JPH0535540B2 - - Google Patents

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JPH0535540B2
JPH0535540B2 JP2553186A JP2553186A JPH0535540B2 JP H0535540 B2 JPH0535540 B2 JP H0535540B2 JP 2553186 A JP2553186 A JP 2553186A JP 2553186 A JP2553186 A JP 2553186A JP H0535540 B2 JPH0535540 B2 JP H0535540B2
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JP
Japan
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ion beam
voltage
lens
ion
accelerating
Prior art date
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Application number
JP2553186A
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JPS62184754A (ja
Inventor
Hiroshi Sawaragi
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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Publication date
Application filed by Nihon Denshi KK filed Critical Nihon Denshi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は集束イオンビーム装置に関し、更に詳
しくは加速電圧を変化させてもイオンビーム径
(イオンプローブ径)を増加させないようにした
装置に関する。
[従来技術] 集束イオンビーム装置は、原子をイオン化さ
せ、それを取出してビームとし、このイオンビー
ムを物質に照射して物質の形や性質を変え、或い
はその物質から発生する2次イオンの質量数を測
定することによりその物質を分析しようとする装
置である。
このような集束イオンビーム装置において、試
料にイオン注入を行なう際には、注入の深さは物
質により、又、その必要性により一様でないので
注入深さを変える必要がある。この注入の深さの
制御は加速電圧を変えることにより行つている
が、これは、加速電圧を変化させることにより局
所部分での深さ方向の制御が比較的簡単に行なえ
るからである。
ところで、このような装置に使用されるイオン
源には、液体金属イオン源が用いられるが、この
液体金属イオン源のイオンのエネルギー幅は使用
される液体イオン源によつて決定されるが、一般
的に電子銃に比較して広く、使用状態において
10eV程度となつている。
一方、イオン注入等においては、イオン注入量
を一定にして正確な描画等を行うことが要求され
るが、そのためには、試料上におけるイオンプロ
ーブ径を極力小さくする必要があり、そのために
は、特にイオンプローブ径を支配している色収差
量を小さくしなければならない。
ここで、色収差量ΔWcは ΔWc=(Cc×α)×ΔV/V 但し、 Cc:色収差係数 α:ビームの開き角 V:加速電圧 ΔV:出射イオンのエネルギー幅 で表わされる。
[発明が解決しようとする問題点] 従つて、このような集束イオンビーム装置を用
いて、前述したようにイオン注入深さの制御のた
めに、低加速(例えば30KV)から高加速(例え
ば150KV)まで変化させると、同一レンズを使
用するかぎりにおいては、レンズ形状によつて決
定される色収差係数Ccは加速電圧に関係しない
ため、上式より明らかなようにΔV/Vが変化
し、従つて、色収差量ΔWcが変化する。特に、
加速電圧を下げて用いると色収差量ΔWcが増加
しイオンビームが十分に絞れなくなるため、微細
なイオンプローブを得ることができない。
本発明は上記の問題点に鑑みなされたもので、
その目的は加速電圧を変化させてもイオンプロー
ブ径を極力変化させず微細で、且つ安定したイオ
ンビーム注入やレジスト描画を行なう装置を実現
することにある。
[問題点を解決するための手段] 前記の問題点を解決するための本発明は、液体
金属イオン源より放射するイオンビームを加速電
圧を変化させて加速すると共に静電レンズによつ
て集束して被照射物に照射する集束イオンビーム
装置において、前記加速電圧を変化させた時にイ
オンビーム径が変化しないように前記静電レンズ
の中心電極の極性を正電位又は負電位に切換える
ように構成したことを特徴とするものである。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づき詳述する。
第1図は本発明の一実施例の構成図である。第
1図において、1はイオンを出射する液体イオン
源、3は液体イオン源1よりイオンビーム2を発
生させる引出し電極、4は該引出し電極3に電位
を与える引出し電圧印加用電源、5はイオンビー
ム2を加速する加速電極、6は該液体イオン源1
より放射するイオンビーム2を加速する加速電圧
発生回路で、加速電圧発生回路6の出力電圧とし
ては例えば100KV程度が用いられ、引出し電圧
印加用電源4の供給電圧としては、例えば5KV
程度が用いられる。7はイオンビーム2を被照射
物例えば試料8上に集束させるための電極7a,
7b,7cにより構成される対物レンズ、9は対
物レンズ7の中心電極7bに正の電圧を印加する
ための電源、10は対物レンズ7の中心電極7b
に負の電圧を印加するための電源である。11は
加速電源6の加速電圧Vを選択する信号によつて
対物レンズ7の中心電極7bに印加する電圧の極
性を正又は負電位に切換えるために電源9又は1
0のいずれかを選択する切換えスイツチである。
ところで、イオンビームを集束するレンズには
前記した対物レンズ7のようにユニポテンシヤル
型静電レンズが一般的に使用され、又、2段集束
系のものが多いが、試料上での最終的なイオンプ
ローブ径を支配するのは試料にもつとも近い対物
レンズの収差である。対物レンズは、主にアイン
ツエル型レンズ(ユニポテンシヤルレンズ)が用
いられるが、その使い方には、中心電極を正電位
にする方法と、負電位にする方法の2種類があ
り、色収差係数は負電位にして使用する方が小さ
くなる。しかし、負電位にして使用した場合のそ
の電圧は正電位にする場合の約2倍の電圧を必要
とする。例えば、加速電圧が100KVの場合は、
中心電極を正電位とする所謂減速レンズでは+
50KV、中心電極を負電位とする所謂加速レンズ
では−100KVとなり、高加速集束イオンビーム
装置では主に真空絶縁の問題から、+50KVの正
電位(減速タイプ)レンズが用いられる。第2図
イ,ロは減速レンズと加速レンズの収差係数、加
速電圧、ワーキングデイスタンス(WD)の関係
を表わすグラフである。すなわち、第2図イは色
収差係数Ccとワーキングデイスタンスの関係を
示しており、第2図ロはワーキングデイスタンス
と中心電極電圧の関係を示し、Vcは中心電極に
印加される電圧であり、第2図より明らかなよう
に容易に加速レンズの方が良いことが分る。
ここで、第1図に示す実施例装置の加速電圧を
100KVとし、対物レンズ7の各電極間のギヤツ
プを3mmで構成した場合には、中心電極7bに印
加される電圧を50KVとすると電界強度は
50KV/3mm、つまり17KV/mmとなり、真空絶
縁が問題となる20KV/mmの電界強度以下とな
る。又、この装置を加速電圧50KVで使用する
と、電界強度は、その1/2、つまり、10KV/mm
程度となり真空絶縁の面からは良いが、収差係数
Ccが変化しないため、前式より色収差量ΔWcが
増加してイオンプーロブ径が悪化する。
そこで、本実施例装置においては、加速電源6
の例えば加速電圧選択ツマミが操作され、加速電
圧を100KVが選択された場合は、その選択信号
Sは切換えスイツチ10に供給されているため、
対物レンズ7の中心電極7bの電圧を+50KV、
つまり、電源9の+50KVの電圧が中心電極7b
に印加されるように切換えスイツチ11が切換え
られ、対物レンズ7は減速レンズとして作用す
る。この場合、前述したように、電界強度は
17KV/mm程度となり真空絶縁の面からは問題と
ならない。
一方、加速電源6によつて、加速電圧Vとして
50KVが選択された場合は、加速電源6よりの選
択信号Sによつて切換えスイツチ11が中心電極
7bの電圧を−50KV、つまり、電源10より−
50KVの電圧が中心電極7bに印加されるように
切換えられ、対物レンズ7は加速レンズとして作
用する。従つて、第2図イのグラフより明らかな
ように、色収差係数Ccが小さくなり、従つて、
式ΔWc=(Cc×α)×ΔV/Vより色収差量ΔWc
がほとんど変化しないため、イオンプローブ径も
ほとんど変化しない。又、電界強度は17KV/mm
程度となるため真空絶縁の面からも問題とならな
い。
従つて、高加速電圧から低加速電圧まで変化さ
せて使用する場合に、上記したように対物レンズ
動作を加速レンズと減速レンズになるように使い
分けることができるため、電極間の真空絶縁の問
題も起らず、色収差量ΔWcがほとんど変化せず、
したがつて、イオンフローブ径もほとんど変化し
ないため安定したイオンプローブを得ることがで
きる。
尚、上記実施例は例示であり、他の態様で実施
することができる。上記実施例では、アインツエ
ル型レンズ(ユニポテンシヤル型レンズ)の例で
対物レンズについてのみ説明したが、集束レンズ
が多段構成となつている装置では、これをコンデ
ンサーレンズにも同時に適用しても良い。
又、加速管レンズのようにバイポテンシヤル型
静電レンズにも適用することができるが、この場
合には中心電極となるレンズ強度調整用の電極の
極性を切換えるように構成すれば略同様の効果が
得られる。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、高加速電
圧から低加速電圧まで変化させて使用する集束イ
オンビーム装置において、イオンビームを集束さ
せるためのレンズ動作を、加速電圧に応じて加速
レンズ動作と減速レンズ動作として選択的に作用
させるようにしたため、イオンビームを加速する
加速電圧を変化させても、色収差量がほとんど変
化しないため、イオンプローブ径も略同一とな
り、安定したイオンプローブにてイオン注入や描
画等を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概略構成図、第2
図イ,ロは本発明を説明するためのグラフであ
る。 1……液体金属イオン源、2……イオンビー
ム、3……引出し電極、4……引出し電極印加用
電源、5……加速電極、6……加速電圧発生回
路、7……対物レンズ、8……試料、9,10…
…電源、11……切換えスイツチ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 液体金属イオン源より放射するイオンビーム
    を加速電圧を変化させて加速すると共に静電レン
    ズによつて集束して被照射物に照射する集束イオ
    ンビーム装置において、前記加速電圧を変化させ
    た時にイオンビーム径が変化しないように前記静
    電レンズの中心電極の極性を正電位又は負電位に
    切換えるように構成したことを特徴とする集束イ
    オンビーム装置。 2 上記静電レンズを多段に使用して構成した特
    許請求の範囲第1項記載の集束イオンビーム装
    置。 3 上記静電レンズの中心電極の極性切換えを加
    速電圧切換え信号によつて行うように構成した特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の集束イオン
    ビーム装置。
JP2553186A 1986-02-07 1986-02-07 集束イオンビ−ム装置 Granted JPS62184754A (ja)

Priority Applications (1)

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JP2553186A JPS62184754A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 集束イオンビ−ム装置

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JP2553186A JPS62184754A (ja) 1986-02-07 1986-02-07 集束イオンビ−ム装置

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JPS62184754A JPS62184754A (ja) 1987-08-13
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US7112809B2 (en) * 2003-06-26 2006-09-26 Axcelis Technologies, Inc. Electrostatic lens for ion beams
JP4889105B2 (ja) * 2006-08-23 2012-03-07 エスアイアイ・ナノテクノロジー株式会社 荷電粒子ビーム装置
EP2068345B1 (en) * 2007-12-05 2016-07-20 ICT Integrated Circuit Testing Gesellschaft für Halbleiterprüftechnik mbH High resolution gas field ion column with reduced sample load
JP5537050B2 (ja) * 2008-04-11 2014-07-02 株式会社日立ハイテクノロジーズ 集束イオンビーム装置

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