JPH053708U - 油圧式オートテンシヨナの作動部材 - Google Patents

油圧式オートテンシヨナの作動部材

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JPH053708U
JPH053708U JP4991591U JP4991591U JPH053708U JP H053708 U JPH053708 U JP H053708U JP 4991591 U JP4991591 U JP 4991591U JP 4991591 U JP4991591 U JP 4991591U JP H053708 U JPH053708 U JP H053708U
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JP
Japan
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piston
tension rod
hard material
tension
cylinder
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Application number
JP4991591U
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Inventor
山本  憲
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NTN Corp
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NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 テンションロッドに必要な強度を与え、液体
通路の自由な設計が行なえる作動部材を提供する。 【構成】 硬質材料で形成したテンションロッド2の先
端部3と、軽合金で形成したテンションロッド2の後端
部4及びピストン5とを摩擦圧接により接合する。ピス
トン5には、ダイキャスト法によって液体通路7を形成
する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車のタイミングベルト等の張力調整に用いられる油圧式オー トテンショナの作動部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来の油圧式オートテンショナを示している。このオートテンショナ は、シリンダ31の内部に、ピストン33とテンションロッド34から成る作動 部材32を移動自在に収納し、そのピストン33の外周面と、シリンダ31の液 室35内周面との間に所要のリークすき間(図示省略)を設けている。
【0003】 また、ピストン33の内部に、ピストンによって区分けされる液室35a、3 5bを連結する液体通路36を設け、その通路36を開閉するチェックバルブ3 7をピストン33下面に設けており、シリンダ31内部の座面38とロッド34 の段部39に圧入した軸受40との間に、ピストン33に外向きのバネ力を与え る張力調整用バネ41を組込んでいる。
【0004】 上記の構造では、テンションロッド34を介してピストン33の先端に作用す る押圧力が増大すると、ピストン33が押込まれ、チェックバルブ37が通路3 5bを閉鎖する。これにより、ピストン下側の液室35bの液は、ピストン33 外周のリークすき間からピストン上側の液室35aに緩やかに移動し、緩衝作用 を発揮する。
【0005】 逆に、テンションロッド34に作用する押圧力が減少すると、ピストン33は 調整用バネ41のバネ力により突出方向に急速に移動し、テンションロッド34 を突出させる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】 上記構造のオートテンショナにおいては、従来、軽量化を図る上から、シリン ダ31をアルミニウム合金等の軽量な材料で形成することが求められている。
【0007】 しかし、温度変化によるリークダウン時間の変化を一定に管理するためには、 ピストン33をシリンダ31と線膨張係数が同等か又はそれ以上の係数をもった 材料で形成する必要があり、この場合、実用的にアルミニウム合金以上の線膨張 係数をもった材料がないため、シリンダ31にアルミニウム合金を用いた場合に は、ピストン33もアルミニウム合金で形成する必要がある。しかしながら、ピ ストン33に結合するテンションロッド34は、タイミングベルト等のプーリア ームに強い力で押し当てられるため、アルミニウム合金等の軽合金で形成すると 、摩耗がはげしく進行し、耐久性が悪い問題がある。
【0008】 また、従来の作動部材32では、ピストン33とテンションロッド34の連結 をルーズな嵌合とし、シリンダ31の底部に設けたバネ42によって両者を結合 するようにしているが、このような構造では、作動中、ピストン33とテンショ ンロッド34が離れる場合がある。その場合、ロッド34がピストン31側に戻 るときに、ピストンに衝撃荷重が作用するため、軽合金製のピストンではその衝 撃荷重に耐えられない恐れがある。
【0009】 上記のような問題への対策として、図5に示すように、軽合金製のピストン5 1に、鋼製のテンションロッド52の端部を圧入して一体に結合する構造が考え られる。
【0010】 しかし、このような圧入の構造では、圧入部分がピストン51を貫通するため 、液体通路53をロッド52の内部に沿って設ける必要があり、通路53が必然 的に長くなる。このため、通路53内における液体の流動抵抗が大きくなり、高 速域での張力調整の追従性や低温時の始動特性を悪化させる不具合がある。
【0011】 また、鋼とアルミニウム合金等の軽合金との線膨張係数に差があるため、温度 変化によって圧入代が変化し、ピストン51の変形や抜けが生じる不具合がある 。
【0012】 そこで、この考案の目的は、テンションロッドに対して必要な強度を付与でき ると共に、液体通路の流動抵抗が小さく応答性に優れる油圧式オートテンショナ の作動部材を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案の作動部材は、シリンダの内部にリーク すき間をもって挿入されるピストンと、そのピストンに結合するテンションロッ ドとから成り、ピストンに軸方向に貫通する液体通路を設け、テンションロッド の一部又は全部を硬質材料で形成し、その硬質材料の部分と他の部分を圧接によ って接合したものである。
【0014】 なお、上記の構造において、硬質材料を鉄材とし、他の部分を軽合金で形成す ることができる。
【0015】
【作用】
上記の構造においては、テンションロッドのプーリアームに押し当たる部分を 硬質材料で形成することで、強度向上を図り、それ以外の部分をシリンダと同程 度の線膨張係数の材料で形成することで、リークダウン特性の向上を図る。
【0016】 また、摩擦圧接による接合は、圧入のように長い接合部分を必要としないので 、液体通路をピストン内で短かく形成することができ、応答性の向上が図れる。 特に、ピストンをアルミニウム合金等の軽合金で形成すると、ダイキャスト法に より任意の形状の液体通路を形成することができる。
【0017】
【実施例】
図1及び図2は、実施例の作動部材を示している。図1に示すように、テンシ ョンロッド2は、先端部3と下端部4が摩擦圧接により接合されており、その先 端部3は硬質材料によって形成され、下端部4はピストン5と共に軽合金により 一体に形成されている。
【0018】 上記の硬質材料としては、鋼や鋳鉄、超硬合金等の耐摩耗性の高い材料が使用 され、一方、軽合金としては、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の比重が 小さくかつシリンダを形成するアルミニウム合金等の軽合金材料と同程度の線膨 張係数をもつ材料が選択される。
【0019】 ピストン5には、図2に示すように平面視で半月形の溝6、6が対称的に形成 され、その溝6、6とピストン5下面との間に、シリンダ内の上下の液室を連通 する液体通路7が形成されており、その液体通路7の下端にチェックバルブの座 面8が設けられている。
【0020】 また、ピストン5において、シリンダとの摺動面9とチェックバルブの座面8 には、硬質アルマイト被膜や無電解メッキ等の表面硬化処理が施されている。な お、この硬化処理は、ピストン5の表面全体に施すようにしてもよい。
【0021】 また、上記のごとくピストン5とテンションロッド2を一体化した構造では、 張力調整用バネの受け部材となる軸受40をロッド2の下端側から圧入できない ので、テンションロッド2の先端部3に止め輪用の溝10を形成し、その溝10 に係合した止め輪11により軸受け40を位置決めするようにしている。
【0022】 上記の構成で成る実施例の作動部材1は、図1に示すような油圧式オートテン ショナにおいて、アルミニウム合金などの軽合金で形成されたシリンダ内に収納 して使用される。
【0023】 この構造では、テンションロッド2の先端部3が硬質材料で形成されているた めに、ベルトのプーリアームにロッド2の先端が押し当たっても摩耗が抑制され 、高い耐久性が得られる。
【0024】 また、ピストン5とシリンダが同程度の線膨張係数をもつ軽合金材料で形成さ れるため、温度変化によるリークダウン特性の変化を一定に管理できると共に、 オートテンショナ全体の軽量化を図ることができる。
【0025】 さらに、ピストン5に設けた液体通路7の流路面積が広く、かつ通路長さが短 くなっているので、液体の流動抵抗が小さくなり、追従性のよい張力調整が行な える。
【0026】 図3は他の実施例を示している。この例では、テンションロッド22全体とピ ストン23の一部を硬質材料で形成し、摩擦接合をピストン23の摺動面24で 行なっている。
【0027】 また、ピストン23の内部に空間部25を形成し、流動抵抗を発生させる通路 26、27の長さを短かくしている。これにより、作動部材内部での液体の移動 が極めてスムーズになり、高速域での追従性や低温始動時の特性の向上が図られ る。
【0028】
【効果】
以上のように、この考案は、テンションロッドの一部又は全部を硬質材料で形 成するので、外部部材に押し当たるロッドに必要な強度と耐摩耗性を与えること ができ、耐久性に優れたテンションを提供することができる。
【0029】 また、硬質材料の部分と他の部分を摩擦圧接するので、接合部の長さを短かく でき、液体通路の設計の自由度を大きくとることができる。したがって、液体通 路内部の液体の流動抵抗を小さくすることが可能となり、応答性のよい張力調整 を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示す一部縦断正面図
【図2】同上の平面図
【図3】他の実施例を示す一部縦断正面図
【図4】従来の油圧式オートテンショナを示す一部縦断
正面図
【図5】作動部材の従来例を示す縦断正面図
【符号の説明】
1、21 作動部材 2、22 テンションロッド 3 先端部 4 後端部 5、23 ピストン 7 液体通路 9、24 摺動面 26、27 通路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部にリークすき間をもって
    挿入されるピストンと、そのピストンに結合するテンシ
    ョンロッドとから成り、上記ピストンに軸方向に貫通す
    る液体通路を設けた油圧式オートテンショナの作動部材
    において、上記テンションロッドの一部又は全部を硬質
    材料で形成し、その硬質材料の部分と他の部分を圧接に
    よって接合したことを特徴とする油圧式オートテンショ
    ナの作動部材。
  2. 【請求項2】 上記硬質材料を鉄材とし、他の部分を軽
    合金で形成したことを特徴とする請求項1に記載の油圧
    式オートテンショナの作動部材。
JP4991591U 1991-06-28 1991-06-28 油圧式オートテンシヨナの作動部材 Pending JPH053708U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20010092999A (ko) * 2000-03-28 2001-10-27 밍 루 가스스프링
JP2003042208A (ja) * 2001-07-24 2003-02-13 Showa Corp 油圧緩衝器のピストンロッド
WO2017110641A1 (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 日立オートモティブシステムズ株式会社 シリンダ装置

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