JPH05347152A - 自動車用白熱電球及びその製造方法 - Google Patents

自動車用白熱電球及びその製造方法

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JPH05347152A
JPH05347152A JP27078592A JP27078592A JPH05347152A JP H05347152 A JPH05347152 A JP H05347152A JP 27078592 A JP27078592 A JP 27078592A JP 27078592 A JP27078592 A JP 27078592A JP H05347152 A JPH05347152 A JP H05347152A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
filament
automobile
pitch
life
Prior art date
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Pending
Application number
JP27078592A
Other languages
English (en)
Inventor
Eizaburo Kuwabara
栄三郎 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei Kogyo KK
Original Assignee
Nissei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用白熱電球の寿命を長くする。 【構成】 一定値のエージング電圧を印加して単コイル
形フィラメント8のコイルピッチpを中央部で密に、両
端部で疎に形成する。 【効果】 点灯時に、単コイル形フィラメントの両端部
の温度が、中央部分に比べるとそれほどは高くならない
ので、単コイル形フィラメントの両端部での断線の発生
率を著しく減少させることができ、自動車用白熱電球の
寿命が延びる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な自動車用白熱電球
及びその製造方法に関する。詳しくは、単コイル形フィ
ラメントの寿命を長くした自動車用白熱電球及びその製
造方法を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用白熱電球には単コイル形フィラ
メントが使用されているが、従来の自動車用白熱電球の
単コイル形フィラメントはそのピッチが全体に亘って略
均一に形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の自動車用白熱電球にあっては、単コイル形フィラメ
ントはその両端部がリード線にカシメ等により継線され
る際、捩れや歪が生じて、また、エージングによってコ
イル部の長さが伸長することによりコイルピッチが崩れ
てしまうことがあった。
【0004】従って、従来の自動車用白熱電球の単コイ
ル形フィラメントのように全体に亘って均等なコイルピ
ッチを有していると、両端部で局部的にコイルピッチが
密になる部分が出来てしまっていた。
【0005】すると、両端部のコイルピッチが局部的に
密になった部分の温度が異常に高くなり、フィラメント
コイルの当該部分での蒸発が促進され、抵抗値が高くな
り、当該部分で断線が生じてしまう。
【0006】そのために、従来の自動車用白熱電球にあ
っては往々にして寿命が極端に短いものが出来てしまう
という問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明自動車用
白熱電球及びその製造方法は、上記した課題を解決する
ために、一定値のエージング電圧を印加することによっ
て、単コイル形フィラメントのコイルピッチを中央部で
密にし、また、両端部で疎になるようにしたものであ
る。
【0008】
【作用】従って、本発明自動車用白熱電球及びその製造
方法にあっては、点灯時のフィラメントの温度は中央部
で高く、両端部で低くなる。そのため、電球の寿命を比
較的平均化し、かつ、長寿命化することができる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明自動車用白熱電球及びその製
造方法の詳細を図示した実施例に従って説明する。
【0010】図中1が本発明に係る自動車用白熱電球で
ある。
【0011】2はガラス球であり、3はガラス球2に取
着された口金部である。
【0012】4、4はリード線であり、ガラス球2内に
ある部分4a、4aが内部リード線となり、ガラス球2
外に突出した部分4b、4bが外部リード線となる。
【0013】一方の外部リード線4bは口金部3の円筒
状を為す外殻部5に接続され、他方の外部リード線4b
は外殻部5の後端に絶縁体6を介して取着された給電端
子7と接続されている。
【0014】8は単コイル形フィラメントであり、コイ
ル部8aの両端から接続部8b、8bが突出されてい
る。
【0015】そして、接続部8b、8bが内部リード線
4a、4aの先端にカシメ止められている。
【0016】単コイル形フィラメント8のコイル部8a
はそのコイルピッチpが中央部で密に、両端部で疎にな
るように形成されている。
【0017】コイル部8aのコイルピッチpを上記した
ように形成する手段は次のとうりである。例えば、コイ
ルピッチ160%(隣接するコイルが完全に接触した状
態を100%とするもので、数値が大きくなる程コイル
間隔が大きいことを意味する。コイル間に素線の線径と
等しい間隔が空いた状態がコイルピッチ200%であ
る。)以上とした状態で接続部8b、8bを内部リード
線4a、4aに継線する。
【0018】それから、もし、電圧を徐々に上げていく
方法だと、中央部が伸びて両端部が収縮するので、ピッ
チは中央部が比較的疎に、両端部が比較的密になる。そ
のため、上述の従来技術の説明で述べたものと同じよう
に断線が生じてしまい易いものになります。
【0019】そこで、本発明においては、再結晶温度以
上となるように、最初から一定値のエージング電圧、例
えば、13V(ボルト)で通電することにします。そう
すると、結晶組織の作成が急激に始まり、コイルピッチ
pは中央部で密に、両端部で疎になる。このようにする
ことによって、コイル部8aの長さCLがエージング前
に比して20〜30%増加し、また、両端部でのコイル
ピッチが中央部でのコイルピッチに比して5〜10%大
きくなる。
【0020】上記したように、コイル部8aのコイルピ
ッチpが中央部で密に、両端部で疎になった単コイル型
フィラメントを用いた自動車用白熱電球1はその寿命が
従来に比して著しく延びた。
【0021】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明自動車用白熱電球及びその製造方法は、一定
値のエージング電圧を印加することによって、単コイル
形フィラメントのコイルピッチを中央部が密に、両端部
が疎になるように形成することを特徴とする。
【0022】従って、本発明自動車用白熱電球及びその
製造方法にあっては、点灯時のフィラメントの温度は中
央部で高く、両端部で低くなり、そのために、その寿命
が比較的平均化し、かつ、長寿命化する。
【0023】尚、上記実施例で示した具体的な製造方法
等は本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例
を示したものにすぎず、これらによって、本発明の技術
的範囲が限定的に解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明自動車用白熱電球及びその製造方法の実
施の一例を示す一部切欠側面図である。
【図2】フィラメントコイルを拡大して示す側面図であ
る。
【符号の説明】
1 自動車用白熱電球 8 単コイル形フィラメント p ピッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定値のエージング電圧を印加すること
    によって、単コイル形フィラメントのコイルピッチを中
    央部が密に、両端部が疎になるように形成することを特
    徴とする自動車用白熱電球の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された製造方法により製
    造された自動車用白熱電球。
JP27078592A 1992-09-16 1992-09-16 自動車用白熱電球及びその製造方法 Pending JPH05347152A (ja)

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