JPH0536426Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は椅子式マツサージ機、詳しくは、背も
たれ部に数種のマツサージ運動をなすマツサージ
装置が内装されたマツサージ機の制御部の構造に
関するものである。

（従来の技術） 背もたれ部に数種のマツサージ運動、例えば、
マツサージ子の振動、マツサージ子の上下動、左
右動等の運動を行うマツサージ装置が内装された
椅子式マツサージ機や、更に人体脚部に対するマ
ツサージ機能をも具備した椅子式マツサージ機等
安楽椅子タイプの各種多様なマツサージ機能を備
えたマツサージ機が市販されている。そして、こ
の種の多機能な椅子式マツサージ機には、背もた
れ部に内装されたマツサージ装置を制御するため
の制御部が付設され、使用者はこの制御部を指で
操作することにより所望のマツサージが得られる
ようになつている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、従来の椅子式マツサージ機において
は、上記したマツサージ機の操作制御部は、多く
の場合、肘掛け部の上面側に操作スイツチパネル
面を露出させた状態で埋設されているため、背も
たれ部を後方に傾倒させた状態においては、使用
者の眼から制御部がはるかに遠ざかり、揉み具の
運動の切替えや変更を行う際には、その都度起き
上つて制御部を操作しなければならないという不
便があつた。そのうえ、操作制御部のスイツチは
近年においては殆んどタツチセンサータイプであ
るため、不使用中においてもスイツチ部に触れや
すく誤つて触れたときには使用していないにも拘
らずマツサージ装置が作動するという不都合があ
つた。

本考案は上記した不便さや不都合が改善された
椅子式マツサージ機を提供することを目的として
なされたものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記した操作制御部を椅子本体に埋
設することなく、肘掛け部の側面外方において立
設支持してその制御部を肘掛け部の上面よりも高
位置に配設すると共に、その支持部を屈曲自在と
なし、所望時に該制御部を使用者側に引き寄せて
マツサージ装置の運動制御を行い得るようになし
たものである。即ち、少なくとも背もたれ部に数
種の揉み運動するマツサージ装置を内装してなる
椅子式マツサージ機において、該椅子の肘掛け部
の側面外方に、該マツサージ装置の動作の操作用
制御ボツクスが弾力的かつ屈曲可能に立設されて
いることを特徴としているものである。

本考案に適用される制御ボツクスは、横長形よ
りもむしろ縦長形が望ましく、その垂直面の１つ
に操作スイツチが集約配置されているタイプが好
都合である。そして、この操作制御ボツクスは椅
子本体の肘掛け部の側面外方位置において椅子本
体の下部から上方に延びる支持部の頂部に結合固
定し、その支持部の直立部分を弾力的かつ屈曲可
能となす手段としては、コイルバネ、肉厚なゴム
管などが挙げられるが、コイルバネの外側を柔軟
な蛇腹筒で包被する手段が見栄えがよく、また安
全性の点においても好ましい。そして、制御ボツ
クスへの通電線はこの支持部の芯部に挿通して設
けるとよい。

（作用） 椅子本体の肘掛け部の側面外方に立設支持した
操作制御ボツクスは、その１つの垂直面にマツサ
ージ装置の種々な運動を制御指示するためのスイ
ツチパネルを備え、従来の制御部と同様の作用を
奏する。そしてこの操作制御ボツクスを支持して
いる弾力的かつ屈曲可能な支持部は使用者が制御
ボツクスを引き寄せると使用者側に弾力的に屈曲
し操作しやすい位置に制御ボツクスの変位を可能
にするとともに、引き寄せた制御ボツクスを離す
と自動的に元の位置に復帰させる作用を奏する。

（実施例） 以下本考案の実施例を示している図面について
説明すると、第１図及び第２図は椅子式マツサー
ジ機の正面図及び斜視図を示し、１はマツサージ
機、２はリクライニング可能な背もたれ部、３は
座席部、４は肘掛け部、５は脚当部であつて、背
もたれ 部１内には図示を省略しているが上下方
向に往復動し、任意の位置において停止し、かつ
２種以上のマツサージ運動をするマツサージ子が
装備され、また、脚当部５内にはバイブレーシヨ
ン装置（図示省略）が装備されている。

本考案はこのような椅子式マツサージ機におい
て、図示しているように、該マツサージ装置の動
作を選択操作する制御ボツクス６を肘掛け部５の
側面外方において、該肘掛け部４の上面４Ａより
も高位置に、弾力的かつ屈曲可能な支持部７でも
つて立設配置している。

第３図〜第５図は上記した支持構造を示してい
るものであり、該支持部７はその下端部８がマツ
サージ機１のフレーム側に固定され、彎曲したの
ち肘掛け部４の外側面に沿つて上方に向つて延び
ている。この支持部７の下端部８から上方に延び
る垂直部９に至る下方部分には剛性筒材１０が固
定状態で配され、該剛性筒材１０の上端から制御
ボツクス６に至る起立部分１１には筒材としてコ
イルバネ１２が配されていて、該コイルバネ１２
の上端は制御ボツクス６の下部に取付け具１４で
もつて結合固着されている。そして、該支持部７
全体は柔軟な合成樹脂の筒状蛇腹材１３でもつて
被覆され、かくして、該支持部７はその中間部の
起立部分１１において弾力的かつ屈曲可能となつ
ている。図中１５はマツサージ装置の動作部と制
御ボツクスとの間に導かれている制御用ケーブル
である。

本考案においては、制御ボツクス６は第３図及
び第５図に示したごとく上記した起立部分１１内
のコイルバネ１２の上端に取付けられ、その形状
は本実施例においては扁平な縦長形をなし、種々
なマツサージ動作を表示した複数のスイツチ１６
……やON，OFFスイツチ等が集約配置されてい
る。

（考案の効果） このように本考案におけるマツサージ機は、少
なくとも背もたれ部に数種のマツサージ運動をな
すマツサージ装置を内装してなる椅子式マツサー
ジ機１において、該椅子の肘掛け部４の側面外方
に該マツサージ装置の動作の操作用制御ボツクス
６が弾力的かつ屈曲可能に立設支持されてなるも
のであるから、例えば、背もたれ部２を傾倒状態
で使用中にマツサージ装置の運動の変換をしたい
場合には、手を伸ばして制御ボツクス６を引き寄
せれば、該制御ボツクス６の支持部７の起立部分
１１が弾力的に屈曲して制御ボツクス６を手元側
の見やすい位置に変位させることができ、使用状
態のまま、マツサージ装置を所望の運動に制御操
作することができる。また、制御終了後は手を離
せば制御ボツクス６は元の位置に復帰する。その
うえ、制御ボツクス６を椅子本体から分離して立
設しているから制御ボツクスの位置が分かりやす
く、制御ボツクスが肘掛け部の上面に埋設されて
いる場合のように誤つて制御ボツクスのスイツチ
に触れるという確率も少なくなるなど実用上好都
合な効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示した正面図、第
２図は斜視図、第３図は制御ボツクスと支持部の
結合部分を示す正面図、第４図は第３図のＡ−Ａ
線断面図、第５図は制御ボツクスと支持部の要部
拡大断面図である。 １……マツサージ機、２……背もたれ部、４…
…肘掛け部、６……制御ボツクス、７……支持
部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少なくとも背もたれ部に数種の揉み運動をす
   るマツサージ装置を内装してなる椅子式マツサ
   ージ機において、該椅子の肘掛け部の側面外方
   に、該マツサージ装置の動作の操作用制御ボツ
   クスが弾力的かつ屈曲可能に立設支持されてい
   ることを特徴とするマツサージ機。 (2) 上記操作用制御ボツクスを弾力的かつ屈曲可
   能となす支持部がコイル状のバネ材と該バネ材
   の外周を包被する筒状蛇腹材とによつて構成さ
   れてなる請求項１記載のマツサージ機。