JPH05345211A - ドリル - Google Patents

ドリル

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Publication number
JPH05345211A
JPH05345211A JP18049192A JP18049192A JPH05345211A JP H05345211 A JPH05345211 A JP H05345211A JP 18049192 A JP18049192 A JP 18049192A JP 18049192 A JP18049192 A JP 18049192A JP H05345211 A JPH05345211 A JP H05345211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drill
cutting edge
chips
angle
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18049192A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryosuke Okanishi
良祐 岡西
Kazuyoshi Sasaki
一良 佐々木
Yoshito Kuroda
誉人 黒田
Keiji Ishikawa
圭二 石川
Osamu Goto
理 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Moldino Tool Engineering Ltd
Original Assignee
Hitachi Tool Engineering Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Tool Engineering Ltd filed Critical Hitachi Tool Engineering Ltd
Priority to JP18049192A priority Critical patent/JPH05345211A/ja
Publication of JPH05345211A publication Critical patent/JPH05345211A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超硬ドリルの耐チッピング性を高めるととも
に高剛性化を計り、高能率なドリルを提供する。 【構成】 工具本体の外周にねじれを有する複数の切れ
刃が形成され、対の溝と、その溝の先端に正面V状に形
成された一対の切り刃部分からなるドリルにおいて、該
刃部の軸直角断面における外周切れ刃のすくい角を−2
9°〜0゜に設定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対
して40〜80%の範囲に設定したドリルであり、工具
剛性と切り屑処理性に優れたドリルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はドリルの性能向上、特に
切り屑処理、寸法精度の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般鋼材や鋳鉄などの穴明け作業におい
ては、穴明け作業の高率化、自動化に伴う切り屑の処理
の無人化のため、様々な要求が出されている。特に、切
り屑の処理に関しては連続する螺旋状の切り屑を排出す
るため、取扱が不便であり、その分断に様々な工夫がな
されている。またドリルの寸法精度は外周切り刃の摩耗
により影響されるため、管理することが難しく、通常、
ドリル加工後、リーマ等で仕上げている。
【0003】また、高速化が進み、ドリルに超硬合金が
使用され、高速切削が可能な製品が供給されているた
め、切り屑はより連続する螺旋状が増加する傾向にあ
る。そのため、連続する螺旋状の切り屑を分断、叉は切
断する工夫としては、V状切り刃部分のシンニング
(実公昭62−46491)や、V状切り刃部分の段
付きの設定(実公昭58−52008)等、切り刃先端
部でせん断力により行う方法もある。また、溝形状の
工夫により切り屑を分断する方法も検討され(特公昭6
0−23925)すくい面に凸部叉は段部を設け切り屑
のせん断角を大きくし分断するものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、V状切り刃部
分の様々な工夫は、大きな効果を有する反面、切り刃先
端の形状が複雑となり再研磨が行いにくく、また再研磨
したときの性能が不安定となる問題がある。溝形状を工
夫した場合にも同様なことが言える。
【0005】また、高速度鋼、超硬合金によらず、ドリ
ルに被覆処理をすることにより、摩擦抵抗・切削抵抗を
軽減でき、ドリルすくい面では、切り屑のすべりが良く
なり切り屑の流れが溝部で軸方向に増速され、切り屑に
引っ張り応力を作用させて亀裂を発生させ分断する為、
切り屑の排出が良くなり、切削面への傷やドリルへの絡
みも減少し、また、逃げ面では、特にマージン部のすべ
り、耐摩耗性が向上するため、切削抵抗を減少させ、面
粗さ、寸法精度をより良くすることが知られている。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の点に鑑み、本願発
明は、工具本体の外周にねじれを有する複数の切れ刃が
形成され、対の溝と、その溝の先端に正面V状に形成さ
れた対の切り刃部分からなる被覆ドリルにおいて、該刃
部の軸直角断面における外周切れ刃のすくい角を−29
°〜0゜に設定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃径に対し
て40〜80%の範囲に設定したものであり、切れ刃の
ねじれ角を20゜〜60゜、さらに被覆層としては、A
l、Si、周期率表第4a、5a、6a族遷移金属の炭
化物、窒化物、酸化物、硼化物、および炭化硼素、硬質
窒化硼素、硬質炭素さらにこれらの固容体または混合体
からなる群のうちから選ばれた1種または2種以上の硬
質物質を1層または2層以上の多層で0.2〜20μの
厚みに被覆したものである。
【0007】
【作用】すくい角をネガとすることにより切削抵抗は増
え剛性が不足するため、ドリルの芯厚を工具刃径に対し
て40〜80%の範囲に設定した。すくい角を−29°
〜0゜、芯厚を工具刃径に対して40〜80%したの
は、両者のバランスより設定したものであり、すくい角
をそれ以上に大きくすると切削抵抗がふえすぎまた、心
厚は40%未満では、振動・ビビリ等を生じやすくな
り、また80%を越えると切り屑排出等のフルート部に
十分なスペースがとれなくなるため上記範囲とした。
尚、さらに、外周切れ刃のねじれ角を20゜〜60゜と
いう強いねじれ角の採用で強度が弱くなった先端刃部
は、外周切れ刃の負のすくい面に沿って負の角度を設
け、かつフラット面を設けることによって強化される。
【0008】さらに、皮膜としては、耐クレーターに優
れるAl、Si、周期率表第4a、5a、6a 族遷移
金属の炭化物、窒化物、酸化物、硼化物、および炭化硼
素、硬質窒化硼素、硬質炭素さらにこれらの固容体また
は混合体からなる群のうちから選ばれた1種または2種
以上の硬質物質を1層または2層以上の多層で0.2〜
20μmの厚みで被覆すれば良い。
【0009】また、本発明に最適な被覆方法は、すくい
面においてはある程度粒子を成し摩擦抵抗を軽減する必
要があり、マージン部においてはバニッシングしている
のと同様であるため、密着性に優れ皮膜が剥離しない等
の特性を具備していなくてはならない。そのため、本願
ドリルでは、超微粒子超硬合金を使用し、被覆はPVD
法で十分である。さらに好ましくは、膜質はTiCN、
TiNが溶着を軽減するため良く、両者を単層または多
層に組み合わせたものでも良い。
【0010】
【実施例】以下、実施例をもとに詳細に説明する。図1
〜図2は本発明の一実施例であり、TiNコーティング
を施した超微粒子超硬合金を用い、工具刃径20mm、
2枚刃、右刃右ねじれのドリルである。軸直角における
外周切れ刃のすくい角を−20゜、マージン幅0.05
mm、逃げ角を10゜とし、該刃部の心厚を工具刃形の
50%すなわち10mmとし、さらに外周切れ刃のねじ
れ角を25゜としたものである。尚、比較のため、市販
のドリル(すくい角が+6゜、超硬製、コーティング)
も試験した。
【0011】両ドリルを下記の切削諸元で実施した。切
削試験の条件は構造用鋼の平板の穴あけにて11kwマ
シニングセンターを用い切削速度50m/min、送り
0.3mm/rev、切削深さ30mm、切削油として
水溶性エマルジョンを用いた。その結果、本願発明の被
覆ドリルは表1に示すように入り口、出口の寸法バラツ
キが小さく、面粗さも良好であった。尚、寸法精度は全
数測定後の標準偏差を示す。
【0012】
【表1】 区分 加工数 面粗さ 寸法精度 入り口 出口 本発明 60穴 Rmax9 7.8 4.2 比較例 60穴 40 79.5 130 本発明 120穴 Rmax12 12.3 11.1 比較例 120穴 寿命の為中止
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、切り屑処
理より、すくい角をネガとし、かつ剛性を補うため芯厚
を厚くすることにより、振動・ビビリを防止し、総合的
に高性能なドリルが可能となった。また、工具剛性、刃
先強度をともに有するため、安定した性能を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明品の一例を示し、その説明図であ
る。
【図2】図2は図1の軸直角断面における断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体 2 刃溝 3 芯厚 θb すくい角 θc 逃げ角 θv 先端角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 圭二 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内 (72)発明者 後藤 理 大阪市淀川区野中北1丁目13番20号 日立 ツール株式会社大阪工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の外周にねじれを有する複数の
    切れ刃が形成され、対の溝と、その溝の先端に正面V状
    に形成された一対の切り刃部分からなるドリルにおい
    て、該刃部の軸直角断面における外周切れ刃のすくい角
    を−29°〜0゜に設定し、かつ該刃部の芯厚を工具刃
    径に対して40〜80%の範囲に設定したことを特徴と
    するドリル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のドリルにおいて、該切れ
    刃のねじれ角を20゜〜60゜の範囲に設定したことを
    特徴とするドリル。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のドリルにおいて、その被
    覆層が、Al、Si、周期率表第4a、5a、6a族遷
    移金属の炭化物、窒化物、酸化物、硼化物、および炭化
    硼素、硬質窒化硼素、硬質炭素さらにこれらの固容体ま
    たは混合体からなる群のうちから選ばれた1種または2
    種以上の硬質物質を1層または2層以上の多層で0.2
    〜20μの厚みで被覆した事を特徴とするドリル。
JP18049192A 1992-06-15 1992-06-15 ドリル Pending JPH05345211A (ja)

Priority Applications (1)

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JP18049192A JPH05345211A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ドリル

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JP18049192A JPH05345211A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05345211A true JPH05345211A (ja) 1993-12-27

Family

ID=16084170

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18049192A Pending JPH05345211A (ja) 1992-06-15 1992-06-15 ドリル

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JP (1) JPH05345211A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115753A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nisshin Kogu Kk ドリル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010115753A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nisshin Kogu Kk ドリル

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