JPH0536586U - ロツカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、扉体を閉めた状態でも常時収納室
の内部を見ることができ、扉体を開けることなく収納物
の有無や種類を確認することができるロッカ−を提供す
ることを目的とする。 【構成】 本考案は、筐体の内部を仕切って物品を収
納する複数の収納室を設け、該収納室の一面側をそれぞ
れ開口すると共に該開口した面を開閉自在に覆う扉体を
設けてなるロッカ−において、上記扉体を透明な板状部
材で形成し、または、金属製の枠体と該枠体の内側に所
定間隔で平行に並べて取付けられた金属製の棒状部材と
で形成してなる。また、上記の構成に加えて、収納室の
内側の各側面に鏡体を設けてなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、鉄道の駅やバスタ−ミナルや空航タ−ミナル等に設置する、特に扉 体に特徴を有し常時内部を視認できるようにしたロッカ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

今日、公共の広場や駅等には所定金額の硬貨を投入して鍵をかけるロッカ−（ いわゆるコインロッカ−）が広く設置されており、利用に供している。 コインロッカ−は通常金属製の筐体の内部を仕切って物品を収納する複数の収 納室を設け、該収納室の一面側をそれぞれ開口すると共に該開口した面を開閉自 在に覆う扉体を設けて構成される。かかる扉体には、硬貨を投入したときにのみ 鍵をかけることができるロック機構が設けられている。 そして、従来のコインロッカ−では扉体も筐体と同様の金属で形成されていた 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した従来のコインロッカ−は扉体が金属で形成されている ため、扉体を閉めた状態で収納室の内部を見ることができなかった。そのため、 危険物や不衛生な物品を収納室に入れられるおそれがあり、また収納室に入れら れた危険物や不衛生な物品を発見し、取出すためには各収納室の扉体を一つ一つ 開けて調べなければならず、手間がかかっていた。 本考案のロッカ−は上記従来の課題を解決すべくなされたものでり、扉体を閉 めた状態でも常時収納室の内部を見ることができるものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するため、本考案は、筐体の内部を仕切って物品を収納する 複数の収納室を設け、該収納室の一面側をそれぞれ開口すると共に該開口した面 を開閉自在に覆う扉体を設けてなるロッカ−において、上記扉体を透明な板状部 材で形成したことを特徴とする。

【０００５】 また、上記扉体を、金属製の枠体と該枠体の内側に所定間隔で平行に並べて取 付けられた金属製の棒状部材とで形成したことを特徴とする。 第３項の考案は、上記の考案において、収納室の内側の各側面に鏡体を設けた ことを特徴とする。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。 図１は本考案のロッカ−の一実施例を示す斜視図、図２はかかるロッカ−の一 部を拡大した正面図、図３はそのＡ−Ａ断面図、図４はＢ−Ｂ断面図である。

【０００７】 本実施例のロッカ−は金属で形成した筐体１の内部を縦横に仕切り、図示のよ うに複数の収納室２を形成してなる。また、各収納室２の前面を開口し扉体３を 開閉自在に設けると共に、所定額の硬貨を硬貨投入口１１より投入して扉体３に 鍵をかけられるようにしてある。

【０００８】 本実施例に設けた扉体３は、強化ガラスや強化プラスチック等の透明な板状部 材で形成してある。このため、図２に示すように扉体３を閉めた状態でも収納室 ２に入れられた収納物４を外部より視認することができる。

【０００９】 また、扉体３を強化ガラスや強化プラスチックで形成することにより、ロッカ ーの扉体３として十分なる強度を得ることができる。

【００１０】 本実施例の収納室２の左右及び後部の各側面には、図３及び図４に示すように それぞれ鏡体２１を設けてある。このため、収納物４の側面や裏側も外部より視 認することができる。

【００１１】 上記鏡体２１は、図示のように収納室２の内側側面の全部に設けてもよく、収 納物４の側面や裏側を視認できる位置であれば収納室２の内側側面の一部にのみ 設けてもよい。また、必要ならば収納室２の天井面や床面に鏡体２１を設けても 何ら差支えない。

【００１２】 なお、鏡体２１は強化ガラスやステンレスやアクリルで形成してあり、収納物 ４が当たっても割れることはない。

【００１３】 以上のように、扉体３を透明な部材で形成し、収納室２の内側側面に鏡体２１ を設けたことにより、収納室２の中の収納物４が何であるか容易に判別すること ができる。

【００１４】 また、本実施例の扉体３を枠体と棒状部材とからなるがらり状としてもよい。 この場合の本実施例の外観を図５に示す。

【００１５】 図示のように上記扉体３は、枠体としての縦枠３１と、縦枠３１の間に所定間 隔で平行に並べて取付けられた棒状部材３２とからなる。扉体３をこのように構 成することにより、扉体３を閉めた状態でも収納室２の中を外部より視認するこ とができる。

【００１６】 なお、本実施例のように棒状部材３１を平行に並べるのみならず、格子状に組 合せても同様の作用を得る。

【００１７】 また、図１乃至４の実施例と同様に、収納室２の側面に鏡体を設けることがで きるのは言うまでもない。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案は、筐体の内部を仕切って物品を収納する複数の 収納室を設け、該収納室の一面側をそれぞれ開口すると共に該開口した面を開閉 自在に覆う扉体を設けてなるロッカ−において、上記扉体を透明な板状部材で形 成することにより、扉体を閉めた状態でも常時収納室の内部を見ることができ、 扉体を開けることなく収納物の有無や種類を確認することができるため、収納室 に危険物や不衛生な物品を入れられる可能性が小さくなり、また危険物や不衛生 な物品を入れられた場合でもその発見が容易で手間がかからないという効果があ る。

【００１９】 請求項２の考案は、上記扉体を、金属製の枠体と該枠体の内側に所定間隔で平 行に並べて取付けられた金属製の棒状部材とで形成したことにより、請求項１の 考案と同様に、収納室に危険物や不衛生な物品を入れられる可能性が小さくなり 、また危険物や不衛生な物品を入れられた場合でもその発見が容易で手間がかか らないという効果があり、また通気性を良くして旅行のお土産等の一時預りに適 切である効果を奏する。

【００２０】 請求項３の考案は、収納室の内側面に鏡体を設けたことにより、収納室内の収 納物の側面や裏側までを扉体を閉めた状態で外部から見ることができるため、一 層収納物の種類の確認が容易になるという効果がある。

【００２１】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るロッカ−の外観を示す
斜視図である。

【図２】図１の要部を拡大した正面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ断面図である。

【図４】図２のＢ−Ｂ断面図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す要部を拡大した斜視
図である。

【００２２】

【符号の説明】

１ 筐体 ２ 収納室 ３ 扉体 ４ 収納物 ２１ 鏡体 ３１ 縦枠（枠体） ３２ 棒状部材

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体の内部を仕切って物品を収納する複
   数の収納室を設け、該収納室の一面側をそれぞれ開口す
   ると共に該開口した面を開閉自在に覆う扉体を設けてな
   るロッカ−において、 上記扉体を透明な板状部材で形成したことを特徴とする
   ロッカ−。
2. 【請求項２】 筐体の内部を仕切って物品を収納する複
   数の収納室を設け、該収納室の一面側をそれぞれ開口す
   ると共に該開口した面を開閉自在に覆う扉体を設けてな
   るロッカ−において、 上記扉体を、金属製の枠体と該枠体の内側に所定間隔で
   平行に並べて取付けられた金属製の棒状部材とで形成し
   たことを特徴とするロッカ−。
3. 【請求項３】 収納室の内側面に鏡体を設けたことを特
   徴とする請求項１又は２に記載のロッカ−。