JPH05342586A - 情報記録媒体再生装置 - Google Patents

情報記録媒体再生装置

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JPH05342586A
JPH05342586A JP17627492A JP17627492A JPH05342586A JP H05342586 A JPH05342586 A JP H05342586A JP 17627492 A JP17627492 A JP 17627492A JP 17627492 A JP17627492 A JP 17627492A JP H05342586 A JPH05342586 A JP H05342586A
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JP
Japan
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pits
pit
recording medium
circuit
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Application number
JP17627492A
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Inventor
Goro Fujita
五郎 藤田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高密度に記録された光ディスクから情報ピッ
トを正確に再生する。 【構成】 光ディスクに記録されている情報ピットのピ
ッチをaとするとき、再生用の光ビームの光ディスク上
のスポットの実効径を、aより大きく、かつ3aより小
さくする。これにより、1つのスポット内に、2つの情
報ピットが配置され、3つ以上の情報ピットが配置され
ないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク装置
に用いて好適な情報記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクにおいては、記録データに対
応して情報記録ピットが形成されている。例えば論理1
は、物理的にピットを形成することにより、情報ピット
が形成され、論理0は、物理的にピットを形成しないこ
とにより、情報ピットが形成される。従って、記録デー
タの論理に対応してレーザビームをオンオフすることに
より、光ディスクに情報ピットを形成して、記録データ
を記録することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光デ
ィスクにおいては、例えば図21に示すように、光ディ
スクに対して照射したレーザ光により形成されるビーム
スポット内に、1つの情報ピットのみが配置されるよう
にピットのピッチが設定されるようになされていた。こ
れは、ビームスポット内に2以上の情報ピットが存在す
るようにすると、クロストークが大きくなり、情報ピッ
トの論理を判定することが困難になるからである。
【0004】従来の光ディスクは、このようにビームス
ポット内に1つの情報ピットのみが存在するようにピッ
トのピッチを設定するようにしていたため、記録密度を
向上させることが困難である課題があった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、情報記録媒体により高密度に情報を記録
し、その高密度に記録した情報を正確に読み取ることが
できるようにするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録媒体再
生装置は、記録データがデジタル的に、第1の情報ピッ
トに対して、時間的にその後に続く第2の情報ピット
が、記録データの論理と第1の情報ピットの論理との論
理演算に対応するように記録されている情報記録媒体に
光ビームを照射して、情報ピットを再生する情報記録媒
体再生装置において、あるいはまた、1本のトラック内
にトラック方向に複数のピット列を形成するとともに、
トラック内の半径方向の複数のピットの有無によりデー
タを記録してなる情報記録媒体に光ビームを照射して、
情報ピットを再生する情報記録媒体再生装置において、
情報記録媒体上における光ビームの実効径が、情報ピッ
トのピッチの1倍より大きく、かつ3倍以下の値に設定
されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構成の情報記録媒体再生装置においては、
情報記録媒体上における光ビームの実効径が、情報ピッ
トのピッチの1倍より大きく、かつ3倍以下の値に設定
されている。従って、高密度に記録した情報を正確に読
み取ることができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明の情報記録媒体再生装置にお
いて再生される情報記録媒体に情報を記録する情報記録
装置の一実施例の構成を示すブロック図である。入力端
子1には、図示せぬ回路から記録データが供給されるよ
うになされている。エンコーダ2は、入力端子1より供
給された記録データをエンコードするものである。この
エンコーダ2は、この実施例においては、入力端子1と
スイッチ6より供給されるデータの排他的論理和を演算
するイクスクルーシブオア回路3と、イクスクルーシブ
オア回路3の出力を1クロック分遅延して、スイッチ6
の接点aに出力する遅延回路4と、予め設定された所定
の初期値をスイッチ6の接点bに供給する初期値設定回
路5とにより構成されている。
【0009】駆動回路7は、エンコーダ2より出力され
たデータに対応して、光学ヘッド8に内蔵されているレ
ーザを駆動するようになされている。光学ヘッド8は、
光ディスク9に対してレーザ光を照射し、データを記録
するようになされている。スピンドルモータ10は、光
ディスク9を所定の速度で回転させる。
【0010】次に、図2のタイミングチャートを参照し
て、その動作について説明する。いま、入力端子1に図
2(A)に示すような”101110”の記録データが
入力されたとする。スイッチ6は、記録を開始した直後
の最初のクロックの期間においてだけ接点b側に切り換
えられている。従って、イクスクルーシブオア回路3
は、スイッチ6の接点bより供給される論理(この実施
例の場合、例えば論理1)と、入力端子1より供給され
る記録データ(いまの場合、論理1)との排他的論理和
を演算する。いまの場合、この演算結果は論理0となる
(図2(B))。
【0011】イクスクルーシブオア回路3より出力され
たデータは、遅延回路4により1クロック分遅延され
る。スイッチ6は以後、接点a側に切り換えられる。そ
の結果、イクスクルーシブオア回路3には第2番目の記
録データ0と、遅延回路4より供給された前回の論理演
算値0とが入力されることになる。その結果、イクスク
ルーシブオア回路3の出力は論理0となる。以下同様に
して、入力端子1より供給される記録データと、直前の
イクスクルーシブオア回路3の出力との排他的論理和が
演算される動作が繰り返される。その結果、イクスクル
ーシブオア回路3の出力は、この実施例の場合、”00
1011”となる。
【0012】駆動回路7は、イクスクルーシブオア回路
3の出力(図2(B))が論理1のとき、光学ヘッド8
に内蔵されているレーザをオンさせる(図2(C))。
その結果、光ディスク9には、この実施例の場合、”1
001011”の情報ピットが記録されることになる
(図2(D))。このうち、最初の論理1は、最初の記
録データに対応する情報ピットの論理を決定するための
ダミーの初期ピット(初期値設定回路5により設定され
る初期値に対応するピット)である。また、図2(D)
においては、内部にハッチングを施して示す丸印によ
り、論理1の情報ピットを表し、また内部にハッチング
を施していない丸印により、論理0の情報ピットを示す
ようにしている。論理1の情報ピットは、光ディスク9
に実際にピットとして形成されるのであるが、論理0の
情報ピットは、実際には何も形成されないことにより記
録されるものである。
【0013】エンコーダ2における論理演算を数式を用
いて示すと、次のようになる。 B(i)=B(i−1) EXOR A(i) 但し、 B(1)=1 EXOR A(1) i=1,2,3,・・・ ここで、A(i)はi番目の記録データの論理を表して
おり、B(i)はi番目のイクスクルーシブオア回路3
の出力データの論理を示している。
【0014】図3は、このようにして記録されたデータ
を再生するための情報再生装置の構成を示している。こ
の実施例においては、光学ヘッド8が光ディスク9から
再生した信号が増幅回路21により増幅され、マトリッ
クス回路22に供給されるようになされている。
【0015】マトリックス回路22は、例えば図4に示
すように構成されている。即ち、光学ヘッド8に含まれ
る領域A乃至Dの4つの領域に区分された受光素子(フ
ォトダイオード)31の出力のうち、領域AとDの出力
を加算する加算器32と、領域BとCの出力を加算する
加算器33と、加算器32と33の出力を加算する加算
器34と、加算器33の出力から加算器32の出力を減
算する減算器35とにより構成されている。加算器34
は、領域A乃至Dの出力の和(A+B+C+D)を出力
し、減算器35は、領域BとCの出力の和から、領域A
とBの出力の和を減算した値((B+C)−(A+
B))を出力することになる。また、加算器36は領域
AとCの出力を加算し、加算器37は領域BとDの出力
を加算する。そして、減算器38は加算器37の出力か
ら加算器36の出力を減算した値((B+D)−(A+
C))を出力する。
【0016】尚、図4において、トラック方向は水平方
向であり、領域B,Cと領域A,Dがタンジェンシャル
方向に配置されていることになり、この領域B,Cと領
域A,Dがプッシュプル動作をすることになる。
【0017】マトリックス回路22より出力された和信
号((A+B)+(B+C))は、PLL回路26に供
給される。PLL回路26は、入力された和信号からク
ロック成分を抽出し、D型フリップフロップ27のクロ
ック端子に供給している。また、マトリックス回路22
の出力する差信号((B+C)−(A+B))は、絶対
値回路23に供給されている。絶対値回路23は、入力
された差信号の絶対値を演算し、比較回路24に出力し
ている。比較回路24は、絶対値回路23より供給され
る信号と基準値発生回路25より供給される基準値とを
比較し、その比較結果をD型フリップフロップ27のD
端子に供給している。
【0018】次に、図5のタイミングチャートを参照し
て、その動作を説明する。光学ヘッド8は、光ディスク
9に対して再生用のレーザ光を照射する。このとき、図
5(B)に示すように、タンジェンシャル方向に隣接す
る2つのピット(その論理は図5(A)に示す通り)が
1つのビームスポットの内部に配置されるようになされ
ている。その結果、光学ヘッド8の受光素子31上に
は、図4に模式的に示すように、領域AとDに一方の情
報ピットに対応する信号成分が現れ、領域BとCに他方
の情報ピットに対応する信号成分が現れるようになる。
そこで減算器35により、領域BとCの和と領域AとD
の和の差を演算することにより、差信号(図5(C))
が得られる。
【0019】即ち、領域AとDに論理1の情報ピットが
位置し、領域BとCに論理0の情報ピットが位置すると
き、論理1の情報ピットは物理的なピットにより形成さ
れているため、レーザ光がそこで散乱され、受光量が論
理0の情報ピットにおける場合より少なくなる。その結
果、領域AとDの出力の和(A+D)が領域BとCの出
力の和(B+C)より小さくなり、差信号((B+C)
−(A+D))は正となる。これに対して、領域AとD
に論理0の情報ピットが対応し、領域BとCに論理1の
情報ピットが対応すると、差信号は負になる。そして、
領域AとDおよび領域BとCの両方に論理0の情報ピッ
トが対応するか、または論理1の情報ピットが対応する
と、領域BとCの出力と領域AとDの出力は等しくなる
ため、差信号は0となる。
【0020】この差信号を絶対値回路23により絶対値
化すると、絶対値信号(図5(D))が得られる。比較
回路24は、この絶対値信号を基準値発生回路25が出
力する基準値Rと比較する。そして絶対値信号が基準値
Rより大きいとき、論理Hを出力し、小さいとき、論理
Lを出力する(図5(E))。
【0021】この比較回路24が出力する信号の論理
を、PLL回路26が出力するクロック(図5(F))
の立上りエッジでD型フリップフロップ27において判
定すると、そのQ出力より、判定信号(図5(G))が
得られる。この判定信号を図5(F)に示したクロック
と、その位相が180度反転したクロックで検出する
と、図5(H)に示すような”101110”の論理が
読み取られる。この論理は、図2(A)に示した記録デ
ータの論理と対応していることが判る。
【0022】以上の読み取り動作は、結局のところ、図
5(A)に示す前後2つの情報ピットの論理を排他的論
理和演算することにより得ることと等価である。
【0023】以上の実施例においては、排他的論理和の
演算をするようにしたが、例えばノアの演算を行なうよ
うにすることもできる。
【0024】また、受光素子31の領域B,Cと領域
A,Dのプッシュプル演算を行なうためには、情報ピッ
トの深さを、再生用レーザ光の波長をλとするとき、λ
/4以下にする。
【0025】また受光素子31は、上記実施例において
はA乃至Dの4つの領域に区分するようにしたが、タン
ジェンシャル方向に2つに区分する(領域AとDを一体
化し、かつ、領域BとCを一体化する)だけでもよいこ
とはもとよりである。
【0026】本実施例においては、光ディスク9上のレ
ーザビームのスポット内に2つの情報ピットが配置され
ている必要がある。このため、図6に示すように、ビー
ムスポットの径は情報ピットのピッチをaとするとき、
aより大きいことが必要である。より好ましくは、情報
ピットの径をDとするとき、スポットの径はa+Dより
大きい必要がある。スポットの径をこのように設定する
と、その内部に2つの情報ピットを配置することが可能
になる。スポット径をこれより小さくすると、スポット
径の内部の情報ピットの数が2以下となるため、情報ピ
ットの論理を正確に読み取ることが困難になる。
【0027】また、スポット径を3a以上にすると、ス
ポットの内部に位置する情報ピットの数が3以上にな
る。その結果、やはり情報ピットの論理を正確に読み取
ることが困難になる。そこで、スポット径は3a(より
好ましくは、図6に示すように、3a−D)より小さい
ことが好ましい。
【0028】以上のことは、情報ピットのトラック方向
のピッチaに対してだけでなく、図7に示すように、ト
ラックと垂直な方向のピッチ(トラックピッチ)bにつ
いても適用される。従って、トラック方向のピッチa
と、トラックと垂直な方向のピッチbが異なる値である
場合においては、スポット径の最小値は、より大きい方
のピッチを基準にして、またスポット径の最大値は、よ
り小さい方の値を基準にして、それぞれ上記した条件を
満足するようにスポット径を設定する必要がある。
【0029】尚、ここでスポット径とは、光ディスク9
上における実効径を意味し、次式で表わすことができ
る。 実効径=0.82×λ/NA ここで、NAは再生用のレーザ光を光ディスク9に照射
する対物レンズ(後述する)の開口率であり、λはレー
ザ光の波長を意味している。
【0030】図8は、光ディスク9のフォーマットの一
実施例を示している。同図に示すように、1トラックが
n個のセクタにより構成され、各セクタはm個のセグメ
ントから構成されている。各セグメントは、サーボエリ
アとデータエリアより構成され、サーボエリアには、ト
ラック中心に位置するクロックピットと、トラック中心
より左または右方向にオフセットして位置するウォブル
ドピットが形成されている。これらのクロックピットと
ウォブルドピットは、プリピットとして光ディスク9上
に予め形成される。一方、データエリアには、このクロ
ックピットを基準として生成されるクロックに同期し
て、図5(B)に示すような情報ピット(データピッ
ト)が記録される。
【0031】図9は、光学ヘッド8の構成例を示してい
る。半導体レーザ(レーザダイオード)41より出射さ
れたレーザ光がコリメータレンズ42により平行光とさ
れ、偏光ビームスプリッタ43を介して対物レンズ44
に入射されている。対物レンズ44は、入射されたレー
ザ光を集束して、光ディスク9上に照射する。
【0032】光ディスク9において反射されたレーザ光
は、対物レンズ44を介して偏光ビームスプリッタ43
に入射され、そこで反射されて、マルチレンズ45に入
射される。マルチレンズ45は、円筒レンズと集光レン
ズを組合せた構成とされ、入射されたレーザ光に非点収
差を与えて、受光素子(フォトダイオード)31に照射
する。
【0033】図10は、図8に示したフォーマットの光
ディスク9を、図9に示した光学ヘッド8を用いて再生
する場合の構成例を示している。受光素子31の出力
は、マトリックス回路22に入力され、そこで図4を参
照して説明したように、(A+B+C+D)信号、
((B+C)−(A+D))信号および((B+D)−
(A+C))信号が生成され、それぞれPLL回路2
6、データ判別回路52またはループスイッチ54に供
給されるようになされている。PLL回路26は、マト
リックス回路22より供給された信号から、クロック成
分(図8におけるクロックピットに対応した信号)を抽
出し、これに同期したクロック信号を生成する。このク
ロック信号は、タイミングジェネレータ51に供給され
る。タイミングジェネレータ51は、入力されたクロッ
クに同期して各種のタイミング信号を生成し、データ判
別回路52、CPU53、ループスイッチ54またはト
ラッキングエラー生成回路55にそれぞれ供給してい
る。
【0034】データ判別回路52は、図3における絶対
値回路23、比較回路24、基準値発生回路25、D型
フリップフロップ27などにより構成され、図3を参照
して説明したようにしてデータを読み取る。読み取られ
たデータは、図示せぬ回路に出力されるとともに、CP
U53に供給される。
【0035】トラッキングエラー生成回路55は、マト
リックス回路22より供給された信号から図8に示すウ
ォブルドピットに対応する成分を抽出する。即ち、図1
1に示すように、再生用のビームスポットは、通常、ト
ラックの中心をトレースする。ウォブルドピットは、こ
のトラックの中心から左右方向に若干ずれた位置に形成
されているため、ビームスポットのずれがトラック中心
から左右方向にずれると、一方のウォブルドピットに対
応する成分のレベルが増加し、他方のウォブルドピット
に対応する成分のレベルが減少する。そこで、2つのウ
ォブルドピットに対応するRF信号のレベルRFaとR
Fbの差から、トラッキングエラー信号を生成すること
ができる。このトラッキングエラー信号は、トラッキン
グコイル駆動回路56を介してトラッキングコイル57
に供給され、対物レンズ44をトラックと垂直な方向に
トラッキング制御する。
【0036】一方、マトリックス回路22より出力され
た((B+D)−(A+C))信号はループスイッチ5
4を介してフォーカスコイル駆動回路58に供給され
る。この信号は、所謂、非点収差法に基づくフォーカス
エラー信号となっている。従って、このフォーカスエラ
ー信号に対応してフォーカスコイル59を駆動すること
により、対物レンズ44はフォーカス方向に駆動され
る。
【0037】図12は、本発明の情報記録媒体再生装置
の他の実施例の構成を示すブロック図である。光ディス
ク9はスピンドルモータ10により所定の各速度また
は、線速度で回転されるようになされている。半導体レ
ーザ41は再生用のレーザビームを発生する。このレー
ザビームはコリメートレンズ42により平行光とされ、
ビームスプリッタ43を介して対物レンズ44に入射さ
れる。対物レンズ44は入射されたレーザビームを収束
し、光ディスク9のトラック上に収束照射する。マルチ
レンズ45はビームスプリッタ43により分離されたレ
ーザビームを受光素子31に収束、照射させる。
【0038】受光素子31は図4に示したように、A乃
至Dの4つの領域に分割されている。そして各領域A乃
至Dの出力が、それぞれ対応する増幅器71A乃至71
Dにより増幅され、対応するA/D変換器72A乃至7
2DによりA/D変換された後、デコーダ73に供給さ
れるようになされている。ROM74には光ディスク9
における、情報ピットの所定の記録パターンに対応する
領域A乃至Dの出力パターンが予め記憶されている。デ
ゴータ11はA/D変換器72A乃至72Dの出力パタ
ーンと、ROM74の記憶パターンとを比較し、その比
較結果に対応して光ディスク9上の記憶ピットのパター
ンを判定する。
【0039】光ディスク9には、図13に示すように1
本のトラックに対して2本のピット列XとYが形成され
ている。ピット列XとYのピットの有無によりデータが
記録されるようになされている。すなわち、例えばピッ
ト列XとYの両方にピットが無い状態において論理0
が、Y列にのみピットが存在する状態において論理1
が、X列にのみピットが存在する状態において論理2
が、そしてX列とY列の両方にピットが存在する状態に
おいて論理3が、それぞれ記録されるようになされてい
る。
【0040】このようにピットが形成された光ディスク
9に対して、再生用のレーザビームは例えば図14に示
すように照射される。すなわち、1つのビームスポット
内にトラック方向の2つの情報ピットとトラックと垂直
な方向の2つの情報ピットが、すなわち、同時に合計4
個の情報ピットが存在するように照射される。
【0041】次に、その動作について説明する。半導体
レーザ41より出射されたレーザビームはコリメータレ
ンズ42により平行光とされ、ビームスプリッタ43を
介して対物レンズ44に入射され、対物レンズ44によ
り収束され、光ディスク9上に照射される。光ディスク
9からの反射光は対物レンズ44を介してビームスプリ
ッタ5に入射される。そして、ビームスプリッタ5で反
射されたレーザビームはマルチレンズ7により受光素子
31に収束、照射される。
【0042】受光素子31の領域A乃至Dの出力は、増
幅器71A乃至71Dにより増幅され、A/D変換器7
2A乃至72DによりA/D変換されて、デコーダ73
に供給される。デコーダ73はA/D変換器72A乃至
72Dより供給された各領域A乃至Dの出力パターン
と、ROM74に予め記憶されている各領域の値のパタ
ーンと比較し、最も近いパターンを選択する。
【0043】次に、ROM74に予め記憶されているパ
ターンについて図15乃至図19を参照して説明する。
尚、いずれの場合も、レーザビームの波長をλとすると
き、ピットの深さはλ/4以下とされている。
【0044】図15は、光ディスク9上のビームスポッ
ト内に1つのピットのみが存在する場合における受光素
子31の各領域A乃至Dの出力レベル(エネルギーの分
布パターン)を示している。すなわち、図15(a)に
示すように、1個のピットがビームスポットの右下に位
置する場合においては、受光素子A乃至Dの受光パター
ンは図15(b)に示すようになる。すなわち、領域C
の出力レベルが最も大きくなり(例えば7.3とな
り)、その他の3つの領域A,B,Dの出力は領域Cの
出力より小さい値(例えば5.3)になる。
【0045】ビームスポット内におけるピットの位置が
図15(c),(e),(g)に示すように、図15
(a)に示した場合より90度ずつ順次ずれたとする
と、受光素子31の受光パターンも図15(d),
(f),(h)に示すように、図15(b)に示した受
光パターンを90度ずつ順次回転した状態になる。その
結果、領域A乃至Dの出力のうち最も大きい出力を出す
領域は、B,A,Dと順次変化する。
【0046】図16は、ビームスポット内に2つのピッ
トが1つの方向に片寄って配置されている場合を示して
いる。図16(a)に示す場合においては、X列とY列
の2つのピットがそれぞれ図中、右方向に配置されてい
る。この場合における、受光素子31の領域A乃至Dの
受けるエネルギー分布のパターンは、図16(b)に示
すようになる。すなわち、このとき領域BとCの出力が
5.0となる。領域AとDの出力はそれより小さい値
3.4になる。
【0047】ビームスポット内におけるピットの位置が
図16(c),(e),(g)に示すように90度ずつ
順次回転すると、受光素子31上におけるエネルギー分
布のパターンも図16(d),(f),(h)に示すよ
うに、90度ずつ順次回転することになる。そして、各
領域の出力レベルもエネルギー分布のパターンに対応し
て変化する。
【0048】図17は、ビームスポット内に2つのピッ
トが対角線位置に配置されている場合を示している。図
17(a)に示す状態においては、ビームスポット内の
左上と右下にピットが配置されている。このとき、受光
素子31の領域AとCが領域BとDに比べてより強い光
を受けることになる。その結果、領域AとCの出力はそ
れぞれ4.6と4.9となり、領域BとDの出力はそれ
ぞれ3.3になる。
【0049】図17(c)に示すように、ビームスポッ
ト内のピットの位置が90度回転すると、受光素子31
上におけるエネルギー分布のパターンも図17(d)に
示すように90度回転することになる。そして、各領域
の出力レベルも受光レベルに対応して変化することにな
る。
【0050】図18は、ビームスポット内に3つのピッ
トが存在する場合を示している。図18(a)において
は、右上、右下および左下にピットが存在している。こ
の場合の受光素子31上におけるエネルギー分布のパタ
ーンは図18(b)に示すようになる。すなわち、この
場合においては領域Aにおける出力レベルが最も小さ
く、1.8となって、領域Cにおける出力レベルが最も
大きく、3.3となる。そして、領域BとDの出力は領
域AとCの間のレベル3.0となる。
【0051】ピットの存在位置が図18(c),
(e),(g)に示すように、90度ずつ順次回転する
と、エネルギー分布のパターンも、図18(d),
(f),(h)に示すように、90度ずつ順次回転し、
各領域の出力レベルもそのパターンに対応して変化す
る。
【0052】図19は、ビームスポット内に4つのピッ
トが存在する場合を示している。この場合は図19
(a)に示すように、ピットの存在の仕方は1つとな
る。そして、これに対応するエネルギー分布のパターン
は図19(b)に示すようになる。この場合、各領域A
乃至Dの出力はほぼ同一となる。実施例においては、領
域AとDの出力が1.6、領域BとCの出力が1.7に
なっている。
【0053】ROM12には上述した、図15乃至図1
9に示した各パターン(領域A乃至Dの出力レベル)が
予め記憶されている。デコーダ73はA/D変換器72
A乃至72Dの出力レベルを、このROM74に記憶さ
れている領域A乃至Dに対応する出力レベルと比較し、
そのパターンが最も近似したパターンを選択する。例え
ば、A/D変換器72A乃至72Dより供給されたデー
タの分布パターンが図17(b)に示すパターンに最も
近似していると判定された場合、デコーダ11は図17
(a)に示すピットパターンを再生したものとしてデー
タを出力する。すなわち、この場合、図13の論理に従
えば(1,2)の論理が出力されることになる。
【0054】図20は、図12の実施例における光ディ
スク9上のスポット径と情報ピットの関係を示してい
る。図12の実施例においては、スポット内に4つの情
報ピットを配置する必要がある。このため、スポットの
実効径は図20に示すように、トラック方向のピッチa
と、トラックと垂直な方向のピッチcが等しいとした場
合、aより大きいこと(好ましくは、21/2a+Dより
大きいこと)が好ましい。トラック方向のピッチaと、
トラックと垂直な方向のピッチcが等しくない場合にお
いては、より大きい方の値を基準にして、この条件が設
定される。
【0055】一方、スポット径が3a(より正確には、
3.16a(=((a/2)2+(3a/2)21/2×
2))より大きい場合、スポットの内部に配置される情
報ピットの数が4より大きくなる。このため、スポット
径は3aより小さいことが好ましい。このようにするこ
とにより、トラック方向に隣接する不要な情報ピットが
スポット内に配置されることが防止される。
【0056】トラックと垂直な方向においても同様のこ
とが考慮される。この場合、有効スポットの最大径は、
本来読み取られるべき情報ピットに対して、より近い位
置に隣接する情報ピットを基準として設定される。
【0057】
【発明の効果】以上の如く本発明の情報記録媒体再生装
置によれば、情報記録媒体上における光ビームの実効径
が、情報ピットのピッチの1倍より大きく、かつ3倍以
下の値に設定するようにしたので、高密度に記録された
情報ピットを正確に再生することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の実施例において再生される光ディスクに
情報を記録する情報記録媒体記録装置の一実施例の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図3】本発明の情報記録媒体再生装置を応用した光デ
ィスク装置の一実施例の構成を示すブロック図である。
【図4】図3のマトリックス回路22の一構成例を示す
ブロック図である。
【図5】図3の実施例の動作を説明するタイミングチャ
ートである。
【図6】図3の光学ヘッド8におけるビーム径と情報ピ
ットとの関係を説明する図である。
【図7】図3の光学ヘッド8におけるビーム径と情報ピ
ットとの関係を説明する図である。
【図8】図3の光ディスク9のフォーマットの例を説明
する図である。
【図9】図3の光学ヘッド8の構成例を示す図である。
【図10】図8のフォーマットの光ディスクを再生する
光ディスク装置の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図11】図8のフォーマットの光ディスクのトラッキ
ングエラー信号生成の原理を説明する図である。
【図12】本発明の情報記録媒体再生装置を応用した光
ディスク装置の他の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図13】図12の光ディスク9におけるトラックのピ
ットパターンによる論理を説明する図である。
【図14】図12の実施例における光ディスク9上のト
ラックの情報ピットに対する再生ビームスポットの照射
位置を説明する図である。
【図15】図12のROM74に記憶されているパター
ンを説明する図である。
【図16】図12のROM74に記憶されているパター
ンを説明する図である。
【図17】図12のROM74に記憶されているパター
ンを説明する図である。
【図18】図12のROM74に記憶されているパター
ンを説明する図である。
【図19】図12のROM74に記憶されているパター
ンを説明する図である。
【図20】図12の光学ヘッド8におけるビーム径と情
報ピットとの関係を説明する図である。
【図21】従来の光ディスク装置における情報ピットと
再生用のビームスポットとの関係を説明する図である。
【符号の説明】
2 エンコーダ 3 イクスクルーシブオア回路 4 遅延回路 5 初期値設定回路 8 光学ヘッド 9 光ディスク 10 スピンドルモータ 22 マトリックス回路 23 絶対値回路 24 比較回路 25 基準値発生回路 26 PLL回路 27 D型フリップフロップ 31 受光素子 41 半導体レーザ 42 コリメータレンズ 44 対物レンズ 45 マルチレンズ 73 デコーダ 74 ROM

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データがデジタル的に、第1の情報
    ピットに対して、時間的にその後に続く第2の情報ピッ
    トが、前記記録データの論理と前記第1の情報ピットの
    論理との論理演算に対応するように記録されている情報
    記録媒体に光ビームを照射して、前記情報ピットを再生
    する情報記録媒体再生装置において、 前記情報記録媒体上における光ビームの実効径が、前記
    情報ピットのピッチの1倍より大きく、かつ3倍以下の
    値に設定されていることを特徴とする情報記録媒体再生
    装置。
  2. 【請求項2】 1本のトラック内にトラック方向に複数
    のピット列を形成するとともに、前記トラック内の半径
    方向の複数のピットの有無によりデータを記録してなる
    情報記録媒体に光ビームを照射して、前記情報ピットを
    再生する情報記録媒体再生装置において、 前記情報記録媒体上における光ビームの実効径が、前記
    情報ピットのピッチの1倍より大きく、かつ3倍以下の
    値に設定されていることを特徴とする情報記録媒体再生
    装置。
JP17627492A 1992-06-10 1992-06-10 情報記録媒体再生装置 Withdrawn JPH05342586A (ja)

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