JPH0534310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、車体後部に物入れ箱と同乗者シー
トを設ける自動二輪車の車体後部構造に関する。

〔考案の技術的背景と問題点〕

自動二輪車は、車体後部の上側に、運転者シー
トの後側に連なるように、同乗者シートを設けて
いる。そして、同乗者シートの下側に物入れを設
けることがある。例えば実開昭55−110387号公報
参照。

〔考案の目的〕

この考案は、構造簡単で安価に物入れ箱と同乗
者シートを車体後部に取付け、同乗者シートの着
脱が簡単にできて、物入れ箱への物品の出し入れ
が簡単にできる自動二輪車の車体後部構造を得る
ことを目的とする。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例によつて説明
する。

車体１の左右後端に、テールバー２を連結す
る。テールバー２は、後側がＯ字状に曲げて左右
連結してあつて、後輪泥除け３やテールランプ４
を取付ける。物入れ箱５は、合成樹脂でブロー成
形等によつて作るもので、上面に外形より小さく
した開口部６を設けてある。物入れ箱５は、前部
に逆凹字状のブラケツト７をリベツト止めしてあ
る。物入れ箱５は、前部のブラケツト７の両下端
と後部側面に突出させた取付け片８をテールバー
２にボルトで締着して取付ける。同乗者シート９
の底板１０には、後部左右にフツク１１を突設
し、前部中央に止金具１２を設ける。同乗者シー
ト９は、フツク１１を物入れ箱５の開口部６後端
左右に掛止め、前部の止金具１２をブラケツト７
に蝶ネジ１３で締着する。同乗者シート９の前側
は、運転者シート１４が連なるように配置され、
運転者シート１４は、蝶番で開閉できるようにし
てある。

しかして、物入れ箱５は、テールバー２上に締
着され、同乗者シート９の保持台になる。一方、
同乗者シート９は、物入れ箱５の開口部６の蓋体
になる。そして、物入れ箱５への物品の出し入れ
は、運転者シート１４を転回すると、蝶ネジ１３
が現われ、蝶ネジ１３を外して、同乗者シート９
を前側にずらして、フツク１１を外せば、同乗者
シート９が外れ、物入れ箱５の開口部６が現れ
て、物品の出し入れができる。通常、運転者シー
ト１４をロツクしておけば、蝶ネジ１３が運転者
シート１４の下側に隠れるので、同乗者シート９
が外れなくなる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、車体の左右
後側に連結したテールバー上に物入れ箱を取付
け、該物入れ箱の上面に外形より小さくした開口
部を設け、同乗者シートの底板後部に設けたフツ
クを開口部後縁に掛止め、底板前部を物入れ箱前
部のブラケツトに蝶ネジで締着するようにしたの
で、物入れ箱が同乗者シートの保持台になり、同
乗者シートが物入れ箱の蓋体になつて、構造簡単
で安価にでき、同乗者シートの着脱も簡単にでき
て、物品の出し入れが楽にできる。そして、物入
れ箱は合成樹脂成形品で安価にでき、形状の自由
度もあつて、収容力の大きいものにできる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は縦断側
面図、第２図は同乗者シートを外した部分平面
図、第３図は横断面図である。 １……車体、２……テールバー、５……物入れ
箱、６……開口部、７……ブラケツト、９……同
乗者シート、１０……底板、１１……フツク、１
３……蝶ネジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体の左右後端に連結したテールバー上に物入
   れ箱を取付け、該物入れ箱の上面に外形より小さ
   くした開口部を設け、同乗者シートの底板後部に
   設けたフツクを開口部後縁に掛止め、底板前部を
   物入れ箱前部のブラケツトに蝶ネジで締着するよ
   うにしたことを特徴とする自動二輪車の車体後部
   構造。