いて、始点PB における移
動方向ベクトルoA を算出する。ただし、ベクトルoOP
とベクトル OA は、 oOP OA 、または oOP=− OA を満たさないものとする。
【0039】また、移動方向ベクトルoA は、法線ベク
トル OA に直交し、移動方向ベクトルoOPと法線ベク
トル OA のなす平面上にあるベクトルであり、このと
き、倣い座標系の座標軸を表す単位ベクトルの1つであ
るaA は、 OA とoOPを用いて、 OA =( OA ×oOP)/| OA ×oOP| で表される。
【0040】移動方向ベクトル OA は、ベクトル O
A OA との直交関係により、 OA OA × OA で求められる。移動方向ベクトルは、図2に示す移動方
向ベクトル算出部21で算出される。 (3)点Pi での法線ベクトルの算出 次に、図10の点P1 での倣い座標系の算出方法につい
て説明する。
【0041】 点Pi での法線ベクトルni の算出方法
は、始点PB での算出方法と同様であり、次式で表され
る。
【0042】
【数2】
【0043】 Oi OSi Si ただし、点Pi での反力 Si を、 Si =(fXiYiZiT とする。 OSiは、点Pi の力覚センサ座標系から基準
座標系への座標変換行列である。
【0044】(4)点Pi での移動方向ベクトルの算出 ロボットの先端位置は、ベクトルa方向にも位置制御さ
れているので、先端位置が常にベクトルn、oがなす平
面上にあるように制御される。したがって、対象物Mの
表面に描く軌跡は、始点で与えられたベクトルnA ,o
A のなす平面上の曲線となり、このことから点Pi での
移動方向ベクトルoi は、始点で求められたベクトルa
A に垂直に与えられればよいことがわかる。
【0045】また、移動方向ベクトルoi は、法線ベク
トルniにも直交するので、ベクトル Oi は、 Oi =( OA × Oi )/| OA × Oi | のように表せる。(ただし、上式は OB Oi 、ま
たは OB =− Oi のときには成立しないが、このと
きは、点Pi の移動方向ベクトルにオペレータが与えた
移動方向ベクトルoOPを用いると進行方向が維持でき
る。)倣い座標系の座標軸を表す単位ベクトルの1つで
あるai は、ベクトル Oi Oi との直交関係によ
り、 Oi Oi × Oi で求められる。
【0046】以上のように、対象物M体上の点Pi に対
応して、倣い座標系 Oi Oi Oi がほぼ実時
間で算出される。アーム9aでは、算出した倣い座標系
にしたがって倣い動作が行われる。また、算出した倣い
座標系はアーム9bの作業時にも使用されるため、図2
に示したように、倣い座標系記憶部22に記憶される。 〔2〕アーム9aの倣い動作の制御(図7参照) 図10に示す、点Pi での倣い動作の制御方法について
説明する。
【0047】(1)目標力Fr の発生 点Pi で対象物Mに対して設定した力Fr を発生する時
は、力の大きさがFr で、方向・向きがni の力を発生
すればよい。すなわち、設定力ベクトル Or は、[数
1]で求めた Oi を用いて、 Or =Fr Oi で与えられる。
【0048】(2)目標位置の設定 点Pi でのロボットの進行方向は、点Pi からの相対位
置指令で与えられ、点Pi からの移動方向は、 OA
OA × OA の移動方向ベクトル Oi で与えられて
おり、 Oi を用いて相対位置を表すと、 Oi =α・ Oi となる。ここで、αは前述した倣い座標系の修正のため
の条件(1)〜(3)から決まる適当な定数である。
【0049】目標力、目標位置の設定は図2に示す制御
指令生成部3で行われる。 (3)倣い動作の終了 以下に示す条件を満たした時に倣い動作を終了する。 オペレータから終了の指令があったとき 一定時間を経過したとき 衝突したとき、または対象物Mから離れたとき ロボットの可動範囲を越えたとき 〔3〕アーム9bの倣い作業の制御(図8参照) アーム9bの制御は、アーム9aの倣い動作で求めた倣
い座標系を用いて行われる。
【0050】すなわち、アーム9bの現在位置がPi
とき、倣い座標系の単位ベクトルは Oi Oi O
i であり、その情報は倣い座標系記憶部22に格納さ
れている。したがって、アーム9bの力制御指令、位置
制御指令の生成は、アーム9aと同様に行えばよい。
【0051】(1)目標力Fr の発生 点Pi で対象物Mに対して設定した力Fr を発生する時
は、力の大きさがFr で、方向・向きがni の力を発生
すればよい。したがって、設定力ベクトル Or O
i を用いて、 Or =Fr Oi で与えられる。
【0052】(2)目標位置の設定 点Pi でロボットの進行方向は、点Pi からの相対位置
指令で与えられる。すなわち、点Pi からの移動方向は
Oi で与えられており、 Oi を用いて相対位置を表
すと、 Oi =α・ Oi となる。ここで、αは前述した倣い座標系の修正のため
の条件(1)〜(3)から決まる適当な定数である。
【0053】目標力、目標位置の設定は図2に示す制御
指令生成部3で行われる。このように本実施例では、位
置と力との制御が行われる2つのアームのうち、先行動
作する第1のアームにより倣い対象となる対象物の表面
形状を測定し、この測定結果に基づいて、後に動作する
第2のアームによる実作業を行う。すなわち、未知の形
状曲面を有する対象物に対して、例えば、グラインダ作
業、バリ取り作業、研磨作業等を行う場合においても、
対象物に対して予め設定された圧力で正確にアームの先
端を押圧でき、一定した押圧力で倣い動作を行うことが
できる。
【0054】したがって、設定された接触力により正確
に追従でき、未知形状の曲面を有する対象物へ対して力
の変動を受けやすい倣い作業を行う場合にも、力の変動
の影響を受けずに、正確な力を発生して作業を行うこと
ができる。
【0055】
【発明の効果】本発明では、位置と力との制御を行う2
つのアームのうち、先行動作する第1のアームによって
倣い対象となる対象物の表面形状を測定でき、この測定
結果の情報に基づいて第2のアームによって実作業を行
うことができる。したがって、未知の形状曲面を有する
対象物に対して、例えば、グラインダ作業、バリ取り作
業、研磨作業等を行う場合においても、対象物に対して
予め設定された圧力で正確にアームの先端を押圧するこ
とができ、一定した押圧力で倣い動作を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の装置外観を示す図である。
【図2】本実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図3】図2の詳細を示すブロック図である。
【図4】図2の詳細を示すブロック図である。
【図5】図2の詳細を示すブロック図である。
【図6】法線ベクトル算出部の処理を示すフローチャー
トである。
【図7】移動方向ベクトル算出部の処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】倣い座標系記憶部の処理を示すフローチャート
である。
【図9】設定力算出方向を説明するための図である。
【図10】各点における倣い座標系を説明するための図
である。
【図11】従来例の全体構成を示すブロック図である。
【図12】位置と力とのハイブリッド制御を説明するた
めのブロック図である。
【図13】対象物とアームとの位置関係を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 位置制御手段 2 力制御手段 3 制御指令生成部(制御指令生成手段) 4 位置検出部 5 位置制御部 6 力検出部 7 力制御部 8 操作部 9 アーム(操作手段) 9a アーム(第1のアーム) 9b アーム(第2のアーム) 10 転置直交変換行列演算部 11 選択行列演算部 12 直交変換行列演算部 13 位置フィードバックゲイン 14 転置直交行列演算部 15 選択行列演算部 16 直交変換行列演算部 17 力フィードバックゲイン 18 プローブ 19 手先効果器 20 法線ベクトル算出部 21 移動方向ベクトル算出部 22 倣い座標系記憶部 23a,23b エンコーダ&カウンタ 24a,24b タコメータ 25a,25b 力覚センサ 26a,26b 座標変換部 27a,27b サーボモータ 28a,28b パワーアンプ 29a,29b D/Aコンバータ 30a,30b 補償器 31a,31b 加算部 32a,32b 逆ヤコビ変換部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B24B 27/00 A 7908−3C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数部材を互いに揺動自在に支持して関節
    部を形成し、所定の制御対象を操作する操作手段、並び
    に該制御対象の位置や姿勢を検出し、検出した位置情報
    に基づいて該制御対象の位置を制御する位置制御手段、
    及び該制御対象が受ける力を検出し、検出した力情報に
    基づいて該制御対象によって外部に及ぼす力を制御する
    力制御手段を有する第1、及び第2のアームと、 該各アームの有する該各位置制御手段、及び各力制御手
    段にそれぞれ発行すべき制御指令を生成する制御指令生
    成手段と、 を備えた倣い制御装置であって、 前記2つのアームのうち、先行動作する第1のアームに
    より倣い対象となる対象物の表面形状を測定し、該測定
    の結果情報に基づいて、後に動作する第2のアームによ
    る実作業を行うことを特徴とする倣い制御装置。
  2. 【請求項2】前記第1のアームと前記対象物との接触
    点、及び該接触点に対応する作業座標系を記憶する倣い
    座標系記録部を設け、 該第1のアームから前記第2のアームに結果情報を受け
    渡す際、該第2のアームが該第1のアームの通過した位
    置に達した時点で、前記倣い座標系記録部に記憶された
    情報を該第1のアームから前記第2のアームに転送する
    ことを特徴とする請求項1記載の倣い制御装置。
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