JPH05345221A - コーティングリーマ - Google Patents

コーティングリーマ

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Publication number
JPH05345221A
JPH05345221A JP18049292A JP18049292A JPH05345221A JP H05345221 A JPH05345221 A JP H05345221A JP 18049292 A JP18049292 A JP 18049292A JP 18049292 A JP18049292 A JP 18049292A JP H05345221 A JPH05345221 A JP H05345221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reamer
tool
coating
angle
rake angle
Prior art date
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Pending
Application number
JP18049292A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryosuke Okanishi
良祐 岡西
Kazuyoshi Sasaki
一良 佐々木
Yoshito Kuroda
誉人 黒田
Keiji Ishikawa
圭二 石川
Osamu Goto
理 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tool Engineering Ltd filed Critical Hitachi Tool Engineering Ltd
Priority to JP18049292A priority Critical patent/JPH05345221A/ja
Publication of JPH05345221A publication Critical patent/JPH05345221A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超硬コーティングリーマの長寿命化を計ると
ともに高剛性化を計り、高能率なリーマを提供する。 【構成】 工具本体の外周にねじれを有する複数の切れ
刃が形成されたコーティングリーマにおいて、該刃部の
軸直角断面における外周切れ刃のすくい角を−29°〜
0゜に設定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対して7
0〜90%の範囲に設定し、工具剛性と高精度に優れた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はリーマの性能向上、特に
拡大しろの発生を少なくし寸法精度の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】一般鋼材や鋳鉄などのリーマ作業におい
ては、穴明け後、寸法・精度を必要とする作業に使用さ
れる。そのため、リーマのすくい角は正角(0゜〜10
゜)が使用され、ねじれ角はビビリをきらうため10゜
前後のものが多用されている。また、テーパ穴加工用で
は30゜前後のものも使用されている。
【0003】また、これらリーマに共通する問題点は、
すくい角が正のため構成刃先が付着し易く、また被削材
・工具の弾性変形がしやすくなっていることである。ま
ず、構成刃先が付着すると、この構成刃先が事実上の切
り刃となるためリーマ径が拡大したことと同一となり精
度が低下する。しかし被覆すれば構成刃先の付着は有る
程度抑えられるものの、シャープな切り刃は維持するた
め、被覆しずらく、また被覆に対してもリーマ形状の観
点からは検討されていなかった。
【0004】また、被削材の弾性変形に付いては省略す
るが、工具の弾性は、すくい角が正の時は、切削力によ
り切り刃が後方へ押される形となり、すくい角が負の時
は、切削力により切り刃が回転中心に押される形となる
ため、結果として負のすくい角が拡大しろが小さく寸法
精度上は優れていることになる。(リーマ加工精度加工
技術データファイル 202J00−01)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際使用され
ているリーマの大半はすくい角が正のものであり、この
ことは工具として切れ味が良く、抵抗が小さいため切削
面粗さが良いなどの特徴を生かしたものである。
【0006】しかし、すくい角を負としたとき上記特徴
を同様に発揮させるためには、高速度鋼、超硬合金によ
らず、リーマに被覆処理をすることにより、摩擦抵抗・
切削抵抗を軽減するとともに、工具剛性を向上する等の
検討が必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の点に鑑み、本願発
明は、外周切れ刃のすくい角を−29°〜0゜に設定
し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対して70〜90%
の範囲に設定したものであり、すくい角を負とすること
により上記拡大しろを減少させ、また切削抵抗の増加を
心厚を厚くすることにより工具剛性を補ったものであ
る。さらに心厚を厚くすることにより、拡大しろにとど
まらず、リーマの振れ−特に下穴が曲がっている場合、
リーマ仕上げ後もその曲がりをなぞってしまうことも防
ぐことができる。
【0008】
【作用】従って、本願発明は工具本体の外周にねじれを
有する複数の切れ刃が形成されたリーマにおいて、該刃
部の軸直角断面における外周切れ刃のすくい角を−29
°〜0゜に設定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対し
て70〜90%の範囲に設定したリーマであり、切れ刃
のねじれ角を5゜〜30゜、さらに被覆層としては、A
l、Si、周期率表第4a、5a、6a族遷移金属の炭
化物、窒化物、酸化物、硼化物、および炭化硼素、硬質
窒化硼素、硬質炭素さらにこれらの固容体または混合体
からなる群のうちから選ばれた1種または2種以上の硬
質物質を1層または2層以上の多層で0.2〜20μの
厚みに被覆したものである。
【0009】すくい角を負としさらに被覆することによ
り、リーマすくい面では切り屑のすべりが良くなり切り
屑の流れが溝部で軸方向に増速され、切り屑に引っ張り
応力を作用させて亀裂を発生させ分断する為、切り屑の
排出が良くなる。そのため切削面への傷やリーマへの絡
みも減少する。また、リーマ逃げ面では、特にマージン
部のすべり、耐摩耗性が向上するため、面粗さ、寸法精
度をより良くすることができる。
【0010】以下、数値限定した理由に付いて説明す
る。すくい角をネガとすることにより切削抵抗は増え剛
性が不足するため、リーマの芯厚を工具刃径に対して7
0〜90%の範囲に設定した。すくい角を−29°〜0
゜、芯厚を工具刃径に対して70〜90%したのは、両
者のバランスより設定したものであり、すくい角をそれ
以上に大きくすると切削抵抗がふえすぎまた、心厚は7
0%未満では、振動・ビビリ等を生じやすくなり、また
90%を越えると切り屑排出等のフルート部に十分なス
ペースがとれなくなるため上記範囲とした。
【0011】さらに、皮膜としては、上記の通りである
が、本願発明に最適な被覆方法は、PVD法で十分であ
る。その理由は、リーマの刃物角が大きくとれるため被
覆時に過熱、膜厚の不均一性が減少するためである。刃
物角は、すくい角と逃げ角により形成される角度であ
り、従来のリーマではすくい角+10゜、逃げ角15゜
前後であるため刃物角は65゜前後と鋭角になるが、後
述する本願実施例ではすくい角−20゜、逃げ角15゜
であり刃物角は95゜と鈍角になる。そのため被覆時に
均一な皮膜を得ることができる。以下、実施例をもとに
詳細に説明する。
【0012】
【実施例】図1〜図2は本発明の一実施例であり、Ti
Nコーティングを施した超硬合金を用い、工具刃径14
mm、2枚刃、右刃右ねじれのリーマである。軸直角に
おける外周切れ刃のすくい角を−20゜、マージン幅
0.05mm、逃げ角を15゜とし、該刃部の心厚を工
具刃形の80%すなわち11.2mmとし、さらに外周
切れ刃のねじれ角を10゜としたものである。尚、比較
のため、市販のリーマ(すくい角が+5゜、超硬合金
製)も試験した。
【0013】両リーマを下記の切削諸元で実施した。切
削試験の条件はダクタイル鋳鉄材のドリル下穴加工後、
リーマしろφ0.5mm、11kwマシニングセンター
を用い切削速度54m/min、送り0.1mm/re
v、加工深さ40mm、切削油として水溶性エマルジョ
ンを用いた。その結果、本願発明のコーティングリーマ
は表1に示すように内径精度が良く切削面粗さも良好で
あった。尚、内径精度はゲージ合わせによる。
【0014】
【表1】 区分 加工数 工具摩耗幅 内径精度 仕上げ面粗さ 本発明例 100個 0.06 良 3S 200個 0.08 良 3S 400個 0.09 良 3S 800個 0.12 良 4S 比較例 100個 0.08 良 3S 200個 0.13 良 5S 400個 0.19 不可 8S 注)内径精度は基準寸法±0.025にたいする評価を
示す
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、すくい角
をネガとし、かつ剛性を補うため芯厚を厚くすることに
より、振動・ビビリを防止し、総合的に高性能なコーテ
ィングリーマが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明品の一例を示し、その説明図であ
る。
【図2】図2は図1の軸直角断面における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 刃溝 3 芯厚 θb すくい角 θc 逃げ角 m マージン幅
フロントページの続き (72)発明者 石川 圭二 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内 (72)発明者 後藤 理 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の外周にねじれを有する複数の
    切れ刃が形成されたリーマにおいて、該刃部の軸直角断
    面における外周切れ刃のすくい角を−29°〜0゜に設
    定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対して70〜90
    %の範囲に設定したことを特徴とするリーマ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリーマにおいて、該切れ
    刃のねじれ角を5゜〜30゜の範囲に設定したことを特
    徴とするリーマ。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2記載のリーマにおい
    て、その被覆層が、Al、Si、周期率表第4a、5
    a、6a族遷移金属の炭化物、窒化物、酸化物、硼化
    物、および炭化硼素、硬質窒化硼素、硬質炭素さらにこ
    れらの固容体または混合体からなる群のうちから選ばれ
    た1種または2種以上の硬質物質を1層または2層以上
    の多層で0.2〜20μの厚みで被覆した事を特徴とす
    るリーマ。
JP18049292A 1992-06-15 1992-06-15 コーティングリーマ Pending JPH05345221A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044498A1 (de) * 2003-11-06 2005-05-19 Urma Ag Maschinenreibwerkzeug, wechselkopf und schaft

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044498A1 (de) * 2003-11-06 2005-05-19 Urma Ag Maschinenreibwerkzeug, wechselkopf und schaft
US7748934B2 (en) 2003-11-06 2010-07-06 Urma Ag Machine friction tool, interchangeable head and shaft

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