JPH05347274A - 配線の形成方法 - Google Patents

配線の形成方法

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JPH05347274A
JPH05347274A JP15552892A JP15552892A JPH05347274A JP H05347274 A JPH05347274 A JP H05347274A JP 15552892 A JP15552892 A JP 15552892A JP 15552892 A JP15552892 A JP 15552892A JP H05347274 A JPH05347274 A JP H05347274A
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layer
refractory metal
material layer
metal material
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JP15552892A
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Kazuhiro Hoshino
和弘 星野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高融点金属プラグとAl系配線との反応を防
止し、熱的に安定な配線を得る。 【構成】 コンタクトホール3に選択WCVD法でWプ
ラグ4を形成した後、Wプラグ4の表面を窒化処理して
窒化タングステン層5を形成し、その上にAl系配線層
6を形成、パターニングする。AlとWの間に窒化タン
グステン層5を介在させることにより、AlとWの反応
が阻止され、熱的安定性を有する配線が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に適用され
る配線の形成方法に関し、特に、接合リーク電流が少な
く、コンタクト抵抗が低く、且つ信頼性の高いコンタク
ト構造を得る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のデザイン・ルールの縮
小化に伴い、基板と配線間の電気的接続を取るためのコ
ンタクトホールや、多層配線間の電気的接続を取るため
のビアホールの径も微細化し、アスペクト比は1を越え
るまでになって来ている。従来、このような高アスペク
ト比の微細接続孔において平坦化及び良好な電気的接触
を得るための方法として、以下に述べる代表的な2つの
方法が知られている。
【0003】一つの方法は、高温スパッタ法による埋め
込み技術である。これは、基板を約500℃に加熱した
状態でAlをスパッタしAlの表面流動性を利用して接
続孔にAlを埋め込む方法である。この場合、Alと基
板シリコンの反応を防ぐためにTiN等のバリアメタル
を敷く必要がある。しかしながら、高アスペクト比の微
細接続孔においてはスパッタによるバリアメタル形成時
のカバレージ不足により、ホール側壁及び底部に十分な
厚さのバリアメタルを形成することが出来ず、コンタク
ト特性を劣化させることが問題となる。
【0004】もう一つの方法は、接続孔内部に選択CV
D法、ないし非選択CVD法とエッチバックによりWプ
ラグを形成し、その上にAl配線を形成する技術であ
る。この方法では平坦化は達成されるが、Al配線形成
後シンターを行うと、WとAlの間で反応が生じ、コン
タクト抵抗が上昇するという問題があった。そこで、A
l配線の下にTiN等のバリアメタルを敷き、WとAl
の反応を抑制した積層構造配線が考案されたが、バリア
メタル上のAl配線は、SiO2上のAl配線に比べて
エレクトロマイグレーション耐性が低く信頼性の点で問
題があるとうことが明らかになってきた。これは、バリ
アメタル上では、Alの結晶粒が小さくなり、EM耐性
の良いバンブー構造配線が得られにくいためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
高温スパッタ法による埋め込み技術ではバリアメタル形
成時のカバレージ不足により、コンタクトホール側壁及
び底部に十分な厚さのバリアメタルを形成することが出
来ず、コンタクト特性を劣化させることが問題となる。
また、選択CVD−Wによるプラグ形成技術ではバリア
メタルが無い場合にはWとAlの反応によるコンタクト
抵抗の上昇が問題となり、バリアメタルが有る場合には
エレクトロマイグレーション耐性の劣化が問題である。
即ち、高温スパッタ法,Wプラグ形成法による微細コン
タクト形成方法のいずれの技術を用いても、電気的特性
もしくは信頼性の面で問題を有している。
【0006】今後の高密度デバイスではコンタクトホー
ル径が更に縮小し、高アスペクト比になることが予想さ
れるため、これらの課題を解決するような信頼性の高い
コンタクト構造の実現は非常に重要な課題である。
【0007】本発明は、このような従来の問題点に着目
して創案されたものであって、高融点金属材料層とAl
系金属材料層との反応を防止して、熱的安定性が高く、
しかもエレクトロマイグレーション耐性を有する配線の
形成方法を得んとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、高融
点金属材料層の表面を、窒素(N)原子を含むガス、ま
たは炭素(C)原子を含むガス、またはホウ素(B)原
子を含むガスの少なくとも1つを含むガス雰囲気中で拡
散的処理を施した後、該高融点金属材料層上にアルミニ
ウム(Al)系金属材料層を形成することを、その解決
手段としている。また、拡散的処理として、炉アニー
ル,ランプアニール,プラズマ処理を用いる。さらに、
イオン注入法を用いて高融点金属表面に高融点金属の窒
化物,炭化物,ホウ化物等を形成することを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明は、コンタクトホール内部にW等の高融
点金属を選択CVD法で形成し、その高融点金属の上層
部に窒化物又は炭化物又はホウ化物又は炭窒化物を形成
した後、Al配線を形成すれば、以下に述べる作用によ
って電気的特性・信頼性の高いコンタクト構造が実現で
きる。
【0010】先に述べたように、Wプラグ形成後、Al
配線をスパッタ法で形成し、450℃程度の熱処理を行
うと界面でWとAlが反応する。図6にW−Alの平衡
状態図を示す。X線回折でこの場合の反応生成物を分析
するとWAl12が観測される。WAl12層は450℃程
度の温度ではその厚さは5〜20nmであるが、この反
応生成物が生じるとコンタクト抵抗の増大が見られる。
また、熱処理温度が高い程、WAl12層の厚さは増し、
コンタクト抵抗の増大が顕著に現れる。
【0011】先ず、Wを窒化すると窒化タングステン
(W2,N,WN等、代表的にWNXと記す)を形成す
る。この窒化タングステン膜は、TiN,TiON等と
同様にAlの拡散防止膜としての効果がある。この点に
ついて、浦井等の報告(第48回、応用物理学会学術講
演予稿集、18p−Q−10,1987年)に記されて
いる。すなわち、Wプラグとその上方にあるAl配線の
間にWNX層を介在させることによってWとAlが直接
接することが無くなり反応が阻止される。また、WNX
の熱的安定性は高く、550℃までの熱処理を加えても
コンタクト抵抗の上昇は観測されない。
【0012】WNXの抵抗は、TiNと同等でありコン
タクト抵抗を上昇せしめるほど大きくないので、安定し
て良好なコンタクト特性が得られる。
【0013】本発明では、コンタクトホール部のみに自
己整合的にWNXが形成され、この部分でのAlとWの
反応が生じなければよいわけなので、SiO2上領域で
は、バリアーメタル構造のAl配線は必要無くなる。す
なわち、バリアーメタル構造のAl配線を用いないの
で、エレクトロマイグレーション耐性の高い配線が実現
出来る。
【0014】また、Wを炭化すると炭化タングステン
(W2,C,WC等、代表的にWCXと記す)を形成す
る。このWCX層上にAl配線を形成し、450℃程度
のシンターを行うと以下の反応が生じる。
【0015】C(炭素)はWよりもAlと結合しやす
い。これは炭化物生成自由エネルギーがAlの方がWに
比べて低いことによるものである。WCXのCはAlと
反応し、AlCXとなりWCXは還元される。これは、以
下の反応式で表される。
【0016】WCX+Al→AlCX+W 従って、シンター後はAl配線とWプラグの間に薄いA
lCX層が形成される。この様にして形成されたAlCX
は、TiN等のバリアーメタルと同様にWとAlの間の
反応を防止する作用がある。即ち、Wプラグとその上方
にあるAl配線の間にAlCX層が形成されることによ
ってWとAlの反応が阻止される。また、AlCXの熱
的安定性は高く、550℃までの熱処理を加えてもコン
タクト抵抗の上昇は観測されない。
【0017】この場合も、コンタクトホール部のみに自
己整合的にAlCXが形成され、この部分でのAlとW
の反応が生じなければならないわけなので、SiO2
領域では、バリアーメタル構造のAl配線は必要無くな
る。すなわち、バリアーメタル構造のAl配線を用いな
いので、エレクトロマイグレーション耐性の高い配線が
実現出来る。
【0018】さらに、Wをホウ化するとホウ化タングス
テン(W2,B,WB等、代表的にWBXと記す)を形成
する。このWBX層は、TiN等のバリアーメタルと同
様にWとAlの間の反応を防止する作用がある。WBX
の熱的安定性は高く、550℃までの熱処理を加えても
バリアー性は保たれコンタクト抵抗の上昇は見られな
い。
【0019】接続孔内部のWプラグとAl配線の反応が
生じなければよいわけなので、ホール以外のSiO2
領域では、バリアーメタル構造のAl配線は当然必要無
くなる。すなわち、本発明を適用すれば、Al配線の下
にバリアーメタルを敷かなくて良いので、Al配線の結
晶粒を粗大化でき、バンプー構造の配線が得られるた
め、エレクトロマイグレーション耐性の高い配線が得ら
れるのである。
【0020】
【実施例】以下、本発明に係る配線の形成方法の詳細を
図面に示す実施例に基づいて説明する。
【0021】(実施例1)本実施例は、先ず、図1
(A)に示すように、不純物拡散層1aが形成されたシ
リコン基板1上の例えば膜厚700nmに堆積されて成
るSiO2絶縁膜2に、リソグラフィー技術及びドライ
エッチング技術を用いてコンタクトホール3を開孔す
る。
【0022】次に、図1(B)に示すように、選択タン
グステンCVD法を用いて、コンタクトホ3内に高融点
金属材料層としてのWプラグ4を成長させる。この選択
タングステンCVDの条件の一例を以下に示す。
【0023】(選択タングステンCVDの条件) ○ガス及びその流量 六弗化タングステン(WF6)…10SCCM シラン(SiH4)…7SCCM 水素(H2)…1000SCCM アルゴン(Ar)…10SCCM ○圧力…27.0Pa ○成長速度…400nm/分 かかるWプラグ4によってコンタクトホール3が完全に
埋め込まれた後、続いて、電気炉にシリコン基板(ウエ
ハ)を挿入し、以下に示す条件の窒素雰囲気でWプラグ
4の表面を窒化させる。なお、ここで使用する電気炉は
通常のものでよいが、Wの酸化を防ぐため、窒素の流量
を大きくして、炉内の残留酸素を出来るだけ除去するこ
とが必要である。
【0024】(窒化処理条件) ○温度…500℃ ○窒素(N2)流量…50SLM ○処理時間…30分 かかる条件でWプラグ4の窒化を行なうと、図1(C)
に示すように、Wプラグ4の表面に約50nmの膜厚の
窒化タングステン(WNX)層5が形成される。なお、
この窒化タングステン層5の膜厚は、処理温度及び処理
時間によって制御することができる。
【0025】そして、窒化処理が終了した後、シリコン
基板を取り出し、続いて、図1(D)に示すように、全
面にAl系配線層6を、DCマグネトロンスパッタリン
グ法で形成する。ここでは、初めに窒化タングステン層
5の表面にある自然酸化膜をRFエッチングで除去し、
その後、例えば以下に示すような条件でAlスパッタを
行なう。なお、このAl系配線層6は、Al−1%Si
で成り、形成膜厚は500nmとした。
【0026】(Al系配線層6のスパッタ条件) ○ターゲット…Al−1%Si ○ガス及びその流量 アルゴン(Ar)…40SCCM ○圧力…0.67Pa ○基板温度…150℃ ○膜厚…500nm かかるAl系配線層を形成した後、通常のリソグラフィ
ー技術及びエッチング技術により配線パターンを形成す
る。このようにして形成されたコンタクト構造は、シン
ターを行なっても、窒化タングステン(WNX)層5の
作用でAlとWの反応が阻止される。これによって、熱
的に安定性の高い配線構造が得られる。
【0027】(実施例2)本実施例は、図2に示すよう
なマルチチャンバプロセス装置を用いて、上記実施例1
におけるWプラグ4の窒化処理をランプアニール法によ
り窒化タングステン(WNX)層5を形成した例であ
る。このマルチチャンバプロセス装置は、図2に示すよ
うに、Alスパッタ処理を行なうPVDチャンバ11
と、選択タングステンCVD処理を行なうCVDチャン
バ12と、ラピッドサーマルアニール(ランプアニー
ル)を行なって窒化処理を行なうRTAチャンバ13
と、ロードロックチャンバ14A,14Bが、ウエハ搬
送アーム15を備えてウエハ16を夫々のチャンバに搬
送する搬送チャンバ17にゲートバルブを介して結合さ
れた装置である。
【0028】以下、本実施例の各工程を、再度図1
(A)〜(D)を用いて説明する。
【0029】先ず、図1に示すように、上記実施例1と
同様に、SiO2絶縁膜2にコンタクトホール3を開孔
し、続いて、図2に示したマルチチャンバプロセス装置
にウエハを搬入し、初めにCVDチャンバ12にウエハ
を入れ、上記実施例1と同様のCVD条件で選択タング
ステンCVDを行ない、図1(B)に示すように、コン
タクトホール内にWプラグ4を形成する。
【0030】次に、ウエハをRTAチャンバ13に移
し、Wプラグ4の表面の窒化処理を行なう。以下に、こ
の窒化処理の条件を示す。
【0031】(窒化処理条件) ○ガス及びその流量 アンモニア(NH3)…1.0SLM ○圧力…1330Pa ○温度…650℃ ○時間…20秒 かかる窒化条件で窒化処理を行なうと、図1(C)に示
すように、約50nmの窒化タングステン(WNX)層
5が形成できる。
【0032】次に、ウエハをPVDチャンバ11に移
し、図1(D)に示すように、全面にAl系配線層5を
DCマグネトロンスパッタ法で形成する。このAlスパ
ッタ条件は、上記実施例1と同様である。
【0033】さらに、上記実施例1と同様に配線のパタ
ーニングを行なえばよい。
【0034】本実施例においても、窒化タングステン層
5の作用でAlとWの反応が阻止され、熱的に安定性の
高い配線構造が得られる。
【0035】(実施例3)本実施例は、上記実施例1と
同様にコンタクトホールにWプラグを選択CVD法にて
選択成長させた後、Wプラグの表面を炭化して炭化タン
グステン(WCX)層を形成し、AlとWの反応を阻止
しようとするものである。
【0036】本実施例においては、図3(A)に示すよ
うに、コンタクトホールの形成、Wプラグ4の形成工程
までは、上記実施例1及び実施例2と同様である。
【0037】次に、ウエハを電気炉に移し、炭素雰囲気
でWプラグ4の表面を炭化する。本実施例においても、
電気炉は通常のものを用い、Wの酸化を防ぐため、反応
ガス流量を十分とり、炉内の残留酸素を出来るだけ除去
する必要がある。以下に、この炭化処理の条件を示す。
【0038】(炭化処理条件) ○温度…600℃ ○ガス及びその流量 メタン(CH4)…50SLM ○時間…30分 かかる条件でWの炭化を行なうと、図3(B)に示すよ
うに、Wプラグ4の表面に約10nmの炭化タングステ
ン(WC)層7が形成できる。この炭化タングステン
層7の膜厚は、処理温度及び処理時間によって制御する
ことができる。
【0039】後工程のAl系配線層6の形成,パターニ
ングは、上記実施例1及び実施例2と同様である。そし
て、450℃のシンターを行なって配線が完成する。こ
うして形成された配線構造は、シンターを行なっても、
炭化タングステン(WCX)層7の作用でAlとWの反
応が阻止され、熱的に安定性の高いコンタクト構造が得
られる。
【0040】(実施例4)本実施例は、実施例3におけ
る炭化処理をRTA法に置き換えた例である。
【0041】このRTA法によるWの炭化処理条件は、
以下に示す通りである。
【0042】(RTA法による炭化処理条件) ○ガス及びその流量 メタン(CH4)…1.0SLM ○圧力…1330Pa ○温度…650℃ ○時間…20分 かかる炭化処理により、本実施例では、Wプラグ表面に
厚さ約10nmの炭化タングステン(WCX)層が形成
された。本実施例における他の工程及び作用・効果は、
上記実施例3と同様である。
【0043】(実施例5)本実施例は、実施例3におけ
る炭化処理を、プラズマ炭化に置き換えた例である。
【0044】本実施例においては、図4に示すようなプ
ラズマ処理装置を用いてプラズマ炭化を行なう。この装
置は、同図に示すように、チャンバ21内に、ウエハ1
6を載置する、ヒータ28が内蔵されたステージ24
と、このステージ24に対向する対向電極24が設けら
れ、ガス導入管25,ターボ分子ポンプ26,RF電源
27等が接続されて成る。
【0045】かかるプラズマ処理装置に、Wプラズマが
形成されたウエハ16を移し、真空排気をした後、ガス
を導入,所定の圧力を設定し、次に、RF電源27をO
Nにしてプラズマを発生させる。このプラズマ処理条件
の一例を以下に示す。
【0046】(プラズマ炭化の条件) ○ガス及びその流量 四弗化炭素(CH4)…100SCCM ○パワー…400W ○圧力…133Pa ○温度…250℃ このようにして、Wプラグの表面に炭化タングステン
(WCX)層が形成された後の工程は、上記実施例3及
び実施例4と同様である。
【0047】(実施例6)本実施例は、図5(A)に示
すように、上記実施例1と同様にコンタクトホール内に
Wプラグ4を形成した後、ウエハを拡散炉に移し、Wプ
ラグ4の表面をホウ化処理して、図5(B)に示すよう
な、ホウ化タングステン(WBX)層8を形成する。こ
こで用いた拡散炉は通常のものでよいが、Wの酸化を防
止するため、ガス流量を十分にとり、炉内の残留酸素を
出来るだけ除去する必要がある。以下に、Wのホウ化処
理条件を示す。
【0048】(ホウ化処理条件) ○温度…600℃ ○ガス及びその流量 BH3…50SLM ○時間…30分 かかる条件でWのホウ化を行なった結果、Wプラグ4の
表面に厚さ約10nmのホウ化タングステン層8が形成
された。形成されるホウ化タングステンの厚さは、処理
温度及び処理時間によって制御される。
【0049】次に、上記実施例1と同様にAl系配線層
6を、図5(C)に示すように形成し、パターニングを
行なって配線が完成する。なお、Al系配線層6をスパ
ッタ形成する前に、ホウ化タングステン層8表面に酸化
層が形成されている場合には、例えば、Ar40SCCM
圧力0.03Pa,パワー500W(DC),時間30
秒でスパッタクリーニングを行い酸化層を除去しておく
必要がある。
【0050】本実施例によれ形成された配線も、上記の
実施例と同様にAlとWの反応が阻止できるため、熱的
に安定なコンタクト構造となる。
【0051】(実施例7)本実施例は、上記実施例6に
おけるホウ化処理をプラズマホウ化法を用いて行なうも
のであり、このプラズマホウ化には上記実施例5で用い
た図4に示すようなプラズマ処理装置を用いる。
【0052】以下に、プラズマホウ化の条件の一例を示
す。
【0053】(プラズマ生成条件) ○ガス及びその流量 BH3…120SCCM ○圧力…133Pa ○RFバイアス…600W ○基板温度…300℃ かかる処理を約1分間行なうと、図5(B)に示すよう
なホウ化タングステン層8が膜厚約10nmの厚さで形
成された。なお、本実施例においては、他の工程は上記
実施例と同様である。
【0054】(実施例8)本実施例は、上記実施例6に
おけるホウ化処理を、ホウ素のイオン注入法に置き換え
た例である。なお、他の工程は上記各実施例と同様であ
る。以下に、ホウ素のイオン注入条件を示す。
【0055】(イオン注入条件) ○イオン種…BF2 ○打込みエネルギー…70KeV ○打込み量…1×1015atoms/cm2 かかる条件でイオン注入を行ない、その後450℃,3
0分のアニール(Ar雰囲気)を行ない、Wプラグの表
面に約10nmの膜厚のホウ化タングステン層が形成さ
れた。
【0056】以上、各実施例について説明したが、本発
明は、これらに限定されるものではなく、構成の要旨に
付随する各種の設計変更が可能である。
【0057】例えば、上記実施例においては、高融点金
属材料としてタングステン(W)を適用して説明した
が、この他にMo,Ti,Zr,Hf,V,Nb,T
a,Pd,Cr,Re及びそのシリサイドを適用するこ
とが可能である。
【0058】また、窒素を含むガスとしては、N2,N
3,N24等を用いることが可能であり、また、炭素
を含むガスとしては、CH4以外の炭化水素を用いても
勿論よい。
【0059】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プラグ等を形成するWなどの高融点金属材料
層とアルミニウム系金属材料層との反応を阻止できるた
め、Alシンター後のコンタクト抵抗上昇を防止する効
果がある。このため、熱的安定性の高い配線構造が得ら
れる効果がある。
【0060】また、Al系金属材料層の下にバリアメタ
ル層を形成する必要がなくなるため、プロセスの簡略化
が図れると共に、バリアメタル積層構造で問題となるエ
レクトロマイグレーション耐性の劣化がなくなり、信頼
性の高い配線が得られる効果がある。
【0061】さらに、高融点金属、特にタングステンの
選択CVDによって形成されたプラグに適用することに
より、平坦化構造の配線が形成でき、信頼性が向上する
効果がある。
【0062】また、例えばRTA法により窒化等を行な
う場合には、マルチチャンバプロセス装置を用いること
が可能となり、プロセスの安定化及びスループットの点
で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(D)は本発明の実施例1の工程を示
す要部断面図。
【図2】本発明の実施例2に用いたマルチチャンバプロ
セス装置の説明図。
【図3】(A)〜(C)は本発明の実施例3の工程を示
す要部断面図。
【図4】本発明の実施例5に用いたプラズマ処理装置の
説明図。
【図5】(A)〜(C)は本発明の実施例6の工程を示
す要部断面図。
【図6】Al−Wの平衡図。
【符号の説明】
1…シリコン基板 1a…不純物拡散層 2…SiO2絶縁膜 3…コンタクトホール 4…Wプラグ 5…窒化タングステン層 6…Al系配線層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高融点金属材料層の表面を、窒素(N)
    原子を含むガス、または炭素(C)原子を含むガス、ま
    たはホウ素(B)原子を含むガスの少なくとも1つを含
    むガス雰囲気中で拡散的処理を施した後、該高融点金属
    材料層上にアルミニウム(Al)系金属材料層を形成す
    ることを特徴とする配線の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属材料層が、配線用接続孔
    内に形成される請求項1記載に係る配線の形成方法。
  3. 【請求項3】 前記高融点金属材料層の表面に、炉アニ
    ールにより、高融点金属の窒化物、または、炭素物、ま
    たは、ホウ化物、または、炭窒化物の層を形成する請求
    項1または請求項2記載に係る配線の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記高融点金属材料層の表面に、ランプ
    アニールにより、高融点金属の窒化物、または、炭化
    物、または、ホウ化物、または、炭窒化物の層を形成す
    る請求項1または請求項2記載に係る配線の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記高融点金属材料層の表面に、プラズ
    マ処理により、高融点金属の窒化物、または、炭化物、
    または、ホウ化物、または、炭窒化物の層を形成する請
    求項1または請求項2記載に係る配線の形成方法。
  6. 【請求項6】 高融点金属材料層の表面に、イオン注入
    工程及びアニール工程を施して、高融点金属の窒化物、
    または、炭化物、または、ホウ化物の層を形成し、該高
    融点金属材料層上にアルミニウム系金属材料層を形成す
    ることを特徴とする配線の形成方法。
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