JPH0537610A - コードレス電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 親機内に二系統の無線回路を有するコードレ
ス電話機において、互いの電波による干渉を避けるこ
と。 【構成】 親機Ａ内の無線回路１１，１２にそれぞれ専
用のアンテナ１３，１４を設けて互いの間隔を離れるよ
うに配置し、これと子機Ｂ１，Ｂ２のそれぞれの無線回
路１５，１７との間でアンテナ１６，１８を介して通信
することにより、親機Ａ内の互いの電波の干渉を専用の
電気回路を使用せずに実現する。親機Ａ内の一方のアン
テナを内蔵して外観を改善してもよく、その内蔵アンテ
ナを集中定数回路と銅箔パターンにより２周波数に同調
可能として、内蔵化による電波の到達距離の劣化を改善
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、局線に接続され、無線
回路を二系統内蔵した親機と、この親機に無線により接
続された複数の子機とからなるコードレス電話機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種のコードレス電話機は、親
機の二系統の無線回路に対し、共通の共用回路を介して
一つのアンテナを接続し、このアンテナを介して複数の
子機に対してそれぞれ異なる周波数の電波で送受を行な
っていた。

【０００３】図４は従来のこの種のコードレス電話機の
一例を示している。図４において、Ａは親機であり、Ｂ
１，Ｂ２は子機である。親機Ａは、二つの無線回路１お
よび２と、各無線回路１，２に対し共通の共用回路３
と、共用のアンテナ４とを備えている。子機Ｂ１はアン
テナ５と無線回路６とを備え、子機Ｂ２もアンテナ７と
無線回路８とを備えている。いま、親機Ａの無線回路１
が動作すると、共用回路３およびアンテナ４を通じて、
子機Ｂ１に対しアンテナ５を介して無線回路６と通信を
行なう。また、親機Ａの無線回路２が動作すると、同様
に共用回路３およびアンテナ４を通じて、子機Ｂ２に対
しアンテナ７を介して無線回路８と通信を行なう。

【０００４】このように、上記従来のコードレス電話機
でも親機Ａの無線回路１，２は、共用回路３およびアン
テナ４を通じて各子機Ｂ１，Ｂ２と通信を行なうことが
できる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコードレス電話機では、親機Ａは、異なる周波数の
電波を共通のアンテナ４を通じて送受を行なうため、複
雑な電気回路やフィルタなどを必要とし、それでも完全
に互いの電波による干渉を避けることが難しいという問
題があった。

【０００６】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、電波の干渉を避けて良好な通信状態を得
ることのできるコードレス電話機を提供することを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、親機の二系統の無線回路毎に専用アンテ
ナを設け、それぞれを互いに空間的に離れるように配置
するようにしたものである。

【０００８】本発明はまた、専用化されたアンテナのう
ちの一方のアンテナを内蔵化するようにしたものであ
る。

【０００９】本発明はさらにまた、内蔵化されたアンテ
ナを送信用、受信用の２周波に同調するように構成した
ものである。

【００１０】

【作用】したがって、本発明によれば、親機の二系統の
無線回路毎に専用アンテナを設け、それぞれを互いに空
間的に離れるように配置することにより、互いの電波に
よる干渉を電気回路を必要とせずに避けることができ
る。

【００１１】また本発明によれば、専用化したアンテナ
の一方を内蔵化することにより、外観上の劣化を改善す
ることができる。

【００１２】さらに本発明によれば、内蔵アンテナを２
周波に同調させることにより、内蔵化することによる電
波の到達距離の劣化を改善することができる。

【００１３】

【実施例】図１は本発明の第１の実施例の構成を示すも
のである。図１において、Ａは局線に接続された親機、
Ｂ１，Ｂ２は親機Ａとそれぞれ異なる無線周波数で接続
された子機である。親機Ａ内の１１，１２は、それぞれ
異なる周波数で動作する二系統の無線回路、１３，１４
はそれぞれ無線回路１１，１２に接続されたアンテナで
ある。二つのアンテナ１３，１４は、互いに空間的に離
れるように配置されている。子機Ｂ１内の１５は無線回
路であり、アンテナ１６を通じて親機Ａと送受信を行な
う。子機Ｂ２内の１７は無線回路であり、アンテナ１８
を通じて親機Ａと送受信を行なう。

【００１４】次に上記第１の実施例の動作について説明
する。いま、親機Ａの無線回路１１と一方の子機Ｂ１の
無線回路１５とがそれぞれアンテナ１３，１６を通じて
無線通信を行なっているとする。この時、他方の子機Ｂ
２からの発信または子機Ｂ２への着信があると、親機Ａ
は、他方の無線回路１２およびアンテナ１４を通じて他
方の子機Ｂ２とそのアンテナ１８および無線回路１７を
介して無線通信を行なう。この際、親機Ａのアンテナ１
３，１４は、それぞれ互いに空間的に離れた位置に配置
されているので、互いの異なる電波による干渉を避ける
ことができる。

【００１５】図２は本発明の第２の実施例の構成を示す
ものである。図２において、Ａは局線に接続された親
機、Ｂ１，Ｂ２は親機Ａとそれぞれ異なる無線周波数で
接続された子機である。親機Ａ内の２１，２２は、それ
ぞれ異なる周波数で動作する二系統の無線回路、２３，
２４はそれぞれ無線回路２１，２２に接続されたアンテ
ナである。二つのアンテナ２３，２４は、互いに空間的
に離れるように配置されており、そのうちの一方のアン
テナ２３は親機Ａ内に内蔵されている。子機Ｂ１内の２
５は無線回路であり、アンテナ２６を通じて親機Ａと送
受信を行なう。子機Ｂ２内の２７は無線回路であり、ア
ンテナ２８を通じて親機Ａと送受信を行なう。

【００１６】次に上記第２の実施例の動作について説明
する。いま、親機Ａの無線回路２１と一方の子機Ｂ１の
無線回路２５とがそれぞれアンテナ２３，２６を通じて
無線通信を行なっているとする。この時、他方の子機Ｂ
２からの発信または子機Ｂ２への着信があると、親機Ａ
は、他方の無線回路２２およびアンテナ２４を通じて他
方の子機Ｂ２とそのアンテナ２８および無線回路２７を
介して無線通信を行なう。この際、親機Ａのアンテナ２
３，２４は、それぞれ互いに空間的に離れた位置に配置
されているので、互いの異なる電波による干渉を避ける
ことができる。また、一方のアンテナ２３は親機Ａ内に
内蔵されているため、外観上の劣化を改善することがで
きる。

【００１７】図３は本発明の第３の実施例の構成を示す
ものである。図３において、Ａは局線に接続された親
機、Ｂ１，Ｂ２は親機Ａとそれぞれ異なる無線周波数で
接続された子機である。親機Ａ内の３１，３２は、それ
ぞれ異なる周波数で動作する二系統の無線回路、３３，
３４はそれぞれ無線回路３１，３２に接続されたアンテ
ナである。二つのアンテナ３３，３４は、互いに空間的
に離れるように配置されており、そのうちの一方のアン
テナ３３は親機Ａ内に内蔵されて、集中定数回路３３ａ
と銅箔パターン３３ｂとにより構成された受信用、送信
用の２周波に同調するアンテナとなっている。子機Ｂ１
内の３５は無線回路であり、アンテナ３６を通じて親機
Ａと送受信を行なう。子機Ｂ２内の３７は無線回路であ
り、アンテナ３８を通じて親機Ａと送受信を行なう。

【００１８】次に上記第３の実施例の動作について説明
する。いま、親機Ａの無線回路３１と一方の子機Ｂ１の
無線回路３５とがそれぞれアンテナ３３，３６を通じて
無線通信を行なっているとする。この時、他方の子機Ｂ
２からの発信または子機Ｂ２への着信があると、親機Ａ
は、他方の無線回路３２およびアンテナ３４を通じて他
方の子機Ｂ２とそのアンテナ３８および無線回路３７を
介して無線通信を行なう。この際、親機Ａのアンテナ３
３，３４は、それぞれ互いに空間的に離れた位置に配置
されているので、互いの異なる電波による干渉を避ける
ことができる。また、一方のアンテナ３３は親機Ａ内に
内蔵されているため、外観上の劣化を改善することがで
きる。さらに、内蔵された一方のアンテナ３３は、集中
定数回路３３ａと銅箔パターン３３ｂとにより構成され
た送受信の２周波に同調するアンテナとなっているた
め、内蔵による電波の到達距離の劣化を改善することが
できる。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、親機の２つの無線回路のアンテナをそれぞれ専用化
し、互いに空間的に離れるように配置したので、それぞ
れの電波の干渉を容易に避けることができるという効果
を有する。

【００２０】本発明はまた、専用化したアンテナの一方
を内蔵化することにより、外観上の劣化を改善すること
ができるという効果を有する。

【００２１】本発明はさらにまた、内蔵化したアンテナ
を送信用、受信用の２周波に同調させる構成とすること
により、内蔵による電波の到達距離の劣化を改善するこ
とができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例におけるコードレス電話
機の概略ブロック図

【図２】本発明の第２の実施例におけるコードレス電話
機の概略ブロック図

【図３】本発明の第３の実施例におけるコードレス電話
機の概略ブロック図

【図４】従来のコードレス電話機の概略ブロック図

【符号の説明】

Ａ 親機 Ｂ１，Ｂ２ 子機 １１，１２，１５，１７，２１，２２，２５，２７，３
１，３２，３５，３７無線回路 １３，１４，１６，１８，２３，２４，２６，２８，３
３，３４，３６，３８アンテナ ３３ａ 集中定数回路 ３３ｂ 銅箔パターン

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 局線に接続され、無線回路を二系統内蔵
   した親機と、この親機に無線により接続された複数の子
   機とからなり、前記親機のアンテナを各無線回路毎に設
   け、それぞれを互いに空間的に離れるように配置したこ
   とを特徴とするコードレス電話機。
2. 【請求項２】 局線に接続され、無線回路を二系統内蔵
   した親機と、この親機に無線により接続された複数の子
   機とからなり、前記親機のアンテナを各無線回路毎に設
   け、それぞれを互いに空間的に離れるように配置し、か
   つ一方のアンテナを前記親機内に内蔵したことを特徴と
   するコードレス電話機。
3. 【請求項３】 局線に接続され、無線回路を二系統内蔵
   した親機と、この親機に無線により接続された複数の子
   機とからなり、前記親機のアンテナを各無線回路毎に設
   け、それぞれを互いに空間的に離れるように配置し、か
   つ一方のアンテナを前記親機内に内蔵するとともに、そ
   の内蔵アンテナを受信用、送信用の２周波に同調させる
   構成としたことを特徴とするコードレス電話機。