JPH05340617A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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Publication number
JPH05340617A
JPH05340617A JP14579392A JP14579392A JPH05340617A JP H05340617 A JPH05340617 A JP H05340617A JP 14579392 A JP14579392 A JP 14579392A JP 14579392 A JP14579392 A JP 14579392A JP H05340617 A JPH05340617 A JP H05340617A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hfc143a
refrigerant
compressor
oil
freezer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14579392A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Teraoka
卓也 寺岡
Sadayasu Inagaki
定保 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP14579392A priority Critical patent/JPH05340617A/ja
Publication of JPH05340617A publication Critical patent/JPH05340617A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 R−22を冷媒として用いた場合と同等ある
いはそれ以上の物性を示し、しかもオゾン層破壊を起こ
すおそれのない新冷媒を用いた冷凍装置を提供する。 【構成】 圧縮機1、凝縮器2、膨張機構3および蒸発
器4を備えた冷凍装置において、蒸発温度がー20〜2
0℃、凝縮温度が30〜60℃の範囲において、熱伝達
用流体としてHFC143aを用い且つ前記圧縮機1の
潤滑を行う潤滑油としてパーフルオロポリエーテル油を
用いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、新冷媒対応の冷凍装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、特定フロン(例えば、R−22:C
HClF2等)によるオゾン層破壊の問題が、地球環境保
全に関する重要な問題として議論されてきており、特定
フロンの製造・使用に対する規制が強化される方向にあ
る。
【0003】そこで、冷凍装置用の熱伝達用流体(即
ち、冷媒)としての使用量が最も多いR−22が規制さ
れた場合を考えると、その影響が非常に大きいだけに、
対策も早期に着手しておく必要がある。
【0004】上記のような事情から、オゾン層破壊問題
を生じる危険性のない新たな冷媒の開発が緊急な課題と
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、オゾン層破
壊を起こさないことの外に、冷凍装置用の熱伝達用流体
(即ち、冷媒)として特に要求される物性としては、潤滑
油との相溶性、熱安定性および対材料性(即ち、冷凍装
置におけるシール材等として使用される材料に対する性
質)が重要である。
【0006】その理由は、潤滑油との相溶性がないと、
冷媒と潤滑油が分離してしまうこととなって圧縮機の油
上がりにつながるおそれがあり、熱安定性がないと、凝
縮温度に耐えられない場合が生じ、対材料性が悪いと、
シール材等の劣化を招くおそれがあるためである。
【0007】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、R−22を冷媒として用いた場合と同等あるいは
それ以上の物性を示し、しかもオゾン層破壊を起こすお
それのない新冷媒を用いた冷凍装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記課題
を解決するための手段として、図面に示すように、圧縮
機1、凝縮器2、膨張機構3および蒸発器4を備えた冷
凍装置において、蒸発温度がー20〜20℃、凝縮温度
が30〜60℃の範囲において、熱伝達用流体としてH
FC143aを用い且つ前記圧縮機1の潤滑を行う潤滑
油としてパーフルオロポリエーテル油を用いている。
【0009】
【作用】本願発明では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0010】即ち、HFC143aは、分子式CH3CF
3から明らかなように塩素、臭素を含まない物質なの
で、オゾン層破壊を起こすおそれはない。また、HFC
143aは、熱安定性および対材料性においてもR−2
2とほぼ同等の性質を備え、しかもパーフルオロポリエ
ーテル油とは良好な相溶性を示す。
【0011】
【発明の効果】本願発明によれば、熱伝達用流体(即
ち、冷媒)として、塩素、臭素を含まないHFC143a
を用いるようにしているので、大気中に放出されたとし
ても、オゾン層破壊を起こすおそれはなく、新冷媒とし
て対応できるという優れた効果がある。
【0012】また、HFC143aは、熱安定性および
対材料性においてもR−22とほぼ同等の性質を備え、
しかもパーフルオロポリエーテル油とは良好な相溶性を
示すので、既存の冷凍機器(即ち、R−22を用いた冷
凍機器)を材料変更することなく、そのまま使用可能で
あるという優れた効果がある。
【0013】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の好
適な実施例を説明する。
【0014】図1に示す冷凍装置は、圧縮機1、凝縮器
2、膨張機構3および蒸発器4を順次接続してなる冷媒
サイクルにより構成されている。
【0015】そして、この冷媒サイクルを循環する冷媒
(換言すれば、熱伝達用流体)としては、HFC143a
が蒸発温度=ー20〜20℃、凝縮温度=30〜60℃
の範囲内において使用されている。
【0016】このHFC143aは、分子式C233
らも明らかなように、塩素、臭素を含んでいないところ
から、大気中に放出されたとしてもオゾン層を破壊する
おそれはない。
【0017】また、本実施例の場合、圧縮機1の潤滑を
行う潤滑油としては、パーフルオロポリエーテル油が使
用されている。
【0018】このパーフルオロポリエーテル油は、下記
の分子式によりあらわされる。
【0019】
【化1】
【0020】以下において、HFC143aと潤滑油と
の相溶性、HFC143aの熱安定性、HFC143aの
対材料性およびサイクル性能について試験をした結果に
ついて述べる。
【0021】(I) 潤滑油との相溶性 HFC143aと各種潤滑油(例えば、パーフルオロポリ
エーテル油、鉱油、ポリアルキレングリコール系油)と
の相溶性についてー10〜95℃の温度範囲において試
験したところ、下記表1に示す結果が得られた。
【0022】
【表1】
【0023】これによれば、HFC143aとパーフル
オロポリエーテル油とは極めて良好な相溶性を示すこと
が分かる。
【0024】(II) 熱安定性 HFC143a(0.5g)、油(0.05g)、金属(鉄線、
アルミニウム線、銅線)をガラスチューブに封入して、
120℃で30日間加熱した。
【0025】加熱後、HFC143aの分解をイオンク
ロマトグラフで分析し、評価したところ、いずれの金属
の場合にも、HFC143aには分解が見られず、パー
フルオロポリエーテル間との熱安定性は、R−22と同
程度であった。
【0026】(III) 対材料性 冷媒(即ち、R−22およびHFC143a)と高分子材
料(冷凍機器の部品として使用されるもの)とをガラスチ
ューブに封入して、材料全体が冷媒に浸かるようにし、
これを50℃で14日間保持した後、材料の重量変化
(%)から膨潤率(重量増加)と抽出率(重量減少)を測定し
たところ図2および図3に示す結果が得られた。
【0027】これによれば、HFC143aは、R−2
2よりも対材料性において優れていることがわかる。
【0028】(IV) サイクル性能評価 蒸発温度5℃、凝縮温度45℃として、HFC143a
を用いた冷凍装置の冷房時における能力およびCOPを
対R−22比として調べたところ、能力は109%、C
OPは96%となった。つまり、冷媒としてHFC14
3aを用いた冷凍装置は、冷媒としてR−22を用いた
場合とほぼ同等の能力およびCOPを示すことがわかる
のである。
【0029】上記したように、HFC143aとR−2
2との間に物性上の差がほとんどないところから、本実
施例の冷凍装置は、R−22を冷媒として使用していた
従来の冷凍装置の諸機器を変更することなくそのままで
使用できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる冷凍装置の冷媒サイ
クル図である。
【図2】R−22の対材料性を示す特性図である。
【図3】HFC143aの対材料性を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は凝縮器、3は膨張機構、4は蒸発器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(2)、膨張機構(3)
    および蒸発器(4)を備えた冷凍装置であって、蒸発温度
    がー20〜20℃、凝縮温度が30〜60℃の範囲にお
    いて、熱伝達用流体としてHFC143aを用い且つ前
    記圧縮機(1)の潤滑を行う潤滑油としてパーフルオロポ
    リエーテル油を用いたことを特徴とする冷凍装置。
JP14579392A 1992-06-05 1992-06-05 冷凍装置 Pending JPH05340617A (ja)

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JP14579392A JPH05340617A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 冷凍装置

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JP14579392A JPH05340617A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 冷凍装置

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JPH05340617A true JPH05340617A (ja) 1993-12-21

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ID=15393292

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JP14579392A Pending JPH05340617A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 冷凍装置

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