JPH0535009Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0535009Y2
JPH0535009Y2 JP16505788U JP16505788U JPH0535009Y2 JP H0535009 Y2 JPH0535009 Y2 JP H0535009Y2 JP 16505788 U JP16505788 U JP 16505788U JP 16505788 U JP16505788 U JP 16505788U JP H0535009 Y2 JPH0535009 Y2 JP H0535009Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drawer
housing
slider
hole
front plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP16505788U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0285641U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP16505788U priority Critical patent/JPH0535009Y2/ja
Publication of JPH0285641U publication Critical patent/JPH0285641U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0535009Y2 publication Critical patent/JPH0535009Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は自動車の車室や、家具などに装備す
る小物入れ、灰皿等の抽斗式収納装置に関する。
<従来の技術> 抽斗と、この抽斗の後部を載せて取外し可能に
保持するスライダと、前面に開放面を有し、上記
抽斗を保持したスライダが内部を前後方向に摺動
するハウジングを備え、上記スライダとハウジン
グの間にはハウジングの内部に押込まれて収容さ
れた前記抽斗を収容位置に係留すると共に、収容
位置の抽斗を再び押込むことによつて係留を釈放
する釈放可能な係留装置と、上記抽斗を収容位置
に押込むことにより該抽斗を前記ハウジングの前
面の開放面から外に押出す力を蓄え、上記係留装
置が該スライダの係留を釈放したときにハウジン
グの内部でスライダを前に押し動かし、スライダ
に保持された抽斗をハウジングの前面の開放面か
ら外にせり出させる押出しばねを設けた抽斗式収
納装置を本出願人は特願昭62−30070号(特開昭
63−199140号公報参照)で提案した。
<考案が解決しようとする課題> 上記装置の抽斗が灰皿である場合、中に溜つた
吸殻を捨てるにはハウジングの前面の開放面から
外にせり出した抽斗と、抽斗の上に被さるプロテ
クタを持ち、スライダから引抜くようにして抽斗
をスライダから取出すことが必要で、その際、手
は煙草のやにが付着した抽斗やプロテクタに触れ
るので汚れる。
<課題を解決するための手段> そこで本考案は抽斗の前面に上縁で揺動可能に
蝶着され、且つ該抽斗の前面に付勢装置で押付け
られて当接する前面板を設け、この前面板を付勢
装置の付勢に抗し手前に引くことにより抽斗のス
ライダに対する保持が外れ且つ抽斗を外に取出す
ことができるようにしたのであつて、抽斗には、
該抽斗の前面に上縁で蝶着された前面板と、該抽
斗の前面から外に突出するよう付勢され、上記前
面板の孔に貫通して該前面板を抽斗の前面に当接
状態に保持する押釦と、後端に横孔を有し、該抽
斗から後向きに突出する突出片と、後端にカムを
有し、該抽斗の前後方向の長さよりも長く、且つ
抽斗の下面に沿い前後方向に摺動可能に支持さ
れ、前端を抽斗の前面から外に突出させることが
できる摺動カム杆と、該摺動カム杆を前向きに押
す前押しばねを設け、 又、前記スライダの後壁には、上記抽斗の突出
片及び摺動カム杆が潜り抜ける貫通口、上記貫通
口を潜り抜けた突出片の後端の横孔に差込む連結
ピンを横方向に移動可能に支持した後向きの連結
片と、上記連結ピンを突出片の横孔から抜く方向
に付勢する引抜きばねとを設け、 前記抽斗と前面板の間には前面板を抽斗の前面
から跳ね上げる付勢装置を設け、この前面板を介
して前記摺動カム杆を前押しばねの付勢に抗し後
退させ、該摺動カム杆の後端のカムで連結片が支
持する連結ピンを抽斗の突出片の横孔中に差込む
ようにしたことを特徴とする。
<実施例> 図示の実施例において、1は抽斗、2はスライ
ダ、3はハウジング、4はハウジングとスライダ
の間に設けた釈放可能な係留装置、5はハウジン
グの内部でスライダを前に押し動かし、スライダ
に保持されたハウジングの前面の開口から外にせ
り出させる押出しばねを示す。
抽斗11は前述の従来例と同様に灰皿であつ
て、上面と前面が開放したスライダ2に後部を載
せる。係留装置と、押出しばねも前述の実施例と
同様であつてもよいが、この実施例では次のよう
になつている。
スライダ2はハウジングの底壁に載り、両側壁
の前後から突出する突起、6a,6bをハウジン
グの各側壁の内面に設けた水平なガイド溝6に突
入させてハウジングの内部を前後方向に移動可能
であり、前の突起6aが該溝6の前端に当接する
ことによつて前進を阻止され、このとき抽斗1の
大半はハウジングの前面から外に突出する。上記
ガイド溝7はハウジングの開放した後端に開通し
ているため、スライダ2はハウジングの後端から
内部に装入することができる。そして、ハウジン
グの後端には後蓋7を取付けて塞ぐ。
スライダは後壁2aから横向きに突出する上下
の棚片2′,2′を有し、この棚片には横長孔8,
8を左右に設けてある。又、後蓋7は前向きに突
出する上下二つの棚片7′,7′を有し、この棚片
7′にも二つの横長孔9,9が左右に設けてある。
そして、X形になるよう交叉した中央部をピン1
0′で枢着された二本の連杆からなるパンタグラ
フ式の屈伸杆10の各前端を夫々横長孔8中で移
動可能なピン8′に連結し、又、その各後端を
夫々横長孔9中で移動可能なピン9′に連結し、
前述の押出しばね5はコイルスプリングでピン
9′,9′のまに縮設してある。従つて、押出しば
ね5が横長孔9,9中でピン9′,9′を中央に引
寄せるばね力で屈伸杆10は伸びようとし、スラ
イダ、ひいてはその上に後部を載せた抽斗1はハ
ウジング3の開放した前面から外にせり出す。
スライダは後壁2aの中央部に後向きの腕11
を有する。そして、釈放可能な係留装置4は、ハ
ウジングの後蓋7から前向きに突出し、抽斗を介
してスライダがハウジングの奥に押込まれたとき
に上記腕11の上又は下に重なるカム板4aと、
該カム板に形成されたカム溝4′を辿るよう腕1
1の後端に上向き又は下向きに植立されたピン4
bから成る。カム板4aは斜辺12を有する矢印
形で、後蓋にある窪み7aの底から立つ軸13に
後端部を枢着されて水平に首振可能であり、前記
軸13に巻付けられ、一端を後蓋に留めたコイル
ばね14の他端を掛け、斜辺12の後の切欠き1
2′が後蓋に当接するまで上記コイルばね14に
より第8,9図で反時計方向に回動するよう付勢
され、切欠き12′が後蓋に当接した状態で斜辺
12の前端部は、ハウジングの奥に押込まれるス
ライダの前記ピン4bの直線移動路4b′に向いて
いる。カム板のカム溝4′はほゞM字形で、斜辺
12の後端部に開口した屈曲入口路15aと、斜
辺12の前端部に開口した出口路15bと、入口
路の奥の係止部15と、該係止部から出口路15
bに脱出する脱出路15′とを有し、入口路15
aに対して係止部15は深く、係止部に対して脱
出路15′は更に深く、出口路15bは奥が脱出
路15′とほゞ同じ深さであるが、出口端に向か
つて次第に浅くなり、出口端の深さは入口路15
aの入口端よりも浅くなつている。
これによつて、押出しばね5の付勢に抗し抽斗
を介してスライダをハウジングの奥に押込んで行
くと、ピン4bはカム板4aの斜辺12の前端部
に当接し(第9図実線)、その後は斜辺12を押
退けてカム板をばね14の付勢に抗して回動さ
せ、第9図破線に示すようにカム溝の入口路15
aの入口端がピン4bに向くとピンは入口路に入
り、カム板はばね14の復元力で逆方向に少し戻
る。そしてピンが入口路15aを途中の屈曲部1
5a′まで辿つたとき、(第10図破線)、スライダ
の棚片2′は後蓋の棚片7′に当接してそれ以上押
込めなくなつたとき抽斗の前面はハウジングの前
面開口から奥に少し引込む。そこで、手を離して
押込むのを止めると、押出しばね5の復元力で抽
斗と一体にスライダは少し押出され、これにより
ピン4bは入口路の屈曲部から奥を辿り(第10
図実線)、係止部15に引つ掛かり(第11図)、
カム板はばね14の復元力で逆方向に更に少し戻
り、抽斗の前面はハウジングの前面とほゞ同じに
なつて停まる。
そして、棚片2′が棚片7′に当接するまで再び
抽斗を介してスライダを押込むと、ピン14bは
係止部15から第11図の矢印に示すように脱出
路15′に出て出口路15bの奥に達し(第12
図)、これによりカム板はばね14の復元力で少
し戻つて元の状態になると共に、直線状の出口路
15bの向きはピンの直線移動路に揃い、ピン4
bは押出しばね5の復元力で前に押し進められる
スライダに伴つて出口路15bを辿つたのちカム
溝の外に出る。入口路の入口端に対して出口路の
出口端は浅く段差があるためピン4bは出口路の
出口端からカム溝内に入ることは出来ない。そし
て、カム溝の底の深さは一様ではないため、軸1
3により枢着されるカム板の後端部の孔の直径を
軸13より僅かに大きくし、カムがカム溝の内部
を辿る際にガタ着いて上下動できるようにして置
く。
スライダ2の前の突起6aがハウジングのガイ
ド溝6の前端に当接して停められるまで押出しば
ね5の復元力で前に押進められる動きを静粛にさ
せるため、スライダには回転ダンパ16を下向き
に取付けてそのピニオン16′を下面から突出さ
せると共に、ハウジングの底壁には後端に開放し
た前後方向の溝17を設け、該溝の一側に上記ピ
ニオンと噛み合うラツク17′を形成し、スライ
ダの前進を制動する。
本考案に則り、抽斗1には、該抽斗の前面に上
縁で枢着された前面板18と、該抽斗の前面から
外に突出するよう付勢され、上記前面板の孔19
に貫通して該前面板を抽斗の前面に当接状態に保
持する押釦20と、後端に横孔を有し、該抽斗か
ら後向きに突出する突出片21と、後端にカム2
2を有し、該抽斗の前後方向の長さよりも長く、
且つ抽斗の下面に沿い前後方向に摺動可能に支持
され、前端を抽斗の前面から外に突出させること
ができる摺動カム杆23と、該摺動カム杆を前向
きに押す前押しばね24を設け、 又、前記スライダの後壁2aには、上記抽斗の
突出片21及び摺動カム杆23が潜り抜ける貫通
口25と、上記貫通孔を潜り抜けた突出片の後端
の横孔21′に差込む連結ピン26を横方向に移
動可能に支持した後向きの連結片27と、上記連
結ピン26を突出片21の横孔21′から抜く方
向に付勢する引抜きばね28とを設け、 前記抽斗と前面板の間には前面板を抽斗の前面
から跳ね上げる付勢装置29を設け、この前面板
18を介して前記摺動カム杆23を前押しばね2
4の付勢に抗し後退させ、該摺動カム杆23の後
端のカム22で連結片27が支持する連結ピン2
6を抽斗の突出片の横孔21′中に差込むように
してある。
具体的には、前面板18は抽斗の前部両側面に
あるほゞ扇形の凹部1′に嵌合する側片30を両
側に後向きに有し、各側片30の上端部で上記凹
部1′の上部にビス31によつて揺動可能に枢着
されている。そして、抽斗の前面を覆つてほゞ垂
直になつている前面板18が付勢装置29の付勢
により約30°跳ね上がると、各側片から内向きに
突出した突起32が上記凹部1′にあるストツパ
32′に当接し、それ以上、上がらないようにな
つている。
押釦20は抽斗の前壁1aに設けた前面に開放
する空洞33中に納められ、ばね20′で前向き
に押され、抽斗の前面から突出する。この押釦2
0が前面板の孔19に貫通していると、押釦に邪
魔されて付勢装置29は上述したように前面板を
跳ね上げることができない。付勢装置29は前記
ビス31に巻付けて一端を前面板、他端を抽斗に
掛けたばねである。
この実施例では前記押釦20と一体に可動な永
久磁石片34を設け、前面板の孔19は、前面板
をプラスチツクで射出成形する際にインサートモ
ールドで前面板に固定した鉄板19′に開設して
ある。
そして、押釦20の前端が上記前面板の孔19
に突入しているとき永久磁石34は前進位置にあ
つて鉄板19′を磁石で吸引し、押釦と協力して
前面板を抽斗の前面に当接した垂直状態に維持す
る押釦20は永久磁石片34を内蔵した小さな箱
体34′の前面に突設し、抽斗の前壁の空洞33
中にばね20′、上記箱体34′をその順に前から
納め、抽斗の内部から空洞33の奥壁にねじ35
を貫通し、ねじの先端を箱体34′の後壁にねじ
込んで連結し、ばね20′が箱体ごと押釦20を
前に押出すときはねじ35の頭部が抽斗の内部前
面に当接し、箱体が空洞33から前に脱出するの
を防止する。
前面板18を跳ね上げさせるには指先で押釦2
0を押込んで孔19から引込める。これにより永
久磁石34は押釦と一体に後に移動し、鉄板1
9′に作用する磁石は弱まる。こうして押釦を孔
から引込めると付勢装置29は前面板を約30°跳
ね上げ、前面板と抽斗の前面の間に指を差込む楔
形の空間が生じる(第16,17図参照)。
抽斗の下面中央部には帯板状の摺動カム杆23
の摺動をガイドする前後方向のガイド溝36があ
り、該溝の前後は抽斗の前面と後面に開放してい
る。このガイド溝36の上底面には同様に前後方
向の短い溝37が形成されている。摺動カム杆2
3は上面に上記溝37に突入する突出片37′を
備え、前述の前押しばね24は溝37に入れた上
記突出片37′と溝37の後端との間に縮設して
ある。そして、摺動カム杆には前後方向のスリツ
ト38を設け、このスリツト38を緩く通るねじ
38′をガイド溝36の上底面にねじ込み、この
ねじの頭で摺動カム杆23の下面を支持して摺動
カム杆を抽斗に組立てる。
スライダの後壁にある後向きの連結片27は二
つで一対となり、前記摺動カム杆が潜り抜ける下
端部中央の貫通口25の左右に一対宛設けられて
いる(第15図参照)。この一対宛の連結片は摺
動カム杆の摺動方向とは直行した横方向に移動可
能に連結ピン26を支持し、各連結ピンに巻付い
たコイルばねからなる引抜きばね28は左側の連
結ピン26(L)を右に押して該ピンの右端部を
中央の貫通口25の後方に位置させ、又、右側の
連結ピン26(R)は左に押して該ピンの左端を
中央の貫通口25の後方に位置させる。そして、
摺動カム杆23は、上記左側の連結ピン26
(L)の右端と、右側の連結ピン26(R)の左
端に摺接する傾斜したカム22を後端の左右に有
する。尚、各連結ピン26(L,R)は引抜きば
ね28によつて押される串部材39を途中に有
し、この串部材39はピン26が各対の連結片か
ら外れるのを防止する役目もする。
抽斗の後壁から突出する左右二つの突出片のう
ち左のもの11(L)はスライダの後壁にある左
の貫通口25を潜り抜け、左側の対の連結片の左
のものに平行に接近し、後端の横穴21′は連結
ピン26(L)と同軸に揃い、又、右の突出片1
1(R)はスライダの後壁にある右の貫通口25
を潜り抜け、右側の対の連結片の右のものに平行
に接近し、後端にある横孔21′は連結ピン26
(R)と同軸に揃う。従つて、第13,14図に
示すように摺動カム杆23を前押しばね24に抗
して後退させると、その後端の山形になつた左右
の傾斜カム22,22は左右の連結ピン26
(L),26(R)の間に割込み、引抜きばね28
に抗して左の連結ピン26(L)を左に押してピ
ンの左端部を左の突出片11(L)の横孔21′
に突入させると共に、右の連結ピン26(R)を
右に押し、該ピンの右端部を右の突出片11
(R)の横穴21′に突入させ、こうして抽斗1を
スライダ2に連結し、スライダと一体に摺動可能
にする。
そして、摺動カム杆の後端部が左右の連結ピン
26(L)と26(R)の間に割込んだ後退状態
は、押釦20が孔19に貫通し、永久磁石34が
孔19の回りの鉄片19′を吸引して跳ね上がる
ことを阻止された前面板18が摺動カム杆の前端
を抑えていることにより維持される。
尚、ハウジングの前方上下には、自動車のダツ
シユボードや、家具の前面壁に設けた横穴に装入
して固定するための取付片40を設け、この取付
片40から後の開放した上面は天井壁41を取付
けて塞ぐ。
これにより前面板18を指で押込むと、前述し
たように抽斗1とスライダ2はハウジング中で後
退し、係留装置のカム板4aはスライダのピン4
bを釈放するのでスライダと抽斗は押出しばね5
の復元力で前に押進められ、抽斗はハウジングの
前面から外にせり出す。従つて、抽斗の内部に物
を出し入れできると共に、抽斗が灰皿の場合は煙
草の灰や、吸殻を捨て入れることができる。そし
て、せり出した抽斗をハウジングの奥に押込むと
係留装置のカム板4aはスライダのピン4bを係
留してスライダをハウジングの奥に係留し、抽斗
をハウジングの内部に収容する。
抽斗をハウジングから外に抜き出すには前面板
の孔19から露出する押釦20を押ながら前面板
を押込む。すると、同様に係留装置のカム板4a
はスライダのピン4bを釈放するためスライダと
抽斗は押出しばね5で前に押進められ、抽斗はハ
ウジングの前面から外にせり出すが、同時に押釦
20が前面板の孔19から引込むことにより前面
板は付勢装置29で跳ね上げられる。従つて摺動
カム杆23は前押しばね24によつて前に移動
し、前端が抽斗の前面から前に突出すると共に、
連結ピンの間に割込んでいた摺動カム杆のカム2
2を有する後端部は連結ピンの間から抜け、連結
ピンは引抜きばね28によつて抽斗の突出片21
の横孔21′から抜かれ、スライダと抽斗の連結
が外れる。そこで、跳ね上げられた前面板の裏に
指を差込んで手前に引けば抽斗だけをハウジング
の外に抜き出せる。
抽斗の内部に溜つた灰や吸殻を捨て、抽斗をハ
ウジングの前面の開口に差入れ、前面板で押して
奥に押込む。これにより抽斗の後部はスライダに
載り、抽斗とスライダは奥に移動し、同時に指で
押された前面板は押釦20と、摺動カム杆23を
押込みながら付勢装置29に抗して抽斗の前面に
当接する。前面板が抽斗の前面に当接すると押釦
20は前面板の孔に突入して前面板が付勢装置で
跳ね上げられるのを阻止する。これにより摺動カ
ム杆23は後退状態に維持され、カム22を有す
るその後端部は連結ピン26の間に割込み、連結
ピンで抽斗をスライダに連結する。
そして、奥に移動した抽斗とスライダは係留装
置のカム板4aで係留され、抽斗はハウジングの
内部に収容される。
この実施例では押釦20と一体に前後動する永
久磁石34が前面板の鉄片19′を磁力で吸引し、
押釦20と協力して前面板が抽斗の前面から跳ね
上がるのを防止するが、この磁性吸引は省略して
もよい。
<考案の効果> 本考案によればハウジング中で前後するスライ
ダに後部が載つてスライダと連結し、指先で押込
むとハウジングの外にせり出して来る抽斗の前面
板の孔から露出した押釦の押込み操作で抽斗のス
ライダに対する連結を外し、抽斗をハウジングの
外に抜くことができる。そして、押釦の押込みに
より前面板は所定の角度だけ跳ね上がり、抽斗の
前面との間に指を差入れる空間を形成するため、
その空間に指を入れ、手前に引くだけで容易に抜
き出すことができ、抽斗に触れて指が汚れる虞も
ない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の抽斗式収納装置の一実施例を示
すもので、第1図は正面図、第2図は一部を欠截
した収納状態の平面図、第3図はハウジングの一
部を省略した斜視図、第4図は抽斗を裏返した斜
視図、第5図は分解斜視図、第6図は収納状態の
縦断側面図、第7図は第6図の−線での断面
図、第8図はハウジング内でスライダが進退する
状態を示す一部を断面にした平面図、第9図から
第12図は釈放可能な係留装置の動作説明図、第
13図は抽斗とスライダの連結状態を示す横断面
図、第14図は収納状態の縦断側面図、第15図
は抽斗とスライダの連結が外れた状態を示す横断
面図、第16図は抽斗とスライダの連結が外れ、
抽斗がせり出した状態の縦断側面図、第17図は
抽斗を外に抜出している状態の縦断側面図であ
る。 図中、1は抽斗、2はスライダ、3はハウジン
グ、4は係留装置、4aと4bはそのカム板とピ
ン、5は押出しばね、18は前面板、19はその
孔、20は押釦、21は突出片、21′はその横
孔、22はカム、23は摺動カム杆、24はその
前押しばね、25は貫通口、26は連結ピン、2
8は引抜きばね、29は前面板の付勢装置を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 抽斗と、この抽斗の後部を載せて取外し可能に
    保持するスライダと、前面に開放面を有し、上記
    抽斗を保持したスライダが内部を前後方向に摺動
    するハウジングを備え、上記スライダとハウジン
    グの間にはハウジングの内部に押込まれて収容さ
    れた前記抽斗を収容位置に係留すると共に、収容
    位置の抽斗を再び押込むことによつて係留を釈放
    する釈放可能な係留装置と、上記抽斗を収容位置
    に押込むことにより該抽斗を前記ハウジングの前
    面の開放面から外に押出す力を蓄え、上記係留装
    置が該スライダの係留を釈放したときにハウジン
    グの内部でスライダを前に押し動かし、スライダ
    に保持された抽斗をハウジングの前面の開放面か
    ら外にせり出させる押出しばねを設けた抽斗式収
    納装置において、 前記抽斗には、該抽斗の前面に上縁で螺着され
    た前面板と、該抽斗の前面から外に突出するよう
    付勢され、上記前面板の孔に貫通して該前面板を
    抽斗の前面に当接状態に保持する押釦と、後端に
    横孔を有し、該抽斗から後向きに突出する突出片
    と、後端にカムを有し、該抽斗の前後方向の長さ
    よりも長く、且つ抽斗の下面に沿い前後方向に摺
    動可能に支持され、前端を抽斗の前面から外に突
    出させることができる摺動カム杆と、該摺動カム
    杆を前向きに押す前押しばねを設け、 又、前記スライダの後壁には、上記抽斗の突出
    片及び摺動カム杆が潜り抜ける貫通口と、上記貫
    通口を潜り抜けた突出片の後端の横孔に差込む連
    結ピンを横方向に移動可能に支持した後向きの連
    結片と、上記連結ピンを突出片の横孔から抜く方
    向に付勢する引抜きばねとを設け、 前記抽斗と前面板の間には前面板を抽斗の前面
    から跳ね上げる付勢装置を設け、この前面板を介
    して前記摺動カム杆を前押しばねの付勢に抗し後
    退させ、該摺動カム杆の後端のカムで連結片が支
    持する連結ピンを抽斗の突出片の横孔中に差込む
    ようにしたことを特徴とする抽斗式収納装置。
JP16505788U 1988-12-22 1988-12-22 Expired - Lifetime JPH0535009Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16505788U JPH0535009Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16505788U JPH0535009Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0285641U JPH0285641U (ja) 1990-07-05
JPH0535009Y2 true JPH0535009Y2 (ja) 1993-09-06

Family

ID=31451202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16505788U Expired - Lifetime JPH0535009Y2 (ja) 1988-12-22 1988-12-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0535009Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0285641U (ja) 1990-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH077225Y2 (ja) 車載移動体の閉位置係止装置
KR101081260B1 (ko) 인출장치
JPH06211079A (ja) 引き出しユニット
JP2003276516A (ja) ガイド機構、該ガイド機構を用いた蓋体の開閉機構、及び該開閉機構を用いた車載用内装品
JP4291427B2 (ja) 引戸の構造及び引戸閉塞装置
JPH055693B2 (ja)
US4054344A (en) Storage receptacle for magnetic tape cassette
JPH0535009Y2 (ja)
US4542810A (en) Damper device
JP4046225B2 (ja) 内引出しを備えた引出し構造
JP2881691B2 (ja) 安全装置付き車輌搭載用収納装置
KR100553100B1 (ko) 자동차용 트레이의 잠금기구
KR0119564B1 (ko) 차량의 애시트레이 착탈장치
JPH0353954B2 (ja)
USRE21441E (en) Panel pocket
KR940002821A (ko) 차량용 콤팩트디스크 플레이어의 메가진 자동 추출장치
KR200147380Y1 (ko) 자동차용 트레이
JP2541824Y2 (ja) 引き出し装置
JPH0711835A (ja) 物入れ装置
JP2691441B2 (ja) スライダの格納装置
JPH0520606Y2 (ja)
JPH0156457B2 (ja)
JPS6154174U (ja)
JPS5989826U (ja) 引出し容器
JP2584216Y2 (ja) パチンコ機の球受皿