JPH0534650Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は簡単な操作で指先部分を包被すること
ができる指先絆に関するものである。

〈従来技術とその解決課題〉 従来、指先を保護する目的で種々の絆創膏類が
提案されている。例えば、水等の浸入を防止でき
るキヤツプ状のものがあるが、通気性に欠けるた
めに患部の治りを遅らせるという欠点以外に、指
先が他物と接触したときの衝撃を緩和できないと
いう問題がある。

また、実公昭44−31280号公報に、指先尖端部
分全体を被覆する全面粘着タイプのものが提案さ
れているが、前記キヤツプ状と同様に被覆すると
水等の浸入は防止できるが、全体が粘着面とされ
ているために患部にも貼着することになり、剥離
時にかえつて患部を損傷するという欠点がある。

〈課題を解決するための手段〉 本考案はかかる従来技術の欠点を解決した新規
な指先絆に関するもので、その要旨とするところ
は、粘着細長片の長さ方向の一端部に、指先部を
回動包被する弾性長片部を設けてなることであ
る。

以下、図面を用いて、本考案の実例を具体的に
説明する。

第１図において、１はポリ塩化ビニルフイル
ム、ポリブタジエンフイルム、ポリウレタンフイ
ルム、不織布、和紙などからなる伸張性の細長片
で、該片１の表面に天然ゴム系粘着剤、アクリル
系粘着剤などからなる皮膚に無刺激な粘着剤層２
が設けられ、これら１及び２から粘着細長片が構
成されている。層２の表面には、剥離紙、剥離フ
イルムなどの保護材（図示省略）が設けられてい
る。

３は、細長片の長さ方向の一端部に設けてなる
弾性長片部で、該長片部３は、表面が非粘着で、
第３図に示すように指先部を回動包被するのに充
分な長さ（通常３〜８cm）とされている。該部３
は厚手不織布、発泡フイルムの如き弾性材料で構
成されていると共に、端部は粘着材層２に固着さ
れている。

第２図は他の実例を示すもので、長片部３は細
長片１と連設状態とされていると共に、その粘着
面に該面より小なる弾性材料が貼着されている。

このように構成してなる指先絆は、第３図に図
示するように、弾性長片部３にて指先部分を回動
包被すると共に、その先端を粘着細長片で固定し
て使用する。

〈考案の効果〉 本考案の指先絆は以上のように構成されている
ので、指先部を回動包被しても充分な通気状態を
有しており、しかも長片部の材料として弾性材料
を用いたので指先が他物と接触等して衝撃等加え
られても吸収緩和され、従つて指先部分が直接衝
撃を受けることがないという特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実例を示す平面図、第２図は
他の実例を示す平面図、第３図は使用状態を示す
概略図である。 １……細長片、２……粘着剤層、３……弾性長
片部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 粘着細長片の長さ方向の一端部に、指先部を回
   動包被する弾性長片部を設けてなることを特徴と
   する指先絆。