JPH0537125Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 （産業上の利用分野） 本考案は、操作パネルに出力切換ノブをスライ
ド自在に設けた形式の電子レンジに関する。

（従来の技術） この種の電子レンジは、第５図ないし第７図に
示すように、ケース本体１の前面に開閉扉２およ
び操作パネルを有し、前面一側に設けた操作パネ
ル３の裏面側に出力切換スイツチホルダ４を固設
し、この出力切換スイツチホルダ４に取付けたス
ライド式の出力切換スイツチ５の軸６を出力切換
スイツチホルダ４に設けたスリツト４ａを介して
前面側に突出させ、この軸端６ａに出力切換ノブ
７を装着し、スリツト４ａを覆うように帯片８を
出力切換スイツチホルダ４に固定することで構成
されている。この出力切換スイツチホルダ４に固
定された帯片８には、スライド式の出力切換スイ
ツチ５をスライドする際に、軸６が自由に動くよ
うにスリツト４ａに対応して出力切換スイツチ５
の軸６が通るスリツト９が形成されている。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、上記形式の電子レンジでは、固定配置
した帯片の上側を出力切換ノブがスライドするた
め、帯片に設けたスリツトにごみが溜り、見栄え
が悪くなつたり、このスリツトを通つてごみが操
作パネルの裏面側に位置する機械室に入り込み、
機械室に配置した電気機器に悪影響を与えること
がある。

本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、
出力切換ノブと帯片をともにスライドさせること
で、帯片にスリツトを形成しない構造とし、デザ
インがすつきりしかつごみが操作パネルの裏面側
に位置する機械室に入り込まないようにした電子
レンジを提供することを目的とする。

〔考案の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本考案の電子レンジは、操作パネルと、この操
作パネルの裏面側に設けた出力切換スイツチホル
ダと、この出力切換スイツチホルダに支持された
スライド式出力切換スイツチとを備え、この出力
切換スイツチの軸を、出力切換スイツチホルダに
設けたスリツトを貫通して前面側に突出させ、こ
の軸端に出力切換ノブを装着した電子レンジにお
いて、出力切換スイツチの軸を通す開口部を設け
た帯片を、開口部に出力切換スイツチの軸を通し
かつ出力切換スイツチホルダのスリツトを覆うよ
うに操作パネルの内側に形成した支持突部と出力
切換スイツチホルダとの間に配設し、この帯片を
出力切換スイツチの軸に装着した出力切換ノブと
出力切換スイツチホルダの前面側に形成した帯片
支持面とで挟持して構成される。

（作用） 本考案の電子レンジにおいては、出力切換スイ
ツチホルダのスリツトを覆うように配置した帯片
を、出力切換ノブと出力切換スイツチホルダの前
面側に形成した帯片支持面とで挟持し、この帯片
を、出力切換ノブの動きに応じて出力切換スイツ
チホルダの前面に設けた帯片支持面に沿つて動く
ようにしたので、帯片にスリツトを形成する必要
がなく、帯片に切れ目が形成されていないので、
帯片から出力切換スイツチホルダのスリツトを通
してごみやほこりが機械室に入り込むことがな
く、また、デザインがすつきりするので商品価値
が高まる。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面につき説明する。

なお第１図ないし第２図において第５図ないし
第７図と同一部材については同一符号を付す。

第１図において、符号１０は、出力切換スイツ
チホルダ４の前面に形成された帯片支持面を示
し、この帯片支持面１０は、操作パネル３の出力
切換ノブ７の動く範囲に対応した長さだけ形成さ
れている。出力切換スイツチホルダ４は、操作パ
ネル３の裏側に、操作パネル３の裏面に対して前
面上端および前面下端で帯片１１の通る程度の空
間を形成するよう固定されている。すなわち、出
力切換スイツチホルダ４は、操作パネル３のサツ
シユを止めているパネルシヤーシに取付けられて
いる。

上記帯片１１は、合成樹脂フイルムで作られる
ものであり、中央部分に出力切換スイツチ５の軸
６または出力切換ノブ７の軸部が通る開口部が形
成されている。

一方、上記操作パネル３の裏面の帯片支持面１
０の両側部分に対応した部位には、帯片１１を当
接支持するための支持突起１２が形成されてい
る。この支持突起１２は、帯片１１の走行方向に
沿つて延びている。また、出力切換スイツチホル
ダ４の帯片支持面１０の両側には突部１３が設け
られている。これら突部１３は、先端面を操作パ
ネル３の裏面に当接した際に、帯片支持面１０と
操作パネル３の裏面との間に帯片１１の通る空間
を確保する。

しかして、帯片１１を出力切換スイツチホルダ
４に取付けるには、まず、帯片１１を帯片支持面
１の上に出力切換スイツチホルダ４のスリツト４
ａを覆うように置き、帯片１１に設けた開口部に
軸６を通す。出力切換スイツチホルダ４を、操作
パネル３に取付けた際には、出力切換スイツチホ
ルダ４と操作パネル３の裏面との間に帯片１１の
通る空間が形成されるので、帯片１１の端部はこ
の空間を通つて上下方向に延びる。そして、出力
切換スイツチ５の軸６の端部６ａに装着される出
力切換ノブ７は、帯片支持面１０との間で帯片１
１を挟持する。

使用に際して、出力切換ノブ７を持ち、この出
力切換ノブ７をスライドさせると、この動きに応
じて帯片１１も動くが、帯片１１の両側部分は、
操作パネル３の裏面に設けた支持突起１２により
当接支持されているので、帯片１１は、帯片支持
面１０に沿つてスライドし、帯片１１が蛇行状に
動くことがない。

第３図及び第４図は、本考案の他の実施例を示
し、この実施例においては、操作パネル３に出力
切換ノブ７の動く開口と並列してインジケータ開
口２０が形成されていて、帯片支持面１０に設け
た帯片２１がこのインジケータ開口２０まで延び
ている。この帯片２１のインジケータ開口２０に
対応した部位に出力切換ノブに連動する目盛り２
２を表示しておけば、出力表示を目視により明確
にできる。

〔考案の効果〕

以上述べたように本考案によれば、帯片を帯片
支持面に沿つてスライドするようにしたので、出
力切換ノブとともに帯片を動かすことにより帯片
に切れ目を入れる必要がなくなり、そのため帯片
からごみやほこりが機械室に入り込むことがな
く、また、操作パネルの裏面に設けた支持突部に
帯片が当接支持されるので、帯片が蛇行状に動く
ことはなく、しかも、帯片に切れ目がないので、
デザインがすつきりし商品価値を高めることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による電子レンジの要部縦断面
図、第２図は同横断面図、第３図は本考案の他の
実施例を示す図、第４図は同正面図、第５図は従
来の電子レンジの全体図、第６図は従来の電子レ
ンジの操作パネル部分の正面図、第７図は同断面
図である。 ３……操作パネル、４……出力切換スイツチホ
ルダ、５……出力切換スイツチ、６……軸、７…
…出力切換ノブ、１０……帯片支持面、１１……
帯片、１２……支持突起、１３……突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 操作パネルと、この操作パネルの裏面側に設け
   た出力切換スイツチホルダと、この出力切換スイ
   ツチホルダに支持されたスライド式の出力切換ス
   イツチとを備え、この出力切換スイツチの軸を、
   出力切換スイツチホルダに設けたスリツトを貫通
   して前面側に突出させ、この軸端に出力切換ノブ
   を装着した電子レンジにおいて、出力切換スイツ
   チの軸を通す開口部を設けた帯片を、開口部に出
   力切換スイツチの軸を通しかつ出力切換スイツチ
   ホルダのスリツトを覆うように操作パネルの内側
   に形成した支持突部と出力切換スイツチホルダと
   の間に配設し、この帯片を出力切換スイツチの軸
   に装着した出力切換ノブと出力切換スイツチホル
   ダの前面側に形成した帯片支持面とで挟持したこ
   とを特徴とする電子レンジ。