JPH0535133Y2 - - Google Patents

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JPH0535133Y2
JPH0535133Y2 JP1986163454U JP16345486U JPH0535133Y2 JP H0535133 Y2 JPH0535133 Y2 JP H0535133Y2 JP 1986163454 U JP1986163454 U JP 1986163454U JP 16345486 U JP16345486 U JP 16345486U JP H0535133 Y2 JPH0535133 Y2 JP H0535133Y2
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cavity
sound
sound absorbing
noise
absorbing structure
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  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は鉄道、道路、その他騒音発生区域と
周辺区域との境界に設置することによつて、騒音
発生源より発生伝播する騒音を吸収、遮断して周
辺区域の環境悪化を防ぐ吸音構造体に関する。
(従来の技術及び問題点) 鉄道、道路、空港、工場等の騒音発生区域から
の騒音による様々な被害から周辺住民を保護する
対策として、従来から金属を焼結した多孔質の吸
音材や、樹脂を多孔質のスポンジ状に形成した吸
音材を使用した防音壁の設置が行なわれてきた。
しかしながら、従来の多孔質の吸音材は、防音効
果が不充分であることに加えて、雨水等を吸水し
たり凍結することによる防音効果の低下及び耐久
性の低下が著しく、また騒音の多くが壁面で反射
して壁の上端を越え、周辺区域に拡散されていく
という欠点を有していたため、充分な騒音防止効
果を得ることができなかつた。また、金属を焼結
した吸音材は重量が大きく、コストが高く、しか
も破損し易いという欠点を有している。
このようなところから、防音壁に発泡有機材料
からなる吸音材を貼付けたものや、雨水等を吸水
することを防止するために有機膜状体や金属薄膜
を皺寄せした吸音材を用いた発明(特公昭51−
20882号公報)や、管路長が種々に異なる複数の
中空通路内に騒音を進入させることによつて音波
を屈折させて位相をずらし、互いに干渉させるこ
とによつて減音させることにした発明(特開昭59
−195911号公報)等が提案されている。
しかしながら、これらの吸音材はそれぞれ致命
的な欠点を有している。即ち、まず従来の発泡有
機材料を利用した吸音材は平坦な板状に成型され
たものを平面上に配置するだけの構造であるため
に音波の反射率が大きく、吸音効果が極め小さか
つた。次に、特公昭51−20882号公報記載の発明
のように非吸水性(撥水性)を有した薄膜材の膜
振動を利用するものは、吸音材を設置するため壁
の構成が高価なものとなるばかりでなく、実際の
吸音効果が充分でないという欠点を有している。
また、特開昭59−195911号公報記載の干渉型防
音装置は、複数の中空通路配置の防音壁とは別に
他の防音壁を併設することが必須となるため、費
用及び設置空間確保の点で不都合があつた。
(問題点を解決するための手段) この考案は上記に鑑みてなされたものであり、
吸水による吸音効果及び耐久性の低下、コストア
ツプ、設備の大型化等の不都合を生じさせること
なく、充分かつ効率の良い騒音防止効果を発揮さ
せるため、撥水性を有した熱可塑性発泡樹脂から
なり、かつ正面上に断面錐状のキヤビテイを備え
た構造体であつて、前記キヤビテイは奥行寸法を
開口部正面の直径と同じか、直径よりも大きく形
成するとともに、キヤビテイ内周面に複数のリブ
を突設してなる。キヤビテイの内周面にリブを突
設することによつて、開口部から進入してきた音
波を吸収したり、相互干渉させ、あるいは収束す
ることによつて一層減衰させることができる。
(実施例) 以下、この考案の吸音構造体について詳細に説
明する。
第1図a及びbはこの考案の第1の実施例に係
る吸音構造体の正面図及び断面図であり、この吸
音構造体1はプラスチツク、発泡プラスチツク等
の樹脂材料や、ゴム等からなり、かつ所定の高さ
Hと、奥行Lと、幅Wを有し正面2上に断面錐状
(ロート状)の凹所であるキヤビテイ3を形成し
た構造である。このキヤビテイ3は、奥へ行く
程、開口径が小さくなる略円錐状をなしており、
その内周面にはリブ4が突設されている。
キヤビテイ3は錐形状の凹所または穴であれば
よく、円錐以外の形状、例えば角錐、その他不規
則形の錐状体であつてもよい。
前記リブ4は、周方向へスパイラル状に設けた
帯状リブであつて、帯状リブの断面形状は楕円
形、半円形、方形状、錐形等のいずれでもよい。
第2図a及びbは第2の実施例であつて、リブ
4aをキヤビテイ3の内周面に底面から開口部に
向かつて放射状に設けた場合を示している。この
ように、リブ4aを放射状に設けた場合には成型
が容易である。この実施例におけるリブ4aの断
面形状も前記実施例と同様に特に限定されない。
第3図はこの考案の第3の実施例であり、前記
第1の実施例がリブ4をスパイラル状に設けたの
に対して、この実施例ではリブ4bを独立した環
状リブに形成した点において第1の実施例と相違
している。キヤビテイ3の最奥面は、打ち抜くこ
とによつて取付壁面を露出させる開口部にしても
よいし、打ち抜かないで吸音構造体1を構成する
吸音材7を位置させてもよい。この場合、吸音材
7は吸音構造体1と異なる材質によつて形成する
ことができる。
第4図はこの考案の第4の実施例であり、この
吸音構造体1は、錐状の内周面を有する金属、樹
脂等の基材10上に内面平滑な肉薄の吸音材層1
1を固着した二層からなる構成において前記各実
施例と相違している。この場合、吸音材層11
は、基材10上に接着或はインサート成型等の手
段によつて一体化される。この実施例ではリブに
よる音の干渉はないが錐状のキヤビテイ3内面に
おける音の干渉及び収束による減衰効果を挙げる
ことができる。
次に、上記各実施例における吸音構造体1また
は吸音材層11の材質としては、熱可塑性発泡樹
脂が最も適している。その理由は、発泡樹脂それ
自体が優れた吸音・減音効果を有しており、厚肉
の大型製品を廉価に成型可能であるとともに、イ
ンサート成型が容易であるからである。さらに、
熱可塑性発泡樹脂は、撥水性に優れているため、
吸水によつて吸音効果や耐久性が低下する恐れが
ないからである。
しかしながら、熱可塑性発泡樹脂以外であつて
も、吸音、減音効果を有しかつ撥水性に優れた素
材であればいかなるものでも適用可能である。
次に、高さHと、奥行Lと、幅Wを有するキヤ
ビテイ3の各寸法としては、高さHよりも奥行L
を大きく構成した方が優れた吸音減音効果を得る
ことができる。取付壁の設置スペースとの関係で
奥行Lを大きくすることが困難な場合には、最終
的にはL=Hに設定することによつてある程度の
防音効果を得ることができる。吸音構造体1は1
個ずつ成型することは勿論、複数同時に成型する
ことも可能である。
このような構成を有する各吸音構造体1は、第
5図a,bに示すように、道路等5の側縁部に沿
つて配設されたり、取付壁6の内側上に密集状態
で配設される。また、騒音源8からキヤビテイ3
内への音波の進入角度は、各吸音構造体1のキヤ
ビテイ3の中心軸と略平行であることが吸音効果
上は好ましいが、各吸音構造体1の配設位置に応
じて騒音源8から進入してくる音波の角度が異な
つて来るため、各構造体1の位置に応じて正面2
の向きを適宜変化させておくのが好ましい。例え
ば、第2図bの構造体1aのように上端に位置す
る構造体は、正面2が騒音源8に向くように下方
へ向けて設置する。
吸音構造体1が取付られる取付壁6部分は、コ
ンクリート、金属板、プラスチツク板等からな
り、接着剤或はボルト等の取付具を使用して取付
られる。ボルト等の取付具は、インサート成型に
よつて予め構造体1に取付ておくだけでもよい
し、或は構造体1に取付具の着脱部だけを設けて
おいて設置時に取付てもよい。
以上の構成において、騒音源8より発生した音
波が取付壁6上に配設された吸音構造体1のキヤ
ビテイ3内に進入すると、第6図に示すように内
部表面の多数のリブ4によつて音波の一部は吸収
され、残りは反射して後から進入してくる他の音
波又は他の反射音波と干渉し合つて減衰を繰り返
しながら、進入音波A>反射音波Bとなつて最奥
部に収束され、最終的に吸音、遮断される。
(考案の効果) このようにこの考案の吸音構造体によれば錐状
のキヤビテイを正面上に有する吸音構造体を騒音
源に向けて配設するだけで、換言すれば他の干
渉、防音装置を併設することによる構造の複雑化
を招くことなく、キヤビテイ内における吸音、干
渉によつて騒音音波の減衰、遮音を同時に実現す
ることができる。
また、コンクリートブロツク等からなる取付壁
上にも設置スペース(突出スペース)を要するこ
となく簡単に設置することができる。
さらに、構造体自体の材料費、製造加工費が低
廉であることに加えて、併設設備が不要であるた
め全体として大幅に低コスト化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例を示し、第1図a及び
bはキヤビテイ内にスパイラル状のリブを設けた
正面図及び断面図、第2図a及びbはリブを放射
状に設けた第2実施例の正面図及び断面図、第3
図は環状のリブを設けた第3実施例の断面図、第
4図はキヤビテイの内面を平滑面とした第4実施
例の断面図、第5図a及びbは設置状態を示す正
面図及び側部断面図、第6図は騒音の反射状態の
説明用拡大断面図である。 1は吸音構造体、2は正面、3はキヤビテイ、
4,4a,4bはリブ、5は道路等、6は取付
壁、7は吸音材、8は騒音源、10は基材、11
は吸音材層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 撥水性を有する材質に奥へ行く程開口径が小
    さくなる断面錐状のキヤビテイを設け、前記キ
    ヤビテイの奥行寸法を開口部正面の直径と同じ
    か、直径よりも大きく形成するとともに、キヤ
    ビテイ内周面に多数のリブを突設したことを特
    徴とする吸音構造体。 (2) 材質が熱可塑性発泡樹脂であることを特徴と
    する実用新案登録請求の範囲第1項記載の吸音
    構造体。
JP1986163454U 1986-10-24 1986-10-24 Expired - Lifetime JPH0535133Y2 (ja)

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