JPH0534706U - アンテナ用芯素線 - Google Patents
アンテナ用芯素線Info
- Publication number
- JPH0534706U JPH0534706U JP8958191U JP8958191U JPH0534706U JP H0534706 U JPH0534706 U JP H0534706U JP 8958191 U JP8958191 U JP 8958191U JP 8958191 U JP8958191 U JP 8958191U JP H0534706 U JPH0534706 U JP H0534706U
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- Japan
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- wire
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 携帯用電話機、ラジオ受信機等に使用される
アンテナの曲がりや折損事故を防止する。 【構成】 アンテナ用芯素線をNi−Ti系合金製の線
材とし、少なくとも0℃において4%以上の回復を示す
超弾性材料としたことを特徴とする。アンテナ1の芯線
4は、少くとも一方の端部に、HV、280以下の軟か
い部分を有し、アンテナ1の組立時に、捨栓5および/
またはキャップ3に圧入して、機械的に結合する。
アンテナの曲がりや折損事故を防止する。 【構成】 アンテナ用芯素線をNi−Ti系合金製の線
材とし、少なくとも0℃において4%以上の回復を示す
超弾性材料としたことを特徴とする。アンテナ1の芯線
4は、少くとも一方の端部に、HV、280以下の軟か
い部分を有し、アンテナ1の組立時に、捨栓5および/
またはキャップ3に圧入して、機械的に結合する。
Description
【0001】
本考案は携帯用電話機、ラジオ受信機等に使用されるアンテナの曲がりや折損 事故を防止するアンテナ用芯線に関するものである。
【0002】
携帯用電話機、ラジオ受信機等はアンテナを使用して、受発信を行うものであ るが、例えば携帯用電話機により説明すると、図1は近年急速に普及している一 般的なアンテナを使用した携帯用電話機を示し、また図2はアンテナの構造を示 す外観図を示す。アンテナ(1) は携帯用電話機(2) と接栓(5) などを介して取り 付けられている。この携帯用電話機は使用中に外部の物と当たることや、アンテ ナ(1) を手で持ったり、振り回したりしてアンテナ芯素線(4) が曲がったり、折 れてしまうことがあった。 このアンテナ芯素線の材質にはほとんどのものが、ピアノ線などの鋼線を用い てるため永久変形する性質からくるものである。変形した線材を矯正する事も時 としてあるが塑性変形したものを元に戻すと、その部分が強度的に弱くなり折れ てしまうことがある。 これらの解決策として、形状記憶合金製の線材をアンテナ素子に使用する提案 がなされている(実開昭59−29807号公報)。この提案では曲がった後に 復元させることが開示されているものである。 しかし携帯用電話を使用中に曲がることは、曲りを復元させるとしても、その 手間を要したり、通話に支障が生じて実用上好ましいことではない。
【0003】
本考案は上記の問題について検討の結果なされたもので、弾性に富み、曲りや 、折れなどの事故が発生せず、かつ電話機等に取付け易いアンテナ用素線を開発 したものである。
【0004】
本考案は、アンテナ用芯素線であって、該芯素線をNi−Ti系合金製の線材 とし、少なくとも0℃において4%以上の回復を示す超弾性材料としたことを特 徴とするアンテナ用芯素線を請求項1とし、前記芯線は少なくとも一方の端部に Hv、280以下の軟らかい部分を有することを特徴とする請求項1記載のアン テナ用芯素線を請求項2とし、前記芯素線はNi50.6〜53.0at%、残部 Tiからなる超弾性材料であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ用芯素 線を請求項3とし、前記芯素線はNi50.6〜53.0at%のNiの一部をC r、V、Nb、Coの1種または2種以上の元素を合計で10%以下置換し、残 部がTiからなる超弾性材料であることを特徴とする請求項1記載のアンテナ用 芯素線を請求項4とするものである。 すなわち本考案はアンテナ用芯素線として少なくとも0℃において4%以上の 回復を示すNi−Ti系超弾性材料を使用することにより、曲がりや折れのない アンテナ用芯素線としたものである。
【0005】
超弾性材料の特性は、8%もの大きな歪みを加えても、荷重を除くと元の状態 に戻ってしまうもので、従って超弾性合金製の線材を使用することにより、周囲 の物と衝突したり、落としたり、誤って腕などに当たってもその特性から曲がっ たり折れたりする事が極めて少ない。しかし、使用される温度が、広範囲にわた るため室温近傍にベストの状態に設定して、0℃でも十分な特性を持たせて、実 用性を高めるようにしたものである。 上記の超弾性合金の組成としてはNi50.6〜53.0at%残部Tiからな るNi−Ti合金を基本組成とし、上記のNiをCr、V、Nb、Coの1種ま たは2種以上の元素を合計で10%以下置換したNi−Ti系合金でもよい。上 記の置換元素は超弾性合金の変態点を下げる効果を有し、−10℃〜−20℃の 低温においても特性を発揮する。 しかし、その量が10%を超えると加工性が悪化する。 ところで実際に、アンテナに組立てるためには、NiTi合金は、他の合金と の溶接、ろう付けが困難なため、本考案においては機械的な結合により取付けら れるようにしたものである。すなわち図3に示すように図2の接栓(5) またはキ ャップ(3) の孔(d0 )より太くくなるようにつぶされた部分(6) を有する図4 に示すアンテナ芯素線(4) を接栓またはキャップに圧入し、機械的に結合する。 そのために、芯素線としては、片端末または、両端末部分に、この結合のための つぶし加工に耐えられる加工が要求される。いろいろ試みた結果、図4のように つぶされた部分(6) のH0 が(d0 )より0.1mm大きいことが必要でそのため のつぶし量は30〜50%の圧縮加工になり、この時クラックの発生することが あった。このため、図6、7に示すように超弾性部(9) の端部を局部的に、HV で、280以下好ましくは、260以下の軟質部(10)にすることで、クラックが 発生しない素線の開発に成功した。軟化処理は通電または、誘導加熱により、安 定に達成しうる。 図5は接栓(5) にアンテナ芯素線(4) を機械的結合部(8) で結合した例の断面 図である。 なお本考案は携帯用電話機、ラジオ受信機などの他、本考案の目的、作用、効 果が活用できるアンテナ用芯素線として使用できる。
【0006】
次に、本考案の一実施例について説明する。 図1に示すような携帯用電話機のアンテナ(1) について、図2に示すようなア ンテナ芯素線(4) にNi50.8、残部TiからなるNi−Ti合金および上記 のNiを1%のCrで置換したNi−Ti−Cr合金からなる直径3mmφ、長さ 200mmの超弾性材料を用いた。 この超弾性線材の一端は図4に示すようにつぶされた部分(6) の(H0 )が図 3或いは図5に示す接栓(5) の孔(d0 )より0.1mm程大きく形成し、HVが 260程度に軟らかくなるように加熱して軟化させた後、上記の接栓に圧入して 機械的に結合した。 また一方のキャップ(3) の取付けも上記と同様にして機械的結合により結合し た。上記の超弾性材料を用いたアンテナ用芯素線は図2に示すようにアンテナ芯 素線を誤って曲げても超弾性を有するため直ちに元の形状に回復するものである 。 なお上記のNi−Ti二元合金の場合は0℃〜常温の範囲で超弾性効果があり 、Ni−Tiの一部をCr或いはV、Nb、Coなどで置換したNi−Ti系合 金の場合は、−10℃或いは−20℃から常温までの広い温度範囲において超弾 性効果を発揮する。したがって寒冷地における使用に好適である。
【0007】
以上に説明したように本考案によれば、例えば携帯用電話機等に使用された場 合アンテナの曲りや折損を防止するもので工業上顕著な効果を奏するものである 。
【図1】本考案のアンテナ用芯素線が設けられる携帯用
電話機の概略を示す斜視図。
電話機の概略を示す斜視図。
【図2】本考案の一実施例に係るアンテナ用芯素線の斜
視図。
視図。
【図3】〜
【図7】本考案の一実施例に係るアンテナ用芯素線の製
造方法を示す断面図である。
造方法を示す断面図である。
1 アンテナ 2 携帯用電話機 3 キャップ 4 アンテナ芯素線 5 接栓 6 つぶされた部分
Claims (4)
- 【請求項1】 アンテナ用芯素線であって、該芯素線を
Ni−Ti系合金製の線材とし、少なくとも0℃におい
て4%以上の回復を示す超弾性材料としたことを特徴と
するアンテナ用芯素線。 - 【請求項2】 前記芯線は少なくとも一方の端部にH
v、280以下の軟らかい部分を有することを特徴とす
る請求項1記載のアンテナ用芯素線。 - 【請求項3】 前記芯素線はNi50.6〜53.0at
%、残部Tiからなる超弾性材料であることを特徴とす
る請求項1記載のアンテナ用芯素線。 - 【請求項4】 前記芯素線はNi50.6〜53.0at
%のNiの一部をCr、V、Nb、Coの1種または2
種以上の元素を合計で10%以下置換し、残部がTiか
らなる超弾性材料であることを特徴とする請求項1記載
のアンテナ用芯素線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8958191U JPH0534706U (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | アンテナ用芯素線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8958191U JPH0534706U (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | アンテナ用芯素線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534706U true JPH0534706U (ja) | 1993-05-07 |
Family
ID=13974759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8958191U Pending JPH0534706U (ja) | 1991-10-05 | 1991-10-05 | アンテナ用芯素線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534706U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08330821A (ja) * | 1995-05-27 | 1996-12-13 | Nec Corp | アンテナ装置 |
-
1991
- 1991-10-05 JP JP8958191U patent/JPH0534706U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08330821A (ja) * | 1995-05-27 | 1996-12-13 | Nec Corp | アンテナ装置 |
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