JPH0534760Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 水、及び水と諸物品と海苔原藻の混合物品と液
体を収容用層に収容し、均等に混合し、或いは、
攪拌しながら洗浄しつつ養生する作業においては
従来、スクリユー状の羽根を原動機によつて回転
させながら水と共に海苔原藻を攪拌しながら順次
洗浄し、混入している不純物の分離除去作用をな
し、海苔すき加工時までの間、槽内に養生し、海
苔質の向上をなしていたものであるが、従来の攪
拌機構をもつてしては、槽内全体を均等に攪拌す
ることは不可能であつた。

従つて、部分的に滞溜して海苔原藻におれが発
生し、品質の低下を招来していたものである。

本考案、上記諸欠点を解消解決する目的におい
て、中心の回転軸に攪拌羽根を上下及び、中心部
に片羽根状態にして付説し、槽の内周側部分を遊
セイ回転する三本の羽根によつて攪拌するように
なすとともに、内周側面を一本の羽根棒によつて
攪拌し、海苔原藻を上下層及び中間層のむらなく
攪拌し、全体を均等に攪拌しながら原藻を傷つけ
ることなく完全洗浄し、原藻を保護しながら完全
養生し、良質の海苔を得べくなしたことを特徴と
する片羽根攪拌機構の創作に係るものである。

以下、実施例図によつて、本考案の構成を説明
する。

基台１の中央部下面に回動枠２の一端部を嵌挿
接続し、主軸３の上端部と中心部とに下向きの羽
根４，４′を下向きに付設し、下端に羽根５を上
向きに付設し、該各羽根は主軸の片側に位置させ
て片羽根となし、回動枠２の先端に副軸６を遊嵌
軸架して下端に三本（複数本）の攪拌棒７を垂下
接続し、主軸の上端部と副軸６との相対位置とに
スプロケツトホイル８，８を取り付けして無端チ
エンを掛け廻させ、該回動枠の先端から槽の内側
周の攪拌棒９を垂下させ、主軸の上端に原動機か
ら動力を伝動するようになしてなるものである
尚、図中、１０は、槽１１は、海苔原藻にして、
１２は、原動機を示したものである つぎに、本考案の作用・効果を実施例図によつ
て説明する。

本考案の攪拌装置は、上記した様な構成から成
り、水槽などの槽内へ例えば海苔原藻を水と共に
収容し、基台に装置した原動機１２によつて変速
機を経由して主軸３を連動回転させるとともに、
回動枠２を回転させるもので、この連動回転によ
つて主軸３の片側上下位置に付設した各羽根４，
４′，５により、海苔原藻を上下方向へ攪拌し、
さらに、無端チエンにより攪拌棒７を遊セイ回転
させながら海苔藻を順次攪拌し、機枠の最端に垂
下設した攪拌棒により、槽１０の内側周面位置を
移動攪拌するものである。

従つて、槽内の海苔原藻は各羽根４，４′，５
及び各攪拌棒７，９によつて上下、左右及び諸方
向へ攪拌と洗浄と混入不純物の分離作用とを連続
的になさしめ、海苔原藻１１を連続的にほぐしな
がらむれを防止するとともに、槽内において養殖
場を同様な条件を再現し、海苔質の低下をなから
しめ、完全保護しつつ養生作用をなし、次の加工
までの間において原藻の生育を良好となすもので
ある。

また、主軸３の片側面の上下位置にのみ下向き
羽根枠と上向きの羽根枠を付設したことにより、
攪拌バランスと攪拌速度とを攪拌棒の回転移動攪
拌作用と合致させ、原藻の品質に適合した状態で
円滑に攪拌する効果を有するとともに、片側羽根
であることによつて、従来の攪拌機構とは全く異
なつた構造で多大の効果をなし、攪拌の過剰を完
全に防止し、多量、少量のいずれの量においても
常に正確で良好に攪拌、洗浄、養生などの作業を
なさしむることが出来るなど、本考案の装置は、
前述した様な顕著な諸効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例に依る攪拌機構を装
置した海苔原藻攪拌養生槽の横断面図、第２図は
攪拌枠機構の側面図、第３図は、平面図にして、
第４図は、海苔原藻の攪拌作業を例示した平面図
である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台１の中央部下面へ回動枠２の一端部を回動
   自在に接続し、伝動軸に主軸３を接続して垂下さ
   せ、前記主軸の片側面の上端部と中心部寄りとに
   攪拌羽根４，４′を下向きに付設し、下端に攪拌
   羽根５を上向きに付設し、回動枠２の先端寄りに
   設けた副軸６に複数本の棒をもつて構成した攪拌
   棒７を垂下設し、回動枠内の主軸と副軸とに取付
   けしたスプロケツトホイル８，８に無端チエーン
   を掛け廻させ、さらに、回転枠の最先端に一本の
   攪拌棒９を垂下させて槽の内側面部に位置させ、
   主軸の上端へ原動機から動力を連動するようにし
   て成る攪拌装置。