JPH0537115A - 通信用インタフエースボード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】データ処理装置のスロットに挿入されて、通信
ネットワーク間で通信制御を行う通信用インタフェース
ボードにおいて、その一部を交換するだけで、伝送媒体
およびコネクタの形状に適合可能とする。 【構成】メイン基板１に、データ処理装置との間で通信
データの入出力制御を行う通信データ処理回路が設け、
サブ基板２ａに通信ネットワークの伝送媒体に適応する
コネクタ４ａを設け、伝送媒体およびコネクタに適合す
る複数種のサブ基板をメイン基板１に対し選択的に取り
付けることによって、複数種の伝送媒体およびコネクタ
に適合する通信用インタフェースボードを構成する。 【効果】たとえば、伝送媒体を交換する際、メイン基板
に取り付けられているサブ基板を交換するだけで、伝送
媒体およびコネクタに適合した通信用インタフェースボ
ードに変更することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、データ処理装置に取
り付けられて、通信ネットワーク間で通信制御を行う、
通信用インタフェースボードに関する。

【０００２】

【従来の技術】各種機器の制御装置、各種信号の計測装
置、計測データの集計を行い制御装置に対して制御コマ
ンドを送る監視装置等の各種データ処理装置を互いに接
続する場合は、通常、ネットワークの形がとられ、比較
的狭い地域に設置された複数のデータ処理装置を接続す
るためにはローカルエリアネットワークが構成される。

【０００３】各種データ処理装置は、処理内容に応じた
ハードウェアおよびソフトウェアで構成されるが、周辺
装置を接続するためのインタフェースボード挿入用のス
ロットが設けられていて、ネットワーク間で通信制御を
行う通信用インタフェースボードがそのスロットの一つ
に挿入される。

【０００４】前記通信ネットワークの伝送媒体は、トポ
ロジイ、変調方式、アクセス方式およびシステムの目的
等に応じて幾つかの媒体が用いられている。たとえばロ
ーカルエリアネットワークとして広く利用されているイ
ーサネットには、多芯ケーブルを用いる１０ＢＡＳＥ−
５、ツイストペア線を用いる１０ＢＡＳＥ−Ｔおよび同
軸ケーブルを用いる１０ＢＡＳＥ−２の三種類の内、い
ずれか一種が用いられている。したがって、１０ＢＡＳ
Ｅ−５用の通信インタフェースボードには１５ピンＤＳ
ＵＢコネクタが設けられていて、１０ＢＡＳＥ−Ｔ用の
通信インタフェースボードには８ピンモジューラコネク
タが設けられていて、さらに１０ＢＡＳＥ−２用の通信
インタフェースボードには同軸コネクタが設けられてい
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の通信
用インタフェースボードでは、伝送媒体によって定まる
コネクタ毎にそれぞれ専用の通信用インタフェースボー
ドが設計製造されている。そのため、メーカーサイドで
は複数種の伝送媒体およびコネクタに対応するために、
それぞれ別個に通信用インタフェースボードを設計製造
および管理しなければならないため、単価が高くならざ
るを得なかった。また、ユーザサイドでは、たとえば通
信ネットワークの規模の拡大等にともなって、伝送媒体
を変更する場合、それまでに使用していた通信用インタ
フェースボードは使用不能となって、伝送媒体に適応す
る新たな通信用インタフェースボードに交換しなければ
ならない。そのため多数のデータ処理装置が接続されて
いる場合には、膨大な費用を要することになる。

【０００６】この発明の目的は、通信用インタフェース
ボードの一部を交換するだけで、異なる伝送媒体および
コネクタのタイプに適応できるようにした、通信用イン
タフェースボードを提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明は、データ処理
装置のスロットに挿入されて、通信ネットワーク間で通
信制御を行う通信用インタフェースボードにおいて、デ
ータ処理装置との間で通信データの入出力制御を行う通
信データ処理回路を設けたメイン基板と、通信ネットワ
ークの伝送媒体に適応するコネクタを取り付けたサブ基
板とを備え、基板間接続用コネクタを介して前記メイン
基板に前記サブ基板を接続したことを特徴とする。

【０００８】

【作用】この発明の通信用インタフェースボードは、メ
イン基板とサブ基板とから構成され、メイン基板にはデ
ータ処理装置との間で通信データの入出力制御を行う通
信データ処理回路が設けられていて、サブ基板には通信
ネットワークの伝送媒体に適応するコネクタが取り付け
られている。したがって伝送媒体およびコネクタのタイ
プに適応するサブ基板のみをそれぞれ用意しておき、メ
イン基板を共通に用いれば、サブ基板の交換のみによっ
て、目的とする伝送媒体およびコネクタに適応させるこ
とができる。

【０００９】

【実施例】この発明の実施例である通信用インタフェー
スボードの各部の構造を図１〜図１０に示す。

【００１０】図１〜図３は、それぞれ異なるサブ基板を
用いた通信用インタフェースボードの分解斜視図であ
る。図１において、１はデータ処理装置との間で通信デ
ータの入出力制御を行う通信データ処理回路を備えたメ
イン基板、２ａは通信ネットワークの伝送媒体に適応す
るコネクタ４ａを取り付けたサブ基板である。コネクタ
４ａは１５ピンＤＳＵＢコネクタである。サブ基板２ａ
は二つのスペーサ７を介してビスＳ４，Ｓ５，Ｓ６，Ｓ
７によってメイン基板１に取り付ける。また、図におい
てパネル３ａはビスＳ１，Ｓ２によってメイン基板１の
端部に取り付ける。サブ基板２ａをメイン基板１に取り
付け、メイン基板１にパネル３ａを取り付けることによ
って、パネル３ａに設けた窓部１５ａにコネクタ４ａの
取り付け部が突出する。またパネルハンドル５をビスＳ
３によってパネル３ａの正面に取り付け、その後、パネ
ルハンドル５の凹部にプレート６を取り付ける。このパ
ネルハンドル５はメイン基板１の端部（不図示）をデー
タ処理装置のスロットに対し挿抜する際などに用いる。

【００１１】図２は同軸コネクタ４ｂを取り付けたサブ
基板２ｂと、それに適合するパネル３ｂを用いた、通信
用インタフェースボードの分解斜視図であり、サブ基板
２ｂをメイン基板１に取り付けた後、同軸コネクタ４ｂ
の接続部がパネル３ｂの窓部１５ｂを通るようにパネル
３ｂをメイン基板１に取り付ける。

【００１２】図３は８ピンモジューラコネクタ４ｃを取
り付けたサブ基板２ｃと、それに適合するパネル３ｃを
用いた通信用インタフェースボードの分解斜視図であ
る。８ピンモジューラコネクタ４ｃの高さ寸法は他のコ
ネクタより高いため、サブ基板２ｃをメイン基板１に取
り付けた際、コネクタ４ｃがメイン基板１に当接しない
ように切欠部９を予め設けている。また、パネル３ｃを
取り付けた際、その窓部１５ｃにコネクタ４ｃの取り付
け部が露出する。

【００１３】図４はメイン基板の概略構造を示す平面図
である。図４においてメイン基板１の後方端部には、デ
ータ処理装置のスロットに挿入するための接点電極８を
設けている。（但し各接点電極は微細であるため図にお
いては省略している。）メイン基板１の前方および左方
にはサブ基板取り付け用の三つの穴１０，１１および１
２を設けている。図１に示した１５ピンＤＳＵＢコネク
タを取り付けたサブ基板２ａの場合には、サブ基板自体
が小型であるため、二つの取り付け穴１０，１１のみを
使用するが、図２および図３に示した比較的大きなサブ
基板を用いる場合には、三つの取り付け穴１０，１１，
１２の全てを使用する。また、メイン基板１のサブ基板
取付部付近の上面にはサブ基板に取り付けられているコ
ネクタと接続して、メイン基板−サブ基板間を電気的に
接続するコネクタ１３を設けている。なお、メイン基板
１にはデータ処理装置との間で通信データの入出力制御
を行う通信データ処理回路を構成しているが、図におい
ては主要部品についてのみ実装状態を表している。

【００１４】図５〜図７は三種類のサブ基板の、それぞ
れ部品実装面側から見た平面図である。図５は１５ピン
ＤＳＵＢコネクタ用のサブ基板であり、サブ基板２ａに
は１５ピンＤＳＵＢコネクタ４ａを取り付け、メイン基
板に取り付けられている基板間接続用コネクタ１３に接
続するためのコネクタ１４を設けている。このサブ基板
の場合、他の電子部品は実装せず、コネクタ４ａとコネ
クタ１４間を接続する配線パターン（不図示）を設けて
いるだけである。

【００１５】図６は同軸コネクタ用のサブ基板であり、
サブ基板２ｂには同軸コネクタ４ｂを設け、基板間接続
用コネクタ１４を設けている。その他にパラレル／シリ
アル変換等を行う信号変換回路をサブ基板上に構成して
いる。

【００１６】図７は８ピンモジューラコネクタ用のサブ
基板であり、サブ基板２ｃに８ピンモジューラコネクタ
４ｃと基板間接続用コネクタ１４を設け、さらに信号変
換用の回路を構成している。

【００１７】なお、図５〜図７に示した各種サブ基板
は、それぞれ部品実装面をメイン基板の部品実装面に対
向させて、図１〜図３に示したように、スペーサを介し
て取り付ける。

【００１８】図８〜図１０は以上に示した各構成部品を
組み立てた後の通信用インタフェースボードの構造を示
す図であり、各図において（Ａ）は上面図、（Ｂ）は正
面図である。図８は１５ピンＤＳＵＢコネクタを用い、
１０ＢＡＳＥ−５に適合する通信用インタフェースボー
ド、図９は同軸コネクタを用い、１０ＢＡＳＥ−２に適
合する通信用インタフェースボード、図１０は８ピンモ
ジューラコネクタを用い、１０ＢＡＳＥ−Ｔに適合する
通信用インタフェースボードである。このように、正面
外観上は、各コネクタに適合する専用の通信用インタフ
ェースボードであるが、データ処理装置との間で通信デ
ータの入出力制御を行う主要部の通信データ処理回路を
設けたメイン基板は共通に用いることができる。

【００１９】

【発明の効果】この発明によれば、通信用インタフェー
スボードの主要部をメイン基板に設け、これを共用し
て、コネクタを取り付けたサブ基板を交換するだけで、
コネクタおよび伝送媒体に適応する通信用インタフェー
スボードを構成することができる。そのため、メーカー
サイドでは、複数種の通信用インタフェースボードを個
別に設計、製造および管理を行う必要がないため、容易
にコストダウンを図ることができる。また、ユーザーサ
イドでは、伝送媒体を交換する際には、通信用インタフ
ェースボード全体を交換することなく、サブ基板を交換
するだけでよいため、交換に要する費用も大幅に削減さ
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】１５ピンＤＳＵＢコネクタを用いた通信用イン
タフェースボードの分解斜視図である。

【図２】同軸コネクタを用いた通信用インタフェースボ
ードの分解斜視図である。

【図３】８ピンモジューラコネクタを用いた通信用イン
タフェースボードの分解斜視図である。

【図４】メイン基板の概略上面図である。

【図５】１５ピンＤＳＵＢコネクタを取り付けたサブ基
板の部品実装面側から見た平面図である。

【図６】同軸コネクタを取り付けたサブ基板の部品実装
面側から見た平面図である。

【図７】８ピンモジューラコネクタを取り付けたサブ基
板の部品実装面側から見た平面図である。

【図８】１５ピンＤＳＵＢコネクタを設けた通信用イン
タフェースボードの構造を示す図であり、（Ａ）は概略
上面図、（Ｂ）は概略正面図である。

【図９】同軸コネクタを取り付けた通信用インタフェー
スボードの構造を示す図であり、（Ａ）は概略上面図、
（Ｂ）は正面図である。

【図１０】８ピンモジューラコネクタを取り付けた通信
用インタフェースボードの構造を示す図であり、（Ａ）
は概略上面図、（Ｂ）は概略正面図である。

【符号の説明】

１−メイン基板 ２ａ，２ｂ，２ｃ−サブ基板 ３ａ，３ｂ，３ｃ−パネル ４ａ，４ｂ，４ｃ−コネクタ ８−接点端子 ９−切欠部 １０，１１，１２−サブ基板取り付け穴 １３，１４−基板間接続用コネクタ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】データ処理装置のスロットに挿入されて、
   通信ネットワーク間で通信制御を行う通信用インタフェ
   ースボードにおいて、 データ処理装置との間で通信データの入出力制御を行う
   通信データ処理回路を設けたメイン基板と、通信ネット
   ワークの伝送媒体に適応するコネクタを取り付けたサブ
   基板とを備え、基板間接続用コネクタを介して前記メイ
   ン基板に前記サブ基板を接続したことを特徴とする通信
   インタフェースボード。