JPH0538201U - コンクリート表面仕上器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 仕上板の上面に軸部を枢着係止させると共に
仕上板に振動機を付設して振動を付与させることによ
り、仕上板でコンクリ−ト表面を叩打する必要がなく、
振動する仕上板をコンクリ−ト表面に当着、摺動させる
だけで露出している骨材をコンクリ−ト内に埋没させな
がら表面仕上げができ、また仕上板に枢着係止させた軸
部の一端を把持して上体部を屈む必要がなく、作業能率
も向上できることを目的とする。 【構成】 打設後のコンクリ−ト表面の仕上板１２と、
この仕上板１２の上面に一端が枢着係止された軸部１４
と、同じく仕上板１２に着脱自在に設けられた振動機１
６と、を備え、前記軸部１４には、振動機１６を作動さ
せるための電源供給部３２が設けられて成るコンクリ−
ト表面仕上器から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建設現場で打設したコンクリ−ト表面仕上器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、土木、建築現場において床面として打設されたコンクリ−ト表面を平滑 に仕上る場合においては、木質板や金属板を素材とした仕上長板の上面把手を作 業者が把持し、打設後のコンクリ−トの表面を仕上長板で叩打しながら表面に露 出している小石の様な骨材を内部へ埋没させると共にセメント成分を浮上させ、 その後で仕上長板をコンクリ−ト表面に当接させると共に摺動させて平滑に荒仕 上げしているものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする問題点】

しかしながら、床面として打設したコンクリ−トの表面を仕上長板で叩打し、 セメント成分を浮上させる仕上げ作業は労力を要して長時間の作業ができず、作 業能率も低い等の問題があった。

【０００４】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は仕上板 の上面に軸部を枢着係止させると共に仕上板に振動機を付設して振動を付与させ ることにより、仕上板でコンクリ−ト表面を叩打する必要がなく、振動する仕上 板をコンクリ−ト表面に当着、摺動させるだけで露出している骨材をコンクリ− ト内に埋没させながらセメント成分を浮上させ、また仕上長他に枢着係止させた 軸部の一端を把持して上体部を屈む必要がなく、作業能率も向上できるコンクリ −ト表面仕上器を提供することにある。

【０００５】

【問題点を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案は、打設後のコンクリ−ト表面の仕上板１ ２と、この仕上板１２の上面に一端が枢着係止された軸部１４と、同じく仕上板 １２に着脱自在に設けられた振動機１６と、を備え、前記軸部１４には、振動機 １６を作動させるための電源供給部３２が設けられて成るコンクリ−ト表面仕上 器１０から構成される。

【０００６】

【作用】

本考案のコンクリ−ト表面仕上器は、仕上板に枢着された軸部を仕上板に対し て、作業し易い様に角度調整して係止する。作業者は上体部を屈めることなく、 起立した状態で軸部を把持し、スイッチ操作で電源供給部を振動機へ接続させて 振動させながら打設されたコンクリ−ト表面に仕上板を軽く当接、摺動させるだ けで振動機の振動が仕上板よりコンクリ−ト表面に伝達されて露出している小石 類はコンクリ−ト内部へと自然に埋没され、セメント成分が浮上する。 従って、コンクリ−トの表面仕上げに労力を要することなく、作業者は起立し た状態で軸部を把持しながら作業ができるため、長時間の作業でも疲労すること なく、能率的に仕上げ作業ができることとなる。

【０００７】

【実施例】

以下添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。 図１ないし図３には、本考案の実施例に係るコンクリ−ト表面仕上器１０が示 されている。 図において、コンクリ−ト表面仕上器１０は、アルミメッキされた金属を素材 とし、長板状の仕上板１２と、この仕上板１２の上面中央の近傍位置にＴ型状に 端部が枢着係止された軸部１４と、前記仕上板１２に着脱自在に付設された振動 機１６とを備えている。 前記仕上板１２は、肉厚が５ないし１０ｍｍ程度で、４０×１５ｃｍ程度の長 板状に形成され、この仕上板１２の上面中央位置には、同仕上板１２と交差する 斜め上方へ腕板１８が突設され、この腕板１８の端部に締付ボルト２０付きのヒ ンジ２２が設けられている。

【０００８】 前記軸部１４は、前記ヒンジ２２に一端が枢着された第１筒体２４ａと、この 第１筒体２４ａに伸縮自在に嵌挿され第１筒体２４ａの端部寄り位置に設けられ た係止ボルト２６で係止された第２筒体２４ｂと、を備えている。この第１、第 ２筒体２４ａ、２４ｂを作業者の体型に合わせて伸長させた後で係止ボルト２６ で第２筒体２４ｂを係止し、更に仕上板１２に対する第１筒体２４ａの傾斜角を ヒンジ２２で調整し、締付ボルト２０を締付けて軸部１４を仕上板１２に対して 一定角度に設定させる。これにより軸部１４の端部を把持する作業者は作業中に 姿勢を屈める必要がなく、コンクリ−ト表面の荒仕上げを能率化できることとな る。 図１、２に示す様に、前記振動機１６は、その下面に、前記腕板１８と係合す る嵌合溝２８と、この嵌合溝２８に係合された腕板１８に通係させて振動機１６ を同腕板１８に着脱固締させるための係止長ボルト３０、３０と、を備えている 。また、前記軸部１４には、振動機１６を作動させるための電源供給部３２が設 けられている。

【０００９】 この電源供給部３２は、前記軸部１４の第１筒体２４ａに付設され電池が内装 された電池ボックス３４と、この電池ボックス３４の端子と振動機１６とで形成 される閉回路をＯＮ−ＯＦＦ制御し、かつ振動機１６の振動数を強弱制御するた め軸部１４の第２筒体２４ｂの端部に設けられたスイッチ３６と、で形成されて いる。このスイッチ３６をＯＮとなすことにより振動機１６が駆動され、その振 動が仕上板１２に伝達される。 本考案のコンクリ−ト表面仕上器１０は、現場に打設したコンクリ−トＣの表 面の荒仕上げをする場合に使用するものであり、軸部１４の第１筒体２４ａに対 して第２筒体２４ｂを伸縮させ、またヒンジ２２で仕上板１２に対する傾斜角を 調整して軸部１４を作業者の体型に合わせて調整し、第２筒体２４ｂの端部に設 けたスイッチ３６をＯＮとなして振動機１６を駆動し、振動する仕上板１２をコ ンクリ−トＣの表面に当接、摺動させながら仕上げるものである。 コンクリ−トＣの表面に当接させた仕上板１２の下面より振動がコンクリ−ト Ｃに伝達され、表面に露出している小石類の様な骨材Ｓはコンクリ−ト内部へと 自然に埋没されてセメント成分が浮上するもので、左右、前後等に摺動する仕上 板１２でコンクリ−ト表面の荒仕上げが簡易にできることとなる。 また、作業者は起立した状態で軸部１４を把持しながら作業ができるため、長 時間の作業でも疲労することなく、能率的に仕上げ作業ができる。 この荒仕上げしたコンクリ−トＣの表面は、左官こてで更に平滑に仕上げして 養生固化させる。 作業終了後においては、軸部１４を縮長させると共にヒンジ２２を緩めて係止 板１２と軸部１４とを重合コンパクト化させ、狭い箇所でも格納できる。 なお、電源供給部３２としては、電池にかぎらず、振動機１６より電源コ−ド を延長して通常の交流電源に接続し、交流電源を使用してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１に係るコンクリ−ト表面仕上器によれば、打設 後のコンクリ−ト表面の仕上板と、この仕上板の上面に一端が枢着係止された軸 部と、同じく仕上板に着脱自在に設けられた振動機と、を備え、前記軸部には、 振動機を作動させるための電源供給部が設けられて成ることにより、打設された コンクリ−ト表面に振動する仕上板を当接、摺動させるだけで、叩打する必要が なく、露出している骨材をコンクリ−ト内に埋没させながら表面の荒仕上げを労 力を要することなく容易にできる。 また仕上板に枢着係止させた軸部の一端を把持して上体部を屈む必要がなく、 作業能率も向上できることとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例に係るコンクリ−ト表面仕上器
の側面図である。

【図２】図１のコンクリ−ト表面仕上器の側面図であ
る。

【図３】本考案のコンクリ−ト表面仕上器でコンクリ−
ト表面の仕上状態を示した側面図である。

【符号の説明】

１０ コンクリ−ト表面仕上器 １２ 仕上板 １４ 軸部 １６ 振動機 ３２ 電源供給部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 打設後のコンクリ−ト表面の仕上板と、
   この仕上板の上面に一端が枢着係止された軸部と、同じ
   く仕上板に着脱自在に設けられた振動機と、を備え、 前記軸部には、振動機を作動させるための電源供給部が
   設けられて成るコンクリ−ト表面仕上器。