JPH05341704A - ホログラム表示装置 - Google Patents

ホログラム表示装置

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JPH05341704A
JPH05341704A JP15167492A JP15167492A JPH05341704A JP H05341704 A JPH05341704 A JP H05341704A JP 15167492 A JP15167492 A JP 15167492A JP 15167492 A JP15167492 A JP 15167492A JP H05341704 A JPH05341704 A JP H05341704A
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JP
Japan
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hologram
image
plate
half mirror
light
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Application number
JP15167492A
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English (en)
Inventor
Kotaro Hayashi
宏太郎 林
Yukio Maekawa
幸男 前川
Kosei Kobayashi
孝生 小林
Masaru Yano
賢 谷野
Koji Hamaguchi
浩二 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】明るいホログラム像を表示する。 【構成】ホログラム板1を照明する再生光源2及び投光
レンズ3と,照明により再生されたホログラム像を反射
させる凹面ハーフミラー4とを設ける。凹面ハーフミラ
ー4は、ホログラム板1からの光を正のパワーで反射さ
せるが、再生光以外の光を透過させるので、被写体から
の光は前記反射光と共に瞳5に向かう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホログラム表示装置に関
するものであり、更に詳しくは、アルバダ式ファインダ
ーに好適なホログラム表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのファインダーの視野
枠をホログラムにより表示する技術が知られている。特
開昭59-185319号,同60-23838号,同60-60627号等にお
いては、かかる技術を適用した逆ガリレオ式ファインダ
ーが提案されている。一方、本出願人は、正確に視野範
囲を示すことが難しいと言われていた素通し型ファイン
ダーに上記技術を適用することによって、正確な視野表
示が可能なスポーツファインダーを提案した(特開平2-8
7129号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記逆ガリレ
オ式ファインダーには、視野が小さく見づらいといった
問題がある。また、前記素通し型ファインダーは、明る
さの点において、まだ満足できる状態とはなっていな
い。
【0004】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、明るいホログラム像を表示することができ
るホログラム表示装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のホログラム表示装置は、ホログラム像を記
録したホログラム板と,前記ホログラム板に記録したホ
ログラム像を再生する再生手段と,正のパワーを有する
光学系とを備え、前記ホログラム板に記録されたホログ
ラム像は、前記再生手段によって再生されたホログラム
像を形成する光束が、前記正のパワーを有する光学系を
通して観察者の瞳位置近傍に集光するように記録されて
いることを特徴としている。
【0006】
【作用】このような構成によると、前記再生されたホロ
グラム像を形成する光束が、正のパワーを有する光学系
によって観察者の瞳位置近傍に集光するため、形成され
るホログラム像は従来のホログラム表示装置よりも明る
く観察される。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。図1は、ファインダーに適用された本発明の一
実施例の概略構成を示している。
【0008】1は、ホログラム像が記録されたホログラ
ム板である。2は、ホログラム像を再生するための再生
手段として設けられたLED等から成る再生光源であ
り、所定の波長の発光を行う。3は、ホログラム板1と
再生光源2との間に配置された投光レンズである。投光
レンズ3は、再生光源2から発せられた光を集光する働
きがある。また、投光レンズ3は、再生光源2とホログ
ラム板1との配置間隔を縮めてファインダーのコンパク
ト化をも図っている。
【0009】前記ホログラム板1は反射型ホログラムで
ある。同図に示すように、再生光源2及び投光レンズ3
からホログラム板1に向けて左側から光を照射すると、
ホログラム板1で反射回折を起こし、ホログラム板1の
左側から見たときに虚像が見えるように、ホログラム板
1近傍にホログラム像が再生される。1a及び1bは、
再生されたホログラム像の像面を示している。像面1a
及び1bは、共に図示のような球面形状をなしており、
互いに所定間隔離れて位置する。そして、像面1a及び
1b上には、それぞれファインダー視野を示すための矩
形の像が形成される。
【0010】ホログラム板1には、ハーフミラー処理が
施されている。ホログラム板1は、上記したように反射
型ホログラムであるため照射光を反射する必要があると
ともに、被写体からの光を透過させる必要もあるからで
ある。尚、ホログラム板1に体積型ホログラムを用いれ
ば、反射処理を施さなくても、照射光を反射しその他の
光を透過させる効率の良い構成とすることが可能であ
る。
【0011】4は、凹面ハーフミラーである。凹面ハー
フミラー4は、凹面側の反射によって正のレンズパワー
を持つが、透過光としてはレンズパワーを殆ど持たな
い。このように凹面ハーフミラー4は、正のパワーを有
しているため、再生光源2によって再生されたホログラ
ム像を形成する光束は、凹面ハーフミラー4を通して観
察者の瞳5位置近傍に集光する。ホログラム板1に対す
るホログラム像の記録が、上記のように光束が集光する
ように行われているため、明るいホログラム像の表示が
可能となるのである。かかる性質を有するものであれ
ば、正のパワーを有する他の光学系を用いてもよい。
【0012】次に、図1に基づいて、本実施例が適用さ
れたファインダーの機能について説明する。不図示の撮
影被写体は、図1において凹面ハーフミラー4より左側
に位置する。被写体からの光は凹面ハーフミラー4を透
過し、更にホログラム板1を透過して瞳5に至る。凹面
ハーフミラー4及びホログラム板1は、透過光に対して
レンズパワーを殆ど持たないため、被写体はファインダ
ーを通さずに見たときと同様の大きさ・距離として観察
される。
【0013】再生光源2及び投光レンズ3によって、再
生された像面1a及び1b上の矩形の像は、凹面ハーフ
ミラー4で反射され、次にホログラム板1を透過して瞳
5に至る。凹面ハーフミラー4の反射での正のレンズパ
ワーによって、矩形の像は、瞳の位置から左側遠方に虚
像を形成する。この虚像は、撮影範囲を示すための視野
枠として機能する。像面1aと像面1bとは離れている
ので、凹面ハーフミラー4によって形成される各虚像
は、瞳5から互いに異なった距離だけ離れて位置するこ
とになる。
【0014】本実施例では、ホログラム板1によって直
接視野枠像を形成せずに、一旦ホログラム板1の近傍に
矩形像を形成し、凹面ハーフミラー4のレンズパワーに
よって視野枠の虚像を作る構成となっている。ホログラ
ムは、理論的には、ホログラムから離れた位置でも立体
像を作成することが可能である。しかし、実際には、光
源の波長のずれや光源が大きさを持っていること等が原
因となって、像がぼけてしまう。この像の劣化は、再生
されるホログラム像が、ホログラム板1から離れる量が
大きいほど、顕著に現れる。本実施例では、ホログラム
像はホログラム板1の近傍に形成されるので、良好な像
を得ることができる。
【0015】また、このホログラム像は凹面ハーフミラ
ー4を通して瞳に至ることになるが、凹面ハーフミラー
4による収差、特に像面湾曲を補正するため、像面1a
及び1bが球面形状となるように、後記ホログラム情報
の記録が行われる。尚、凹面ハーフミラー4による収差
を補正する形状であれば、ホログラム板1近傍に再生さ
れるホログラム像の湾曲は球面形状に限らず、非球面形
状としてもよい。
【0016】次に、像面1a及び1b上の2つのホログ
ラム像の関係を、図2に基づいて説明する。一般に、撮
影レンズの光軸とファインダーの光軸とが異なる場合、
パララックスが発生する。つまり、ファインダーから見
た撮影範囲が、被写体距離によって変化してしまうので
ある。例えば、図2中、撮影レンズ中心CTから引かれ
た線10は、実際の撮影範囲を示しているが、ファイン
ダーから見た撮影範囲は、被写体が遠距離の場合、ファ
インダー中心CFから引かれた線11の間の範囲に相当
し、被写体が近距離の場合、ファインダー中心CFから
引かれた線12の間の範囲に相当するのである。
【0017】そこで、本実施例のホログラム表示装置で
は、遠距離用の視野枠像と近距離用の視野枠像とを同時
に表示する構成となってる。更に、それらが遠距離用か
近距離用かを区別しやすいように、遠距離用の視野枠は
ファインダーを通して遠距離に、近距離用の視野枠はフ
ァインダーを通して近距離に観察されるように、視野枠
像を立体的に形成させる構成となっている。図1中の像
面1a上の矩形のホログラム像は、凹面ハーフミラー4
を通して、図2中の13の位置に視野枠像を形成するこ
とにより、近距離用の視野枠を示す。同様に、図1の像
面1b上のホログラム像は、図2の14の位置に視野枠
像を形成することにより、遠距離用の視野枠を示す。
【0018】上記構成によって、遠距離の被写体及び近
距離の被写体とそれぞれ同じ位置に遠距離用視野枠及び
近距離用視野枠が観察されるので、パララックスによる
撮影範囲のずれによって起こり易い構図のミスがなくな
り、また遠距離の被写体と近距離の被写体とが混じった
視野においても、常に正しい撮影範囲を知ることができ
るのである。
【0019】図3(A)及び図3(B)は、ホログラム板
1,ホログラム像21〜24,再生光源2a,2b及び
投光レンズ3a,3bを、図1において凹面ハーフミラ
ー4の位置から見た図である。図1中の再生光源2及び
投光レンズ3は、図3に示すように、再生光源2a及び
投光レンズ3aと再生光源2b及び投光レンズ3bとの
2組で構成されている。各組がホログラム板1へ照射す
る方向は異なっており、照射方向は90度以上離れてい
る。
【0020】ホログラム板1は、再生光源2a及び投光
レンズ3aによるホログラム像の再生と,再生光源2b
及び投光レンズ3bによるホログラム像の再生と,が可
能な多重ホログラムで構成されている。再生光源2a,
2bの切り換えに伴って表示パターンが切り換わるの
で、異なる像の再生を行うことが可能である。尚、多重
ホログラムの各パターンは、ホログラム板上で情報記録
されるエリア同士がだぶらないように構成されている。
【0021】図3(A)は、再生光源2aを点灯させた状
態を示しており、像面1a(図1)上に矩形像21、像面
1b(図1)上に矩形像22が再生される。図3(B)は、
再生光源2bを点灯させた状態を示しており、像面1a
(図1)上に矩形像23、像面1b(図1)上に矩形像24
が再生される。像21及び像22(以下「像IA」とい
う)の再生と,像23及び像24(以下「像IB」とい
う)の再生との切換えは、後記撮影レンズ41(図7)の
焦点距離切換えに連動して行われる。撮影レンズ41が
広角レンズのとき像IAを再生させ、撮影レンズ41が
望遠レンズのとき像IBを再生させることによって、撮
影レンズ41の焦点距離に合った視野を見ることができ
るのである。
【0022】一般に、多重ホログラムではホログラムの
回折効率が悪くなるが、本実施例では多重ホログラムに
よる回折効率の低下が生じない。これは、ホログラム板
1の近傍に切り換え形成される像IAと像IBとが、互
いにだぶらない形状であるため、ホログラム板1上に記
録された像IAに関する情報と像IBに関する情報と
が、だぶることなく異なる領域に記録されるからであ
る。
【0023】図4は、凹面ハーフミラー4の分光特性
(反射率及び透過率)を示すグラフである。尚、後記表1
に凹面ハーフミラー4の薄膜構成を示す。図4に示すよ
うに、可視域のうち再生光源2の発光波長(約660nm)
近傍のみ高い反射率を示し、その他の波長域では高い透
過率を示している。従って、再生光源2によって再生さ
れるホログラム像IA又はIBは、凹面ハーフミラー4
での高い反射率により明るく見え、被写体からの一般光
も、凹面ハーフミラー4での高い透過率により明るく見
えることになる。
【0024】本実施例のホログラム表示装置では、ファ
インダー視野全体を見るための瞳位置5(図1)は、ほぼ
決まっている。従って、この位置から大きく目を動かす
と、視野が凹面ハーフミラー4によってケラレてしま
う。そこで、本実施例では、ホログラム板1での回折光
をできる限り瞳位置5に向かうような構成とすること
で、ホログラムによる視野表示を明るくしている。かか
る構成とするため、ホログラム情報の記録時には、2ス
テップレインボウホログラムに似た方法によって記録を
行うのが好ましい。以下、図5及び図6に基づいてホロ
グラム情報の記録方法を説明する。
【0025】ホログラム情報の記録方法の第1ステップ
を、図5に基づいて説明する。31は、先に説明したホ
ログラム像(例えば図3(A)中のIA)の形状をなす物体
であり、針金等から成っている。34はレンズであり、
凹面ハーフミラー4と同じレンズパワーを有している。
35は、第1ホログラム記録板である。物体31とレン
ズ34とは、ホログラム板1と凹面ハーフミラー4との
間隔と同じ距離だけ離れている。また、レンズ34と第
1ホログラム記録板35とは、凹面ハーフミラー4と瞳
5との間隔と同じ距離だけ離れている。第1ステップで
は、物体31に照明光32を照射し、物体31から拡散
された光をレンズ34を通してホログラム記録板35に
導き、これとは別の第1の参照光33との干渉により第
1のホログラム記録を行う。
【0026】ホログラム情報の記録方法の第2ステップ
を、図6に基づいて説明する。前記第1ステップ(図5)
によってホログラム情報が記録された第1ホログラム記
録板35と,レンズ34との配置状態を変えることな
く、第1再生光36によって物体31と同じ位置に実像
37を再生する。第1再生光36は、第1の参照光33
と同じ波面を持ち、方向が逆の共役な光である。これと
第2参照光38の干渉によって、第2ホログラム記録板
39に第2のホログラム記録を行う。第2参照光38と
しては、図1の再生光源2及び投光レンズ3によって作
られる光と同じ光を用いる。ホログラム情報が記録され
た第2ホログラム記録板39と,前記ホログラム板1と
は、等価な関係にある。
【0027】図5及び図6に示す方法が、一般的なレイ
ンボウホログラムの作成方法と異なる点は、物体31と
第1ホログラム記録板35との間に、凹面ハーフミラー
4と等価なレンズ34を配置した点と、レインボウホロ
グラムでは第1ホログラム記録板が水平方向に長いが、
本実施例に適用した方法では瞳5の移動可能なエリアに
合わせて水平方向にも短くした点である。この記録方法
によって作成された第2ホログラム記録板39を用いて
再生されたホログラム像は、レンズ34を通して第1の
ホログラム記録板35のあった位置に集中する光束とな
る。従って、本実施例のホログラム表示装置に組み込ん
だとき、瞳5にホログラムの回折光が集中し、明るい像
が得られる。尚、前記2つのステップで記録した第2の
ホログラム記録板を金型に転写してレプリカを作成する
手法は、ホログラムの量産において一般的な技術であ
る。
【0028】本実施例に用いられるホログラム板1は、
異なる焦点距離での視野表示をするための多重ホログラ
ムである。従って、図5及び図6の2つのステップを、
広角レンズ用と望遠レンズ用とについて、2回繰り返し
て行う。但し、1枚の第2ホログラム記録板39上に、
広角レンズ用と望遠レンズ用とについて異なる方向から
第2参照光38を照射するようにする。尚、前述のよう
に広角レンズ用の像IAと望遠レンズ用の像IBとのそ
れぞれの情報は、ホログラム板1上でだぶらないので、
図6の第2ステップでそれぞれの情報を記録するとき、
第2ホログラム記録板39上の情報がないエリアを遮光
すれば、多重ホログラムであっても多重でない場合の回
折効率を確保することができる。
【0029】図5及び図6の方法で用いたレンズ34
は、凹面ハーフミラー4と同じパワーを有するものであ
るが、異なるパワーを有するレンズであっても、レンズ
34の焦点距離と,第1ホログラム記録板35と物体3
1との位置関係とが相似関係であれば、第2ホログラム
記録板39の回折光は、同じ角度で得られる。また、1
ステップレインボウホログラムを応用しても同様のホロ
グラムが得られる。この場合、物体と視野規制マスク
(1ステップレインボウホログラムではスリット状であ
り、上記2ステップレインボウホログラムの作成方法に
おける第1ホログラム記録板に相当する)の間にレンズ
34を配置すればよい。
【0030】図7は、本実施例が適用されるファインダ
ーを搭載したカメラの全体を示す斜視図である。40は
カメラボディ、41は撮影レンズ、43はレリーズボタ
ン、42はメインスイッチ兼用の焦点距離切換えボタン
である。先に述べたように、焦点距離切換えボタン42
により撮影レンズ41の焦点距離が切り換わると同時
に、図3で示した再生光源2aと再生光源2bとが切り
換わる。ホログラム板1及び凹面ハーフミラー4は、そ
れぞれヒンジ機構80a及び80bにより、未使用時に
カメラボディ40に折り畳み可能である。なお、再生光
源2a,2bと投光レンズ3a,3bは、カメラボディ
内にあるが、同図では省略してある。
【0031】44は、カメラボディ40の前面に位置
し、セルフタイマー時に被写体側からみて撮影範囲のど
の位置に写るかを簡易的に表示する簡易表示装置であ
る。これもホログラムを利用しており、見る方向によっ
て表示パターンが変化するホログラム板から成ってい
る。
【0032】図8に簡易表示装置44の表示の変化を示
す。簡易表示装置44によると、被写体側のどの方向か
らカメラボディ40を見るかにより、表示が44a〜4
4iのように変化する。45は広角撮影時の撮影範囲を
示し、46は望遠撮影時の撮影範囲を示す。45及び4
6は、カメラを見る方向によらず、常に同じように見え
る。47a〜47iが変化する表示で見る方向によっ
て、表示45及び46に対する位置と、形状が変化す
る。黒丸である47d,47e,47fは、望遠撮影で
撮影範囲に入ることを示す。白丸の47b,47c,4
7g,47hは、広角状態では撮影範囲内であることを
示す。×の47a,47iは、撮影範囲外であることを
示す。
【0033】簡易表示装置44のホログラム記録法を、
図9及び図10に基づいて説明する。簡易表示装置44
への記録は、2ステップレインボウホログラムにホログ
ラフィックステレオグラムを組み合わせた手法で行う。
【0034】図9に示す構成で、2ステップレインボウ
ホログラムにおける第1ステップを行う。このとき、フ
ィルム51に順に記録されたパターン(図8中の44a
〜44iと同じパターン)を、レンズ52を通してスク
リーン53に投影する配置とする。第1のホログラム記
録板54の前にはスリット55が配され、スリット55
はフィルム51に連動して水平方向に移動する。フィル
ム51後方からの照明光56で、前記パターンをスクリ
ーン53に投影し、スクリーン53からの光と参照光5
7の光とでスリット55の間だけ第1ホログラム記録板
54を露光させる。スリット55とフィルム51とを順
に変えて露光を繰り返し、第1ホログラム記録板54の
全露光を行う。この手法は、ホログラフィックステレオ
グラムの記録と同じであるが、第1ホログラム記録板5
4は、次のレインボウホログラムの記録ステップのため
水平方向に長く、垂直方向には短い形状をしている。
【0035】図10に示す構成で、2ステップレインボ
ウホログラムにおける第2ステップを行う。この第2ス
テップは、前記図6で説明した第2ステップとほぼ同等
である。第1再生光58は、第1参照光57と共役であ
り、実像59を形成する。これと垂直方向からの第2参
照光60によってホログラム記録を行う。
【0036】前記手法により作成された簡易表示装置4
4は、レインボウホログラムであるので、太陽光等の白
色光でも鮮明な像再生が可能で、再生のための光源を必
要としない。
【0037】図11及び図12は、図7に示すカメラ
に、ひさし95をヒンジ機構90a,90bで折り畳み
自在に設けた構成を示している。このようにひさし95
を設け、図11に示す折り畳み状態から図12に示すセ
ット状態とすることによって、眼鏡の使用時に眼鏡にホ
ログラム板1等のファインダー部材が当たらないよう
に、額にひさし95を当てて撮影することができる。ま
た、ひさし95には、外光によるゴーストをカットする
という働きもある。
【0038】図13は、図7に示すカメラに前記ホログ
ラム板1及び凹面ハーフミラー4を覆うカバー97を設
けた構成を示している。このようにカバー97を設ける
ことにより、図11及び図12に示す構成と同様に、撮
影時の眼鏡の当接防止,外光のカット等を図ることがで
きる。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明のホログラム
表示装置によれば、ホログラム板に記録されたホログラ
ム像は、再生手段によって再生されたホログラム像を形
成する光束が、正のパワーを有する光学系を通して観察
者の瞳位置近傍に集光するように記録されているので、
明るいホログラム像を表示することができるホログラム
表示装置を実現することができる。そして、本発明のホ
ログラム表示装置を用いれば、明るいファインダーを構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用されたファインダーの概
略構成を示す図。
【図2】本発明の実施例が適用されたファインダーにお
いて形成される2つのホログラム像の関係を説明するた
めの図。
【図3】本発明の実施例が適用されたファインダーの被
写体側から見た概略構成を示す図。
【図4】本発明の実施例に用いられる凹面ハーフミラー
の分光特性を示すグラフ。
【図5】本発明の実施例に用いられるホログラム板を作
成するためのホログラム記録板へのホログラム情報の記
録方法における第1ステップを説明するための図。
【図6】本発明の実施例に用いられるホログラム板を作
成するためのホログラム記録板へのホログラム情報の記
録方法における第2ステップを説明するための図。
【図7】本発明の実施例が適用されるファインダーを搭
載したカメラの外観を示す斜視図。
【図8】本発明の実施例が適用されるファインダーを搭
載したカメラの簡易表示装置の表示の変化を示す図。
【図9】本発明の実施例が適用されるファインダーを搭
載したカメラの簡易表示装置のホログラム記録法におけ
る第1ステップを説明するための図。
【図10】本発明の実施例が適用されるファインダーを
搭載したカメラの簡易表示装置のホログラム記録法にお
ける第2ステップを説明するための図。
【図11】本発明の実施例が適用されるファインダーを
搭載したカメラにおいて、設けられているひさしが折り
畳み状態のときの外観を示す斜視図。
【図12】本発明の実施例が適用されるファインダーを
搭載したカメラにおいて、設けられているひさしがセッ
ト状態のときの外観を示す斜視図。
【図13】本発明の実施例が適用されるファインダーを
搭載し、カバーが設けられているカメラの外観を示す斜
視図。
【符号の説明】
1 …ホログラム板 2 …再生光源 3 …投光レンズ 4 …凹面ハーフミラー 5 …瞳 1a,1b …像面
フロントページの続き (72)発明者 小林 孝生 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 谷野 賢 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内 (72)発明者 濱口 浩二 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタカメラ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホログラム像を記録したホログラム板と,
    前記ホログラム板に記録したホログラム像を再生する再
    生手段と,正のパワーを有する光学系とを備え、 前記ホログラム板に記録されたホログラム像は、前記再
    生手段によって再生されたホログラム像を形成する光束
    が、前記正のパワーを有する光学系を通して観察者の瞳
    位置近傍に集光するように記録されていることを特徴と
    するホログラム表示装置。
JP15167492A 1992-06-11 1992-06-11 ホログラム表示装置 Pending JPH05341704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15167492A JPH05341704A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 ホログラム表示装置

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JP15167492A JPH05341704A (ja) 1992-06-11 1992-06-11 ホログラム表示装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0632303A1 (en) * 1993-06-30 1995-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Image displaying apparatus
US7573491B2 (en) 2004-04-02 2009-08-11 David Hartkop Method for formatting images for angle-specific viewing in a scanning aperture display device

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