JPH05337663A - 溶接状況監視装置 - Google Patents

溶接状況監視装置

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JPH05337663A
JPH05337663A JP3274204A JP27420491A JPH05337663A JP H05337663 A JPH05337663 A JP H05337663A JP 3274204 A JP3274204 A JP 3274204A JP 27420491 A JP27420491 A JP 27420491A JP H05337663 A JPH05337663 A JP H05337663A
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重孝 穂坂
Takashi Akaha
崇 赤羽
Yasumi Nagura
保身 名倉
Tadashi Nagashima
是 長島
Takashi Ishide
孝 石出
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶接の異常判断を非熟練者でも容易に行うこ
とができ、また、溶接の異常判断に際して、正常溶接の
モニタデータを得るための溶接試行準備時間を比較的に
短くすることができる。 【構成】 正常な溶接でもそのモニタ信号は常に一定で
はなく、ある分布を示し、正規分布している場合とそう
ではない場合とがあり、溶接が異常な時は、そのモニタ
信号は正常溶接時とは異なる分布を示し、当然異常の種
類が異なれば、それ特有の分布を示す。本発明では、予
め溶接を試行してそのモニタ信号を記録し、試行溶接の
結果に応じ正常時のデータ、異常時のデータに分け、正
常規範、異常規範を学習しておく。実際の溶接のモニタ
信号について、正常時、異常時のどちらの分布関数に含
まれるかによって、正常か異常かを判別する。異常であ
ればその種類を識別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザによる円
周溶接のような溶接の状況を監視するための装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば蒸気発生器の伝熱管の内周
面にスリーブを挿着して補修するような円周レーザ溶接
の状況を監視するには、溶接状況を6個のモニタ信号で
モニタし、各モニタ信号を別個に処理して表示し、これ
を操作員が監視して溶接の良否の判断を行っている。
【0003】即ち、図16は、上述した従来のものを機
能ブロック図のように図示したもので、溶接装置200
は、例えば蒸気発生器の伝熱管のスリーブ補修を溶接に
より行うと共に、溶接対象であるレーザ溶接部100の
監視を行い、モニタ信号入力手段300の各チャネル
に、YAG(イットリゥム・アルミニゥム・ガーネット)
レーザ発振器のレーザ出力信号、溶接部から発光される
0.8 μm波長の発光強度を表す緑レーザ信号、溶接部
から発光される0.94 μm波長の発光強度を表す青レ
ーザ信号、YAGレーザの反射光の1.06 μm波長の
強度を表す紫レーザ信号、溶接速度信号及びモータの負
荷比信号を入力する。モニタ信号入力手段300が監視
すべきこれ等のモニタ信号をディジタル信号に変換して
モニタ信号処理手段400に送ると、該モニタ信号処理
手段400は、1回のレーザ溶接作業でサンプリングし
た全ての各モニタ信号を平均値50としたときの偏差値
に変換する処理、即ち正規化処理を行って、モニタデー
タを得る。このモニタデータは表示手段500に表示さ
れ、また、希望に応じて印刷手段600により印字され
る。
【0004】操作者は、陰極線管のような表示手段50
0の画面を見て、或は印刷手段600の出力テープを見
て、前述したレーザ出力等のモニタ信号の変化から溶接
部の正常/異常状態の監視、判断を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】溶接部の異常には、周
知のように、溶接工具を溶接部から発生するスパッタか
ら守るための遮断ガスを噴出するノズルにスパッタが付
着し、遮断ガスが乱れることによる異常(スパッタ付着
異常)や、レーザ出力が発振器或は光学系の途中で経路
が大きく減衰することにより生ずる異常(レーザ出力減
衰異常)や、溶接工具の軸が偏心回転して一様な溶接が
できなくなる異常(工具偏心異常)や、溶接工具の位置
検出器或はモータが故障して溶接速度にむらがでること
による異常(溶接速度変動異常)や、溶接工具の光学系
のレンズ、ミラー等が損傷してレーザ光が遮られること
による異常(光学系損傷異常)や、光学系のミラーずれ
による異常(ミラー異常)等がある。操作者は、これ等
の異常やその種類もしくは原因を適切に判断することを
要求されるが、判断には熟練を要するので、異常の識別
に長時間を要し、溶接作業効率が上がらないだけでな
く、熟練のために相当長い訓練時間を必要とし、改善が
望まれていた。
【0006】特に、レーザ溶接は、レーザ光線の焦点位
置の調節により薄板構造物を溶接歪みのような変形を与
えることなく精度良く接合できるため、高精度の溶接に
適用されるが、その反面、溶接工具の癖を含む特性の差
が溶接の良否に影響を及ぼすので、レーザ溶接の場合、
人間による判断は更に難しいものとなっていた。
【0007】従って、本発明の目的は、溶接部の異常判
断を非熟練者でも容易に行うことができる溶接状況監視
装置を提供することである。
【0008】本発明の別の目的は、上述した溶接部の異
常判断に際して、正常溶接のモニタデータを得るための
溶接試行準備時間を比較的に短くすることができる溶接
状況監視装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、第1の発明によると、溶接状況監視装置は、監視
用モニタデータを記憶するモニタデータ記憶手段と、該
モニタデータ記憶手段に接続されそのモニタデータから
溶接状況の正常、異常を判別する正常/異常判別手段
と、該正常/異常判別手段に接続され、前記溶接状況が
異常の場合に異常の種類を識別する異常識別手段と、前
記モニタデータ記憶手段に接続され、予め試行された正
常溶接のモニタデータから正常規範データを学習する正
常規範学習手段と、前記モニタデータ記憶手段に接続さ
れ、予め試行された異常溶接のモニタデータから異常規
範データを学習する異常規範学習手段とを有することを
特徴としている。
【0010】また、第2の発明による溶接状況監視装置
は、監視すべき現在の監視用モニタデータを採集するモ
ニタ信号処理手段と、該モニタ信号処理手段に接続さ
れ、溶接工具毎の過去の監視用モニタデータを記憶する
第1モニタデータ記憶手段と、該第1モニタデータ記憶
手段に接続され、前記監視すべき現在のモニタデータが
どの溶接工具の監視用モニタデータに近いかを判定する
ための工具特性規範を学習する工具特性規範学習手段
と、前記モニタ信号処理手段及び工具特性規範学習手段
に接続され、前記工具特性規範に基づいて、前記監視す
べき現在のモニタデータがどの溶接工具の監視用モニタ
データに近いかを判定する工具特性判定手段と、監視用
モニタデータを記憶する第2モニタデータ記憶手段と、
該第2モニタデータ記憶手段に接続されそのモニタデー
タから溶接状況の正常、異常を判別する正常/異常判別
手段と、該正常/異常判別手段に接続され、前記溶接状
況が異常の場合に異常の種類を識別する異常識別手段
と、前記第2モニタデータ記憶手段に接続され、予め試
行された正常溶接のモニタデータから正常規範データを
学習する正常規範学習手段と、前記第2モニタデータ記
憶手段に接続され、予め試行された異常溶接のモニタデ
ータから異常規範データを学習する異常規範学習手段と
を有することを特徴としている。
【0011】更に、第3の発明は、溶接状況をモニタ信
号を用いて監視するものにおいて、1回の溶接作業から
複数回の溶接作業分の数の監視用モニタデータを採集す
るモニタ信号処理手段と、該モニタ信号処理手段に接続
され、前記監視用モニタデータを記憶するモニタデータ
記憶手段と、該モニタデータ記憶手段に接続されそのモ
ニタデータから溶接状況の正常、異常を判別する正常/
異常判別手段と、該正常/異常判別手段に接続され、前
記溶接状況が異常の場合に異常の種類を識別する異常識
別手段と、前記モニタデータ記憶手段に接続され、予め
試行された正常溶接のモニタデータから正常規範データ
を作成すると共に、前記正常/異常判別手段が正常溶接
と判別した場合に、該正常溶接のモニタデータを先に作
成されたモニタデータの1つと置換して再び正常規範デ
ータを学習する繰り返し正常規範学習手段と、前記モニ
タデータ記憶手段に接続され、予め試行された異常溶接
のモニタデータから異常規範データを学習する異常規範
学習手段とを有することを特徴とする溶接状況監視装置
を提供している。
【0012】
【作用】第1の発明では、操作者は、モニタデータ記憶
手段に記憶された正常或は異常のモニタデータを用い
て、正常規範学習手段又は異常規範学習手段によって正
常規範或は異常規範を溶接状況監視装置に学習させる。
また、新たに判別すべきモニタ信号について正常/異常
判別手段によって正常か異常かを判別し、異常であれば
異常識別手段によって異常の種類を識別する。このよう
に、溶接状況監視装置に正常及び異常の学習機能とそれ
に基づく判別、識別機能とを持たせることによって、操
作者は、熟練を要することなく、しかも短時間に、異常
やその種類を適切に判断する。
【0013】また、第2の発明では、溶接の正常/異常
監視において、予め、溶接工具毎の過去のモニタデータ
を工具特性データとして第1モニタデータ記憶手段に記
憶する。溶接状況監視装置は、この工具特性データを用
いて、工具特性規範学習手段で工具特性規範を学習す
る。そして、監視すべき溶接の正常/異常監視におい
て、工具特性判定手段によって監視すべき溶接の1回目
のモニタデータが過去のどのモニタデータに近いかを判
定し、最も近い溶接工具の正常規範を取り出し、以後の
正常/異常判別の規範として用いる。このように、溶接
状況監視装置に正常及び異常の学習機能とそれに基づく
判別、識別機能とを持たせるだけでなく、先ず過去の工
具の正常規範を用いて監視を開始する機能を持たせるこ
とにより、正常溶接のモニタデータを得るための溶接試
行準備時間が比較的に短くなり、溶接作業効率の向上に
なる。
【0014】更に、第3の発明では、溶接工具による正
常なモニタ信号として、モニタ信号処理手段を利用し
て、始めに例えば16サイクル分を採集し、この信号か
ら例えば80サイクル分のモニタ信号を取り出し、モニ
タデータ記憶手段に記憶する。そして、繰り返し正常規
範学習手段によって80サイクル分のモニタデータから
正常規範を作成する。こうした準備の後、監視すべき溶
接に対して、判別すべきモニタ信号の正常か異常かを判
別し、異常であれば異常識別手段によって異常の種類を
識別する。正常であれば、そのモニタデータを正常規範
の作成に用いた80サイクル分の1つの1サイクル分の
データとして新たに置換し、再び繰り返し正常規範学習
手段によって新たに正常規範が作成される。こうして、
溶接状況監視装置に正常規範の繰り返し学習機能を付与
することにより、正常溶接のモニタデータを得るための
溶接試行準備時間が比較的に短くなると共に、溶接工具
毎のバラツキの影響が少なくなる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の好適な実施例について添付図
面を参照して詳細に説明するが、図中、同一符号は同一
又は対応部分を示すものとする。
【0016】図1は、本発明による溶接状況監視装置の
第1実施例を示すもので、本発明によれば、図16に示
した従来のもののモニタ信号処理手段400及び表示手
段500の間に、鎖線800で囲んだ、モニタデータや
学習データを記憶するモニタデータ記憶手段810、判
定すべきデータと正常規範データとを比較して、正常か
異常かを判別する正常/異常判別手段820、該正常/
異常判別手段820により異常と判別された後、更に異
常の種類を識別する異常識別手段830、80サイクル
(80回のレーザ溶接作業)の記憶されたモニタデータ
から正常規範を学習する正常規範学習手段840、人為
的に或は記憶されたモニタデータから異常規範を学習す
る異常規範学習手段850、及び操作者が本発明による
溶接状況監視装置を用いる際のインターフェースとなる
操作手段860を更に含んでいる。
【0017】100、200、300、500及び60
0は、それぞれ、従来例と同様の溶接対象、溶接工具も
しくは装置、モニタ信号入力手段、表示手段及び印刷手
段である。従って、溶接装置200は、例えば蒸気発生
器の伝熱管のスリーブ補修を溶接により行うと共に、溶
接対象であるレーザ溶接部100の監視を行い、モニタ
信号入力手段300の各チャネル(上から順にNo.0、
No.1、No.3・・・・No.5チャネルと呼ぶ)
に、YAG(イットリゥム・アルミニゥム・ガーネッ
ト)レーザ発振器のレーザ出力信号、溶接部から発光さ
れる0.8 μm波長の発光強度を表す緑レーザ信号、溶
接部から発光される0.94 μm波長の発光強度を表す
青レーザ信号、YAGレーザの反射光の1.06 μm波
長の強度を表す紫レーザ信号、溶接速度信号及びモータ
の負荷比信号を入力する。そして、モニタ信号入力手段
300がこれ等のモニタ信号をディジタル信号に変換し
てモニタ信号処理手段400に送る。
【0018】400は、モニタ信号の正規化に加えて、
平均値処理を行うモニタ信号処理手段であって、モニタ
信号入力手段300からの溶接速度信号について説明す
ると、例えば0.5 秒というようなオーダーのある時間
内にサンプリングした溶接速度信号の算術平均値を計算
する平均値処理を行うと共に、1回のレーザ溶接作業中
にサンプリングした全ての溶接速度のモニタ信号を平均
値を50としたときの偏差値に変換する正規化処理とを
行う。具体的には、モニタ信号処理手段400は、実施
例では、1サイクル(1回のレーザ溶接作業)分の20
0サンプリング(1回のレーザ溶接作業中にデータを2
00回採取する)のデータを読み込み、200点のデー
タを5〜6個毎に平均して1サイクル当たり38サンプ
リングに平均値処理する。また、モニタ信号処理手段4
00は、処理後のデータと共に採取された年月日、時
刻、溶接工具名をモニタデータ記憶手段810に記憶さ
せるため入力する。
【0019】次に、本発明による溶接状況監視装置を5
つのモード、即ち、 AMODモード(正常/異常判別モード) BMODモード(異常識別モード) CMODモード(正常規範学習モード) DMODモード(異常規範学習モード) EMODモード(印刷モード) に分けて説明するが、その前に操作手段860及びモニ
タデータ記憶手段810について説明する。
【0020】操作手段860の操作により、図示しない
ディスプレイを含む表示手段500上に図2の画面が現
れる。この図から分かるように、操作手段860は、溶
接工具名の選択手段821、AMODモード選択手段8
22、CMODモード選択手段823、DMODモード
選択手段824及びEMODモード選択手段825を有
し、また、表示手段の画面には、「工具名を選択して下
さい。」、「モードを選択して下さい。」というメッセ
ージが表示される。図中のAMODモード選択手段82
2のブロックのように、ブロック内が複数の「・」で埋
められているのは、AMODモードが選択されたことを
示している。
【0021】また、図3及び図4は、モニタ信号処理手
段400からのモニタデータや正常規範学習手段840
からの学習用データを記憶するモニタデータ記憶手段8
10の説明図で、このモニタデータ記憶手段810は、
新たに判別すべき被判別データ831と、正常規範を作
るための80サイクル分の学習用データ832と、正常
/異常判別に用いる正常規範データ833とを有してい
る。正常規範を作るために、溶接を試行して観測値もし
くは測定値を得ると共に操作者が試行溶接の結果を見て
正常と判断したときの観測値を学習用データとし、その
データによって正常規範が作成される。図4において、
841は異常Aの規範データ、即ち26個の要素もしく
は識別セクションからなる異常パターン、842〜84
6は、それぞれ異常B〜Fのパターンを表している。複
数の「・」で埋められている識別セクションは異常と判
別されたセクションを表している。異常規範は、過去の
異常時のモニタデータから得られる処理結果に基づいて
操作者が作り、機械に学習させることにより作成され
る。実施例では、異常規範データは異常規範学習手段8
50からモニタデータ記憶手段810に入力される。
尚、異常A〜Fとは、前述したスパッタ付着異常、レー
ザ出力減衰異常、工具偏心異常、溶接速度変動異常、光
学系損傷異常、ミラー異常等をそれぞれ指している。
【0022】先ず、AMODモード、即ち終了したばか
りの溶接の正常/異常判別モードについて説明する。操
作手段860のAMODモード選択手段822で正常/
異常判別モードが選択されると(図2)、モニタ信号入
力手段300は例えば約18秒の1回のレーザ溶接作業
中にモニタ信号を200回サンプリングして、そのチャ
ネルNo.1〜No.5のモニタ信号を各200サンプリ
ング分読み込む。これ等のモニタ信号は、モニタ信号処
理手段400により正規化及び平均化処理され、モニタ
データとしてモニタデータ記憶手段810に記憶され
る。一方、正常/異常判別手段820(図1)は、モニ
タデータ記憶手段810から正常/異常の判別をしたい
溶接の観測値即ち被判別データのサンプルを一つづつ取
り込む。
【0023】ここで、被判別データをYj 1,iと表す。た
だし、jは1サイクル当たりのサンプリング数でj=1
〜38の整数(時間順)、iはチャネル番号でi=0〜
5(セクションs=1〜6)である。また、セクション
とは38×6個のデータ区分を意味しており、セクショ
ン毎に正常/異常を判別する。即ち、それぞれのセクシ
ョンにおいて、データのバラツキの類似度を比較するマ
ハラノビスの汎距離による判別、或はデータの絶対値の
大きさを比較する基準値比較判別で、正常か異常かを判
別する。正常規範の分布が正規分布している場合には前
者の判別法を用い、正規分布していない場合には後者の
判別法を用いる。
【0024】マハラノビスの汎距離(Maharanobis's gen
eralized distance)による判別とは、あるセクションに
おいて、「if D2 js>31.4,then そのセクションは
異常,else そのセクションは正常。」とするものであ
る。ここで、マハラノビスの汎距離D2 j,sは、Yj 1,i
サンプル(Y1,1・・Y1,pTp=iとすると、次式で表
される。
【0025】
【数1】 D2 j,s=(Yj 1,i−μj iTΣ-1(Yj 1,i−μj i
【0026】基準値比較判別とは、あるセクションにお
いて、「if 全ての(sL−α)<Yp<(sL+α),
then そのセクションは正常、else そのセクションは異
常」とするものである。
【0027】そして、1つのセクションでも異常と判定
されたならば、その溶接は異常と判別し、全てのセクシ
ョンで正常と判定されたならば、その溶接は正常と判別
する。
【0028】上述した正常/異常の判別を行うように操
作手段860を操作すると、表示手段には図5に示す諸
表示が現れる。図5において、851は判別すべきデー
タ又は判別結果を表示するデータ・結果表示であり、8
52は判別処理中であることを示す判別表示であり、8
53は判別の結果が正常であることを示す正常表示であ
り、854は判別の結果が異常であることを示す異常表
示であり、855は判別結果を確認し、異常の種類を識
別する際に用いる確認ボタンであり、856は識別を実
行する際に用いる識別ボタンであり、857は851が
表示しているデータが判別すべきデータであることを示
す生データ表示であり、858は851に表示されてい
るデータが判別の結果であることを示す判別パターン表
示である。また、表示手段には、「判別の結果は異常で
す。」、「判別の結果を表示しています。」というメッ
セージが表示される。
【0029】操作手段860は、AMODモードで異常
と判別されたとき、BMODモード(異常識別モード)
を自動的に選択するようになっており、表示手段には図
6に示す画面が表示される。図1の異常識別手段830
は、異常と判別されたデータの6×38個のセクション
を縦3個×横4個からなるセクション群を新しいセクシ
ョンと見なして26個のセクションに変換する。このパ
ターンと前述した異常A〜Fの規範パターンとを識別す
る。
【0030】図6は、異常規範データを学習する際に用
いる操作を表示するもので、861は異常規範と識別す
べきパターンとを示す異常規範データ表示であり、86
2は識別結果を示す異常識別表示であり、863は識別
不可能であることを示す識別不可表示であり、864は
異常識別結果を確認する確認ボタンであり、865は識
別が実行中であることを示す識別中表示であり、866
は表示したい先頭の異常規範の種類を選択する際に用い
るNEXTボタンであり、868は861に表示されている
データが判別に使用されたパターンであることを示す判
別パターン表示である
【0031】異常識別方法としては、人為的に或は記憶
されたデータから作成した規範異常パターンと被判別デ
ータの異常パターンとの比較を図7に示したニューラル
ネットワークモデルを用いて識別する方法を使用するこ
とが好ましい。図7において、871は26個のセクシ
ョンに対応した入力層、872は中間層、873は異常
の種類の数(6)と正常のそれとを合わせて7つに対応
した出力層である。
【0032】次に、図2において、正常規範学習モード
選択手段823が選ばれると、異常時のデータは正常時
のデータ群と比較してデータのバラツキ方の類似度が小
さいか、或は数値の大きさが離れるから、正常規範学習
手段840は、先ず、データのバラツキの類似度で比較
するか(マハラノビスの汎距離)、データの絶対値の大
きさで比較するか(基準値比較)、判別のための方法を
選択するため、モニタデータ記憶手段810に記憶され
た80サイクル分のデータのサイクル同期性を確認す
る。即ち、Xj a,i(j=1〜38,i=0〜5)が異な
るサイクルa(a=1〜80)でも大きく変わらないこ
とを確認するため、Xj a,iを取り出し、母集団の正規分
布性(再現性)を調べる。具体的には、あるj、あるi
のXj a,iが、サイクルaによる分布が正規分布であるか
否か調べるため、x2乗検定(カイ2乗検定)を行う。
あるセクション(s,j)において、そのセクションの
チャネルiについて正規分布であれば、そのセクション
の判定法を「マハラノビスの汎距離による判別」を行う
Mセクションとし、正規分布でなければ、そのセクショ
ンの判定法を「基準値比較判別」を行うKセクションと
する。
【0033】また、溶接後の判別処理を高速化するた
め、マハラノビスの汎距離の事前計算を行う。即ち、μ
j iをXj a,iの平均=(μ1・・μpTp=i、Σ
-1j aiの分散・共分散行列とすると、Σは下記の行
列式(2)で表される。
【0034】
【数2】 ただし、σuvは次式(3)の通りであり、
【数3】 例えば、σ11は、数式(4)で表される。
【数4】
【0035】また、基準値比較判別に用いる基準値を計
算するために、各セクションにおいて、チェビシェフの
不等式を用い、正常既知データXj a,iの一つでもその基
準値(sL±α)を越える確率が5%となる値を基準値
とする。
【0036】図8は、上述した正常規範データを学習す
る際に用いる操作と表示手段を示しており、881は、
正常規範として呼び出しているデータの番号とその内容
を示す正常規範データ表示、882は現在までに選ばれ
ている正常規範のデータ数を示す正常規範データ数表
示、883は更に正常規範データとして選択可能である
ことを示している選択可能表示、884は別の正常規範
データを選択する際に用いるNEXTボタン、885は88
1で表示されているデータを正常規範データとして登録
が可能であることを示している登録可能表示、886は
登録の実行の際に用いる登録ボタン、887は選択すべ
きデータが終了したか或は登録すべきデータが終了した
かを示す終了表示、888は登録や選択の終了を各課人
し学習に入るときに使用する終了ボタン、889は学習
中であることを示す学習ランプである。
【0037】図2において、異常規範学習モードが選ば
れると、異常規範学習手段850は先ず、過去の異常の
データや経験、知見より、異常状態A〜Fの各パターン
を作って、異常規範パターンを登録する。学習により、
ニューラルネットワークの中に適確な異常パターンを作
る。学習とは、操作者が溶接状況監視装置に学習用デー
タと教師データを入力すると、そのデータ間の関係を溶
接状況監視装置が自ら学習し、その後、操作者が、学習
用データや未学習データを入力したとき、教師データに
相当するデータを出力することである。例えば、学習用
データとして、「白黒黒白白黒・・」のパターンを、教
師データとして「異常A」のデータを与え、このような
セットを数多くペアで与える。そして、学習後「白黒黒
白白黒・・」のパターンが与えられると、それに対して
「異常A」と答える。
【0038】図9は、異常A3のパターンを登録し、学
習する際の操作手段及び表示手段を示している。図9に
おいて、891は登録済みの異常A1、A2、B1、B
2、B3及びこれから登録する異常A3のパターンを示
す異常規範パターン表示、892はどの異常が登録済み
であるかを示す登録済み表示、893は既に登録した異
常のパターンの数を示す異常規範登録数表示、894は
これから登録する異常の規範パターンとしてA3が選択
されていることを示す登録状況表示、895は別の異常
パターンの選択のために用いられるNEXTボタン、896
は登録を実施するときに用いる登録ボタン、897は学
習が実行されていることを示す学習ランプ、898は学
習を実行するときに用いる実行ボタン、899は異常規
範の学習が終了したことを示す終了ランプである。
【0039】最後に、図2において印刷モードが選ばれ
ると、印刷手段825は、操作者の要求によりモニタデ
ータ記憶手段810に格納されているデータのリストや
表示画面の内容を印刷する。図10は、印刷手段825
の出力の一例を示しており、例えば、サイクルデータ番
号123−234−345LKZDは、異常と判別さ
れ、異常A1と識別されたデータが異常規範データとし
て使用中であることを示している。
【0040】図11〜13には、本発明による溶接状況
監視装置の第2実施例が示されている。
【0041】溶接工具は、一般的に、同溶接工具を構成
している種々の部品の寸法公差もしくは製造上の寸法精
度のため、溶接工具毎に光学系における機械的特性が異
なったり、また、YAGレーザの出力や、モータ電圧
や、エンコーダ出力等の電気的特性も異なる。例えば、
YAGレーザを使用した溶接工具では、図示しないが、
YAGレーザを導く光ファイバや、YAGレーザを絞っ
たり焦点合わせする光学レンズや、YAGレンズを導波
管の軸方向から半径方向に偏光させるミラーや、YAG
レーザの照射位置を周方向に回転させるモータや、方向
を変えるときの位置と速度を検出するエンコーダや、溶
接工具本体を導波管内に同軸状に位置決めする調心機構
や、溶接工具をスパッタから守るための遮断ガスを噴出
するノズルや、溶接部を監視するための光ファイバ等の
諸部品を有するが、これ等にはその特性に差がある。
【0042】従って、特にレーザ溶接の場合、精度良く
溶接が行えるという特性があるため、この特性を生かす
には、溶接工具の特性のバラツキに対処すべく、正常溶
接のモニタデータを数多く採集する必要があり、これ
は、比較的長い溶接試行準備時間を必要することを意味
している。そこで、長い溶接試行準備時間の必要性を無
くすために、後述するように、本発明の第2実施例の溶
接状況監視装置は、工具毎モニタデータ記憶手段と、工
具特性判定手段と、工具特性規範学習手段とを更に備
え、また、本発明の第3実施例の溶接状況監視装置は、
複数回の溶接作業分の数の監視用モニタデータを採集す
るモニタ信号処理手段と、繰り返し正常規範学習手段と
を備えている。
【0043】即ち、図11に示すように、第2実施例
は、過去の溶接で用いた溶接工具のモニタデータの平均
値を記憶する工具毎モニタデータ記憶手段(第1モニタ
データ記憶手段)870と、監視すべき現在のモニタデ
ータがどの溶接工具の監視用モニタデータに近いかを判
定するための工具特性規範を作成する工具特性規範学習
手段890と、工具特性規範に基づいて、監視すべき現
在のモニタデータがどの溶接工具の監視用モニタデータ
に近いかを判定する工具特性判定手段880とを有す
る。
【0044】次に、図12を参照して工具毎モニタデー
タ記憶手段870について説明すると、符号421〜4
26は、それぞれ工具番号1〜6の溶接工具について、
正常時のモニタデータのうち1回目のレーザ溶接作業に
おける各チャネルの200サンプリングを平均した値を
記憶した工具特性記憶手段である。
【0045】図13は、工具特性判定手段880及び工
具特性規範学習手段890の説明図で、階層型ニューラ
ルネットワークの入力層431は、工具特性規範学習手
段890として用いることができ、その場合、学習デー
タとして用いる工具毎モニタデータのチャネルNo.0〜
No.5までの平均値を入力する。また、入力層431
は、工具特性判定手段880としても用いられ、その場
合、監視すべき溶接の溶接工具のモニタデータのチャネ
ルNo.0〜No.5までの平均値を入力する。
【0046】432は、階層型ニューラルネットワーク
の中間層で、判定すべき溶接工具の種類に1つ足りない
数、即ち5個のニューロンを示している。433は、階
層型ニューラルネットワークの出力層で、工具特性規範
学習手段として用いるときは、ある工具番号の学習デー
タを入力層に入力する場合は、その工具番号に対応した
教師データとして工具番号に対応したニューロンだけが
1の値で他のニューロンは全て0の値を設定する。ま
た、工具特性判定手段として用いるときは、入力層に監
視すべき溶接の溶接工具のモニタデータのチャネルN
o.0からNo.5までの平均値を入力された結果、最も
1の値に近い値を出力する出力層のニューロンに対応し
た工具番号を判定結果として用いる。
【0047】上述した431、432、433を構成す
る一つ一つのニューロンモデルは多入力一出力の非線形
閾関数であり、多入力の値にそれぞれの重みを掛けて合
計した値がある閾値を超えたときは1を出力し、そうで
ないときは0を出力する。また、ニューロンモデルは、
合計した値からアナログ値を出力するように傾きが単調
増加するシグモイド関数を用いてもよい。上述のような
ニューロンモデルをネットワークに構成して、パターン
の学習と識別に利用している。
【0048】図14に示した本発明の第3実施例では、
モニタ信号処理手段450で初めに16サイクル分を採
集し、この信号から80サイクル分のモニタ信号を取り
出し、モニタデータ記憶手段810に記憶する。第1、
第2実施例では、例えば溶接速度信号の1サイクル分の
データは200回のサンプリングで200点あり、これ
等のデータは、5〜6個毎に平均値をとって38点のデ
ータとなっている。第3実施例では、例えば5〜6個毎
に平均値をとるとき、200点のデータを1つ、2つ、
3つ、4つ或は5つずらして平均をとることによって、
1サイクル分のデータから5サイクル分のデータを得て
いる。従って、16サイクル分のモニタ信号を採集すれ
ば、この信号から80サイクル分のモニタ信号を取り出
すことができる。
【0049】また、第1、第2実施例の正常規範学習手
段は80サイクル分のデータを用いて、唯1回規範を作
成するのに対して、第3実施例の繰り返し正常規範学習
手段845は、初めにモニタ信号処理手段450が80
サイクル分のモニタ信号を取り出したときに正常学習規
範を作成し、正常/異常判別手段820で正常と判別さ
れたとき、再び正常学習規範を作成し、このようにして
繰り返し正常規範学習手段845は、16サイクル分、
17サイクル分・・・80サイクル分のデータから、正
常な溶接の回数を重ねる毎に繰り返し正常規範を作成す
る。
【0050】このように、第3実施例では、16サイク
ル分のデータから80サイクル分のデータを得て、一度
は正常規範を作るが、溶接工具によっては、やはり80
サイクル分のデータから80サイクル分のデータを得て
正常規範を作る方が、データの分布がより正規分布に近
くなり、正常/異常の判別精度が良くなるので、繰り返
し正常規範学習手段により、正常と判定されたデータを
80サイクル分のデータの一つと置換してから再び正常
規範を作っている。
【0051】上述したモニタ信号処理手段450を説明
する図15において、441は1回のレーザ溶接作業で
得られる1つのチャネルのモニタ信号の200サンプリ
ングのデータを示している。モニタ信号処理手段450
は、データ441から上述したように5サンプリング置
きにモニタ信号を取り出すなどして、参照符号442〜
446で示す38サンプリングのデータを作成してい
る。
【0052】
【発明の効果】第1実施例として説明した第1の発明に
よれば、操作者は、試行溶接によりモニタデータ記憶手
段に記憶された正常或は異常のモニタデータを用いて、
正常規範学習手段或は異常規範学習手段によって正常規
範或は異常規範を装置に学習させ、新たな判別すべきモ
ニタ信号を正常/異常判別手段によって正常か異常か判
別し、異常であれば更に異常識別手段により異常の種類
を識別するように構成されているので、溶接状況監視装
置が正常及び異常の学習機能とそれに基づく判別、識別
機能とを持つことになり、熟練者でなくても溶接工具の
特性のバラツキに対処することができるので、熟練のた
めに比較的長い訓練時間を必要とすることがない。ま
た、溶接作業中に監視に時間を多くあてる必要がないた
め、溶接作業全体の効率を改善することができる。
【0053】また、第2実施例として説明した第2の発
明によれば、操作者は、予め、工具毎モニタデータ記憶
手段に記憶された溶接工具の工具特性データを用いて、
工具特性規範学習手段で工具特性判定規範を学習してお
く。そして、これから監視すべき溶接に使用する溶接工
具で試行溶接を行い、その中で正常に溶接できたものに
ついて、モニタ信号処理手段を介して得た工具特性デー
タと工具特性規範データを工具特性判定手段によって比
較判定し、監視すべき溶接に使用する溶接工具が過去の
どの溶接工具に近いかを判定して最も近い溶接工具の正
常規範を取り出し、以後、例えば80回分の正常な溶接
のモニタデータが揃うまで正常/異常判別の規範として
用いる。溶接工具毎の工具特性データの収集は、溶接の
施工現場で行う必要がなく、溶接工具を製作した際のテ
スト段階で溶接工具毎のデータの収集を行うことができ
るので、短い時間で、これから監視すべき溶接におい
て、溶接工具の特性に最も近い溶接工具の正常規範を設
定し、その溶接工具による正常なモニタデータが十分に
採集することができるまで、監視を実行可能であり、比
較的長い溶接試行準備時間を必要とせず、溶接作業全体
の効率を改善することができる。
【0054】更に、第3実施例として説明した第3の発
明によれば、操作者は、先ず例えば16回の正常な溶接
を実施し、そのときのモニタ信号からモニタ信号処理手
段によって80回分のモニタデータを作り、モニタデー
タ記憶手段に記憶する。ここで正常な溶接のモニタデー
タを用いて、繰り返し正常規範学習手段によって正常規
範を装置に学習させ、新たな判別すべきモニタ信号を正
常/異常判別手段によって正常か異常かを判別し、異常
であれば更に異常識別手段によって異常の種類を識別す
る。そして、正常と判別されたモニタデータは、モニタ
信号処理手段によって先に作られた例えば80回分のモ
ニタデータの一つと置換され、再び繰り返し正常規範学
習手段により正常規範が学習される。そのため、溶接工
具の特性に対処するために、比較的に短い時間で溶接工
具による正常な溶接のモニタデータを採集することがで
きるので、長い溶接試行準備時間を必要とせず、溶接作
業全体の効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る溶接状況監視装置の
ブロック図。
【図2】図1の溶接状況監視装置で使用されている操作
手段の説明図。
【図3】図1の溶接状況監視装置で使用されているモニ
タ信号記憶手段の説明図。
【図4】図3のモニタ信号記憶手段に記憶された異常パ
ターンの一例を示す説明図。
【図5】図1の溶接状況監視装置の操作手段により正常
/異常判別モードを選択したときに表示手段に表れる画
面を示す説明図。
【図6】図1の溶接状況監視装置の操作手段により異常
識別モードを選択したときに表示手段に表れる画面を示
す説明図。
【図7】異常識別モードを選択したときに、異常識別手
段が異常識別のために用いるニューラルネットワークモ
デルの説明図。
【図8】図1の溶接状況監視装置の操作手段により正常
規範学習モードを選択したときに表示手段に表れる画面
を示す説明図。
【図9】図1の溶接状況監視装置の操作手段により異常
規範学習モードを選択したときに表示手段に表れる画面
を示す説明図。
【図10】図1の溶接状況監視装置の操作手段により印
刷モードを選択したときに表示手段に表れる画面を示す
説明図。
【図11】本発明の第2実施例に係る溶接状況監視装置
のブロック図。
【図12】図11の溶接状況監視装置で使用されている
工具毎モニタデータ記憶手段の説明図。
【図13】図11の溶接状況監視装置で使用されている
工具特性規範学習手段及び工具特性判定手段のニューラ
ルネットワークモデルの説明図。
【図14】本発明の第3実施例に係る溶接状況監視装置
のブロック図。
【図15】図14の溶接状況監視装置で使用されている
モニタ信号処理手段の説明図。
【図16】従来の溶接状況監視装置を示すブロック図。
【符号の説明】
200 溶接工具もしくは装置 300 モニタ信号入力手段 400 モニタ信号処理手段 450 モニタ信号処理手段 810 モニタデータ記憶手段(第2モニタデータ記
憶手段) 820 正常/異常判別手段 830 異常識別手段 840 正常規範学習手段 845 繰り返し正常規範学習手段 850 異常規範学習手段 860 操作手段 870 工具毎モニタデータ記憶手段(第2モニタデ
ータ記憶手段) 880 工具特性判定手段 890 工具特性規範学習手段
フロントページの続き (72)発明者 長島 是 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 石出 孝 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接状況をモニタ信号を用いて監視する
    ものにおいて、監視用モニタデータを記憶するモニタデ
    ータ記憶手段と、該モニタデータ記憶手段に接続されそ
    のモニタデータから溶接状況の正常、異常を判別する正
    常/異常判別手段と、該正常/異常判別手段に接続さ
    れ、前記溶接状況が異常の場合に異常の種類を識別する
    異常識別手段と、前記モニタデータ記憶手段に接続さ
    れ、予め試行された正常溶接のモニタデータから正常規
    範データを学習する正常規範学習手段と、前記モニタデ
    ータ記憶手段に接続され、予め試行された異常溶接のモ
    ニタデータから異常規範データを学習する異常規範学習
    手段とを有することを特徴とする溶接状況監視装置。
  2. 【請求項2】 溶接状況をモニタ信号を用いて監視する
    ものにおいて、監視すべき現在の監視用モニタデータを
    採集するモニタ信号処理手段と、該モニタ信号処理手段
    に接続され、溶接工具毎の過去の監視用モニタデータを
    記憶する第1モニタデータ記憶手段と、該第1モニタデ
    ータ記憶手段に接続され、前記監視すべき現在のモニタ
    データがどの溶接工具の監視用モニタデータに近いかを
    判定するための工具特性規範を学習する工具特性規範学
    習手段と、前記モニタ信号処理手段及び工具特性規範学
    習手段に接続され、前記工具特性規範に基づいて、前記
    監視すべき現在のモニタデータがどの溶接工具の監視用
    モニタデータに近いかを判定する工具特性判定手段と、
    監視用モニタデータを記憶する第2モニタデータ記憶手
    段と、該第2モニタデータ記憶手段に接続されそのモニ
    タデータから溶接状況の正常、異常を判別する正常/異
    常判別手段と、該正常/異常判別手段に接続され、前記
    溶接状況が異常の場合に異常の種類を識別する異常識別
    手段と、前記第2モニタデータ記憶手段に接続され、予
    め試行された正常溶接のモニタデータから正常規範デー
    タを学習する正常規範学習手段と、前記第2モニタデー
    タ記憶手段に接続され、予め試行された異常溶接のモニ
    タデータから異常規範データを学習する異常規範学習手
    段とを有することを特徴とする溶接状況監視装置。
  3. 【請求項3】 溶接状況をモニタ信号を用いて監視する
    ものにおいて、1回の溶接作業から複数回の溶接作業分
    の数の監視用モニタデータを採集するモニタ信号処理手
    段と、該モニタ信号処理手段に接続され、前記監視用モ
    ニタデータを記憶するモニタデータ記憶手段と、該モニ
    タデータ記憶手段に接続されそのモニタデータから溶接
    状況の正常、異常を判別する正常/異常判別手段と、該
    正常/異常判別手段に接続され、前記溶接状況が異常の
    場合に異常の種類を識別する異常識別手段と、前記モニ
    タデータ記憶手段に接続され、予め試行された正常溶接
    のモニタデータから正常規範データを作成すると共に、
    前記正常/異常判別手段が正常溶接と判別した場合に、
    該正常溶接のモニタデータを先に作成されたモニタデー
    タの1つと置換して再び正常規範データを作成する繰り
    返し正常規範学習手段と、前記モニタデータ記憶手段に
    接続され、予め試行された異常溶接のモニタデータから
    異常規範データを学習する異常規範学習手段とを有する
    ことを特徴とする溶接状況監視装置。
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