JPH053820Y2 - - Google Patents

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JPH053820Y2
JPH053820Y2 JP1987077215U JP7721587U JPH053820Y2 JP H053820 Y2 JPH053820 Y2 JP H053820Y2 JP 1987077215 U JP1987077215 U JP 1987077215U JP 7721587 U JP7721587 U JP 7721587U JP H053820 Y2 JPH053820 Y2 JP H053820Y2
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oil seal
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oil
lip
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はトランスミツシヨンとトランスフアの
間の空気室に設けられるオイルシール部材の摩擦
熱による劣化および泥水による摩耗を防止し、更
に、位置決め精度を緩和した車両用軸封機構に関
する。
〔従来の技術〕
従来の車両用軸封機構として、例えば、第3図
に示されるものがある。この車両用軸封機構はそ
れぞれ独立してトランスミツシヨン機構T/Mお
よびトランスフア機構T/Fを封止する一対のオ
イルシール部材1,2を有するものであり、両機
構T/MおよびT/Fとその間に形成された空気
室3の間を封止する。トランスミツシヨン機構
T/Mおよびトランスフア機構T/Fはそれぞれ
通常の構成を有するものであるため、ここでは説
明を省略するが、空気室3との間に隔壁4,5を
有し両隔壁4,5の間でドライブシヤフト6,1
0が連結されている。ドライブシヤフト6,10
は軸受け8,9で回転的に支持されており、隔壁
4,5とドライブシヤフト6と一体回転するドラ
イブシヤフト10との間に前述したオイルシール
1,2が設けられている。空気室3の下方には後
述する理由で気抜き兼水抜き孔11が設けられて
いる。
第4図はドライブシヤフト10と隔壁4,5と
の間に設けられたオイルシール部材1,2を示
し、それぞれL字形の金属等の非弾性部材12,
13をゴム等の弾性部材14,15で被覆した一
体モールド成形体によつて構成されておりドライ
ブシヤフト10と接する部分に油止め用のメイン
リツプ16,17、とほこり止めあるいは泥水止
め用のダストリツプ18,19を有しており、メ
インリツプ16,17の外周からガタースプリン
グ20,21によつて弾性的に圧縮されている。
以上述べた構成を有するため、トランスミツシ
ヨン機構T/Mおよびトランスフア機構T/Fが
ギヤ摩擦熱、オイル攪拌熱等によつて温度上昇し
ても空気室3は気抜き兼水抜き孔11を有するの
で空気室3の内圧上昇は防止される。一方、気抜
き兼水抜き孔11より泥水等が侵入しても、ダス
トリツプ18,19が設けられているのでメイン
リツプ16,17の方へ移行するのを防ぎ、それ
によつてメインリツプ16,17はトランスミツ
シヨン機構T/Mおよびトランスフア機構T/F
のオイルシールを的確に果たす。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の車両用軸封機構によれば、メイ
ンリツプおよびダストリツプが常時回転部材と接
触しているため、摩擦によつて発熱が生じ、オイ
ルシール部材を劣化させる恐れがある。特に、ダ
ストリツプと回転部材との間に泥水が侵入したり
すると余計にその部分の発熱が大になり、また、
発熱によつてオイルが炭化すると一層発熱を促進
するという不都合がある。また、ダストリツプは
弾性変形量がそれほど大きくないため、ケースや
オイルシールの位置決めを比較的高い精度で行わ
なければならない。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は上記に鑑みてなされたものであり、発
熱に基くオイルシール部材の劣化を防ぐとともに
摩耗部分をなくし、かつ、ケースやオイルシール
の位置決め精度を低くしてコストダウンを図るた
め、一対のオイルシール部材の一方あるいは両方
が対向するオイルシール部材の間あるいは対向す
る隔壁の間を塞ぐようにサイドリツプを設け、か
つ、メインリツプだけを回転部材と接触させた車
両用軸封機構を提供するものである。
即ち、本考案の車両用軸封機構によると、回転
部材に接触していたダストリツプが不要になり、
それに代えて一対のオイルシール部材の一方ある
いは両方に側方へ伸びるサイドリツプを設け、そ
れぞれのオイルシール部材を所定の位置に配置し
たときサイドリツプが他のオイルシール部材の側
壁あるいは隔壁にまで達して弾性変形し、それに
よつてオイルシール部材の方へ泥水等が浸入しな
いようにする。ここで、両方のオイルシール部材
にサイドリツプを設ける場合はその取りつけ高さ
を異ならせて相互に対向する側壁まで達するよう
にすれば良い。
以下、本考案の車両用軸封機構を詳細に説明す
る。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示し、隔壁4,5
とドライブシヤフト10との間に一対のオイルシ
ール部材1,2を設けてトランスミツシヨン機構
T/Mとトランスフア機構T/Fを独立にオイル
シールしている。一対のオイルシール部材1,2
の間はオイルシール部材2から側方へ伸びている
サイドリツプ30によつて塞がれている。その他
の部分は第3図と共通するので説明を省略する。
第2図aは一対のオイルシール部材1,2の部
分を拡大したものであり、オイルシール部材2に
設けられたサイドリツプ30がオイルシール部材
1の側壁まで達しており、弾性によつて点線の位
置の原形姿勢から実線の位置の姿勢に変形してい
る。一対のオイルシール部材1,2はガタースプ
リング20,21によつてメインリツプ16,1
7をドライブシヤフト10に押しつけられている
が、ダストリツプを有してない。その他の部分は
第4図と共通するので説明を省略する。
以上の構成を有するため、気抜き兼水抜き孔1
1から泥水が浸入してもサイドリツプ30が泥水
を遮断するため、オイルシール部材1,2とドラ
イブシヤフト10との接触面には泥水が達しな
い。また、トランスミツシヨン機構T/Mおよび
トランスフア機構T/Fがギヤ摩擦熱、オイル攪
拌熱等によつて発熱しても気抜き兼水抜き孔11
が内圧調整を行うとともにサイドリツプ30が弾
性変形してそれを補助する。更に、隔壁4,5の
間〓Aにバラツキがあつてもサイドリツプ30の
弾性変形によつて吸収することができる。当然ダ
ストリツプが不要になつたため、摩擦接触部が4
ケ所から2ケ所に減少し、また、発熱が大きいダ
ストリツプがなくなつたので発熱量が減少する。
第2図bは本考案の第2の実施例を示し、サイ
ドリツプ30が隔壁4に達しているものである。
第1の実施例と同じ効果を期待することができ
る。
〔考案の効果〕
以上説明した通り、本考案の車両用軸封機構に
よれば、一対のオイルシール部材の一方あるいは
両方が対向するオイルシール部材の側壁あるいは
隔壁に達するサイドリツプを有し、メインリツプ
だけを回転部材と接触させるようにしたため、発
熱に基くオイルシール部材の劣化を防ぐことがで
きる。また、摩耗するダストリツプがなくなつた
ため、オイルシールの耐久性が向上する。更に、
サイドリツプの変形量が大きいのでケースやオイ
ルシールの位置決め精度を低くすることができ、
その分コストダウンになる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図a,bは本考案の実施例を
示し、第1図は全体の説明図、第2図a,bは要
部の拡大図。第3図および第4図は従来の車両用
軸封機構を示し、第3図は全体の説明図、第4図
は要部の拡大図。 符号の説明、1,2……オイルシール部材、3
……空気室、4,5……隔壁、6,10……ドラ
イブシヤフト、8,9……軸受け、11……気抜
き兼水抜き孔、12,13……非弾性部材、1
4,15……弾性部材、16,17……メインリ
ツプ、18,19……ダストリツプ、20,21
……ガタースプリング、30……サイドリツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 トランスミツシヨン機構との間およびトランス
    フア機構との間にそれぞれ隔壁を設けて、空気室
    を形成し、該隔壁と駆動回転部材の間に一対のオ
    イルシール部材を配置した車両用軸封機構におい
    て、 前記一対のオイルシール部材は、それぞれ前記
    隔壁に固定されており、 前記一対のオイルシール部材は、それぞれ前記
    駆動回転部材と接触してオイルシールするメイン
    リツプを有し、 前記一対のオイルシール部材の少なくとも一方
    は、他方の前記オイルシール部材の側壁あるいは
    他方のオイルシール部材が固定されている前記隔
    壁まで達するサイドリツプを有することを特徴と
    する車両用軸封機構。
JP1987077215U 1987-05-22 1987-05-22 Expired - Lifetime JPH053820Y2 (ja)

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JPS63185965U JPS63185965U (ja) 1988-11-29
JPH053820Y2 true JPH053820Y2 (ja) 1993-01-29

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226702B2 (ja) * 1980-08-26 1987-06-10 Kansai Electric Power Co

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6226702U (ja) * 1985-08-01 1987-02-18

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6226702B2 (ja) * 1980-08-26 1987-06-10 Kansai Electric Power Co

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JPS63185965U (ja) 1988-11-29

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