JPH0533738U - 簡易角質表面清掃洗浄材 - Google Patents

簡易角質表面清掃洗浄材

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JPH0533738U
JPH0533738U JP8951491U JP8951491U JPH0533738U JP H0533738 U JPH0533738 U JP H0533738U JP 8951491 U JP8951491 U JP 8951491U JP 8951491 U JP8951491 U JP 8951491U JP H0533738 U JPH0533738 U JP H0533738U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無痛で且つ簡単な動作によって角質層を数層
削りながら、清掃洗浄する。 【構成】 柔軟性を有するシート状角質表面清掃部材
と、柔軟性を有するシート状消毒殺菌部材とを保持する
ための1部空隙を設けるようにして積層結合したことを
特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、無侵襲型経皮投薬の前処理として使用されるアルコール含有不繊布 の様な簡易角質表面洗浄材に関する。
【0002】
【従来例】
無侵襲型経皮投薬は、経口投薬に比べ胃腸障害等の副作用を惹起することなく 、ファーストパス代謝をうけることなく薬物を必要なだけ吸収させられて、副作 用をおこさず、薬効を充分に発揮する手段として期待されており、その中でも電 気的手段を加えて経皮吸収を促進させるイオントフォレーゼが近時益々注目され つつある。 しかしながら、生体表面には、古い角質細胞破片、分泌物付着(皮脂、汗等) 、表層バクテリアなど薬物を投与する前に浄化ステップが必要であり、アルコー ル綿の使用が良く使われてきた。あるいは、電気的又は薬物浸透の上から、角質 層が大きな抵抗となっていることから、不用な角質層をストリッピングをくり返 すなどで数層を除くことなどが行なわれてきた。特にインスリン等の分子量の大 きい薬物の投与にとって、上述した行為は必要不可欠なものであった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで、これまで様々な工夫がなされているこの様な皮膚処理手段が投薬前に 行なわれている。従前法は、使いやすい用具という点で大きな問題を残している といえる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑み本考案は、従来行われている注射等の侵襲型経皮投薬に於ける前処 理に着目し、この前処理程度に簡単でしかも十数層の角質層に無痛で且つ確実に 傷を施すか数層を削ることができる簡易角質表面清掃洗浄材を実現した。 侵襲型経皮投薬に於ける前処理とは、脱脂綿にアルコールを含浸させたもの( アルコール、綿)で生体表面を軽く拭くことである。
【0005】
【実施例】
本考案の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は、図2のX−X′ 間の断面図である。 (11)は、角質清掃部材であり、不繊布、紙、綿、布等の柔軟性シートにダイヤ モンド、コランダム、エメリー、ザクロ石、フリント、粘土、大理石、人造品と しては、人造ダイヤモンド、人造コランダム、炭化ケイ素、炭化ホウ素、酸化ク ロム、化鉄、アルミナ、エメリー、ガーネット、けい石等の硬質微細粒子を付着 させたものである。 付着方法は、上述したシート表面に、アクリル系、シアネート系接着剤、にか わ、ゼラチン、ユリア樹脂木材接着剤、フェノール樹脂接着剤等メラミン系、ジ メタクリル系、エポキシ系接着剤等の合成接着剤を塗布した後、上記粒子をふり かけて形成する方法が例示される。この粒子の粒度は、300〜2000(JIS規格 R6001)程度が好適に使用される。 シート表面に上述した硬質粒子を無数付着させてなる角質表面清掃部材を用い て皮膚表面を拭く時、無数の硬質粒子が角質層表面に傷を与え、不用の古い角質 層の何層かをはがすことができる。角質層の厚さは約20(μm)程度であるか ら硬質粒子が与える傷は、それ以下にとどめ、無痛ではあるが、その結果、電気 的に良導性を有する表皮に近づくことになる。 (12)は、消毒殺菌部材であり、綿、布、紙、不繊布等、多孔性柔軟シートにア ルコール等の殺菌消毒液を含浸させたものである。 (13)は、空隙であり、指が1本乃至数本入る程度の大きさに形成されている。 空隙(13)は、角質清掃部材(11)と消毒殺菌部材(12)との両縁部を接合して形成し たものである。接合部を(5a)で示す。
【0006】 その動作を図3乃至図4に示す。経皮投薬前、図3に示す様に数本の指を空隙 (13)に挿入し、角質清掃部材(11)側を生体(MM)の投薬部位に宛てがい、1回 乃至数回拭き、角質層の表面数層を物理的に削ることになる。 次に図4で示す様に手を返して、消毒殺菌部材(12)を投薬部位に宛てがい、1 回乃至数回拭き、削られた角質細胞破片を拭きとると共に角質層面を消毒、滅菌 、洗浄し整える。 角質清掃部材(11)による角質層の損傷程度は、目に見えるか、見えない程度の ものであり、最初に消毒殺菌部材(12)で投薬部位を拭き、次に角質清掃部材(11) で投薬部位を拭いてもよい。又、図5で示す様に角質清掃部材(11)中に多数の小 穴(14)を穿設し、この裏に消毒殺菌部材(12)と類似部材よりなる裏打ち部材(15) を積層した他の実施例を示し得る。当該実施例によれば、角質清掃部材(11)表面 に小穴(14)を介して常時、裏打ち部材(15)に含浸された消毒殺菌液を供給させる ことができることから、角質層表面の数層をはがすかと同時に消毒も行なうとい う機能性を有することができるものである。 本実施例で示す空隙は、使用者の指を差し込む程度の大きさを示したが、これ に限るものでなく、手のひらが入れられる位大きいものであってもよい。
【0007】 次に他の実施例を図6に示す。 図6は、角質清掃部材(11)と消毒殺菌部材(13)の略中央部のみを接合し、接合 した両側を空隙(12)としたものである。 使用する際、接合部(5a)を指で挟む。後は、前実施例と同様に手のひらを返す 様にして、角質清掃部材(11)と消毒殺菌部材(13)の両面を交互に投薬部位に押し 当て、1回乃至数回拭けばよいものである。
【0008】
【考案の効果】
以上、詳述の如く、本考案によれば、簡単な動作によって角質層を数層削りな がら清掃することができると共に、従来侵襲型経皮投薬に於ける前処理と、ほと んど変わりがないことから、初心者であっても抵抗なく受け入れられる等、実用 性が極めて高い等の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】本考案の一実施例を示す図である。
【図3】
【図4】本考案の一実施例を説明する為の図である。
【図5】
【図6】本考案の他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
11 角質清掃部材 12 消毒殺菌部材 13 空隙 14 小穴 15 裏打ち部材 5a 接合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟性を有するシート状角質表面清掃部材
    と、柔軟性を有するシート状消毒殺菌部材とを保持する
    ための1部空隙を設けるようにして積層結合したことを
    特徴とする簡易角質表面清掃洗浄材。
JP8951491U 1991-10-07 1991-10-07 簡易角質表面清掃洗浄材 Expired - Fee Related JP2555600Y2 (ja)

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JP8951491U JP2555600Y2 (ja) 1991-10-07 1991-10-07 簡易角質表面清掃洗浄材

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JPH0533738U true JPH0533738U (ja) 1993-05-07
JP2555600Y2 JP2555600Y2 (ja) 1997-11-26

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996010439A1 (fr) * 1994-09-30 1996-04-11 Kabushiki Kaisya Advance Interface pour administration iontophoretique transcutanee, et agent et methode de traitement de la peau a cette fin

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996010439A1 (fr) * 1994-09-30 1996-04-11 Kabushiki Kaisya Advance Interface pour administration iontophoretique transcutanee, et agent et methode de traitement de la peau a cette fin

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JP2555600Y2 (ja) 1997-11-26

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