JPH05346003A - 鉄道レール切断機 - Google Patents

鉄道レール切断機

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JPH05346003A
JPH05346003A JP4180419A JP18041992A JPH05346003A JP H05346003 A JPH05346003 A JP H05346003A JP 4180419 A JP4180419 A JP 4180419A JP 18041992 A JP18041992 A JP 18041992A JP H05346003 A JPH05346003 A JP H05346003A
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cutting
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body block
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    • E01B31/02Working rail or other metal track components on the spot
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D45/00Sawing machines or sawing devices with circular saw blades or with friction saw discs
    • B23D45/006Sawing machines or sawing devices with circular saw blades or with friction saw discs with means to attach the sawing device to the workpiece
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 〔構成〕キャッチフレーム3とクランプアーム4からな
る鉄道レールクランプ手段によりスライドシャフト2、
2を介して本体ブロック1を支持し、該本体ブロック1
には鉄道レール5側に延びる切断アーム17を回動自在
に支承し、該切断アーム17の自由端に回転砥石30を
設けて該回転砥石30の回転により鉄道レール5を幅方
向に切断するようにしたもので、クランプ状態におい
て、回転砥石30はストロークハンドル11の前後動作
により鉄道レール5との相対位置を変化し、切断アーム
17はバネにより弾性支持されて平均した適度の切断押
力を与えながら揺動する。 〔効果〕切断操作時に、ストロークハンドル11を前後
動操作すると、切断アーム17は平均した適度の切断押
力を持ちながら揺動する結果、回転砥石30は鉄道レー
ル5の幅方向の切口に沿って滑らかに上昇したり下降し
ながら切断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道レールを敷設及び
接続するにあたり、鉄道レールを所定長さに切断するた
めに用いる鉄道レール切断機に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道レールの新規敷設、或は老朽化した
鉄道レールの取り替えの際、レールを所定長さに切断す
るために、円形平板の回転砥石を動力で回転してレール
を所定長さに切断するようにした切断機が用いられてい
る。
【0003】ところが、従来の切断機は、本体を鉄道レ
ールにクランプした状態で回転砥石を回転しつつ一定方
向に押し進めるように構成してあるため、鉄道レールに
対する回転砥石の接触位置に変動がなく、レール頭部を
全幅に亙って切断することとなる。このような、切断方
法においては、回転砥石は常に同一の切口に対して接触
した状態で回転するから、高温の摩擦熱を生じてレール
に焼きが入るばかりか、回転砥石の駆動に大型のエンジ
ンを必要とし、回転砥石に振動が伝わりやすく、また強
い切断押力を必要とするため、切断切口の広がりや曲が
りなどを生じて高精度な切断の支障となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の欠点を解消すべくなされたもので、レールに焼き
が入らない薄い切口をもつ高精度な切断を行い、且つ動
力を小型軽量化して取扱いを良好とし、さらには切断機
の位置決めを容易に行い、作業性を良好とする鉄道レー
ル切断機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の鉄道レール切断機は、所定断面形の鉄道
レール5を幅方向に両側からクランプするようにキャッ
チフレーム3に対しクランプアーム4を回動自在に軸支
し、前記クランプアーム4上端に設けた螺子筒4bを鉛
直下方に螺合貫通した回動ハンドル8a付きクランプス
クリュー8の下方先端部8cを予め前記鉄道レール5の
上面に着脱自在に付設した切断位置指示用ゲージ9の上
面皿穴9aに締付けることによりクランプ位置を決める
と同時に、前記鉄道レール5を上下方向に直角に強圧保
持し且つ水平方向にも直角に強圧保持するキャッチフレ
ーム3側に設けたレール支承部6a〜6cと前記クラン
プアーム4側に設けた下方鉤部4aとからレールクラン
プ手段を構成し、前記キャッチフレーム3に対して本体
ブロック1に摺動自在に横並設した2本のスライドシャ
フト2、2の両端部を該スライドシャフト2、2が前記
鉄道レール5の長手方向に直角且つ水平に延出するよう
に固着し、前記キャッチフレーム3に対して回動可能に
支承した上方に延出するストロークハンドル11の中途
を前記本体ブロック1に対して連結棒12を介して回動
可能に支承する一方、前記本体ブロック1の上部には前
記キャッチフレーム3の側方に延出し、前記スライドシ
ャフト2、2のスライド方向に対し鉛直方向に揺動し且
つバネの反発力により常に一定の切断押力を持たせた切
断アーム17を設け、該切断アーム17には押さえのた
めのアームハンドル26を付設し、前記切断アーム17
の先端側部には前記ゲージ9の切断指示位置10に応じ
て前記鉄道レール5の幅方向に切口を形成し動力により
回転する回転砥石30を着脱自在に取付け、前記回転砥
石30の回転軸Bから該回転砥石30の前記鉄道レール
5の角部に接触する接点Cまでの半径と前記鉄道レール
5の上面とのなす角が約45°となるようにし、前記ス
トロークハンドル11の前後動操作に伴って前記回転砥
石30による前記鉄道レール5の同一切口に対する切断
位置を常に変動するようにしたものである。
【0006】また、前記キャッチフレーム3に設けた前
記クランプ手段は、前記クランプスクリュー8の下端部
8cに対向してレール頭部5cを上下方から強圧保持す
るレール顎受6b、6bの並設と、前記クランプアーム
4の下方鉤部4aに対向してレール腹部5aを強圧保持
するレール腹当て6a、6aの並設と、レール頭部5c
の側面を支持する前記レール腹当て6a、6aと同側に
設けたレール頭当て6cとから構成するのがよい。
【0007】
【作用】本発明による鉄道レール切断機は、キャッチフ
レーム3とクランプアーム4からなる鉄道レールクラン
プ手段によりスライドシャフト2、2を介して本体ブロ
ック1を支持し、該本体ブロック1には鉄道レール5側
に延びる切断アーム17を回動自在に支承し、該切断ア
ーム17の自由端に回転砥石30を回転駆動可能に設け
て該回転砥石30により鉄道レール5を幅方向に切断す
るようにしたものである。
【0008】このような構成において、キャッチフレー
ム3とクランプアーム4からなるレールクランプ手段
は、クランプスクリュー8の下方先端部8cを予め鉄道
レール5の上面に付設したゲージ9の上面皿穴9aに対
して螺締することによりクランプ位置を決めると同時
に、鉄道レール5を上下方向に直角に強圧保持し且つ水
平方向にも直角に強圧保持するキャッチフレーム3側に
設けたレール支承部6a〜6cとクランプアーム4側に
設けた下方鉤部4aとからなるものである。
【0009】このうち、キャッチフレーム3に設けたク
ランプ手段は、クランプスクリュー8の下端部8cに対
向してレール頭部5cを上下方から強圧保持するレール
顎受6b、6bの並設と、クランプアーム4の下方鉤部
4aに対向してレール腹部5aを強圧保持するレール腹
当て6a、6aの並設と、レール頭部5cの側面を支持
するレール腹当て6a、6aと同側に設けたレール頭当
て6cとから構成すると、スライドシャフト2、2は鉄
道レール5の長手方向に対して直角且つ水平に延出した
状態で本体ブロック1を摺動自在に保持することがで
き、ストロークハンドル11の前後動操作により、本体
ブロック1は鉄道レール5に対して水平を保って直角方
向に前後動することができる。
【0010】このような本体ブロック1に対して、切断
アーム17はスライドシャフト2、2のスライド方向に
対し鉛直方向に揺動し且つバネ力により弾勢復帰するこ
とができ、回転砥石30の回転軸Bから該回転砥石30
の鉄道レール5の角部に接触する接点Cまでの半径と鉄
道レール5の上面とのなす角が約45°となるようにし
たので、切断アーム17の回転モーメントが回転砥石3
0による鉄道レール5の切口に沿って上昇方向にも下降
方向にも均一に作用するから、回転砥石30は本体ブロ
ック1の前後後退動により鉄道レール5の切口に沿って
滑らかに上昇下降する。
【0011】なお、鉄道レール5上面に付設するゲージ
9は、クランプスクリュー8の螺入位置と回転砥石30
の回転位置との間隔に対応させてゲージ9の皿穴9aか
ら切断指示位置10までの距離を取った構成とすること
により、クランプスクリュー8をゲージ9の皿穴9aに
締着しさえすれば自動的に回転砥石30の切断位置が設
定される。従って、切断機のセッティングの際は、ゲー
ジ9の切断指示位置10を鉄道レール5の所定の切断位
置に合わせるだけで良い。
【0012】このような切断機によれば、切断操作時
に、ストロークハンドル11を前後動操作するだけで、
回転砥石30は鉄道レール5の幅方向の切口に沿って滑
らかに上昇したり下降したりして常に切断位置を変動す
ることとなり、切断の際の摩擦熱が生じにくいだけでな
く、回転砥石30は切口に沿う上角部、下角部及びその
中間突起部等に接触しながら切り進んで行くこととなる
ので切断長さが短く、わずかな回転力で切断することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0014】図1は本発明による鉄道レール切断機の全
体斜視図である。図2は本発明による切断機の分解斜視
図である。図3は本発明による切断機の鉄道レールクラ
ンプ部の側面図である。図4は本発明による切断位置指
示用ゲージを鉄道レールの上面に取付けた状態を示す斜
視図である。図5は本発明による切断機のクランプ状態
を説明するための斜視図である。図6は本発明による切
断機の本体ブロックの取付位置を示す側方略図である。
図7(a) 〜(c) は本発明による切断機の回転砥石の切口
の変動を説明するための図である。図8〜14は本発明
による切断機の操作説明のための斜視図である。
【0015】図1及び図2において、1は本体ブロック
であり、該本体ブロック1には2本のスライドシャフト
2、2が水平方向に間隔を開けて摺動自在に並設してあ
る。これらスライドシャフト2、2は本体ブロック1を
前後に貫通すると共に、夫々両端に螺子部2a、2a…
を有する。
【0016】キャッチフレーム3は、図3に示すよう
に、前後壁面3a、3b及び天井面3cからなる縦断面
が略コ字形をしており、その開放側を下方に伏せた状態
で後方(図1〜3において左方)の壁面3aの横並びに
貫通孔3d、3dを前後方向に穿設してあり、これら貫
通孔3d、3dの夫々にスライドシャフト2、2の前方
(図1〜3において右方)側の各螺子部2a、2aをナ
ットで締付け固定する。ただし、貫通孔3d、3dは、
スライドシャフト2、2を取付けたとき、該スライドシ
ャフト2、2がキャッチフレーム3の前方壁面3bに対
して鉛直に延びるようにしてある。このキャッチフレー
ム3の前方壁面3bには、壁面3a、3b間に収容する
所定断面形の鉄道レール5の長手方向に沿う一側に対し
て各種のレール支承手段を構成してある。即ち、図5に
そのレール支承手段の位置及び方向を矢印で示したよう
に、レール腹部5aを水平方向2点で支持し、レール顎
部5bを水平方向2点で支持し、レール頭部5cの側面
を中央1点で支持し、且つ図3に示すようにこれらの支
持ポイントが前方壁面3bを鉄道レール5に対して鉛直
に沿うような均一な当たりとなるように、並設2個のレ
ール腹当て6a、6aと並設2個のレール顎受け6b、
6bと1個のレール頭当て6cとからなるレール支承手
段を構成してある。
【0017】また、このキャッチフレーム3の中央縦方
向に形成された空隙部3dに対して、下方に鉤部4aを
有し上方に螺子筒4bを有する略U字形のクランプアー
ム4を収容し、その湾曲部をキャッチフレーム3の両フ
ランジ部3e、3eに亙って軸7で回動自在に支承し、
螺子筒4bにはこの鉛直下方にクランプスクリュー8の
螺子部8bを上方の回動ハンドル8aの締付け操作によ
り螺入してその下端部8cを下方に突出してある。
【0018】クランプスクリュー8の下端部8cは、鉄
道レール5を切断する際に切断位置を指示するために用
いるゲージ9の上面の所定位置に穿設した皿穴9aに嵌
合させる。即ち、鉄道レール5の切断は鉄道レール5の
幅方向に対して行うが、予め鉄道レール5の上面にゲー
ジ9を付設しておき、クランプスクリュー8の締付けに
よりその下端部8cがゲージ9の皿穴9aに定着すれ
ば、自動的に鉄道レール5に対する切断機の設置位置を
固定できるようにしたのである。ただし、クランプスク
リュー8の下端部8cは、図3に示すように、その垂線
がレール腹当て6aとレール顎受け6bとの略中央に位
置するようにしてあり、こうすることによりクランプス
クリュー8の締付けを安定して行うことができる。
【0019】ゲージ9は、図4に示すように、鉄道レー
ル5の上面に載置し得る平板の一側に所定幅の鉄道レー
ル5を上方から嵌合し得る挟持片9bを固着し、もう一
側に挟持片9aと同様に鉄道レール5を嵌合し得る強圧
保持片9cを固着し、強圧保持片9c側の側部は蝶形の
締付け片を有するネジ9dでレール頭部5cの側面を締
付け可能としてあり、挟持片9b側の縁部を切断指示位
置10としてある。この切断指示位置10に対応する切
断予定線は鉄道レール5の長手方向に対して正確に直角
をなすようにしてある。ゲージ9の上面に穿設した皿穴
9aは、上記のクランプスクリュー8の下端部8cに対
応する位置に設ける。
【0020】かくして、図5に示すように、クランプス
クリュー8の締付けにより、クランプスクリュー8の下
端部8c(1点支持)に対向したレール顎受6b、6b
(2点支持)によりレール頭部5cを上下方から強圧保
持すると同時に、キャッチフレーム3のレール腹当て6
a、6a(2点支持)によりレール腹部5aを支持し、
これと同側からレール頭当て6c(1点支持)によりレ
ール頭部5cの側面を支持し、これら鉄道レール5の同
側に対する3点支持に対向してレール腹部5aをクラン
プアーム4の鉤部4a(1点支持)により強圧保持する
結果、ゲージ9の皿穴9aに対する1個のキャッチフレ
ーム3による締付けだけで鉄道レール5に対して上下方
向及び水平方向に直角にクランプでき、本体ブロック1
を鉄道レール5の長手方向に対して直角且つ水平方向に
スライドすることができる。なお、図5の右方には、上
記のクランプ状況を鉄道レール5の上下方向と水平方向
とに分けて夫々の直角支持性を図解してある。
【0021】キャッチフレーム3のスライドシャフト
2、2の取付け位置近傍の側部には、上方に延出したス
トロークハンドル11が軸11aで回動自在に支承して
あり、このストロークハンドル11の中途と上記本体ブ
ロック1の上方支持体1a、1a側部に突設した支持軸
16の突出部16aとを連結棒12で互いに回動可能に
連結してある。このような構成により、キャッチフレー
ム3を鉄道レール5に固定した状態で、ストロークハン
ドル11を前後に手動すると、本体ブロック1は鉄道レ
ール5に対し水平に前後動することができる。11bは
ストロークハンドル11に装着するゴムラバーであり、
このようなストロークハンドル11は前傾位置でキャッ
チフレーム3の側部突出部に設けたストッパ11cを介
してハンドルフック11dに引っ掛けることにより固定
状態にすることができる。
【0022】なお、スライドシャフト2、2のキャッチ
フレーム3とは反対側の螺子部2a、2aには車輪1
3、13を両端に備えた支持体14を固着してある。こ
の支持体14の本体ブロック1側にはストパー14aが
固設してあり、本体ブロック1の前後動時の支持体14
に対する衝突を緩和することができる。また、本体1の
両側には運搬ハンドル15、15を固設してある。15
aは運搬ハンドル15に装着するゴムラバーである。
【0023】17は、本体ブロック1の上部の支持体1
a、1aに対して支持軸16で回動自在に支承した切断
アームであり、上記のようにキャッチフレーム3により
鉄道レール5をクランプした状態で、切断アーム17の
揺動動作が鉄道レール5の長手方向に対して直角となる
ように取付けてある。
【0024】この切断アーム17は、自由端がキャッチ
フレーム3の側方に延出した形状を有し、切断アーム1
7の支承側、即ち本体ブロック1の上方には支持板19
が設けられ、この支持板19上には出力軸18aを切断
アーム17側に向けた回転駆動用エンジン18を介装板
20を介してボルト止めしてある。エンジン18は燃焼
式のほか電動モータで構成してもよい。各図に示すエン
ジンは燃焼式であり、燃料タンク42、及びスタータレ
バー41等の必要装置を備えてある。
【0025】エンジン18の取付け手段は、支持板19
のボルト穴19aを前後方向に長孔とすると共に、介装
板20の前方に調整ボルト20aを螺合し、この先端を
螺入することによりエンジン18の前後方向の取付け位
置を調整可能としてある。
【0026】また、支持板19の両側部から後方に突設
した支持軸22、22に対して添付板23の両側に筒体
23a、23aを設け、該筒体23a、23aの夫々に
コイルバネ24、24の端部を収容して各コイルバネ2
4、24を支持軸22、22の夫々に挿通したうえ、支
持軸22、22の端部をワッシャ24a、24aで保持
し固定してコイルバネ24、24の抜出し防止とすると
共に、添付板23の下方側面を本体ブロック1の支持体
1a、1aの後方側面にネジ止めする。なお、添付板2
3の側部にはブラケットを介してストッパー23bが上
方を向けて固着してあり、切断アーム17の後方への回
動時にはストッパー23bが支持板19の底部に当たっ
て切断アーム17の後方への回動量を規制するようにし
てある。
【0027】切断アーム17の自由端には二股板17
a、17aを付着してあり、内側の二股板17aには上
方に延出したアームハンドル26を固設してある。26
aはアームハンドル26に装着するゴムラバーであり、
このようなアームハンドル26は前傾位置でキャッチフ
レーム3の側部突出部に取付けたストッパ26cを介し
てハンドルフック26dに引っ掛けることにより固定す
ることができる。
【0028】また、切断アーム17には二股板17a、
17aを貫いてフランジ付回転軸28を回動可能に取付
けるための取付穴27、27を穿設してある。フランジ
付回転軸28はそのフランジ部を外方に露呈した状態で
取付穴27、27に挿着し、二股板17a、17a間で
回転軸28の内方一側に突出した軸部28aに対してプ
ーリ31を回り止めを施して固定し、プーリ31の両側
に介装したベアリング29、29を二股板17a、17
aの取付穴27、27に当てた状態で、この軸部28a
の軸端部をナットで締着する。もう一方の軸部28bに
はフランジ付回転軸28のフランジ部に当てて円形平板
の回転砥石30を着脱自在に固着し得るようにフランジ
33を外方から介してナット34で締結するようにして
ある。そして、二股板17a、17a間に配したプーリ
31とエンジン18の出力軸18aに固着されたプーリ
32とにベルト35を掛け渡す。このような構成におい
ては、回転砥石30は、切断アーム17の揺動動作を鉄
道レール5の長手方向に対して直角となるように構成し
たのに合わせて、回転砥石30の切口が鉄道レール5の
長手方向に対して直角となるように取付ける。なお、切
断アーム17にはベルト35を覆うカバー36aを付設
し、また回転砥石30を覆うカバー36bが付設してあ
る。このような切断アーム17は、必要に応じてその揺
動動作をロック状態にする必要から、図2の右下方に示
すように、アームロックレバー37が本体ブロック1の
上部に回動可能に軸支してあり、このアームロックレバ
ー37を本体ブロック1にバネ39を介して張架し、ア
ームロックレバー37の中途に固着した凹片37aを切
断アーム17の支承付近に突設した軸片38に自動的に
引っ掛けてロックするようにし、このロック状態を解除
するにはアームハンドル26を少し持ち上げることによ
り切断アーム17を上方にずらしてアームロックレバー
37を手前に引いて軸片38に対する凹片37aの引っ
掛かりを解放するようにする。上記のような構成におい
て、図6に示すように、回転軸A(支持軸16)を中心
に揺動する切断アーム17により回転砥石30の回転軸
Bから回転砥石30の鉄道レール5の角部と接触する接
点Cまでの半径と鉄道レール5の上面とのなす角が約4
5°となるようにすると、切断アーム17を支持軸16
回りに揺動する際、切断アーム17の自重及びコイルバ
ネ24、24のバネ力により、切断アーム17の回転モ
ーメントが回転砥石30による鉄道レール5の切口に対
して平均した切断押力を与えながら揺動し、本体ブロッ
ク1の前後後退動により、回転砥石30は鉄道レール5
の切口に沿って滑らかに上昇下降する。さらに、上記構
成において、切断アーム17の回転軸Aの取付け位置を
レール頭部5cよりなるべく低い位置に構成すると、回
転軸Aの位置が鉄道レール5の全長に対して水平方向の
中心に接近するので、回転軸Aからの鉄道レール5に対
する離間距離が均等になり、ストロークハンドル11の
操作を同じストロークで操作することができるようにな
って操作が簡単になるという利点がある。ただし、この
場合、キャッチアーム3の最低位置を地面からある程度
の離間距離Xをとって敷設レールの直接切断を可能とし
ておくのが望ましい。ここで、上記構成よりなる鉄道レ
ール切断機の作用をその操作方法と併せて図8〜14を
参照しながら説明する。
【0029】図8において、本発明の切断機を運搬する
には、ストロークハンドル11とアームハンドル26を
夫々のハンドルフック11d、26dに引っ掛けてロッ
クした状態で、一人がストロークハンドル11とアーム
ハンドル26を持ち上げ、もう一人が両方の運搬ハンド
ル15、15を持ち上げる。
【0030】次ぎに、図9において、アームハンドル2
6のハンドルフック26dを外してアームハンドル26
を持ち上げ、アームロックレバー37の凹片37aを切
断アーム17の軸片38に引っ掛けてロックし、切断ア
ーム17を持上げたまま固定状態にする。そして、回転
砥石30をフランジ付回転軸28の軸部28aに挿通
し、図10に示すように、フランジ33を介してスパナ
40を用いてナット34で締結する。
【0031】次いで、図11に示すように、ゲージ9を
切断すべき鉄道レール5に取付けておく。このとき、ゲ
ージ9の切断指示位置10を鉄道レール5の切断予定線
に合わせておく。そして、切断機本体を持ち上げ、クラ
ンプスクリュー8の下端部8cをゲージ9の皿穴9aに
合わせて鉄道レール5上に載置すると共に、クランプス
クリュー8を締める。その際、運搬ハンドル15、15
を持っている人が切断機本体を少し揺す振りながら締め
つけるようにすると、キャッチフレーム3側の2個のレ
ール腹当て6a、6aと2個のレール顎受け6b、6b
と1個のレール頭当て6c、及びクランプアーム4の鉤
部4aの支承ポイントを鉄道レール5の所定箇所に均等
に当てながら直角にクランプすることができる。
【0032】次ぎに、図12に示すように、ストローク
ハンドル11のハンドルフック11dを外し、アームハ
ンドル26を持ち上げると、回転砥石30が鉄道レール
5から離れる。この状態でエンジン18を始動し、アイ
ドリング状態にしておく。次いで、エンジン回転を徐々
に上げて回転砥石30を揺れのない安定した回転にして
おいてから、図12に示すように、アームハンドル26
を少し持ち上げ(図12の黒塗りの矢印方向)、アーム
ロックレバー37を手前に引いて切断アーム17をフリ
ーにし、アームハンドル26を静かに下げながら(図1
3の白塗りの矢印方向)、回転砥石30を鉄道レール5
のレール頭部5cに当て、該レール頭部5cに多少の切
口が形成された状態でエンジン18を全開にする。そし
て、アームハンドル26は回転砥石30が上下に振れな
い程度に押さえておき、ストロークハンドル11を約3
0Cm程度、1〜2秒のサイクルで前後に動かして鉄道レ
ール5の切断を行う。
【0033】このような切断操作においては、図7(b)
に示すように、矢印a方向に回転する回転砥石30によ
り、ストロークハンドル11を前方(作業者にとって手
前)に引くと回転砥石30が矢印b1方向に移動するに
応じて回転砥石30の切断位置を滑らかに上昇c1し、
上方角部d1においては僅かな長さの切口で切り進み、
次いでストロークハンドル11を後方(作業者にとって
前方)に押すことにより回転砥石30が矢印b2方向に
移動するに応じて回転砥石30は滑らかに下降c2して
中央の隆起部を切断しつつ下方角部d2を切断する。こ
のようにストロークハンドル11を前後動して回転砥石
30の切口d1〜d2を常に変動させることにより、摩
擦熱の発生箇所を変動すると共に、回転砥石30は僅か
な長さの切口d1〜d2に接触するだけで切り進んで行
くことができるので、回転砥石の回転力も少なくてす
む。このような本発明の切断に比べて、図7(a) に示す
ように、矢印a方向に回転する回転砥石30が切口を変
動しない場合は、常に同位置で摩擦熱を発すると共に、
回転砥石30の切口に当たる長さが鉄道レール5の前幅
に亙って長くなり、それだけ余計に回転砥石の回転力が
必要となる。
【0034】図14は、本切断機を鉄道レール5に取付
けた後方を示すものであるが、上記のように、本切断機
は鉄道レール5の底部より矢印Hで示す如く持ち上がっ
た状態でクランプされるので、切断すべき鉄道レール5
を敷設したまま取外すことなく切断作業を進めていくこ
とができる。ただし、回転砥石の切断位置の下方にある
バラスト41を10Cm程度除去しておくのが望ましい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄道レー
ル切断機によれば、1本のクランプスクリュ8を予め鉄
道レール5の切断位置10に簡易に設定したゲージ9の
皿穴9aに対して締付けるだけで切断機を上下方向及び
水平方向とも直角且つ堅固に固定し、それ以外の切断機
本体の支持及び位置調整は不要であり、同時に回転砥石
30の回転方向を鉄道レール5に対して常に直角にとる
ことができるので、セッティングの作業性が非常に簡易
で正確に行うことができる。
【0036】さらに、その切断作業は、ストロークハン
ドル11を前後動操作するだけで、回転砥石30は切口
に沿って滑らかに上昇したり下降して常に回転の切断位
置を変動するので、切断に伴う摩擦熱を抑えることがで
きるのみならず、回転砥石30は常に僅かな長さの切口
に接触するだけで切り進んで行くこととなるので、レー
ルに焼きが入らず、わずかな回転力で切断することが可
能となる。従って、動力を小型軽量化することができる
結果、回転砥石30の振れも生じにくくなり、切り口の
薄い高精度の切断が行える。また、軽量化により運搬、
取扱い、セッティング等の作業性を簡易にすることがで
きる。
【0037】また、本発明の切断機によれば、切断すべ
き鉄道レールを敷設したまま行えるので、緊急の鉄道レ
ールの取替え作業等に極めて利便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による鉄道レール切断機の全体斜
視図である。
【図2】図2は本発明による切断機の分解斜視図であ
る。
【図3】図3は本発明による切断機の鉄道レールクラン
プ部の側面図である。
【図4】図4は本発明による切断位置指示用ゲージを鉄
道レールの上面に取付けた状態を示す斜視図である。
【図5】図5は本発明による切断機のクランプ状態を説
明するための斜視図である。
【図6】図6は本発明による切断機の本体ブロックの取
付位置を示す側方略図である。
【図7】図7(a) 〜(c) は本発明による切断機の作動時
における回転砥石の切口の変動を説明するための図であ
る。
【図8〜図14】図8〜14は本発明による切断機の操
作説明のための斜視図である。
【符合の説明】
1…本体ブロック、2…スライドシャフト、3…キャッ
チフレーム、4…クランプアーム、5…鉄道レール、5
a…レール腹部、5b…レール顎部、5c…レール頭
部、5d…レール上面、6a…レール腹当て、6b…レ
ール顎受け、6c…レール頭当て、8…クランプスクリ
ュー、9…ゲージ、9a…皿穴、10…切断指示位置、
11…ストロークハンドル、12…連結棒、15…運搬
ハンドル、17…切断アーム、18…エンジン、24…
コイルバネ、26…アームハンドル、30…回転砥石、
31、32…プーリ、35…ベルト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定断面形の鉄道レール5を幅方向に両側
    からクランプするようにキャッチフレーム3に対しクラ
    ンプアーム4を回動自在に軸支し、前記クランプアーム
    4上端に設けた螺子筒4bを鉛直下方に螺合貫通した回
    動ハンドル8a付きクランプスクリュー8の下方先端部
    8cを予め前記鉄道レール5の上面に着脱自在に付設し
    た切断位置指示用ゲージ9の上面皿穴9aに締付けるこ
    とによりクランプ位置を決めると同時に、前記鉄道レー
    ル5を上下方向に直角に強圧保持し且つ水平方向にも直
    角に強圧保持するキャッチフレーム3側に設けたレール
    支承部6a〜6cと前記クランプアーム4側に設けた下
    方鉤部4aとからレールクランプ手段を構成し、前記キ
    ャッチフレーム3に対して本体ブロック1に摺動自在に
    横並設した2本のスライドシャフト2、2の両端部を該
    スライドシャフト2、2が前記鉄道レール5の長手方向
    に直角且つ水平に延出するように固着し、前記キャッチ
    フレーム3に対して回動可能に支承した上方に延出する
    ストロークハンドル11の中途を前記本体ブロック1に
    対して連結棒12を介して回動可能に支承する一方、前
    記本体ブロック1の上部には前記キャッチフレーム3の
    側方に延出し、前記スライドシャフト2、2のスライド
    方向に対し鉛直方向に揺動し且つバネの反発力により常
    に一定の切断押力を持たせた切断アーム17を設け、該
    切断アーム17には押さえのためのアームハンドル26
    を付設し、前記切断アーム17の先端側部には前記ゲー
    ジ9の切断指示位置10に応じて前記鉄道レール5の幅
    方向に切口を形成し動力により回転する回転砥石30を
    着脱自在に取付け、前記回転砥石30の回転軸Bから該
    回転砥石30の前記鉄道レール5の角部に接触する接点
    Cまでの半径と前記鉄道レール5の上面とのなす角が約
    45°となるようにし、前記ストロークハンドル11の
    前後動操作に伴って前記回転砥石30による前記鉄道レ
    ール5の同一切口に対する切断位置を常に変動するよう
    にしたことを特徴とする鉄道レール切断機。
  2. 【請求項2】前記キャッチフレーム3に設けた前記クラ
    ンプ手段は、前記クランプスクリュー8の下端部8cに
    対向してレール頭部5cを上下方から強圧保持するレー
    ル顎受6b、6bの並設と、前記クランプアーム4の下
    方鉤部4aに対向してレール腹部5aを強圧保持するレ
    ール腹当て6a、6aの並設と、レール頭部5cの側面
    を支持する前記レール腹当て6a、6aと同側に設けた
    レール頭当て6cとからなることを特徴とする請求項1
    記載の鉄道レールの切断機。
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