JPH0538125A - 高トルク電動機 - Google Patents

高トルク電動機

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JPH0538125A
JPH0538125A JP21578791A JP21578791A JPH0538125A JP H0538125 A JPH0538125 A JP H0538125A JP 21578791 A JP21578791 A JP 21578791A JP 21578791 A JP21578791 A JP 21578791A JP H0538125 A JPH0538125 A JP H0538125A
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JP
Japan
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eccentric
stator
driven body
rotors
eccentric rotors
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Pending
Application number
JP21578791A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Tomonaga
友永勝英
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏心回転子の回転に伴なう偏心回転子と固定
子間の空隙長の変化に基づき磁界エネルギーの大量の変
化による大きなトルクを外部に取り出すようにした高ト
ルク電動機を提供することを目的とする。 【構成】 中心軸2に対し夫々異なる偏心量を有しかつ
中心軸2回りに回転自在な複数の偏心回転子8,9を一
体的に設け、偏心回転子8,9の外側方に従動体13を
設け、従動体13と偏心回転子8,9とを融通継手14
を介して連結し、偏心回転子8,9と固定子5間の空隙
長の変化に基づき低速回転する偏心回転子8,9の高ト
ルク成分を融通継手14及び従動体13を介して外部に
取り出すように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型軽量でありながら
低速で高トルクを取り出せるようにした高トルク電動機
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械等のディジタル制御機構
における駆動要素として、信号パルスの数に比例した角
度だけステップ状に回転させるようにした電動機は、固
定子と回転子を有するステッピングモータとして既に公
知でありかつ実用に供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、固定子に内
接する回転子に電磁吸引力を作用させて、回転子にサイ
クロイド運動を行なわせるという構造上の工夫によっ
て、可変空隙形の電磁力を利用しながら大きな回転トル
クを発生させるようにした可変空隙形アクチュエータ
(ステロモータ)と称するものも知られているが、この
種のモータは回転子の形状が単なる真円筒状のもので、
固定子と回転子間の空隙長が回転子の軸方向全巾にわた
って均等であるため、得られるトルクも大きなトルクが
期待できないうえ、振動、騒音、接触部の耐久性等の諸
種の点で問題を抱えており、未だ広く普及されるに至っ
ていないものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高トルク電
動機は上記のような実状に基づきなされたものであっ
て、中心軸の外周に2極多相巻線を備えた固定子を同心
状に配置し、該固定子と中心軸の間に、中心軸の軸芯に
対して夫々適宜の偏心量を有しかつ中心軸回りに回転自
在な複数の偏心回転子を一体的に設けると共に、偏心回
転子の外側方に従動体を設け、該従動体と偏心回転子と
を融通機構を有する融通継手を介して連結し、偏心回転
子の回転に伴なう偏心回転子と固定子間の空隙長の変化
に基づき低速回転する偏心回転子の高トルク成分を前記
融通継手及び従動体を介して外部に取り出すように構成
したことを要旨とするものである。
【0005】
【作用】中心軸の外周に設けた固定子は信号電圧により
時計回り又は反時計回りに順次励磁されるため、固定子
と中心軸の間に設けた偏心回転子は電圧が加えられた固
定子をめがけて所定角度づつステップ状に回転する。こ
の偏心回転子の回転に伴なう偏心回転子と固定子間の空
隙長の変化に基づき、磁界エネルギーの大量の変化量に
よる大きなトルクが発生し、このトルクは融通継手及び
従動体を介して外部に取り出される。
【0006】
【実施例】本発明の構成を図面に示された一実施例に基
づき説明する。1は電動機Aのケースで、該ケース1に
は中心軸2が軸受3,3を介して回転自在に貫挿横架さ
れており、中心軸2の外周には2極多相巻線4を備えた
固定子5が配置されている。固定子5は通常の電動機準
じ電磁石に図3に示すような巻線(コイル)4を施して
なるもので、図示例では巻線4を中心軸2の回りに同心
状に12個等配した構造のものが例示されている。6は
中心軸2に対し軸受7,7を介し相対回転自在に外嵌さ
れた複数の偏心円筒部6a,6bを有する偏心リング
で、該偏心リング6と固定子5の間には中心軸2の軸芯
に対して夫々適宜の偏心量を有しかつ中心軸2回りに回
転自在な磁性材からなる複数の筒状偏心回転子8,9が
配設されている。図示例のものは前記偏心リング6の偏
心円筒部6a,6bに対応してその外周に2個の偏心回
転子8,9を夫々ニードルベアリング10,11を介し
て相対回転自在に嵌挿し、両偏心回転子8,9をブレな
いように自在物12で一体的に接続したものである。な
お、複数の偏心回転子8,9は予め一体に構成してもよ
く、また偏心回転子を軸方向に2個以上連結してもよ
い。ところで、偏心回転子8,9は偏心回転子8,9の
偏心量に応じ固定子5に対し最小空隙長mと最大空隙長
nを以って自由に回転し得るようになっており、この空
隙部m’,n’に集中磁界を作るべくコイル4が配置さ
れている。また、偏心回転子8,9の左右両外側方には
従動体13が設けられており、該従動体13と偏心回転
子8,9とは融通機構14aを有する融通継手14を介
して連結されており、偏心回転子8,9の回転に伴なう
偏心回転子8,9と固定子5間の空隙長の変化に基づき
低速回転する偏心回転子8,9の高トルク成分を前記融
通継手14及び従動体13を介して外部に取り出すよう
に構成されている。図示例では中心軸2にボス15を介
して円板状の従動体13を一体に固定すると共に、従動
体13に平滑な内周面を有する丸穴16を中心軸2に対
して同心状に6個等間隔で設ける一方、偏心回転子8,
9の外側面には前記丸穴16に対応して6個のピン17
を偏心回転子8,9の回転中心に対して同心状に外側方
に向け一体的に突設し、該ピン17の突出端側を従動体
13の丸穴16に対し円周方向に摺動自在に遊嵌させた
もので、丸穴16の内径は固定子5に対する偏心回転子
8,9の最大偏心量nを考慮してピン17の外径wより
も大きく設定してあり、偏心回転子8,9の回転により
ピン17は外周面の一部を常に丸穴16の内周面に接触
し従動体13を押しながら回動するようになっている。
この例では丸穴16が融通機構14aに、また丸穴16
とピン17が融通継手14に該当するものであり、偏心
回転子8,9の回転トルクをピン17、従動体13を介
して中心軸2に伝達し、該中心軸2を経由して外部に取
り出すように構成してある。図中、符号18はケース1
の前蓋、19は後蓋、20は蓋止めネジ、21はトラン
ジスタである。
【0007】図6及び図7に示すものは、ピン17にロ
ーラ22を回転自在にかつ着脱自在に嵌合させたもので
ある。
【0008】上記の構成において、いま出力回路aとb
を動作させると、それらのコイル4に電流が流れるため
出力回路a,bの固定子4が励磁される。次に出力回路
aをOFFにして出力回路cをONにする(出力回路
b,cがONとなり、それらの固定子4が励磁され
る)。このようにして出力回路a〜fを順次動作させて
巻線電流を制御することにより集中磁界Pの位置が逐次
移転し、これにより磁性材からなる偏心回転子8,9は
電磁吸引力で時計回りにステップ状に回転するものであ
るが、偏心回転子8,9は最小空隙長mを保ちながら固
定子4の内面を転移することになる。この間の量的変化
を図4により説明すれば、固定子4の中心Oに対する磁
界方向の変位F1 →F2 の角変位αに対し偏心回転子
8,9は中心O1→O2 に移し、その角変位は空隙にお
ける弧長gg’とhh’が略相等しい条件を保ちβを取
る。これにより、R×αはr×βに略等しくなり(β=
r×α分のR)、また、α−β=−α×r分の(R−
r)となり、絶対空間に対する偏心回転子8,9は磁界
の回転角がαで変位するも、低速(α−β)の変位、即
ちα(r分の(R−r))半径の差の割合の変化にて回
転する。そして、この場合の微小変位の発生機構は空隙
長変化に伴なうこの部に含まれる磁気エネルギーの変化
量に基づいて発生するものであり、従来の磁界と電流に
起算される発生力に比較して、磁気エネルギーの変化量
の大きい分だけ大きい電磁吸引力を直接回転力として利
用できるものである。そして、この回転力は偏心回転子
8,9の外側面に突設した複数個のピン17と円板状の
従動体13に設けた丸穴16を介して中心軸2に伝達さ
れ、該中心軸2を経由して外部に取り出される。ところ
で、偏心回転子8,9の回転中心と従動体13の回転中
心は異なるが(オフセット量=最大空隙長m−最小空隙
長n)、偏心回転子8,9の回転により各ピン17は夫
々対応する丸穴16の内周面全周にわたって摺動しなが
ら回転トルクの伝達作用が行なわれるため偏心回転子
8,9から従動体13に対する回転トルクの伝達は極め
て良好に行なわればかりでなく、ステップ時における従
動体13の位置決めが確実に行なわれ、しかも振動や騒
音の発生は著しく軽減される。また、偏心回転子8,9
がサイクロイド運動を行なうことにより、極めて大きな
減速比を得ることができ減速比50分の1〜100分の
1を容易に実現することが可能となり、この結果、例え
ばロボットアームのダイレクトドライブに必要な超低速
をギヤによる減速なしに容易に得ることができる。ま
た、ピン17にローラ22を回転自在にかつ着脱自在に
嵌合させたもの(図6、図7参照)においては接触部の
摺擦抵抗を極力小さくできるので摩耗が極端に少なくな
り耐久性が大巾に向上するばかりでなく、摩耗時にはロ
ーラ22を交換することにより対処できる。さらに、偏
心回転子8,9と従動体13の関係位置はピン17と丸
穴16により常時適正位置に規制されるため回転時偏心
回転子8,9と従動体13がガタついたりして回転作用
がギクシャクすることはない。また、本発明はギヤを全
く使用していないのでギヤ潤滑用のオイルは不要となり
その分シール構造等を簡略化できる。なお、偏心回転子
8,9の回転速度は周波数を変えることにより自由に制
御することができ、また出力回路a〜fの動作順序を逆
にすることにより偏心回転子8,9を逆回転させること
ができる。
【0009】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、構
造簡単でしかも極力小型化できるものでありながら固定
子と偏心回転子間の空隙長の変化に伴なう磁気エネルギ
ーの変化量に基づいて発生する大きな磁気吸引力を直接
回転力として有効に取り出すことができると共に、振動
や騒音の発生を著しく軽減できる等、低速で高トルクの
電動機として極めて有用な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】融通継手と従動体の関係を示す正面図である。
【図3】2極多相巻線の結線状態とその極性を示す説明
図である。
【図4】偏心回転子の回転及びトルク発生の原理を示す
概略図である。
【図5】電動機ケースの内部構造を示す断面図である。
【図6】ピンにローラを嵌合させた例の断面図である。
【図7】ピンにローラを嵌合させた例の正面図である。
【符号の説明】
2 中心軸 4 2極多相巻線 5 固定子 6 偏心リング 8 偏心回転子 9 偏心回転子 13 従動体 14 融通継手 14a 融通機構 16 丸穴 17 ピン m 固定子と偏心回転子間の最小空隙長 n 固定子と偏心回転子間の最大空隙長

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 中心軸の外周に2極多相巻線を備えた固
    定子を同心状に配置し、該固定子と中心軸の間に、中心
    軸の軸芯に対して夫々異なる適宜の偏心量を有しかつ中
    心軸回りに回転自在な複数の偏心回転子を一体的に設け
    ると共に、偏心回転子の外側方に従動体を設け、該従動
    体と偏心回転子とを融通機構を有する融通継手を介して
    連結し、偏心回転子の回転に伴なう偏心回転子と固定子
    間の空隙長の変化に基づき低速回転する偏心回転子の高
    トルク成分を前記融通継手及び従動体を介して外部に取
    り出すように構成したことを特徴とする高トルク電動
    機。
JP21578791A 1991-08-01 1991-08-01 高トルク電動機 Pending JPH0538125A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21578791A JPH0538125A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 高トルク電動機

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JP21578791A JPH0538125A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 高トルク電動機

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Publication Number Publication Date
JPH0538125A true JPH0538125A (ja) 1993-02-12

Family

ID=16678230

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JP21578791A Pending JPH0538125A (ja) 1991-08-01 1991-08-01 高トルク電動機

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JP (1) JPH0538125A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014118284A3 (de) * 2013-01-30 2015-08-27 Johnson Controls Gmbh Vorrichtung zur elektromechanischen erzeugung von rotation - elektrischer umlaufräderantrieb

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014118284A3 (de) * 2013-01-30 2015-08-27 Johnson Controls Gmbh Vorrichtung zur elektromechanischen erzeugung von rotation - elektrischer umlaufräderantrieb

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