JPH05343230A - 薄型インダクタンス素子 - Google Patents

薄型インダクタンス素子

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JPH05343230A
JPH05343230A JP4153259A JP15325992A JPH05343230A JP H05343230 A JPH05343230 A JP H05343230A JP 4153259 A JP4153259 A JP 4153259A JP 15325992 A JP15325992 A JP 15325992A JP H05343230 A JPH05343230 A JP H05343230A
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JP
Japan
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thin
magnetic core
inductance element
terminals
conductors
Prior art date
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Pending
Application number
JP4153259A
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English (en)
Inventor
Shigeru Takeda
茂 武田
Osamu Shimoe
治 下江
Norihiro Fukada
典宏 深田
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
Hitachi Ferrite Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05343230A publication Critical patent/JPH05343230A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気コアの占積率の向上及び漏洩インダクタ
ンスの低減を図った小型の薄型インダクタンス素子を得
る。 【構成】 薄板状磁気コアに1個以上の貫通孔を構成
し、該貫通孔に1本以上の導体を貫通し、該導体のそれ
ぞれは該薄板状磁気コアの面に近接して平行に広がり、
該導体のそれぞれ1本の両端が前記薄板状磁気コアの側
部において2個以上の端子となって現れることを特徴と
する薄型インダクタンス素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の小型化・高
周波化・低電力化に対応して、これらに用いられる受動
部品であるインダクタンス素子の小型化・薄型化に関す
る。
【0002】
【従来の技術】集積回路の進歩にともない、電子機器の
小型化・高周波化・低電力化が急速に進んでいる。その
中で、受動部品であるインダクタンス素子の小型化は能
動部品はもとより、同じ受動部品であるコンデンサー・
抵抗と比べても遅れている。特に、100kHzから1
MHz帯において、小型で高インダクタンスであり、か
つ数W程度の電力を扱える素子の開発が強く望まれてい
る。これらの要求に答えるものとして、図15に示すよ
うに、磁気コアとして零磁歪アモルファス強磁性繊維1
a,1b,・・・1fを用い、導体として導電性繊維2a,2b,・・
・2mを用い、これらを織物状に組み合わせて構成したク
ロスインダクターが提案されている(H.Matsuki,K.Mura
kami,IEEE Trans. Magn., MAG-21, No.5, 1738 (1985)
参照)。このクロスインダクターは単位体積当りのイン
ダクタンスが十数μH/mm3と非常に高い値が得られる
ことが特徴である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記インダク
ターは、反面導体に対する磁気コアの結合度、すなわち
占積率が悪いという欠点があった。また、これに伴い、
トランスとして使用する場合、漏洩インダクタンスが大
きいという欠点もあった。従って、本発明は、上記従来
技術の欠点を改善し、占積率の向上及び漏洩インダクタ
ンスの低減を図った薄型インダクタンス素子を提供する
ことを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の薄型インダクタ
ンス素子は、薄板状磁気コアに1個以上の貫通孔を構成
し、該貫通孔に1本以上の導体を貫通し、該導体のそれ
ぞれは該薄板状磁気コアの面に近接して平行に広がり、
該導体のそれぞれ1本の両端が前記薄板状磁気コアの側
部において端子となって現れることを特徴としている。
【0005】
【作用】上記構成によれば、導体に流れる電流により発
生する磁束を薄板状磁気コアが効率よく吸収することが
可能であること及び巻線の端子を数多く取り出せること
から、回路実装上単なるインダクターだけではなくトラ
ンスとしても使用できるので、高性能・高機能な薄型イ
ンダクタンス素子を実現できる。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の基本構成の実施例であ
る。薄板状磁気コアの中心に貫通孔5が開けられてお
り、その中を6本の導体が互いに交差するように貫通
し、それぞれ磁気コア4の両方の側部で端子6a,6b,・・
・6f及び6'a,6'b,・・・6'fを形成している。図1の下
の図は上の図のA-A'断面図である。この図に示すよう
に6本の導体は薄板状磁気コアの平面に密着して平行に
配されている。この構成で、6'aと6'b,6bと6c,6'c
と6'd,6dと6e,6'eと6'fをそれぞれ外部で接続すれ
ば、図1のインダクターと同じ構成となり、6aと6fの
端子間でインダクターとして作用する。本発明の特徴
は、図2に示すように、導体が巻回する部分の断面が長
方形であり、その厚みdと幅wの比d/wがきわめて小
さいということである。これにより導体を磁気コアに密
着接近させることができ、図15の従来技術より占積率
が増加する。また、磁気コアが薄板であるため、高周波
で使用する場合、磁気損失が小さいという利点がある。
実験の結果、d/w≦1/3であれば、上記効果が充分
期待されることが分かった。図3は本発明の他の実施例
を示す図である。二つの貫通孔5a,5bが設けられてい
る。同じように6本の導体がそれぞれの貫通孔を互いに
交差して貫通し、磁気コア4aの両方の側部で端子群を
形成している。1本の導体は二つの貫通孔を通過する。
導体が巻回する部分の断面は、上記実施例と同じように
d/w≦1/3になるように設計されている。図4は本
発明の他の実施例を示す図である。三つの貫通孔5a,5
b,5cが設けられている。同じように6本の導体がそれ
ぞれの貫通孔を互いに交差して貫通し、磁気コア4bの
両方の側部で端子群を形成している。1本の導体は三つ
の貫通孔を通過する。導体が巻回する部分の断面は、上
記実施例と同じようにd/w≦1/3になるように設計
されている。図5は、本発明の実施例である図4の構造
の上下に、新たに薄板状磁気コア7a,7bを配した場合
を示す。右の図はB-B'断面図を、下の図がA-A'断面
図を示す。B-B'断面図から分かるように、三つの薄板
状磁気コア7a,4b,7bは端部で密着し閉磁路を形成し
ている。図6は、本発明の他の実施例であり、図4もし
くは図5の本実施例の構造のインダクタンス素子の端子
を外部接続し、端子8a、8bを有する薄型インダクタ
ーを形成した場合を示す。図中太い矢印は電流の方向
を、細い矢印は磁力線の方向を示す。磁気コア4bの平
面内に二つの閉磁路が構成されていることが分かる。図
7は、本発明の他の実施例であり、図4もしくは図5の
本実施例の構造のインダクタンス素子の端子を外部接続
し、1次側端子が9a、9b、2次側端子が10a、10b
を有する1:2の薄型トランスを形成した場合を示す。
図8は、本発明の他の実施例であり、図4もしくは図5
の本実施例の構造のインダクタンス素子の端子を外部接
続し、1次側端子が9'a、9'b、2次側端子が10'a、
10'bを有する1:2の薄型トランスを形成した場合を
示す。図7と異なる点は、漏洩インダクタンスを少なく
するために1次側と2次側の巻線が分布して巻回される
ように外部端子の接続の仕方が工夫されていることであ
る。図9は、既に示した本発明の実施例図6の外部端子
の接続において、入力端子を9"a、9"bとし、中間タッ
プから出力端子10"a、10"bを取り出した直結型の薄
膜トランスの構成例を示す。これは降圧型のトランスの
例であるが、入出力を逆にすると昇圧トランスとなる。
図10は、三つの貫通孔を有する磁気コア4bに導体を
貫通させる方法に関する本発明の他の実施例を示す。こ
の方法は、図11、図12と組合わされて完成する。図
9は貫通する導体の上側を構成する。11aは薄膜状導
体12aを内蔵する絶縁基板である。絶縁基板11a全面
に分布する多数の丸印はスルーホール13aであり、基
板表面に部分的に露出している。14a、14'aは外部
回路接続されるためのピン状の端子であり、左6本、右
7本作製されている。図11は、貫通する導体の下側を
構成する。11bは薄膜状導体12bを内蔵する絶縁基板
である。絶縁基板11b全面に分布する多数の丸印はス
ルーホール13bであり、基板表面に部分的に露出して
いる。14b、14'bは外部回路に接続するためのピン
状の端子であり、左7本、右6本作製されている。スル
ーホール15は上側のピン端子14a、14'aを貫通さ
せる孔であり、導体は接続されていない。図12は、図
10及び図11のスルーホール13a、13bを接続する
ための基板11cである。14c、14'c、14"cはピン
端子であり、面に分布する多数の丸印13c、13'
c、13"cにより固定されている。図13は、図1
0、図11、図12の絶縁基板11a、11b、11cと
磁気コア4b、7'a、7'bを組み合わせて貫通導体を作
製した本発明の実施例を示す。磁気コア7'a、7'bは貫
通孔が作製された磁気コア4bと同じ形状をしている。
スルーホール13a、13bの中をピン端子14cが貫通
し、ハンダ付け等により上下絶縁基板の導体12a、1
2bが接続されている。これにより図5の貫通導体6a、
・・・、6fに相当する貫通導体が完成する。図14は図1
3の斜視図であり、片側の外部端子が13本、すなわち
貫通導体が13本あるのが分かる。図では片側しか示し
ていない。また、本実施例ではスルーホールを接続する
ために用いたピン端子14c、14'c、14"cを用いた
が、これらは外部端子としても利用できるので、トラン
スとして使用する場合は、貫通する導体数が少なくて
も、細かい巻線比が得られる等の利点を有することが分
かる。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、従来技術に比較し、導
体に流れる電流により発生する磁束を効率よく磁気コア
に吸収できること及び任意の端子の取り出しが可能であ
ること等から、高機能で高性能な薄型インダクタンス素
子を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構造を示す平面図と断面図で
ある。
【図2】本発明の実施例の構造を示す平面図と断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例の構造を示す平面図と断面図で
ある。
【図4】本発明の実施例の構造を示す平面図と断面図で
ある。
【図5】本発明の実施例の構造を示す平面図と断面図で
ある。
【図6】本発明の薄型インダクタンス素子の応用例を示
す端子の外部接続図である。
【図7】本発明の薄型インダクタンス素子の応用例を示
す端子の外部接続図である。
【図8】本発明の薄型インダクタンス素子の応用例を示
す端子の外部接続図である。
【図9】本発明の薄型インダクタンス素子の応用例を示
す端子の外部接続図である。
【図10】本発明の実施例を示す薄型インダクタンス素
子の組立図である。
【図11】本発明の実施例を示す薄型インダクタンス素
子の組立図である。
【図12】本発明の実施例を示す薄型インダクタンス素
子の組立図である。
【図13】本発明の実施例を示す薄型インダクタンス素
子の組立図である。
【図14】本発明の実施例を示す薄型インダクタンス素
子の組立図である。
【図15】従来技術の構造図である。
【符号の説明】
4 薄板状磁気コア 5 貫通孔 6 導体 13 貫通孔 14 端子
フロントページの続き (72)発明者 深田 典宏 東京都文京区西片一丁目17番8号日立フェ ライト株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄板状磁気コアに1個以上の貫通孔を構
    成し、該貫通孔に1本以上の導体を貫通し、該導体のそ
    れぞれは該薄板状磁気コアの面に近接して平行に広が
    り、該導体のそれぞれ1本の両端が前記薄板状磁気コア
    の側部において2個以上の端子となって現れることを特
    徴とする薄型インダクタンス素子。
  2. 【請求項2】 前記薄板状磁気コアの一つの貫通孔と隣
    接する貫通孔との間の断面形状、もしくは前記貫通孔と
    側部との間の断面形状が、該断面の厚みをd、幅をwと
    した場合、d/w≦1/3であることを特徴とする請求
    項1の薄型インダクタンス素子。
  3. 【請求項3】 前記薄板状磁気コアの上及び/あるいは
    下に、前記導体を介して、薄板状磁気コアを配したこと
    を特徴とする請求項1の薄型インダクタンス素子。
  4. 【請求項4】 前記1本以上の導体が、導体膜が被着形
    成された絶縁基板により構成されていることを特徴とす
    る請求項1または3に記載の薄型インダクタンス素子。
  5. 【請求項5】 前記外部端子を接続し、薄型インダクタ
    ーの構成としたことを特徴とする請求項1または3に記
    載のインダクタンス素子。
  6. 【請求項6】 前記外部端子を接続し、薄型トランスの
    構成としたことを特徴とする請求項1または3に記載の
    インダクタンス素子。
JP4153259A 1992-06-12 1992-06-12 薄型インダクタンス素子 Pending JPH05343230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109139A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Commissariat A L'energie Atomique いくつかのコイルブランチを有するコイル、及び当該コイルの一つを有するマイクロインダクタ
JP2020188150A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社デンソー インダクタおよびその製造方法

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