JPH053830Y2 - - Google Patents

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JPH053830Y2
JPH053830Y2 JP1989011215U JP1121589U JPH053830Y2 JP H053830 Y2 JPH053830 Y2 JP H053830Y2 JP 1989011215 U JP1989011215 U JP 1989011215U JP 1121589 U JP1121589 U JP 1121589U JP H053830 Y2 JPH053830 Y2 JP H053830Y2
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packing
inner diameter
lip
rubber
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 塗装用のスプレーガン等、塗料の噴出を制御す
るバルブ軸が、塗料通路より外部へ貫通している
場合、塗料等の洩れを防止するために設けられる
パツキンに係るもので、特に、針弁が進退して弁
の開閉を行う方式の場合に効果が大きいパツキン
装置として活用される。
[従来の技術] この種のパツキン装置としては、パツキン材と
して、石綿パツキン、特殊皮革パツキン、4弗化
樹脂製パツキン等、各種材質のものが使われてい
る。これらの材質に応じて、パツキンの装着部も
各種提案されている。それらの中で、塗装用スプ
レーガンの針弁は、前後に進退して噴出口の開閉
を行うものであるが、外部からの針弁操作は、引
金もしくはエアー圧力による操作がほとんどであ
り、しかも閉止時の戻りは、バネによるものがほ
とんどである。したがつてこれらのパツキン部
は、確実な洩れ防止と共に、より軽い作動、すな
わち摺動抵抗の低減が重要課題となつている。
このような中で、本出願人はすでに、実開昭60
−172076や実開昭61−122477の如きパツキン装置
を提案している。
これらのパツキン装置は、耐溶剤性で低摩擦係
数の4弗化樹脂製パツキンシートと、弾性を有す
るゴム等の薄板を重ね合わせたパツキンで構成さ
れ、弁軸との摺動部を略L形のリツプとしたパツ
キンが用いられている。これらの装着部は、第3
図にも示すように、軸3とのシールは樹脂のパツ
キンシート11が行ない、表層のゴム12はパツ
キンシート11の弾力性を補い、軸3とのシール
効果を維持するための機能をもたせている。した
がつて、内圧がかかる側に、耐溶剤性の良くない
ゴム材が位置することになり、使用塗料によつて
はゴム材のみが膨潤し、体積を増大させて、第4
図に示すように軸3との間に入り込み、結果とし
て軸の摺動抵抗の増大、作動不良を起こす。特に
軸は、前後に摺動するため、膨潤したゴム12材
が軸3に接触すると、摺動抵抗が大きいために、
先端部分がわずかなスキマに入りやすく、第4図
のような結果となる。
このような場合、前方の空間を著しく大きくと
れば解消されるとの見方もできるが、スプレーガ
ンの使用が継続して行なわれている場合、ゴム部
分の膨潤は進み、しかも洩れを防止するため、後
方より締め増しをすることになるので、その分が
前方へ押し出される状態となつて、次々と前方へ
伸びていき、やがて同様の結果となることが確認
されている。
[考案が解決しようとする問題点] このように、ゴム材の溶剤等による膨潤及びは
み出しが、軸との摺動抵抗を増大させ、その結果
軸の動きが悪くなり、弁の戻り不良を引き起こ
す。また、複合材のパツキンがちぎれ、かつ摩耗
を促進させる結果となる。
したがつて、ゴム材の膨潤による軸への接触を
防ぐことが、上記の問題を解決することになる。
[問題点を解決するための手段] このため本考案においては、耐溶剤性パツキン
シートとゴムによる複合材パツキンの弁軸に接触
する内径部を、略L字に曲げたリツプ部の収容す
る部分にパツキンリングを設け、このパツキンリ
ングを前記パツキンシートの板厚とほぼ同じ肉厚
をもたせ、その外径が前記リツプ部の樹脂板部分
の外径と同等以下に構成し、その外周側に空間が
形成されるように構成したものである。
[作用] これにより、リツプ側に塗料が加圧状態で供給
されると、加圧力により、リツプ部は軸側に押し
付けられて、軸とのスキマからの洩れを防止す
る。この時軸との接触部は、耐溶剤性の摺動抵抗
の小さい樹脂部分であり、溶剤に対して膨潤する
部分は、パツキンリングの外側に設けた空間に伸
び、軸との接触が防止される。
膨潤が促進された場合、前記空間に充満する状
態となつても、ゴム材の途中からわずかなスキマ
に入り込んで軸方向へ伸びることはなく、したが
つて、軸に接触することは防止される。
[実施例] 第1図に示す通り、本考案の一実施例は、塗料
用スプレーガンのニードル弁パツキン部分で、加
圧液側と外部との仕切部となるパツキン押し1の
中心孔2にニードル弁3が挿入される。中心孔2
は、一側に2段の拡大部4,5を形成し、小径拡
大部4とニードル弁3との空間には、パツキンリ
ング6とパツキン7のリツプ部8が収容され、大
径拡大部5には、パツキン7の外側部9が収容さ
れる。パツキン7は、耐溶剤性樹脂のパツキンシ
ート11とゴム12との複合パツキンであり、中
心孔をもつ円板状のものである。中心孔部は、ニ
ードル弁3の挿入により、略L字形のリツプ部8
が形成される。パツキンシート11の材質は、摺
動抵抗が少なく、柔軟性のある材質が好ましく、
しかも耐溶剤性の樹脂として、一般には4弗化樹
脂系のものがよく使われる。実施例の場合洋ベ
ア・ルーロン工業社製のルーロンが使われた。
パツキンリング6は、ニードル弁3の外径にほ
ぼ密接する状態で、かつ自由に摺動する状態で嵌
められており、外側のパツキン側端部には、前記
拡大部4との間の少なくとも一部分に空間10を
形成する。この場合、空間10を残す部分のパツ
キンリング6の肉厚は、パツキン7のパツキンシ
ートの板厚と同等以下とする。
また第1図では、パツキン7と同じパツキン1
4が座金15を挾んで設けられ、その後部に設け
たパツキン受け16で固定されている。この場
合、パツキン14は安全性のためであり、ほとん
どのシールはパツキン6ですむことから、パツキ
ン14側の膨潤はほとんどなく、前記したパツキ
ンリングは用いていない。
パツキン7のゴム12が、塗料中の溶剤等によ
り膨潤すると、パツキンリング6の厚さが、パツ
キンシート11の板厚と同等以下のため、第3図
のように空間10の中に伸びていくことになり、
ニードル弁3への接触が防止される。
第2図は別の実施例で、第1図に示すパツキン
リング6とパツキン押し1とを一体に構成したも
のである。なお、パツキンリング6を分離構造と
した場合、パツキンリング6は、内径をニードル
弁3をガイドとし、外周はパツキン押し1とのス
キマをもたせることが望ましい。
[考案の効果] 以上の構成によつて、パツキンのゴム部分がニ
ードル弁と接触することはなく、摺動部へのはみ
出しがなくなる。したがつて、ゴムのちぎれ、摩
耗がなくなり、パツキンシート部分の寿命が大巾
に増加し、また、ニードル弁の摺動抵抗の増加に
よる戻り不良の発生が防止されて、弁の洩れがな
くなる等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例を示すパツキン装
置部分の断面図。第2図は、同じく他の実施例を
示す断面図である。第3図は、パツキンの一部が
膨潤した場合の拡大断面を示す。第4図は、従来
装置の断面図を示している。第5図は、従来装置
でパツキンの一部が膨潤した場合の図を示す。 1……パツキン押し、3……ニードル弁、6…
…パツキンリング、7……パツキン、10……空
間、11……パツキンシート、12……ゴム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 耐溶剤樹脂の薄板とゴムの薄板を重ねた複合材
    の円板状パツキンの内径部を、樹脂側が内側とな
    るよう略L形に曲げてリツプ部を構成したパツキ
    ンを用いた装置において、パツキン内径部に挿入
    される弁軸に嵌合し、パツキン外側部を押さえ、
    リツプ部を収容する拡大内径部を形成した、パツ
    キン押さえの前記内径部にパツキンリングを設
    け、このパツキンリングは、前記リツプ部の樹脂
    板部分の外径とほぼ同一以下の外径を有し、その
    外周側は、前記内径部との間に空間を残してなる
    ニードル弁のパツキン装置。
JP1989011215U 1989-02-01 1989-02-01 Expired - Lifetime JPH053830Y2 (ja)

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JPH02102085U JPH02102085U (ja) 1990-08-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4522833B2 (ja) * 2004-11-30 2010-08-11 株式会社キッツ ニードルバルブ
JP5222039B2 (ja) * 2008-06-25 2013-06-26 株式会社明治機械製作所 スプレーガン

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JPH02102085U (ja) 1990-08-14

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