JPH05346869A - ディジタルコンピュータシステム - Google Patents

ディジタルコンピュータシステム

Info

Publication number
JPH05346869A
JPH05346869A JP4179305A JP17930592A JPH05346869A JP H05346869 A JPH05346869 A JP H05346869A JP 4179305 A JP4179305 A JP 4179305A JP 17930592 A JP17930592 A JP 17930592A JP H05346869 A JPH05346869 A JP H05346869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
computer system
internal
processor
diagnostic
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4179305A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yasuda
弘幸 安田
Shinji Hayashi
伸二 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4179305A priority Critical patent/JPH05346869A/ja
Publication of JPH05346869A publication Critical patent/JPH05346869A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトウエアの負担をかけず,プロセッサ自
体の動作に影響を与えずにプロセッサの動作を監視でき
るコンピュータシステムを提供する。 【構成】 コンピュータシステムのプロセッサして構成
されるインストラクション・フェッチ・ユニットIF
U,シーケンサSEQ,オペレーションユニットOU,
内部レジスタユニットIRU,外部インタフェースEX
T−I/Fに加えて,プロセッサの内部バスに直接接続
される診断インタフェースDIAG−I/Fをプロセッ
サの一部のとして付加する。この診断インタフェースD
IAG−I/Fをプロセッサの外部から制御するため,
ユーザターミナルUTを設ける。診断インタフェースD
IAG−I/Fは内部データバスD1〜D4に接続され
ているから,オペレーションユニットOUなどの動作に
影響を与えず,オペレーションユニットOUの結果とし
て内部データバスD2を流れるデバックを読み取り,ユ
ーザターミナルUTに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルコンピュータ
システムに関するものであり,特に,外部からの指令に
応答してディジタルコンピュータシステム内のプロセッ
サの動きを直接監視または直接診断し,ディジタルコン
ピュータシステムの外部に出力することが可能なディジ
タルコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルコンピュータシステム内のプ
ロセッサの動きを監視または診断することは,たとえ
ば,プログラムデバック時,ディジタルコンピュータシ
ステムの保守点検時,あるいは,ディジタルコンピュー
タシステムに障害が発生したときその解析などに有効で
ある。そのため,ディジタルコンピュータシステムの内
部動作,特に,プログラムの動作状態を監視または握す
るための種々の手段が講じられているが,直接,内部バ
スをアクセスしてそのプロセッサの詳細を動きを監視す
ることはまだ実現されておらず,通常,ソフトウエアを
用いて外部バスを介してプロセッサの入出力状態を監視
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ディジタルコンピュー
タシステムの内部バスを直接監視できないから,プロセ
ッサの動きそのものを直接監視できないという問題に遭
遇している。また,ソフトウエアを用いてディジタルコ
ンピュータシステムの動作を制限して上記入出力状態を
監視するため,その監視用ソフトウエアが動作すること
で,本来のソフトウエアを動作させるディジタルコンピ
ュータシステムの動作とは異なる状態で,具体的には,
動作速度を低下させた状態,あるいは,診断のための特
別の動作状態で,ディジタルコンピュータシステムの監
視を行わざるをえない。このことは,実際の動作状態で
プログラムまたはディジタルコンピュータシステム全体
の動作を監視することができないという問題に遭遇して
いる。さらにソフトウエアの規模が大きくなり,診断用
プログラム作成の負担が大きい。従来のディジタルコン
ピュータシステムの診断方法ては,その診断のためにプ
ログラムに外部から条件設定などの外的要因を与えた診
断ができない。
【0004】本発明は上述した問題を解決し,ディジタ
ルコンピュータシステム,特に,ディジタルコンピュー
タシステム内のプロセッサの動作状態を診断モードまた
は監視モードにおいて,通常の動作状態を変化させずに
直接監視または診断可能なディジタルコンピュータシス
テムを提供することを目的とする。また本発明は,プロ
セッサの外部から直接,プロセッサの動作状態を任意に
設定可能なディジタルコンピュータシステムを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決し,上述
した目的を達成するため,本発明のディジタルコンピュ
ータシステムは,実行すべき命令を解読する命令シーケ
ンサと,この命令シーケンサの命令解読に応じてその命
令を実行する演算部と,内部データ記憶部と,この内部
データ記憶部と前記演算部に接続され,これらの間の信
号を伝送する内部バスと,少なくとも該内部バスに接続
された診断処理手段とを有する。診断処理手段は外部か
らの診断指令に応じて内部バスを介して前記演算部,内
部データ記憶部のいずれかの状態を検出する。
【0006】特定的には,前記診断処理手段は内部バス
から少なくとも演算部の動作状態を読み取る。
【0007】また特定的には,診断処理手段はさらに命
令シーケンサに接続され,該命令シーケンサと協働して
外部からの指令にもとづいて演算部,データ記憶部のい
ずれかを動作させる。さらに特定的には,診断処理手段
は,命令シーケンサと協働して外部からの指令にもとづ
いて内部バスを介して演算部,データ記憶部のいずれか
にデータを印加する。
【0008】また特定的には,診断処理回路は,コンピ
ュータシステムの外部からの指令に応答して内部バスか
らの読み出したデータを分析して演算部の動作を診断す
る。
【0009】好適には,上記診断処理手段には,コンピ
ュータシステムの外部に上記指令を発するコンピュータ
が設けられる。
【0010】
【作用】診断処理手段はプロセッサ内の内部バスに接続
されているから,内部バスを通過するデータを読み取る
ことができる。したがって,内部バスを介してプロセッ
サの動作状況,特に,命令シーケンサとこの命令シーケ
ンサの命令解読に応じてその命令を実行する演算部,換
言すれば,現在実行中のソフトウエアの処理内容を,直
接監視できる。プロセッサと診断処理手段とは独立して
動作しており,内部バスからデータを読みだしを行うに
際して,診断処理手段はプロセッサの動作を妨げない。
また,プロセッサの動作を監視するためのソフトウエア
を動作させる必要はないから,プロセッサにおける本来
の動作が遅延するなどの影響は生じない。
【0011】また,診断処理手段から強制的に,演算部
を動作させる制御データを内部バスを介して与え,たと
えば,デバックのための特別な条件で演算部を動作させ
るなど,外部からの任意の指令にもとづいて,本来の動
作とは異なる条件でプロセッサを動作させることが可能
となる。
【0012】さらに,診断処理手段は内部バスから読み
だしたデータを統計処理して,ソフトウエア処理内容の
分析を行うことができる。
【0013】プロセッサの外部に上記指令を発するコン
ピュータを配設し,このコンピュータを診断処理手段に
接続して,上記処理を行わせる。
【0014】
【実施例】図1は本発明のディジタルコンピュータシス
テムの実施例の構成図である。このディジタルコンピュ
ータシステムは,プロセッサ本体を構成するインストラ
クション・フェッチ・ユニットIFU,シーケンサSE
Q,オペレーションユニット(演算部)OU,内部レジ
スタユニットIRU,外部インタフェースEXT−I/
Fを有し,これらのユニットが,内部制御信号バスC1
〜C4と内部データバスD1〜D4で接続されている。
内部制御信号バスC1と内部データバスD1とがプロセ
ッサの外部に接続されている。この実施例のディジタル
コンピュータシステムにおいては,上記コンピュータシ
ステム本来のプロセッサの動作状態を直接監視可能なよ
うに,プロセッサ内に診断処理手段として診断インタフ
ェースDIAG−I/Fを設けている。診断インタフェ
ースDIAG−I/Fは,内部データバスD3を介して
オペレーションユニットOUに接続されている内部デー
タバスD2に接続され,または,内部制御信号バスC4
を介してシーケンサSEQに接続されている。この診断
インタフェースDIAG−I/Fもプロセッサを構成す
る。インストラクション・フェッチ・ユニットIFU,
シーケンサSEQ,オペレーションユニットOUなどは
集積回路技術によって,LSI回路として構成される,
したがって,この診断インタフェースDIAG−I/F
もオペレーションユニットOUなどの同様に,LSI回
路として一体構成することが好適である。ディジタルコ
ンピュータシステムはさらに,診断インタフェースDI
AG−I/Fを介して,プロセッサの外部にオペレーシ
ョンユニットOUの動作状況を出力する,あるいは,オ
ペレーションユニットOUに強制的な特別の動作を行わ
せるために,ユーザターミナルUTを有している。
【0015】インストラクション・フェッチ・ユニット
IFUは,プロセッサの外部から実行すべきプログラム
を読み込み,その都度,実行すべきインストラクション
(命令)をフェッチして,内部制御信号バスC2を介し
てシーケンサSEQに印加する。シーケンサSEQはイ
ンストラクション・フェッチ・ユニットIFUでフェッ
チしたインストラクションを順序的に(シーケンシャル
に)解読(解析)して,解読してインストラクションに
応じて,内部制御信号バスC3,C3aを介してオペレ
ーションユニットOUに印加する,あるいは,内部制御
信号バスC3,C3bを介して内部レジスタユニットI
RUに印加する,または,内部制御信号バスC3,C3
cを介して外部インタフェースEXT−I/Fに印加す
る。したがって,オペレーションユニットOU,内部レ
ジスタユニットIRU,外部インタフェースEXT−I
/FはシーケンサSEQによって制御される。
【0016】オペレーションユニットOUはシーケンサ
SEQにおいて解読されたインストラクションを実行す
る。オペレーションユニットOUにおけるインストラク
ションの実行に応じて,データが内部データバスD2
a,D2,および,内部制御信号バスC2bを介してオ
ペレーションユニットOUと内部レジスタユニットIR
Uとの間でデータ伝送を行う。同様に,オペレーション
ユニットOUにおけるインストラクションの実行に応じ
て,データが内部データバスD2a,D2,および,内
部制御信号バスC2cを介してオペレーションユニット
OUと外部インタフェースEXT−I/Fとの間で伝送
される。内部レジスタユニットIRUはプロセッサ内の
メモリの総称であり,たとえば,オペレーションユニッ
トOUを介さずに,内部レジスタにデータを保存する,
あるいは,外部にデータを送出する。外部インタフェー
スEXT−I/Fは,プログラムの外部とのインタフェ
ースをとる部分であり,内部データバスD2を介して外
部とのデータを送受信を行う。または,内部データバス
D2c,D2,D2aを介して,外部インタフェースE
XT−I/FとオペレーションユニットOUとの間のデ
ータ送受信を,あるいは,内部データバスD2c,D
2,D2bを介して,外部インタフェースEXT−I/
Fと内部レジスタユニットIRUとの間のデータ送受信
を行う。
【0017】診断インタフェースDIAG−I/Fは内
部データバスD3を介してオペレーションユニットO
U,内部レジスタユニットIRU,外部インタフェース
EXT−I/Fに接続されている内部データバスD2に
接続されている。したがって,診断インタフェースDI
AG−I/Fは内部データバスD2の上を伝送される種
々のデータを読み取ることができる。また,上述したよ
うに,シーケンサSEQはそこで解読したインストラク
ションに応じて,オペレーションユニットOU,内部レ
ジスタユニットIRU,外部インタフェースEXT−I
/Fなどの動作を制御する。診断インタフェースDIA
G−I/Fは直接,シーケンサSEQに接続されてお
り,インストラクション・フェッチ・ユニットIFUと
同様に,ユーザターミナルUTからの外部からの強制的
に実行すべきインストラクションをフェッチさせること
ができる。その結果,ユーザターミナルUTを介して印
加しフェッチするインストラクションに応じて,外部か
らオペレーションユニットOU,内部レジスタユニット
IRU,外部インタフェースEXT−I/Fなどを駆動
制御して,内部データバスD2に現れるデータを内部デ
ータバスD3を介して読み取ることができる。
【0018】ユーザターミナルUTは,内部データバス
D4を介して診断インタフェースDIAG−I/Fに接
続されており,プログラムの外部から診断インタフェー
スDIAG−I/Fを制御して,プログラムの内部状態
を監視し,あるいは,プログラムを外的に制御する。ユ
ーザターミナルUTはたとえば,パーソナルコンピュー
タを用いて実現する。ユーザ(利用者)がユーザターミ
ナルUTを用いて診断インタフェースDIAG−I/F
を介して行う,診断モードとしては,たとえば,下記に
列挙するものがある。
【0019】(1)単純データ読みだしモード このモードは内部データバスD2を流れるデータを診断
インタフェースDIAG−I/Fを介してユーザターミ
ナルUTに読みだし処理形態である。このモードとして
は,開始時間と終了時間を設定できる。あるいは,読み
だしたデータが所定数に到達したら終了することができ
る。
【0020】(2)条件付データ読みだしモード 上述した単純読みだしモードによると,非常に大量のデ
ータがユーザターミナルUTに読み出されることになる
ので,その記憶容量と読み出したデータの有効な活用が
難しい。そこで,この条件付データ読みだしモードは,
データ読みだしにある条件,たとえば,内部レジスタユ
ニットIRUのあるアドレスにデータの記憶が行われる
ときのみ読みだしを行うとか,外部インタフェースEX
T−I/Fから内部データバスD1を介して外部にデー
タを出力するときのみ読みだしを行うなどの条件を課し
て,診断インタフェースDIAG−I/Fがインストラ
クション・フェッチ・ユニットIFUでフェッチしたイ
ンストラクションを内部制御信号バスC5を介して内部
データバスから入力し,ユーザターミナルUTから設定
された該当する条件に対応するときのみ,診断インタフ
ェースDIAG−I/Fが内部データバスD2に流れる
データを読みだし,診断インタフェースDIAG−I/
F内に設けられたバッファメモリに一次記憶し,ユーザ
ターミナルUTに出力する動作形態である。またこのモ
ードとしては,たとえば,ユーザターミナルUTが設定
したプログラムが動作するときだけの内部データバスD
2を流れるデータを読みだしこともできる。このような
条件についてはその他,種々の条件を設定できる。
【0021】(3)データ書き込みモード このモードは,ユーザターミナルUTで設定したデータ
を診断インタフェースDIAG−I/Fが,インストラ
クション・フェッチ・ユニットIFUの動作を中断させ
インストラクション・フェッチ・ユニットIFUの代わ
りに,内部制御信号バスC4を介してデータ書き込みイ
ンストラクションをフェッチしてシーケンサSEQに印
加して,内部データバスD3から,内部レジスタユニッ
トIRUに,あるいは,外部インタフェースEXT−I
/FにユーザターミナルUTからのデータを書き込む動
作形態である。この動作終了後は診断インタフェースD
IAG−I/Fは,動作を中断させたインストラクショ
ン・フェッチ・ユニットIFUの動作を再開させて,再
び,本来のプログラム動作を継続させる。
【0022】(4)オペレーションユニット駆動モード 上記データ書き込みモードではデータを内部レジスタユ
ニットIRUまたは外部インタフェースEXT−I/F
にデータを書き込むが,このモードにおいては,インス
トラクション・フェッチ・ユニットIFUを中断させ
て,ユーザターミナルUTからのインストラクションで
オペレーションユニットOUを強制的に動作させる。そ
して,オペレーションユニットOUの動作結果を内部デ
ータバスD2を流れるデータを読み取り,オペレーショ
ンユニットOUの動作に伴う動作結果を監視する。
【0023】(5)読み取りデータの統計処理(分析)
処理モード 単純データ読みだしモード,あるいは,条件付データ読
みだしモードで読み出したデータを,統計処理して,そ
の結果をユーザターミナルUTに出力する。たとえば,
上述した条件付データ読みだしモードにおいて,あるア
ドレスに書き込まれたデータの回数を計数する,平均値
を算出する,値が変化したときの時間とその値を検出す
るなどの処理がある。
【0024】たとえば,上述した単純データ読みだしモ
ードについて,さらに詳細な動作を述べる。ユーザは,
ユーザターミナルUTを介して「単純データ読みだしモ
ード」を設定する。ユーザターミナルUTはそのモード
設定に応答して,そのモードを指定して診断インタフェ
ースDIAG−I/Fを駆動する。診断インタフェース
DIAG−I/Fは,単純読みだしモードを認識し,内
部データバスD2の上を流れるデータを読み取り,その
内部のバッファメモリに記憶する。診断インタフェース
DIAG−I/Fはこの動作を継続する。ユーザは上記
モードにおいて,読み取ったデータの出力をユーザター
ミナルUTを介して,診断インタフェースDIAG−I
/Fに要求する。診断インタフェースDIAG−I/F
はその要求に応答して,バッファメモリに記憶した読み
だしデータを順次,ユーザターミナルUTに出力する。
ユーザターミナルUTは診断インタフェースDIAG−
I/Fから出力されたデータを,たとえば,CRT表示
装置に表示する,あるいは,プリンタに出力する。これ
により,プロセッサ側の動作に干渉を与えず,プロセッ
サで動作する本来のプログラムにそのための変更,修正
などを加えることなく,オペレーションユニットOUな
どから内部レジスタユニットIRUに伝送されるデータ
を,プロセッサの外部に設けられたユーザターミナルU
Tに出力することができる。ユーザターミナルUTに出
力されたデータの活用方法としては,たとえば,デバッ
クのときは,あるプログラムの動作の途中結果の分析,
あるいは,一連のプログラム処理のなかで動作していく
プログラムの履歴解析などとして用いることができる。
【0025】上述した各モードの内容と,上述した単純
データ読みだしモードの動作とを考慮すると,それぞれ
の診断モードにおける詳細動作は明らかであるから,上
述したその他の診断モードの詳細動作については省略す
る。図1に示した構成,および,診断インタフェースD
IAG−I/FおよびユーザターミナルUTの処理機
能,および,これらの機能の組合せからして,上述した
診断モード以外にも,ソフトウエアの負担を必要とせ
ず,デバック時,保守時,あるいは,プロセッサの動作
監視のためのその他診断処理を行うことができることは
もちろんである。
【0026】このような診断モードを,単独に,あるい
は,組み合わせると,以下に例示するような種々の利用
形態,そして,その結果としての効果を奏する。 (1)オペレーションユニットOU,内部レジスタユニ
ットIRU,外部インタフェースEXT−I/Fなどの
プロセッサ自体の本来の動作に影響を与えず,プログラ
マ,保守員,顧客などの利用者が希望する条件で,プロ
セッサの内部動作状況を把握することができる。その結
果,たとえば,プログラムデバック時のプログラムの動
作分析またはプログラムの処理結果と妥当性の評価を行
うことができる。 (2)プログラムの外部のユーザターミナルUTからの
指令によって,現在すでにそのディジタルコンピュータ
システムに装荷されたプログラムの処理内容を中断,ま
たは,変更させる処理が可能になる。たとえば,ユーザ
ターミナルUTを介して診断インタフェースDIAG−
I/Fにデータを与え,そのデータを内部レジスタユニ
ットIRUに書き込むことができる。この処理は,たと
えば,デバック時において,時間のかかる収斂計算を行
わせる場合,その収斂計算の結果が事前に判っている場
合,その計算結果をユーザターミナルUTを介して内部
レジスタユニットIRUに書き込み,計算終了後のプロ
グラム処理にジャンプさせて,デバック時間短縮を計る
という用途に用いる。あるいは,保守点検時に,外部か
ら明らかな誤動作を生じさせる命令を与えて,プロセッ
サの誤動作検出回路の機能を確認する場合に用いること
ができる。 (3)プロセッサの内部動作の監視結果を統計処理し
て,プロセッサの回路モジュールの使用状況,あるい
は,プログラムの動作解析を行うことができる。 (4)量産時のコンピュータシステムの自動試験が可能
になる。 (5)プロセッサの自己診断回路として組み込み,自己
診断を行わせることかできる。
【0027】図2に本発明のより特定的なディジタルコ
ンピュータシステムの構成図を示す。図2に示したディ
ジタルコンピュータシステムは,記号処理言語,たとえ
ば,LISPをを用いた並列分散処理形ディジタルコン
ピュータシステムであり,エバリュエータユニットEU
と,リソースマネジャRMと,データストーリジSTR
Gと,診断インタフェースDIAG−I/F,および,
診断手段DIAGとを有する。ここでは,エバリュエー
タユニットEUがコンピュータ本体として位置し,リソ
ースマネジャRM内のワークステーションWSがユーザ
ターミナルUTに対応する外部コンピュータとして位置
している。図2に示した診断インタフェースDIAG−
I/Fと診断手段DIAGとが,図1における診断イン
タフェースDIAG−I/Fに対応している。図2に示
した構成例では,診断手段DIAGが図1に示した診断
インタフェースDIAG−I/Fの処理を行い,図2に
示した診断インタフェースDIAG−I/Fは単にワー
クステーションWSとの間の接続に使用する図1に示し
た内部データバスD4に相当している。データストーリ
ジSTRGはプロセッサの外部機器の1種である。
【0028】図1に示したディジタルコンピュータシス
テムを構成するモジュールは図2に示したコンピュータ
システム内のモジュールの関連部分を対応させると下記
のようになる。図1に示したインストラクション・フェ
ッチ・ユニットIFUが図2に示したエバリュエータユ
ニットEU内のインストラクションキャッシュIC,シ
ーケンサSEQがエバリュエータユニットEU内のシス
テムコントローラSC,オペレーションユニットOUが
エバリュエータユニットEU内の演算ユニットALUお
よびマスカMSK,内部レジスタユニットIRUが演算
ユニットALU内のローカルメモリLM,外部インタフ
ェースEXT−I/Fが演算ユニットALU内のメイン
メモリインタフェースMM−I/Fおよびリソースマネ
ジャインタフェースRM−I/F,ユーザターミナルU
TがリソースマネジャRM内のワークステーションWS
である。
【0029】また図1に示した内部データバスD1〜D
4が図2に内部データバスIB1〜IB3に対応してい
る。ただし,図2には内部制御信号バスCは示していな
い。診断手段DIAGは,内部データバスIB1〜IB
3に内部バス接続ラインIL1〜IL3を介して接続さ
れている。また,診断手段DIAGは内部バス接続ライ
ンIL4を介して,シーケンサSEQに相当するシステ
ムコントローラSCに接続されている。また診断手段D
IAGは,診断用インタフェースD−I/Fを介してワ
ークステーションWSに接続されており,この診断用イ
ンタフェースD−I/Fが図1に示した内部データバス
D4に対応している。図2に示した診断手段DIAGは
パーソナルコンピュータを用いて構成することができ
る。
【0030】図2に示したディジタルコンピュータシス
テムにおいても,図1に示したディジタルコンピュータ
システムと同様に,図1に示したユーザターミナルUT
として機能するワークステーションWSからの診断モー
ドの指定に応じて,ユーザが希望する任意のエバリュエ
ータユニットEU内の動作監視,外的駆動条件の設定,
その他の動作を行うことができる。
【0031】上述したように,コンピュータシステム内
のプロセッサの内部バスに直接接続し,プロセッサの一
部として機能する診断手段DIAGを設け,プロセッサ
の外部に位置しこの診断手段DIAGに接続されるユー
ザターミナルUTまたはワークステーションWSを設け
る構成は,上述した構成例に限らず,その他のコンピュ
ータシステムにも適用できる。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば,コンピュータシステム
のプロセッサの内部動作状態を,そのプロセッサの動作
自体に影響を与えず,直接監視(把握)することができ
る。この内部動作監視はある条件を課して行うことがで
きる。このプロセッサの内部動作監視によれば,たとえ
ば,デバック時にデバック用のプログラムを用意した
り,あるいは,デバックのために本来のプログラム処理
内容を変更することなく,効率よく本来の動作状態でデ
バックできる。この直接プロセッサの内部状態を監視で
きることは,デバックに限らず,プロセッサの保守,あ
るいは,定期的なプロセッサの診断などに効果を奏す
る。また本発明によれば,プロセッサの外部からの要求
にもとづいて,強制的にプロセッサの動作を中断させ
て,その外部からの動作をプロセッサに行わせることが
できる。したがって,すでにディジタルコンピュータシ
ステムに組み込まれているプログラム以外の処理を,行
わせることができる。さらに本発明によれば,上記監視
結果などを自動的に統計処理した結果を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディジタルコンピュータシステムの第
1の実施例の構成図である。
【図2】本発明のディジタルコンピュータシステムの第
2実施例として,記号言語を用いた並列分散処理ディジ
タルコンピュータシステムの構成図である。
【符号の説明】
IFU・・インストラクション・フェッチ・ユニット SEQ・・シーケンサ IRU・・内部レジスタユニット OU・・・オペレーションユニット EXT−I/F・・外部インタフェース C1〜C4・・内部制御信号バス D1〜D4・・内部データバス DIAG・・診断手段 DIAG−I/F・・診断インタフェースDIAG−I
/F UT・・ユーザターミナル EU・・エバリュエータユニット RM・・リソースマネジャ STRG・・データストーリジ ALU・・演算ユニット(オペレーションユニット) IB1〜IB4・・内部バス IL1〜IL4・・内部バス接続ライン WS・・・ワークステーション IC・・・インストラクションキャッシュ SC・・・システムコントローラ LM・・・ローカルメモリ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実行すべき命令を解読する命令シーケンサ
    と,この命令シーケンサの命令解読に応じてその命令を
    実行する演算部と,内部データ記憶部と,この内部デー
    タ記憶部と前記演算部に接続され,これらの間の信号を
    伝送する内部バスと,少なくとも該内部バスに接続され
    た診断処理手段とを有し,前記診断処理手段はコンピュ
    ータシステムの外部からの診断指令に応じて前記内部バ
    スを介して前記前記演算部,前記内部データ記憶部のい
    ずれかの状態を検出するように構成したディジタルコン
    ピュータシステム。
  2. 【請求項2】前記診断処理手段は前記内部バスから少な
    くとも前記演算部の動作状態を読み取る請求項1記載の
    ディジタルコンピュータシステム。
  3. 【請求項3】前記診断処理手段はさらに前記命令シーケ
    ンサに接続され,該命令シーケンサと協働してコンピュ
    ータシステムの外部からの指令にもとづいて前記演算
    部,前記データ記憶部のいずれかを動作させる請求項1
    記載のディジタルコンピュータシステム。
  4. 【請求項4】前記診断処理手段は,該命令シーケンサと
    協働してコンピュータシステムの外部からの指令にもと
    づいて前記内部バスを介して前記演算部,前記データ記
    憶部のいずれかにデータを印加する請求項3記載のディ
    ジタルコンピュータシステム。
  5. 【請求項5】前記診断処理回路は,コンピュータシステ
    ムの外部からの指令に応答して前記内部バスからの読み
    出したデータを分析して前記演算部の動作を診断する請
    求項1〜4のいずれか記載のディジタルコンピュータシ
    ステム。
  6. 【請求項6】前記診断処理回路には,コンピュータシス
    テムの外部に設けられたコンピュータが接続され,この
    コンピュータから上記指令を前記診断処理手段に設定す
    る請求項1〜5のいずれか記載のディジタルコンピュー
    タシステム。
JP4179305A 1992-06-12 1992-06-12 ディジタルコンピュータシステム Pending JPH05346869A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4179305A JPH05346869A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 ディジタルコンピュータシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4179305A JPH05346869A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 ディジタルコンピュータシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05346869A true JPH05346869A (ja) 1993-12-27

Family

ID=16063509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4179305A Pending JPH05346869A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 ディジタルコンピュータシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05346869A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6738853B1 (en) 1999-08-04 2004-05-18 Renesas Technology Corp. Integrated circuit with built-in processor and internal bus observing method
US9594658B2 (en) 2012-11-27 2017-03-14 International Business Machines Corporation Method for displaying operation states of modules included in computer system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6738853B1 (en) 1999-08-04 2004-05-18 Renesas Technology Corp. Integrated circuit with built-in processor and internal bus observing method
US9594658B2 (en) 2012-11-27 2017-03-14 International Business Machines Corporation Method for displaying operation states of modules included in computer system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4811345A (en) Methods and apparatus for providing a user oriented microprocessor test interface for a complex, single chip, general purpose central processing unit
US5479652A (en) Microprocessor with an external command mode for diagnosis and debugging
US4982402A (en) Method and apparatus for detecting and correcting errors in a pipelined computer system
US5491793A (en) Debug support in a processor chip
EP0130467B1 (en) Efficient trace method adaptable to multiprocessors
JP5905911B2 (ja) シングルステップ実行を用いる診断コード
JPH0430053B2 (ja)
US5488728A (en) Microprocessor having a run/stop pin for accessing an idle mode
US5678003A (en) Method and system for providing a restartable stop in a multiprocessor system
US5121488A (en) Sequence controller of an instruction processing unit for placing said unit in a ready, go, hold, or cancel state
US20050044345A1 (en) Program processing device
JPH05346869A (ja) ディジタルコンピュータシステム
JP3348294B2 (ja) ディジタルコンピュータシステム
JP2001249823A (ja) マイクロコンピュータ開発支援装置
JPH1049373A (ja) パイプライン・デジタル・プロセッサにおいて多重で高精度の事象を操作する方法と装置
KR20050063023A (ko) 제이티에이지를 이용한 임베디드 시스템의 디버깅 장치 및방법
JPH0192843A (ja) データ処理装置
TW201723813A (zh) 用於診斷執行串流指令的處理器之方法、設備、及系統
JPH11143789A (ja) バストレース装置
JP2808985B2 (ja) 情報処理装置及びデバッグ装置
JPS62192824A (ja) 処理装置アクセス方式
JPH01131934A (ja) 動的シングルクロツクトレース方式
JPH05257729A (ja) オフライン・メンテナンス装置
US6671665B1 (en) Emulation system with search and identification of optional emulation peripherals
JPH11265304A (ja) 演算処理装置