JPH05343617A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH05343617A
JPH05343617A JP4152555A JP15255592A JPH05343617A JP H05343617 A JPH05343617 A JP H05343617A JP 4152555 A JP4152555 A JP 4152555A JP 15255592 A JP15255592 A JP 15255592A JP H05343617 A JPH05343617 A JP H05343617A
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JP
Japan
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film
capacitor
deposited
dielectric
crystalline dielectric
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JP4152555A
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English (en)
Inventor
Shuichi Komatsu
周一 小松
Kazuhide Abe
和秀 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高集積化されたDRAMにおいて、容量のば
らつきの小さいキャパシタを備えた半導体記憶装置を提
供することを目的とする。 【構成】 メモリーセルのキャパシタ材料として結晶質
誘電体を用いたダイナミック・ランダム・アクセス・メ
モリー(DRAM)において、前記結晶質誘電体材料の
結晶粒の平均粒径が0.1μm以下であることを特徴と
する。 【効果】 高集積化されたDRAMのキャパシタの容量
をばらつきの小さい状態で作製することが可能になり、
誤動作の少ないDRAMを提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶質誘電体をメモリ
ーセルのキャパシタ材料として用いた半導体記憶装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】LSIメモリー特にダイナミック・ラン
ダム・アクセス・メモリー(DRAM)は、過去3年で
約4倍の高集積化が進んでおり、今後も同じような速度
で高集積化が進むと予想されている。このような高集積
化が進行するに伴って、メモリーセルにおけるキャパシ
タの占める面積の割合は誘電体としてシリコンの酸化物
などを用いている限りしだいに大きくなっている。この
ため、例えば4MビットDRAMにおいては、メモリー
セル内のキャパシタにおいて半導体基板上に電極、誘電
体層および電極を積層したスタック型や、同基板に溝を
掘り溝内に薄い誘電体層を介して電極を埋めこんだトレ
ンチ型など3次元構造が採用されている。ところが、今
後さらに高集積化が進むと、その構造はますます複雑に
なり必要なキャパシタの実効面積を確保できなくなるこ
とが懸念されている。このような観点から、従来からD
RAMのキャパシタ材料として使用されているシリコン
の酸化物(SiO2 :比誘電率約4)や窒化物(Si3
4 :比誘電率約7)に替えて誘電率の大きな誘電体を
用いて構造を簡略化することが検討されている。
【0003】すなわち、DRAMのメモリーセル中のキ
ャパシタの実効面積の絶対値は、高集積化が進んでも放
射線によるソフトエラーを防止するために一定の容量が
必要となることから、あまり小さくなっていない。しか
しながら、前述のごとく、今後さらに高集積化が進むに
したがってメモリーセルにおいて必要なキャパシタの実
効面積を確保できなくなってくると予想されるので、キ
ャパシタ材料に誘電率の大きな材料の使用を検討しなけ
ればならない。例えば1GDRAMにおいてはキャパシ
タ部分として使用できる平面面積の値は0.1μm2
度になるものと予想され、トレンチ型の3次元構造のキ
ャパシタを作ることは困難であると考えられている。前
記平面面積に単純化したキャパシタを作製するためには
誘電率の大きな材料が必要なことは明らかである。前記
のキャパシタの実効面積の大きさは、キャパシタの構造
を単純なプレナー型とすると1辺が約0.33μmの大
きさの正方形となり非常に小さな面積である。このよう
な状況は、単純な形のスタック型の場合もほぼ同じであ
る。
【0004】上記の考え方に基づいて、近年DRAM用
キャパシタ材料としてTa2 5 (比誘電率約25)が
有力な材料として検討が続けられており、さらに誘電率
が大きな材料として、例えば、強誘電体であるジルコン
酸チタン酸鉛(Pb(Zr,Ti)O3 )、チタン酸バ
リウムや、高誘電率を有する常誘電体であるチタン酸ス
トロンチウム(SrTiO3 )、などの結晶質誘電体が
検討されている。このうち特に前記結晶質誘電体をキャ
パシタ材料として使用すると、結晶質誘電体の有する大
きな誘電率に基づき、キャパシタの構造を単純化しても
非常に大きな容量を得ることができる。したがってこの
ような結晶質誘電体は、高集積化されたDRAM用キャ
パシタ材料としての期待が大きい。しかしながら、前記
結晶質誘電体をキャパシタ材料として使用したDRAM
においては、キャパシタの実効面積をより小さくした場
合に各メモリーセルごとのキャパシタの容量のばらつき
が大きく、いまだ実用化には至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来よ
り、結晶質誘電体をDRAMのメモリーセルのキャパシ
タ材料として用いることが試みられているが、得られた
半導体記憶装置では、キャパシタの実効面積が小さくな
ると、各メモリーセルごとにキャパシタの容量がばらつ
いてしまうという欠点があり、何とかこのばらつきを解
消させたいという要望が高まりつつあった。
【0006】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、高
集積化されたDRAMなどにおいて容量のばらつきのな
いキャパシタを備えた半導体記憶装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するためになされた本願第1の発明は、メモリーセルの
キャパシタ材料として結晶質誘電体を用いた半導体記憶
装置において、前記結晶質誘電体の結晶粒の平均粒径が
0.1μm以下であることを特徴とする半導体記憶装置
であり、本願第2の発明は、前記結晶質誘電体の結晶粒
の方位がX線回折のロッキングカーブで2.5°以下の
半値幅を有することを特徴とする半導体記憶装置であ
る。
【0008】図1に、本発明の半導体記憶装置を最も単
純なプレナー型のキャパシタを有するDRAMに適用し
た場合の断面図を示す。このような構造においては、結
晶質誘電体は、MOSトランジスタのドレイン領域13
から引き出されたポリシリコンなど導電性材料からなる
ドレイン電極17の上に堆積される。
【0009】本発明者らは、結晶質誘電体をキャパシタ
材料として用いたこれまでの半導体記憶装置において、
キャパシタの実効面積を小さくしたときにメモリーセル
ごとのキャパシタの容量がばらつく原因について研究を
進めた結果、次のような知見を得た。
【0010】すなわち、従来よりDRAM用のキャパシ
タ材料として用いられてきたシリコン酸化物やシリコン
窒化物は、図3(a)に示すように、非晶質状態で使用
されて来たのに対し、Pb系強誘電体やチタン酸ストロ
ンチウムなどの結晶質誘電体では同図(b)に示すよう
に結晶質状態で使用され、大きな誘電率を得るために結
晶におけるイオン分極が利用されている。なお図3中、
1,3はそれぞれキャパシタの上部電極、下部電極であ
り、2,4は非晶質誘電体または結晶質誘電体からなる
誘電体膜である。そして、通常、Pb系強誘電体やチタ
ン酸ストロンチウムなどの結晶質誘電体の膜をスパッタ
法やCVD法により堆積すると、その膜の結晶粒の平均
粒径は0.2〜0.5μm程度となる。なおこの結晶粒
の平均粒径は堆積した誘電体膜を透過型電子顕微鏡によ
り観察し、結晶粒径の値を線分法により算出したもので
あり、線分法とは、任意の直線を切る2つの結晶粒界間
の長さから粒径を求める方法である。ここで、平均粒径
の大きさが0.2〜0.5μm程度の結晶質誘電体の膜
を用いて、1GDRAM程度の集積度で単純なプレナー
型もしくはスタック型のキャパシタを作製した場合、1
つのメモリーセルの中のキャパシタがほぼ1個もしくは
2個の結晶粒からなる結晶質誘電体の膜からなることと
なる。
【0011】さらに、前記結晶質誘電体の膜は通常、導
電性の多結晶体膜、例えばポリシリコンの上に堆積され
るために、この結晶質誘電体の膜も多結晶体膜となる。
しかも通常は、図4(a)に示すように、個々のメモリ
ーセルの中のキャパシタの結晶質誘電体はそれぞれ異な
った結晶方位(図4には代表的に<111>方位で示し
てある)を持つ1個もしくは2個の結晶粒から構成され
ることになる。したがって、各メモリーセルのキャパシ
タの結晶質誘電体の結晶方位が異なるために、イオン分
極の程度が異なり、結果として各キャパシタの容量がば
らつき、DRAMを正常に動作させる上で障害となって
いた。
【0012】これに対し本願第1の発明は、上述したよ
うな知見に基づき、図5に示すように結晶質誘電体の結
晶粒径を0.1μm以下、すなわちキャパシタの実効面
積の平方根の1/5以下程度の大きさでとして、キャパ
シタの電荷蓄積部を構成する結晶質誘電体の膜が10数
個以上の結晶粒からなるようにしたものである。このよ
うな構成とすることにより本願第1の発明では、これら
の結晶粒がそれぞれ異なった結晶方位を持っていても1
つのキャパシタが10個以上の結晶粒からなっているの
で各キャパシタの容量は平均化されてほぼ一定となり、
蓄積される電荷量のばらつきを抑えることが可能とな
る。
【0013】本発明において、ポリシリコンなどの導電
性材料の上に非常に小さい結晶粒径を有する誘電体膜を
堆積する方法としては、下部電極となる導電性材料の多
結晶体膜上に核発生箇所を多く作製すれば良い。この方
法として本発明者らは、結晶質誘電体の膜を非晶質状態
にて100A以下の厚さに堆積した後、これを急速加熱
して結晶化し、その後結晶質誘電体の膜を結晶状態で堆
積する方法で、また、基板温度が液体窒素温度以下で、
結晶質誘電体を臨界核が作製されるまで堆積し、しかる
後急速に基板の温度を300℃以上に上昇させて結晶質
誘電体を堆積させる方法で、さらには、基板の上に結晶
質誘電体の膜を形成する前に、下部電極となる多結晶体
膜をプラズマ中にさらし基板に負の電圧を印加し表面に
わずかな凹凸を作製する方法のそれぞれで所望の結晶粒
径を有する結晶質誘電体の膜が得られることを見出し
た。
【0014】また本願第2の発明は、上述したような知
見に基づき結晶質誘電体の結晶粒の方位がX線回折のロ
ッキングカーブで、2.5°以下の半値幅を有するよう
に制御したものである。なおここで、結晶粒の方位がX
線回折のロッキングカーブで2.5°以下の半値幅を有
するということは、結晶粒の特定の結晶方位がすべての
キャパシタにおいて基板の垂直方向に対して±5°以内
に入っていることに相当する。このような構成とするこ
とにより、本願第2の発明では、図4(b)に示すよう
に、1つのキャパシタに含まれる前記結晶質誘電体の結
晶粒が1個ないしは2個であっても、該結晶粒の特定の
結晶方位がすべてのキャパシタにおいて基板シリコンの
垂直方向に対して±5°以内に入っているので、結晶粒
の結晶方位による誘電率の変化が小さく、各キャパシタ
の容量はほぼ一定となり、蓄積される電荷量のばらつき
を抑えることが可能となる。
【0015】本発明において、ポリシリコンなどの導電
性材料の上に結晶方位の揃った誘電体膜を堆積する方法
としては、下部電極となる導電性材料の多結晶体膜上に
白金をまず堆積し、白金を特定の結晶方位に配向させた
上でさらに、白金上に結晶質誘電体を堆積させることに
よりある程度結晶方位の揃った結晶質誘電体を得ること
が可能である。さらに、堆積した結晶質誘電体をランプ
アニールにより他の部分にダメージを与えることなく熱
処理することによりその結晶配向性を改善することがで
きる。このような方法を用いて本発明者らは、基板の垂
直方向に対して特定の結晶方位が±5°以内に入ってい
る結晶質誘電体の膜が得られることを見出した。なお上
記の結晶方位の傾きは、X線回折におけるロッキングカ
ーブで半値幅が2.5°以下であることによって定義さ
れた値である。
【0016】また本発明において、前記結晶質誘電体と
しては、具体的には、ジルコン酸チタン酸鉛(PZ
T)、ジルコン酸チタン酸ランタン鉛(PLZT)、チ
タン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸カ
ルシウムなど、およびこれらの混合物があげられる。
【0017】上述したような本発明の半導体記憶装置に
よれば、キャパシタの実効面積をより小さくした場合も
その容量のばらつきが小さく、キャパシタの実効面積が
0.5μm2 以下、さらには0.2μm2 以下程度に高
集積化されたDRAMにも好適に適用することができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。まず、本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。
【0019】図中の10は、例えばp型のシリコン基板
であり、該基板10の表面には素子領域を電気的に分離
するためにフィールド酸化膜11が形成されている。前
記フィールド酸化膜11で囲まれた基板10の表面に
は、n+型のソース、ドレイン領域12,13が互いに
電気的に分離して形成されている。これらソース、ドレ
イン領域12,13のチャンネル領域上には、ゲート酸
化膜14を介して例えばポリシリコンからなるゲート電
極15が形成され、このようなソース、ドレイン領域1
2,13、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によ
りMOSトランジスタが構成される。前記フィールド酸
化膜11およびゲート電極を含む基板10全面には、例
えばSiO2 からなる第1の層間絶縁膜16が被覆され
ている。前記ソース、ドレイン領域12,13の一部に
対応する前記第1の層間絶縁膜16には、コンタクトホ
ールが開口されている。前記第1の層間絶縁膜16上に
は、前記ドレイン領域と前記コンタクトホールを通して
接続されるポリシリコンからなるドレイン電極17が設
けられている。前記ドレイン電極17はキャパシタの下
部電極をなすものである。
【0020】次いで、前記下部電極上に結晶質誘電体か
らなる誘電体膜18を堆積し、キャパシタを作製する過
程についてさらに詳しく説明する。本実施例では、結晶
質誘電体としてSrTiO3 を用い、堆積法はスパッタ
法を用いた。すなわち前記下部電極を含む全面にSrT
iO3 焼結体をターゲットとし、投入電力:400W、
圧力:1.0Pa、ガス流量比:Ar/O2 =4/1、
基板温度:室温、成膜速度:5A/min の堆積条件にて
SrTiO3 の堆積を行った。厚さ約50A堆積したと
ころで一旦堆積を中止した後、堆積したSrTiO3
をランプアニールにより概略500℃に急速加熱した。
加熱に要した時間は約1分である。本処理は、非晶質状
態で堆積したSrTiO3 膜を結晶化させる処理で、結
晶化の際に急速加熱により結晶核をできるかぎり多く作
製する目的で行うものである。このようなランプアニー
ル処理の後基板10を500℃としてさらにSrTiO
3をスパッタ法により堆積した。堆積条件は基板温度を
除き前記の条件と同一である。SrTiO3 を概略70
0A堆積した後該SrTiO3 膜の結晶粒径を調べたと
ころ、その平均値は約0.06Aであった。さらに前記
SrTiO3 膜をパターニングし、しかる後第2の層間
絶縁膜20および上部電極19を形成し、約4000個
のメモリーセルを有するテスト・エレメント・グループ
(TEG)を作り、その動作を確認したところ良好な動
作が確認できた。
【0021】次に、本発明の第2実施例を前記第1実施
例と同様に図1を用いて説明する。
【0022】図中の10は、例えばp型のシリコン基板
であり、該基板10の表面には素子領域を電気的に分離
するためにフィールド酸化膜11が形成されている。前
記フィールド酸化膜11で囲まれた基板10の表面に
は、n+型のソース、ドレイン領域12,13が互いに
電気的に分離して形成されている。これらソース、ドレ
イン領域12,13のチャンネル領域上には、ゲート酸
化膜14を介して例えばポリシリコンからなるゲート電
極15が形成され、このようなソース、ドレイン領域1
2,13、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によ
りMOSトランジスタが構成される。前記フィールド酸
化膜11およびゲート電極を含む基板10全面には、例
えばSiO2 からなる第1の層間絶縁膜16が被覆され
ている。前記ソース、ドレイン領域12,13の一部に
対応する前記第1の層間絶縁膜には、コンタクトホール
が開口されている。前記第1の層間絶縁膜16上には、
前記ドレイン領域と前記コンタクトホールを通して接続
されるポリシリコンからなるドレイン電極17が設けら
れている。前記ドレイン電極17はキャパシタの下部電
極をなすものである。
【0023】次いで、前記下部電極上に結晶質誘電体か
らなる誘電体膜18を形成し、キャパシタを作製する過
程についてさらに詳しく説明する。本実施例では、結晶
質誘電体としてSrTiO3 を用い、堆積法はスパッタ
法を用いた。すなわち前記下部電極を含む全面にSrT
iO3 焼結体をターゲットとし、投入電力:400W、
圧力1.0Pa、ガス流量比:Ar/O2 =4/1、基
板温度:液体窒素温度、成膜速度:3A/min の堆積条
件にてSrTiO3 の堆積を行った。堆積を開始してか
ら10分後にランプアニールにより基板10を急速に加
熱し、約1分で基板温度を500℃とし、SrTiO3
の堆積を続けた。SrTiO3 の膜の厚さが概略700
Aになったところで堆積を中止し、この後該SrTiO
3 膜の結晶粒径を調べたところその平均値は、約0.0
7Aであった。さらに前記SrTiO3 膜をパターニン
グし、しかる後第2の層間絶縁膜20および上部電極1
9を形成し、約4000個のメモリーセルを有するテス
ト・エレメント・グループ(TEG)を作り、その動作
を確認したところ良好な動作が確認できた。
【0024】次に、本発明の第3実施例を、前記第1、
第2実施例と同様に図1を用いて説明する。
【0025】図中の10は、例えばp型のシリコン基板
であり、該基板10の表面には素子領域を電気的に分離
するためにフィールド酸化膜11が形成されている。前
記フィールド酸化膜11で囲まれた基板10の表面に
は、n+型のソース、ドレイン領域12,13が互いに
電気的に分離して形成されている。これらソース、ドレ
イン領域12,13のチャンネル領域上には、ゲート酸
化膜14を介して例えばポリシリコンからなるゲート電
極15が形成され、このようなソース、ドレイン領域1
2,13、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によ
りMOSトランジスタが構成される。前記フィールド酸
化膜11およびゲート電極を含む基板10全面には、例
えばSiO2 からなる第1の層間絶縁膜16が被覆され
ている。前記ソース、ドレイン領域12,13の一部に
対応する前記第1の層間絶縁膜には、コンタクトホール
が開口されている。前記第1の層間絶縁膜16上には、
前記ドレイン領域と前記コンタクトホールを通して接続
されるポリシリコンからなるドレイン電極17が設けら
れている。前記ドレイン電極17はキャパシタの下部電
極をなすものである。
【0026】次いで、前記下部電極上に結晶質誘電体か
らなる誘電体膜18を形成し、キャパシタを作製する過
程についてさらに詳しく説明する。本実施例では、結晶
質誘電体としてSrTiO3 を用い、膜の堆積はスパッ
タ法を用いた。すなわち前記下部電極を含む全面にSr
TiO3 の焼結体をターゲットとし、投入電力:400
W、圧力1.0Pa、ガス流量比:Ar/O2 =4/
1、基板温度400℃の条件にてSrTiO3 をRFマ
グネトロンスパッタ法により約800A堆積した。この
とき、SrTiO3 の堆積に先立ちポリシリコンからな
るドレイン電極17にArガス中、投入電力300W、
圧力1.2Paの条件にていわゆる逆スパッタを行い、
前記ポリシリコンの表面にわずかな凹凸を与えた。得ら
れたSrTiO3 膜の結晶粒の大きさを測定したとこ
ろ、その平均の値は概略0.05μmであった。このS
rTiO3 膜によれば、フォトリソグラフ法により下部
電極上に0.3×0.3μmの大きさにパターニングし
それぞれをキャパシタの電荷蓄積部としたとき、各キャ
パシタにおいて結晶質誘電体の膜が、平均約16個の結
晶粒からなることとなり、各キャパシタ毎の容量のばら
つきはなくなり良好な動作を行うことが可能となる。
【0027】すなわち、前記SrTiO3 膜のパターニ
ングの後このSrTiO3 膜の上方を除く領域に第2の
層間絶縁膜20を形成し、続いて上部電極19としてポ
リシリコンをCVD法により堆積した。さらにこれらの
工程の後、ワード線、ビット線を形成し、約4000個
のメモリーセルを有するテスト・エレメント・グループ
(TEG)を作り、その動作を確認したところ良好な動
作が確認できた。
【0028】次に、本発明の第4実施例を図2を用いて
説明する。
【0029】図中の10は、例えばp型のシリコン基板
であり、該基板10の表面には素子領域を電気的に分離
するためにフィールド酸化膜11が形成されている。前
記フィールド酸化膜11で囲まれた基板10の表面に
は、n+型のソース、ドレイン領域12,13が互いに
電気的に分離して形成されている。これらソース・ドレ
イン領域12,13のチャンネル領域上には、ゲート酸
化膜14を介して例えばポリシリコンからなるゲート電
極15が形成され、このようなソース、ドレイン領域1
2,13、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によ
りMOSトランジスタが構成される。前記フィールド酸
化膜11およびゲート電極を含む基板10全面には、例
えばSiO2 からなる第1の層間絶縁膜16が被覆され
ている。前記ソース、ドレイン領域12,13の一部に
対応する前記層間絶縁膜には、コンタクトホールが開口
されている。前記第1の層間絶縁膜16上には、前記ド
レイン領域と前記コンタクトホールを通して接続される
ポリシリコン17−1および白金17−2からなるドレ
イン電極17が設けられている。前記ドレイン電極17
はメモリーキャパシタの下部電極をなすものである。
【0030】次いで、前記下部電極上に結晶質誘電体か
らなる誘電体膜18を形成し、キャパシタを作製する過
程についてさらに詳しく説明する。本実施例では結晶質
誘電体としてSrTiO3 を用い、SrTiO3 の堆積
法はスパッタ法を用いた。また前記下部電極のうち白金
17−2の堆積にはやはりスパッタ法を用い、スパッタ
条件は、投入電力:400W、圧力:1.2Pa、ガ
ス:Ar、基板温度:室温、成膜速度:100A/min
とした。誘電体膜18の形成に当たっては、まず下部電
極を含む全面にSrTiO3 焼結体をターゲットとし、
投入電力:400W、圧力1.0Pa、ガス流量:Ar
/O2 =4/1、基板温度:室温、成膜速度:5A/mi
n の堆積条件にてSrTiO3 を堆積した。次に、堆積
したSrTiO3 膜をランプアニールにより概略600
℃に加熱した。本処理は、堆積したSrTiO3 膜の結
晶粒を粗大化させる目的で行うものである。このような
アニールを行った後該SrTiO3 膜の結晶粒径を調べ
たところその平均値は、約0.7μmであった。さら
に、X線回折によりSrTiO3 膜の配向性を調べた結
果、(111)配向が強く、(111)回折線のロッキ
ングカーブから結晶粒の方位の半値幅を測定したところ
2°であった。この結果SrTiO3 膜の結晶粒の<1
11>方位は、シリコン基板の垂直方向に対して±5°
以内に入っていることが確認された。さらに前記SrT
iO3 膜をパターニングし、しかる後第2の層間絶縁膜
20および上部電極19を形成し、約4000個のメモ
リーセルを有するテスト・エレメント・グループ(TE
G)を作り、その動作を確認したところ良好な動作が確
認できた。
【0031】次に、本発明の第5実施例を前記第4実施
例と同様に図2を用いて説明する。
【0032】図中の10は、例えばp型のシリコン基板
であり、該基板10の表面には素子領域を電気的に分離
するためにフィールド酸化膜11が形成されている。前
記フィールド酸化膜11で囲まれた基板10の表面に
は、n+型のソース、ドレイン領域12,13が互いに
電気的に分離して形成されている。これらソース・ドレ
イン領域12,13のチャンネル領域上には、ゲート酸
化膜14を介して例えばポリシリコンからなるゲート電
極15が形成され、このようなソース、ドレイン領域1
2,13、ゲート酸化膜14およびゲート電極15によ
りMOSトランジスタが構成される。前記フィールド酸
化膜11およびゲート電極を含む基板10全面には、例
えばSiO2 からなる第1の層間絶縁膜16が被覆され
ている。前記ソース、ドレイン領域12,13の一部に
対応する前記第1の層間絶縁膜には、コンタクトホール
が開口されている。前記第1の層間絶縁膜16上には、
前記ドレイン領域と前記コンタクトホールを通して接続
されるポリシリコン17−1および白金17−2からな
るドレイン電極17が設けられている。前記ドレイン電
極17はメモリーキャパシタの下部電極をなすものであ
る。
【0033】次いで、前記下部電極上に結晶質誘電体か
らなる誘電体膜18を形成し、キャパシタを作製する過
程についてさらに詳しく説明する。本実施例では結晶質
誘電体としてSrTiO3 を用い、堆積法はCVD法を
用いた。また、前記下部電極のうち白金17−2の堆積
はスパッタ法により、スパッタの条件は投入電力:40
0W、圧力1.2Pa、ガス:Ar、基板温度:室温、
成膜速度:100A/min とした。誘電体膜18の形成
に当たっては、まず下部電極を含む全面にSrTiO3
をCVD法により、原料ソース:Sr(DPM)2 、T
i(i−OC37 4 、基板温度:600℃、圧力:
4Torrの堆積条件にて堆積した。次に、堆積したS
rTiO3 膜をランプアニールにより概略650℃に加
熱した。本処理は、堆積したSrTiO3 膜の結晶粒を
粗大化させる目的で行うものである。このようなアニー
ルを行った後該SrTiO3 膜の結晶粒径を調べたとこ
ろその平均値は、約0.8μmであった。さらに、X線
回折によりSrTiO3 膜の配向性を調べた結果(11
1)配向が強く、(111)回折線のロッキングカーブ
から結晶粒の方位の半値幅を測定したところ2°であっ
た。この結果SrTiO3 膜の結晶粒の<111>方位
は、シリコン基板の垂直方向に対して±5°以内に入っ
ていることが確認された。さらに前記SrTiO3 膜を
パターニングし、しかる後第2の層間絶縁膜20および
上部電極19を形成し、約4000個のメモリーセルを
有するテスト・エレメント・グループ(TEG)を作
り、その動作を確認したところ良好な動作が確認でき
た。
【0034】
【発明の効果】以上に詳述したごとく、本発明によれば
高集積化されたDRAM等のキャパシタの容量をばらつ
きの小さい状態で作製することが可能になり、誤動作の
少ない半導体記憶装置を提供することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3実施例に関わるプレナー型
構造のキャパシタを有するDRAMの断面図である。
【図2】本発明の第4、第5実施例に関わるプレナー型
構造のキャパシタを有するDRAMの断面図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ、非晶質誘電体から
なる誘電体膜を有するキャパシタおよび結晶質誘電体か
らなる誘電体膜を有するキャパシタの構造を示す説明図
である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ、結晶粒の結晶方位
の揃っていない結晶質誘電体を使用したキャパシタおよ
び結晶粒の結晶方位の揃った結晶質誘電体を使用したキ
ャパシタを備えたDRAMの構造を示す説明図である。
【図5】結晶粒の平均粒径が0.1μm以下である結晶
質誘電体を使用したキャパシタを備えたDRAMの構造
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 上部電極 2 誘電体膜 3 下部電極 4 誘電体膜 10 シリコン基板 11 フィールド酸化膜 12 ソース領域 13 ドレイン領域 14 ゲート酸化膜 15 ゲート電極 16 第1の層間絶縁膜 17 ドレイン電極 18 誘電体膜 19 上部電極 20 第2の層間絶縁膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリーセルのキャパシタ材料として結
    晶質誘電体を用いた半導体記憶装置において、前記結晶
    質誘電体の結晶粒の平均粒径が0.1μm以下であるこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 メモリーセルのキャパシタ材料として結
    晶質誘電体を用いた半導体記憶装置において、前記結晶
    質誘電体の結晶粒の方位がX線回折のロッキングカーブ
    で2.5°以下の半値幅を有することを特徴とする半導
    体記憶装置。
JP4152555A 1992-06-12 1992-06-12 半導体記憶装置 Pending JPH05343617A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6093575A (en) * 1996-09-04 2000-07-25 Nippon Steel Corporation Semiconductor device and production method of a semiconductor device having a capacitor
JP2004153019A (ja) * 2002-10-30 2004-05-27 Fujitsu Ltd 半導体装置及びその製造方法
JP2006245612A (ja) * 2006-05-26 2006-09-14 Elpida Memory Inc 容量素子の製造方法
US8772847B2 (en) 2011-12-28 2014-07-08 Fujitsu Semiconductor Limited Semiconductor device and method for producing the same

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