JPH053784A - ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株 - Google Patents

ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株

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JPH053784A
JPH053784A JP3183187A JP18318791A JPH053784A JP H053784 A JPH053784 A JP H053784A JP 3183187 A JP3183187 A JP 3183187A JP 18318791 A JP18318791 A JP 18318791A JP H053784 A JPH053784 A JP H053784A
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Japan
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human
strain
antibody
cell
cells
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JP3183187A
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Yoshiaki Kano
義明 加納
Yoshiji Ideno
祥次 井手野
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
Minoru Hirama
稔 平間
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Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒトリンパ芽球細胞株(IM−9)のヒポキ
サンチン−グアニン−ホスホリボシルトランスフェラー
ゼ(HGPRT)欠損突然変異株かつウアバイン耐性突
然変異株から、免疫グロブリンを産生しないクローンを
分離し、これをヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親株と
して使用する。 【効果】 本発明の新規親細胞株は、ヒト抗体産生細胞
とのヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親株として利用で
き、ヒト抗体産生細胞との細胞融合により、各種疾患の
診断、予防、治療に用い得るヒトモノクローナル抗体の
作製が達成される。また、当該親株をヒトリンパ球また
はヒトリンパ芽球との融合に用いた場合、高い融合効率
を示し、その融合によって得られたハイブリドーマに高
い抗体産生能を与え、当該ハイブリドーマで産生される
抗体の活性を低下させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト−ヒトハイブリド
ーマ作製用として有用な新規な親細胞株に関する。更に
詳しくは、ヒトリンパ芽球細胞株(IM−9)の突然変
異株に由来し、それ自体免疫グロブリンを産生せず、か
つ、ヒトリンパ球またはヒトリンパ芽球と融合した場
合、高い融合効率を示し、その融合によって得られたハ
イブリドーマに高い抗体産生能を与え、当該ハイブリド
ーマで産生される抗体の活性を低下させないことを特徴
とするヒト−ヒトハイブリドーマ作製用の新規な親細胞
株に関する。
【0002】
【従来の技術】1975年に、ケラーとミルスタイン
は、マウス骨髄腫細胞とマウス脾臓細胞を融合してハイ
ブリドーマを得、HAT(ヒポキサン−アミノプテリン
−チミジン)選択培地にて培養することにより、初めて
マウスモノクローナル抗体を得る方法を確立した[Natur
e, 256, 495-497 (1975)参照] 。その後、ヒトモノクロ
ーナル抗体を産生するハイブリドーマの作製にあたり、
ヒト抗体産生細胞と融合する親細胞株として、マウス骨
髄腫細胞株、マウス骨髄腫細胞株とヒト細胞のハイブリ
ドーマであるヘテロ骨髄腫細胞株、ヒト骨髄腫細胞株あ
るいはヒトリンパ芽球細胞等が検討されてきた。
【0003】しかしながら、マウス骨髄腫細胞株、ヘテ
ロ骨髄腫細胞株を親細胞株に用いてヒト抗体産生株と融
合した場合、作製されたハイブリドーマは、ヒト抗体と
共にマウスの蛋白質を合成、分泌し、これらはヒトにと
って異物と認識されるため、ヒトへ投与するモノクロー
ナル抗体の産生株として用いるには適当でない。
【0004】一方、ヒト染色体のみを有する親細胞株と
ヒト抗体産生株の融合によるヒト−ヒトハイブリドーマ
の作製の試みは、1980年にオルソンとカプラン、及びク
ローチェら[L.Olsson とH.S.Kaplan, Proc.Natl.Acad.S
ci., 77, 5429 (1980)及びC.M.Croce ら、Nature, 288.
488 (1980)]が報告し、その後、多くのヒト−ヒトハイ
ブリドーマの作製の報告があるが、ヒト−ヒトハイブリ
ドーマに高い抗体産生能を付与できるようなヒト−ヒト
ハイブリドーマ作製に適した親細胞株は、程度の差はあ
れ細胞自体がヒト免疫グロブリンを産生している。
【0005】例えば、ヒト骨髄腫細胞株、RPMI 8226 と
ヒトリンパ芽球細胞株KR-4とのハイブリドーマに選択特
性を付与したKR-12 は、現在数少ないヒトハイブリドー
マ作製に適した親細胞株であるが、それぞれの細胞株に
由来する重鎖 (ヒトガンマ鎖) 及び軽鎖(ヒトラムダ
鎖、ヒトカッパ鎖)を産生、分泌する(特開昭61−1288
86号公報)。
【0006】その他、ヒト骨髄腫細胞あるいはヒトリン
パ芽球細胞に由来するヒト−ヒトハイブリドーマ作製用
親株としては、ATCC CRL 8032 及び ATCC CRL 8038(特
開昭57−126424号公報)、WI-L2-729 HF2 (特開昭57-2
08987 号公報)、ATCC CRL 8083 (特開昭58−501257号
公報)、ATCC CRL 8147 (特開昭59−66883 号公報)、
UC 7296 (US−4451570 号公報)、ATCC CRL 8221 (特
開昭59−198970号公報)LTR228(特開昭60-251881 号公
報)、HIH/T01 (特開昭62−155083号公報)、ATCC HB9
320 (特開平1-60373 号公報)が知られている。これら
親細胞株の一部は、ヒト免疫グロブリンを分泌していな
いが、いずれもヒト免疫グロブリンを細胞内で産生して
いる。
【0007】このようにそれ自体がヒト免疫グロブリン
を産生する親細胞株を細胞融合に用いると、作製したヒ
トハイブリドーマはヒト抗体産生株由来の免疫グロブリ
ンと共に、親細胞株由来の免疫グロブリンを産生するた
め、時に、一部が組み換わった複数の抗体分泌する可能
性があり、不都合である。
【0008】そのため、ヒト−ヒトハイブリドーマ作製
に適した既存の親細胞株よりヒト免疫グロブリンを産生
しない細胞株を変異誘導することが試みられている。例
えば、L.B.Schook編著、Monoclonal Antibody Producti
on Techniques and Applications (1987), p.12, MARCE
L DEKKER, INC.には、KR−12より変異を誘導した細胞集
団に補体存在下に抗ヒト免疫グロブリン抗体を反応さ
せ、細胞膜表面にヒト免疫グロブリンを発現している細
胞を死滅させた後、セルソーター及び限界希釈法による
クローニング操作をして細胞表面にヒト免疫グロブリン
が非発現な細胞を分離したが、ヒト免疫グロブリン非産
生細胞の取得には至らなかったことが記載されている。
【0009】また、特開昭63−185374号公報に
は、ヒトハイブリドーマ作製用親株として、ヒトリンパ
芽球細胞に由来するヒト免疫グロブリン非合成細胞株H
OMO7の記載がある。しかし、これとリンパ球とを融
合した場合の融合効率が1×10-5とあるが、作製した
ハイブリドーマの抗体産生量について実施例の記載はな
い。
【0010】さらに、特開平2−242671号公報に
おいても、ヒト免疫グロブリン非産生株をハイブリドー
マ作製用親株としたとあるが、本実施例においては親株
の抗体量の有無の確認を培養上清中においてのみしか行
っていない。よってヒト免疫グロブリン非分泌性を確認
しているのみで、細胞中の抗体の有無、即ちヒト免疫グ
ロブリン非産生性の確認にはなされていない。また、こ
れをリンパ芽球細胞と融合した場合、融合効率は最も高
いものでも2.6×10-6しか示していない。
【0011】よって、ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用
親株としては、それ自体はヒト免疫グロブリンを産生せ
ず、しかもヒトリンパ球またはヒトリンパ芽球と融合し
た場合、高い融合効率を示し、その融合によって得られ
たハイブリドーマに高い抗体産生能を与え、当該ハイブ
リドーマで産生される抗体の活性を低下させない等の条
件を兼ね備えるものが望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
事情に鑑み、作製したハイブリドーマに高い抗体産生能
を付与し、細胞自体は免疫グロブリンを産生しないヒト
−ヒトハイブリドーマ作製用親株を創製すべく、各種研
究を重ねてきた。その結果、リンパ芽球細胞株(IM−
9)の突然変異株から、免疫グロブリンを産生しないク
ローンを分離し、これをヒト−ヒトハイブリドーマ作製
用親株として使用したところ、抗体産生細胞との融合効
率の度合いが従来知られた水準に比べはるかに優れてお
り(リンパ球の場合、0.5〜1×10-5、リンパ芽球
の場合2〜6×10-5)、また作製したハイブリドーマ
に高い抗体産生能を与え、かつ産生される抗体の活性を
低下させないことを見出し、本発明を完成した。
【0013】すなわち、本発明は、ヒトリンパ芽球細胞
株(IM−9)のヒポキサンチン−グアニン−ホスホリ
ボシルトランスフェラーゼ(以下HGPRTと略す)欠
損突然変異株かつウアバイン耐性突然変異株から、免疫
グロブリンを産生しないクローンを分離し、これをヒト
−ヒトハイブリドーマ作製用親株として使用することに
関する。
【0014】以下、これを詳述する。 〔I〕免疫グロブリン非合成細胞株の作製 親細胞株の出発材料としてヒトリンパ芽球細胞株IM−
9(ATCC CCL159)の突然変異細胞株を使用
する。IM−9を8−アザグアニン耐性変異処理および
ウアバイン耐性変異処理をしてHPLOを分離する。免
疫グロブリン非合成の細胞は細胞膜上に免疫グロブリン
が存在しないと考えられるので、HPLOを蛍光色素
(FITC)標識イムノグロブリンで染色し、非染色性
の細胞をセル・ソーターで濃縮し、更に限界希釈法でク
ローニングすることによってヒト免疫イムノグロブリン
非産生株の単離を行う。最後に8−アザグアニンとウア
バインを含む培地への適応を確認することによってヒト
免疫グロブリン非合成突然変異株を得ることができる。
得られた細胞株は、NP101、NP197と命名さ
れ、醗酵研究所(IFO)にそれぞれ受入番号5034
0、50341で寄託された。
【0015】(i) 親株の免疫蛍光染色 親株(HPLO)を10%ウシ胎児血清(FCS)を含
むRPMI1640基礎培地に懸濁し、これを遠心分離
し、回収した細胞ペレットをFITC(蛍光色素)標識
抗ヒト免疫グロブリンまたは抗ヒト免疫グロブリン(I
gG)/PBSに溶液に懸濁する。
【0016】(ii) 細胞選別分離 上記FITC標識抗ヒト免疫グロブリンまたは抗ヒト免
疫グロブリン(IgG)で免疫蛍光染色後、低温培養
し、これに血清を添加し、遠沈にて回収した細胞ペレッ
トを無血清培地に懸濁する。その後、さらに遠沈とそれ
により回収した細胞ペレットの無血清培地への懸濁操作
を数回繰り返した細胞懸濁液を、FACS(Fluorescenc
e Activated Cell Sorter)にかける。その染色パターン
を調べた上で非染色性画分を分離した後に継代培養す
る。さらにセルソーティングを数回繰り返し、免疫グロ
ブリン非合成の細胞を選別分離する。
【0017】(iii) クローニング 上記で選別分離した細胞株のクローニングは、限界希釈
法により行うことができる。例えば、細胞を20%FCS
を含むRPMI1640培地に分散し、マウス胸腺細胞
をフィーダー細胞として96ウェルマイクロプレートに
1.0cell/ウェルとなるように播種し、5%炭酸
ガス存在下37℃で培養する。単一のコロニーとして増殖
の認められたウェルについて培養上清中に分泌されるヒ
ト免疫グロブリン、及び細胞内に合成される免疫グロブ
リンの有無を調べる。
【0018】(iv) 培養上清中に分泌されるヒト免疫グ
ロブリン量、細胞内に合成される免疫グロブリン量の測
定 培養上清中のヒト免疫グロブリンの測定は、一般のラジ
オイムノアッセイ法や酵素抗体法などにより行うことが
できる。例えば、サンドイッチELISA 法による場合は、
固相に抗ヒト免疫グロブリン〔例えば、ヒトIgG(ヒ
トγ鎖)抗体、抗ヒトIgM(ヒトμ鎖)抗体〕を固定
し、培養上清の一部を反応させる。次に酵素標識抗ヒト
免疫グロブリン〔例えば、ペルオキシダーゼ標識抗ヒト
IgG(ヒトγ鎖)抗体、ペルオキシダーゼ標識抗ヒト
IgM(ヒトμ鎖)抗体〕を反応させ、基質を加え酵素
反応により生じる呈色割合により培養上清中のヒト免疫
グロブリンの検出および量を測定できる。一方、細胞内
に合成される免疫グロブリンの測定については、例えば
細胞をミリタイターSV上でPBS(−)または生理食
塩水で数回洗浄後、0.3% H2O/メタノールで処理し、次
に酵素標識抗ヒト免疫グロブリン〔例えば、ペルオキシ
ダーゼ標識ヒトIgG(ヒトγ鎖)抗体、ペルオキシダ
ーゼ標識抗ヒトIgM(ヒトμ鎖)抗体〕を反応させ、
基質を加え酵素反応により生じる呈色割合により測定す
ることができる。
【0019】[II] 細胞とヒトリンパ球との細胞融合 (i) 融合 本発明の免疫グロブリン非合成の親細胞株NP101、
NP197の培養は、1×105 個/ml〜5×105
個/mlの細胞密度となるように培養液に分散し、適当
な細胞培養容器に播種した後、5%炭酸ガス存在下、37
℃、3〜4日に1度の継代培養で行うことができる。培
養は、無血清培地または血清培地で行い得る。無血清培
地としては、例えばイスコフ変法ダルベッコMEM培地
(IMDM)、RITC56−2等が例示される。また
血清培地としては、RPMI1640、ダルベッコの変
法イーグル培地(DMEM)、IMDM、RITC56
−2等の基礎培地にウシ胎児血清(FCS)を適量添加
したものが例示される。
【0020】本発明の親細胞株は、HGPRT欠損突然
変異株、ウアバイン耐性突然変異株である。このHGP
RT欠損株は、10μg/mlから20μg/ml濃度の8−アザグ
アニンを前述の培養液に添加して培養することにより維
持できる。また、ウアバイン耐性突然変異株は、1μM
から10μM 濃度のウアバインを含む培養液中で死滅しな
い細胞株を選択することにより得られる。これにより本
親細胞株は、ヒポキサンチン、アミノプテリン及びチミ
ジンを含む培養液(HAT培地)、あるいはヒポキサン
チン及びアザセリンを含む培養液(HA培地)中で死滅
する。本選択性により本発明の親細胞株とヒト抗体産生
細胞とのヒト−ヒトハイブリドーマが作製でき、更に、
作製したハイブリドーマは実質的にヒト抗体産生細胞に
由来する抗体のみを培養液中に分泌する。
【0021】本発明の親細胞株は、前述の培養液を用い
継代培養を行うことができるとともに、一般に用いられ
る凍結保存液、例えば20%FCS、10%ジメチルスルホ
キシド(DMSO)を含む培地を用いて長期凍結保存が
できる。
【0022】本発明の親細胞株NP101、NP197
はヒトリンパ球およびヒトリンパ芽球等のヒト抗体産生
細胞との融合に利用できる。かかるヒト抗体産生細胞に
は、エプスタイン・バー・ウィルス(以下EBVと略
す)により形質転換した細胞集団、形質転換した細胞集
団からクローニングにより得た単一EBV形質転換細
胞、生体内より分離したヒト抗体細胞を含むリンパ球画
分及びヒトB細胞画分等を用いることができる。これら
は、通常用いられる各種の分離手段により単離され、本
発明の親細胞との融合に供し得る。
【0023】本発明の親細胞株NP101、NP197
とヒトリンパ球またはヒトリンパ芽球等のヒト抗体産生
細胞との融合反応は、基本的には公知の細胞融合方法と
同様であり、融合促進剤の存在下において適当な培地中
で行われる。融合促進剤としては、例えばポリエチレン
グリコール(以下、PEGと略す)が好適に使用され得
る。PEGとしては、平均分子量1000〜6000程度のもの
が好ましく、RPMI1640培地、DMEM培地、P
BS等の溶液中に30〜50%(W/V)の濃度に添加され
るのが適当である。また、上記細胞融合培地には融合効
率を高めるための補助剤として例えばDMSO等を添加
してもよい。また、細胞融合においては、本発明の親細
胞に対して1〜10倍、好ましくは2〜3倍の抗体産生細
胞を用いることが望ましい。
【0024】細胞融合は例えば次のようにして行う。親
細胞株NP101、NP197とリンパ球またはリンパ
芽球とを基礎培地中で混合し、遠沈する。得られた細胞
ペレットに37℃に加温したPEG溶液を添加する。添
加終了後、基礎培地を少しずつ加えPEG濃度を下げ
る。これを遠沈し、得られた細胞ペレットにハイブリド
ーマ選別用培地を加え、ハイブリドーマの分離を行う。
選別用培地は、親細胞は死滅し、ハイブリドーマのみが
増殖し得る培地であり、通常HAT培地が例示できる。
【0025】(ii) 融合効率・抗体価及び比活性の評価 融合効率は、細胞融合後、ハイブリドーマのコロニー増
殖が認められたウェル数から次式により算出できる。
【0026】
【数1】
【0027】細胞の増殖が観察されたウェルの上清中の
抗体価の測定方法は、抗体の種類により異なるが、例え
ばPHA法、溶血反応、EIA法、RIA法等の方法で
測定できる。
【0028】培養液中の抗体濃度は、一般に酵素抗体法
により行うことができる。例えば、サンドイッチELISA
法による場合は、固相に抗ヒト免疫グロブリン〔例え
ば、ヒトIgG(ヒトγ鎖)抗体、抗ヒトIgM(ヒト
μ鎖)抗体〕を固定し、培養上清の一部を反応させる。
次に酵素標識抗ヒト免疫グロブリン〔例えば、ペルオキ
シダーゼ標識抗ヒトIgG(ヒトγ鎖)抗体、ペルオキ
シダーゼ標識抗ヒトIgM(ヒトμ鎖)抗体〕を反応さ
せ、基質を加え酵素反応により生じる呈色割合により培
養上清中のヒト免疫グロブリンの検出および量を測定で
きる。
【0029】また、抗体の比活性は、抗体価を抗体濃度
で割った値とした。
【0030】
【実施例】本発明をより詳細に説明するために実施例を
挙げるが、本発明は、これらによって何ら限定されるも
のではない。
【0031】実施例1 ヒト免疫グロブリン非合成株の
作製 親株(ヒトリンパ芽球細胞株/HPLO)を107 個細胞
/15ml遠沈管にとり、600rpmにて2分間遠心分離し、
遠沈により得られた細胞ペレットを10%FCSを含む
RPMI1640培地10mlに懸濁し、再び遠心分離
し、回収した細胞ペレットをFITC(蛍光色素)標識
抗ヒト免疫グロブリンまたは抗ヒトIgG/PBS
(−)(Tago社No.2193、又は4200を10倍希釈)
300 μlに懸濁した。その後、これを氷中にて20分間培
養し、FCS10mlを添加し、600rpmにて2分間遠心分
離した。遠沈にて回収した細胞ペレットを氷冷した血清
不含RPMI1640培地10mlに懸濁し、600rpmにて
2分間遠心分離した。さらに、この遠沈により回収した
細胞ペレットの血清不含培地への懸濁及び遠沈操作を2
回繰り返し行い、最終的に2ml血清不含培地に懸濁し
た。その後、当該細胞懸濁液を、FACSにかけ、セル
ソーティングを行った。その染色パターンを調べた上で
非染色性画分を継代培養してさらにセルソーティングを
4回繰り返し、免疫グロブリン非合成の細胞を選別分離
した。ソーティング回数に従って各段階の細胞をS1〜
S4と表示した。
【0032】また、各セルソーティング段階でのイムノ
グロブリン分泌量の変化を表1に示した。表1に示した
ように4回のセルソーティングによりIgG分泌量8n
g/ml、IgM分泌量検出限界以下の細胞が得られ
た。
【0033】
【表1】
【0034】上記の4回のセルソーティングにより選別
分離したHPLO−S4について、細胞を20%FCSを
含むRPMI1640培地に懸濁し、マウス胸腺細胞を
フィーダー細胞として96ウェルマイクロプレートに
1.0cell/ウェルとなるように播種し、5%炭酸
ガス存在下37℃で培養する。4〜6週間後、単一のクロ
ーンとしてコロニーの増殖の認められたウェルは、23
8/384(62.0%)であった。それら増殖陽性ウ
ェルについて、ヒト免疫グロブリン(IgG,IgM)
の分泌、及び産生の有無を調べた。上清中のヒト免疫グ
ロブリンの有無は、EIA用96ウェルマイクロプレー
トを用い、固相に抗ヒト免疫グロブリン〔(抗ヒトIg
G(γ)(Tago社製4100)または、抗ヒトIg
M(μ)(Tago社製4102)〕を固定し、酵素標
識抗体として、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG
(γ)(Tago社製4500)または、ペルオキシダ
ーゼ標識抗ヒトIgM(μ)(Tago社製4502)
を使用したELISA法でスクリーニングした。以下、
ELISA法の手技等は常法に従って行った。その結
果、細胞増殖の認められた238ウェルの内162ウェ
ルの培養上清については、免疫グロブリン分泌陰性(測
定限界以下)であった。
【0035】一方、細胞内に合成される免疫グロブリン
の測定については、ミリタイターSV(ミリボアー社N
o.STSV09610,口径5μm)を用いて行っ
た。ミリタイターSVを、2%スキムミルクで室温、30
分間ブロックした後、PBS(−)または生理食塩水で
3回吸引洗浄を行い、細胞懸濁液を50〜200 μl/we
ll添加し、再びPBS(−)または生理食塩水で3回
吸引洗浄後、0.3 %H2O2/メタノール50μl/well
添加し、室温で30分間静置させた。続いてPBS(−)
または生理食塩水で3回吸引洗浄を行い、ペルオキシダ
ーゼ標識抗ヒトIgG(γ)(Tago社製4500)
または、ペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgM(μ)(T
ago社製4502)の各5000倍希釈液(1%BSA/
PBS(−))を50μl/well添加し、室温で1時
間静置させた。0.05%Tween20含有生理食塩水で
5回吸引洗浄し、基質液(OPD 1mg/ml,H2O2
0.02 %)を50μl/well添加し、10〜20分間反応
させ、4NH2SO4 を50μl/well添加し、反応停止
させた。反応液をEIA用プレート(コースタ社製N
o.3590)に移し492 nmの吸光度を測定した。表2
にその結果を前述の培養上清中のイムノグロブリン分泌
有無と併せて示した。表2に示すように、免疫グロブリ
ン非産生のもの2クローン、及び産生量の少ないもの4
クローンが得られた。その他のサブクローンの殆どは、
免疫グロブリンを分泌しないが産生していた。得られた
サブクローンについて親株としての評価を行った。
【0036】
【表2】
【0037】実施例2 親株としての評価 実施例1で得られた免疫グロブリンが検出限界以下の2
つのサブクローン(NP101,NP197)を親株と
して評価した。融合相手として、TAPC(抗HBsI
gG抗体産生EBV形質転換細胞)及びC5(TK- )
(抗SRBCIgM抗体産生EBV形質転換細胞)を用
いた。上記親株(NP101,NP197)と抗体産生
細胞をそれぞれ別々に無血清RPMI1640で3回洗
浄し、1:1の割合で細胞融合を行った。まず、これら
の細胞を50mlの遠心管に移し、混合し、1000rpm
で5分間遠心分離し、上清を吸引除去した。得られた細
胞ペレットに、37℃の44%PEG(平均分子量4000)及
び5%DMSOを含むRPMI1640培地1mlをゆ
っくり添加した。さらに室温で1分間ゆるやかに振盪し
て反応させた。次いで、計30mlの血清不含IMDM
培地をゆっくり加えた後、1000rpmで5分間遠心分離
し、得られた細胞ペレットを20%FCS含有IMDM培
地〔0.2μM のウアバインを含むHAT培地(100
μMヒポキサンチン、0.4μMアミノプテリン、16
μMチミジン添加)を添加〕に懸濁し、0.5〜1.0
×106 個/mlの細胞懸濁液とし、96ウェルプレー
トに0.5〜1.0×105 個/ウェルずつ播きこみ、
5%炭酸ガス存在下、37℃でNapcoインキュベー
ターで培養した。1週間後に0.2μMのウアバインを
含むHAT培地を100μl添加した。以後、増殖の様
子を見ながら、4日〜1週間毎に同培地で半量ずつ培地
交換した。
【0038】(融合効率)細胞融合後、増殖してきたウ
ェルの数と、それより算出した融合効率を表3及び表4
に示した。表3及び表4に見られるように、NP101
はHPLO以上の融合効率を示し、2.4×10-5と優
れた値が得られた。一方、NP197はその1/3程度
であったが、いずれの場合も従来レベルの数十倍の融合
効率が得られた。
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】(抗体価・比活性測定)得られたハイブリ
ドーマを10%FCSを含むRPMI1640培地で培養
し、培養上清中の抗体量、抗体価を調べるための測定検
体とした。
【0042】抗HBs抗体価の測定は、ヘブスゲンセル
を用いて行った。培養上清(キットに添付のバッファー
で連続2倍希釈)25μlに、キットに添付のHBs抗原
固定ヒツジ赤血球液25μlを添加して室温で2時間静
置後、凝集像を観察する。凝集の観察される検体の標準
最大希釈率を抗HBs抗体価とした。また、抗SRBC
抗体価の測定は、生の羊赤血球に対する溶血反応により
測定した。まず、培養上清(GVB+ で連続 2倍希釈)
25μlに0.5 %ヒツジ赤血球(SRBC/GVB+ )25
μlを添加して37℃で30分間静置後、モルモット補体
(極東製薬社製No5008をGVB+ で40倍希釈)25 μlを
添加し、さらに37℃で30分間静置した。次に、マイクロ
ミキサーにて30秒間振盪し、37℃で30分間静置後、さら
に室温で一晩静置し、溶血像を観察した。溶血像の観察
される検体の最大希釈率を抗SRBC抗体価とした。
【0043】培養上清中の抗体量の測定は、サンドイッ
チELISA法により行った。EIA用96ウェルマイ
クロプレート(コースタ社製)を用い、固相に抗ヒト免
疫グロブリン〔(抗ヒトIgG(γ)(Tago社製4
100)または、抗ヒトIgM(μ)(Tago社製4
102)〕の100倍希釈液を50μl/well入れ、
4℃にて一晩反応させた。スキムミルクでブロックした
後、測定検体を50μlずつ入れて37℃で1時間反応さ
せ、0.05%Tween 20を含むPBSにて洗浄
後、1万倍希釈したペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG
(γ)(Tago社製4500)または、ペルオキシダ
ーゼ標識抗ヒトIgM(μ)(Tago社製4502)
を50μl入れて、さらに37℃で1時間反応させた。0.
05%Tween 20で洗浄後、基質液を加え室温に
て10分発色させ、4N硫酸で反応を停止させた。ヒトI
gG、IgMの標準曲線はヘキスト社の標準ヒト血清を
用いて作製した。
【0044】上記で測定したハイブリドーマの培養上清
中の抗体価とその比活性を表5、表6及び表7に示し
た。各親株とC5とのハイブリドーマでは、NP101
を親株とした場合にはHPLOを親株とした場合よりも
高い比活性の抗体を分泌するハイブリドーマが多く生じ
る傾向にあった。また、各親株とTAPCとのハイブリ
ドーマでは、NP101、NP197を親株とした場
合、HPLOを親株とした場合より高い比活性の抗体を
分泌した。
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】実施例3 ヒト−ヒトハイブリドーマの作
製−1 実施例1で得た本発明親株であるIgG非生産株(NP
101)の融合相手として、CMVに対する抗体(Ig
G)を産生するリンパ芽球様形質転換細胞K633を用
いた。NP−101と抗CMV産生細胞とを1×107
ずつ1:1の割合で細胞融合を行った。まず、これらの
細胞を50mlの遠心管に移し、混合し、1000rpmで
5分間遠心分離した。得られた細胞ペレットをほぐした
後、これを37℃の44%PEG(平均分子量4000)1ml
を1分間かけて添加した。さらに37℃で1分間ゆるやか
に振盪して反応させた。次いで、1000rpmで5分間遠
心分離し、得られた細胞ペレットをHT培地に懸濁し、
96ウェルプレートに1×104 個/100 μl/ウェルずつ
播きこみ、培養した。2日後に2×10-7M のウアバイン
を含むHAT培地(100 μMヒポキサンチン、0.4 μM
アミノプテリン、16μMチミジン添加)を100 μl添加
した。以後、増殖の様子を見ながら、3日〜1週間毎に
半量ずつ同培地で培地交換し、ハイブリドーマを得た。
親株としてNP−101の代わりにマウスミエローマ×
63−Ag8−6.5.3(以下、単に653)、ヒト
親株HPLOを用いて上記同様の操作で融合を行った。
【0049】(融合効率)細胞融合後、増殖してきたウ
ェルの数と、抗CMV産生ウェルの数を表8に示した。
増殖細胞の出現比率は、NP101が最も優れており、
次にHPLO、653の順であった。また融合効率も、
NP101が最も優れており、5〜7×10-5の値が得
られた。
【0050】
【表8】
【0051】(抗CMV抗体価・比活性測定)得られた
ハイブリドーマを10%FCSを含むRPMI1640培
地で培養し、培養上清中の抗体量、抗体価を調べるため
の測定検体とした。
【0052】エンザイグノストCMVプレート(ヘキス
ト社製)を用いて培養上清中の抗CMV抗体価を測定し
た。プレートの各ウェルに検体を100 μl加え、室温で
2時間反応させた後、洗浄し、4000倍希釈したペルオキ
シダーゼ標識抗ヒトIgG及び抗ヒトIgMを50μl加
えた。室温で1時間反応させた後に基質液を加え室温で
20分間発色させて4N硫酸で反応を停止させた。抗CM
V高力価血清(中和抗体価1:50000)の5万倍希釈液の49
2 nmにおける吸光度を示す検体の希釈倍数を、その検
体の抗CMV力価した。
【0053】培養上清中の抗体量の測定はELISA法
により常法に従って行った。EIA用96ウェルマイク
ロプレート(コースタ社製)を用い、固相に抗ヒト免疫
グロブリン〔(抗ヒトIgG(γ)(Tago社製41
00)または、抗ヒトIgM(μ)(Tago社製41
02)〕の100倍希釈液を50μl/well入れ、4
℃にて一晩反応させた。スキムミルクでブロックした
後、測定検体を50μlずつ入れて37℃で1時間反応さ
せ、0.05%Tween 20を含むPBSにて洗浄後、1万倍希
釈したペルオキシダーゼ標識抗ヒトIgG(γ)(Ta
go社製4500)または、ペルオキシダーゼ標識抗ヒ
トIgM(μ)(Tago社製4502)を50μl入れ
て、さらに37℃で1時間反応させた。0.05%Tween 20を
含むPBSで洗浄後、基質液を加え室温にて10分発色さ
せ、4N硫酸で反応を停止させた。ヒトIgG、IgM
の標準曲線はヘキスト社の標準ヒト血清を用いて作製し
た。
【0054】上記で測定したハイブリドーマの培養上清
中の抗体価とその比活性を表9に示した。K633と各
親株とのハイブリドーマにおいて、653、NP−10
1とのハイブリドーマは抗体価、比活性にもとの株(K
633)との差は見られないが、HPLOとのハイブリ
ドーマは、抗体価が1/2から1/3に低下していた。
【0055】
【表9】
【0056】(ハイブリドーマの安定性)抗体活性の認
められたウェルの細胞を拡大培養し、その抗体産生能の
安定性を調べた。ランダムに選んだ抗体陽性ウェルの細
胞を96ウェルプレートから24ウェルプレート、あるいは
12ウェルプレートまで拡大した後の、抗体活性の有無で
安定性を評価した。表10にその結果を示した。抗体産
生能の安定性でもNP−101が最も優れており、以下
HPLO、653の順であった。
【0057】
【表10】
【0058】実施例4 ヒト−ヒトハイブリドーマの作
製−2 実施例1で得た本発明親株であるIgG非生産株(NP
101及びNP197)の融合相手として、癌患者リン
パ球(TK:63才, 男性, 胃癌、YF:48才,男性, 胃
癌) を用いた。かかるヒトリンパ球は、癌患者脾臓をほ
ぐして脾臓細胞を得、凍結保存しておいたものを用い
た。凍結から溶解したリンパ球を107/mlに10%FCS含
有IMDM培地に懸濁し、pokeweed mitogen (GIBCO)を
0.025% (W/V)、Stapyhlococcus aureus (Zymed) を0.01
% (W/V) 添加し、6ウェルプレートに3mlずつ分注し
た。CO2 インキュベーター中で4日間培養し、新鮮培
地(10%FCS含有IMDM培地)3mlを追加し、さ
らに2日培養後、細胞を回収して融合に供した。
【0059】活性化したリンパ球と、NP101あるい
は及びNP197とを2:1の割合で細胞融合を行っ
た。まず、これらの細胞を50mlの遠心管に移し、混合
し、1500rpmで5分間遠心分離した。得られた細胞ペ
レットをほぐした後、これを37℃の50%PEG(平均
分子量1500)1mlを1分間かけて添加した。さら
に37℃で2分間ゆるやかに振盪して反応させた。次い
で、計30mlの血清不含培地をゆっくり加えた後、1500r
pmで5分間遠心分離し、得られた細胞ペレットをHA
T(100 μMヒポキサンチン、0.4 μMアミノプテリ
ン、16μMチミジン添加)を培地に懸濁し、96ウェル
プレートに5×104 個/100μl/ウェルずつ播きこ
み、培養した。3日後に上記HAT培地を100 μl添加
した。以後、増殖の様子を見ながら、2回/週の頻度で
半量ずつ同培地で培地交換を行った。
【0060】(融合効率)細胞融合後、増殖してきたウ
ェルの数を表11に示した。融合効率は、NP101で
は、0.5〜1×10-5と優れた値が得られた。一方、
NP197では0.1×10-5程度であり、NP101
には劣るものの、従来レベルの数十倍の融合効率が得ら
れた。
【0061】
【表11】
【0062】
【発明の効果】本発明の新規親細胞株は、ヒト抗体産生
細胞とのヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親株として利
用でき、ヒト抗体産生細胞との細胞融合により、各種疾
患の診断、予防、治療に用い得るヒトモノクローナル抗
体の作製が達成される。本発明の親細胞株は、それ自体
免疫グロブリンを産生しないので、それとヒト抗体産生
細胞との細胞融合により作製されたヒト−ヒトハイブリ
ドーマは、目的とする抗体に親細胞由来の免疫グロブリ
ンが組み換わった抗体を産生する可能性がなく、抗体が
安定に産生され、かつ目的とする抗体の精製が容易とな
る。また、本発明の親細胞株はヒトリンパ球またはヒト
リンパ芽球と融合した場合、高い融合効率を示し、その
融合によって得られたハイブリドーマに高い抗体産生能
を与え、当該ハイブリドーマで産生される抗体の活性を
低下させない。従って作製したヒト−ヒトハイブリドー
マを大量に培養してヒトモノクローナル抗体を製造する
場合に培養期間の短縮化と製造コストの低減をもたらす
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 21/08 8214−4B (C12P 21/08 C12R 1:91) 8828−4B C12N 15/00 B 8828−4B C (72)発明者 平間 稔 大阪府枚方市招提大谷2丁目1180番地の1 株式会社ミドリ十字中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒトリンパ芽球細胞株(IM−9)のヒ
    ポキサンチン−グアニン−ホスホリボシルトランスフェ
    ラーゼ欠損突然変異株かつウアバイン耐性突然変異株。
  2. 【請求項2】 ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞
    株として有用な請求項1記載の細胞株。
  3. 【請求項3】 免疫グロブリンを産生しないことを特徴
    とする請求項1記載の細胞株。
  4. 【請求項4】 抗体産生細胞としてヒトリンパ球または
    ヒトリンパ芽球を用いた場合に高い融合効率を与える請
    求項1記載の細胞株。
JP3183187A 1991-06-26 1991-06-26 ヒト−ヒトハイブリドーマ作製用親細胞株 Pending JPH053784A (ja)

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