JPH0537141Y2 - - Google Patents

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JPH0537141Y2
JPH0537141Y2 JP1986011623U JP1162386U JPH0537141Y2 JP H0537141 Y2 JPH0537141 Y2 JP H0537141Y2 JP 1986011623 U JP1986011623 U JP 1986011623U JP 1162386 U JP1162386 U JP 1162386U JP H0537141 Y2 JPH0537141 Y2 JP H0537141Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、塗装ブース内等に清浄な調温、調湿
空気を供給する比較的大型の空調装置に係り、特
に装置本体内に導入された外気を熱風もしくはバ
ーナの燃焼ガスによつて予熱する直接加熱式プレ
ヒータの後段に充填材式加湿器が配設された空調
装置の改良に関する。
〔従来技術とその問題点〕
充填材式加湿器は、例えば中空ボールの表面に
多数の透孔を穿設して成る充填材を本体内に詰め
込み、その上から加温水を流下させて充填材間を
通過する外気を加湿すると共に、外気中に含まれ
た塵埃等を除去して清浄化する方式の化湿器であ
り、従前から使用されているスプレーシヤワー式
加湿器に比較して加湿効率が非常に良好であると
いう優れた特長を有している。
しかし、この充填材式加湿器は、製造コストの
低減を図るために、充填材が塩化ビニル等の安価
で且つ成形加工の容易な熱可塑性樹脂で製作され
ており、この充填材は約50℃以上に加熱されると
軟化して塑性変形を生じ、約80℃以上に加熱され
ると融解して使用不能になるという問題があつ
た。
即ち、ギヤラリーを通じて装置本体内に導入さ
れた外気を予熱するプレヒータとしては、エロフ
インチユーブ等を使用した間接加熱式と、約200
〜300℃に加熱された熱風を装置本体内に吹き出
したり、あるいは約800〜1200℃の燃焼ガスを発
生するバーナを装置本体内で燃焼させるようにし
た熱効率の良い直接加熱式とがある。
しかし、この直接加熱式プレヒータの後段に充
填材式加湿器を配設した場合には、当該加湿器内
に非常に高温の空気が直接流入して充填材が過熱
され、充填材の塑性変形や融解を生ずるという弊
害があつた。
このため、従来では直接加熱式プレヒータと充
填材式加湿器との間に充分な間隔を空けるように
しているが、例えばプレヒータから吹き出された
約200〜300℃の熱風は、ギヤラリーを通じて装置
本体内に導入された風速約2.5m/secの外気によ
つて約25cm後方に運ばれた時点でも未だ150〜200
℃程度の高温状態にあるから、当該熱風の温度を
充填材の塑性変形等を生じない程度にまで低下さ
せるためにはプレヒータと加湿器との距離が著し
く大きくなつて装置本体が大型化し、設備費等が
嵩むと同時に設置スペースも極めて大きくなると
いう欠点があつた。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、熱効率が非常に良い直接加熱
式プレヒータと、加湿効率が非常に良い充填材式
加湿器とを併用した空調装置において、装置本体
が大型化することなく、充填材式加湿器の充填材
の塑性変形や融解等を確実に防止できる空調装置
を提供することを主目的とする。
〔考案の構成〕
この目的を達成するために、本考案は、装置本
体内に導入された外気を熱風もしくはバーナの燃
焼ガスによつて予熱する直接加熱式プレヒータの
後段に充填材式加湿器が配設された空調装置にお
いて、前記プレヒータと充填材式加湿器との間
に、金属製ネツトもしくは多数の透孔を穿設した
金属板の表面に沿つて水を流下させて水膜を形成
する水膜装置が介装されていることを特徴とす
る。
〔考案の作用〕
本考案によれば、熱風又は燃焼ガス等の高温空
気と、本体内に導入された低温の外気とが、金属
ネツト又は金属板に当たつて、その手前側で流れ
が乱され両者がよく掻き混ぜられ、高温空気は外
気により冷却され、逆に外気は高温空気により予
熱される。そして、これらの混合空気が水膜装置
を通過する際にさらに冷却された後に充填材式加
湿気に流入される。
したがつて、直接加熱式プレヒータと充填材式
加湿器との間隔を狭くしても当該加湿器の充填材
が加熱されて塑性変形や融解を生ずることを防止
することができる。
また、プレヒータ側から加湿器側に流通せんと
する空気は、金属ネツト又は金属板に当たつてそ
の手前側で流れが乱され両者がよく掻き混ぜられ
てミキシングされると共に、水膜装置を通過する
際に整流されるので、外気を均一な温度に予熱す
ることができる。
〔実施例 〕 以下、本考案の実施例を図面に基づいて具体的
に説明する。
第1図は本考案による空調装置の一例を示す断
面図である。
図中、1は自動車塗装に用いられる大型の給気
付塗装ブース2内に清浄な調温、調湿空気を供給
する空調装置の本体であつて、外気採取口となる
ギヤラリー3から導入される新鮮な外気をロール
フイルタ4に通して除塵し、これを直接加熱式プ
レヒータ5で所要温度に予熱した後、水膜装置6
を介して充填材式加湿器7内に流入させ、該加湿
器7を通じて加湿及び除塵して更に清浄化させて
からエリミネータ8に通し、更にレヒータ9によ
り加湿器7を通じて一旦冷却された空気を再び所
要温度に加熱調温してから送風フアン10で塗装
ブース2内に送給するように成されている。
プレヒータ5は、装置本体1外に設けた熱風発
生器11に接続される熱風吹出器12から成り、
熱風発生器11のバーナ13で約200〜300℃に加
熱された熱風が循環フアン14により熱風吹出器
12に送給されてその熱風吹出口15,15…か
ら装置本体1内に吹き出されると共に、装置本体
1内の空気が循環フアン14で吸引排出されて熱
風発生器11に送給され、該熱風発生器11内で
の熱の給与を受けて再び熱風吹出器12に循環送
給されるように成されている。
また、プレヒータ5の後段に配設された充填材
式加湿器7は、その本体16内に熱可塑性樹脂で
所望形状に成形された多数の充填材17,17…
が詰め込まれて収容され、その上方には往管18
を通じて加温水が供給される放水タンク19が配
設されると共に、本体16の下部にはポンプ20
を介装した返管21と、本体16内を流下した水
を抜き出すドレン管22が接続されている。
なお、放水タンク19の底部には往管18から
供給された加温水を充填材17,17…の上から
撒水するための多数の穿孔が設けられている。
そして、プレヒータ5と充填材式加湿器7との
間に介装された水膜装置6は、上部に配設された
放水タンク23から撒水される水が金属製ネツト
24の表面に沿つて流下するように構成され、直
接加熱式プレヒータ5と充填材式加湿器との間が
ネツト24の表面に形成された水膜で仕切られる
ように成されている。
なお、水膜装置6の放水タンク23は配管25
によつて充填材式加湿器7の放水タンク19と連
結され、往管18から放水タンク19内に供給さ
れた加温水の一部が配管25を通じて放水タンク
23内にも供給されるように成されている。
以上が、本考案による空調装置の一例構成であ
り、次にその作用及び効果について説明する。
送風フアン10の吸引力でギヤラリー3を通じ
て装置本体1内に導入され、ロールフイルタ4を
通して除塵された外気は、まず直接加熱式プレヒ
ータ5から吹き出される約200〜300℃の熱風によ
つて予熱される。このとき、外気は水膜装置6の
水膜に当たつて整流され、熱風吹出器12の各吹
出口15,15…から吹き出された高温の熱風と
よくミキシングされて均一な温度となつてネツト
24の表面に形成された水膜を通過する。
水膜装置6の水膜を通つた空気は、当該水膜と
の接触によつて冷却され、約50℃以下の温度で加
湿器7内に流入されて充填材17,17…間を通
過し、充填材17,17…間を伝つて流下する加
温水で加湿されると共に除塵されて、清浄な調湿
空気となる。
そして、加湿器7を通つて一旦冷却された空気
をレヒータ9で再加熱し、温度約18〜20℃、湿度
約70〜80%の調温、調湿空気にしてから送風フア
ン10で塗装ブース2内に送給する。
以上のように、本考案によれば、水膜装置6の
水膜によつて、プレヒータ5を構成する熱風吹出
器12の各吹出口15,15…から吹き出された
高温の熱風を外気と充分にミキシングさせて外気
を均一な温度に予熱することができると共に、予
熱された空気を充填材7の塑性変形等を生じない
程度の温度に冷却してから充填材式加湿器7内に
流入させることができる。
したがつて、熱効率の良い直接加熱式プレヒー
タ5の後段に加湿効率の良い充填材式加湿器7を
配設した空調装置において、当該プレヒータ5と
加湿器7との間隔を狭めて装置本体1を従来に比
して大幅に小型化することができる。
〔実施例 〕 次に、第2図は本考案による空調装置の他の例
を示す断面図、第3図はその要部を示す断面図で
ある。
なお、第1図との共通部分については同一符号
を付してその詳細説明は省略する。
本例では、プレヒータ5としてバーナ26を用
い、装置本体1内に配設したバーナ26の燃焼ガ
スによつて外気を直接予熱するように成されてい
る。
また、水膜装置6は、第3図に示すように多数
の透孔27,27…を穿設した複数の金属板28
を夫々同一方向に傾斜させて上下多段に連設した
構成とされ、放水タンク23から撒水されるシヤ
ワー水が各金属板28,28…の表面に沿つて流
下するように成されている。
なお、金属板28の透孔27の開口率は、装置
本体1内を流通する空気に過度の圧力損失を与え
ることのない例えば約50%程度に選定されてい
る。
しかして、ギヤラリー3を通じて装置本体1内
に導入された外気が、プレヒータ5のバーナ26
から発生する約800〜1200℃の燃焼ガスとミキシ
ングされて均一に予熱され、各金属板28の表面
に形成された水膜を通つて冷却されてから充填材
式加湿器7内に流入される。したがつて、装置本
体1を大型化してプレヒータ5と加湿器7との間
隔を拡げることなく充填材17の過熱による塑性
変形や融解等を防止することができる。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案によれば、直接加熱
式プレヒータで高温に予熱された外気が、水薬装
置の水膜を通つて冷却されてから充填材式加湿器
内に流入されるので、従来のように直接加熱式プ
レヒータと充填材式加湿器との間隔を拡げること
なく当該加湿器の充填材の過熱による塑性変形や
融解を確実に防止することができるという優れた
効果を有する。したがつて、熱効率の良い直接加
熱式プレヒータの後段に加湿効率の良い充填材式
加湿器を配設した空調装置を従来よりも大幅に小
型化して設備費及び設置スペースを著しく低減さ
せることができる。
また、プレヒータ側から加湿器側に流通せんと
する空気が水膜装置の水膜に当たつて整流され、
ギヤラリーから装置本体内に導入された外気と、
プレヒータから吹き出される熱風もしくはバーナ
の燃焼ガスとが互いに良く掻き混ぜられてミキシ
ングされるから、外気を均一な温度に予熱するこ
ともできるという効果もある。
また、水膜装置の水膜を通過する際に外気中の
塵埃等が除去されて従来よりも更に清浄な空調空
気が得られると同時に、水膜を形成する水がプレ
ヒータからの熱風もしくは燃焼ガスで加熱されて
温水となつているから、水膜装置によつて外気の
加湿効果が高められるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による空調装置の一例を示す断
面図、第2図は本考案による空調装置の他の例を
示す断面図、第3図はその要部を示す断面図であ
る。 符号の説明、1……装置本体、5……直接加熱
式プレヒータ、6……水膜装置、7充填材式加湿
器、10……送風フアン、11……熱風発生器、
12……熱風吹出器、13……バーナ、14……
循環フアン、15……熱風吹出口、17……充填
材、19……放水タンク、23……放水タンク、
24……金属製ネツト、26……バーナ、27…
…透孔、28……金属板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 装置本体内に導入された外気を熱風もしくはバ
    ーナの燃焼ガスによつて予熱する直接加熱式プレ
    ヒータの後段に充填材式加湿器が配設された空調
    装置において、前記プレヒータと充填材式加湿器
    との間に、金属製ネツトもしくは多数の透孔を穿
    設した金属板の表面に沿つて水を流下させて水膜
    を形成する水膜装置が介装されていることを特徴
    とする空調装置。
JP1986011623U 1986-01-31 1986-01-31 Expired - Lifetime JPH0537141Y2 (ja)

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