JPH05337250A - ワイヤレスコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 家庭用のＴＶ受像機等をモニタとして利用す
る単方向通信を行うテレビゲーム装置用のワイヤレスコ
ントローラにおいて、その通信チャネル内に他機の電波
や外来ノイズ等が存在するとき、その使用前にキャリヤ
センスすることにより、他の空きチャネルに切替えて支
障のない通信を可能とする手段を提供する。 【構成】 このため、アダプタ３にワイヤレスコントロ
ーラ４を収納するためのホルダ部５を設け、これに収納
したコントローラ４を取外そうとすることを検知するた
めの電気接点Ｃ２を設けると共に、アダプタ３は、コン
トローラ４がホルダ５に収納されている間、定期的に受
信回路１１によりキャリヤセンスを行って空きチャネル
を探査して記憶装置１３に記憶しておき、またコントロ
ーラ４の接点Ｃ２を介して通知する。コントローラ４も
これを記憶回路２２に記憶しておき、この取外しを検知
したとき、前記最後の記憶チャネルで通信するよう構成
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はワイヤレスコントロー
ラ、特にテレビゲーム装置のワイヤレスコントローラに
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、家庭用のテレビジョン受像機等を
モニタとして利用するいわゆるテレビゲーム装置（ある
いはコンピュータゲーム装置、略してファミコン等）が
普及している。従来のこの種のゲーム装置のコントロー
ラは有線式のものが一般的であるが、実際にゲーム操作
を行う場合、操作者とテレビ等のゲーム用のモニタ画面
との距離がケーブル（またはコード）長さにより制約さ
れて見難くなったり、またケーブルが邪魔になり、不使
用時の保管の際にも始末が不便である等の煩わしさがあ
るため、これらを無線によるワイヤレス化する提案が例
えば特開昭６３−８２６８８号公報及び実開昭６２−１
４５２７号公報等に開示されている。これらは、いずれ
もワイヤレスコントローラによりゲーム装置に対して単
方向通信を行うようにしたものであった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の単方向ワイヤレス（リモコン）通信にあっては、例え
ばコードレス電話等のように互いに送受信機を搭載して
双方向通信を行う場合と異なり、単方向リモコンの受信
側で無線チャネルのキャリヤセンス（搬送波検知）を行
っても、結果に対して通信チャネル切替え等の指示を送
信側に通達する手段がないため、実際には単方向の無線
機でキャリヤセンスを行っているものは従来見当たらな
かった。

【０００４】このため、単方向無線通信を行うこの種の
ゲーム装置用ワイヤレスコントローラにあっては、通信
チャネル内に他機の電波や周囲からの外来ノイズが存在
しても、所定の回線を設定してしまうため、自機，他機
共にこれらノイズにより通信に支障をきたすことが多
く、その結果を見て使用者がチャネルを切替えるのが実
情であった。

【０００５】この発明は、以上のような局面にかんがみ
てなされたもので、従来の単方向通信を行うゲーム装置
用ワイヤレスコントローラにおいて、その通信チャネル
内に他機の電波や外来ノイズ等が存在するとき、その使
用前にキャリヤセンスすることにより他の空きチャネル
に切替えて支障のない通信を可能とする手段の提供を目
的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、ゲーム状態入力手段及びその入力情報の無線送
信手段とより成るワイヤレスコントローラ、ならびに前
記入力情報の無線受信手段及びこの受信入力情報をゲー
ム装置を介してモニタ上に画像・音声制御信号として送
出するためのインタフェース回路とより成るアダプタと
で構成されると共に、前記コントローラとアダプタ間を
複数チャネルの無線回線で結ばれたゲーム装置におい
て、前記アダプタには前記コントローラを収納するため
のホルダ部を設け、このホルダ部には、このコントロー
ラに電気的情報を伝達するための電気接点と、このコン
トローラを取外したことを検知するための検知手段とを
設け、前記アダプタは、前記コントローラが前記ホルダ
に収納されている間、定期的に前記無線受信手段により
キャリヤセンスを行うことにより、前記チャネル中の空
きチャネルを探査して前記電気接点を通じて前記コント
ローラに通知すると共に、前記取外しを検知したとき、
最後に通知した前記空きチャネルを用いて通信を行うよ
う構成することにより、前記目的を達成しようとするも
のである。

【０００７】

【作用】以上のような本発明構成により、コントローラ
を前記ホルダから取上げようとすると、アダプタが事前
に探査しておいた使用可能なチャネルを定期的にコント
ローラへ通知しておくため、自機，他機共に干渉のない
良好な通信を確保し得る。

【０００８】

【実施例】以下にこの発明を実施例に基づいて説明す
る。図５にこの発明を適用し得るワイヤレスコントロー
ラを備えたゲーム装置の一例の基本構成図を示す。

【０００９】１は、この種のテレビゲーム装置（本
体）、２は、このゲーム装置１からの信号が入力される
テレビ受像機等の画像・音声モニタ、３は、ワイヤレス
コントローラ４からの入力情報である無線信号を受信す
るための受信回路（そのアンテナ３ａのみを示す）と、
この信号をモニタ２上の画像・音声制御信号としてゲー
ム装置１を介して送出するためのインタフェース回路と
より成るアダプタである。ワイヤレスコントローラ４
は、押ボタン等のゲーム状態入力手段を有する各キース
イッチＫと、その入力情報を無線送信するための送信回
路（そのアンテナ４ａのみを示す）とより成る。

【００１０】（構成）図１に、この発明に係るアダプタ
３の一実施例の外観斜視図を示す。この実施例の特徴
は、アダプタ３にコントローラ４を収納するための複数
のホルダ部５を設け、ここにコントローラ４へ充電する
ための充電用接点Ｃ１ならびに、電気的情報を伝達する
ためのチャネル指示用接点Ｃ２とを備えたことにある。

【００１１】なお、６は複数の電池用ホルダ、７は、ゲ
ーム装置１本体用のトレー、８は電源コンセント、９は
電源供給用コネクタ、１０は制御線用コネクタである。
図２に、それぞれコントローラ用ホルダ５内部の充電用
接点Ｃ１及びチャネル指示用接点Ｃ２の配設位置例を示
す拡大断面側面図（ａ）及び上面図（ｂ）を示す。

【００１２】また、図３は、このアダプタ３の回路構成
ブロック図である。１１は受信回路、１２は制御回路、
１３は記憶回路、１４は電源回路、１５は充電回路、１
６は充電検出回路、１７は制御用スイッチ、Ｂはコント
ローラ４の電源用電池（バッテリ、図４参照）を示す。

【００１３】図４は、コントローラ４の回路構成ブロッ
ク図である。２０は無線送信回路、２１は制御回路、２
２は記憶回路、２３は充電検出回路、２４は制御用スイ
ッチを示す。

【００１４】（動作）次に動作を説明する。ゲーム装置
１本体の電源は、アダプタ３を経由して供給され、ゲー
ム操作時は、コントローラ４は各キーＫの入力状態をシ
リアルデータ化し、それにより無線電源の搬送波（キャ
リヤ）を変調して連続または定期的に送信するシステム
である。

【００１５】その動作としてはまず最初に、コントロー
ラ４は、アダプタ３のコントローラ用ホルダ５内に収容
されていると、電池Ｂ充電用接点Ｃ１が接続されて充電
が行われる。さらに、充電検出回路１５（図３）が、充
電用接点Ｃ１が接続されていると（すなわちコントロー
ラ４がホルダ５内に収納されていること）を検知し、コ
ントローラ４（図４）を電池Ｂから制御回路２１や送信
回路２０等への電源供給を停止させる。

【００１６】このとき、アダプタ３側（図３）でも、充
電検出回路１６がホルダ５内へのコントローラ４の収納
を検知し、定期的に各チャネルを順番にキャリヤセンス
し、空きチャネルがあればこれを記憶装置１３に記憶す
ると共に、電気的接点Ｃ２を通じてコントローラ４に通
知する。コントローラ４側では通知されたチャネル番号
を記憶回路２２に記憶しておく。そして、ゲーム操作者
がまずコントローラ４をホルダ５から取上げると、充電
用接点Ｃ１が開き、コントローラ４の電池Ｂへの充電が
されなくなるため、電池Ｂから送信回路２０へこの電池
Ｂから電源が供給され、記憶していたチャネルで送信が
開始される。一方、アダプタ３側でもコントローラ４が
ホルダ５から取外されたことを検知し、コントローラ４
に最後に通知したチャネルで受信を開始する。

【００１７】このとき、コントローラ４の無線送信回路
２０は指定されたチャネルの各キーＫの状態を連続的ま
たは定期的に送信し、アダプタ３もこのチャネルで受信
する。この送信間隔は、少なくともゲーム装置１からの
キー走査（スキャン）周期よりも短いことが望ましい。
また特にゲーム装置１からのキー走査がない場合は、人
間のキー押下げ速度より十分速い間隔で送信することが
望ましい。さらに、他機も同様にキャリヤセンスするこ
とを考慮すると、アダプタ３がキャリアセンス時受信し
ている間に確実に１回以上電波を送信する必要がある。

【００１８】また、通信チャネルの切替えはＰＬＬ（フ
エーズロックトループ）を用いたＭＣＡ（多重波高分
析）方式でも、あるいは水晶振動子を切換える方式であ
っても差支えない。そして、ゲームが終ってコントロー
ラ４が再度ホルダ５に収納されると、コントローラ４及
びアダプタ３共に全ての状態をリセットし、各部への電
源供給を停止する。

【００１９】また、コントローラ４をホルダ５から取外
した状態で一定時間以上操作しなければ、コントローラ
４は定期的な送信を停止し、アダプタ３は一定時間受信
できない場合、不図示の警告用ＬＥＤを点灯し、警告用
ブザーを鳴らすように構成されている。

【００２０】（他の実施例）なお、以上のような実施例
におけるコントローラ４のゲーム状態入力手段として
は、キーＫ形式のみでなく、例えばジョイスティック，
トラックボールあるいはマウス等の変化量入力装置であ
っても差支えない。

【００２１】また、前記実施例は、電池Ｂを充電するシ
ステム事例を示し、コントローラの取外し検知用に充電
用接点Ｃ１を利用したが、単独の検知専用手段であって
も差支えなく、さらにまた、各接点Ｃ１，Ｃ２はコント
ローラ４をホルダ５部から取外す際に、アダプタ３がキ
ャリヤをセンスするのに十分な時間差を有して接触を断
つものであれば、例えば押ボタン等の他の形式のもので
あってもよいことはもちろんである。

【００２２】

【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、この種の単方向通信を行うゲーム装置用のワイヤレ
スコントローラにおいて、その通信チャネル内に他機の
電波や外来ノイズ等が存在する場合でも、コントローラ
は、その使用前にキャリヤセンスを行って探査して定期
的に通知しておいた最後の空きチャネルに切替えて支障
のない通信が行えるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】 アダプタの一実施例の外観斜視図

【図２】 そのホルダ内部の各接点配設断面側面図及び
上面図

【図３】 アダプタの回路構成ブロック図

【図４】 コントローラの一実施例の回路構成ブロック
図

【図５】 本発明を適用し得るゲーム装置の一例の基本
構成図

【符号の説明】

１ ゲーム装置 ２ モニタ ３ アダプタ ４ ワイヤレスコントローラ ５ コントローラ用ホルダ １１ 受信回路 １２，２１ 制御回路 １３，２２ 記憶回路 ２０ 送信回路 Ｃ１ 充電用接点 Ｃ２ チャネル指示用接点

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゲーム状態入力手段及びその入力情報の
   無線送信手段とより成るワイヤレスコントローラ、なら
   びに前記入力情報の無線受信手段及びこの受信入力情報
   をゲーム装置を介してモニタ上に画像・音声制御信号と
   して送出するためのインタフェース回路とより成るアダ
   プタとで構成されると共に、前記コントローラとアダプ
   タ間を複数チャネルの無線回線で結ばれたゲーム装置に
   おいて、前記アダプタには前記コントローラを収納する
   ためのホルダ部を設け、このホルダ部には、このコント
   ローラに電気的情報を伝達するための電気接点と、この
   コントローラを取外したことを検知するための検知手段
   とを設け、前記アダプタは、前記コントローラが前記ホ
   ルダに収納されている間、定期的に前記無線受信手段に
   よりキャリヤセンスを行うことにより、前記チャネル中
   の空きチャネルを探査して前記電気接点を通じて前記コ
   ントローラに通知すると共に、前記取外しを検知したと
   き、最後に通知した前記空きチャネルを用いて通信を行
   うよう構成したことを特徴とするワイヤレスコントロー
   ラ。