JPH05346660A - トナー要素及び画像形成方法 - Google Patents

トナー要素及び画像形成方法

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Publication number
JPH05346660A
JPH05346660A JP17901792A JP17901792A JPH05346660A JP H05346660 A JPH05346660 A JP H05346660A JP 17901792 A JP17901792 A JP 17901792A JP 17901792 A JP17901792 A JP 17901792A JP H05346660 A JPH05346660 A JP H05346660A
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JP
Japan
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toner
image
layer
support
photosensitive
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Withdrawn
Application number
JP17901792A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Nakamura
秀之 中村
Yonosuke Takahashi
洋之介 高橋
Fumiaki Shinozaki
文明 篠崎
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乾式で、解像力及び網点再現性の優れた高画
質の画像を容易に安定して形成することができる画像形
成方法、特にカラープルーフ作成に適した画像形成方法
を提供する。 【構成】 活性光線に対し非露光時に粘着性、露光後に
非粘着性を示す感光層を支持体(a)上に有する感光要
素の感光層に、画像様に露光して潜像を形成する工程、
潜像が形成された感光層に、色材、有機ポリマー又は透
明性を有する金属化合物からなる微粒子及び結合剤を含
むトナー層を支持体(b)上に有するトナー要素のトナ
ー層を面−対−面接触させ積層する工程、感光要素から
トナー要素を引離して、支持体(b)上にトナー画像を
形成する工程、更に支持体(b)上のトナー画像を、表
面が接着性の受像層を支持体(c)上に有する受像要素
の受像層と面−対−面接触させ、トナー要素を引き離し
てトナー画像を受像要素に転写する工程からなる画像形
成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾式現像法による多色
画像形成方法に関するものである。本発明の方法は、デ
ィジタル画像信号からレーザー記録により直接カラープ
ルーフを得る方法(Direct Digital Color Proof : DDC
P )、多色デイスプレーを作成する場合等に特に有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】グラフィックアーツ分野において、カラ
ー原稿からの一組の色分解フィルムを用いて印刷版焼き
付けが行なわれているが、本印刷を行なう前に、色分解
フィルムからカラープルーフを作成し、色分解工程での
誤りチェック、色補正の必要性チェックなどが一般に行
なわれている。このカラープルーフ用の材料としては、
印刷物との高い近似性から、印刷本紙上での画像形成と
共に、色材として顔料の使用が好ましいとされている。
更に中間調画像の高再現性を可能にする高解像力、及び
高い工程安定性と共に、近年は現像液を使用しない乾式
プルーフ作成法が必要とされている。
【0003】従来からのカラー印刷の校正方法として、
印刷校正機を使用して校正刷りを行ない色校正を行なう
方法がある。しかしながらこの方法は、手間と時間がか
かり、また高度に熟練性が必要とされ、その信頼性にも
限度があった。
【0004】一方これら印刷法に代わって、より手軽で
簡易に行なう方法として写真法による各種校正法が開発
されている。これら写真法による色校正法にはフォトポ
リマーを使用する色校正法(プリプレスプルーフ)があ
り、広く用いられている。
【0005】フォトポリマーの代表的な系である光重合
系の場合、写真法による中間フィルムをマスクとして露
光する従来プロセス用として、後述するような多くの方
法が実用に供されている。高画質のカラープルーフを得
るためには、一般的には150線/インチ以上の網点画
像を再現させる必要があるが、この方法では、解像力は
基本的に十分高い性能を有している。また、従来の光重
合系の開始剤の多くは近紫外域に感光するが、一方で、
特開昭54ー155292号公報に示されるように、感
光波長域を可視域まで広げる分光増感剤が現在まで数多
く開発されている。そのためアルゴンイオンレーザー、
ヘリウムカドミウムレーザー等の可視光波長のレーザー
に対して高い記録感度を実現することは比較的容易にな
りつつある。
【0006】ここで、最近の印刷前工程(プリプレス分
野)における電子化システムの普及と、工程短縮化、フ
ィルム等の消耗品使用量低減の要求から、リスフィルム
のような中間材料を経由しないで、ディジタル画像信号
から直接カラープルーフを作成する材料と記録システム
に対する要求が高まっている。そのためディジタル信号
から高画質のプルーフを記録するために、ディジタル信
号で変調可能で、且つ記録光を細く絞り込むことが可能
なレーザー光を、記録ヘッドとして使用することが好ま
しい。そのため記録材料には、網点再現可能な高解像力
と共に、レーザー光に対する高い記録感度が必要とされ
る。しかし、本質的な問題として、ディジタル信号の直
接記録が可能で実用に供しうる品質の材料が未だ開発さ
れていない点が挙げられる。
【0007】上述した光重合系は、解像力、レーザー記
録感度の点でもディジタル画像記録に対し、高い潜在的
な可能性を有しているものの、未だ実用に供するものは
得られていない。以下に、光重合系材料を用いた写真法
による多色画像記録の従来技術につき概観し、本発明の
目的に照らした時の問題点を示す。
【0008】従来からの写真法によるカラー印刷の校正
方法としては、オーバーレイ法及びサープリント法があ
る。オーバーレイ法は、透明支持体上に各色の分解画像
が設けられた複数のカラープルーフィングシートを用意
し、これらのシートを重ね合わせることにより(得られ
たものをカラーテストシートという)校正を行なう方法
である。
【0009】このオーバーレイ法は簡便で安価であり、
その都度2色または3色のみを重ねることにより連続検
査に使用できる等の利点を有するが、重ねられた合成樹
脂シートにより、カラーテストシートがやや暗くなり、
また入射光はいくつかのシートから反射し光沢を与え、
そのためにカラーテストシートから受ける印象が、印刷
機による印刷物に比べ非常に異なる欠点を有する。
【0010】一方、サープリント法は単一の支持体に数
色の着色画像を重ね合わせるものであり、このためには
種々の着色層を一枚の不透明ベース上にもたらすか、ま
たは相当するトナーを順次不透明ベース上に設ける。こ
の重ね合わせ法は色濃度が合成樹脂ベースにより影響さ
れないという利点を有するとともに、印刷インキに使用
される顔料と同一、もしくは色相が近い顔料を色材とし
て使用することが容易であるという特有の長所もあり、
広く用いられるようになっている。
【0011】この方法の一例として、仮支持体上に有機
重合体よりなる剥離層、色材層及び感光層が順次積層さ
れてなる感光性転写材料を像様露光したのち、これを湿
式現像することにより剥離層上に着色画像を形成し、次
いでこの着色画像を剥離層と共に、任意の支持体(永久
支持体)に接着剤を用いて転写する方法がすでに知られ
ている(特公昭46ー15326号、特公昭49ー44
1号)。この方法は、例えばカラープルーフとして、オ
ーバーレイタイプ、サープリントタイプなどの各種の操
作に使用できる長所を持っているが、寸度安定性に劣る
紙支持体の上で各色を順次転写するために、各色の位置
合わせ精度を維持することが難しく、また出来上がった
画像の機械的強度が弱い欠点を有している。
【0012】上記の欠点を改良する方法として、永久支
持体上に画像を転写する前に、一旦仮の受像シート(受
像要素)に画像を転写する方法が本願出願人の出願にか
かる特開昭59ー97140号に記載されている。すな
わち、この方法では、支持体上に光重合性材料からなる
画像受容層を設けた仮の受像要素を用意し、各色の画像
を永久支持体上に転写する前に一旦仮の受像要素の上に
各色の画像を転写する。次いで永久支持体上に再転写
し、次いで更に全面露光を行なって、転写された光重合
性受像層を硬化させる工程が含まれる。この方法によれ
ば、各色画像の位置合わせ、転写を寸度安定性の高いポ
リエチレンテレフタレートのような支持体の上で行なう
ことができるため、位置合わせ精度、品質安定性共に向
上し、また硬度の大きな光硬化層により最終画像が保護
されるため、画像の機械的強度にも優れる長所も有す
る。
【0013】しかしながら本方法は原理上、湿式現像法
という本質的な課題を有している。更にレ−ザー記録適
性の観点からすれば、可視から赤外域に分光増感する色
素増感剤を使用すれば、原理的には記録することは可能
であるが、感光層と色材層が同一、もしくは接してお
り、受像層に両者とも転写されるため、得られる画像の
色相は着色増感剤のため大きく変化し、実用に供し得な
い問題を抱えている。
【0014】上記記載の方法に見られる湿式現像法の欠
点を解決した多色画像形成方法も従来多く提案され、そ
の一部が広く実用化されている。その例が米国特許第
3、060、024号、同第3、582、327号、同
第3、620、726号等により知られており、これら
の方法では支持体層と少なくとも一つの付加重合しうる
モノマーと光重合開始剤とを含む光重合可能層とからな
る、粘着性の光重合可能複製材料が画像状露光により硬
化され、その粘着性を失う。この潜像はついで適当な粉
末状トナー材料を付与することにより可視化される。こ
のトナーは未露光の粘着性の区域にだけ付着するが、露
光された非粘着性の画像区域からは付与後とり除くこと
ができる。この方式は現像液が不要な乾式現像法であ
り、その簡便性もあって色分解フィルムを用いた校正刷
りに広く用いられている。しかし、粉末状トナーを取り
扱うため作業周辺を汚しやすく、またトナー付与/除去
の仕方に個人差が出やすく、改善も強く望まれている。
【0015】上記粘着性光重合性感光層を用いる方式を
改良するための方法として、トナーをフィルム化する方
法が例えば、特開昭63ー41847号、及び特開平2
ー14985号に示されている。これらの方法では上記
方法と同様に、未露光状態で粘着性を示し、露光/硬化
により粘着性を失う感光層が光重合性モノマーと光開始
剤からなり、該感光層を支持体と一緒に、紙などのレシ
ーバーベースに積層した形で使用する。画像状露光、感
光層支持体の剥離により露出された潜像は、別の支持体
上に設けられたフィルム状のトナーと接触され、加熱及
び/または加圧されることによりトナーが転写され、現
像される。上記2件の公報のうち、前者はトナー層の結
合材として互いに相溶しないポリマーを混合することを
特徴とし、また後者は同じくトナー層の結合材ポリマー
の熱的及び機械的性質を選択することにより、得られる
画質の向上を図っている。これら二件の方法は、いずれ
も前述した粉末トナーを用いる方式の欠点を改良するも
ので、印刷物近似性で優れる(印刷本紙上での顔料画像
形成)と共に乾式現像可能であり、また品質安定性が改
良されるため、従来の方式に比較して著しく好ましい方
法と言える。
【0016】しかしながら、これらフィルム化したトナ
ーを用いる方法にも尚、解決すべき課題がある。先ず、
上記トナー層では、粘着性を示す潜像部分にのみ転写し
て鮮明な画像を与えるという点で、不満があり、従って
最終画像の解像力や網点再現性が不十分である。更に、
トナーフィルムの膜強度が小さく、トナーフィルムの取
り扱い時に損傷を受け易い。また、寸法安定性の劣る紙
支持体上で、感光層の画像露光の位置合わせを繰り返す
ため、各色相画像の位置ずれが生じ易いとの問題もあ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、乾式で、解
像力及び網点再現性の優れた高画質の画像を容易に安定
して形成することができる画像形成方法を提供すること
を目的とする。また、本発明は、ディジタル画像信号で
変調されたレーザー光により、印刷物近似性の高い高画
質のカラープルーフをダイレクトに形成する画像形成方
法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、乾
式の画像形成方法に使用することができ、解像力及び網
点再現性の優れた高画質の画像の形成が可能な新規なト
ナー要素(トナーフィルム)を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】第一の本発明(以下、第
一発明と言うことがある)は、(A)活性光線に対し非
露光時に粘着性を示し、露光後に非粘着性を示す感光層
を支持体(a)上に有する感光要素の感光層に、活性光
線を画像様に露光して潜像を形成する工程、(B)潜像
が形成された感光層に、色材、有機ポリマー又は透明性
を有する金属化合物からなる微粒子及び結合剤を含むト
ナー層を支持体(b)上に有するトナー要素のトナー層
を面−対−面の関係で接触させ積層する工程、及び
(C)感光要素からトナー要素を引き離して、感光層の
非露光部に対応するトナー層の部分を感光層上に転写
し、感光層の露光部に対応するトナー層の部分を支持体
(b)上に残留させて、支持体(b)上にトナー画像を
形成する工程からなることを特徴とする画像形成方法に
ある。第二の本発明(以下、第二発明と言うことがあ
る)は、(A)活性光線に対し非露光時に粘着性を示
し、露光後に非粘着性を示す感光層を支持体(a)上に
有する感光要素の感光層に、活性光線を画像様に露光し
て潜像を形成する工程、(B)潜像が形成された感光層
に、色材、有機ポリマー又は透明性を有する金属化合物
からなる微粒子及び結合剤を含むトナー層を支持体
(b)上に有するトナー要素のトナー層を面−対−面の
関係で接触させ積層する工程、(C)感光要素からトナ
ー要素を引き離して、感光層の非露光部に対応するトナ
ー層の部分を感光層上に転写し、感光層の露光部に対応
するトナー層の部分を支持体(b)上に残留させて、支
持体(b)上にトナー画像を形成する工程、及び(D)
支持体(b)上のトナー画像を、表面が接着性である受
像層を支持体(c)上に有する受像要素の受像層と面−
対−面の関係で接触させた後、受像要素からトナー要素
を引き離して、トナー画像を受像要素に転写する工程か
らなることを特徴とする画像形成方法にある。第三の本
発明(以下、第三発明と言うことがある)は、(A)活
性光線に対し非露光時に粘着性を示し、露光後に非粘着
性を示す感光層を支持体(a)上に有する感光要素の感
光層に、活性光線を画像様に露光して潜像を形成する工
程、(B)潜像が形成された感光層に、色材、有機ポリ
マー又は透明性を有する金属化合物からなる微粒子及び
結合剤を含むトナー層を支持体(b)上に有するトナー
要素のトナー層を面−対−面の関係で接触させ積層する
工程、(C)感光要素からトナー要素を引き離して、感
光層の非露光部に対応するトナー層の部分を感光層上に
転写し、感光層の露光部に対応するトナー層の部分を支
持体(b)上に残留させて、支持体(b)上にトナー画
像を形成する工程、及び(D)支持体(b)上のトナー
画像を、表面が接着性である受像層を支持体(c)上に
有する受像要素の受像層と面−対−面の関係で接触させ
た後、受像要素からトナー要素を引き離して、トナー画
像を受像要素に転写する工程を、色相が異なる二種以上
のトナー要素と一個の受像要素とについて順次繰り返し
て多色画像を形成することを特徴とする画像形成方法に
ある。
【0019】本発明の画像形成方法の好ましい態様は下
記の通りである。 (1)上記(D)の工程の後に、トナー画像が転写され
た受像要素のトナー画像を、最終画像支持体と面−対−
面で、加熱及び/又は加圧しながら接触させ、次いで該
受像要素と最終画像支持体とを相互に引き離すことによ
り、受像要素上のトナー画像を最終画像支持体上に転写
する工程(E)を追加することを特徴とする上記の第二
発明又は第三発明の画像形成方法。
【0020】(2)トナー層に含有される微粒子が、有
機ポリマーの微粒子であることを特徴とする上記の画像
形成方法。
【0021】(3)トナー層に含有される微粒子が、有
機ポリマーの中空微粒子であることを特徴とする上記の
画像形成方法。
【0022】(4)トナー層に含有される微粒子が、
(メタ)アクリル酸エステル・スチレンコポリマーの微
粒子又は中空微粒子であることを特徴とする上記の画像
形成方法。
【0023】(5)トナー層に含有される微粒子が、S
iO2 の微粒子であることを特徴とする上記の画像形成
方法。
【0024】(6)トナー層に含有される微粒子の平均
粒子径が、0.1〜10μmの範囲にあることを特徴と
する上記の画像形成方法。
【0025】(7)工程(A)に於ける感光層への活性
光線の画像様露光を、レーザー光を感光層上に集光、走
査させることにより行なうことを特徴とする上記の画像
形成方法。
【0026】(8)上記レーザー光が、アルゴンイオン
レーザー、ヘリウムネオンレーザー、ヘリウムカドミウ
ムレーザー、色素レーザー、半導体レーザー、YAGレ
ーザー、エキシマーレーザーからの出射レーザー光、ま
たはこれらの出射光を二次高調波素子により半分の波長
に変換した光であることを特徴とする上記の画像形成方
法。
【0027】(9)トナー層が、さらに可塑剤を含有す
ることを特徴とする上記の画像形成方法。
【0028】(10)トナー層に含有させる可塑剤が、
燐酸エステル類、アクリル酸エステル類、ポリオールエ
ステル類、エポキシ化合物から選ばれた一種又は二種以
上の可塑剤からなることを特徴とする上記の画像形成方
法。
【0029】(11)感光層が光重合性モノマーおよび
/またはオリゴマー、有機重合体結合剤、光重合開始剤
を少なくとも含有する上記の画像形成方法。
【0030】更に、本発明は、色材及び結合剤を含むト
ナー層を支持体上に有するトナー要素であって、該トナ
ー要素のトナー層が、有機ポリマー又は透明性を有する
金属化合物からなる微粒子を含有することを特徴とする
トナー要素にもある。
【0031】上記本発明のトナー要素の好ましい態様は
下記の通りである。 (1)トナー層に含有される微粒子が、有機ポリマーの
微粒子であることを特徴とする上記のトナー要素。
【0032】(2)トナー層に含有される微粒子が、有
機ポリマーの中空微粒子であることを特徴とする上記の
トナー要素。
【0033】(3)トナー層に含有される微粒子が、
(メタ)アクリル酸エステル・スチレンコポリマーの微
粒子又は中空微粒子であることを特徴とする上記のトナ
ー要素。
【0034】(4)トナー層に含有される微粒子が、S
iO2 の微粒子であることを特徴とする上記のトナー要
素。
【0035】(5)トナー層に含有される微粒子の平均
粒子径が、0.1〜10μmの範囲にあることを特徴と
する上記のトナー要素。
【0036】(6)該感光層が、活性光線に対し非露光
時に粘着性を示し、露光後に非粘着性を示す層であるこ
とを特徴とする上記のトナー要素。 [発明の詳細な説明]
【0037】添付する図面を参照して本発明を詳細に説
明する。
【0038】先ず、第一発明について説明する。図1は
第一発明で使用する感光要素の一例の断面を模式的に示
す断面図である。図1において、感光要素11は、支持
体(a)12の上に感光層13が設けられて構成されて
いる。
【0039】支持体(a)12はフィルム状もしくは板
状のものであれば特に限定されず、どのような物質から
作ったものであってもよい。支持体(a)12の材料と
しては、一般的には例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレンーア
クリロニトリル共重合体などの高分子化合物を挙げるこ
とができ、特に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
が、機械的強度、熱に対する寸法安定性の点で好まし
い。また支持体(a)12の厚さは、フィルム状の場合
一般的には10〜400μm、特に25〜200μmで
あることが好ましい。用途によっては、支持体(a)1
2としてガラス、金属板等も使用することが可能であ
る。また支持体(a)12、もしくは後述するカバーシ
ートのいずれかはフィルム状である必要があり、活性光
線に対して透明であることが好ましい。
【0040】支持体(a)12の感光層13側の表面に
は、感光層13との密着性をあげるために中間層の積層
もしくは物理的な表面処理がなされていてもよい。中間
層としては被膜性のあるポリマー材料から、支持体
(a)12と感光層13との間の密着性、感光層13を
塗布する際の感光層形成用組成物中の溶剤に対する溶解
性を考慮して適宜選択される。その厚みには特に制限は
無いが、通常は0.01μmから2μmが好ましい。密
着性をあげる手段としては、支持体(a)12の表面の
グロー放電処理、コロナ放電処理などの物理的処理が、
特に好ましい。
【0041】感光層13は、活性光線に対し未露光状態
で粘着性を示し、露光状態で非粘着状態を示すものであ
れば種々のどのような材料をも使用し得る。そのような
材料の例として、桂皮酸ビニル、感光性アジド化合物な
どの感光性化合物をポリマーにブレンドした系等が使用
し得るが、光感度等の点で最も好適な系は光重合性感光
材料である。
【0042】感光層13で使用する好適な光重合性感光
材料は、 i)少なくとも一種の、付加重合によって光重合体を形
成し得る光重合性モノマー及び/又はオリゴマー、 ii)少なくとも一種の有機重合体結合剤(ポリマーバ
インダー)、及び iii)少なくとも一種の、活性光線によって活性化さ
れる光重合開始剤、を含有し、必要に応じて更に熱重合
禁止剤、界面活性剤等の添加剤を含有する。
【0043】上記の光重合性モノマー及びオリゴマー
(以下、オリゴマーも含めて単に「光重合性モノマー」
と言うことがある)は、付加重合によって光重合体を形
成し得るものであれば特に限定されないが、多官能ビニ
ルまたはビニリデン化合物であることが好ましい。多官
能ビニルまたはビニリデン化合物として適当なものは、
例えばポリオールの不飽和エステル、特にアクリル酸又
はメタクリル酸のエステル、例えばエチレングリコール
ジアクリレート、グリセリントリアクリレート、エチレ
ングリコールジメタクリレート、1、3−プロパンジオ
ールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタ
クリレート、1、2、4−ブタントリオールトリメタク
リレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペ
ンタエリトリットジメタクリレート、ペンタエリトリッ
トトリメタクリレート、ペンタエリトリットテトラメタ
クリレート、ペンタエリトリットジアクリレート、ペン
タエリトリットトリアクリレート、ペンタエリトリット
テトラアクリレート、ジペンタエリトリット−ポリアク
リレート、1、3−プロパンジオールージアクリレー
ト、1、5−ペンタンジオール−ジメタクリレート、2
00〜400の分子量を有するポリエチレングリコール
のビスアクリレート及びビスメタクリレート及び類似の
化合物、不飽和アミド、特にそのアルキレン鎖が炭素原
子によって開かれていてもよいα,ω−ジアミンを有す
るアクリル酸及びメタクリル酸の不飽和アミド及びエチ
レンビス−メタクリルアミド等である。更に、例えば多
価アルコールと多価の有機酸のエステルと、アクリル酸
またはメタクリル酸との縮合によるポリエステルアクリ
レートも使用し得るが、これらに限定されるものではな
い。
【0044】上記ii)の有機重合体結合剤は感光層1
3の硬さを決めるのみならず、その粘着性をも決める大
きな要因の一つである。上記の結合剤として好適な材料
は、熱可塑性樹脂またはその混合物であり、その例とし
てはアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル、
メタクリル酸エステル等のようなアクリル系モノマーの
単独重合体又は共重合体、メチルセルロース、エチルセ
ルロース、セルロースアセテートのようなセルロース系
ポリマー、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル
ー酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルブチラール、ポリビニールアルコール等のようなビ
ニル系ポリマー及びそれらの共重合体、ポリエステル、
ポリアミドのような縮合系ポリマー、塩素化ゴム、ブタ
ジエンースチレン共重合体のようなゴム系ポリマー、塩
素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン系ポリマーなどが挙げられる。これらの中で、
各種アクリル系モノマーの共重合体は、広い範囲で軟化
点等の熱的性質を制御することが容易であり、また光重
合性モノマーとの相溶性が良好であり好ましい。これら
の重合体は、10,000〜2,000,000の平均
分子量を有するものであることが好ましい。ここで、光
重合性モノマーと有機重合体結合剤の混合比は、使用さ
れる光重合性モノマーと結合剤の組み合わせによって適
性比は異なるが、一般的には光重合性モノマー:結合剤
比が0.1:1.0〜2.0:1.0(重量比)である
ことが好ましい。
【0045】また、上記の光重合開始剤としては、可視
域より長波に吸収、活性を有しレーザーに対し高い感光
性を有する光重合開始剤を使用することが特に好まし
い。このような光重合開始剤としてはラジカル発生剤と
分光増感剤としての各種色素を組み合わせた系が数多く
知られている。例えばラジカル発生剤としてイミダゾー
ル二量体を用い、色素としてアクリジン色素(特開昭5
4ー155292号)、トリアジン系色素(TADA Proc
eedings, 1985, p.232)、ラジカル発生剤としてNーフ
ェニルグリシンを用い、色素としてケトクマリン系(Po
lymer Eng. Sci.,23, 1022(1983) )、ラジカル発生剤
としてヨードニウム塩を用い各種色素を組み合わせた系
(特開昭60ー76740号公報、同60ー78443
号公報、同60ー88005号公報等)、ラジカル開始
剤としてトリアジン系化合物、色素として芳香族ケトン
誘導体(日本化学会誌、1984, P.232 )等が知られてい
る。またシアニン、ローダミン、サフラニン等の色素の
アルキル硼酸塩も有効な可視光開始剤として知られてい
る(特開昭62ー143044、同62ー150242
号)。本発明ではこれら公知の光重合開始剤系を用いる
ことができる。
【0046】本発明では、近紫外部に吸収、活性を有す
る開始剤も用途、目的に応じて、単独に、もしくは上記
開始剤と併用して使用することができる。近紫外部に吸
収、活性を有する開始剤としては、ベンゾフェノン、ミ
ヒラーケトン[4,4’−ビスー(ジメチルアミノ)ベ
ンゾフェノン],4,4’−ビスー(ジメエルアミノ)
ベンゾフェノン、4−メトキシ−4’−ジメチルアミノ
ベンゾフェノン、2−エチルアントラキノン、フェノン
トラキノン、及びその他の芳香族ケトンのような芳香族
ケトン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベ
ンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル
のようなベンゾインエーテル類、メチルベンゾイン、エ
チルベンゾイン及びその他のベンゾイン類、並びに2−
(O−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾ
ール二量体、2−(O−クロロフェニル)−4,5−
(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−
(O−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダ
ゾール二量体、2−(O−メトキシフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシ
フェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、
2,4−ジ(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェ
ニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプト
フェニル)−4,5ジフェニルイミダゾール二量体、及
び米国特許第3,476,185号、英国特許第1,0
47,569号及び米国特許第3,784,557号の
各明細書の同様の二量体のような2,4,5−トリアク
リールイミダゾール二量体等が用いられる。
【0047】光重合開始剤の添加量としては、光重合性
モノマーに対して0.01〜30重量%が好ましい。
【0048】感光層13中には熱重合禁止剤を添加する
ことができる。この例としては、p−メトキシフェノー
ル、ハイドロキノン、アルキル又はアリール置換ハイド
ロキノン、ターシャルブチルカテコール、ピロガロー
ル、ナフチルアミン、β−ナフトール、フェノチアジ
ン、ピリジン、ニトロベンゼン、φ−トルチノン、アリ
ールフォスファイト等があるがこれらに限定されるもの
ではない。
【0049】更に、感光層13中には、画像様活性光線
露光の際に、光発色し目視可能な画像を形成する焼き出
し剤を添加することも可能であり、その材料としては、
公知のものから選択して使用される。
【0050】感光層13に添加することが出来る他の成
分としては可塑剤、残留溶媒、界面活性剤、不活性充填
剤等がある。
【0051】感光層13は、それ自体公知の塗膜形成方
法に従って、上記のような成分を含む感光層13形成用
塗布液を、支持体(a)12(又は、中間層)上に塗布
し、乾燥することにより形成することができる。感光層
13の膜厚は約0.1μm〜100μm、好ましくは約
1μm〜50μmの範囲内にあることが好ましい。
【0052】図1には示されていないが、感光層13に
は、支持体(a)12と反対側の面に、記録前の感光層
13を保護すると共に露光の際に空気中の酸素による重
合抑制効果を小さくするために、カバーフィルムを設け
ることが好ましい。このカバーフィルムの材料は一般的
には例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボ
ネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレンーア
クリロニトリル共重合体などの高分子化合物を挙げるこ
とができ、特に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンテレフタレートが好ましい。カバーフィルムの
厚さは一般的には5〜400μm、特に10〜200μ
mであることが好ましい。
【0053】カバーフィルムの感光層13と接する表面
には、感光層13との密着性を下げるためにシリコーン
樹脂等による離型層を設けてもよい。その厚みには特に
制限は無いが、通常は0.01μmから2μmが好まし
い。
【0054】第一発明においては、先ず、工程(A)に
於いて、上記のように構成された感光要素11の感光層
13に、活性光線を画像様に露光して潜像を形成させ
る。活性光線としては、水銀灯、キセノンランプ等の紫
外線、レーザー光等を使用することができる。紫外線を
使用する場合は画像マスクを通して全面照射することに
より、レーザー光を使用する場合は画像信号で変調され
たレーザー光を、感光層13上で適当なビーム径に集光
し走査することにより画像様に露光することができる。
画像処理システムからのデジタルデータを利用して直接
に画像様露光できる点から、活性光線としてレーザー光
を使用することが好ましい。
【0055】レーザー光としては、アルゴンイオンレー
ザー、ヘリウムネオンレーザー、ヘリウムカドミウムレ
ーザー等のガスレーザー、YAGレーザーなどの固体レ
ーザー、半導体レーザーなどの他に、色素レーザー、エ
キシマーレーザーなどから直接出射された光、もしくは
これらの出射光を二次高調波素子を通して、半分の波長
に変換した光を使用することができる。感光層13の感
光波長、感度、必要とされる記録速度に応じて、これら
のレーザーから適宜選択される。画像信号によるレーザ
ー光の変調は、例えばアルゴンイオンレーザーの場合に
は外部変調器にビームを通し、また半導体レーザーの場
合には、レーザーに注入する電流を信号により制御(直
接変調)する等、公知の方法により行なわれる。また、
変調されたレーザー光を感光層上で集光し、走査するこ
とも公知の方法により行なわれる。レーザー光は支持体
(a)側、カバーフィルム側いずれの方向からも入射さ
せることができる。レーザー光を走査させるためには、
一般的には回転ドラム上で感光要素を高速で回転させつ
つ、その走査方向と直交する方向に同期を取りつつレー
ザービームを移動(副走査)させる方法(ドラム走査方
式)と、平面ステージ上の感光要素にレーザービームを
高速で走査しつつ、直交方向に感光要素を移動(副走
査)させる方法(平面走査方式)等がある。第一発明で
は、これらいずれの方式、もしくはこれらの変形方式を
用いることが出来る。
【0056】図2は、第一発明に於いて、感光要素の感
光層に活性光線を画像様に露光したときの感光層の状態
を模式的に示す断面図である。図2に於いて、活性光線
ALにより画像様に露光された後の感光要素11の支持
体(a)12上の感光層13は、活性光線ALにより露
光されない未露光領域13Yは変化せず粘着性のままで
あるが、活性光線ALにより露光された露光領域13X
は、非粘着性を示す(粘着性を失う)ように変化してい
る。このようにして活性光線LAにより露光することに
より、露光領域13Xと未露光領域13Yとで感光層1
3に潜像が形成される。
【0057】第一発明においては、次に、工程(B)に
於いて、工程(A)で得られた潜像が形成された感光層
に、第一発明で使用されるトナー要素のトナー層を面−
対−面の関係で接触させる。
【0058】図3に、トナー要素21の構成を示す。ト
ナー要素21は、支持体(b)22の上にトナー層23
が設けられている。図4は、第一発明の工程(B)で感
光層に潜像が形成された感光要素の一例とトナー要素の
一例とを接触させた状態を模式的に示す断面図である。
図4に於いて、感光要素11は、図2に示す感光要素1
1と同じものであり、感光要素11の支持体(a)12
上に形成された感光層13には、露光領域13Xと未露
光領域13Yとが形成されている。また、トナー要素2
1は、図3に示されたものであり、そして感光層13と
トナー層23とは面−対−面の関係で接触している。
【0059】トナー要素21について詳細に説明する。
支持体(b)22は、フィルム状であれば特に限定され
ず、どのような物質から作ったものであってもよい。支
持体(b)22の材料としては、一般的には例えば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエ
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリス
チレン、スチレンーアクリロニトリル共重合体などの高
分子化合物を挙げることができ、特に、二軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートが、機械的強度、熱に対する寸法
安定性の点で好ましい。また支持体(b)22の厚さ
は、一般的には5〜400μm、特に10〜100μm
であることが好ましい。
【0060】図3には示されていないが、支持体(b)
22のトナー層23側の表面には必要に応じて、トナー
層23との密着性を下げる、もしくは上げる目的で中間
層の積層もしくは物理的な表面処理がなされていてもよ
い。中間層としては、トナー層23との密着性、トナー
層23を塗布する際の溶剤に対する溶解性を考慮して、
被膜性のある材料から適宜選択される。トナー層23と
の密着性を下げるためには、ポリ(ジメチルシロキサ
ン)等のシリコン樹脂、ゼラチン、ポリビニルアルコー
ルなどの水溶性ポリマーなどが用いられる。その厚みに
は特に制限は無いが、通常は0.01μmから5μmが
好ましい。トナー層23との密着性を上げる手段として
は、支持体(b)22の表面のグロー放電処理、コロナ
放電処理などの物理的処理も特に好ましい。
【0061】トナー層23には少なくとも一種の色材及
び結合剤が含まれる。トナー層23は一般に、色材及び
結合剤、並びに必要に応じて後記するようなトナー層形
成成分が、溶剤中に溶解及び/又は分散されたトナー層
形成用組成物を、それ自体公知の方法により、支持体
(b)22の表面に塗布、乾燥することにより形成され
る。本発明のトナー要素は、上記トナー層が、有機ポリ
マー又は透明性を有する(着色性を持たない、すなわち
可視領域に実質的に吸収を持たない)金属化合物からな
る微粒子を含有することを特徴としている。
【0062】上記色材としては、顔料または染料が使用
される。顔料は一般に有機顔料と無機顔料に大別され、
前者は塗膜の透明性、後者は一般に隠蔽性に優れる特性
を有する。印刷色校正用に使用する場合には、印刷イン
キに使用されるイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致もしくは近い色調の有機顔料が好適に使用され
る。この他金属粉、蛍光顔料等もその目的に応じて用い
られる。好適に使用される顔料としては、アゾ系、フタ
ロシアニン系、アントラキノン系などのスレン系、ジオ
キサジン系、キナクリドン系、イソインドリノン系等が
挙げられる。
【0063】顔料は代表的には有機溶媒、もしくは水系
分散媒の中に有機結合材と共に分散される。この顔料は
対応する画像の色と画質を再現する程度までに粉砕され
る。一般的に平均粒径1ミクロン以下が好ましい。
【0064】次の例はこの技術分野で公知の多くの顔料
及び染料の内の若干例である(C.I.はカラーインデ
ックスを意味する)。 ビクトリアピュアブルー(C.I.42593) オーラミンO(C.I.41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I.ベーシック1
3) ローダミン6GCP(C.I.45160) ローダミンB(C.I.45170) サフラニンOK70:100(C.I.50240) エリオグラウシンX(C.I.42080) ファーストブラックHB(C.I.26150) No.1201リオノールイエロー(C.I.2109
0) リオノールイエローGRO(C.I.21090) シムラーファーストイエロー8GF(C.I.2110
5) ベンジジンイエロー4Tー564D(C.I.2109
5) シムラファーストレッド4015(C.I.1235
5) リオノールレッド7B4401(C.I.15850) ファーストゲンブルーーTGRーL(C.I.7416
0) リオノールブルーSM(C.I.26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#40
【0065】これらの顔料以外に、チバガイギー(株)
等から製造、販売されているポリマーキャリヤー中に微
粒子顔料を分散させた加工顔料、例えばミクロリスイエ
ロー4GA、ミクロリスイエロー2R−A(C.I.2
1108)、ミクロリスイエローMX−A(C.I.2
1100)、ミクロリスブルー4G−A(C.I.74
160)、ミクロリスレッド3R−A、ミクロリスレッ
ド2C−A、ミクロリスレッド2BーA、ミクロリスブ
ラックC−A等も使用される。
【0066】トナー層は、その被膜性と脆さを制御する
ために少なくとも一種の結合材を含む。また結合材は上
記塗膜のレオロジカルな性質を制御すると共に、分散系
の顔料を安定させるためにも使用される。代表的には顔
料と結合材または結合材の一部が、所望の粒径と色が得
られるまでミルの中で粉砕される。粉砕されたペースト
を溶媒または溶媒混合物によって希釈して、所望の粘度
の分散物を得る。
【0067】感光層の画像状露光部、及び未露光部に対
応してトナー層を選択的に転写し、高画質を得るため
に、本発明に用いるトナー層塗膜のせん断破壊力及び伸
びは共に小さいことが好ましい。そのためにトナー層に
適した結合材は、少なくともトナー現像温度において脆
性であることが好ましい。さらに結合材ポリマーの分子
量が小さいと、トナー層を加圧、加熱下、記録済みの感
光層にラミネートする際に、結合材が軟化、もしくは融
解を起こし易く、本来接着して欲しくない露光部感光層
との粘着性が増大し、解像力低下を招きやすい。そのた
め結合材ポリマーとしては、分子量が一万以上であるこ
とが好ましい。
【0068】この層に適した結合材は熱可塑性樹脂また
はその混合物であり、混合物の場合、二種以上の樹脂が
相溶状態にあっても、非相溶状態のいずれであってもよ
い。具体的に好ましいポリマーの例は、メチルセルロー
ス、エチルセルロース、三酢酸セルロースのようなセル
ロース誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸
エステル、メタクリル酸エステル等のようなアクリル系
モノマーの単独重合体又は共重合体、スチレン/無水マ
レイン酸樹脂とそのハーフエステル等がある。好ましい
実施態様において顔料と結合材の混合比は、顔料と結合
材の組み合わせによって異なるが、一般的には顔料:結
合材比が100:20〜100:300(重量比)が好
ましい。
【0069】このような材料から形成されるトナー層で
は、顔料および結合材の調整により脆くした場合は、一
色のみの高画質を得る上では好ましいが、トナー層同士
を接着させて多色化させるには充分な特性を有していな
い。一方、トナー層の結合材に加圧、加熱により軟化し
易いポリマーを使用すれば、トナー層同士の接着力が高
まると考えられるが、上記したように感光部との接着性
が増大し、画質低下を招き易く好ましくない。従って、
トナー層の脆性を維持しながら、トナー層同士の接着力
を高めることにより、あるいは、軟化し易いポリマーを
使用しながら、トナー層と感光部との接着性の接着力を
低下させる働きを有する添加材料について本発明者は探
索した。その結果、透明性を有する金属化合物又は有機
ポリマーの微粒子をトナーに含有させることにより、上
記画質、多色化の両立を可能にすることが判明した。本
発明における上記微粒子の作用機構については明らかで
はないが、微粒子の添加によりトナー層の凝集力は幾分
低下(脆性の幾分増大)させながら、トナー層表面の粘
着性を低下させトナー層と感光部との接着力を低下させ
ることにより、上記性能を達成できたものと推測され
る。
【0070】すなわち、透明性を有する金属化合物又は
有機ポリマーの微粒子は、異なった色相のトナー層同士
の接着力を向上させ、受像要素への転写を促進するため
に添加される。金属化合物の例としては、SiO2 、A
23 、CaCO3 、BaSO4 等を挙げることがで
きる。これらの中で、SiO2 が好ましい。また、平均
粒子径は、トナー層の層厚より小さいことが好ましい
が、0.1〜10μmの範囲にあることが一般的で、
0.1〜5μmの範囲が好ましく、特に0.1〜2μm
の範囲が好ましい。
【0071】有機ポリマーの例としては、(メタ)アク
リル酸エステル単独又は共重合体などのアクリル樹脂、
メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、(メタ)アクリ
ル酸エステル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・
スチレン共重合体などのポリマーを挙げることができ
る。これらの中で、(メタ)アクリル酸エステル・スチ
レン共重合体(アクリル・スチレン共重合体と言うこと
がある)が好ましい。(メタ)アクリル酸エステル・ス
チレン共重合体の商品としては、日本合成ゴム(株)製
の、SX866(B)−01、SX866(B)−0
2、SX866(B)−03、SX866(B)−04
及びSX866(B)−05(以上通常の一層粒子)、
SX866(B)−01、SX866(B)−06及び
SX866(B)−07(以上硬膜と軟膜とからなる二
層粒子)、SX863(P)、SX864(P)及びS
X865(D)(以上中空粒子)を挙げることができ
る。また、平均粒子径は、トナー層の層厚より小さいこ
とが好ましいが、0.1〜10μmの範囲にあることが
一般的で、0.1〜5μmの範囲が好ましく、特に0.
2〜1μmの範囲が好ましい。また、Tg(ガラス転移
点温度)は、20〜130℃の範囲が好ましい。有機ポ
リマーの微粒子は、上記硬膜と軟膜とからなる二重構造
粒子あるいは中空粒子であることが好ましい。特に中空
粒子であることが好ましい。その場合、平均粒子径は、
外径が0.1〜10μmの範囲にあることが一般的で、
0.1〜5μmの範囲が好ましく、特に0.1〜2μm
の範囲が好ましく、内径が0.1〜5μmの範囲にある
ことが一般的で、0.1〜2μmの範囲が好ましく、特
に0.1〜1μmの範囲が好ましい。Tg(ガラス転移
点温度)は、20〜130℃の範囲が好ましい。尚、有
機ポリマー粒子は、一般に透明であることが好ましい
が、トナー層の色相と同一又は近い色相を有していても
良い。添加される微粒子の量は、顔料および結合材との
組み合わせによって異なるが、一般的には(顔料と結合
材の総量):微粒子の重量比が100:1〜100:1
00、好ましくは100:1〜100:50である。
【0072】本発明で使用される微粒子は、有機ポリマ
ーの微粒子であることが好ましい。この理由については
明らかではないが、ポリマーが有機物のためトナー層に
含まれる結合剤との親和性が比較的良好であり、また比
重も同程度であることから層中に均一に分散して存在し
ている。このため、トナー層が脆性の程度が層中に均一
に存在し、また表面の粘着性を低下させる効果も層中に
均一にあるのでトナー層と感光部との接着力の均一な低
下が期待でき、高解像度の画像が得られ易いと推測され
る。
【0073】トナー層に、異なった色相のトナー層同士
の接着力を向上させ、受像要素への転写をさらに促進す
るために可塑剤を添加しても良い。使用される材料は、
色材、結合材との組み合わせにより適宜選択される。低
分子可塑剤の例としては、フタル酸ジブチル(DB
P)、フタル酸ジーnーオクチル(DnOP)、フタル
酸ジ(2ーエチルヘキシル)(DOP)、フタル酸ジノ
ニル(DNP)、フタル酸ジラウリル(DLP)、フタ
ル酸ブチルラウリル(BLP)、フタル酸ブチルベンジ
ル(BBP)等のフタル酸エステル類、アジピン酸ジ
(2ーエチルヘキシル)(DOA),セバシン酸ジ(2
ーエチルヘキシル)(DOS)等の脂肪族二塩基酸エス
テル、リン酸トリクレジル(TCP),リン酸トリ(2
ーエチルヘキシル)(TOF)等のリン酸トリエステル
類、ポリエチレングリコールエステル等のポリオールエ
ステル類、エポキシ脂肪酸エステルのようなエポキシ化
合物等が挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。上記の一般的な可塑剤の他に、ポリエチレングリコ
ールジメタクリレート、1、2、4ーブタントリオール
トリメタクリレート、トリメチロールエタントリアクリ
レート、ペンタエリトリットトリアクリレート、ペンタ
エリトリットテトラアクリレート、ジペンタエリトリッ
トーポリアクリレートのようなアクリル酸エステル類
も、結合材の種類によって好適に使用される。これらの
可塑剤は単独で、また二種以上を混合して使用してもよ
い。またこれらの可塑剤に、ポリ塩化パラフィンのよう
な二次可塑剤(補助可塑剤)を配合して使用してもよ
い。添加される可塑剤の量は、顔料および結合材との組
み合わせによって異なるが、一般的には(顔料と結合材
の総量):可塑剤の重量比が100:1〜100:20
0、好ましくは100:2〜100:100である。
【0074】上に記載した成分に加えて、トナー層は界
面活性剤、増粘剤、分散安定剤、接着促進剤、その他の
添加剤を含むこともできる。トナー層の乾燥膜厚は、目
的とする用途によるが、一般的に10μmを越えること
はない。好ましくは0.1μm〜4μmである。
【0075】図3には示されていないが、トナー層23
の表面には、取り扱い時の傷防止、保存時の膜面同士の
接着などをふせぐために、必要に応じてカバーフィルム
が設けられていてもよい。これらの目的のためのカバー
フィルムの材料としては一般的には例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリスチレン、スチレンーアクリロニトリル共重合
体などの高分子化合物を挙げることができ、特に、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフテレー
トが好ましい。カバーフィルムの厚さは一般的には5〜
400μm、特に10〜100μmであることが好まし
い。これらのカバーフィルムのトナー層23と接触する
面には、カバーフィルムの接着性を制御するために、感
光層13のカバーフィルムの表面処理と同じような処理
がなされてもよい。
【0076】第一発明に於いては、工程(B)に於い
て、図4に示すように工程(A)で得られた潜像が形成
された感光要素11の感光層13に、トナー要素21の
トナー層23を面−対−面の関係で接触させる。感光層
13とトナー層23との接触は、加熱及び/又は加圧下
に行うことが好ましい。その温度は一般的に20〜15
0℃、特に70〜130℃であることが好ましく、その
圧力は一般的に0.5〜30kg/cm2 、特に3〜1
0kg/cm2 であることが好ましい。感光層13とト
ナー層23との接触は、一般に、感光要素11とトナー
要素21とをラミネーターに通すことにより行うことが
できる。また、ラミネーターに通す時の感光要素の移動
速度は、100〜5000mm/分が一般的であり、3
00〜2000mm/分が好ましい。
【0077】第一発明に於いては、続く工程(C)に於
いて、感光要素11からトナー要素21を引き離す。図
5は、工程(C)で感光要素11からトナー要素21を
引き離した状態を模式的に示す断面図である。図5に於
いて、感光要素11の感光層13の、活性光線ALによ
り露光されない未露光領域13Yは変化せず粘着性のま
まであり、活性光線ALにより露光された露光領域13
Xは非粘着性を示す(粘着性を失う)ように変化してい
るので、感光層13の未露光領域13Yに接触している
トナー層23の対応領域23Yは未露光領域13Yに接
着し、感光層13の露光領域13Xに接触しているトナ
ー層23の対応領域23Xは露光領域13Xに接着せ
ず、支持体(b)22上に残留している。その結果、感
光層13上には未露光領域13Yに相当するトナー層部
分23Yの画像が形成され、一方、支持体(b)22上
には感光層13の露光領域13Xに相当するトナー層部
分23Xの画像が形成される。
【0078】第一発明に於いては、前記のように特定の
微粒子を含有するトナー層を有するトナー要素を使用す
るので、感光層13にトナー層23を面−対−面の関係
で接触させた後の、画像様に露光された感光層の露光領
域からのトナー層の離脱、及び感光層の未露光領域への
トナー層の接着が確実に行われるので、トナー要素の支
持体(b)上に残留するトナー層は感光層の露光領域に
忠実に対応しており、その結果、支持体(b)上には解
像力及び網点再現性の優れた高画質の画像が安定して形
成される。従って、同時に感光要素上に形成される未露
光領域に対応する画像も高画質のものである。
【0079】次に、第二発明について説明する。第二発
明は、第一発明に、第一発明の工程(C)で得られた支
持体(b)上の画像を形成したトナー層(トナー画像)
を、表面が接着性である受像層を支持体(c)上に有す
る受像要素の受像層と面−対−面の関係で接触させた
後、受像要素からトナー要素を引き離して、画像を形成
したトナー層(トナー画像)を受像要素の受像層に転写
する工程(D)を付加したものである。
【0080】従って、第二発明に於ける工程(A)、工
程(B)及び工程(C)は、それぞれ第一発明に於ける
工程(A)、工程(B)及び工程(C)と同じであり、
工程(C)で、感光要素の感光層の活性光線による露光
領域に相当するトナー層の部分からなる画像が支持体
(b)上に形成されたトナー要素が得られる。以下、第
二発明の工程(D)について詳細に説明する。
【0081】図6は、第二発明の工程(C)で得られた
画像が形成されたトナー要素の一例と受像要素の一例と
を接触させた状態を模式的に示す断面図である。図6に
於いて、トナー要素21は、図5に示すトナー要素21
と同じものであり、トナー要素21の支持体(b)22
上には、図5に示す感光層13の露光領域13Xに相当
するトナー層部分23Xの画像が形成されている。ま
た、受像要素31は、支持体(c)32の上に受像層3
3が設けられて構成されている。そして、トナー層23
と受像層33とは面−対−面の関係で接触している。
【0082】支持体(c)32はフィルム状もしくは板
状のものであれば特に限定されず、どのような物質から
作ったものであってもよい。支持体(c)32の材料と
しては、一般的には例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレンーア
クリロニトリル共重合体などの高分子化合物を挙げるこ
とができ、特に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
が、水、熱に対する寸法安定性の点で好ましい。また支
持体(c)32の厚さは、フィルム状の場合一般的には
10〜400μm、特に25〜200μmであることが
好ましい。また、用途によっては、支持体(c)32と
してガラス、金属板等も使用することは可能である。
【0083】図6には図示されていないが、支持体
(c)32の表面には、受像層33との密着性をあげる
ために中間層の積層もしくは物理的な表面処理がなされ
ていてもよい。中間層としては被膜性のあるポリマー材
料から、支持体及び受像層両者との密着性等をを考慮し
て適宜選択される。その厚みには特に制限は無いが、通
常は0.01μmから2μmが好ましい。密着性をあげ
る手段として、支持体表面のグロー放電処理、コロナ放
電処理などの物理的処理も、特に好ましい。
【0084】受像層33としては、トナー層を受容する
ために、ビカー(Vicat)法による軟化温度が約8
0℃より低いポリマー層が好ましい。更に必要に応じて
印刷本紙に転写するため、適度のレリース性を得るため
には、受像層33の形成材料としては特開昭59ー97
140号公報に記載されているような光重合性材料から
なることが好ましい。
【0085】受像層33として特に好ましいものは、 iv)少なくとも一種の、付加重合によって光重合体を
形成し得る光重合性モノマー又はオリゴマー v)少なくとも一種の有機重合体結合剤(ポリマーバイ
ンダー)、 vi)少なくとも一種の光重合開始剤、及び、 vii)必要に応じて添加される熱重合禁止剤等の添加
剤、を含有するものである。上記の光重合性モノマー又
はオリゴマーとしては、前記の感光層13に使用される
光重合性モノマー又はオリゴマーと同様の物質を挙げる
ことができ、また、上記の有機重合体結合剤としては、
前記の感光層13に使用される有機重合体結合剤と同様
の物質を挙げることができる。
【0086】上記の光重合開始剤としては、近紫外部に
吸収、活性を有し、可視部に吸収が無い、もしくは小さ
な化合物である必要がある。このような例としてベンゾ
フェノン、ミヒラーケトン[4,4’−ビスー(ジメチ
ルアミノ)ベンゾフェノン],4,4’−ビスー(ジメ
エルアミノ)ベンゾフェノン、4ーメトキシー4’ージ
メチルアミノベンゾフェノン、2ーエチルアントラキノ
ン、フェノントラキノン、及びその他の芳香族ケトンの
ような芳香族ケトン類、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインフェ
ネチルエーテルのようなベンゾインエーテル類、メチル
ベンゾイン、エチルベンゾイン及びその他のベンゾイン
類、並びに2ー(Oークロロフェニル)ー4、5ージフ
ェニルイミダゾール二量体、2ー(Oークロロフェニ
ル)ー4、5ー(mーメトキシフェニル)イミダゾール
二量体等、前記の感光層13の光開始剤に関して例示し
た、近紫外部に活性を有する光開始剤が挙げられる。
【0087】ここで、光重合性モノマーと、有機重合体
結合剤の混合比は使用されるモノマー化合物と結合剤の
組み合わせによって適正比は異なるが、一般的にはモノ
マー:結合剤比が0.1:1.0〜2.0:1.0(重
量比)が好ましい。光重合開始剤の添加量はモノマー化
合物に対して0.01〜20重量%が好ましい。
【0088】受像層33は、それ自体公知の塗膜形成方
法に従って、上記のような成分を含有する受像層形成用
塗布液を、支持体(c)32上に塗布し、乾燥すること
により形成することができる。受像層33の膜厚は、ト
ナー層部分23Xを受容するために変形される必要があ
るが、そのための十分な厚さが最低あれば良く、光重合
性物質の適正な塗布量は、トナー層部分23Xの膜厚に
よって異なるが、一般に2g/m2 〜50g/m2 が好
適である。
【0089】図6には記載されていないが、受像層33
は必要に応じて、二層構成であっても良い。特に、後の
工程で受像層33上の画像を印刷本紙等の永久支持体に
転写する際、二層のうち上層を画像と共に転写し、下層
(支持体側)を受像要素に残留させる方法が特開昭61
ー189535号、特開平2ー244146、同2ー2
44147号、同2ー244148号公報に詳細に記載
されている。これらの公報に記載されている方法は、印
刷物との近似性、その他の点から好ましく、受像層33
を二層構成にすることが好ましい。
【0090】第二発明の工程(D)に於いて、トナー層
23と受像層33との接触は、加熱及び/又は加圧下に
行うことが好ましい。その温度は一般的に60〜150
℃、特に80〜130℃であることが好ましく、その圧
力は、一般的に0.5〜20kg/cm2 、特に2.0
〜7.0kg/cm2 であることが好ましい。トナー層
23と受像層33との接触は、一般に、画像が形成され
た支持体(b)22と受像要素31とをラミネーターに
通すことにより行うことができる。また、ラミネーター
に通す時の感光要素の移動速度は、100〜5000m
m/分が一般的であり、300〜2000mm/分が好
ましい。
【0091】第二発明の工程(D)に於いて、次に受像
要素31からトナー要素の支持体(b)22を引き離
す。図7は、工程(D)で受像要素31から支持体
(b)22を引き離した状態を模式的に示す断面図であ
る。図7に於いて、受像層33上には、支持体(b)2
2上に形成されていたトナー層部分23Xの画像が転写
され、受像層33上に画像が形成される。トナー層23
と受像層33との加熱及び/又は加圧による接触によ
り、トナー層部分23Xは部分的に又は全部受像層33
内に埋め込まれた状態になる。
【0092】第二発明に於いては、前記のように特定の
微粒子を含有するトナー層を有するトナー要素を使用す
るので、感光層13にトナー層23を面−対−面の関係
で接触させた後の、画像様に露光された感光層の露光領
域からのトナー層の離脱、及び感光層の未露光領域への
トナー層の接着が確実に行われるので、トナー要素の支
持体(b)上に残留するトナー層(トナー画像)は感光
層の露光領域に忠実に対応しており、トナー要素の支持
体(b)上に形成された画像が確実に受像層上に転写さ
れる。その結果、受像要素上には解像力及び網点再現性
の優れた高画質の画像が安定して形成されるのである。
【0093】次に、第三発明について説明する。第三発
明は、第二発明の工程(A)、工程(B)及び工程
(C)を、色相が異なる二種以上のトナー要素のそれぞ
れについて行い、第二発明の工程(D)を、色相が異な
る二種以上のトナー要素についてそれぞれ工程(C)で
得られた画像を形成したトナー層を有する支持体(b)
と、一個の受像要素とについて順次繰り返すことにより
多色画像を形成する画像形成方法である。
【0094】即ち、第三発明に於ける工程(A)、工程
(B)及び工程(C)は、それぞれ第一発明に於ける工
程(A)、工程(B)及び工程(C)と同じであり、工
程(C)で、感光要素の感光層の活性光線による露光領
域に相当するトナー層の部分からなる画像が支持体
(b)上に形成されたトナー要素が得られる。第三発明
に於いては、トナー層の色相が異なる二種以上のトナー
要素を使用し、各トナー要素について工程(A)、工程
(B)及び工程(C)を行い、それぞれの色相のトナー
要素についてトナー層の部分からなる画像が支持体
(b)上に形成されたトナー要素を得る。そして、同じ
受像要素の受像層に対して、支持体(b)上に画像が形
成されたトナー要素のトナー層を転写する第二発明の
(D)工程を、色相が異なる二種以上のトナー要素につ
いて順次行い、色相が異なる画像を受像層に重ねること
により多色画像を形成する。第三発明に於ける工程
(D)は個々のトナー要素については、第二発明の工程
(D)と同様である。
【0095】第三発明に於いて、トナー要素の二種以上
の色相は特に限定されないが、フルカラーの多色画像を
形成する場合は、一般に四種の色相、即ち、イエロー、
マゼンタ、シアン、及びブラックの色が用いられる。ト
ナー要素の色相はトナー層に含有させる色材の種類、含
有量などを調節することにより所望の色相にすることが
できる。
【0096】第三発明に於いては、先ず、色分解により
得られた特定の色相AA(例えばイエロー)についての
画像を、工程(A)で感光層に露光する。次いで、色分
解画像に対応する色相AAを有するトナー要素を使用し
て工程(B)及び工程(C)を行う。こうして色相AA
の画像が形成されたトナー要素AAが得られる。トナー
要素AAを使用して工程(D)を行い、受像要素の受像
層に色相AAの画像を形成する。
【0097】次に、色相AAとは異なる色相BBについ
て、色相BBを有するトナー要素を使用する他は上記の
方法と同様にして、色相BBの画像が形成されたトナー
要素BBを得る。上記のようにして得られた色相AAの
画像が形成された受像要素と、トナー要素BBとを使用
して工程(D)を行い、受像要素の受像層に色相BBの
画像を重ねて形成する。
【0098】次に、色相AA及び色相BBとは異なる色
相CCについて上記と同様に行い、色相AAの画像及び
色相BBの画像が形成された受像要素の受像層に色相C
Cの画像を重ねて形成する。
【0099】以下同様にして、他の色相について行い受
像要素の受像層に多色画像を形成することができる。色
相として、イエロー、マゼンタ、シアン、及びブラック
を選択することによりフルカラーの画像を形成すること
ができる。
【0100】それぞれの色相の分解画像を形成(現像)
する条件、転写する条件は、作業上の誤りを少なくし、
処理効率を上げる点から、同一となるように設定されて
いることが好ましい。
【0101】図8は、第三発明により、色相AAの画像
と色相BBの画像を受像要素の受像層に形成した状態を
模式的に示す断面図である。受像要素31の受像層32
には、色相AAのトナー層部分23AAと色相BBのト
ナー層部分23BBとが形成されている。
【0102】第二発明及び第三発明に於いては、上記
(D)工程の後に、画像を形成したトナー層が転写され
た受像要素のトナー層部分を、最終画像支持体(例え
ば、白色紙)と面−対−面で、加熱及び/又は加圧しな
がら接触させ、次いで該受像要素と最終画像支持体とを
相互に引き離すことにより、受像要素上のトナー層部分
を最終画像支持体上に転写する工程(E)を行うことが
できる。受像層が光重合性の場合には、受像要素の透明
な支持体を通して全面に紫外線露光が与えられ、受像層
を光硬化させる。透明支持体を剥離することによって、
白色紙上に転写された多色の整合された画像が得られ
る。
【0103】尚、最終画像を紙上に転写、形成して使用
する場合、工程(A)で感光層にレーザー光を走査、記
録するに際し、感光層(もしくはカバーフィルム)側か
ら見たとき、原稿画像に対し左右が反対の画像(逆像)
となるように、走査、記録させる必要がある。
【0104】本発明の画像形成方法は、カラープルーフ
の作成以外に、各種のカラーディスプレー、液晶ディス
プレー用カラーフィルターのカラーモザイクパターン、
電子回路用配線パターン(色材として金属粉を使用す
る)、コンピューター出力による医療画像、リスフィル
ムなどのマスクフィルム等の作成のために有用である。
【0105】以下、実施例により本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0106】
【実施例】
[実施例1]下記の組成を有する中間層用塗布液および
感光層用の塗布液を調整した。 (中間層用塗布液) エチレン・エチルアクリレート共重合体A 10重量部 (エバフレックスA−709、三井石油化学(株)製) エチレン・エチルアクリレート共重合体B 10重量部 (エバフレックス40Y、三井石油化学(株)製) トルエン 100重量部
【0107】 (感光層用塗布液) 結合材 7.5重量部 (メタクリル酸アリル/メタクリル酸共重合体、共重合組成比:80/2 0(モル比)、分子量 3.6万、20重量%メトキシ−2−プロパノー ル溶液) モノマー 1.2重量部 (ジペンタエリスリトットヘキサアクリレート、 (光重合性モノマー、略称DPHA)) 光開始剤A(構造式A) 0.03重量部(固形分)
【0108】
【化1】
【0109】 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.01重量部 (熱重合禁止剤) 1ーメトキシー2ープロパノール 21重量部
【0110】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを支持体上に、回転塗布機(ホ
エラー)を使用して上記中間層用塗布液を200rpm
で1分間塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾燥し
た。得られた中間層の膜厚は20μmであった。
【0111】上記中間層上に、回転塗布機(ホエラー)
を使用して上記感光層用塗布液を100rpmで1分間
塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾燥した。得ら
れた感光層の膜厚は2μmであった。この感光層の上に
ラミネーターを用いて、ポリプロピレンフィルム(厚さ
12μm)をカバーし、感光要素とした。
【0112】次いで下記のトナー層用塗布液を調製し
た。 <マジェンタ母液組成> 顔料 リオノールレッド 6B−4290G 3.0重量部 (東洋インキ(株)製) 結合剤 ポリビニルブチラール 60.0重量部 (10重量%メチルエチルケトン溶液) (デンカブチラール#2000−L、電気化学工業(株)製) 界面活性剤 ディスパロン KS−860 0.5重量部 (楠本化成(株)製) 有機微粒子 アクリル・スチレン共重合体中空粒子 1.0重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 上記組成物をペイントシェイカーで、2時間振とうして
マジェンタ母液を調製した。
【0113】 <トナー層用塗布液組成> 上記マジェンタ母液 20重量部 メチルエチルケトン 60重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 20重量部 界面活性剤(商品名メガファックF−176PF、 0.1重量部 大日本インキ化学工業(株)製) 上記の成分を攪拌混合してトナー層用塗布液を調製し
た。
【0114】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムの支持体(b)の表面に、上記の
塗布液を回転塗布機(ホエラー)を使用して、120r
pmで1分間塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾
燥してマゼンタのトナー層を形成してトナー要素を作成
した。得られたトナー層の膜厚は、0.6μmであり、
グリーンフィルターを使用しマクベス濃度計で測定した
光学濃度は0.7であった。
【0115】上記の手順で得られた感光要素、トナー要
素を用い、下記の手順で画像を形成し、画像の評価を行
なった。
【0116】感光要素のカバーフィルム側に、印刷版焼
付け用テストチャート(フォトマスク)を真空吸着させ
て密着させた。コントロールウエッジ(富士写真フイル
ム(株)製、フォトマスク)を通して、2kW超高圧水
銀灯による紫外線を、1.5mの距離から、60秒間照
射した。感光要素のカバーフィルムを剥し、感光要素の
感光層とトナー要素のトナー層とを密着させ、110
℃、圧力4.5kg/cm2 に設定のラミネーターに、
450mm/分の速度で通した。室温に戻した後トナー
要素を感光要素から引き剥がすと、トナー要素の支持体
上に感光層への露光領域に対応するトナー画像(解像力
チャート)が形成され、感光要素の感光層上に感光層へ
の非露光領域に対応するトナー画像が形成された。
【0117】トナー要素に形成された画像について、顕
微鏡観察により、解像線幅のステップ段数が7段(1
0、12、14、16、18、20、22μm)にてベ
タ焼き付けの解像力を測定した。また、得られたトナー
画像の耐傷性について、その表面を指で10回擦ること
により画像の剥れる程度により下記のように評価した。 AA:画像が全く剥れない BB:画像がほとんど剥れない CC:画像が少し剥れる DD:画像がほとんど剥れる その結果を表1に示す。
【0118】[実施例2]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機ポリマーの微粒子(アクリル・スチレ
ン共重合体中空粒子)の量を1重量部から2重量部に変
えた以外は実施例1と同様にしてトナー要素を作製し
た。
【0119】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0120】[実施例3]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機ポリマーの微粒子(アクリル・スチレ
ン共重合体中空粒子)の量を1重量部から3重量部に変
えた以外は実施例1と同様にしてトナー要素を作製し
た。
【0121】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0122】[実施例4]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機ポリマーの微粒子(アクリル・スチレ
ン共重合体中空粒子)の量を1重量部から6重量部に変
えた以外は実施例1と同様にしてトナー要素を作製し
た。
【0123】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0124】[実施例5]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機ポリマーの微粒子(アクリル・スチレ
ン共重合体中空粒子)の量を1重量部から9重量部に変
えた以外は実施例1と同様にしてトナー要素を作製し
た。
【0125】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示
【0126】[実施例6]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機ポリマーの微粒子(アクリル・スチレ
ン共重合体中空粒子)1重量部の代わりにSiO2 (N
SシリカX−02、平均粒子径:0.24μm、日本触
媒化学工業(株))6重量部を加えた以外は実施例1と
同様にしてトナー要素を作製した。
【0127】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0128】[比較例1]トナー層用塗布液用のマジェ
ンタ母液中の有機微粒子(スチレン・アクリレート共重
合体中空粒子)を用いなかった以外は実施例1と同様に
してトナー要素を作製した。
【0129】上記トナー要素と、実施例1と同様にして
作製した感光要素を使用して、実施例1と同様にして画
像を形成し、画像の評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0130】
【表1】 表1 ────────────────────────────── 解像力 耐傷性 ────────────────────────────── 実施例1 20μm CC 実施例2 14μm BB 実施例3 14μm AA 実施例4 10μm AA 実施例5 10μm AA 実施例6 20μm AA ────────────────────────────── 比較例1 22μm不可 DD ──────────────────────────────
【0131】[実施例7]下記の組成を有する中間層用
塗布液および感光層用の塗布液を調整した。 (中間層用塗布液) エチレン・エチルアクリレート共重合体A 10重量部 (エバフレックスA−709、三井石油化学(株)製) エチレン・エチルアクリレート共重合体B 10重量部 (エバフレックス40Y、三井石油化学(株)製) トルエン 100重量部
【0132】 (感光層用塗布液) 結合材 7.5重量部 (メタクリル酸アリル/メタクリル酸共重合体、共重合組成比:80/2 0(モル比)、分子量 3.6万、20重量%メトキシ−2−プロパノー ル溶液) モノマー 1.2重量部 (ジペンタエリスリトットヘキサアクリレート、 (光重合性モノマー、略称DPHA)) 光開始剤B(構造式B) 0.07重量部(固形分)
【0133】
【化2】
【0134】 光開始剤C(構造式C) 0.14重量部(固形分)
【0135】
【化3】
【0136】 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.01重量部 (熱重合禁止剤) 1ーメトキシー2ープロパノール 21重量部 ここで光開始剤Cは、クロロホルム1mlに0.14g
溶解したものを使用した。
【0137】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを支持体上に、回転塗布機(ホ
エラー)を使用して上記中間層用塗布液を200rpm
で1分間塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾燥し
た。得られた中間層の膜厚は20μmであった。
【0138】上記中間層上に、回転塗布機(ホエラー)
を使用して上記感光層用塗布液を100rpmで1分間
塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾燥した。得ら
れた感光層の膜厚は2μmであった。この感光層の上に
ラミネーターを用いて、ポリプロピレンフィルム(厚さ
12μm)をカバーし、感光要素とした。
【0139】次いで下記のトナー層用塗布液を調製し
た。 <マジェンタ母液組成> 顔料 リオノールレッド 6B−4290G 3.0重量部 (東洋インキ(株)製) 結合剤 ポリビニルブチラール 60.0重量部 (10重量%メチルエチルケトン溶液) (デンカブチラール#2000−L、電気化学工業(株)製) 界面活性剤 ディスパロン KS−860 0.5重量部 (楠本化成(株)製) 有機微粒子 スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 1.0重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 上記組成物をペイントシェイカーで、2時間振とうして
マジェンタ母液を調製した。
【0140】 <トナー層用塗布液組成> 上記マジェンタ母液 20重量部 メチルエチルケトン 60重量部 プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 20重量部 界面活性剤(商品名メガファックF−176PF、 0.1重量部 大日本インキ化学工業(株)製) 上記の成分を攪拌混合してトナー層用塗布液を調製し
た。
【0141】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムの支持体(b)の表面に、上記の
塗布液を回転塗布機(ホエラー)を使用して、120r
pmで1分間塗布し、100℃のオーブン中で2分間乾
燥してシアンのトナー層を形成してトナー要素を作成し
た。得られたトナー層の膜厚は、0.6μmあり、グリ
ーンフィルターを使用しマクベス濃度計で測定した光学
濃度は0.7であった。
【0142】上記の手順で得られた感光要素、トナー要
素を用い、下記の手順で画像を形成し、画像の評価を行
なった。
【0143】先ず、回転ドラム上に、感光要素をレーザ
ー入射面がカバーフィルムとなるように貼り付けた。次
いで回転ドラムを線速3m/秒の条件で回転し、試料面
上パワー1.5mW、ビーム径10μmの条件でアルゴ
ンイオンレーザー(波長488nm)光を走査、露光を
行なった。この時、記録パターンが各線ピッチ20μm
の直線となるようにレーザー走査を行なった。この感光
要素のカバーフィルムを剥いだ後、トナー要素のトナー
層と感光要素の感光層とを接しながら、110℃、圧力
4.5kg/cm2 に設定のラミネーターを、450m
m/分の速度で通した。室温に戻ったトナー要素を感光
要素から引き剥がすことにより、感光層及びトナー層支
持体上にトナー画像が形成された。
【0144】得られた画像は、感度が良好であり、ま
た、いずれの画像も解像力に優れ、目視で観察される欠
陥も非常に少ないものであつた。
【0145】[実施例8]下記の組成を有するシアン、
マゼンタ、イエロー及びブラックのそれぞれのトナー層
用の塗布液を調製した。
【0146】 <シアン用トナー層塗布液> (1)母液の調製 ポリビニルブチラールA(電気化学工業(株)製、デンカブチラール#200 0−L、数平均重合度:約300、ブチラール化度73重量%)の20重 量%溶液(溶媒:n−プロピルアルコール) 63重量部 色材(シアン顔料、東洋インキ(株)製、No700−ブルー10FG CY −Blue) 12重量部 ガラスビーズ 100重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−20000) 0.8重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−12000) 0.2重量部 有機微粒子 スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 5重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 溶剤:n−プロピルアルコール 60重量部 上記の成分を、ペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0147】 (2)塗布液の調製 母液 24重量部 溶剤:n−プロピルアルコール 100重量部 界面活性剤(大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−176PF) 0.36重量部 上記の成分をスターラーで攪拌下に混合してトナー層用
塗布液を調製した。
【0148】 <マゼンタ用トナー層塗布液> (1)母液の調製 ポリビニルブチラールA(電気化学工業(株)製、デンカブチラール#200 0−L)の20重量%溶液(溶媒:メチルエチルケトン) 63重量部 色材(マゼンタ顔料、東洋インキ(株)製、リオノールレッドLX−235) 12重量部 ガラスビーズ 100重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−24000) 0.6重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−22000) 0.2重量部 有機微粒子 スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 5重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 溶剤:メチルエチルケトン 60重量部 上記の成分を、ペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0149】 (2)塗布液の調製 母液 24重量部 溶剤:メチルエチルケトン 24重量部 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 98重量部 界面活性剤(大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−176PF) 0.3重量部 上記の成分をスターラーで攪拌下に混合してトナー層用
塗布液を調製した。
【0150】 <イエロー用トナー層塗布液> (1)母液の調製 ポリビニルブチラールA(電気化学工業(株)製、デンカブチラール#200 0−L)の20重量%溶液(溶媒:メチルエチルケトン) 63重量部 色材(イエロー顔料、東洋インキ(株)製、No.1401−G−リオノール イエロー) 12重量部 ガラスビーズ 100重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−24000) 0.6重量部 分散助剤(ICI(株)製、ソルスパースS−22000) 0.2重量部 有機微粒子 スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 5重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 溶剤:メチルエチルケトン 60重量部 上記の成分を、ペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0151】 (2)塗布液の調製 母液 31重量部 溶剤:メチルエチルケトン 78重量部 溶剤:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 29重量部 界面活性剤(大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−176PF) 0.2重量部 上記の成分をスターラーで攪拌下に混合してトナー層用
塗布液を調製した。
【0152】 <ブラック用トナー層塗布液> (1)母液の調製 ポリビニルブチラールA(電気化学工業(株)製、デンカブチラール#200 0−L)の20重量%溶液(溶媒:n−プロピルアルコール) 63重量部 色材(ブラック顔料、三菱化成工業(株)製、タイプMA−100) 12重量部 ガラスビーズ 100重量部 分散助剤(楠本化成(株)製、ディスパロンKS−860) 18重量部 有機微粒子 スチレン・アクリレート共重合体中空粒子 5重量部 (SX−863p、平均粒子径:0.35μm(平均内径: 0.23μm、日本合成ゴム(株)製) 溶剤:メチルエチルケトン 42重量部 上記の成分を、ペイントシェーカー(東洋精機(株)
製)を使用して2時間分散処理して母液を調製した。
【0153】 (2)塗布液の調製 母液 10重量部 溶剤:n−プロピルアルコール 50重量部 溶剤:メタノール 30重量部 界面活性剤(大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−176PF) 0.15重量部 上記の成分をスターラーで攪拌下に混合してトナー層用
塗布液を調製した。
【0154】厚さ75μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)フィルムを支持体として、支持体一枚当り
一色で、回転塗布機(ホエラー)を使用して上記各色用
トナー層塗布液を、120rpmで1分間塗布し、10
0℃のオーブン中で2分間乾燥して、上記四色の色相の
トナー要素を作製した。得られたトナー層の膜厚は、黒
0.2μm、シアン0.4μm、マゼンタ0.4μm、
及びイエロー0.2μmであった。
【0155】次に、下記の組成を有する受像層用塗布液
を調製した。 <受像第一層> ポリ塩化ビニル 9重量部 (日本ゼオン(株)製、商品名ゼオン25) 界面活性剤 0.1重料部 (大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−177P) メチルエチルケトン 130重量部 トルエン 35重量部 シクロヘキサノン 20重量部 ジメチルフォルムアミド 20重量部
【0156】 <受像第二層> メチルメタクリレート/エチルアクリレート/メタクリル酸共重合体 (三菱レーヨン(株)製、商品名ダイヤナールBRー77) 17重量部 アルキルアクリレート/アルキルメタクリレート共重合体 17重量部 (三菱レーヨン(株)製、商品名ダイヤナールBRー64) ペンタエリスリトールテトラアクリレート 22重量部 (新中村化学(株)製、商品名A−TMMT) 界面活性剤 0.4重量部 (大日本インキ(株)製、商品名メガファックF−177P) メチルエチルケトン 100重量部 ハイドロキノンモノメチルエーテル 0.05重量部 2,2ージメトキシー2ーフェニルアセトフェノン(光重合開始剤) 1.5重量部
【0157】厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを支持体として、回転塗布機
(ホエラー)を使用して上記受像第一層塗布液を塗布
し、100℃のオーブン中で2分間乾燥した。得られた
第一層の膜厚は1μmであった。この第一層の上に、上
記受像第二層用塗布液を用いて同様の方法により塗布
し、乾燥膜厚26μmの受像第二層を積層し、受像要素
を作製した。
【0158】実施例1に於けると同様にして作製した感
光要素、上記のようにして作製した四色のトナー要素、
及び受像要素を用いて、以下の手順で受像要素に多色画
像を形成した。
【0159】先ず、実施例1に於けると同様の方法によ
り、感光要素とブラックのトナー要素とからブラックの
トナー要素上に黒色トナー画像を形成した。得られた、
画像が形成されたブラックのトナー要素のトナー層を、
受像要素の受像層と面−対−面の関係で重ね合わせ、1
25℃、圧力4.5kg/cm2 、速度450mm/分
の条件でラミネートした。室温に冷却した後、受像要素
とトナー要素を相互に引き離したところ、トナー層支持
体上のブラックのトナー画像(トナー層)が受像層上に
転写されていた。
【0160】新しい感光要素及びシアンのトナー要素を
用いて、上記と同様の方法により、シアンのトナー要素
上にシアンのトナー画像を形成した。得られたシアンの
画像が形成されたトナー要素のトナー層を、上記の黒色
のトナー画像が形成された受像層上に、記録線の方向が
直交するように面−対−面の関係で重ね合わせ、同条件
でラミネート、引き離しを行ったところ、受像層上に、
直交したブラックとシアンの画線が良好に転写された。
【0161】続いて、マゼンタのトナー要素及びイエロ
ーのトナー要素についても同様の操作を行い、受像要素
の受像層上に、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロ
ーの四色のトナー層から成る多色画像を形成した。
【0162】上記4色のトナー層が転写され、多色画像
が形成された受像層を有する受像要素を、印刷に用いら
れるアート紙と受像層が面−対−面の関係になるように
重ね合わせ、125℃、圧力4.5kg/cm2 、速度
450mm/分の条件でラミネートした。このラミネー
ト物の受像要素側から、1kW超高圧水銀灯、100c
mの距離で全面光照射を行い、次いで受像要素を剥いだ
ところ、4色のトナー画像層同士が良好に接着されなが
らアート紙上に転写されているのが確認された。得られ
た画像は解像力に優れ、色相の変化も無く、更に目視で
観察される欠陥も非常に少ない良好なものであった。
【0163】
【発明の効果】本発明の画像形成方法によれば、乾式現
像法によりカラー画像を得ることが出来る。特に本発明
の画像形成方法は、画像信号でディジタル変調されたレ
ーザー光により、ダイレクトにカラープルーフを得るこ
とができるという顕著な効果を有する。本発明の画像形
成方法により、顔料を色材とする像を印刷本紙上に形成
できるため、印刷物近似性の高いプルーフが得られる。
得られる画像は、増感色素による変色を伴うことが無
い。また寸度安定性に優れるプラスチック支持体上で色
合わせを行なうため、工程安定性が高く、得られる画像
の機械的強度も優れるという顕著な効果を奏する。さら
に、本発明の新規なトナー要素(トナーフィルム)は、
上記のような乾式の画像形成方法の使用に好適であり、
乾式の画像形成方法に使用した場合、解像力及び網点再
現性の優れた高画質の画像の形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一発明の画像形成方法において使用する、
感光要素の一例の断面を模式的に示す断面図である。
【図2】 第一発明の画像形成方法において、感光要素
の感光層に活性光線を画像様に露光したときの感光層の
状態を模式的に示す断面図である。
【図3】 画像形成方法において使用する、本発明のト
ナー要素の一例の断面を模式的に示す断面図である。
【図4】 第一発明の工程(B)で感光層に潜像が形成
された感光要素の一例とトナー要素の一例とを接触させ
た状態を模式的に示す断面図である。
【図5】 第一発明の工程(C)で感光要素11からト
ナー要素21を引き離した状態を模式的に示す断面図で
ある。
【図6】 第二発明の工程(C)で得られた画像が形成
されたトナー要素の一例と受像要素の一例とを接触させ
た状態を模式的に示す断面図である。
【図7】 第二発明の工程(D)で受像要素31から支
持体(b)22を引き離した状態を模式的に示す断面図
である。
【図8】 第三発明により、色相AAの画像と色相BB
の画像を受像要素の受像層に形成した状態を模式的に示
す断面図である。
【符号の説明】
11 感光要素 12 支持体(a) 13 感光層 21 トナー要素 22 支持体(b) 23 トナー層 31 受像要素 32 支持体(c) 33 受像層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色材及び結合剤を含むトナー層を支持体
    上に有するトナー要素であって、該トナー要素のトナー
    層が、有機ポリマー又は透明性を有する金属化合物から
    なる微粒子を含有することを特徴とするトナー要素。
  2. 【請求項2】 (A)活性光線に対し非露光時に粘着性
    を示し、露光後に非粘着性を示す感光層を支持体(a)
    上に有する感光要素の感光層に、活性光線を画像様に露
    光して潜像を形成する工程、(B)潜像が形成された感
    光層に、色材、有機ポリマー又は透明性を有する金属化
    合物からなる微粒子及び結合剤を含むトナー層を支持体
    (b)上に有するトナー要素のトナー層を面−対−面の
    関係で接触させ積層する工程、及び(C)感光要素から
    トナー要素を引き離して、感光層の非露光部に対応する
    トナー層の部分を感光層上に転写し、感光層の露光部に
    対応するトナー層の部分を支持体(b)上に残留させ
    て、支持体(b)上にトナー画像を形成する工程からな
    ることを特徴とする画像形成方法。
  3. 【請求項3】 (A)活性光線に対し非露光時に粘着性
    を示し、露光後に非粘着性を示す感光層を支持体(a)
    上に有する感光要素の感光層に、活性光線を画像様に露
    光して潜像を形成する工程、(B)潜像が形成された感
    光層に、色材、有機ポリマー又は透明性を有する金属化
    合物からなる微粒子及び結合剤を含むトナー層を支持体
    (b)上に有するトナー要素のトナー層を面−対−面の
    関係で接触させ積層する工程、(C)感光要素からトナ
    ー要素を引き離して、感光層の非露光部に対応するトナ
    ー層の部分を感光層上に転写し、感光層の露光部に対応
    するトナー層の部分を支持体(b)上に残留させて、支
    持体(b)上にトナー画像を形成する工程、及び(D)
    支持体(b)上のトナー画像を表面が接着性である受像
    層を支持体(c)上に有する受像要素の受像層と面−対
    −面の関係で接触させた後、受像要素からトナー要素を
    引き離して、トナー画像を受像要素に転写する工程から
    なることを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 (A)活性光線に対し非露光時に粘着性
    を示し、露光後に非粘着性を示す感光層を支持体(a)
    上に有する感光要素の感光層に、活性光線を画像様に露
    光して潜像を形成する工程、(B)潜像が形成された感
    光層に、色材、有機ポリマー又は透明性を有する金属化
    合物からなる微粒子及び結合剤を含むトナー層を支持体
    (b)上に有するトナー要素のトナー層を面−対−面の
    関係で接触させ積層する工程、(C)感光要素からトナ
    ー要素を引き離して、感光層の非露光部に対応するトナ
    ー層の部分を感光層上に転写し、感光層の露光部に対応
    するトナー層の部分を支持体(b)上に残留させて、支
    持体(b)上にトナー画像を形成する工程、及び(D)
    支持体(b)上のトナー画像を、表面が接着性である受
    像層を支持体(c)上に有する受像要素の受像層と面−
    対−面の関係で接触させた後、受像要素からトナー要素
    を引き離して、トナー画像を受像要素に転写する工程
    を、色相が異なる二種以上のトナー要素と一個の受像要
    素とについて順次繰り返して多色画像を形成することを
    特徴とする画像形成方法。
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