JPH05343752A - 熱発電素子 - Google Patents

熱発電素子

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Publication number
JPH05343752A
JPH05343752A JP4174808A JP17480892A JPH05343752A JP H05343752 A JPH05343752 A JP H05343752A JP 4174808 A JP4174808 A JP 4174808A JP 17480892 A JP17480892 A JP 17480892A JP H05343752 A JPH05343752 A JP H05343752A
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JP
Japan
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insulating layer
layer
thermoelectric generator
fesi
paste
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4174808A
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English (en)
Inventor
Masashi Komabayashi
正士 駒林
Kunio Kuramochi
邦雄 蔵持
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH05343752A publication Critical patent/JPH05343752A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多層化に適した熱発電素子を得る。熱発電素
子にて絶縁層のクラック発生を防ぐとともに、絶縁層と
半導体層との剥離を防止する。 【構成】 P型のFeSi2のグリーンシート11とN
型のそれ12とに絶縁ペースト13を塗布し、これらを
交互に重ね合わせて圧着し積層体10とする。このグリ
ーンシート11,12の一部はペーストが塗布されてお
らず直接接触してPN接合を形成する。脱脂後、110
0℃〜1200℃で焼成することにより、熱発電素子1
0を形成する。絶縁ペースト13はセラミックスに軟化
点が850℃以上のガラス成分を2〜30重量%含み、
FeSi2粉末は粒径を1〜30μmとすることによ
り、焼成時の熱収縮によるクラック発生を防止する。ま
た、絶縁層と半導体層との剥離を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はP型のFeSi2層とN
型のFeSi2層とを絶縁層を介して積層してなる熱発
電素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱発電素子としては、例えば特開
昭56−152282号公報に開示されたものが知られ
ている。この熱発電素子は、P型のケイ化鉄(FeSi
2)、絶縁体、N型のケイ化鉄の積層構造体である。こ
の熱発電素子は、P型の主シート(グリーンシート)と
N型の主シート(グリーンシート)との間にPN接合部
分を残して隔離シートを介在させて積層し、この積層体
を焼結することにより、形成される。この隔離シートと
しては、フォルステライト等の絶縁物を用いている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の熱発電素子にあっては、絶縁層もグリーンシ
ートで形成し、圧着、加熱しているため、成形後の絶縁
層の厚さ(例えば250μm)が厚く、この絶縁層が熱
発電素子中で大きな体積を占める結果、多層化に不向き
であるという課題があった。
【0004】そこで、本願出願人は特願平3−2936
06号明細書にあって多層化に適した熱発電素子の製造
方法を提案した。ところが、この先行技術に係る熱発電
素子にあっても、FeSi2の成形体の焼結収縮は80
0℃付近より開始するため、絶縁層として軟化点が85
0℃未満のガラスを用いた場合、焼結開始前または開始
直後にそのガラスが軟化してFeSi2焼結体の気孔に
含浸してしまう。この結果、その後のより高温でのFe
Si2の収縮を阻害する。この場合、ガラスはFeSi2
層の印刷した表面にのみ含浸しているため、絶縁ペース
トを印刷していない側のFeSi2層の表面は通常の収
縮率で収縮するが、含浸側はこれとは異なる収縮を行う
こととなる。この結果、焼結体の全体として反りを生じ
てしまい、極端な場合には絶縁層とFeSi2層とが剥
離してしまうという問題点が生じていた。
【0005】そこで、本発明は、焼結時に絶縁層と半導
体層との剥離が生じることのない熱発電素子を提供する
ことを、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱発電素子
にあっては、P型のFeSi2層と、N型のFeSi2
と、これらの両層の間に介在された絶縁層と、を有し、
上記両FeSi2層同士が電気的に接続された熱発電素
子において、上記絶縁層は、その軟化点が850℃以上
のガラス成分を含む熱発電素子である。
【0007】また、上記絶縁層は、セラミックスを主成
分とし、これに上記ガラス成分を2〜98重量%混合し
ている。また、上記セラミックスは、フォルステライ
ト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ステアタイト
のいずれかである。さらに、上記絶縁層の厚さは1〜5
0μmとする。
【0008】
【作用】本発明に係る熱発電素子は、絶縁層中のガラス
成分を調整することにより、焼成時の収縮量を低減する
ことができる。この結果、焼結を完全なものとすること
ができ、絶縁層でのクラックの発生を防止することがで
きる。また、絶縁層の厚さを1〜50μmに調節するこ
とにより、絶縁不良の発生を防止するとともに、絶縁層
の体積が大となることを防止している。さらに、焼成時
の収縮量を調節して(例えば半導体層の熱膨張率と絶縁
層のそれとを等しくすることにより)それらの剥離の発
生を防ぐとともに、焼結体の密度が低くなり特性が低下
することを防止している。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明に係る熱発電素子の製造方法を説明
するための工程図である。この図に示すように、この方
法によれば、まず、ドクターブレード法等でP型のFe
Si2のグリーンシート11と、N型のFeSi2のグリ
ーンシート12とを作製する。これらのグリーンシート
11,12の厚さは例えば0.1mm〜0.5mmとす
る。また、このグリーンシートの作製に使用するFeS
2の粉末粒径は1〜30μmとし、この化合物粉末に
焼結助剤、バインダ、可塑剤、溶剤等を混入してグリー
ンシートは作製される。
【0010】次に、これらのグリーンシート11,12
の表面には、その一部14を残して絶縁ペースト13が
例えばスクリーン印刷によって塗布されている。この絶
縁ペースト13は1〜50μmの厚さに塗布するものと
する。また、絶縁ペーストはフォルステライト等のセラ
ミックスを主成分とし、これにガラス成分を2〜98重
量%混入したものである。このガラス成分としては、そ
の軟化点が850℃以上のものを使用する。焼結開始前
後でのFeSi2焼結体の気孔へのガラス成分の含浸を
防止し、グリーンシート11,12との間で熱膨張率を
調整してクラックの発生を防止するものである。
【0011】次に、これらのグリーンシート11,12
同士を重ね合わせ、加熱圧着する。この場合、グリーン
シート11,12の間には絶縁ペースト13の層(絶縁
層)が形成されるとともに、このペーストを塗布してい
ない一部14でグリーンシート11,12同士は直接接
触する。そして、この加熱圧着を複数の層で繰り返すこ
とにより、P型FeSi2のグリーンシート11とN型
FeSi2のグリーンシート12とが交互に重ね合わさ
れた積層体10を形成する。この場合、PN接合となる
接触部分14は各層で反対側となるように(積層体10
にて部分14が互い違いに位置するように)重ね合わさ
れている。
【0012】さらに、これらの積層体10について脱脂
後、1100℃〜1200℃にて焼成し、熱発電素子1
0を完成する。この場合の電極は図の上下のFeSi2
部分11から取り出すものである。
【0013】表1は上記絶縁ペーストに使用したガラス
成分の組成を示すものである。そして、表2はこのガラ
ス組成の絶縁ペーストを用いて製造した熱発電素子の実
験データを(クラックの有無)示している。すなわち、
この測定に用いた熱発電素子にあっては、そのグリーン
シートに用いたFeSi2の粉末粒径は10μm、その
シート厚さは0.5mmとし、積層体の焼結は1180
℃で、4時間、真空中で行ったものである。また、熱発
電素子は4層で、一層は20mm×3mmとした。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】以上のように絶縁層を薄くすることによ
り、第1に、熱発電素子としての変換効率が高められ
る。これは、絶縁層を流れる熱は発電に全く寄与してい
ないため、絶縁層が厚い程、無駄に流れる熱が多くなる
からである。第2に、単位体積当りの発電量が向上す
る。第3に、熱発電素子の一端部の温度が上がり易く、
このため起電力が高められる。絶縁層での吸熱が減少す
る分だけFeSi2層に熱が入り、温度が上がり易くな
るものである。なお、セラミックス粉末を98%以上に
すると絶縁層の収縮が不十分であって、FeSi2との
熱膨張差が大きくクラックが生じる。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、絶縁層を薄く形成する
ことができ、多層積層化に有利である。また、絶縁層に
クラックの発生がなく、絶縁層と半導体層との剥離が生
じない結果、特性の安定した熱発電素子を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱発電素子の製造方法
の工程を示す説明図である。
【符号の説明】
10 積層体(熱発電素子) 11,12 FeSi2のグリーンシート 13 絶縁ペースト 14 PN接合形成部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 P型のFeSi2層と、N型のFeSi2
    層と、これらの両層の間に介在された絶縁層と、を有
    し、上記両FeSi2層同士が電気的に接続された熱発
    電素子において、 上記絶縁層は、その軟化点が850℃以上のガラス成分
    を含むことを特徴とする熱発電素子。
  2. 【請求項2】 上記絶縁層は、セラミックスを主成分と
    し、これに上記ガラス成分を2〜98重量%混合した請
    求項1に記載の熱発電素子。
  3. 【請求項3】 上記セラミックスは、フォルステライ
    ト、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、ステアタイト
    のいずれかである請求項2に記載の熱発電素子。
  4. 【請求項4】 上記絶縁層の厚さは1〜50μmとした
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱発電素
    子。
JP4174808A 1992-06-09 1992-06-09 熱発電素子 Withdrawn JPH05343752A (ja)

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JP4174808A JPH05343752A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 熱発電素子

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JP4174808A JPH05343752A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 熱発電素子

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JPH05343752A true JPH05343752A (ja) 1993-12-24

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ID=15985031

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4174808A Withdrawn JPH05343752A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 熱発電素子

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JP (1) JPH05343752A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014090101A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Shigeyuki Tsurumi 熱電変換素子

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014090101A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Shigeyuki Tsurumi 熱電変換素子

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Effective date: 19990831