JPH05345553A - 自動車のニープロテクタ構造 - Google Patents

自動車のニープロテクタ構造

Info

Publication number
JPH05345553A
JPH05345553A JP4157026A JP15702692A JPH05345553A JP H05345553 A JPH05345553 A JP H05345553A JP 4157026 A JP4157026 A JP 4157026A JP 15702692 A JP15702692 A JP 15702692A JP H05345553 A JPH05345553 A JP H05345553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ribs
rib
knee protector
knee
protector structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4157026A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3105348B2 (ja
Inventor
Kenji Nonaka
健次 野中
Isao Hirashima
功 平島
Shingo Kunihiro
真吾 國廣
Sachiko Miyamae
佐智子 宮前
Masatoshi Takayama
雅年 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP04157026A priority Critical patent/JP3105348B2/ja
Publication of JPH05345553A publication Critical patent/JPH05345553A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3105348B2 publication Critical patent/JP3105348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インストルメントパネルと一体にニープロテ
クタを構成することにより、部品点数の削減および軽量
化を可能として、ニープロテクタを広範囲に配置する。 【構成】 ステアリングシャフトが配置される開口部1
6両側のロアパネル12b裏面に、ロアパネル12bか
ら一体に車両前後を指向する複数のリブ22を設ける。
リブ22は長さ方向に潰れる時の荷重を、自動車の正面
衝突時に作用する膝荷重となるように設定する。リブ2
2の車両前方端部を、支持メンバ18に取り付けられる
支持ブラケット24に支持する。支持ブラケット24に
形成した凹部26にリブ22の先端部をそれぞれ嵌合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の乗員を保護す
るためのニープロテクタ構造に関し、とりわけ、運転席
側に設けられるニープロテクタ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車では衝突時に乗員を保護す
るために、エアバックとか衝撃吸収式ステアリングシャ
フト等のように各種安全機構が提案されており、乗員の
膝を保護するニープロテクタもその安全対策の1つとし
て存在する。即ち、前記ニープロテクタは自動車の正面
衝突により乗員が前方に移動された際、乗員の膝がイン
ストルメントパネルと衝接した時の衝撃(膝荷重)を吸
収して、乗員が損傷するのを防止若しくは大幅に軽減す
るようになっている。
【0003】前記ニープロテクタとしては、例えば実開
平3−53358号公報(B60R21/045)に開
示されるように、略U字状に折曲された板部材をインス
トルメントパネル支持メンバに取り付けることにより概
略構成され、この板部材は乗員の膝部分に対応して配置
されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自動車のニープロテクタ構造にあっては、前記板
部材は独立した部材として設けられ、この板部材を広範
囲に設けることは重量の大幅な増大が来される。このた
め、前記板部材は膝が衝接される位置にポイントを絞っ
て狭い範囲に限定して取り付けることにより、ニープロ
テクタの軽量化が図られるようになっている。従って、
衝突方向によっては乗員が前方に押出される方向が斜め
となって、膝が前記板部材から外れ易くなり、ニープロ
テクタを設けたにもかかわらずその機能を発揮すること
ができなくなってしまうという課題があった。
【0005】そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑み
て、インストルメントパネルと一体にニープロテクタを
構成することにより、部品点数の削減および軽量化を可
能として、ニープロテクタを広範囲に配置することがで
きる自動車のニープロテクタ構造を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、ステアリングシャフト両側部におけるイ
ンストルメントパネルのロアパネル裏面に、車両前後を
指向して一体に延設され、かつ、所定以上の膝荷重で潰
れ可能なリブを設け、このリブの車両前方端部を車体側
に固定される受け部材に支持させる構成とする。
【0007】また、かかる構成において前記リブを所定
間隔をもって複数対峙し、これらリブ間の一部分または
全体に発泡材を設けることが望ましい。
【0008】更に、前記リブと車体側部材との間に、こ
のリブの横倒れを防止する規制部を設けることが望まし
い。
【0009】更にまた、前記受け部材は、車両幅方向に
配置されるインストルメントパネルの支持メンバに設け
ることができる。
【0010】また、前記規制部を、前記受け部材に形成
され、リブの先端部を嵌合する凹部とすることが望まし
い。
【0011】更に、前記規制部を、フロアパネルとイン
ストルメントパネル支持メンバとを連結するセンタース
テーと、リブの側面との間に設けることができる。
【0012】更にまた、前記規制部を、ステアリングシ
ャフトの取付部とリブとの間に設けてもよい。
【0013】また、前記リブを所定間隔をもって対峙
し、これらリブ間を密閉構造として空調ダクトを構成す
ることができる。
【0014】更に、前記リブを所定間隔をもって対峙
し、これらリブ間にコインケースを構成することもでき
る。
【0015】
【作用】以上の構成により本発明の自動車のニープロテ
クタ構造にあっては、インストルメントパネルのロアパ
ネル裏面から一体に延設したリブの車両前方端部を、受
け部材に支持させたので、自動車が正面衝突をして運転
者が前方に移動した場合、運転者の膝が前記ロアパネル
に衝接して、このときの膝荷重が所定以上の場合に前記
リブを押し潰す。従って、このように前記リブが押し潰
される時の変形力により膝に加わる衝撃を緩和し、運転
者の損傷が防止若しくは著しく低減される。
【0016】ところで、前記リブは通常合成樹脂で成形
される前記ロアパネルに一体に形成したので、部品点数
の削減を図ることができると共に、ニープロテクタの大
幅な軽量化を達成することができる。従って、前記リブ
をもって構成されるニープロテクタを車両幅方向の広い
範囲に亘って形成した場合にも、大幅な重量の増加が来
されるのを防止することができる。このため、広い範囲
に設けられるニープロテクタをもって乗員を確実に保護
することができる。
【0017】また、かかる構成において前記リブを所定
間隔をもって複数対峙し、これらリブ間の一部分または
全体に発泡材を設けることにより、この発泡材の潰れに
よっても衝撃を吸収することができるため、膝が衝接し
た際の衝撃吸収性を更に向上することができる。
【0018】更に、前記リブと車体側部材との間に、こ
のリブの横倒れを防止する規制部を設けることにより、
膝が衝接した際にリブの横倒れを防止して、リブを確実
に押し潰し変形させることができ、予め設定した衝撃吸
収力をもって乗員の安全性を確保することができる。
【0019】更にまた、前記受け部材を、車両幅方向に
配置されるインストルメントパネルの支持メンバに設け
ることにより、リブの確実な支持を行うことができる。
【0020】また、前記規制部を、前記受け部材に形成
され、リブの先端部を嵌合する凹部とすることにより、
構成を簡単化することができる。
【0021】更に、前記規制部を、フロアパネルとイン
ストルメントパネル支持メンバとを連結するセンタース
テーと、リブの側面との間に設けることよっても、リブ
の横倒れを防止することができる。
【0022】更にまた、前記規制部を、ステアリングシ
ャフトの取付部とリブとの間に設けても、同様にリブの
横倒れを防止することができる。
【0023】また、前記リブを所定間隔をもって対峙
し、これらリブ間を密閉構造として空調ダクトを構成す
ることにより、空調装置の部品点数を削減することがで
きる。更に、前記リブを所定間隔をもって対峙し、これ
らリブ間にコインケースを構成することにより、リブを
コインケースの両壁として共用化することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1から図4は本発明にかかるニープ
ロテクタ10の一実施例を示し、図1はニープロテクタ
10が設けられるインストルメントパネル12の斜視
図、図2はインストルメントパネル12の分解斜視図、
図3は図2中A−A線からの拡大断面図、図4は図3中
B部の拡大断面図である。
【0025】即ち、本実施例のニープロテクタ10が設
けられるインストルメントパネル12は合成樹脂で形成
され、図1に示したように上部は各種計器類が設けられ
るスイッチパネル12aとなり、下部は図外の乗員の足
元部分を覆うロアパネル12bとなる。また、前記イン
ストルメントパネル12の略中央部にはコンソール14
が設けられ、このコンソール14を挟んで図中左側が運
転席側、図中右側が助手席側となっている。そして、運
転席側のロアパネル12bの略中央部には、図外のステ
アリングシャフトを取付けるための開口部16が形成さ
れる。
【0026】前記インストルメントパネル12は、図2
に示したように車両幅方向に配置される支持メンバ18
が内部に設けられ、この支持メンバ18を介してインス
トルメントパネル12は車体側に支持される。前記支持
メンバ18の中央部はセンターステー20を介して図外
のフロアパネルに支持される。
【0027】ここで本実施例にあっては、図3に示した
ようにステアリングシャフトが配置される開口部16両
側の前記ロアパネル12b裏面に、このロアパネル12
bから一体に車両前後を指向する複数のリブ22,22
…が設けられる。前記リブ22,22…は所定肉厚およ
び所定長さに形成され、これらリブ22,22…がその
長さ方向に潰れる時の荷重が、自動車の正面衝突時に作
用する膝荷重となるように予め設定される。そして、前
記リブ22,22…の車両前方端部を、前記支持メンバ
18に取り付けられる受け部材としての支持ブラケット
24に支持することにより、前記ニープロテクタ10が
構成される。
【0028】前記支持ブラケット24には、図3にも詳
示するように前記リブ22,22…の先端部に対応する
位置に、これらリブ22,22…の横倒れを防止する規
制部としての凹部26,26…が形成される。そして、
前記凹部26,26…にリブ22,22…の先端部がそ
れぞれ嵌合され、これらリブ22,22…が横倒しされ
るのが防止されるようになっている。
【0029】以上の構成により本実施例のニープロテク
タ10にあっては、自動車が正面衝突をして運転者が前
方に移動した場合、運転者の膝がちょうどこの膝位置に
あるインストルメントパネル12のロアパネル12aに
衝接される。すると、この衝接時の膝荷重により、ロア
パネル12aの裏面に形成されたリブ22,22…が支
持ブラケット24との間で押し潰される。従って、この
ように前記リブ22,22…が押し潰される時に前記膝
荷重が吸収されるため、膝に加わる衝撃を緩和すること
ができ、運転者が受ける損傷を防止若しくは著しく低減
することができる。
【0030】このとき、前記リブ22,22…は支持ブ
ラケット24の凹部26に嵌合されて、その横倒れが防
止されるようになっているため、前記膝荷重によりリブ
22,22…がその長さ方向に押し潰されて、この膝荷
重の吸収を確実に行うことができる。
【0031】ところで、前記リブ22,22…は合成樹
脂で成形された前記ロアパネル12bと一体に形成され
たので、ニープロテクタ10を構成するための部品点数
を削減することができると共に、リブ22,22…が合
成樹脂として形成されるため、ニープロテクタ10の大
幅な軽量化を達成することができる。従って、本実施例
のニープロテクタ10を車両幅方向の広い範囲に亘って
形成した場合にも、大幅な重量の増加が来されるのを防
止できる。このため、ニープロテクタ10を車両幅方向
に広く形成することにより、衝突時に運転者がやや斜め
方向に移動された場合にも、膝が的確にニープロテクタ
10に衝接されることになり、乗員を確実に保護するこ
とができる。
【0032】図5は他の実施例を示し、前記実施例と同
一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して
述べる。尚、同図はロアパネルを裏側から見た斜視図で
ある。
【0033】即ち、この実施例ではロアパネル12bの
裏面に複数対峙されたリブ22,22…間に、それぞれ
発泡材としての発泡ウレタン30,30…を介在させて
ある。
【0034】尚、同図中、中央部にはステアリングシャ
フト配置用の開口部16が形成されると共に、リブ2
2,22…および発泡ウレタン30,30…の車両前方
側(図中手前側)端部には、図外の支持メンバに沿った
凹部32が形成されている。
【0035】従って、この実施例にあっては所定間隔に
対峙されたリブ22,22…間に発泡ウレタン30,3
0…を介在したので、衝突時の膝荷重がニープロテクタ
10に作用した場合、この発泡ウレタン30,30…の
潰れによっても衝撃を吸収することができる。このた
め、膝が衝接した際の衝撃吸収性を更に向上することが
でき、乗員のより確実な保護を行うことができる。
【0036】図6,図7は他の実施例を示し、前記実施
例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省
略して述べる。尚、図6は要部断面図、図7は要部斜視
図として示してある。
【0037】即ち、この実施例ではセンターステー20
と、このセンターステー20に最も近いリブ22の側面
との間に、規制部としてのコ字状ブラケット34を設け
たものである。前記コ字状ブラケット34は、両端フラ
ンジ部34a,34aがセンターステー20に溶接など
により固設され、中央突出部34bが前記リブ22の側
面に対峙される。
【0038】尚、この実施例では右ハンドル車にニープ
ロテクタ10を構成した場合を開示した関係上、このニ
ープロテクタ10がセンターステー20の右側に設けら
れるようになっている。また、各リブ22,22…は直
接に支持メンバ18に支持されるようになっている。
【0039】従って、この実施例ではニープロテクタ1
0に膝荷重が入力された際に、前記コ字状ブラケット3
4に規制されてリブ22,22…の横倒れを防止するこ
とができる。
【0040】図8,図9,図10は他の実施例を示し、
前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複す
る説明を省略して述べる。尚、図8は要部の断面正面
図、図9は図8中のC−C線断面図、図10は要部斜視
図である。
【0041】即ち、この実施例ではステアリングシャフ
ト36の取付部としての取付ブラケット38と、この取
付ブラケット38に近接されるリブ22との間に、規制
部40を設けたもので、この規制部40はリブ22,2
2…の支持ブラケット24の端部をクランク状に折曲す
ることにより一体に形成される。
【0042】前記規制部40は、支持ブラケット24か
ら折曲された部分がリブ22に沿って近接され、その先
端部が前記取付ブラケット38の側面に近接されるよう
になっている。
【0043】従って、この実施例にあっては前記規制部
40を介してリブ22,22…を取付ブラケット38に
支持させることができ、これらリブ22,22…の横倒
れを防止することができる。
【0044】尚、この実施例では前記支持ブラケット2
4から規制部40を形成することなく、図8中二点鎖線
に示すようにリブ22から規制部としての突起部42
を、取付ブラケット38に近接して配置することによっ
ても、同様の機能を発揮することができる。
【0045】図11,図12,図13は他の実施例を示
し、前記各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重
複する説明を省略して述べる。尚、図11は要部を示す
正面図、図12は図11中D−D線からの拡大断面図、
図13はロアパネル12bを裏側から見た斜視図であ
る。
【0046】即ち、この実施例ではロアパネル12bの
裏面に、車両幅方向に一対の垂直リブ22a,22aを
対峙させると共に、これら垂直リブ22a,22aの上
側間を水平リブ22bで連結し、これら垂直リブ22
a,22aおよび水平リブ22bで囲まれる裏側をカバ
ー44で閉止して、密閉された空間部46を構成する。
そして、前記空間部46を空調ダクトとして用いるよう
になっている。
【0047】前記空間部46の車両中央部側には図外の
センターダクトに接続される導入ダクト48が連通され
ると共に、車両側部側にはサイドベントルーバー50に
通ずる排出ダクト52が連通される。
【0048】尚、前記カバー44は図外のブラケットを
介して支持メンバ18に取付けられるようになってお
り、このカバー44が前記垂直リブ22a,22aおよ
び水平リブ22bに対して受け部材となっている。
【0049】従って、この実施例では前記空間部46を
空調ダクトを構成することができるため、空調装置の部
品点数を削減することができる。また、前記空間部46
内に調和空気が流通されることにより、ロアパネル12
bにラップルーバー48を設けることができる。
【0050】尚、この実施例では膝荷重がロアパネル1
2bに入力された際、前記垂直リブ22a,22aおよ
び水平リブ22bが押し潰されることにより、衝撃が緩
和される。
【0051】図14,図15は他の実施例を示し、前記
各実施例と同一構成部分に同一符号を付して重複する説
明を省略して述べる。尚、図14は要部を示す正面図、
図15は図14中E−E線からの拡大断面図である。
【0052】即ち、この実施例では所定間隔をもって対
峙されたリブ22,22間にコインケース54を構成し
たものである。前記コインケース54は、上端部を開放
した容器56を、ロアパネル12bを凹設して形成した
ケース収納部58に嵌合し、容器56の下端部を、ピン
60を介して回動可能に取り付けることにより構成され
る。
【0053】前記ケース収納部58の車両幅方向の両側
壁58a,58a間距離を、前記リブ22,22の間隔
と略等しく形成し、これら側壁58a,58aとリブ2
2,22とが一直線となるように連続して形成される。
【0054】従って、この実施例では前記リブ22,2
2間を有効利用してコインケース54を設けることがで
きると共に、リブ22,22をコインケース54の両側
壁58a,58aとして共用化することができる。
【0055】尚、この実施例では膝荷重がロアパネル1
2bに作用すると、この荷重は前記側壁58a,58a
を介してリブ22,22に入力され、これらリブ22,
22が押し潰されるようになっている。また、本実施例
ではリブ22,22間に設けるのをコインケース54と
したが、これに限ることなく他の小物入れを設けるよう
にしたものでもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に示す自動車のニープロテクタにあっては、インストル
メントパネルのロアパネル裏面から一体に延設したリブ
の車両前方端部を、受け部材に支持させて構成したの
で、自動車の正面衝突により運転者の膝が前記ロアパネ
ルに衝接した場合、膝荷重で前記リブを押し潰すことに
より衝撃が緩和され、運転者の損傷を防止若しくは著し
く低減することができる。ところで、前記リブが通常合
成樹脂で成形される前記ロアパネルに一体に形成したの
で、部品点数の削減を図ることができると共に、ニープ
ロテクタの大幅な軽量化を達成することができる。従っ
て、ニープロテクタの重量軽減により、ニープロテクタ
を車両幅方向の広い範囲に亘って形成することが可能と
なり、乗員保護を確実に行うことができる。
【0057】また、本発明の請求項2にあっては、前記
リブを所定間隔をもって複数対峙し、これらリブ間の一
部分または全体に発泡材を設けたので、この発泡材の潰
れによって膝が衝接した際の衝撃吸収性を更に向上する
ことができる。
【0058】更に、本発明の請求項3にあっては、前記
リブと車体側部材との間に、このリブの横倒れを防止す
る規制部を設けたので、膝が衝接した際にリブの横倒れ
を防止してリブを確実に押し潰し変形し、膝荷重の吸収
を確実に行って乗員の安全性を確保することができる。
【0059】更にまた、本発明の請求項4にあっては、
前記受け部材を車両幅方向に配置されるインストルメン
トパネルの支持メンバに設けたので、リブの確実な支持
を行うことができる。
【0060】また、本発明の請求項5にあっては、前記
規制部を前記受け部材に形成され、リブの先端部を嵌合
する凹部としたので、リブの横倒れを防止するための構
成を簡単化することができる。
【0061】更に、本発明の請求項6にあっては、前記
規制部をフロアパネルとインストルメントパネル支持メ
ンバとを連結するセンターステーと、リブの側面との間
に設けたので、この規制部によってもリブの横倒れを防
止することができる。
【0062】更にまた、本発明の請求項7にあっては、
前記規制部をステアリングシャフトの取付部とリブとの
間に設けたので、この規制部にあっても同様にリブの横
倒れを防止することができる。
【0063】また、本発明の請求項8にあっては、前記
リブを所定間隔をもって対峙し、これらリブ間を密閉構
造として空調ダクトを構成したので、空調装置の部品点
数を削減することができる。
【0064】更に、本発明の請求項9にあっては、前記
リブを所定間隔をもって対峙し、これらリブ間にコイン
ケースを構成したので、リブをコインケースの両壁とし
て共用化することができるという各種優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインストルメントパネルの
斜視図である。
【図2】本発明が適用されるインストルメントパネルの
分解斜視図である。
【図3】図2中A−A線からの拡大断面図である。
【図4】図3中B部の拡大断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すロアパネルの裏側か
ら見た斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す要部断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す要部斜視図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す要部の断面正面図で
ある。
【図9】図8中のC−C線断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す要部斜視図であ
る。
【図11】本発明の他の実施例を示す要部の正面図であ
る。
【図12】図11中D−D線からの拡大断面図である。
【図13】本発明の他の実施例を示すロアパネルを裏側
から見た斜視図である。
【図14】本発明の他の実施例を示す要部を示す正面図
である。
【図15】図14中E−E線からの拡大断面図である。
【符号の説明】
10 ニープロテクタ 12 インストル
メントパネル 12b ロアパネル 18 支持メンバ 20 センターステー 22 リブ 22a 垂直リブ 22b 水平リブ 24 支持ブラケット(受け部材) 26 凹部(規制
部) 30 発泡ウレタン(発泡材) 34 コ字状ブラ
ケット(規制部) 36 ステアリングシャフト 36 取り付けブ
ラケット(取付部) 40 規制部 42 突起部(規
制部) 46 空間部(空調ダクト) 54 コインケー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮前 佐智子 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 高山 雅年 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフト両側部におけるイ
    ンストルメントパネルのロアパネル裏面に、車両前後を
    指向して一体に延設され、かつ、所定以上の膝荷重で潰
    れ可能なリブを設け、このリブの車両前方端部を車体側
    に固定される受け部材に支持させたことを特徴とする自
    動車のニープロテクタ構造。
  2. 【請求項2】 リブを所定間隔をもって複数対峙し、こ
    れらリブ間の一部分または全体に発泡材を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の自動車のニープロテクタ構
    造。
  3. 【請求項3】 リブと車体側部材との間に、このリブの
    横倒れを防止する規制部を設けたことを特徴とする請求
    項1または2に記載の自動車のニープロテクタ構造。
  4. 【請求項4】 受け部材を、車両幅方向に配置されるイ
    ンストルメントパネルの支持メンバに設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の自動車のニープロテクタ構造。
  5. 【請求項5】 規制部は、前記受け部材に形成され、リ
    ブの先端部を嵌合する凹部であることを特徴とする請求
    項3に記載の自動車のニープロテクタ構造。
  6. 【請求項6】 規制部を、フロアパネルとインストルメ
    ントパネル支持メンバとを連結するセンターステーと、
    リブの側面との間に設けたことを特徴とする請求項3に
    記載の自動車のニープロテクタ構造。
  7. 【請求項7】 規制部を、ステアリングシャフトの取付
    部とリブとの間に設けたことを特徴とする請求項3に記
    載の自動車のニープロテクタ構造。
  8. 【請求項8】 リブを所定間隔をもって対峙し、これら
    リブ間を密閉構造として空調ダクトを構成したことを特
    徴とする請求項1または3に記載の自動車のニープロテ
    クタ構造。
  9. 【請求項9】 リブを所定間隔をもって対峙し、これら
    リブ間にコインケースを構成したことを特徴とする請求
    項1または3に記載の自動車のニープロテクタ構造。
JP04157026A 1992-06-16 1992-06-16 自動車のニープロテクタ構造 Expired - Fee Related JP3105348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04157026A JP3105348B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 自動車のニープロテクタ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04157026A JP3105348B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 自動車のニープロテクタ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05345553A true JPH05345553A (ja) 1993-12-27
JP3105348B2 JP3105348B2 (ja) 2000-10-30

Family

ID=15640565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04157026A Expired - Fee Related JP3105348B2 (ja) 1992-06-16 1992-06-16 自動車のニープロテクタ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3105348B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715789B2 (en) * 2001-05-21 2004-04-06 Toyoda Gosei Co., Ltd. Knee protecting airbag device
JP2005145135A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Toyoda Gosei Co Ltd 膝保護用エアバッグ装置
JP2007269096A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyota Motor Corp 膝拘束装置
JP2020026218A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 トヨタ自動車株式会社 車室前部構造

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6715789B2 (en) * 2001-05-21 2004-04-06 Toyoda Gosei Co., Ltd. Knee protecting airbag device
JP2005145135A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Toyoda Gosei Co Ltd 膝保護用エアバッグ装置
JP2007269096A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyota Motor Corp 膝拘束装置
JP4556900B2 (ja) * 2006-03-30 2010-10-06 トヨタ自動車株式会社 膝拘束装置
JP2020026218A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 トヨタ自動車株式会社 車室前部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP3105348B2 (ja) 2000-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7025396B2 (en) Vehicle bumper structure
US5482319A (en) Passenger protection device for an automotive vehicle
US5037130A (en) Knee protector for automotive vehicles
JP4931056B2 (ja) 構造用ニーボルスター
US7293800B2 (en) Knee protector for vehicle
JPH11321501A (ja) 車両の乗員保護構造
JP3289629B2 (ja) 車体の前部構造
US20050062276A1 (en) Knee bolster structure
JPS63523Y2 (ja)
JPH10226363A (ja) 自動車のサイドストラクチャ構造
JPH05345553A (ja) 自動車のニープロテクタ構造
JP4538303B2 (ja) ニーガード部材
JP3169273B2 (ja) 自動車の乗員保護装置
JP3210156B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JPS6382851A (ja) 車両座乗者の脚部保護装置
JP3195127B2 (ja) 自動車の乗員保護装置
JPH072035A (ja) 自動車の乗員保護装置
JP3095474B2 (ja) 自動車のニープロテクタ構造
JPH05286458A (ja) 自動車の車室前部構造
JP3564713B2 (ja) 自動車のインストルメントパネル構造
JPS5911944A (ja) 自動車のバンパ構造
KR0151693B1 (ko) 차량의 니 볼스터 강성구조
JP4000445B2 (ja) 車体構造
JPH05319188A (ja) 車両のグローブボックス構造
JP2518528Y2 (ja) 自動車のニープロテクター構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees