JPH05338136A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH05338136A
JPH05338136A JP4153344A JP15334492A JPH05338136A JP H05338136 A JPH05338136 A JP H05338136A JP 4153344 A JP4153344 A JP 4153344A JP 15334492 A JP15334492 A JP 15334492A JP H05338136 A JPH05338136 A JP H05338136A
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recording paper
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ink jet
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JP4153344A
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Hiroshi Matsushita
洋 松下
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インクジェット記録装置に関し、
インクジェットによる記録紙の上でのインクの自然乾燥
条件に応じた記録態様により印字記録すると共に、この
乾燥条件に基づいて定着装置の要、不要を判断し、定着
装置を制御しながら記録することにより、高速印字を行
っても、記録面がインクで汚れたりすることなく、装置
を効率良く利用して、装置コストやランニングコストを
低減することを目的とする。 【構成】 CPU8はセンサ郡22等を使って装置周辺
の温度を検出すると共に、記録情報の中から黒画素率を
演算し、これらの諸条件に基づいてインクの自然乾燥条
件である記録紙の搬送速度を算出する。CPU8は、こ
の算出された乾燥条件に基づいて、間欠記録を行った
り、定着用ランプ20を使用したり、記録情報の中から
輪郭情報を摘出することにより、インクジェット記録に
適した条件下で記録するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はインクジェット記録装置
に関し、特にライン型またはシリアル型のインクジェッ
ト記録部を備えたインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ファクシミリ装置の記録部やOA
機器のプリンタなどでは、微小インク滴をノズルから吐
出し、記録紙に向けて飛翔させながら、記録紙の所定位
置に着弾するように飛翔方向を制御しながら印字記録す
る、いわゆるインクジェット記録装置が多用されてい
る。
【0003】このインクジェット記録装置は、通常は大
気の熱を気化熱として利用することにより、特別な定着
部を必要としない装置であった。ところが、所定の速度
以上で記録紙を搬送しながら高速印字を行う際に、黒画
素の多い記録情報の場合は、インクが乾燥して定着する
までの時間がかかるため、記録紙の表面が擦れるとイン
クが他に再付着して記録面が汚れ易くなる。
【0004】特に、装置周辺の環境が湿度が高く、温度
が低い条件下では、インクの乾きが一層遅くなり、記録
紙が汚れ易くなるという問題があった。そこで、従来は
この記録紙の汚れを回避するため、種々の定着装置が考
えられており、この定着装置が設置されたインクジェッ
ト記録装置は、常に定着装置を駆動することにより、上
記した劣悪な条件下でも高速印字が可能である。
【0005】従来のこの種の記録装置としては、例えば
特開昭58−146178号公報に、記載されたものが
ある。この公報例は、サーマルヘッドを用いたサーマル
プリンタに関するもので、上記したインクジェット記録
装置とは異なるが、高速印字の際に生じる記録面の汚れ
を防止しつつ、画像の了解度を高めるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のインクジェット記録装置にあっては、記録速度
が速い上、記録情報の黒画素率も高くなり、周囲温度等
が低い等の条件下では、インクの乾燥速度が追従できな
くなって画像が汚れ易くなっていた。そこで、従来のイ
ンクジェット記録装置では、定着装置を設置して常に駆
動していたため、装置コストやランニングコストがかか
り、必要でない条件下でも使用することから、効率の面
で得策でないという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、インクジェットによる記録紙の上でのイ
ンクの乾燥速度に影響のある諸条件を検出し、該条件に
適した記録態様で印字記録すると共に、定着装置を備え
た記録装置にあっては、上記検出した諸条件に基づい
て、定着装置の要、不要を記録条件に応じて判断し、定
着装置を制御しながら記録することにより、定着装置を
不要としたり、また定着装置を具備していても必要時の
み駆動させることで、高速印字を行っても、記録面がイ
ンクで汚れたりすることなく、装置を効率良く利用する
ことから装置コストやランニングコストのかからないイ
ンクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ライン型またはシリアル型のインクジェット記録部を有
するインクジェット記録装置において、前記インクジェ
ット記録部周辺の温度を検知する温度検知手段と、記録
情報中に黒画素が占める割合を演算する黒画素率演算手
段と、前記検知された温度と黒画素率とに基づいて、記
録紙上に吐出されたインクが自然乾燥して定着するのに
必要な記録紙の搬送速度を演算する記録紙搬送速度演算
手段と、を備え、前記算出された記録紙の搬送速度以下
でインクジェット記録するようにしたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェット記録装置において、記録情報を一時的に蓄
える緩衝記憶手段と、該緩衝記憶手段から記録情報を読
み出しながら前記算出された記録紙の搬送速度以下とな
るように間欠記録の制御を行う間欠記録制御手段と、を
備え、記録情報の速度が前記算出された記録紙の搬送速
度を越えていても、緩衝記憶手段に一旦蓄えてから所望
の速度で読み出しながらインクジェット記録するように
したことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載のイ
ンクジェット記録装置において、前記緩衝記憶手段に蓄
積される記録情報がオーバーフローした場合に、記録情
報の中から輪郭情報のみを摘出する輪郭情報摘出手段を
備え、前記摘出された輪郭情報をインクジェット記録す
るようにしたことを特徴とする。請求項4記載の発明
は、請求項3記載のインクジェット記録装置において、
前記摘出された輪郭情報に基づいて、輪郭およびその輪
郭の内部をハッチングで埋めるように輪郭情報の一部を
ハッチング処理する輪郭情報処理手段を備え、元の記録
情報の了解度を変えることなく黒画素率を小さくしてイ
ンクジェット記録するようにしたことを特徴とする。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載のイ
ンクジェット記録装置において、記録を行う記録紙の種
類を検知する記録紙検知手段を備え、前記記録紙の搬送
速度を演算する過程で、前記検知された記録紙の種類に
応じて記録紙の搬送速度の算出値に重み付けするように
したことを特徴とする。請求項6記載の発明は、請求項
5記載のインクジェット記録装置において、前記記録紙
の種類の検知は、記録紙を収納する記録紙カセットの所
定位置に記録紙の種類を表すコードを記載し、該コード
をコード読取センサで読み取って記録紙の種類を検知す
るようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項5記載のイ
ンクジェット記録装置において、ユーザーが前記記録紙
の種類に相当する任意の値を入力し、この入力値に従っ
て前記記録紙の搬送速度の算出値に重み付けするように
したことを特徴とする。請求項8記載の発明は、請求項
1記載のインクジェット記録装置において、前記記録紙
の排出経路に設けられ、記録紙に着弾したインクを乾燥
させて定着させる乾燥・定着用ランプを備え、前記算出
したインクの乾燥・定着に必要な記録紙の搬送速度を下
げる必要がある場合にのみ、前記乾燥・定着用ランプを
点灯させてインクの乾燥・定着速度を早めるようにした
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、インクジェット記録
部周辺の温度と記録情報中に黒画素が占める割合を示す
黒画素率とに基づいて、記録紙上に吐出されたインクが
自然乾燥して定着するのに必要な記録紙の搬送速度を演
算し、該算出された記録紙の搬送速度以下でインクジェ
ット記録するようにしたため、周囲の状況に応じ適切な
記録が行われ、従って定着装置を必要とせず、記録面の
インク汚れを防止しつつ、了解度の高いインクジェット
記録がなされる。
【0014】請求項2記載の発明では、記録情報をバァ
ッファメモリ等に蓄えた後、請求項1で算出した記録紙
の搬送速度以下となるように、バッファメモリから所定
の速度で記録情報を読み出しながらインクジェットで間
欠記録するため、記録情報の受信速度に関わらずインク
の乾燥・定着速度に応じた記録速度でのインクジェット
記録が可能となり、定着装置を必要とせず、記録面のイ
ンク汚れを防止しつつ、了解度の高い記録を行うことが
できる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
バッファメモリに蓄積される記録情報がオーバーフロー
した場合に、記録情報の中から輪郭情報のみを摘出し、
その摘出された輪郭情報でインクジェット記録するよう
にしたため、バッファメモリのオーバーフロー状態を速
やかに解消して、記録速度を調整するためのバッファメ
モリを活用できる状態とすることができる。
【0016】請求項4記載の発明では、請求項3で摘出
された輪郭情報に基づいて、輪郭およびその輪郭の内部
をハッチングで埋めるように輪郭情報を処理するように
したため、輪郭情報に基づくインクジェット記録を行う
際にも、できるだけ元の記録情報の了解度を変えること
なく、小さい黒画素率で迅速に記録することができる。
【0017】請求項5記載の発明では、記録を行う記録
紙の種類に応じて、請求項1で算出する記録紙の搬送速
度に重み付けするようにしたため、記録紙の質の違いを
考慮した、より正確な記録紙の搬送速度を演算すること
が可能である。請求項6記載の発明では、記録紙の種類
の検知を記録紙カセットに記録紙の種類を表すコードを
記載して、これを読み取って記録紙の種類を検知するよ
うにしたため、記録紙の種類が自動的に入力されて、記
録紙の搬送速度の算出値に重み付けがなされる。
【0018】請求項7記載の発明では、ユーザーが請求
項5の記録紙の種類に相当する任意の値を入力すること
によって、記録紙の搬送速度の算出値に重み付けするよ
うにしたため、記録紙の搬送速度を状況に応じてユーザ
ー側で微調整することができる。請求項8記載の発明で
は、記録紙の排出経路に乾燥・定着用ランプを設け、算
出したインクの乾燥・定着に必要な記録紙の搬送速度を
下げる必要がある場合にのみ乾燥・定着用ランプを点灯
させるようにしたため、周囲の状況に影響されることな
く高速記録が可能になると共に、必要でない場合は乾燥
・定着用ランプを使わないので効率の良い利用ができ、
ランニングコストを低減化できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
本実施例では、受信画像データ等を記録情報として本発
明のインクジェット記録装置を用いて記録出力するファ
クシミリ装置を使って実施したものである。まず、構成
を説明する。
【0020】図1は本発明の一実施例に係るインクジェ
ット記録装置の全体構成を示すブロック図である。図に
おいて、1はファクシミリ装置で、記録部にインクジェ
ット記録装置が設けられている。2は回線で、公衆電話
回線やISDN(総合通信ネットワーク)などがある。
3は交換機で、回線2を介してファクシミリ端末の発呼
動作にしたがって回線接続を行う。
【0021】4はNCU(網制御部)で、回線2に接続
され、ファクシミリデータの送受信時に相手端末との間
で通信に必要な通信手順を実行する。5はモデムで、回
線2を介して接続されたファクシミリ端末間でデータを
送受信するための画像信号の変調および復調を行う。6
はDCR(符号化・復号化部)で、画像信号を符号化し
て圧縮し、圧縮された符号化データを伸長して元のデー
タに復元する。
【0022】7はメモリで、画情報を一時的に蓄積する
緩衝記憶部であり、DCR6を経た伸長されたデータや
DCR6を経ずに直接圧縮データを蓄積することがあ
り、この場合は記録出力時に逐時、データが伸長され
る。8はCPU(Central Processing Unit)で、シス
テム全体を制御する。9はROM(Read Only Memor
y)で、CPU8の制御動作を決定するファームウェア
が格納されている。
【0023】10はRAM(Ramdom Access Memory)
で、CPU8が制御を行うために必要なワークエリアや
一時的な記憶エリアが形成されている。11は操作部
で、ファクシミリ装置を操作するために必要な表示装置
やキー入力装置等から構成されている。12はインクジ
ェットヘッドドライバで、本発明のインクジェット記録
を行うためのインクジェットヘッド13を駆動制御する
ものである。
【0024】14はモータドライバで、インクジェット
記録を行う記録紙を搬送させるための記録部モータ15
や読み取り原稿を搬送させるための読取部モータ16を
駆動制御する。17はスキャナで、送信する原稿をライ
ン単位で搬送させながら画情報を読み取るものである。
【0025】18は画像処理部で、スキャナ17で読み
取られた画情報を処理してメモリ7に蓄積させる。19
は輪郭制御部で、本実施例では記録情報の中から輪郭情
報を抽出し、その輪郭情報に基づいてインクジェットヘ
ッドドライバ12を制御して、インクジェットにより記
録するものである。
【0026】20は定着用ランプで、インクジェットヘ
ッドから吐出されたインクを記録紙上で乾燥・定着させ
るものであり、ランプドライバ21によって駆動され
る。22はセンサ群で、機器周辺の温度を検知するため
のサーミスタや原稿あるいは記録紙等の位置を検知する
用紙センサなどから構成されている。23はシステムバ
スで、ファクシミリ装置の各部間でデータのやりとりを
行うデータの経路である。
【0027】次に、作用を説明する。本実施例のインク
ジェット記録動作においては、CPU8が次の条件を常
に検知している。 機器の周辺温度:これは各種センサ群22の一つに周
囲温度を検知するためのサーミスタが設置されており、
このサーミスタから温度に比例した電圧値(温度デー
タ)が出力される。
【0028】記録データの黒画素率(以下、黒字率と
もいう):これは記録データをメモリ7に書込んだり読
み出したりする過程において、記録情報のうち黒画素が
占める割合をCPU8で演算される。この黒画素率が増
大するにしたがって、記録紙上に吐出されるインク量が
多くなり、インクの乾燥・定着に時間を要するため、イ
ンクの自然乾燥に必要な記録紙の搬送速度は低下する。
【0029】図2は標準記録紙を使った場合の黒画素率
と自然乾燥に必要な記録紙の搬送速度との関係を示す線
図で、、縦軸には記録情報の黒字率(%)をとり、横軸
には周囲温度(℃)が示してある。図2に示されるよう
に、記録速度が5msec/Line、副走査線密度が7.7本
/mmで連続記録した時の線速は≒26mm/sec となる。
この時の乾燥条件は、図2の右端のカーブで示される。
これ以外の乾燥条件としては、図2で示すように、連続
記録した時の線速が≒13mm/sec 、≒6.5 mm/sec 、
≒3.2 mm/sec の場合のカーブが示してある。
【0030】そこで、周囲温度が20℃で、黒字率が2
0%以下であれば、それぞれの破線の交点である点Pで
示すように、上記26mm/sec の線速であれば自然乾燥
が可能である。すなわち、各々のカーブの右下の領域の
条件下であれば自然乾燥が可能となり、左上の領域にな
ると、黒字率を下げるか、記録速度を下げるか、あるい
は強制的な乾燥手段を用いる必要がある。本発明は、上
記制御を自動的に行うことに特徴がある。
【0031】次に、上記したように、CPU1が乾燥領
域に無いと判断した場合、すなわちカーブの左上の領域
の条件下では、メモリ7がオーバーフローしない状態に
おいて記録速度を低下させて自然乾燥領域に移行させ
る。この実施例では、具体的には間欠記録を行なうこと
により記録速度を低下させる。例えば、この間欠記録
は、1ライン(Line)単位あるいは数ライン単位で行う
ことが可能である。
【0032】また、メモリ7がオーバーフローしそうな
場合は、CPU1が記録データの前後のラインや前後の
ビット (bit)を見ることによって、画像の輪郭情報のみ
を検出し、それのみを記録することにより、黒ベタ部分
を排除して、黒字率を下げることができるため、メモリ
7に蓄積された記録情報を迅速に記録処理して、オーバ
ーフロー状態を解消することができる。
【0033】上記処理は、CPU8で行うことも可能で
あるが、例えば、特開昭58−146178号公報に示
す回路を用いて実施することも可能である。図3は記録
情報の中から輪郭情報を摘出する回路構成例を示す図で
ある。本実施例では、図3に示す回路を図1の輪郭制御
部19に挿入して実施したものである。
【0034】図において、30は画情報処理回路で、SR
1〜SR3はそれぞれ1ラインごとのシフトレジスタ、
FF1〜FF4は1ビット遅延のためのフリップフロッ
プ回路、31は分周回路、NAD1とNAD2はナンドゲ
ート回路、AND1とAND5はアンドゲート回路、O
R1〜OR3はオアゲート回路、INVはインバータ、
SWはスイッチ手段、また、DATAは処理前データ、
CLOCKは画素クロック信号、SYNCは同期信号、
S−STDはフリップフロップ回路FF2から出力され
る標準となるデータ、すなわち処理前の画情報、S−S
1は副走査方向の前行データ、S−S2は後行のデー
タ、S−M1は主走査方向の前ビットのデータ、S−M
2は後ビットのデータ、S−SSOはアンドゲート回路
AND1から出力される副走査(Sub Scan)出
力信号、S−MSOはアンドゲート回路AND2から出
力される主走査(Main Scan)出力信号、S−
OLDataはオアゲート回路OR1から出力される出
力線(Out Line)データ、S−H Dataは
アンドゲート回路AND3から出力されるハッチングデ
ータ、S−W Dataはオアゲート回路OR3から出
力される書込み(Write)データ、S−6Qはフリ
ップフロップ回路6のQ出力信号である。
【0035】この図3の回路においては、画情報処理回
路30の3個のシフトレジスタSR1〜SR3は、副走
査方向の前後のデータを比較するために設けられてい
る。なお、シフトレジスタSR1は、同期等の簡便化の
ために設けられたもので、省略してもよい。また、フリ
ップフロップ回路FF1〜FF4は、主走査方向の前後
のデータを比較するもので、それぞれ1ビットずつ遅延
されたデータを出力する。
【0036】フリップフロップ回路FF2の出力S−S
TDは、基準となるデータである。また、フリップフロ
ップ回路FF3の出力S−S1は、副走査方向の前行の
データ、フリップフロップ回路FF1の出力S−S2は
後行のデータである。ナンドゲート回路NAD1には、
これらの出力S−S1とS−S2とが与えられており、
副走査方向の前行と後行のデータが両方とも黒、すなわ
ち論理“1”のときだけ、その出力が“L”となる。
【0037】したがって、この場合には、アンドゲート
回路AND1のゲートが閉じられ、標準となるデータS
−STDが間引かれた状態の副走査方向出力S−SSO
を発生させる。また、フリップフロップ回路FF4の出
力S−M1は、主走査方向の前ビットのデータ、シフト
レジスタSR2の出力S−M2は後ビットのデータであ
る。
【0038】ナンドゲート回路NAD2には、これらの
出力S−M1とS−M2とが与えられており、主走査方
向の前後のビットが両方とも黒のときだけ、その出力が
“L”となる。したがって、この場合には、アンドゲー
ト回路AND2のゲートが閉じられ、同様に、標準デー
タS−STDが間引きされて主走査方向出力S−MSO
を発生させる。
【0039】このようにして、間引き処理された副走査
方向の出力S−SSOと主走査方向の出力S−MSOと
は、次のオアゲート回路OR1によってオア処理され、
その出力データS−OL Dataが画情報の輪郭デー
タとして出力される。このような動作によって、画情報
処理回路1へ入力される処理前データDATAは、太さ
が1ビットの輪郭データに変換されて、オアゲート回路
OR1から次のオアゲート回路OR2へ与えられる。
【0040】分周回路31は、画素クロック信号CLO
CKを分周して、ストライプパターンを生成する。この
分周出力は、アンドゲート回路AND3へ与えられる。
アンドゲート回路AND3は、この分周出力と、処理前
の画情報であるフリップフロップ回路FF2の出力S−
STDとの論理積により、ハッチングデータS−H D
ataを発生する。
【0041】このQ出力S−6Qが“L”のときは、ア
ンドゲート回路AND4のゲートが開かれ、処理前のデ
ータS−STDがオアゲート回路OR3へ与えられて、
書込みデータS−W Dataとなる。したがって、こ
の状態では、処理前のデータDATAが、そのままイン
クジェットヘッド13へ与えられることになる。
【0042】第1のコンパレータ4の出力が“H”とな
り、JKフリップフロップ回路6のQ出力S−6Qも
“H”となる。この状態では、アンドゲート回路AND
5のゲートが開かれ、画情報処理回路30で処理された
輪郭のデータが選択される。すなわち、オアゲート回路
OR2を介して、オアゲート回路OR1のデータS−O
L Dataが入力されることになる。
【0043】この場合に、スイッチ手段SWがアース側
へ接続されていれば、オアゲート回路OR2へは輪郭の
データだけが入力されることになるので、輪郭のみの画
像が得られる。これに対して、スイッチ手段SWがアン
ドゲート回路AND3側へ接続されていれば、そのハッ
チングデータS−H Dataも加わるので、輪郭の内
部にハッチングを施した画像が得られる。
【0044】このようにして、輪郭データを処理したと
きは、その記録画像が輪郭処理によるものであることを
示すため、ここでは、フリップフロップ回路6のQ出力
S−6Qを利用し、例えば記録画像の右端へ、黒の1ビ
ットで輪郭処理によることを示すマークを付けるように
することも可能である。このようなマークを表示するこ
とにより記録画像を見る者は、輪郭処理が行われた画像
であることを認識して見ることができるため、省略した
黒領域を容易に判断することができ、本来のパターンを
正確に推測することが可能となる。
【0045】なお、上記のような輪郭処理を行う時間
は、オーバーフローしているメモリ7の空容量がある程
度回復するまでは、そのまま持続するようにしてもよい
し、あるいは1ページ分だけ処理をするようにしてもよ
い。また、他の実施例としては、図1に示すように定着
用ランプ20を記録部に設置し、図2で示す各カーブの
乾燥領域以外であることをCPU8が検出した場合にの
み定着用ランプ20をランプドライバ21でドライブさ
せることにより、通常は使用されないため省力化でき、
上記のように必要な場合に限って使用することで、記録
速度や画質を低下させることなく記録を行うことが可能
となる。ここでは、定着用ランプ20としては、熱効果
の大きいハロゲンランプやニクロム線ランプを使用して
おり、これ以外にも紫外線量の多い水銀ランプを好まし
く用いることができる。
【0046】また、図2の線図に示す自然乾燥条件は、
記録紙の質によっても異なる。すなわち、吸液性の強い
紙ならばカーブは左の方にシフトし、吸液性の弱い紙な
らば右にシフトする。このため、記録紙の種類に応じて
上記乾燥条件に重み付けを行うことにより、一層適切な
記録制御を行うことが可能になる。そこで、本実施例で
は、図1のセンサ群22に記録紙カセットに収納された
記録紙の種類を示すコードを読み取るコード読取センサ
を配設して、記録紙の種類を検知することにより、CP
U8はそれに対応した図2の乾燥条件を算出することに
より、最適記録を達成することができる。
【0047】また、ユーザーが図1の操作部11を使っ
て、上記した記録紙の種類に相当する条件値を任意に入
力可能とすることにより、乾燥条件を自分で任意にセッ
ティングすることも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、インクジェット記録部周辺の温度と記録情
報中に黒画素が占める割合を示す黒画素率とに基づい
て、記録紙上に吐出されたインクが自然乾燥して定着す
るのに必要な記録紙の搬送速度を演算し、該算出された
記録紙の搬送速度以下でインクジェット記録するように
したので、周囲の状況に応じて適切な記録が行われ、従
って定着装置を必要とせず、記録面のインク汚れを防止
しつつ、了解度の高いインクジェット記録を行うことが
できる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、記録情報を
バァッファメモリ等に蓄えた後、請求項1で算出した記
録紙の搬送速度以下となるように、バッファメモリから
所定の速度で記録情報を読み出しながらインクジェット
で間欠記録するので、記録情報の受信速度に関わらずイ
ンクの乾燥・定着速度に応じた記録速度でのインクジェ
ット記録が可能となり、定着装置を必要とせず、記録面
のインク汚れを防止しつつ、了解度の高い記録を行うこ
とができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載のバッファメモリに蓄積される記録情報がオーバーフ
ローした場合に、記録情報の中から輪郭情報のみを摘出
し、その摘出された輪郭情報でインクジェット記録する
ようにしたので、バッファメモリのオーバーフロー状態
を解消して、記録速度を調整するためのバッファメモリ
が活用できる状態に速やかにすることができる。
【0051】請求項4記載の発明によれば、請求項3で
摘出された輪郭情報に基づいて、輪郭およびその輪郭の
内部をハッチングで埋めるように輪郭情報を処理するよ
うにしたので、輪郭情報に基づくインクジェット記録を
行う際にも、できるだけ元の記録情報の了解度を変える
ことなく、小さい黒画素率で迅速に記録することができ
る。
【0052】請求項5記載の発明によれば、記録を行う
記録紙の種類に応じて、請求項1で算出する記録紙の搬
送速度に重み付けするようにしたので、記録紙の質の違
いを考慮した、より正確な記録紙の搬送速度を演算する
ことができる。請求項6記載の発明によれば、記録紙の
種類の検知を記録紙カセットに記録紙の種類を表すコー
ドを記載し、これを読み取って記録紙の種類を検知する
ようにしたので、記録紙の種類が自動的に入力されて、
記録紙の搬送速度の算出値に重み付けすることができ
る。
【0053】請求項7記載の発明によれば、ユーザーが
請求項5の記録紙の種類に相当する任意の値を入力する
ことによって、記録紙の搬送速度の算出値に重み付けす
るようにしたので、記録紙の搬送速度を状況に応じてユ
ーザー側で微調整することができる。請求項8記載の発
明によれば、記録紙の排出経路に乾燥・定着用ランプを
設け、算出したインクの乾燥・定着に必要な記録紙の搬
送速度を下げる必要がある場合にのみ乾燥・定着用ラン
プを点灯させるようにしたので、周囲の状況に影響され
ることなく高速記録が可能になると共に、必要でない場
合は乾燥・定着用ランプを使わないので効率の良い利用
ができ、ランニングコストを低減化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るインクジェット記録装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】標準記録紙を使った場合の黒画素率と自然乾燥
に必要な記録紙の搬送速度との関係を示す線図である。
【図3】記録情報の中から輪郭情報を摘出する回路構成
例を示す図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 7 メモリ 8 CPU 9 ROM 10 RAM 11 操作部 12 インクジェットヘッドドライバ 13 インクジェットヘッド 14 モータドライバ 15 記録モータ 19 輪郭制御部 20 定着用ランプ 21 ランプドライバ 22 センサ郡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/23 101 Z 9186−5C 8804−2C B41J 29/00 U 8804−2C H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライン型またはシリアル型のインクジェッ
    ト記録部を有するインクジェット記録装置において、 前記インクジェット記録部周辺の温度を検知する温度検
    知手段と、 記録情報中に黒画素が占める割合を演算する黒画素率演
    算手段と、 前記検知された温度と黒画素率とに基づいて、記録紙上
    に吐出されたインクが自然乾燥して定着するのに必要な
    記録紙の搬送速度を演算する記録紙搬送速度演算手段
    と、 を備え、 前記算出された記録紙の搬送速度以下でインクジェット
    記録するようにしたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 記録情報を一時的に蓄える緩衝記憶手段と、 該緩衝記憶手段から記録情報を読み出しながら前記算出
    された記録紙の搬送速度以下となるように間欠記録の制
    御を行う間欠記録制御手段と、 を備え、 記録情報の速度が前記算出された記録紙の搬送速度を越
    えていても、緩衝記憶手段に一旦蓄えてから所望の速度
    で読み出しながらインクジェット記録するようにしたこ
    とを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記緩衝記憶手段に蓄積される記録情報がオーバーフロ
    ーした場合に、記録情報の中から輪郭情報のみを摘出す
    る輪郭情報摘出手段を備え、 前記摘出された輪郭情報をインクジェット記録するよう
    にしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記摘出された輪郭情報に基づいて、輪郭およびその輪
    郭の内部をハッチングで埋めるように輪郭情報の一部を
    ハッチング処理する輪郭情報処理手段を備え、 元の記録情報の了解度を変えることなく黒画素率を小さ
    くしてインクジェット記録するようにしたことを特徴と
    するインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 記録を行う記録紙の種類を検知する記録紙検知手段を備
    え、 前記記録紙の搬送速度を演算する過程で、前記検知され
    た記録紙の種類に応じて記録紙の搬送速度の算出値に重
    み付けするようにしたことを特徴とするインクジェット
    記録装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記記録紙の種類の検知は、 記録紙を収納する記録紙カセットの所定位置に記録紙の
    種類を表すコードを記載し、該コードをコード読取セン
    サで読み取って記録紙の種類を検知するようにしたこと
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  7. 【請求項7】請求項5記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 ユーザーが前記記録紙の種類に相当する任意の値を入力
    し、この入力値に従って前記記録紙の搬送速度の算出値
    に重み付けするようにしたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載のインクジェット記録装置に
    おいて、 前記記録紙の排出経路に設けられ、記録紙に着弾したイ
    ンクを乾燥させて定着させる乾燥・定着用ランプを備
    え、 前記算出したインクの乾燥・定着に必要な記録紙の搬送
    速度を下げる必要がある場合にのみ、前記乾燥・定着用
    ランプを点灯させてインクの乾燥・定着速度を早めるよ
    うにしたことを特徴とするインクジェット記録装置。
JP4153344A 1992-06-12 1992-06-12 インクジェット記録装置 Pending JPH05338136A (ja)

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