JPH05340940A - 貯蔵容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この種の貯蔵容器は、検査さるべき液体を受
容するための測定容器を貯蔵するのに使用されている。
汚れが貯蔵容器の開口部を貫通して測定容器に到達する
のを阻止するため、測定容器の装着後貯蔵容器を箔で完
全に被覆する。この形式の欠点は、測定容器内に位置す
る小さな鋼球が、箔の除去の際測定容器から滑落し、そ
の結果各測定容器の機能が保証されなくなるという点で
ある。本発明の目的は、箔使用量の減少と測定容器の使
用性能を改善することにある。 【構成】 貯蔵容器（１）の上方側部（８）と測定容器
（７）との間にその挿入開口部を覆っている箔（３）が
設けられており、該箔は測定容器（７）の使用前に貯蔵
容器から引抜き可能である。 【効果】 このことによって一方では、箔の使用量を著
しく減少せしめることができ、他方では、貯蔵容器がど
ちらの方向にも移動することなしに箔を除去することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、請求項１の上位概念に
基く、血液、血漿又はその類似品のような検査さるべき
液体を受容するための測定容器を装着している直方体状
の貯蔵容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の貯蔵容器は、測定容器を自動的
に検査自動装置に供給するために使用されている。その
際貫通開口部及び排出スリットは、搬送装置内に設けら
れたディスクの役に立っており、該ディスクによって、
個々の測定容器を連続的に検査自動装置に供給すること
ができる。

【０００３】測定容器の汚れを阻止するため、つまり貫
通開口部を貫通して汚れが開放された測定容器に到達す
るのを阻止するため、工場側で測定容器を装着した後に
貯蔵容器を箔で被覆することが公知である。箔は、貯蔵
容器を装入自動装置内へ挿入する前に裂開テープによっ
て裂開せしめられ、これによって貯蔵容器を良好に取り
出すことができる。

【０００４】しかしこの種の保護包装部は、希望する保
護を達成するためには比較的大量の箔が必要であるとい
う欠点を有している。

【０００５】これによって付加的なコストが発生すると
いうことを別にしても、この比較的大量の箔は、使われ
なくなった場合つまり貯蔵容器から分離された場合には
これを廃棄処理しなければならない。

【０００６】従って特に最大限に廃棄物を減少させると
いう観点からみると、今まで使用されてきた保護包装に
は問題がある。このことを更に困難にしているのは、大
量の測定容器が使用されていて、そのため大量の箔の廃
棄処分を行わなければならないということである。

【０００７】測定容器の使用性能を改良するため、測定
容器に小さな鋼球が取り付けられており、これによって
液体の検査が測光式測定装置によって可能になり、更に
は所謂球法（Ｋｕｇｅｌ−Ｍｅｔｈｏｄｅ）に基く測定
も可能である。

【０００８】更に球は、測定容器を貯蔵容器内に包装す
る前に測定容器内に装着されており、その位置で球はル
ーズに挿入されている。

【０００９】前述のように、今まで使用されてきた被覆
箔による保護包装は、正に全貯蔵容器を外側から覆って
いるけれども、この場合にあっては、球が測定容器から
滑り出し、その結果、測定容器が自動的な検査工程にも
はや適合できなくなるという危険性が発生している。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、冒頭で述べた形式の貯蔵容器を改良して、その製作
費を低下せしめ、かつ保護箔による廃棄物問題を減少せ
しめてその使用性能を改善することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を、
請求項１に記載の特徴によって解決することができた。

【００１２】

【発明の効果】測定容器の保護問題は事実上、ほぼ保護
容器の広幅側部の大きさに一致している箔が原因であ
る。本発明では箔材料の切断部分のみが使用されている
に過ぎないので、当然のことながら調達コストに関して
も廃棄物処理に関しても共に利点を得ることができる。

【００１３】箔は、貯蔵容器の上方側部を形成している
広幅側部によって事実上不動にクランプされ、その結果
不動の位置が保証され、かつ箔は滑動することはできな
い。

【００１４】箔は測定容器上に直接載置されかつその際
入口開口部を閉鎖することによって、貯蔵容器が例えば
運搬の際、測定容器の入口開口部が下方を指向するよう
に回転せしめられた場合でも、測定容器内に装着されて
いる球の滑落は、それ自体が不可能である。

【００１５】本発明の有利な構成にあっては、箔が排出
スリット内に突き出ている舌状部を有しており、その結
果、舌状部を引張ることによって箔を簡単に引き抜くこ
とが可能である。

【００１６】本発明の別の利点は、箔が貯蔵容器の上側
部によって保護されているという点であり、それによっ
て箔の損傷ひいては測定容器の汚染の危険性が大幅に減
少せしめられる。

【００１７】

【実施例】次に本発明の実施例を添付の図面に基いて詳
しく説明する。

【００１８】図１に図示の直方体状の貯蔵容器１には、
同じ様に直方体状の多数の測定容器７が装入されてお
り、該測定容器７は、並列状に配置されていて、血液、
血漿又はその類似品のような検査さるべき液体の受容の
ために使用されている。

【００１９】貯蔵容器１の上方側部８を形成している広
幅側部内には、長手方向軸線に対し横方向に延びて平行
にかつ間隔を置いて互いに配置されている３つの貫通開
口部２が設けられており、その内方には、測定容器７を
検査自動装置に供給する自動供給装置の図示なしのスラ
イダ又は類似の装置部分が係合可能である。

【００２０】同一の目的に、貯蔵容器１の長手方向側部
に配置されてその全長に亘って延びている排出スリット
４が使用されており、その際排出スリット４に隣接する
その領域内の貯蔵容器の端面には、開口部９が設けられ
ており、該開口部９を貫通して測定容器７は出て行くこ
とができる。

【００２１】測定容器７は、図示なしの入口開口部側が
上方側部８の方に向いている。上方側部８と測定容器７
との間には、入口開口部を覆っている箔３が設けられて
おり、該箔３は、上方側部８によって規定される全部の
面に亘って延びている。

【００２２】上方側部８は、排出スリット４に向い合っ
た長手方向縁部領域内で折り曲げられており、その際箔
３は、その折れ曲り部に対応して測定容器７の周りに案
内されており、これによって箔３の不動の緊締部が達成
される。

【００２３】この領域内で箔は、ほぼ中央部に配置され
た舌状部５を有し、該舌状部５は排出スリット４内に突
き出ており、この舌状部５によって箔を貯蔵容器から引
き抜くことができる。

【００２４】液体の検査のために重要なことは、一方で
箔は、測定容器７上に単にルーズに載置されており、つ
まり貼着材料粒子が測定容器７内に全く到着しないよう
にしており、他方で箔は、例えば綿毛の形状の粒子が全
く放出されないような材料から成っているということで
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の貯蔵容器の斜視図である。

【符号の説明】

１ 貯蔵容器 ２ 貫通開口部 ３ 箔 ４ 排出スリット ５ 舌状部 ７ 測定容器 ８ 上方側部 ９ 開口部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 血液、血漿又はその類似品のような検査
   さるべき液体を受容するための測定容器を装着している
   直方体状の貯蔵容器であって、上方側部を形成している
   広幅側部内に設けられかつ平行に間隔を置いて互いに並
   んで位置している長方形の貫通開口部と、隣接する長手
   方向側部内に設けられている排出スリットとを備えてお
   り、その際測定容器の入口開口部は貫通開口部に向い合
   って位置している形式のものにおいて、 上方側部（１）と測定容器（７）との間には入口開口部
   を覆っている箔（３）が配置されており、該箔（３）
   は、測定容器の使用前に貯蔵容器から抜き取り可能であ
   ることを特徴とする貯蔵容器。
2. 【請求項２】 上方側部が排出スリットの方向に折り曲
   げられている貯蔵容器であって、箔（３）が折れ曲り部
   に相応して案内されていることを特徴とする、請求項１
   記載の貯蔵容器。
3. 【請求項３】 箔(３)には排出スリット（４）内に突き
   出ている舌状部（５）が設けられていることを特徴とす
   る、請求項１又は２記載の貯蔵容器。
4. 【請求項４】 舌状部（５）が中央部に配置されている
   ことを特徴とする、請求項３記載の貯蔵容器。