JPH0538653A - 撥返り防止機構を持つパレツトクランプ装置 - Google Patents
撥返り防止機構を持つパレツトクランプ装置Info
- Publication number
- JPH0538653A JPH0538653A JP3068398A JP6839891A JPH0538653A JP H0538653 A JPH0538653 A JP H0538653A JP 3068398 A JP3068398 A JP 3068398A JP 6839891 A JP6839891 A JP 6839891A JP H0538653 A JPH0538653 A JP H0538653A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pallet
- work
- work pallet
- movable hook
- clamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Jigs For Machine Tools (AREA)
- Feeding Of Workpieces (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 撥返り防止機構を備えたパレットクランプ装
置を低コストで提供する。 【構成】 工作機械のワークテーブル1のベースブロッ
ク11上に搬入されて来るワークパレット2を所定位置
に停止させると共に、その停止時の撥返りを防止するた
め、ワークパレット2に対する非係合位置と係合位置と
の間で回動自在となった可動フック32を設ける。可動
フック32はワークパレット2との当接によって非係合
位置から係合位置に回動させられてワークパレット2の
撥返りを防止する。その後、軸22に設けた操作レバー
により、ワークパレットを位置決め固定すると共に可動
フック32の係合を解き、鎖線位置に復帰させる。
置を低コストで提供する。 【構成】 工作機械のワークテーブル1のベースブロッ
ク11上に搬入されて来るワークパレット2を所定位置
に停止させると共に、その停止時の撥返りを防止するた
め、ワークパレット2に対する非係合位置と係合位置と
の間で回動自在となった可動フック32を設ける。可動
フック32はワークパレット2との当接によって非係合
位置から係合位置に回動させられてワークパレット2の
撥返りを防止する。その後、軸22に設けた操作レバー
により、ワークパレットを位置決め固定すると共に可動
フック32の係合を解き、鎖線位置に復帰させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマシニングセタン等の工
作機械に使用されるパレットクランプ装置に関し、一層
詳しくは工作機械のワークテーブル上の固定ベースブロ
ック上に搬入されて来るワークパレットを所定位置に停
止する際の撥返り防止機構を備えたパレットクランプ装
置に関する。
作機械に使用されるパレットクランプ装置に関し、一層
詳しくは工作機械のワークテーブル上の固定ベースブロ
ック上に搬入されて来るワークパレットを所定位置に停
止する際の撥返り防止機構を備えたパレットクランプ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術およびその問題点】近年、ワークテーブル
を備えたマシニングセンタ等の工作機械においては、ワ
ークテーブル上のベースブロックに対してワークパレッ
トを位置決めして固定するためのパレットクランプ装置
が用いられている。ところで、ベースブロック上に搬入
されて来るワークパレットについては先ず所定位置に停
止させることが必要であり、その後にワークパレットの
位置決め作業やクランプ作業が行われることになる。従
来、ワークパレットの停止については、搬入されて来る
ワークパレットと当接するようなったストッパをワーク
テーブル上に設けることによって行われている。ワーク
パレットを手動で搬入する場合にその搬入力を一定に行
うことは不可能であり、このためワークパレットの搬入
力が強すぎた際にはワークパレットの後戻り即ち撥返り
を招き、その後のワークパレットの位置決め作業やクラ
ンプ作業に支障が生じる虞れがある。
を備えたマシニングセンタ等の工作機械においては、ワ
ークテーブル上のベースブロックに対してワークパレッ
トを位置決めして固定するためのパレットクランプ装置
が用いられている。ところで、ベースブロック上に搬入
されて来るワークパレットについては先ず所定位置に停
止させることが必要であり、その後にワークパレットの
位置決め作業やクランプ作業が行われることになる。従
来、ワークパレットの停止については、搬入されて来る
ワークパレットと当接するようなったストッパをワーク
テーブル上に設けることによって行われている。ワーク
パレットを手動で搬入する場合にその搬入力を一定に行
うことは不可能であり、このためワークパレットの搬入
力が強すぎた際にはワークパレットの後戻り即ち撥返り
を招き、その後のワークパレットの位置決め作業やクラ
ンプ作業に支障が生じる虞れがある。
【0003】
【本発明の目的およびその構成】したがって、本発明の
目的は工作機械のワークテーブル上の固定ベースブロッ
ク上に搬入されたワークパレットを該ベースブロックに
対してクランプするパレットクランプ装置であって、ワ
ークパレットの搬入時に該ワークパレットを所定位置に
安定して停止させ得ると共に低コストで構成し得る撥返
り防止機構を具備したパレットクランプ装置を提供する
ことである。
目的は工作機械のワークテーブル上の固定ベースブロッ
ク上に搬入されたワークパレットを該ベースブロックに
対してクランプするパレットクランプ装置であって、ワ
ークパレットの搬入時に該ワークパレットを所定位置に
安定して停止させ得ると共に低コストで構成し得る撥返
り防止機構を具備したパレットクランプ装置を提供する
ことである。
【0004】本発明によれば、工作機械のワークテーブ
ル上の固定ベースブロック上に搬入されたワークパレッ
トを該ベースブロックに対してクランプするためのクラ
ンプ機構を備えるパレットクランプ装置において、ベー
スブロック上に搬入されて来るワークパレットを所定位
置に停止させると共にその停止時の撥返りを防止するた
めの撥返り防止機構が設けられ、この撥返り防止機構が
ワークパレットに対する非係合位置と該ワークパレット
に対する係合位置との間で回動自在となった可動フック
よりなり、この可動フックがワークパレットとの当接に
よって前記非係合位置から前記係合位置に回動させられ
て該ワークパレットの撥返りを防止することが特徴とさ
れる。
ル上の固定ベースブロック上に搬入されたワークパレッ
トを該ベースブロックに対してクランプするためのクラ
ンプ機構を備えるパレットクランプ装置において、ベー
スブロック上に搬入されて来るワークパレットを所定位
置に停止させると共にその停止時の撥返りを防止するた
めの撥返り防止機構が設けられ、この撥返り防止機構が
ワークパレットに対する非係合位置と該ワークパレット
に対する係合位置との間で回動自在となった可動フック
よりなり、この可動フックがワークパレットとの当接に
よって前記非係合位置から前記係合位置に回動させられ
て該ワークパレットの撥返りを防止することが特徴とさ
れる。
【0005】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明による
パレットクランプ装置にあっては、撥返り防止機構がワ
ークパレットに対する非係合位置と該ワークパレットに
対する係合位置との間で回動自在となった可動フックよ
りなり、この可動フックがワークパレットとの当接によ
って非係合位置から係合位置に回動させられて該ワーク
パレットの撥返りを防止するようになっているので、す
なわち、可動フックがワークパレットとの当接作用によ
って該ワークパレットと係合させられるので、ワークパ
レットの撥返りが確実にしかも安定して防止される。
パレットクランプ装置にあっては、撥返り防止機構がワ
ークパレットに対する非係合位置と該ワークパレットに
対する係合位置との間で回動自在となった可動フックよ
りなり、この可動フックがワークパレットとの当接によ
って非係合位置から係合位置に回動させられて該ワーク
パレットの撥返りを防止するようになっているので、す
なわち、可動フックがワークパレットとの当接作用によ
って該ワークパレットと係合させられるので、ワークパ
レットの撥返りが確実にしかも安定して防止される。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の一実施例
について説明する。第1図ないし第4図は本発明に係る
パレットクランプ装置の一実施例を示すものである。こ
れらの図を参照すると、手動型のパレットクランプ装置
は、マシニングセンタ等のような工作機械のワークテー
ブル1に固定されるベースブロック11を有している。こ
こでは、ベースブロック11は止め具12と締込みボルト13
とによりワークテーブル1上の所望位置に固定できるよ
うになっている。
について説明する。第1図ないし第4図は本発明に係る
パレットクランプ装置の一実施例を示すものである。こ
れらの図を参照すると、手動型のパレットクランプ装置
は、マシニングセンタ等のような工作機械のワークテー
ブル1に固定されるベースブロック11を有している。こ
こでは、ベースブロック11は止め具12と締込みボルト13
とによりワークテーブル1上の所望位置に固定できるよ
うになっている。
【0007】パレットクランプ装置はワークパレット2
をベースブロック11に対してクランプするためのクラン
プ機構14と、ワークパレット2をベースブロック11に対
して位置決めするための位置決め機構15と、ワークパレ
ット2の撥返りを防止するための撥返り防止機構16と、
手動操作レバー17とを備えている。
をベースブロック11に対してクランプするためのクラン
プ機構14と、ワークパレット2をベースブロック11に対
して位置決めするための位置決め機構15と、ワークパレ
ット2の撥返りを防止するための撥返り防止機構16と、
手動操作レバー17とを備えている。
【0008】クランプ機構14はベースブロック11の上に
設けられたクランププレート18を有している。第3図に
示すように、クランププレート18には下方に延びるガイ
ドポール19が固定されており、ガイドポール19はベース
ブロック11に設けられたガイド孔20に摺動可能に嵌合し
ている。
設けられたクランププレート18を有している。第3図に
示すように、クランププレート18には下方に延びるガイ
ドポール19が固定されており、ガイドポール19はベース
ブロック11に設けられたガイド孔20に摺動可能に嵌合し
ている。
【0009】第2図に示すように、クランププレート18
には複数個のローラ21がワークパレット2の供給方向に
沿って2列に配設されている。第1図からわかるよう
に、ローラ21の外周面はクランププレート18の上面より
も上方に突出しているが、クランププレート18の下面か
ら下方へは突出していない。
には複数個のローラ21がワークパレット2の供給方向に
沿って2列に配設されている。第1図からわかるよう
に、ローラ21の外周面はクランププレート18の上面より
も上方に突出しているが、クランププレート18の下面か
ら下方へは突出していない。
【0010】第1図に示すように、ワークパレット2の
下面には一対の脚部3,4が設けられている。脚部3,
4はワークパレット2の下方に延びるとともにワークパ
レット2の供給方向に沿って延びている。脚部3,4の
下端には内方に向かって延びるリブ3a,4aが設けら
れている。クランププレート18はベースブロック11に対
し上下に変位可能であり、クランププレート18が上方に
変位しているときは、クランプ機構14はアンクランプ状
態にある。このとき、ローラ21は供給されるワークパレ
ット2の下面に当接してワークパレット2を支える。ま
た、このとき、クランププレート18の下面はリブ3a,
4aから離れてその上方に位置しており、リブ3a,4
aの下面はベースブロック11の上面から離れてその上方
に位置している。したがって、供給されるワークパレッ
ト2はローラ21によりスムーズに案内される。一方、ク
ランププレート18が下方に変位すると、クランプ機構14
はクランプ状態となり、ワークパレット2のリブ3a,
4aがクランププレート18の下面とベースブロック11の
上面とによりクランプされる。このとき、ローラ21はワ
ークパレット2の下面から離れる。
下面には一対の脚部3,4が設けられている。脚部3,
4はワークパレット2の下方に延びるとともにワークパ
レット2の供給方向に沿って延びている。脚部3,4の
下端には内方に向かって延びるリブ3a,4aが設けら
れている。クランププレート18はベースブロック11に対
し上下に変位可能であり、クランププレート18が上方に
変位しているときは、クランプ機構14はアンクランプ状
態にある。このとき、ローラ21は供給されるワークパレ
ット2の下面に当接してワークパレット2を支える。ま
た、このとき、クランププレート18の下面はリブ3a,
4aから離れてその上方に位置しており、リブ3a,4
aの下面はベースブロック11の上面から離れてその上方
に位置している。したがって、供給されるワークパレッ
ト2はローラ21によりスムーズに案内される。一方、ク
ランププレート18が下方に変位すると、クランプ機構14
はクランプ状態となり、ワークパレット2のリブ3a,
4aがクランププレート18の下面とベースブロック11の
上面とによりクランプされる。このとき、ローラ21はワ
ークパレット2の下面から離れる。
【0011】ベースブロック11にはワークパレット2の
供給方向に対し直交する方向に延びる作動軸22が回動可
能に支持されている。手動操作レバー17は作動軸22の一
端に固定されている。第1図及び第3図に示すように、
パレットクランプ装置のほぼ中央において、作動軸22は
偏心カム23が固着されており、この偏心カム23に嵌合す
るリンク24が枢支ピン25によりクランププレート18に枢
着されている。手動操作レバー17により作動軸22を回動
させると、偏心カム23の作用により、クランププレート
18がリンク24と一緒に上下方向に変位し、これにより、
上述したアンクランプ状態及びクランプ状態に切り替わ
る。
供給方向に対し直交する方向に延びる作動軸22が回動可
能に支持されている。手動操作レバー17は作動軸22の一
端に固定されている。第1図及び第3図に示すように、
パレットクランプ装置のほぼ中央において、作動軸22は
偏心カム23が固着されており、この偏心カム23に嵌合す
るリンク24が枢支ピン25によりクランププレート18に枢
着されている。手動操作レバー17により作動軸22を回動
させると、偏心カム23の作用により、クランププレート
18がリンク24と一緒に上下方向に変位し、これにより、
上述したアンクランプ状態及びクランプ状態に切り替わ
る。
【0012】第2図及び第4図に示すように、位置決め
機構15は一対の位置決めピン26を有している。位置決め
ピン26はベースブロック11に設けられたボス部27内に摺
動可能に嵌合しており、ボス部27はクランププレート18
に形成された穴28内に遊嵌している。ワークパレット2
には位置決めピン26に嵌合可能な位置決め穴2aが形成
されており、穴2aに対するピン26の係合により、ワー
クパレット2がベースブロック11に対して位置決めされ
るようになっている。
機構15は一対の位置決めピン26を有している。位置決め
ピン26はベースブロック11に設けられたボス部27内に摺
動可能に嵌合しており、ボス部27はクランププレート18
に形成された穴28内に遊嵌している。ワークパレット2
には位置決めピン26に嵌合可能な位置決め穴2aが形成
されており、穴2aに対するピン26の係合により、ワー
クパレット2がベースブロック11に対して位置決めされ
るようになっている。
【0013】第1図に示すように、作動軸22には位置決
めピン26を上下移動させるための一対のカム29が設けら
れている。第4図に示すように、カム29は位置決めピン
26の切欠き26aに係合する爪30を有している。カム29は
作動軸22に対して回動可能に嵌合している。カム29には
周方向にスリット29aが形成されており、作動軸22には
スリット29a内に位置するピン31が設けられている。第
4図において、位置決めピン26はワークパレット2の位
置決め穴2a内に嵌合しており、手動操作レバー17は図
中符号Aの位置にある。このとき、クランプ機構14はク
ランプ状態にある。手動操作レバー17を図中反時計方向
に回すと、作動軸22は手動操作レバー17と一緒に反時計
方向に回るが、ピン31がスリット29a内で移動する間、
カム29は静止しており、したがって位置決めピン26も図
示位置に静止している。手動操作レバー17が更に回動す
ると、カム29がピン31の作用を受けて反時計方向に回動
し、位置決めピン26を下方に押し下げる。手動操作レバ
ー17が図中符号Bの位置にあるとき、クランプ機構14は
アンクランプ状態にあり、位置決めピン26はワークパレ
ット2の位置決め穴2aから離脱している。
めピン26を上下移動させるための一対のカム29が設けら
れている。第4図に示すように、カム29は位置決めピン
26の切欠き26aに係合する爪30を有している。カム29は
作動軸22に対して回動可能に嵌合している。カム29には
周方向にスリット29aが形成されており、作動軸22には
スリット29a内に位置するピン31が設けられている。第
4図において、位置決めピン26はワークパレット2の位
置決め穴2a内に嵌合しており、手動操作レバー17は図
中符号Aの位置にある。このとき、クランプ機構14はク
ランプ状態にある。手動操作レバー17を図中反時計方向
に回すと、作動軸22は手動操作レバー17と一緒に反時計
方向に回るが、ピン31がスリット29a内で移動する間、
カム29は静止しており、したがって位置決めピン26も図
示位置に静止している。手動操作レバー17が更に回動す
ると、カム29がピン31の作用を受けて反時計方向に回動
し、位置決めピン26を下方に押し下げる。手動操作レバ
ー17が図中符号Bの位置にあるとき、クランプ機構14は
アンクランプ状態にあり、位置決めピン26はワークパレ
ット2の位置決め穴2aから離脱している。
【0014】第2図及び第3図を参照すると、撥返り防
止機構16は可動フック32を備えている。可動フック32は
ベースブロック11に設けられたブラケット33に枢支ピン
34を介して回動可能に支持されている。可動フック32は
ストッパ35を有しており、このストッパ35はワークパレ
ット2の端に設けられた固定フック5に当接可能となっ
ている。可動フック32はワークパレット2の固定フック
5に係合する位置(第3図中符号Cで示す位置)と、固
定フック5から離脱する位置(第3図中符号Dで示す位
置)とに切り替え可能となっている。
止機構16は可動フック32を備えている。可動フック32は
ベースブロック11に設けられたブラケット33に枢支ピン
34を介して回動可能に支持されている。可動フック32は
ストッパ35を有しており、このストッパ35はワークパレ
ット2の端に設けられた固定フック5に当接可能となっ
ている。可動フック32はワークパレット2の固定フック
5に係合する位置(第3図中符号Cで示す位置)と、固
定フック5から離脱する位置(第3図中符号Dで示す位
置)とに切り替え可能となっている。
【0015】可動フック32の側面には2つの窪み32a,
32bが形成されている。図示はされていないが、ブラケ
ット33には窪み32a,32bに係合可能なボールが保持さ
れていてばねで可動フック32の側面に向けて付勢されて
おり、ボールが可動フック32の窪み32a,32bに係合す
ることにより、可動フック32が係合位置Cと離脱位置D
とに保持されるようになっている。可動フック32が離脱
位置Dにあるときに、パレットクランプ装置上に供給さ
れたワークパレット2の固定フック5が可動フック32の
ストッパ35を押すと、可動フック32は枢支ピン34の周り
に回動して係合位置Cに切り替わり、ワークパレット2
の後退即ち撥返りを防止する。
32bが形成されている。図示はされていないが、ブラケ
ット33には窪み32a,32bに係合可能なボールが保持さ
れていてばねで可動フック32の側面に向けて付勢されて
おり、ボールが可動フック32の窪み32a,32bに係合す
ることにより、可動フック32が係合位置Cと離脱位置D
とに保持されるようになっている。可動フック32が離脱
位置Dにあるときに、パレットクランプ装置上に供給さ
れたワークパレット2の固定フック5が可動フック32の
ストッパ35を押すと、可動フック32は枢支ピン34の周り
に回動して係合位置Cに切り替わり、ワークパレット2
の後退即ち撥返りを防止する。
【0016】第3図に示すように、ベースブロック11に
は可動フック32に当接可能なプッシュロッド36が長手方
向に摺動可能に設けられている。作動軸22にはプッシュ
ロッド36に当接可能な作動カム37が設けられている。手
動操作レバー17がアンクランプ位置B(第4図)にある
とき、作動カム37は第3図中符号Eの位置にあり、手動
操作レバー17をアンクランプ位置からクランプ位置Aま
で移動させると、作動カム37が位置Eから位置Fまで移
動し、その間にプッシュロッド36を介して係合位置Cに
ある可動フック32を押圧して、可動フック32を係合位置
Cから離脱位置Dに切り替える。
は可動フック32に当接可能なプッシュロッド36が長手方
向に摺動可能に設けられている。作動軸22にはプッシュ
ロッド36に当接可能な作動カム37が設けられている。手
動操作レバー17がアンクランプ位置B(第4図)にある
とき、作動カム37は第3図中符号Eの位置にあり、手動
操作レバー17をアンクランプ位置からクランプ位置Aま
で移動させると、作動カム37が位置Eから位置Fまで移
動し、その間にプッシュロッド36を介して係合位置Cに
ある可動フック32を押圧して、可動フック32を係合位置
Cから離脱位置Dに切り替える。
【0017】上記構成を有するパレットクランプ装置に
おいては、上述の説明からわかるように、パレットクラ
ンプ装置上にワークパレット2を供給してその固定フッ
ク5を可動フック32のストッパ35に押し当てると、可動
フック32が固定フック5に係合してワークパレット2の
撥返りを防止する。次いで、手動操作レバー17をアンク
ランプ位置Bからクランプ位置Aまで移動させると、位
置決めピン26がワークパレット2の位置決め穴2a内に
嵌合してワークパレット2を所定位置に位置決めすると
ともに、偏心カム23の作用でクランププレート18がワー
クパレット2をベースブロック11に押しつけてワークパ
レット2をクランプし、且つ、作動カム37及びプッシュ
ロッド36の作用により、可動フック32が係合位置Cから
離脱位置Dに復帰する。
おいては、上述の説明からわかるように、パレットクラ
ンプ装置上にワークパレット2を供給してその固定フッ
ク5を可動フック32のストッパ35に押し当てると、可動
フック32が固定フック5に係合してワークパレット2の
撥返りを防止する。次いで、手動操作レバー17をアンク
ランプ位置Bからクランプ位置Aまで移動させると、位
置決めピン26がワークパレット2の位置決め穴2a内に
嵌合してワークパレット2を所定位置に位置決めすると
ともに、偏心カム23の作用でクランププレート18がワー
クパレット2をベースブロック11に押しつけてワークパ
レット2をクランプし、且つ、作動カム37及びプッシュ
ロッド36の作用により、可動フック32が係合位置Cから
離脱位置Dに復帰する。
【0018】ワークパレット2上のワークの加工が終了
したら、手動操作レバー17をクランプ位置Aからアンク
ランプ位置Bまで移動させる。これにより、クランプ機
構14がアンクランプ状態に切り替わるとともに、位置決
め機構15の位置決めピン26がワークパレット2の位置決
め穴2aから離脱する。このとき、既に撥返り防止機構
16の可動フック32はワークパレット2の固定フック5か
ら離脱しているので、手動操作レバー17をアンクランプ
位置Bまで移動させた後、直ちにワークパレット2をパ
レットクランプ装置上から取り出すことができる。
したら、手動操作レバー17をクランプ位置Aからアンク
ランプ位置Bまで移動させる。これにより、クランプ機
構14がアンクランプ状態に切り替わるとともに、位置決
め機構15の位置決めピン26がワークパレット2の位置決
め穴2aから離脱する。このとき、既に撥返り防止機構
16の可動フック32はワークパレット2の固定フック5か
ら離脱しているので、手動操作レバー17をアンクランプ
位置Bまで移動させた後、直ちにワークパレット2をパ
レットクランプ装置上から取り出すことができる。
【0019】以上、図示実施例につき説明したが、本発
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でその構成要素
に種々の変更を加えることができる。特に、手動操作レ
バーの作用力を位置決め機構、クランプ機構、撥返り防
止機構等に伝達する手段としては種々の変更を加えるこ
とができる。また、撥返り防止機構の可動フックをワー
クパレットの固定フックから離脱させるための操作部を
位置決め機構及びクランプ機構のための手動操作レバー
とは別途に設けるようにしてもよい。
明は上記実施例の態様のみに限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載した発明の範囲内でその構成要素
に種々の変更を加えることができる。特に、手動操作レ
バーの作用力を位置決め機構、クランプ機構、撥返り防
止機構等に伝達する手段としては種々の変更を加えるこ
とができる。また、撥返り防止機構の可動フックをワー
クパレットの固定フックから離脱させるための操作部を
位置決め機構及びクランプ機構のための手動操作レバー
とは別途に設けるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
によるパレットクランプ装置にあっては、可動フックが
ワークパレットとの当接作用によって該ワークパレット
と係合させられて、ワークパレットの撥返りが確実にし
かも安定して防止されるので、その後のワークパレット
の位置決め作業やクランプ作業等が速やかに行われ、こ
のため作業効率が高められる。また、本発明によるパレ
ットクランプ装置については、油圧、空圧、電気等の駆
動源を必要とするアクチューエータ等が必要とされない
ので、低コストで提供し得るだけでなく既存のマシニン
グセンタ等の工作機械にも後から設備し得るという利点
もある。
によるパレットクランプ装置にあっては、可動フックが
ワークパレットとの当接作用によって該ワークパレット
と係合させられて、ワークパレットの撥返りが確実にし
かも安定して防止されるので、その後のワークパレット
の位置決め作業やクランプ作業等が速やかに行われ、こ
のため作業効率が高められる。また、本発明によるパレ
ットクランプ装置については、油圧、空圧、電気等の駆
動源を必要とするアクチューエータ等が必要とされない
ので、低コストで提供し得るだけでなく既存のマシニン
グセンタ等の工作機械にも後から設備し得るという利点
もある。
【図1】本発明の一実施例に係るパレットクランプ装置
の図2中のI−I線に沿う断面図である。
の図2中のI−I線に沿う断面図である。
【図2】図1に示したパレットクランプ装置の部分破断
平面図である。
平面図である。
【図3】図2中のIII −III 線に沿う断面図である。
【図4】図2中のIV−IV線に沿う断面図である。
1…ワークテーブル 2…ワークパレット 2a…位置決め穴 5…固定フック 11…ベースブロック 14…クランプ機構 15…位置決め機構 16…撥返り防止機構 17…手動操作レバー 18…クランププレート 22…作動軸 23…偏心カム 24…リンク 26…位置決めピン 29…カム 32…可動フック 35…ストッパ 36…プッシュロッド 37…作動カム
Claims (3)
- 【請求項1】 工作機械のワークテーブル上の固定ベー
スブロック上に搬入されたワークパレットを該ベースブ
ロックに対してクランプするためのクランプ機構を備え
るパレットクランプ装置において、 前記ベースブロック上に搬入されて来るワークパレット
を所定位置に停止させると共にその停止時の撥返りを防
止するための撥返り防止機構が設けられ、この撥返り防
止機構がワークパレットに対する非係合位置と該ワーク
パレットに対する係合位置との間で回動自在となった可
動フックよりなり、この可動フックがワークパレットと
の当接によって前記非係合位置から前記係合位置に回動
させられて該ワークパレットの撥返りを防止することを
特徴とするパレットクランプ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のパレットクランプ装置
において、前記クランプ機構がそのクランプ解除時に前
記可動フックを前記係合位置から前記非係合位置に回動
させるように前記撥返り防止機構と連動されていること
を特徴とするパレットクランプ装置。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載のパレットクラ
ンプ装置において、前記撥返り防止機構が前記可動フッ
クを前記非係合位置および前記係合位置に弾性的に保持
させるための弾性的保持手段を具備することを特徴とす
るパレットクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3068398A JPH0615131B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 撥返り防止機構を持つパレットクランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3068398A JPH0615131B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 撥返り防止機構を持つパレットクランプ装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60293283A Division JPS62157754A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | パレツトクランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538653A true JPH0538653A (ja) | 1993-02-19 |
JPH0615131B2 JPH0615131B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=13372552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3068398A Expired - Lifetime JPH0615131B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 撥返り防止機構を持つパレットクランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0615131B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5435020A (en) * | 1994-07-28 | 1995-07-25 | Jacuzzi, Inc. | Steam shield with condensate flow control |
KR20200138456A (ko) * | 2019-05-29 | 2020-12-10 | 주식회사 에이치케이 | 레이저 가공용 테이블 고정장치 |
CN116219386A (zh) * | 2023-03-03 | 2023-06-06 | 苏州星蓝纳米技术有限公司 | 一种镀膜夹具的拨片装置 |
-
1991
- 1991-04-01 JP JP3068398A patent/JPH0615131B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5435020A (en) * | 1994-07-28 | 1995-07-25 | Jacuzzi, Inc. | Steam shield with condensate flow control |
KR20200138456A (ko) * | 2019-05-29 | 2020-12-10 | 주식회사 에이치케이 | 레이저 가공용 테이블 고정장치 |
CN116219386A (zh) * | 2023-03-03 | 2023-06-06 | 苏州星蓝纳米技术有限公司 | 一种镀膜夹具的拨片装置 |
CN116219386B (zh) * | 2023-03-03 | 2024-01-30 | 苏州星蓝纳米技术有限公司 | 一种镀膜夹具的拨片装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0615131B2 (ja) | 1994-03-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7237715B2 (ja) | ワークテーブル | |
US5330167A (en) | Work holder with self-energizing friction lock | |
JPS62157754A (ja) | パレツトクランプ装置 | |
CA1243162A (en) | Die clamping device | |
JP3707050B2 (ja) | クランプ装置 | |
US4787430A (en) | Duplicating router | |
US4300278A (en) | Tool exchanger for a machine tool | |
US4715113A (en) | Machine component installation device | |
JPH0538653A (ja) | 撥返り防止機構を持つパレツトクランプ装置 | |
JPS62157755A (ja) | パレツト交換装置 | |
JP2004122950A (ja) | 搬送装置のワーク位置決め機構 | |
CN107283332B (zh) | 夹持设备的改进 | |
US3503602A (en) | Work-holding clamp | |
JPH0482637A (ja) | 配管等を付設しない自動クランプ装置を有する加工機械 | |
KR102402213B1 (ko) | 스핀들 유닛의 베어링 릴리싱 장치 및 이를 포함하는 스위스 턴 타입 공작 기계의 스핀들 유닛 | |
JPS5817097B2 (ja) | チエ−ン式パレット移送装置におけるパレット停止及び発進装置 | |
JP2602493Y2 (ja) | コンパクト型クランプ装置 | |
SU312733A1 (ru) | Приспособление для установки деталей | |
JPH07136814A (ja) | 工作物把持装置 | |
US4566228A (en) | Workpiece guides | |
EP0741104A1 (en) | Phase adjustment fixing apparatus for cam | |
JPS5852006Y2 (ja) | 中ぐり加工装置 | |
JPH08108301A (ja) | 工作機械の工具アンクランプ装置 | |
EP0117728A2 (en) | Workpiece guides | |
JPH05277986A (ja) | スリッター装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050202 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070413 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070607 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20071018 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |