JPH05338945A - エレベータの保守装置 - Google Patents
エレベータの保守装置Info
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- JPH05338945A JPH05338945A JP4153797A JP15379792A JPH05338945A JP H05338945 A JPH05338945 A JP H05338945A JP 4153797 A JP4153797 A JP 4153797A JP 15379792 A JP15379792 A JP 15379792A JP H05338945 A JPH05338945 A JP H05338945A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 エレベータの保守装置において、エレベータ
の制御プログラムのS/W暴走が発生するに至った直接
的な原因を究明する為に有効な情報を提供する。 【構成】 ROMに格納された制御プログラムに従って
エレベータの制御を実行する各台制御装置内のMPUの
制御信号をコネクタ42及びデコーダ45を介して保守
装置3のRAM5に常にトレースしておき、少なくとも
S/W(ソフトウエア)が正常に一巡する以上の時間分
のトレースデータを蓄積して、S/Wが異常となれば、
各台制御装置のウォッチドッグタイマ回路からの検出信
号に基づきラッチ回路48とマルチプレクサ49及び双
方向バッファ50により該トレース情報を保持するよう
に構成した。
の制御プログラムのS/W暴走が発生するに至った直接
的な原因を究明する為に有効な情報を提供する。 【構成】 ROMに格納された制御プログラムに従って
エレベータの制御を実行する各台制御装置内のMPUの
制御信号をコネクタ42及びデコーダ45を介して保守
装置3のRAM5に常にトレースしておき、少なくとも
S/W(ソフトウエア)が正常に一巡する以上の時間分
のトレースデータを蓄積して、S/Wが異常となれば、
各台制御装置のウォッチドッグタイマ回路からの検出信
号に基づきラッチ回路48とマルチプレクサ49及び双
方向バッファ50により該トレース情報を保持するよう
に構成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの信号制
御部にマイクロプロセッサユニット(以下、MPUと略
称する)を用いたエレベータの保守装置に関するもので
ある。
御部にマイクロプロセッサユニット(以下、MPUと略
称する)を用いたエレベータの保守装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭55−70684号
公報にエレベータの保守装置が開示されている。図7と
図8は上記公報に示された従来のエレベータの各台制御
装置とこれに接続される保守装置の構成を示すものであ
る。
公報にエレベータの保守装置が開示されている。図7と
図8は上記公報に示された従来のエレベータの各台制御
装置とこれに接続される保守装置の構成を示すものであ
る。
【0003】従来のエレベータの各台制御装置を示す図
7において、エレベータの各台制御装置1内のMPU2
には、アドレスバス2a、データバス2b、コントロー
ルバス2cが接続され、これらのバスには号機制御デー
タをストアしたり、後述する保守装置3からのコマンド
信号をストアするランダムアクセスメモリ(以下RAM
と略称する)4、プログラムや固定データを記憶してお
くリードオンリメモリ(以下ROMと略称する)5、号
機制御対象6との入出力インターフェースを行うフェリ
フェリアルインターフェースアダプタ(以下PIAと略
称する)7、外部との通信を行うアンシンクロナスコミ
ニュケーションインターフェースアダプタ(以下ACI
Aと略称する)8がそれぞれ接続されている。
7において、エレベータの各台制御装置1内のMPU2
には、アドレスバス2a、データバス2b、コントロー
ルバス2cが接続され、これらのバスには号機制御デー
タをストアしたり、後述する保守装置3からのコマンド
信号をストアするランダムアクセスメモリ(以下RAM
と略称する)4、プログラムや固定データを記憶してお
くリードオンリメモリ(以下ROMと略称する)5、号
機制御対象6との入出力インターフェースを行うフェリ
フェリアルインターフェースアダプタ(以下PIAと略
称する)7、外部との通信を行うアンシンクロナスコミ
ニュケーションインターフェースアダプタ(以下ACI
Aと略称する)8がそれぞれ接続されている。
【0004】また、一定周期ごとに割込みをかける割込
みパルス10とACIA8,9に与える基準クロック1
1とMPU2に与える基準クロック12とを発生するク
ロック回路13があり、群管理制御装置14(図示せ
ず)との送信ライン15と受信ライン16及びACIA
8とのインターフェース回路17がある。さらに、保守
装置3との間に仮設される送信ライン18と受信ライン
19は、取り外しまたは取り付けを容易にするために設
けられたコネクタ20を通してACIA9とのインター
フェースをするインターフェース回路21へ接続され
る。
みパルス10とACIA8,9に与える基準クロック1
1とMPU2に与える基準クロック12とを発生するク
ロック回路13があり、群管理制御装置14(図示せ
ず)との送信ライン15と受信ライン16及びACIA
8とのインターフェース回路17がある。さらに、保守
装置3との間に仮設される送信ライン18と受信ライン
19は、取り外しまたは取り付けを容易にするために設
けられたコネクタ20を通してACIA9とのインター
フェースをするインターフェース回路21へ接続され
る。
【0005】また、号機制御対象6の制御入力情報とし
て、例えばスイッチ22a、ボタン22b、安全シーケ
ンスを行う若干のリレー接点22c、リミットスイッチ
22dがあり、これらはディジタル入力信号23として
PIA7のAポートからRAM4に記憶される。RAM
4に記憶されたこれらの情報をもとに、制御シーケンス
が演算処理され、その演算結果は、PIA7のBポート
を介してディジタル出力信号24として号機制御対象6
の出力素子、例えばランプ25a、リレー25b等を駆
動する。
て、例えばスイッチ22a、ボタン22b、安全シーケ
ンスを行う若干のリレー接点22c、リミットスイッチ
22dがあり、これらはディジタル入力信号23として
PIA7のAポートからRAM4に記憶される。RAM
4に記憶されたこれらの情報をもとに、制御シーケンス
が演算処理され、その演算結果は、PIA7のBポート
を介してディジタル出力信号24として号機制御対象6
の出力素子、例えばランプ25a、リレー25b等を駆
動する。
【0006】図8は従来のエレベータの保守装置3を示
す図である。図において、MPU26には3種のバス2
6a,26b,26cが接続され、これらのバスには、
保守対象である任意のエレベータ制御装置と仮設信号線
27a,27b,27c,27dおよびインターフェー
ス回路I/O28a,28b,28c,28dを介して
接続されるACIA29a,29b,29c,29d、
キーボードまたはスイッチパネル等による制御卓30か
らのデータをデータバス30aを介して入力するPIA
31、仮設信号線27a,27b,27c,27dと制
御卓30から入力された信号をストアするRAM32、
プログラムや固定データを記憶しておくROM33、表
示器として使用するCRT表示器34への表示信号を出
力するCRT制御回路35がそれぞれ接続されている。
また、MPU26とACIA29a,29b,29c,
29dにそれぞれ基準クロック36,37を出力するク
ロック回路38がある。
す図である。図において、MPU26には3種のバス2
6a,26b,26cが接続され、これらのバスには、
保守対象である任意のエレベータ制御装置と仮設信号線
27a,27b,27c,27dおよびインターフェー
ス回路I/O28a,28b,28c,28dを介して
接続されるACIA29a,29b,29c,29d、
キーボードまたはスイッチパネル等による制御卓30か
らのデータをデータバス30aを介して入力するPIA
31、仮設信号線27a,27b,27c,27dと制
御卓30から入力された信号をストアするRAM32、
プログラムや固定データを記憶しておくROM33、表
示器として使用するCRT表示器34への表示信号を出
力するCRT制御回路35がそれぞれ接続されている。
また、MPU26とACIA29a,29b,29c,
29dにそれぞれ基準クロック36,37を出力するク
ロック回路38がある。
【0007】次に、例えば各台制御装置1のROM5に
プログラムされているシーケンスプログラムを保守装置
3のCRT34に表示する場合の動作について概説す
る。まず、保守装置3の制御卓30を用いて、該動作を
要求するコマンドを入力する。該コマンドのコマンドデ
ータは、データバス30a、PIA31を介してMPU
26に読み込まれ、さらに、ACIA29a、I/O2
8a,27aを介して各台制御装置1に送出される。
プログラムされているシーケンスプログラムを保守装置
3のCRT34に表示する場合の動作について概説す
る。まず、保守装置3の制御卓30を用いて、該動作を
要求するコマンドを入力する。該コマンドのコマンドデ
ータは、データバス30a、PIA31を介してMPU
26に読み込まれ、さらに、ACIA29a、I/O2
8a,27aを介して各台制御装置1に送出される。
【0008】今、上記保守装置3のバス27aが各台制
御装置1の信号線18,19に接続されているものとす
れば、上記送出されたコマンドデータは、各台制御装置
1のコネクタ20、I/O21、ACIA9を介してM
PU2に読み込まれる。MPU2は、該コマンドデータ
を認識すると、ROM5の特定領域のシーケンスプログ
ラムを、ACIA9、I/O21、コネクタ20、信号
線18,19を介して保守装置3に送出する。
御装置1の信号線18,19に接続されているものとす
れば、上記送出されたコマンドデータは、各台制御装置
1のコネクタ20、I/O21、ACIA9を介してM
PU2に読み込まれる。MPU2は、該コマンドデータ
を認識すると、ROM5の特定領域のシーケンスプログ
ラムを、ACIA9、I/O21、コネクタ20、信号
線18,19を介して保守装置3に送出する。
【0009】上記送出されたシーケンスプログラムのデ
ータは、保守装置3のバス27a、I/O28a、AC
IA29aを介してMPU26に読み込まれ、該シーケ
ンスプログラムの内容は、あらかじめ決められたフォー
マットに従ってCRT制御回路35を介してCRT34
に表示される。
ータは、保守装置3のバス27a、I/O28a、AC
IA29aを介してMPU26に読み込まれ、該シーケ
ンスプログラムの内容は、あらかじめ決められたフォー
マットに従ってCRT制御回路35を介してCRT34
に表示される。
【0010】ここで、以上実施されるデータの入力、デ
ータの送出、データの受信及びコマンドの認識、コマン
ドに対応する処理や実行、各構成要素に対する制御など
は、各台制御装置1に関しては、ROM5にあらかじめ
プログラムされており、MPU2が管理する動作であ
り、他方、保守装置3に関しては、ROM33にあらか
じめプログラムされており、MPU26が管理する動作
である。
ータの送出、データの受信及びコマンドの認識、コマン
ドに対応する処理や実行、各構成要素に対する制御など
は、各台制御装置1に関しては、ROM5にあらかじめ
プログラムされており、MPU2が管理する動作であ
り、他方、保守装置3に関しては、ROM33にあらか
じめプログラムされており、MPU26が管理する動作
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、MP
Uの性能は増々向上し、より複雑で高機能,多量な制御
がMPUの管理下に置かれるようになってきている。こ
れは必然的にソフトウェア(以下S/Wと略称する)が
複雑,多量になることを意味しており、従って、S/W
の動作を直接モニタできる保守装置が必要になってい
る。
Uの性能は増々向上し、より複雑で高機能,多量な制御
がMPUの管理下に置かれるようになってきている。こ
れは必然的にソフトウェア(以下S/Wと略称する)が
複雑,多量になることを意味しており、従って、S/W
の動作を直接モニタできる保守装置が必要になってい
る。
【0012】このような状況において、従来のエレベー
タの保守装置は以上のように構成されているので、RO
M5,33に内蔵するプログラムそれ自体が正常に動作
していなければ保守機能を果たさず、例えばS/Wが暴
走する不具合が発生した時、該保守装置を用いてこの原
因を究明することは困難であった。
タの保守装置は以上のように構成されているので、RO
M5,33に内蔵するプログラムそれ自体が正常に動作
していなければ保守機能を果たさず、例えばS/Wが暴
走する不具合が発生した時、該保守装置を用いてこの原
因を究明することは困難であった。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、S/Wが暴走した状況におい
ても、この原因を究明するに必要十分な情報を提供する
ことができるエレベータの保守装置を得ることを目的と
する。
るためになされたもので、S/Wが暴走した状況におい
ても、この原因を究明するに必要十分な情報を提供する
ことができるエレベータの保守装置を得ることを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タの保守装置は、制御プログラムをストアする記憶手
段、この記憶手段にストアされた制御プログラムに基づ
きエレベータの制御を実行するマイクロプロセッサユニ
ット、及び上記記憶手段にストアされた制御プログラム
に基づく上記マイクロプロセッサユニットによる制御が
所定の繰り返し時間を越えたことを検出する検出手段を
含むエレベータの各台制御装置の上記マイクロプロセッ
サユニットの信号線と電気的に接続および切り離しが可
能な接続手段と、この接続手段を介して上記各台制御装
置のマイクロプロセッサユニットの信号線の状態を逐次
記憶し所定時間の間記憶情報を蓄積する他の記憶手段
と、上記検出手段からの検出信号に基づいて他の記憶手
段に蓄積された記憶情報を保持する保持手段とを備えた
ものである。
タの保守装置は、制御プログラムをストアする記憶手
段、この記憶手段にストアされた制御プログラムに基づ
きエレベータの制御を実行するマイクロプロセッサユニ
ット、及び上記記憶手段にストアされた制御プログラム
に基づく上記マイクロプロセッサユニットによる制御が
所定の繰り返し時間を越えたことを検出する検出手段を
含むエレベータの各台制御装置の上記マイクロプロセッ
サユニットの信号線と電気的に接続および切り離しが可
能な接続手段と、この接続手段を介して上記各台制御装
置のマイクロプロセッサユニットの信号線の状態を逐次
記憶し所定時間の間記憶情報を蓄積する他の記憶手段
と、上記検出手段からの検出信号に基づいて他の記憶手
段に蓄積された記憶情報を保持する保持手段とを備えた
ものである。
【0015】
【作用】この発明におけるエレベータの保守装置は、S
/Wが正常に動作している時には、記憶手段により、保
守対象となる各台制御装置のマイクロプロセッサユニッ
トの信号線の状態を逐次記憶し、かつ所定時間該記憶し
た情報を蓄積し、S/Wが暴走すると、検出手段の検出
信号に基づき蓄積した記憶情報を保持することにより、
S/Wが暴走した時点から逆上って、命令の実行をマイ
クロプロセッサユニットの機械語レベルで確認すること
ができ、あらかじめ認識しているS/Wによる所望動作
と比較することにより、不具合が発生した直接的要因を
明らかにする。
/Wが正常に動作している時には、記憶手段により、保
守対象となる各台制御装置のマイクロプロセッサユニッ
トの信号線の状態を逐次記憶し、かつ所定時間該記憶し
た情報を蓄積し、S/Wが暴走すると、検出手段の検出
信号に基づき蓄積した記憶情報を保持することにより、
S/Wが暴走した時点から逆上って、命令の実行をマイ
クロプロセッサユニットの機械語レベルで確認すること
ができ、あらかじめ認識しているS/Wによる所望動作
と比較することにより、不具合が発生した直接的要因を
明らかにする。
【0016】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はエレベータの各台制御装置1の構成図を示
すものである。図7と同一部分は同一符号を付して示す
図1において、6aはエレベータの各種スイッチや安全
回路のリレーの接点及びランプ,モータ等のエレベータ
の外部機器、7aは該外部機器6aとMPU2との間で
入出力を行う為のインターフェース回路、2dはMPU
2の出力ポート信号、39はS/W暴走を検出すること
ができるように構成した回路で、一般的にいうウォッチ
ドッグタイマ回路(WDT回路と略称する)、40は該
WDT回路39の検出信号、41は各台制御装置1に後
述する本実施例の保守装置3の取り付けまたは取り外し
を可能とする為に設けたコネクタである。
する。図1はエレベータの各台制御装置1の構成図を示
すものである。図7と同一部分は同一符号を付して示す
図1において、6aはエレベータの各種スイッチや安全
回路のリレーの接点及びランプ,モータ等のエレベータ
の外部機器、7aは該外部機器6aとMPU2との間で
入出力を行う為のインターフェース回路、2dはMPU
2の出力ポート信号、39はS/W暴走を検出すること
ができるように構成した回路で、一般的にいうウォッチ
ドッグタイマ回路(WDT回路と略称する)、40は該
WDT回路39の検出信号、41は各台制御装置1に後
述する本実施例の保守装置3の取り付けまたは取り外し
を可能とする為に設けたコネクタである。
【0017】また、図2は保守装置3の構成図を示すも
のである。図2において、42は上記各台制御装置1と
の接続の為に保守装置3側に設けたコネクタ、43a,
43b,43c,44は保守装置3が取り付けられた
時、上記各台制御装置1のMPU2の信号2a,2b,
2c及びWDT回路39の出力信号40と電気的に等価
となる信号線、45はデコーダ、46はモード切換え用
スイッチ、47は2N カウンタ、48はラッチ回路、4
9はマルチプレクサ、50は双方向バッファ、51はR
AM、52はRAM51の電源をバックアップする為の
コンデンサである。
のである。図2において、42は上記各台制御装置1と
の接続の為に保守装置3側に設けたコネクタ、43a,
43b,43c,44は保守装置3が取り付けられた
時、上記各台制御装置1のMPU2の信号2a,2b,
2c及びWDT回路39の出力信号40と電気的に等価
となる信号線、45はデコーダ、46はモード切換え用
スイッチ、47は2N カウンタ、48はラッチ回路、4
9はマルチプレクサ、50は双方向バッファ、51はR
AM、52はRAM51の電源をバックアップする為の
コンデンサである。
【0018】次に、図2の保守装置3がどのように作用
して、図1の各台制御装置1の保守を可能とするかを、
各装置の動作に基づき説明する。ここに、各台制御装置
1のコネクタ41と保守装置3のコネクタ42は直接あ
るいは電線等を介して電気的に接続されているものとす
る。
して、図1の各台制御装置1の保守を可能とするかを、
各装置の動作に基づき説明する。ここに、各台制御装置
1のコネクタ41と保守装置3のコネクタ42は直接あ
るいは電線等を介して電気的に接続されているものとす
る。
【0019】通常、各台制御装置1のMPU2は、RO
M5にストアされているコードを読み出し、(1)該コ
ードを解読し、(2)それに従い例えばアドレスAdr
X番地にデータをライトしたり、(3)アドレスAdr
Y番地のデータをリードしたり、(4)または演算処理
を行ったりする。このような基本的な命令を有機的に組
合せて、エレベータの制御・駆動を行えるようなS/W
がROM5に内蔵されている。
M5にストアされているコードを読み出し、(1)該コ
ードを解読し、(2)それに従い例えばアドレスAdr
X番地にデータをライトしたり、(3)アドレスAdr
Y番地のデータをリードしたり、(4)または演算処理
を行ったりする。このような基本的な命令を有機的に組
合せて、エレベータの制御・駆動を行えるようなS/W
がROM5に内蔵されている。
【0020】一般に、S/Wは、ある一定時間で一巡
し、これを繰り返すように構成されており、例えば10
ms未満で一巡することがあらかじめ判っているS/W
が一巡するに10ms以上かかれば、S/Wの異常と判
定する。これは、MPU2の出力信号2dを用いてWD
T回路39で検出している。該WDT回路39の検出信
号は、例えばその時点でWDT回路39が正常であれば
論理H、WDT回路39が異常であれば論理Lとなる信
号をWDTIと称し、他方、電源投入後あるいは所定の
条件によるリセット後、一度でもWDT異常が発生すれ
ば、以降論理Lを保持して異常が発生したことを記憶す
る信号をWDTRと称することにし、WDTIとWDT
Rがともに論理Hの時はトレース及びトレースデータの
リードが可能であるが、WDTRが論理Lの時はトレー
スを禁止する。
し、これを繰り返すように構成されており、例えば10
ms未満で一巡することがあらかじめ判っているS/W
が一巡するに10ms以上かかれば、S/Wの異常と判
定する。これは、MPU2の出力信号2dを用いてWD
T回路39で検出している。該WDT回路39の検出信
号は、例えばその時点でWDT回路39が正常であれば
論理H、WDT回路39が異常であれば論理Lとなる信
号をWDTIと称し、他方、電源投入後あるいは所定の
条件によるリセット後、一度でもWDT異常が発生すれ
ば、以降論理Lを保持して異常が発生したことを記憶す
る信号をWDTRと称することにし、WDTIとWDT
Rがともに論理Hの時はトレース及びトレースデータの
リードが可能であるが、WDTRが論理Lの時はトレー
スを禁止する。
【0021】一方、MPU2の制御信号を説明の為に、
さらに詳しく定義しておく。前述した(1)〜(4)の
状態に対応して、状態(1),(4)の時に論理Hを出
力し、状態(2),(3)の時に論理Lを出力する信号
をストローブ信号STRBと称し、状態(2)の時に論
理Lを出力し、状態(3)の時に論理Hを出力する(状
態(1),(4)の時は特に規定しない)信号をリード
ライト信号R/Wと称することにする。
さらに詳しく定義しておく。前述した(1)〜(4)の
状態に対応して、状態(1),(4)の時に論理Hを出
力し、状態(2),(3)の時に論理Lを出力する信号
をストローブ信号STRBと称し、状態(2)の時に論
理Lを出力し、状態(3)の時に論理Hを出力する(状
態(1),(4)の時は特に規定しない)信号をリード
ライト信号R/Wと称することにする。
【0022】次に、図2を用いて保守装置3の動作を詳
しく説明する。ここで図3〜図6は説明の為に用いる図
で、図3はデコーダ45の論理を示し、Xはdon′t
care、0は論理Lを、1は論理Hを示し、Adr
Aは、保守装置3の後述する情報を読み込む為に設定し
た読み込みポートのアドレスである。また、図4はRA
M51への書き込みを示すタイムチャート、図5はRA
M51の読み込みを示すタイムチャート、図6はRAM
51のトレース後の内容を示す図である。
しく説明する。ここで図3〜図6は説明の為に用いる図
で、図3はデコーダ45の論理を示し、Xはdon′t
care、0は論理Lを、1は論理Hを示し、Adr
Aは、保守装置3の後述する情報を読み込む為に設定し
た読み込みポートのアドレスである。また、図4はRA
M51への書き込みを示すタイムチャート、図5はRA
M51の読み込みを示すタイムチャート、図6はRAM
51のトレース後の内容を示す図である。
【0023】今、アドレスAdrO番地をリードする制
御信号を各台制御装置1のMPU2が発生したとする
と、信号線43aはAdrO、信号線43cのストロー
ブ信号STRBは有効時にL、リードライト信号R/W
はリード時にHとなる。この時、信号44のWDTI、
WDTRが共にHで、信号46aもHであると、デコー
ダ45の出力45aはH、45b,45dはストローブ
信号STRBに同期してL、45cはLであり、他方、
マルチプレクサ49の端子CはWDTRのHが入力され
ているので、該マルチプレクサ49の入力Aの情報、す
なわちAdrOなるデータが該マルチプレクサ49のY
に出力される。また、双方向バッファ50の端子Cは、
デコーダ45の出力45aのHが入力されているので、
双方向バッファ50の入力端θへの入力は出力端Xに出
力され、結果として、RAM51のD端子にはAdrO
なるデータが入力されることになる。
御信号を各台制御装置1のMPU2が発生したとする
と、信号線43aはAdrO、信号線43cのストロー
ブ信号STRBは有効時にL、リードライト信号R/W
はリード時にHとなる。この時、信号44のWDTI、
WDTRが共にHで、信号46aもHであると、デコー
ダ45の出力45aはH、45b,45dはストローブ
信号STRBに同期してL、45cはLであり、他方、
マルチプレクサ49の端子CはWDTRのHが入力され
ているので、該マルチプレクサ49の入力Aの情報、す
なわちAdrOなるデータが該マルチプレクサ49のY
に出力される。また、双方向バッファ50の端子Cは、
デコーダ45の出力45aのHが入力されているので、
双方向バッファ50の入力端θへの入力は出力端Xに出
力され、結果として、RAM51のD端子にはAdrO
なるデータが入力されることになる。
【0024】ここで、仮にカウンタ47の状態がn−4
であったとすると、以上よりRAM51のアドレスn−
4にデータAdrOが書き込まれることになる(図4参
照)。さらに、デコーダ45の出力45dはカウンタ4
7のT端子(立上りエッジでカウントアップする)に入
力されているので、上記書き込み動作の完了後、カウン
タ47の状態をn−3として、次に上記と同様にして実
施されるRAM51に対する書き込みに備える。
であったとすると、以上よりRAM51のアドレスn−
4にデータAdrOが書き込まれることになる(図4参
照)。さらに、デコーダ45の出力45dはカウンタ4
7のT端子(立上りエッジでカウントアップする)に入
力されているので、上記書き込み動作の完了後、カウン
タ47の状態をn−3として、次に上記と同様にして実
施されるRAM51に対する書き込みに備える。
【0025】以上の動作を繰返し、仮にRAM51のア
ドレスがnの状態でWDTRがLになったとすると、マ
ルチプレクサ49の端子CはWDTRのLが入力されて
いるので、該マルチプレクサ49の入力Bの情報、すな
わちラッチ回路48の状態EOC(エンドオブコード)
が該マルチプレクサ49のYに出力される。ここで、E
OCはトレースしているアドレス情報においてS/W暴
走が発生した時点を識別するために用いられ、正常にS
/Wが動作している時の実行されないアドレスコード、
例えばリセットアドレスである0000H等のアドレス
コードである。
ドレスがnの状態でWDTRがLになったとすると、マ
ルチプレクサ49の端子CはWDTRのLが入力されて
いるので、該マルチプレクサ49の入力Bの情報、すな
わちラッチ回路48の状態EOC(エンドオブコード)
が該マルチプレクサ49のYに出力される。ここで、E
OCはトレースしているアドレス情報においてS/W暴
走が発生した時点を識別するために用いられ、正常にS
/Wが動作している時の実行されないアドレスコード、
例えばリセットアドレスである0000H等のアドレス
コードである。
【0026】よって、上記と同様にして、RAM51の
アドレスnにデータEOCが書き込まれることになる
(図4参照)。但し、デコーダ45の出力45dは、W
DTRがLになると、Hのままであるので、カウンタ4
7のカウントアップは行われず、これをもってRAM5
1へのアドレスコードのトレース動作は終了し、図6に
示す如く内容となる。
アドレスnにデータEOCが書き込まれることになる
(図4参照)。但し、デコーダ45の出力45dは、W
DTRがLになると、Hのままであるので、カウンタ4
7のカウントアップは行われず、これをもってRAM5
1へのアドレスコードのトレース動作は終了し、図6に
示す如く内容となる。
【0027】次に、該トレースした情報を得る為、RA
M51のデータを各台制御装置1のMPU2に読み込む
為の一実施例として、スイッチ46を閉じ46aをLと
して、この時、WDTが復帰している時(WDTI=
H,WDTR=L)あらかじめ割付けたAdrA番地を
読めば、RAM51のデータを読み込むことができる。
読込み動作は、デコーダ45の出力45bをHとしてR
AM51への書き込みを禁止し、デコーダ45の出力4
5aをリードタイミングでLとして、双方向バッファ5
0のX端子の情報をI端子に出力するようにした以外
は、上述した書き込み動作と類似しているので説明を省
略する(図5参照)。
M51のデータを各台制御装置1のMPU2に読み込む
為の一実施例として、スイッチ46を閉じ46aをLと
して、この時、WDTが復帰している時(WDTI=
H,WDTR=L)あらかじめ割付けたAdrA番地を
読めば、RAM51のデータを読み込むことができる。
読込み動作は、デコーダ45の出力45bをHとしてR
AM51への書き込みを禁止し、デコーダ45の出力4
5aをリードタイミングでLとして、双方向バッファ5
0のX端子の情報をI端子に出力するようにした以外
は、上述した書き込み動作と類似しているので説明を省
略する(図5参照)。
【0028】実施例2.なお、上記実施例ではRAM5
1にトレースするデータは、MPU2のアドレスのみで
あるが、例えばMPU2が該アドレスに対して書き込み
を実施したのか、あるいは読み込みを実施したのかは、
MPU2の他の制御信号、例えばリードライト信号R/
WをRAM51のデータに接続しておけばよい。
1にトレースするデータは、MPU2のアドレスのみで
あるが、例えばMPU2が該アドレスに対して書き込み
を実施したのか、あるいは読み込みを実施したのかは、
MPU2の他の制御信号、例えばリードライト信号R/
WをRAM51のデータに接続しておけばよい。
【0029】実施例3.また、上記実施例ではトレース
したデータを読み込む手段として、S/Wの異常が復帰
した時、該S/W異常が発生した各台制御装置1のMP
U2でトレースデータを読み込むように説明したが、保
守装置3を取り外してもRAM51の内容を保持するよ
うな手段、例えばRAM51の電源をコンデンサ52で
バックアップしておけば、保守装置3を取り外して、各
台制御装置1と同一構成の制御装置に保守装置3を取り
付けた後、トレースデータを読み込むこともできる。
したデータを読み込む手段として、S/Wの異常が復帰
した時、該S/W異常が発生した各台制御装置1のMP
U2でトレースデータを読み込むように説明したが、保
守装置3を取り外してもRAM51の内容を保持するよ
うな手段、例えばRAM51の電源をコンデンサ52で
バックアップしておけば、保守装置3を取り外して、各
台制御装置1と同一構成の制御装置に保守装置3を取り
付けた後、トレースデータを読み込むこともできる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、マイ
クロプロセッサユニットの制御信号を直接トレースし、
S/Wが正常に一巡する以上の時間、該トレース情報を
蓄え、S/Wが異常となった時、該トレース情報を保持
し、該記憶した情報を読み取れるように構成したので、
S/Wが異常な動作を開始した原因を確実に究明するこ
とができる効果がある。
クロプロセッサユニットの制御信号を直接トレースし、
S/Wが正常に一巡する以上の時間、該トレース情報を
蓄え、S/Wが異常となった時、該トレース情報を保持
し、該記憶した情報を読み取れるように構成したので、
S/Wが異常な動作を開始した原因を確実に究明するこ
とができる効果がある。
【図1】この発明の一実施例によるエレベータの各台制
御装置を示す構成図である。
御装置を示す構成図である。
【図2】この発明の一実施例によるエレベータの保守装
置を示す構成図である。
置を示す構成図である。
【図3】図2のデコーダ45の真理値表の説明図であ
る。
る。
【図4】図2のRAM51への書き込みを示すタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図5】図2のRAM51の読込みを示すタイムチャー
トである。
トである。
【図6】図2のRAM51のトレース後の内容を示す説
明図である。
明図である。
【図7】従来例における各台制御装置を示す構成図であ
る。
る。
【図8】従来例における保守装置を示す構成図である。
1 各台制御装置 2 マイクロプロセッサユニット(MPU) 3 保守装置 5 ROM 39 ウオッチドッグタイマ回路 41 コネクタ 42 コネクタ 45 デコーダ 47 カウンタ 48 ラッチ回路 49 マルチプレクサ 50 双方向バッファ 51 RAM
Claims (1)
- 【請求項1】 制御プログラムをストアする記憶手段、
この記憶手段にストアされた制御プログラムに基づきエ
レベータの制御を実行するマイクロプロセッサユニッ
ト、及び上記記憶手段にストアされた制御プログラムに
基づく上記マイクロプロセッサユニットによる制御が所
定の繰り返し時間を越えたことを検出する検出手段を含
むエレベータの各台制御装置の上記マイクロプロセッサ
ユニットの信号線と電気的に接続および切り離しが可能
な接続手段と、この接続手段を介して上記各台制御装置
のマイクロプロセッサユニットの信号線の状態を逐次記
憶し所定時間の間記憶情報を蓄積する他の記憶手段と、
上記検出手段からの検出信号に基づいて他の記憶手段に
蓄積された記憶情報を保持する保持手段とを備えたこと
を特徴とするエレベータの保守装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4153797A JPH05338945A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | エレベータの保守装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4153797A JPH05338945A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | エレベータの保守装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338945A true JPH05338945A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15570343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4153797A Pending JPH05338945A (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | エレベータの保守装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05338945A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107539847A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-01-05 | 湖北天禾立方智能科技发展有限公司 | 用于电梯远程监控系统的网络数据传输系统 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP4153797A patent/JPH05338945A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107539847A (zh) * | 2017-09-29 | 2018-01-05 | 湖北天禾立方智能科技发展有限公司 | 用于电梯远程监控系统的网络数据传输系统 |
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