JPH05345050A - ツーピースゴルフボール - Google Patents

ツーピースゴルフボール

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JPH05345050A
JPH05345050A JP4154679A JP15467992A JPH05345050A JP H05345050 A JPH05345050 A JP H05345050A JP 4154679 A JP4154679 A JP 4154679A JP 15467992 A JP15467992 A JP 15467992A JP H05345050 A JPH05345050 A JP H05345050A
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JP
Japan
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acrylate
weight
parts
pts
rubber
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JP4154679A
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English (en)
Inventor
Kiyohiro Yamaguchi
清大 山口
Toshiya Hase
俊哉 長谷
Toshio Kobayashi
俊夫 小林
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソフトなフィーリング、適度なコンプレッシ
ョンを有し、反発性、耐久性に優れたツーピースゴルフ
ボールを提供すること。 【構成】 本発明のツーピースゴルフボールは、シス−
1,4−結合を40%以上含むポリブタジエンゴムからなる
基材ゴム 100重量部に対し、トリアジントリオン環を有
するウレタンアクリレート5〜30重量部、金属酸化物5
〜50重量部、二酸化硅素10〜30重量部、不飽和カルボン
酸またはその塩からなる架橋性モノマーをモノマー量と
して5〜10重量部、および有機過酸化物0.5〜3.0重量
部を含有してなるゴム組成物でコアを構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソフトなフィーリン
グ、適度なコンプレッション (硬度) を有し、反発性、
耐久性に優れたツーピースゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】ツーピースゴルフボールは、ゴム組成物
からなるコア (球芯) をアイオノマー樹脂などのカバー
材で被覆して構成される。従来、ツーピースゴルフボー
ルコア用ゴム組成物としては、ポリブタジエンにメタク
リル酸やアクリル酸等のα, β−エチレン性不飽和カル
ボン酸と亜鉛華等の金属酸化物を配合し、この配合物中
にカルボン酸の金属塩を形成させたもの (特公昭55-196
15号公報) やポリブタジエンゴムにメタクリル酸亜鉛を
配合したもの (特開昭53-83834号公報) などが提案され
ている。しかし、これらのゴム組成物では、ツーピース
ゴルフボールの硬さ、即ちコンプレッション (2.54mm圧
縮時に要する力) がメタクリル酸やアクリル酸の配合量
に比例して大きくなり、それに伴って反発弾性 (飛距
離) が著しく低下するという重大な欠点がある。
【0003】また、アクリル酸又はメタクリル酸と N,
N'−フェニレンビスマレイミド、二酸化硅素化合物、ウ
レタンアクリレート化合物を併用したゴム組成物をコア
とするツーピースゴルフボールも提案されている (特開
昭62‐249659号公報) 。ここで使用されているウレタン
アクリレートは、イソシアネート類或いはポリ (メタ)
アクリレートとを反応させて得られる (メタ) アクリレ
ート基含有のウレタン化合物である。ここで提案されて
いるゴム組成物はかなり高度な性能、特に適度なコンプ
レッションを有するものであるが、破壊強度が充分に高
いとはいえなかった。これは、ウレタンアクリレートが
比較的低分子量のポリオールを原料として使用している
ため、架橋密度が高くなってしまうことおよびポリマー
(ポリブタジエン) との相溶性に難があることによる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ソフトなフ
ィーリング、優れた反発弾性、適度なコンプレッション
(100〜125 kgf)をもち、かつ高い破壊強度 (耐久性) を
有するツーピースゴルフボールを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のツーピースゴル
フボールは、シス−1,4−結合を40%以上含むポリブタ
ジエンゴムからなる基材ゴム 100重量部に対し、トリア
ジントリオン環を有するウレタンアクリレート5〜30重
量部、二酸化硅素10〜30重量部、不飽和カルボン酸また
はその塩からなる架橋性モノマーをモノマー量として5
〜10重量部、および有機過酸化物0.5〜3.0重量部を含
有してなるゴム組成物でコアを構成したことを特徴とす
る。
【0006】以下、本発明の構成につき詳しく説明す
る。本発明においてコアを構成するゴム組成物は、基材
ゴム、トリアジントリオン環を有するウレタンアクリレ
ート、二酸化硅素、架橋性モノマー、有機過酸化物から
なり、必要に応じて、金属酸化物、ビスマレイミド化合
物も添加される。また、このゴム組成物は、適宜、カー
ボンブラック等の種々の配合剤を含有することができ
る。
【0007】(1) 基材ゴム 本発明で用いる基材ゴムは、シス1,4−結合を少なくと
も40%、好ましくは90%以上有するポリブタジエンゴム
を含有するゴムである。シス1,4−構造が40%未満では
飛距離が向上しないので本発明の目的とするツーピース
ゴルフボールを得ることが困難となる。基材ゴムには、
上記ポリブタジエンゴムを単独で用いることが好ましい
が、必要に応じて通常のポリブタジエンゴム又は従来か
らソリッドゴルフボール用基材ゴムとして用いられてい
るゴム成分、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム等を配合することができる。
【0008】(2) トリアジントリオン環を有するウレ
タンアクリレート ここで使用されるトリアジントリオン環を有するウレタ
ンアクリレートは、1種または2種以上の非黄変または
難黄変ポリイソシアネートと水酸基を有するジまたはポ
リ (メタ) アクリレートとを反応させて得られる (メ
タ) アクリレート基含有ウレタン化合物である。ここ
で、 (メタ) アクリレートは、アクリレート又はメタア
クリレートを意味する。
【0009】この場合の非黄変または難黄変ポリイソシ
アネートは、1種または2種以上の非黄変または難黄変
ポリイソシアネートからなるトリアジントリオン誘導体
である。非黄変ポリイソシアネートの具体的な例として
は、1,2−ジイソシアネートエタン、1,3−ジイソシア
ネートプロパン、1,2−ジイソシアネートプロパン、1,
4−ジイソシアネートブタン、1,3−ジイソシアネート
ブタン、1,5−ジイソシアネートペンタン、1,6−ヘキ
サメチレンジイソシアネート、ビス (3−イソシアネー
トプロピル) エーテル、ビス (3−イソシアネートプロ
ピル) スルフィド、ビス (6−イソシアネートヘキシ
ル) スルフィド、1,7−ジイソシアネートヘプタン、1,
5−ジイソシアネート−2,2−ジメチルペンタン、1,6
−ジイソシアネート−3−メトキシヘキサン、1,8−ジ
イソシアネートオクタン、1,5−ジイソシアネート−
2,2,4−トリメチルペンタン、1,9−ジイソシアネー
トノナン、 1, 10−ジイソシアネートデカン、 1, 11−
ジイソシアネートウンデカン、1, 12−ジイソシアネー
トドデカン、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、
4,4−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、2,4
−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3, 3'−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソホロン
ジイソシアネート、リジンイソシアネート、1,3−ビス
(イソシアネートメチル) シクロヘキサンなどが挙げら
れる。難黄変ポリイソシアネートの具体的な例として
は、キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス (α, α
−ジメチルイソシアネートメチル) ベンゼンなどが挙げ
られる。
【0010】1種類のイソシアネートからなるトリアジ
ントリオン環を有する化合物としては、具体的にはヘキ
サメチレンジイソシアネートのイソシアヌレート、キシ
リレンジイソシアネートのイソシアヌレート、イソホロ
ンジイソシアネートのイソシアヌレート、4, 4'−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアネートのイソシアヌレー
トなどが挙げられる。2種以上のイソシアネートからな
るトリアジントリオン環を有する化合物としては、具体
的にはヘキサメチレンジイソシアネートとイソホロンジ
イソシアネートとのイソシアヌレート、ヘキサメチレン
ジイソシアネートとキシリレンジイソシアネートとのイ
ソシアヌレート、ヘキサメチレンジイソシアネートと
4, 4'−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートとの
イソシアヌレートなどが挙げられる。
【0011】これらの3量化反応は、カルボン酸のアル
カリ土類金属塩、ホスフイン類、燐酸により容易に進捗
する。3量化は逐次的であり、多量体も生成するが、ト
リアジントリオン体の含量が多ければポリマーへの相溶
性が増大し、好ましい。水酸基を有するジ又はポリ (メ
タ) アクリレートは、アクリル酸又はメタクリル酸或い
はこれらの誘導体と多価アルコールとの反応によって得
られるもの、またはアクリル酸又はメタクリル酸或いは
これらの誘導体とエポキシ基を有する化合物との反応に
よって得られるものである。
【0012】このようなジ又はポリ (メタ) アクリレー
トとしては、例えばエチレングリコールモノ (メタ) ア
クリレート、プロピレングリコール (メタ) アクリレー
ト、1,3−プロパンジオールモノ (メタ) アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールモノ(メタ) アクリレート、
1,6−ヘキサンジオールモノ (メタ) アクリレート、ジ
エチレングリコールモノ (メタ) アクリレート、ジプロ
ピレングリコールモノ (メタ) アクリレート、ポリエチ
レングリコールモノ (メタ) アクリレート、ポリプロピ
レングリコールモノ (メタ) アクリレートなどの2価の
アルコールのモノ(メタ) アクリレート、トリメチロー
ルエタンモノ (メタ) アクリレート、トリメチロールプ
ロパンモノ (メタ) アクリレート、トリメチロールエタ
ンビス (メタ) アクリレート、グリセリンモノ (メタ)
アクリレート、グリセリンビス (メタ) アクリレートな
どの3価のアルコールのモノ又はジ (メタ) アクリレー
ト、及びペンタエリスリトールビス (メタ) アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリス (メタ) アクリレート
などの4価以上の多価アルコールのビス又はトリス (メ
タ) アクリレートが挙げられる。さらに、グリシジル
(メタ) アクリレートと芳香族カルボン酸との反応生成
物或いは (メタ) アクリル酸とフェニルグリシジルエー
テルとの反応生成物が挙げられる。その他 (メタ) アク
リル酸とグリシジル化合物とのモル比1:1の反応生成
物でもよい。
【0013】上記の水酸基を有するジ又はポリ (メタ)
アクリレートはイソシアネート類と容易に反応してウレ
タンアクリレートを生成する。さらに、グリコール又は
ポリオールとジイソシアネート類と反応させ、イソシア
ネート基を有するアダクト体となし、これと上記の水酸
基を有するジ又はポリ(メタ) アクリレートとを反応さ
せて得られるウレタンアクリレートを本発明におけるト
リアジントリオン環を有するウレタンアクリレートとし
て用いることができる。
【0014】このウレタンアクリレートは、ゴムと架橋
性モノマーとの相溶性を向上させると共に、それ自身架
橋剤となって、ボールのコンプレッションを調節すると
同時に耐久性を向上させる。その配合量は、基材ゴム 1
00重量部に対し5〜30重量部である。5重量部未満では
殆ど配合効果がなく、30重量部を越えるとコンプレッシ
ョンが上がりすぎるからである。
【0015】(3) 二酸化硅素 二酸化硅素としては、BET法による比表面積が 160〜
340m2/gで、かつ純度が99%以上であるのがよい。純度
が99%未満ではコンプレッション不足となる。また、B
ET法による表面積が160m2/g未満や340m2/gを越えると
コンプレッションが不足気味となる。これには、 Aeros
il 200 (商品名) 、Aerosil 200V (商品名) 、 Aerosil
300 (商品名) 、 Reolosil QS-102 (商品名) などが挙
げられる。
【0016】配合量は、基材ゴム 100重量部に対し10〜
30重量部である。10重量部未満では得られるツーピース
ゴルフボールの補強性が不十分なため耐久性が問題とな
り、30重量部を越えると耐久性は向上するが充填剤の摩
擦によるエネルギーロスのため反発弾性の低下をもたら
すからである。 (4) 不飽和カルボン酸またはその塩からなる架橋性モ
ノマー 不飽和カルボン酸は、例えば、アクリル酸又はメタアク
リル酸である。その塩は、例えば、アクリル酸亜鉛およ
び/もしくはメタアクリル酸亜鉛である。アクリル酸亜
鉛は、下記式を有する化合物である。
【0017】 このアクリル酸亜鉛としては、例えば米国のサートマ社
製のRTの商品名で販売されているジンクジアクリレー
トが挙げられる。この架橋性モノマーの配合量は、基材
ゴム 100重量部に対し、モノマー量として5〜10重量部
である。5重量部未満では配合効果がなく、10重量部を
越えると硬くなりすぎるからである。
【0018】(5) 有機過酸化物 例えば、ジクミルパーオキサイド等の一般市販のものを
用いればよい。なお、アルキルパーオキサイドは重合開
始剤として用いられる。 (6) 金属酸化物 例えば、酸化亜鉛である。一般市販のものを用いれば良
い。配合量は、基材ゴム 100重量部に対し5〜50重量部
が好ましく、この範囲内で得られるツーピースゴルフボ
ールの重量が規定の重さになるように調整すれば良い。
【0019】(7) ビスマレイミド化合物 架橋剤として用いる。配合量は基材ゴム 100重量部に対
し20重量部以下である。配合の効果は2重量部以上から
現れ、20重量部を超えるとコンプレッションが高くな
り、ボールが硬くなり過ぎる。ビスマレイミド化合物と
しては、例えば N, N'−エチレンビスマレイミド、N,N'
−トリメチレンビスマレイミド、 N, N'−m−フェニレ
ンビスマレイミド、N,N'−4, 4'−ジフェニルメタンビ
スマレイミド、 N, N'−4, 4'−ジフェニルエーテルビ
スマレイミド、 N, N'−4, 4'−ジフェニルスルフォン
ビスマレイミドなどが挙げられる。
【0020】
【実施例】
実施例、比較例 下記表1〜3に示した配合処方 (重量部) によってゴム
組成物を常法に従って調製した。得られたゴム組成物を
それぞれ 160℃で20分間プレス成形し、直径38.3mmの球
状ソリッド核 (コア) とし、該ソリッド核にカバー材と
してデュポン社製のアイオノマー樹脂であるサーリン17
07 (酸化チタン2%含有) を被覆させ、二層構造のツー
ピースゴルフボールを製造した。カバー材の厚さは約2.
5mmである。これらのゴルフボールの特性を表1〜3の
下段に示す。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】注) *1 日本合成ゴム(株)製 市販品ポリブタジエンゴム
(シス1,4−構造97%)。 *2 ヘキサメチレンジイソシアネートとグリセリンジ
メタクリレートとの反応生成物。m.w=650。 *3 ポリヘキサメチレンジイソシアネートとグリセリ
ンジメタクリレートとの反応生成物。 *2のものよりも
高分子量 (m.w=1100) 。 *4 ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ートとグリセリンジ (モノ) メタクリレートとの反応生
成物 (官能基数;4) 。 *5 ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ートとグリセリンジ (モノ) メタクリレートとの反応生
成物 (官能基数;5) 。 *6 ヘキサメチレンジイソシアネートのイソシアヌレ
ートとグリセリンジメタクリレートとの反応生成物 (官
能基数;6) 。 *7 三井東圧化学(株)製 N, N'−4, 4'−ジフェニル
メタンビスマレイミド。 *8 日本アエロジル(株)製 AEROSIL 200。
【0025】*9 圧縮速度10mm/minにてゴルフボール
を圧縮した場合の破壊に要する力。比較例1を100とし
た指数であらわす。 *10 スイングロボットを用いてドライバー (ウッドク
ラブ1番) で43m/sec のヘッドスピードで打球したとの
ヘッドスピードに対するゴルフボールの初速比率。 *11 圧縮速度10mm/minにてゴルフボールを1/10インチ
(2.54mm) 変形させるのに要する力。 *12 プロゴルファーによるウッドクラブ1番での打撃
感 ソフト、硬い、軟らかすぎの3種で表わす。 *13 混合時の充填剤の分散不良のため、ボールにおけ
る物性は測定できない。
【0026】実施例はトリアジントリオン環を有するウ
レタンアクリレートを使用したものであり、比較例1〜
4は通常のイソシアネート (ポリイソシアネート) を原
料として用いたウレタンアクリレート (トリアジントリ
オン環を有しない) を使用したものである。表1〜表3
から明らかなように、実施例1〜5は比較例1, 2に比
べて耐久指数が増加し、フィリングがソフトであるゴル
フボールが得られることが判る。実施例1は4官能のト
リアジントリオン環を有するウレタンアクリレートを使
用した例であり、これは他の実施例2, 3のものに比べ
てソフトなゴルフボールが得られる。実施例2は5官能
のトリアジントリオン環を有するウレタンアクリレート
を使用し、実施例3は6官能のトリアジントリオン環を
有するウレタンアクリレートを使用した例である。官能
基数が増加するにつれて架橋密度が増加し、硬い (コン
プレッションが高い) ゴルフボールが得られる。官能基
数が増えると、同時に耐久指数が減少してゆく傾向がみ
られるが、比較例1のものに比べて耐久性に優れ、かつ
ソフトなゴルフボールが得られる。実施例4, 5および
比較例3, 4は、ビスマレイミドや二酸化硅素の配合量
を減少させてよりソフトなゴルフボールを作製したもの
である。実施例4および比較例3はビスマレイミドを除
いたものであり、実施例5および比較例4は二酸化硅素
の配合量を減少させた例である。実施例6〜8および比
較例5, 6はトリアジントリオン環を有するウレタンア
クリレート量が適正な場合 (実施例) 、外れている場合
(比較例) である。適正量配合した場合は、耐久性に優
れ、かつソフトなフィーリングのゴルフボールが得られ
るが、それ以外の場合は混合時における充填剤の分散不
良が発生し、目的とするコアを得ることが困難となる。
実施例9, 10および比較例7, 8はアクリル酸亜鉛の量
が適正な場合および外れている場合である。配合量が少
なすぎる場合 (比較例7) は初速効率が減少してしま
う。反対に多すぎる場合 (比較例8) は初速効率は向上
するものの耐久性が著しく減少する。実施例11および比
較例9, 10は二酸化硅素の配合量が適正な場合および外
れている場合である。配合量が少ない場合 (比較例9)
はコンプレッションが不足し、かつ耐久性に劣る。多い
場合 (比較例10) は、混合時充填剤の分散不良が発生
し、目的とするコアを得ることが困難となる。実施例1
2, 13および比較例11, 12は有機過酸化物 (ジクミルパ
ーオキサイド) 量が適正な場合、外れている場合であ
る。少ないと耐久性はあるもののコンプレッションが不
足し、かつ反発性 (初速効率) が悪くなる。逆に多い
と、反発性はよいが非常に硬いボールが得られ、さらに
耐久性が著しく減少する。
【0027】以上述べてきたように、これらの実施例
は、適度なコンプレッションを持ち、フィーリングもソ
フトで耐久性も良好なものが得られた。一方、比較例は
ゴルフボールの特性として重要である耐久性、反発性、
コンプレッション、フィーリングにおいて、全てを満足
するものは得られなかった。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のツーピー
スゴルフボールは、上述した特定のゴム組成物からなる
コアを有するため、ソフトなフィーリング、適度なコン
プレッション領域 (100〜125 kgf)、優れた反発弾性、
耐久性を備えることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シス−1,4−結合を40%以上含むポリブ
    タジエンゴムからなる基材ゴム 100重量部に対し、トリ
    アジントリオン環を有するウレタンアクリレート5〜30
    重量部、二酸化硅素10〜30重量部、不飽和カルボン酸ま
    たはその塩からなる架橋性モノマーをモノマー量として
    5〜10重量部、および有機過酸化物0.5〜3.0重量部を
    含有してなるゴム組成物でコアを構成したツーピースゴ
    ルフボール。
JP4154679A 1992-06-15 1992-06-15 ツーピースゴルフボール Pending JPH05345050A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002053774A (ja) * 2000-08-10 2002-02-19 Dainippon Ink & Chem Inc 活性エネルギー線硬化型塗料用組成物
JP2002060444A (ja) * 2000-07-31 2002-02-26 Alcatel 光ファイバー用速硬化uv硬化性コーティング層配合物
US7026430B2 (en) * 1998-03-18 2006-04-11 Callaway Golf Company Golf ball formed from a polyisocyanate copolymer and method of making same
JP2008195869A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Bridgestone Corp 変性天然ゴムラテックス及びその製造方法、変性天然ゴム及びその製造方法、並びにゴム組成物及びタイヤ

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